彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
完全な闇の中、大量の瓦礫と土砂と腐敗した木々と胃酸の奔流に攪拌されながら、四人と一羽?が垂直に押し流されていく。
闇に眼を塞がれ、頭蓋を砕きそうな轟音に耳を塞がれ、為すすべなく抗う術なく。
暗闇の底へ落ちていく。土石流に溺れていく。体が瓦礫に擦り削られていく。心が恐怖に圧し潰されていく。
ナミは声ならぬ絶叫を上げ、アイサはもう怖すぎて涙すら出せない。怪鳥ピエールは既に白目を剥いていた。瓦礫に打ちのめされながらガン・フォールは己の身を盾として守るべくアイサを抱きかかえる。
「にゃあろぉっ!! ゴムゴムのぉ、風船っ!!」
生き抜くという根源の力に満ち溢れたこの麦わら坊主は、悪臭と粉塵漂う大気を目いっぱい吸い込んで己の体躯を限界まで膨らませ、我が身を緩衝材として三人と一羽?を落下衝突死と埋没圧死の危機から救う。
「まったく、ヒッデェ不思議洞窟だ」
半ば瓦礫に埋まったルフィがぼやきながら身を起こし、急いで皆の様子を確認する。
ナミは茫然として体を震わせている。水玉模様の怪鳥ピエールは大の字になって失神中。変なおっさんと見知らぬチビも押し潰されていない。
全員無事か、とルフィが胸を撫で下ろした、刹那。
ガン・フォールに抱きかかえられて守られたアイサは意識を取り戻し、間近で老人の顔を目の当たりにした瞬間、沸騰する。
途方もない恐怖に錯乱したのかもしれない。あるいは、生まれた頃から培われた空の民への憎悪と怨恨が、アイサを突き動かしたのかもしれない。
アイサは老人の手を払いのけ、落ちていた騎士槍を拾い上げ、重さにふらつきながら切っ先を宿敵たる先代“神”ガン・フォールへ突きつけた。
「! 何やってんの、アイサッ!?」我に返ったナミが制止の声を張る。
「こいつは敵だっ! あたい達シャンディアから故郷を奪い取った敵なんだっ! ここで首を獲ってやるっ!」
9歳の少女とは思えぬ猛々しい声色と殺気。切っ先を突きつけられたガン・フォールは身を護る素振りも見せず、自身へ怒りと憎しみを向ける少女をただただ真っ直ぐ見つめていた。
「それは400年前の話でしょう。この人がしたことじゃないわ」
ナミは慎重に言葉を選ぶ。
かつて復讐者だったナミには分かる。アイサの剣幕は子供の癇癪ではない。奪われた者の憎しみ。傷つけられた者の恨み。踏みつけられてきた者の怒り。迂闊な言葉は最後の一押しになりかねない。
「……吾輩の皺首一つでお主達の心が鎮まるなら、差し出そう」
少女の目を見つめながら、かつて神と呼ばれていた老人が言葉を編み始めた。
「だが、もはや吾輩の命だけでシャンディアと空の民の争いは止められぬ。我々の先祖がシャンディアから故郷を奪い取り、400年に渡って苦しめてきたことは承知しておる。しかし、どう詫びてよいか、術が見つからぬ」
齢70手前のガン・フォールには“
若い頃は疑問に思わなかった。アッパーヤードは神が空の民へ与えた祝福。アッパーヤードの領有は空の民の“正当な権利”。シャンディアは単なる蛮族に過ぎぬ、と。
しかし、ガン・フォールの心に少しずつ疑念が蓄積していく。
ただ一途に故郷を取り戻そうと戦い続けるシャンディア戦士の姿に。どれほど渇き飢えても抗い続けるシャンディアの民の姿に。死にゆくシャンディア戦士から向けられる恨みと憎しみの強さに。
そして、ある遭遇戦で、シャンディアの歳若い少女が投降を促したガン・フォールへ背を向け、迷うことなく白々海に身を投げる様を目の当たりにした時、その疑念は決定的になった。
ガン・フォールはスカイピアの歴史を学び、知る。
アッパーヤードを巡る真実を。この国が400年に渡って続けてきた“罪”を。
