彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
佐藤東沙さん、トリアーエズBRT2さん、烏瑠さん、そふとぼーるさん、kuzuchiさん、誤字報告ありがとうございます。
ジャックと豆の木に出てくる巨大豆の木みたいな超々巨大樹“ジャイアント・ジャック”。
このジャイアント・ジャックの頂上に、スカイピアの支配者が住まう神の社がある。
しかし、神の社へ行くためには、ジャイアント・ジャックの中腹にある神官オームの島雲――上層遺跡を突破しなくてはならない。
そんな素性を知らぬまま、オームの陣取る上層遺跡へ進入してしまったチョッパーは、憐れオームと巨大愛犬ホーリーの前に倒されてしまった。
神官オームと巨大愛犬ホーリーが人語を話す不思議な“タヌキ”を倒し、鼻息をついた直後、シャンディアの戦士ワイパーが推参。
オームはワイパーを一瞥し、ソリッドなサングラスの位置を修正しながら、フッと息を吐く。
「お前が神の社に行くことはない。この俺がいる限り」
「ほざけ、オーム……っ!」
ワイパーは無傷ではない。ここまでくる間に神官シュラとの死闘、麦わらのルフィとの熱戦、神兵達の妨害を経てきた。疲労。渇き。それに傷も少なくない。特にシュラを倒す際、反動の強烈な
しかし、不退転の壮烈な覚悟を据えたワイパーに、この場を退くという選択肢はない。
「俺は神の社に行き、エネルの首を獲る……っ!」
「神の社など目指しても無駄だ」
頭上から声が降ってきて、ワイパーとオームが声の主へ顔を向ける。
空の騎士ガン・フォールが愛馬ピエールの背から廃墟の一角に降り立つ。
「……今しがた、神の社を見てきたところだ」
ガン・フォールは大きく息を吐き、
「エネルの姿はなく、神の社は壊滅していた。施設は焼け落ち、社に仕えていた者達は皆、こと切れていた……おそらくエネルの手によって“処分”されたのだろう」
オームを睨み据えた。
「貴様ら、いったい何を企てておるっ!!」
「エネルが、神の社にいない……?」
ワイパーが怪訝そうに呟いた、直後。
「おわぁあああああああああああああああああああああああああああああああああっ!?」
巨大サウスバードに空中投棄された剣士が、オームの控える空島へ降ってきた。瓦礫に叩きつけられ、踏まれた蛙みたいな悲鳴を上げる未来の大剣豪。普通なら死んでるところだが、そこは人外並みの肉体を持つ男。鼻血が出ただけでピンピンしている。
迷子界のミラクリスト、ロロノア・ゾロのエントリーだ。
ゾロはむくりと身を起こして周囲を見回していく。
1:空の騎士。
2:シャンディアの戦士。
3:見覚えのないツノグラサン野郎とデケェ犬。
3を選び、ゾロは言った。
「おう! 黄金、寄越せ!」
その言動、もはや押し込み強盗。
そして――
「じゅらあああああああああああああああああああああああああああああああっ!?」
超々巨大ウワバミが耐え難い腹の激痛にもだえ苦しむあまり、ベソを掻きながら上層遺跡に飛び込んできた。
かくして、上層遺跡にて、神エネルの神官とその愛犬、シャンディア戦士、先代の神である空の騎士、海賊麦わらの一味の副船長、超々巨大ウワバミの五つ巴の戦いが始まった。
激戦が開始された上層遺跡の下でも、戦いは続いている。
いや、戦い以外の騒ぎも起きていた。
ウワバミに島内へふっ飛ばされたナミはアイサとウェイバーに2ケツし、
「メェエエエエエッ!」「追え追えィッ!」「シャンディアを逃がすなぁっ!」
功夫装束のおかしな連中に追われ、
「なんなのよ、あいつらぁっ!?」
「神兵だよっ! エネルの手先だっ!」
ナミの腰に引っ付いたアイサが悲鳴を上げ、ナミの小癪なお尻をぺちぺち叩く。
「もっと速くっ! 捕まったら殺されちゃうっ!!」
「逃げろったって……そもそも私達、どこに向かってんのよっ!?」
ウェイバー技師のパガヤ曰く『桁違いのパワー』を持つウェイバーをかっ飛ばしているが、
「ジャイアント・ジャックだっ! あたいら、神の社の方へ向かってるっ!!」
アイサが桁外れに超巨大な大樹を指差して叫び、ナミは少女の言葉の意味を理解して顔を青くする。ヤバいっ! 敵の総本山に向かっちゃってるっ!!
