彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
箱舟マクシムの甲板で、ナミが“神”と対峙していた。
ナミは神様なんか信じない。
神様はナミがどれほど祈り、乞おうと、応えてくれなかった。
育ちの故郷がアーロン一味に襲われた時、愛おしい養母を助けてくれなかった。
アーロンに支配されるココヤシ村やコノミ諸島を解放してくれなかった。
ナミの人生を、夢を、取り返してくれなかった。
ナミは神様なんか信じない。
ナミを守ってくれたのは、養母。義姉。村人達。
ナミを助けてくれたのは、自由気ままな女野蛮人。
ナミを救ってくれたのは、最高の仲間達。
だから、ナミは神様なんかに従わない。
ましてや、最高の仲間達を傷つけた神様なんかには。
「これからもやりたいこと、ほしいもの。たくさんあるわ。でも」
ナミはルフィに預けられた麦わら帽子を大切に持ちながら、“神”を睨み据えた。勇気を振り絞って宣言する。
「このままあいつらを捨てて、あんたと一緒に行くくらいなら、もう何もいらないっ!!」
“神”を睨み据える橙色の瞳に恐れも怯えも悔いもない。それどころか、後ろに回した手でクリマタクトを準備してさえいた。
絶対生き延びてみせる……っ!! どうにかしてこの船から脱出するっ!!
「何もいらぬ、だと……? では、命もだな?」
そんなナミの覚悟を嘲るように、エネルは唇の両端を大きく歪めた。
「行け……あの世へ」
○
ナミが”神”に立ち向かっている頃、空の民の美少女コニスも神に抗っていた。
コニスは父の大型ウェイバーをかっ飛ばしながら、アッパーヤードの空を泳ぐ異様な巨船を目の当たりにし、息を飲む。
「なんて大きさ……あれが神隊の方が言っていた箱舟……急がないとっ!!」
ウェイバーを更に加速させ、コニスはアッパーヤード北東岸に停泊しているゴーイングメリー号を目指す。麦わらの一味を滅びゆくスカイピアから脱出させるために。
そして、ゴーイングメリー号に辿り着けば。
「どういうことっ? ウソップさんとサンジさんはどこに行ったのっ!?」
メリー号のどこにも重傷者のウソップとサンジの姿がなく、コニスは困惑しながら船番と看護に残していたペットの雲狐スーに尋ねると、スーは小さな体を駆使し、ボディランゲージで事情を説明する。わぁとっても賢い。
コニスは愛狐のジェスチャーを正確に読み取り、驚きを露わにする。
「そんな……お二人があの船にっ!?」
○
美少女コニスがメリー号の船内で困惑していた時。
金髪グル眉と長っ鼻は航海士救出のため、既に箱舟マクシムへ投げ縄を引っかけ、乗り込む最中だった。
2人とも重度の雷撃症を負っており、動けるはずがないのだけれど、麦わらの一味に常識を求めるだけ無駄である。
「神だろうが何だろうが、ナミさんに指一本触れてみやがれ……っ! 俺は青海の悪魔と化すぞっ! うぉおおおおおっ! ナミすわぁああああんっ!!」
意気軒高なサンジ。こいつ、もう全快してないか?