この国の指導者――神の座を目指し、就いたのも、そのためだ。
正さねばならないと決意したから。
だが――
「わしは無力だ。何も変えられぬまま、ただ時は流れた。能うならば、一人一人に頭を下げて詫びたい。400年の間、故郷を求めて死んでいったシャンディアの民一人一人に」
苦悩に満ちた老人は自身を睨み据える少女へ告解し、心から告げる。
「まことにあい済まぬ」
誠心の謝罪。
それでも、アイサの目から怒りが解けることはない。受け継がれてきた民族の恨みと憎しみは、謝罪の言葉くらいではほどけない。
ナミがアイサの小さな背中へ声を掛ける。
「……変な騎士は空の皆が仲良く平和に暮らせるように、一生懸命頑張ってきたのよ」
「仲良くなんか暮らせるかっ! こいつらは悪い奴らなんだっ! こいつらのせいで、あたい達はずっと苦しんできたんだっ! 皆が死んじゃうのも、あたい達がいつも腹を空かせてるのも、全部こいつらのせいだっ!」
涙を滲ませながらアイサは怒鳴る。
その叫びはシャンディアの叫びだ。先祖代々受け継いできた恨みであり、今を生きる者達の怒りだ。
ガン・フォールはただ瞑目し、アイサの決断に身を委ねた。
ルフィは黙って成り行きを見守っている。
ナミはアイサへ語り掛ける。慈しみがこもった声音で。
「……故郷を取り戻したい。アイサの気持ちは分かるわ。本当よ」
母の仇。故郷の奪還。自身の夢と人生を取り戻すため、手を血に汚した。それが過ちだったなどと思ったことはない。だが、真に救われた瞬間は、間違いなく最高の仲間達が戦ってくれたあの日だった。
「でも、ここで変な騎士を殺したら、その願いが叶うの? シャンディアと空の民の争いを終わらせようと頑張ってきた人を殺すことが、本当に正しいことだと思うの?」
ナミの言葉に、重たい槍を抱えるアイサの手が震えた。
アイサだってガン・フォールが和解と共存に奔走してきたことを知っている。長老や大人達が、ガン・フォールだけがシャンディアの言葉に耳を傾けた、と言っていたから。
だけど、9歳のアイサは納得なんてできない。
故郷を取り戻せぬ自分達の不甲斐なさと弱さに怒り、苛立つ戦士達。食料と薬が足りないせいで命を落とす者達が出ることを受け入れる大人達。村はいつも怒りと悲しみと諦めに満ちている。空は泣きたくなるほど青く晴れ渡っているのに、シャンディアの民の間には、いつも暗鬱な空気が立ち込めている。
全ては400年前に空の民がシャンディアの故郷を奪い取ったからだ。
だから。
アイサはプリミティブな衝動のままに、全ての感情をぶちまけるように叫びながら、槍を振り上げた。ナミが制止の声をあげるも、振るわれる槍はもう止まらない。
しかし、槍の切っ先は元“神”の首に届かなかった。
いつの間にかアイサとガン・フォールの間に立ったルフィが、騎士槍の先を掴んで押さえていた。
「なんで」
涙に濡れた目でアイサはルフィを見る。背を向けて立つルフィの表情は分からない。でも、その背中はどこか寂しそうで、アイサの心を酷く揺さぶった。
背を向けたまま、ルフィは言った。
「……謝ってんだからよ。命取ることねェだろ」
いつもなら『余所者が勝手なことを言うな』とでも罵声を返せるはずなのに、ルフィのどこか切なげな声色にアイサは怯み、槍の柄を手放して崩れ落ちた。嗚咽を上げ、小さな顔の頬を大粒の涙が流れていく。
そんなアイサを抱きかかえ、ナミはアイサの小豆色の短い髪を撫でた。
神だった老人は、ただ少女へ頭を垂れることしかできない。
ルフィは騎士槍を足元に置き、麦わら帽子を被り直した。まるで顔を見られないように。
○
ゴロゴロの実の能力を実際に目の当たりにし、ロビンが息を飲む。
「いったい何を――」
「なに、惨めな虫けらを苦痛と苦悩から解放してやっただけだ。娘がまだ生き残っているが……宴の余興には丁度良い」