しかし、ナミに選択肢はない。逃げ道は他にないのだから。
ナミとアイサは望まぬまま最激戦地と化した上層遺跡へまっしぐら。
五つ巴が繰り広げられている上層遺跡へ向かう者は、ナミに限らない。
死闘を生き残った少数のシャンディア戦士達も、彼らを追う神兵達もまた、上層遺跡へ向かって集結していく。
神エネルの仕掛けたゲームはいよいよ佳境を迎えつつあった。
○
「足跡だ」
ベアトリーゼが屈みこみ、石畳に繁茂する苔に残った足跡を見つける。苔が踏みつけられたことで周囲と成長差が生じて残った跡だ。
「成長速度がはっきりしないから時期は分からないけど、少なくても年単位で経過してるな。大人数でここら一帯を調べて……」
腰からナイフを抜き、ベアトリーゼは石畳の継ぎ目を切っ先でなぞった。切っ先に付着した埃と島雲、それに、わずかな金箔。
「この辺りから黄金を片っ端から掻き集めたようだ。おそらく町のあちこちに似た痕跡があるだろうね」
「既に人の手が入ってる?」ロビンは眉をひそめ「でも、空の騎士はここの存在を知らないようだった」
「シャンディアの連中も違うね。400年前に島を追われてる」
ベアトリーゼの追補に、ロビンは残る可能性を挙げた。
「金を回収したのは当代の“神”ね。神官達にこの島への侵入を断たせている間に、遺跡の金を集めさせた」
ロビンは端正な顔で考え込み、自問するように言葉を編む。
「でも何のために? 空島では金は貨幣価値を持たない。ただの希少金属資源。極論すると資材にしかならないわ」
「つまり、黄金を資材にして何かを作ってるってことだ」
ベアトリーゼは親友の疑問の答えを持っていたけれど、口にはしない。だって冒険の最中にネタバレしても興醒めするだけだから。
ナイフをくるりと回して鞘に納め、ベアトリーゼは頭上を見上げた。
「上のドンパチもいよいよ佳境に入ったみたいだ」
神の社へ通じる超々巨大樹ジャイアント・ジャック。その幹に付帯する上層遺跡では五つ巴の激戦が繰り広げられている。そこへシャンドラ戦士の残余3名と神兵5名、それにウェイバーに乗ったナミとアイサが加わって大騒ぎだ。
あ。ナミちゃんとアイサが空の騎士共々ウワバミに呑み込まれた。うーん。命がいくつあっても足りない大冒険を楽しんでるね。善き哉善き哉。
「悪い顔してるわよ」ロビンはくすくすと苦笑いをこぼし「行きましょう。鐘楼を見つけないと」
ロビンに促され、ベアトリーゼはシャンドラの中央部を目指して歩き始めた。
○
光も通らぬウワバミの腹の中。
意識を取り戻し、ナミはあちこちが痛む自身のことより真っ先にアイサの姿を探す。理屈ではなく、ナミの貴き人間性が発露した本能的行動だ。
そして、遺跡の瓦礫と腐った木々と泥土に満ちた暗闇に目が慣れ、アイサを見つける。
アイサは目を回している水玉模様の怪鳥?ピエールに抱えられていた。帽子を無くしていたが、ピエールに守られて大きな怪我はないらしい。
よかった。極自然に蜜柑色髪の美少女の端正な顔が優しく和らぐ。
その慈愛に満ちた微笑みを、もしもサンジが目にしていたら、幼き日に亡くした母を幻視して目頭を熱くしたかもしれない。
傍らで金属が擦れる音色が響き、ナミが顔を向ければ空の騎士ガン・フォールが身を起こしていた。困惑気味に周囲を見回す。
「ここはいったい……?」
「蛇のお腹の中よ。私達、呑み込まれちゃったみたい」
「なんと。ここは空の主の……」
唸るガン・フォールを余所に、ナミはアイサを介抱して起こす。
「ふあ? 臭い……ここ、なに? どこ?」と寝ぼけ調子のアイサ。
「あの蛇のお腹の中。寝ぼけてないでシャキッとしなさい」
「ええっ!? あたい達、食べられちゃったのっ!?」アイサは吃驚を挙げて真っ暗な周囲を見回し、気づく。「げげっ!? 空の騎士っ!?」
「む? その幼子はシャンディアではないか。娘、いったい何があった? なぜ船に居らぬ。それにシャンディアの子などどこで?」
「色々あったのよ」