「ぎゃああああっ!! 高い、高い、高ぁいいいいっ! 向かい風も強ェよっ! 怖い、怖い、怖ぁああああいっ!!」
喚き散らすウソップ。こいつもすっかり平常運転だ。
2人とも、ついさっきまで意識不明の重傷だったとは思えないほど元気に溢れており、
「うるせェっ! さっさと登らねェと俺が蹴り落とすぞっ!!」
「うるせェっ! この高さと風だぞっ! 叫ばずにいられるくわぁっ!!」
相対気流の激しい風音とプロペラの豪壮な稼働音に負けじと、ぎゃあぎゃあ大騒ぎながら投げ縄をよじ登っていく。
「この船、絶対に“神”がいるぞっ!? それにこのデカさだ、敵が何百人乗ってるか……やっぱり、ルフィ達を呼んで出直そうぜっ!! お願いだからぁっ!!」
ウソップが懸念と要望を表明するも、サンジは欠片も聞き入れない。
「泣き言を垂れてんじゃねえっ! だいたい、おあつらえ向きの道具ばっか用意しやがってっ! 滅茶苦茶やる気じゃねーかッ!」
そう。我らがキャプテン・ウソップは吸着登攀シューズやらなんやらこの状況にぴったりなアイテムを用意済みで、泣き言とは裏腹にすいすいと船体側面を登っているのだ。
「備えあればって言うだろぉっ!! やる気があるんじゃねェよ! 不安なんだよっ!!」
「敵は
サンジは泣き言を続けるウソップを叱咤し、『作戦』を告げた。
「潜入したら二手に分かれて、甲板を目指すぞっ! ナミさんはそこに居るっ!!」
「はぁっ!?」ウソップは目ん玉をひん剥いて「分散すんのかっ!? 敵が何人いるかもわからねェのにっ?!」
「共倒れを防ぐためだっ! いいか、ウソップッ!」
サンジは真剣な面持ちで固い決意を宣告する。
「俺はナミさんのためなら、お前が死んでも構わない……っ!!」
「それ、ココヤシ村ン時も言いやがったよなっ!? お前、俺の命をなんだと思ってんだっ!!」
ウソップは激怒した。この件が終わったらエロコックを必ずや張り倒すと胸に誓った。
ともかく、サンジとウソップはナミを救出すべく、絶望をもたらす箱舟マクシムへ侵入していった。
心網で両者の侵入を捕捉したエネルは、容易く捻り潰した鼠が懲りずにやってきた、程度の認識だった。
エネルは知らない。
破廉恥コックが抜け目のない狡猾さを発揮する曲者であることを。
長っ鼻小僧が戦場を引っ掻き回す理不尽と不条理の権化であることを。
神は知らなかった。
○
ロビンは痛む身体を押して、戦いに倒れた者達――ゾロ、チョッパー、ワイパー、ガン・フォール、それにベアトリーゼを黄金遺跡から中層島雲へ運んでいた。超々巨大樹ジャイアント・ジャックを伝い、ハナハナの実の力を使ってそれぞれを運ぶ作業は、体力以上に気力と神経を擦り減らす。
苦労して中層島雲へ仲間達を運び終えたロビンの視界いっぱいに、非現実的な光景が広がる。
青海でも稀有なほどの巨船が傲然と空を泳ぎながら、スカイピア全土を覆うようにどす黒い雷雲を広げている。空島の世界を少しずつ暗闇に染めていく雷雲の表面を、幾筋もの稲光が踊り暴れていた。時折、黒雲から溢れた雷がアッパーヤードやエンジェル島を襲っている。
まるで無数の竜がこの空島を食らいつくそうと集まってきているようだ。
誰の目にも終末を予感させる光景。現にエンジェル島の住民や雲隠れの村のシャンディア達は恐れ、怯え、慄いている。
しかし、ロビンは然して気にした様子も見せず、ジャイアント・ジャックの麓に昏倒中の野郎共を並べ、丁寧に寝かせた親友の傍らに腰を下ろした。気を失っているチビトナカイをぬいぐるみのように膝の上に抱く。
親友を膝枕するか、船医を膝に抱くかで凄く悩んだが、チビトナカイに軍配が上がった。だってちっちゃくてモフモフで可愛いんだもの。仕方ない。
ロビンは傍らで眠り続ける親友の頬を撫で、碧眼でアッパーヤードの空を泳ぐ巨船を捉えた。
スカイピアの全てを破壊し、地上へ落とす――そう語ったあの傲慢で冷酷な“神”は有言実行を図っている。
「このままだと不味いわね」
ぽつりとこぼれた言葉は、ロビン自身が驚くほど危機感に乏しい。
ロビンが最も信用し、信頼するベアトリーゼすら打ち負かした凶悪な能力者が、今まさに大量破壊と大量殺戮を始めようとしているのに。
躊躇も逡巡も見せずに駆け出した麦わら小僧の背中を見送ったから、かもしれない。
「不思議な子ね……知り合ってから一週間も経っていないのに。私、もう彼を信じ始めてる」
モンキー・D・ルフィ。
彼なら、この危機も、この国が抱える難題も、全部何とかしてしまいそうな……そんな気がしてならない。
「ロビン」
傍らからかすれた声が聞こえ、ハッとして碧眼を注ぐ。神秘的な美貌に自然と安堵の笑みが浮かぶ。
「ビーゼ! 意識が戻ったのね」
「あちこち痺れてるし、なんか凄い空腹感があるけど……」
アンニュイ顔を大きくしかめながら、ベアトリーゼが暗紫色の瞳を巡らせ、身体状況を確認。
全身がシダ状紋様の電撃傷だらけ。体が痺れていてまだ言うことをきかないけれど、意外なほど痛みが軽い。代わりにやたら喉が渇いているし、空腹感が半端ない。はて、これは一体……?