“神”エネルが増上慢のままに語る最中、ベアトリーゼは警戒顔のまま、冷徹に分析と検討を始めていた。
なるほど、ロギアの中でも別格の能力だ。
しかも、井の中の蛙のくせして能力の練度が高ェ。
自身は一歩も動かずに長距離電撃が可能で、高練度の見聞色による観測と照準で精度も抜群。武装色の覇気は使えないらしいけど、覇気が使えないことなど問題にならない威力を出せる。しかも、稲妻と同速度で移動まで出来るときた。
雷光速度の機動力で大火力の精密長距離攻撃に徹されたら、押し切られちまう。白兵はともかくアウトレンジの火力戦じゃ勝ち目はない。
やるなら、初見殺し一択。おそらくチャンスは一度だけ。その機を逃したら、こいつは二度とクロスレンジに踏み込んでこないだろう。
眼前の女が自身の殺害プランを練っていることに気付くことなく、神を自称するエネルは驕慢な哄笑を上げる。
「さて。ゲームも頃合いだ。幕引きを始めようか」
エネルは立ち上がって左手を高々と掲げ、放電を始めた。左腕から鮮烈な光輝が放たれ、バチバチと空気が焼け弾ける音色が轟く。
「!?」
強烈な雷光にロビンが思わず後ずさり、番犬たるベアトリーゼは逆に一歩前へ出てロビンを背に庇う。同時にモルモットを注視するように観察。プルプルの実の力を発動し、電子レベルで大気の変化を計測。
「我が前に集え、下々の者共よっ!」
そして、エネルは顔に傲岸不遜な笑みを貼り付け、頭上へ向けて青白い大稲妻を放射した。
莫大な電圧と電流が青白い奔流となって昇っていく。ジャイアント・ジャックに沿って疾駆する膨大なエネルギーは、黄金遺跡を覆う島雲の屋根を一瞬で蒸発させ、上層遺跡へ到達。戦い続けていたゾロ達の足場を吹き飛ばした。
「何をっ?!」
大きく動揺するロビンへ、エネルが得意げに嗤う。
「ヤハハハハッ! 招待したのさ。お前達の仲間をこのシャンドラへっ!!」
○
足元から鮮烈な青白光が発した、と知覚した次の瞬間。
数秒に及ぶ大規模電撃によって上部遺跡の一部が完全に崩落。砕かれた遺跡が土砂と共に大小無数の瓦礫塊となって、黄金遺跡へ降り注ぐ。
瓦礫の雨に交じり、ゾロやワイパー、超巨大ウワバミ、倒されたオームやホーリー、敗れた神兵達やシャンディア戦士達、それに意識がないチョッパーもまた、数百メートル下の黄金遺跡へ落ちていく。
「なんなんだっ!? 何が起きたっ!?」
激変した状況を理解できず、さしものゾロも狼狽する。
「エネルだっ! こんなことをやるのは、奴しかいないっ!」
同じく落下しながらワイパーが叫ぶ。
「このまま落ちたらヤベェ……って!? チョッパーッ!?」
ゾロが意識がないまま落ちていく青鼻トナカイを発見。凄まじい相対気流を掻き分けるように、いや実際に空中を平泳ぎし、瓦礫にぶつかりながらもチョッパーの許へ到達。ぬいぐるみを抱えるようにチョッパーを確保した。
青海人の剣士の奇行を余所に、ワイパーは落ちていく先――ジャイアント・ジャックの足元に見たこともない大穴が口を開けていることに気付く。
「なんだっ!? 下にまだ穴がっ!?」
落下するゾロとワイパー同様、頭から真っ逆さまに落ちていく超々巨大ウワバミ“空の主”。その巨大な口から小さな影が飛び出し、
「出られた―――――ってええええええええええええええっ!? 何何何っ!? 落ちてる!? 何で落ちてるのぉっ!?」
ウェイバーを駆るナミが美貌を台無しにする驚愕顔を浮かべる傍ら、
「ぴ、ピエールッ! 吾輩達はよいっ! 2人を頼むっ!」
「ピエ―――――ッ!」
同じくウワバミの口から飛び出したガン・フォールが怪鳥?ピエールへ命じた。忠良なるピエールは主の命に応え、ウワバミの腹の中に取り残されたルフィとアイサを救うべく、ウワバミの口へ飛び込んでいく。