ナミが溜息をついた、刹那。
「や、やっつけてやるっ!」
アイサが
「やめんか」
も、ナミがアイサの後ろ襟を引っ掴んで突撃失敗。ガン・フォールもアイサの敵意に柔らかな笑みを返すだけ。アイサは拗ねてぶすくれた。
ガン・フォールは汚れた長髭を指で梳きつつ、思案顔を作る。
「ふむ。この胃袋を裂いて外へ出るか……」
「バカ言わないでっ!! 刺激して暴れられたらどうすんのっ! 命棄てたいのっ!? もう少し考えてよっ!!」
瞬間、ナミが美貌を台無しにするほどの憤慨顔でまくし立てる。胃袋内に反響するほどの怒声。あまりの剣幕にアイサとピエールが思わずビビり、ガン・フォールも身を仰け反らせた。
「じょ、冗談である。もちろん冗談であるぞ、娘」
「笑えないわよっ! 変な騎士は本当に変なんだからっ!」
ぷりぷりと憤懣を露わにするナミ。
と。
ひた。ひた。ひた。
「―――今、何か……」「あたいも聞いた……」
漆黒の闇から届く異音を捉え、ナミとアイサが不安顔を浮かべた。怪鳥?ピエールも器用に怯え顔を作る。
ひた。ひた。ひた。
漆黒の闇から音が近づいてくる。
ひた。ひた。ひた。
「足音、であるな」
ガン・フォールが少女達を守るように前へ出て騎士槍を構え、ナミがアイサを庇うように抱き寄せた。
ひた。ひた。ひた。
近づいてくる足音。三人と一羽? は不安を隠さず息を潜め、唾を飲み、身構える。
闇の中に仄かな影が浮かび、ガン・フォールは誰何した。
「何者っ!?」
影は答えずに瓦礫を乗り越えてきて、
「あああああああああああっ! ナミっ!! 変なおっさんっ!!」
見慣れた麦わら小僧が登場。仲間と知己を発見した喜びと安堵からか半ベソを掻き始めた。
「ルフィッ?!」「お主はっ!?」「ひえっ!?」「ピェエエエエッ!?」
驚愕の吃驚を上げる三人と一羽?
「あんた、こんなところで何やってんのよっ?!」
「この不思議洞窟から出られなくなっちまったんだよぉ」
半ベソ顔で慨嘆するルフィに眉をひそめ、ナミは船長の誤認を指摘する。
「? 不思議洞窟? 何言ってんの、ここは蛇のお腹の中よ」
「ん? 蛇?」
「そうよ。私達、蛇に飲まれちゃったのよ」
「へえ~……そっかぁ。そりゃ大変だったなぁ」
他人事のように宣うルフィへ、ナミが眉目を吊り上げて怒鳴った。
「あんたも飲み込まれてんのよっ!!」
怒声を浴びたルフィは黒い瞳を瞬かせながらナミの言葉を咀嚼し、ぽくぽくちーん。
「……ええっ! そうだったんかっ!? じゃあ、ここはあのウワバミの腹の中なのかっ!?」
何周か遅れた吃驚を上げる暢気な船長に、美少女航海士は疲れ顔で溜息をこぼす。
「気づきなさいよ。あんた、服とか消化され始めてるじゃないの」
一張羅の赤いチョッキと青いハーフパンツの裾がボロッと崩れていることに気付き、ルフィが悲鳴を上げる中、アイサが呆れ顔を浮かべてナミに尋ねた。
「……飲まれたのに気づいてなかったとか……誰なの、このアホ」
「この流れで言うのもアレだけど……私達の船長」額を押さえながら答えるナミの姿は、ボンクラ息子を紹介する母親のそれに通じるものがあった。
「なんとっ! お主船長だったのか!」「ピエエエエエエッ!」
先んじて知己を得ていたガン・フォールとピエールが驚愕する。甲板員くらいに思っていたのかもしれない。
「はぁ~~とんでもない目に遭っちまったなぁ」
そんな周囲を無視し、ルフィは周囲をしげしげと見回してから、気を取り直して。
麦わらの一味船長ルフィの提案。
「よし、それじゃすぐにこいつのケツの穴を探そう」
麦わらの一味航海士ナミの回答:ビンタ(フルスイング)
「どっから出る気だっ!!」
麦わらの一味船長ルフィの意見。
「ケツの穴からプリプリッと出りゃあ良いじゃねえか」
麦わらの一味航海士ナミの回答:チョップ(全力)
「イヤよッ!! ウンコ塗れになるくらいなら溶けた方がマシッ!」
「ナミ、怖い」「青海の娘は凶暴であるな……」
ドン引きする空島人の老若と怪鳥?