!? モックタウンで買ったばかりの長袖Tシャツがボロ布と化してるっ! 買って翌日にこれかよ、チキショーっ!!
ロビンはチョッパーを優しく脇に寝かせてから、ナミに代わって運んできたベアトリーゼの装具ベルトの雑嚢から水筒を取り出し、ベアトリーゼの上体を抱き起こして水を飲ませる。
「ありがと。私……どれくらい寝てた?」
「小一時間ほどね」自身も水筒を口にしてから、ロビンが答えた。
「そんなに……っ!?」ベアトリーゼはギョッと目を剥いた直後「ダサッ!! 私、ダサッ!! ダッサッ!! ナイスでスマートな凄腕美人と評判の私がたった一発で……ダサすぎるッ!!! 恥ずかしいぃぃっ!!」
自由が利かない体で羞恥に悶絶する親友に、ロビンは『ビーゼ、可愛い』と温かく微笑む。
ひとしきり芋虫みたく身悶えした後、ベアトリーゼは大きく溜息を吐いて問う。
「どうなってる?」
「良くない」ロビンは小さく頭を振り「ルフィ以外、全員やられてしまったわ。エネルは今、このスカイピアを完全に破壊して、全てを地上に落とそうとしてる」
「違う。“そんなことはどうでもいい”」
ベアトリーゼは低い声で告げ、親友の綺麗な肌を損ねている電撃傷を注視していた。
「その怪我……あいつにやられたんでしょ? 具合は?」
「貴方に比べれば、軽傷よ」
親友を安心させようとロビンが柔らかな微苦笑を返すも、
「―――あの耳たぶヤロー、ふざけた真似しやがって……っ!」
ベアトリーゼはみるみるうちに怒りの炎を滾らせ始めた。ビキッと青筋を浮かべ、根性と憤怒の熱を駆り、言うことを聞かぬ身体を無理やり起こそうともがく。
「ビーゼ、無理しないで」
ロビンの制止を振り切り、ベアトリーゼは立ち上がり、すってんころりん。大の字に転がった。残念。まだ体が思うように動かない。
「あああああっ! このクソ足っ!! 役立たずっ!」自分の足にキレる女蛮族。
「落ち着きなさい。私より貴女の方がずっと重傷なんだから安静にしてないと」
「ヤダ」ベアトリーゼは頬を膨らませ「私。あいつ。殺しに行く。今」
怒りのあまり知能指数が下がり始めた親友にロビンが眉を大きく下げた、直後。
頭上から大気の炸裂音と激しい閃光が降ってきた。
2人が揃って顔を上げれば、空を泳ぐ巨船の甲板上で雷が暴れている。
空を征く箱舟マクシムを目の当たりにし、ベアトリーゼは思わず怒りを忘れた。原作という予備知識があっても、やはり現物のインパクトは大きい。
驚きが薄れると、再び沸々と怒りが沸いて来る。ベアトリーゼのアカデミックな部分が、マクシムの存在を容認できず猛烈な癇癪を起していた。
「……なんであんな構造であの巨体が空を飛べるんだよ……っ! 科学的にきちんと納得のいく説明があるんだろうなコノヤローッ!」
箱舟マクシムに向かって中指を立てる蛮族ちゃん(25歳)。
なお、痺れとハンガーノックで無理やり伸ばした右腕も拳も突き立てた中指もがくがくぶるぶる震えていて、なんとも締まらない。
「元気が出て来たみたいで良かったわ」
ロビンは溜息をこぼしてから、箱舟に碧眼を向けて簡潔に説明する。
「エネルはあの空飛ぶ船を使ってスカイピアを破壊する気よ」
ベアトリーゼは不満顔で雷が暴れ続ける巨船を睨み、ロビンへ問う。
「覇気がまだ使えなくて様子を探れないんだけど、あそこには誰が?」
「エネルに航海士さんが連れていかれて、ルフィが取り返しに向かったわ。戦っているのはルフィかしら」
「や、ゴム人間相手に電撃は使わないでしょ」
「なら、航海士さん……? でも、エネルの実力で、彼女相手にあれほど電撃を使うとは思えないわ」
思案顔を作るロビンの隣で、ベアトリーゼは落丁だらけの原作知識のページをめくる。
たしか、ナミちゃんを救いにサンジとウソップが乗り込んだはず。ありゃ、あの2人が起こした騒ぎだろう。
と、不意にひときわ激しい雷光が走った。
「ぎゃあああああああああああああああああああああっ!」
「きゃあああああああああああああああああああああっ!」