「うおぉおおおおおお!?」「うわぁあああああああっ!!」「いやああああああああっ!?」「のわあああああああっ!?」
数百メートルを落ちていく4人の悲鳴は、大崩落の轟音に呑まれ、誰にも届かない。
○
降り注いできた大量の瓦礫と土砂に粉塵が漂う中、ベアトリーゼとロビンはエネルの姿を探して周囲を見回す。も、見つからない。
ロビンは首を横に振り、ベアトリーゼは眉をひそめつつ頷き、ジャイアント・ジャックに沿って開いた大穴を見上げた。
「マーケットの地下遺跡に潜った時のこと、思い出さない?」
「ええ。あの時“も”酷かったわね」
埃塗れになった美女2人が思い出話を交わしていると、傍らの大きな瓦礫塊が起こされ、その下からぬいぐるみ、もといチョッパーを抱えたゾロが姿を見せる。
「おや、ゾロ君じゃないか」
「剣士さん。まさか……この瓦礫と一緒に落ちてきたの?」
ベアトリーゼとロビンが声を掛けると、
「……チキショーッ! 死ぬとこだったぞ!」
ゾロは八つ当たりするように瓦礫塊を押し退けた。
「……ええ。死ぬはずよ。普通はね」ロビンが引き気味に言った。
「私達の時も似たようなもんだったよね」ベアトリーゼは懐かしそうに微笑む。
「おう。お前らか」ゾロは周囲を見回して「ここはどこだ?」
「お探しの黄金郷よ」とロビン。
「! そうなのか」ゾロは2人の許へ歩みつつ「上にあった遺跡と変わらねェなぁ。で? 宝はあったのか?」
「無かったよ。残念ながらね」ベアトリーゼは小さく肩を竦め、ゾロの抱えるチョッパーへ目線を移し「ところで、チョッパー君はどしたの?」
「上でちょっとな。意識はねェが生きてる」
ベアトリーゼ達がそんなやりとりを交わしてる間、ワイパーは茫然と黄金遺跡を見回していた。
まさかここが、ここが、“そう”なのか? 俺達が目指し続けた、シャンディアの故郷……
「シャンドラ」
様々な感情がワイパーの胸中に到来する。言葉にしきれない思いが胸中に湧きあがる。
と、ワイパーは超巨大ウワバミが動き始めたことに気付き、感傷を打ち切った。
「ウワバミッ! そうだ、アイサを―――……?」
バズーカを担ぎ直し、砲口を向けようとしたワイパーの手が止まる。
「? ウワバミが」ワイパーは怪訝そうに眉根を寄せて「泣いてる?」
動物の言葉が分かるチョッパーなら、“空の主”が流す涙の訳が分かっただろう。黄金郷を見回しながら興奮する理由が分かっただろう。高々と上げる雄叫びの意味が分かっただろう。
だが、“空の主”の心を慮れる者はこの場にいない。
「鬱陶しい畜生め。
そして、“神”はそんな“空の主”を大雷で打った。
遺跡一帯を閃光が覆い尽くし、大気の弾ける轟音が走る。バズーカを幾度撃ち込まれようと、斬撃を幾度叩き込まれようと、傷一つつかなかった超巨大ウワバミが黒焦げになってその巨躯を横たえた。
「あのウワバミを一撃、だと……クソッ! これじゃ中のアイサも……っ!」
ワイパーが苦悶を浮かべた時、
「しまったっ! ナミがっ!? あれじゃあ助からねえっ!!」
ゾロも思わず額を押さえて悲嘆を上げていた。
「え、ナミちゃん?」
ベアトリーゼが目を瞬かせ、
「ナミちゃんなら」瓦礫の一つを指差すと同時に、
「あれ? ゾロ? ロビンにベアトリーゼも」ひょこっと瓦礫の陰からナミが顔を覗かせた。
「そこに居たのかよっ!」ゾロが眉目を吊り上げて「お前、いつの間に奴の腹から出たんだっ!?」
「あら、航海士さん。なぜこんなところに? 船で待っているはずじゃ?」
ロビンが不思議そうに問えば、
「色々あったのよ……それはもう色々ね。それより、あの蛇の中に」
ナミは頭を抱えながら深々と溜息を吐いて、告げた。
「ルフィが居るの……」
「はあっ!? なんであいつが……っ!?」
「しょうがないじゃない、居たんだもんっ!」