ナミはビキニ・ブラに包まれた胸の前で腕組みし、ルフィへ説くように語る。
「いい、ルフィ。この蛇、凄く凶暴なのよ。虫の居所が悪いのか凄く暴れてて、それで私達は飲み込まれちゃったの。今は落ち着いてるみたいだけど、いつまた暴れ出すか。妙な真似は控えた方が良いわ」
「そーなのか? 俺が見かけた時はそんなでも無かったけどなぁ……なんでそんな機嫌が悪ィんだ?」
その時、三人と一羽に電流走る。
「「「まさか」」」」
「? どした?」
不思議そうにきょとんとするルフィへ、ナミが問う。
「ルフィ? ひょっとして、ここでずっと暴れてたの……?」
「おう。出口が全然見つからねーから、ぶっ壊して出ようと思ってよぉ。暴れすぎて腹ペコだよ。ナミ、なんか食いもん持ってねえか?」
しれっと宣うルフィの能天気さが、ナミの逆鱗に触れた。
「この……この……この……」
青筋を浮かべたナミは拳を硬く硬く、とても固く握りしめて。
「おバカぁっ!!」
愛ある拳による撃滅のセカンドブリットが放たれ、轟音と共にルフィがピンボールのように胃袋内を跳ね回る。
直後。
ご ご ご ご ご ご ご ご ご ご ご ご ご ご ご !
不気味に唸り、
「「「「あ」」」」
強烈な胃痛を覚えた超々巨大ウワバミ“空の主”は激しく身悶えして暴れ始め、胃袋の中を撹拌機へと変えた。
四人と一羽による悲鳴の五重奏が、ウワバミの体内に響き渡る。
○
「ありゃま」
鐘楼があるべき場所は切り取られたように広大な島雲の一帯と化しており、桁違いに超巨大な大樹がそびえ立っている。
「このデカブツに丸ごと運ばれたか。それとも空島へ打ち上げられた時にどこかへ吹き飛ばされたか」
超々巨大樹ジャイアント・ジャックを見上げながらしみじみと呟くベアトリーゼ。その隣で周囲を見回していたロビンが、見つけた。
「ビーゼ。あれを」
2人の美女は発見した“それ”の許へ歩み寄り、ベアトリーゼが屈みこんで調べる。
「鉄路。軌間からして手押しトロッコかな。錆の具合からして、そう古くない」
枕木は既に苔生しているけれど、レール自体の錆は多くない。この島の環境を考えるに敷設され、放置されてからあまり時間が経過していないようだ。
「増々不可解だな。鉱物資源がない空島でこの発明が生じるのか? エンジェル島で似たようなものは?」
「工事現場があったけれど……軌条輸送は見てないわね」首を横に振るロビン。
「まったく謎と不思議に満ちた世界だ」
腰を上げ、ベアトリーゼが遺跡都市を見回しながらぼやいた直後。
背後の遺跡の屋根からヤハハハと傲慢な高笑いが聞こえてきた。
気配を察知していたベアトリーゼとロビンは驚くことなく振り返り、遺跡の屋根でリンゴを弄ぶ男を見上げた。
耳たぶが異様に長い半裸男。鍛え上げられた上半身の背から四連太鼓が生えていた。彫りの深い顔に傲慢な笑みが貼りついている。
「見事だろう?」
黄金の長棍を膝に置き、男はリンゴを弄りながらベアトリーゼとロビンへにたり。
「空へ打ち上げられようとも、かくも雄大に存在し続ける都市シャンドラ」
金色の短髪に白い布帽子を被った半裸男は、周囲を手で示しながら語る。
「伝説の都も雲に覆われてはその姿の誇示すらままならない。私が見つけてやったのだ。先代までのバカ共はこの都に気づきもしなかった」