空を覆う黒雲のいななきに交じり、確かに届く悲鳴。
目を凝らせば、巨船マクシムから小さな影が飛び出し、落ちていく様が見えた。
「誰か飛び降りたわね。墜落死してバラバラにならなければ良いけど」
「あの高さなら、破裂するだけじゃない?」
ロビンとベアトリーゼが怖いことを言っていると、不意に巨船の航行速度が落ち、高度を下げ始めた。それに、どういう訳か雷雲の放出も止まる。
「破壊に成功した?」
「どうだろ。破壊というには地味だし……戦闘の巻き添えでなんか壊れたとか、そんなところじゃないかな」
小首を傾げるロビンの隣で、ベアトリーゼはすっとぼけつつ思う。
原作チャート通りなら、グル眉と長っ鼻が耳たぶヤローに吠え面を掻かせたあたりだったか。なら、さっき飛び降りたのは、ナミちゃんとウソップか? それとも、サンジも一緒? 細かいところはうろ覚えだからなぁ……
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
今度はジャイアント・ジャックの方から猛々しい雄叫びが聞こえてきた。
ロビンとベアトリーゼが顔を向けてみれば、麦わらの一味の船長が背中にチビッ子と水玉怪鳥を担ぎ、球状の大きな金塊を引きずりながらジャイアント・ジャックを猛烈に駆け上っていた。
「ルフィ? なぜあんなところに……? じゃあ、あの船に居たのは誰……?」
不思議そうに碧眼を瞬かせるロビンの傍ら、ベアトリーゼが大声で呼びかける。
「おーいっ! ルフィーくーんっ!!」
声に気付いたらしいルフィが急ブレーキを掛け、
「あーっ!! お前ら、無事だったかぁっ!!」
嬉しそうに太陽のような笑顔を浮かべた、刹那。
引きずっていた金塊がずるりと滑り、
「「あ」」
金塊の重さに引きずられ、ルフィは背中に担いだチビッ子と水玉怪鳥諸共に落ちた。
「うわぁああああああああああああああっ!?」
「きゃあああああああああああああああっ!?」
途中、ルフィとチビッ子と水玉怪鳥、大きな球状金塊が超々巨大樹の幹にぶつかり、ばいんッ! と跳ねた。美女2人の許へ向かって真っ逆さま。
チビッ子と水玉怪鳥はロビンがハナハナの実でキャッチ。
「ぎゃああああっ!? 手っ!? 手がたくさんっ!? なんでえええっ!?」
無数に生えた手と、その手がはらりと消える様にアイサが驚愕の絶叫。
「ぐぇっ!!」
ずぼっと島雲に刺さったルフィに金塊の大玉が直撃。頭だけ金塊の下敷きとなって埋まり、身体がわきわきともがき暴れる。
「うわーっ!? 埋まっちまったーっ! 出してくれェーっ!!」
「ルフィーっ!? また頭だけ埋まってるーっ!!」アイサちゃん驚きっぱなし。
ベアトリーゼは痛みで引きつり気味の苦笑いをこぼし、よろよろと立ち上がって深呼吸。黄金の大玉を殴り砕くべく、放つ。
「
込めた覇気は拳の先をちょっと固めただけだったし、振動波がほとんど放たれなかった。おかげで巨大金玉は砕けることなく、ごろりと転がるだけ。まぁルフィを解放したけれど。
殴った反動でひっくり返ったベアトリーゼは、眉根を寄せて怪訝顔をこさえた。
「っかしーな。いくら本調子じゃなくても、これっぱかしの金玉がなんで砕けねーんだ?」
「子供の前よ。言葉遣いに気を付けて」
「えぇ……」
アイサちゃん9歳は大人の美女2人にどこか呆れた眼差しを注ぐ。
「焦ったぁ。頭だけ煎餅になるとこだった」
ルフィはふぃ~と安堵の息を吐くや否や箱舟マクシムを睨み、
「アイサと皆を頼むなっ! 俺は行くからっ!!」
ジャイアント・ジャックへ駆け出――せない。ロビンの生やした手に襟首を捕まられてひっくり返った。
「おい、何だよっ!? ロビン、邪魔すんなっ!!」
「待って、ルフィ。どうする気なの? それに、その右手の金塊は何?」
「手ェ放せっ!! 急がねェと、エネルの奴が行っちまうっ!!」
焦燥に駆られているルフィは質問に答えず、ロビンの生やした手を剥がそうとじたばたと暴れ。
ごちんっ!