「ったく……っ! 面倒ばっか起こしやがってっ! なんであいつはいつもそーなんだよっ!」
「知らないわよっ!!」
やいのやいのと言い合うゾロとナミに、ロビンは碧眼を細めて微苦笑する。
「私達が組み始めた頃を思い出すわね」
「懐かしいねえ」ははは~と笑うベアトリーゼ。
ちなみに組み始めたばかりの2人(主にロビン)はもっと殺伐としていた。
――と。砲声が響く。近い。
「シャンディア戦士と自称神だね」
ベアトリーゼが眉をひそめる。
「神か。俺はまだ会ってねェな。面を拝ませてもらおう」
ゾロは気を失っているチョッパーをナミに預け、砲声の聞こえてきた方角へ歩き出す。
「避けては通れなそうね」
「邪魔なら潰そう」
ロビンがゾロに続いて歩きだし、当然のようにベアトリーゼも続く。
「ま、待ってよっ!」
チョッパーを抱えたナミが皆の背についていく。
そして――
“ゲーム”の生き残り7人が一堂に会する。
“神”エネル。
シャンディア戦士ワイパー。
空の騎士ガン・フォール。
麦わらの一味“海賊狩り”ロロノア・ゾロ。
麦わらの一味居候“悪魔の子”ニコ・ロビン。
麦わらの一味居候“血浴”ベアトリーゼ。
麦わらの一味“泥棒猫”ナミ(ただし隠れ中)。
宙に浮く玉雲に腰かけたエネルは、集った面々を傲慢な眼差しで見下ろし、嗤う。
「これまでのことはちょっとしたゲームだ。三時間の後、この私を含めて何人が立っているかという、他愛ないサバイバルゲームさ」
エネルは仏頂面を浮かべる面々へ高慢な冷笑を向け、
「私の予想では生き残る者5人。しかし、この場には7人。ちと多すぎる」
瓦礫の陰に身を隠しているナミが、口を押さえながらビクッと身を震わせた。勝手に私まで含めないでよっ!!
「神の予言は絶対だ。さて、誰が消えてくれる? そちらで消し合うか? それとも私が直接手を下そうか?」
驕慢に満ちた問いを向けられた面々はエネルから目線を外すことなく、
「ロビン。どーする?」
ベアトリーゼはロビンに尋ね、
「私は嫌よ」
「じゃ、私もお断りで」
親友のツンとした澄まし顔に楽しげな微笑をこぼす。
「俺もだ」フンと鼻を鳴らすゾロ。
「俺もごめんだな」忌々しげに吐き捨てるワイパー。
「吾輩も断固拒否する」騎士槍を握りしめるガン・フォール。
「わ、私は」ナミが慌てて口出ししようとした、刹那。
全員が構えながら、エネルへ告げた。
「「「「「お 前 だ け 消 え ろ」」」」」
エネルの冷笑が引きつり、双眸から愉悦が消えた。
「不届き」
Tips
アイサ
原作キャラ。シャンディアの民。
原作ではナミの正論は届かず、ルフィが止めなければ、ガチでガン・フォールを刺していた。悲しいなあ・・・
ガン・フォール
原作キャラ。空の民。元”神”。
過去はオリ設定。空島の過去描写で登場した400年前の神とは、どう見ても血縁者に見えないし、スカイピアにおける指導者は選出制なのかな、と。
コニス・パガヤ父子。
原作キャラ。空の民。
描写は書いたけど、文字数が膨らんじゃったのでカット。どうもこの2人は本作中に登場の機会に恵まれない。
ワイパー
原作キャラ。シャンディアの民。
厳しい言葉や荒い言葉を繰り返しているが、空の主に食べられたアイサを救出しようと奔走したり、女戦士ラキを見逃すようエネルに訴えたり、実はすごく同胞愛が強い。
まあ、ただ強いだけの人間じゃ人は付いてこないよね。
空の主
原作キャラ。
超々巨大ウワバミ。アッパーヤード食物連鎖の頂点。
400年前から生き続けている幻獣染みた存在。彼は彼なりに”故郷”を探し続けてきたのかもしれない。
神エネル
原作キャラ。空島編のボス敵。
月への”還幸”を目論む空の民。自身が滅ぼした故郷ビルカで色々知ったゆえの行動のようだが、原作では書かれなかったので不明。
ベアトリーゼ
オリ主。野蛮人。
分析中。