「貴方は?」
ロビンの誰何に男は傲然と答える。
「神」
傲岸不遜を音にしたような声音にベアトリーゼは肩を小さく竦め、ロビンはかすかに眉をひそめた。もっとも、自称神は美女2人の反応を気にせず、リンゴを齧り始める。
「大したものだ。青海の学者に冒険家といったところか……我々ですらこの遺跡の発見には数カ月を費やしたというのに、遺跡の文字を読めるとこうも容易く見つかるものなのだな」
もしゃもしゃとリンゴを咀嚼しながら、自称神は口端を歪めた。
「だが、もう黄金はない。いささか遅かったな」
繰り返される嘲りのこもった声音。ベアトリーゼは原作チャートを無視し、このイキッた自称神をぶちのめしてベソを掻かせようかと思案を始める。
相棒が短慮へ走る前に、ロビンが尋ねた。
「この遺跡にあった黄金は貴方が?」
「良いものだ。あの輝く金属は私にこそ相応しい」と肯定する自称神。
「では、ここにあった黄金の鐘も?」
「黄金の鐘?」
ロビンが問いを重ねると、自称神は眉根を寄せた。
ふむと思案顔を作り、自称神はリンゴを食べ進めていく。果肉どころか芯まで綺麗に平らげ終えてから、ロビンへ反問する。
「……興味深いな。貴様ら。文字を読み、何を知った?」
ベアトリーゼはロビンへ『任せる』というように目線を向け、ロビンは首肯して自称神へ答えた。
「いいえ。残念だけど貴方がここに来た時になかったのなら、もうそれは空に来ていないのよ。シャンドラの誇る巨大な黄金の鐘と、それを収める大鐘楼。私達は鐘楼に用があった」
「……いや、待て」
自称神は小さな頷きを幾度か繰り返し、
「ある。あるぞ。黄金の鐘はある。空に来ている」
ロビンとベアトリーゼへ順に目線を巡らせた。
「400年前、この島が空に吹き飛ばされてきた時。この国にアッパーヤードが生まれた日、大きな鐘の音が国中に響き渡ったという伝承がある。年寄り共が“島の歌声”と呼ぶものだ」
何か琴線に触れたらしい。自称神は心底楽しげな調子で笑い始め、遺跡都市を見回しながら言葉を編んでいく。
「そうか……! その鐘は黄金で出来ていたのか。素晴らしい。じきにゲームも終わる。事のついでに国中を探してみようじゃあないか。黄金の鐘をな」
ヤハハハと機嫌よく笑っていた、と思ったら、自称神は笑みを打ち消し、森の方角へ顔を向けた。
「……ウジ虫が一匹這い出したか」
「何を――」
ロビンが訝った間際。
神を自称する男が、神の如き力を発揮した。
Tips
トニートニー・チョッパー。
見せ場がないまま退場してしまった。
オーム&ホリー
ぶっちゃけ、こいつらも特に見せ場なし。
ロロノア・ゾロ。
負けちゃったチョッパーの具合とウワバミに食べられちゃったナミちゃんが心配。
彼は知らない。ウワバミに船長まで食べられちゃったことをまだ知らない。
ワイパー。
仲間が全滅し、眼前で幼馴染のラキをエネルに潰され、激おこ。だけど、アイサを助けるためにウワバミを倒そうと必死になってる。
実はまだ22歳。
ナミ
新世界編ほど母性全開ではないけど、ふと見せる女性的優しさが尊い。
ロビン&ベアトリーゼ。
フィールドワークを楽しんでいたら、半裸男に遭遇した美女2人。
エネル。
半裸のカミナリ怪人。
かつてはエミネムがモデルと言われたこともあったらしいが……似てるかなぁ?