ルフィの頭に黒い拳骨が落とされた。
「イテェッ!? 何すんだよっ!?」
左手で頭を押さえて食って掛かるルフィへ、いつの間にか立ち上がっていたベアトリーゼがアンニュイ顔に不敵な笑みを浮かべる。
「何をどうしたいのか、落ち着いて言ってごらん。お姉さん達が手伝ってあげるから」
「――――」
気勢を削がれたルフィはきょとんとベアトリーゼを見つめ、次いでロビンへ目線を向ける。ロビンも小さく、だけど確かに頷いた。アイサが不安げな顔でルフィを注視している。
急いていた気持ちが落ち着き、燃え過ぎていた闘志と戦意が冷静さを確保する。ルフィはからからに渇いた喉を慰めるように生唾を飲み、年上の女達へ願いを口にする。
「俺は――」
そこへ猛々しい排気音が響いてきて、
「ルフィ――――――ッ!」「お―――――いっ!!」
ナミと人間大ボロ雑巾もとい黒焦げサンジを担ぐウソップを乗せたウェイバーが猛然と駆けてきた。
「あいつらも無事だったのか……っ!」
ホッと安堵の息をこぼすルフィに、ベアトリーゼがアンニュイな微笑を向け、編み直した言葉を掛けた。
「何かする気なら、君の自慢の仲間達にも手伝って貰いなよ。もちろん居候の私達だって手を貸す。さあ、麦わらの一味の船長モンキー・D・ルフィ。君は何をしたい? 私達にどうして欲しい?」
ルフィは再び目を瞬かせた後、ぶるりと身を震わせた。
歓喜と闘志の武者震いに釣られ、顔いっぱいに意気軒高な笑顔を作る。
まるでぎらつく太陽みたいな笑顔を。
Tips
コニス。
原作キャラ。
神エネルの暴虐からエンジェル島の住民を救うべく奔走し、麦わらの一味を滅びゆくスカイピアから脱出させようと、危険を冒してメリー号の許へ向かうも、一味の奴らときたら、誰もいやしねぇ。
スー
原作キャラ
とっても賢い雲狐。CVは声優界でも数少ないジブリヒロイン経験者。
ナミ。
原作主役の一人。
気象の知識とクリマタクトで時間を稼ぎ、サンジとウソップのおかげで虎口を脱する。
サンジ。
原作主役の一人。
女性が絡んだ時のメリット・デメリットが極端な曲者コック。箱舟マクシムを故障させて時間稼ぎに成功。
ウソップ。
原作主役の一人。
『冒険野郎マクガイバー』も真っ青の発想力と技術力で、戦場を引っ掻き回す理不尽と不条理の権化。
ピエール
原作キャラ。
アイサを庇って雷撃を食らい、失神昏倒中。
アイサ。
すっかりルフィに懐いてる。失神したピエールを引きずって走るなど、意外と力持ちな9歳児。
ルフィ。
原作ではひたすら突っ走ったが、本作では、ジャイアント・ジャックを登る前にベアトリーゼから諭される。
ロビン。
原作でも本作でも、チョッパーを膝抱っこ。可愛いから仕方ない。
ベアトリーゼ。
オリ主。
再起動完了。体の様子がなんかおかしい。