彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
烏瑠さん、しゅうこつさん、佐藤東沙さん、誤字報告ありがとうございます
この日、浮遊群島メルヴィユに居た金獅子のシキの手勢は合計約1000名強。集会があったわけではないから、隷下海賊団の全てが揃っていなかった。
それでも、この約1000人はグランドラインで活動し続けてきた海賊達だ。四海で粋がっているカッペでもなければ、海賊団と珍走団の区別もつかないジャリタレでもない。暴力で飯を食っている本職のワル共だ。
宵の口を迎え、海賊達は吹き抜けの
日が暮れた今、先住民の男達は強制労働キャンプの囚人のように拠点地下のタコ部屋に押し込まれ、不景気な顔で粗末な飯を摘まんでいる。
海賊共と関わりを好まない研究棟の住人達――科学者や技術者達は同棟の食堂で夕餉を取り、自分達の居住棟へ向かう。
本殿中央管制室では、早めに夕食を済ませた夜番の管制員と気象予測班が、操作盤と向き合っていた。
いつも通りの夜だった。
少なくとも、その時までは。
轟音。
名状しがたき圧倒的な音の暴力がメルヴィユ本島の端から端まで駆け抜け、壮烈な衝撃が巨城染みた本拠点全体を揺さぶる。
吹き抜け四層の大食堂を支える幾重もの梁から埃が湧きあがり、天井から剝離した木片がぱらぱらと降り注ぐ。海賊達は何事かと驚き、給仕の先住民女性達は不安顔を浮かべた。
轟音と衝撃はもちろん、シキの許にも届いていた。
「何事だぁっ!?」
シキが眉目を吊り上げながら怒号を上げ、執務室から中央管制室へ向かおうと腰を上げた、直後。
再びシキの拠点を激甚な轟音と衝撃が襲った。
今度は爆炎を伴って。
○
金獅子の根城から生じた激烈な轟音と衝撃は先住民の小さな小さな町にも届いていた。
男衆と若い女達を連れ去られた町には老人と子供しかいない。両腕に羽を生やすメルヴィユ先住民の老人と子供達は、轟音と衝撃に誘われて表へ出ており、期せずして目撃した。
金獅子シキの大拠点から大きな火球が生じ、衝撃波が町まで届く。老人と子供達は悲鳴と吃驚を上げてその場にうずくまり、愕然慄然しながら目にする。
シキの本拠点から立ち昇る二つの真っ黒なキノコ雲を。
○
もうもうと立ち昇る二つのキノコ雲と花吹雪のように飛散する莫大な量の火花。本殿と湖港から生じた火災が夜空を焼いている。
「ちょっと派手すぎない?」
ベアトリーゼが多眼式ヘルメットのバイザーを開けてけらけらと笑う。兵士達も頭をすっぽり覆うヘルメットの下から感嘆をこぼす。耐爆スーツ染みた重装備の『備品』達は無情動のままだが。
「あれは予定にないけれど……」
仮面の下で眉間に深い縦皺を刻み、ステューシーはカーゴシップをシキの本拠点に叩き込んだ張本人を詰問する。
「くま。カーゴシップをどこに打ち込んだの」
ステューシーだけでなくベアトリーゼや兵士達からも注目されたくまは、うっそりと応じた。
「一つは本殿の武器庫。もう一つは湖港の弾薬庫だ」
根が真面目な彼は任務にあたり、シキの本拠点地図をしっかり頭に叩き込んでおり、良心から囚われた先住民に最も被害が及ばないだろう場所を選んで、カーゴシップを叩き込んでいた。
事実、武器庫と弾薬庫の大爆発による主な犠牲者はシキの手下達だ。
「なんにせよ、良い状況だ」
ベアトリーゼはとても楽しげにアンニュイ顔を綻ばせ、次いで燃え盛る本拠を睨み、暗紫色の瞳を獰猛にぎらつかせた。
「先行する。連中が立ち直る前に蹴散らしたい」
「同行する。今なら抵抗も薄い」くまは無表情に告げた。
ステューシーは小さく溜息をつき、頷く。
「研究棟は壊さないように」
小言のお許しが出たところで、ベアトリーゼはバイザーを下げてくまを見上げる。
「私は本殿。そっちは?」
「港に停泊している海賊船を完全に潰しておく。それから本殿へ向かう」
言い終えるが早いか、ぱん! と空気が爆ぜる音と共にくまが消える。
「便利だな、ニキュニキュの実!」
ベアトリーゼは笑いながら背中と両脚からプラズマジェットを放出し、シキの本拠点へ向かって飛翔した。
たちまち姿を消した2人の猛者に、ステューシーは小さく鼻息をつき、兵士達へ告げる。
「敵の頭数を減らしてくれるそうよ。総員、速歩前進」
○
湖港は極めて被害甚大だった。
弾薬庫いっぱいに詰まった艦砲用の砲弾や装薬が爆発したのだから、当然と言えば当然かもしれない。弾薬庫は跡形もなく消し飛び、周辺倉庫も爆心地に近いものは建物の骨組みを遺して吹き飛ばされていた。衝撃波と爆炎でいくつもの施設が破壊されて延焼し、港の揚降機はドミノ倒し。港に停泊していた海賊船は、一隻残らず転覆するか爆炎を浴びて松明のように燃え盛り、艦載砲の弾薬や燃料物が引火して誘爆していた。
港の警備員達は爆心地に近かった者は即死。建物内に居た者は瓦礫に圧し潰されるか、閉じ込められて延焼の煙で窒息死するか焼け死んでいく。
そこかしこから、死神の手を逃れた者達が苦痛の悲鳴を上げ、苦悶の呻きを漏らし、救助を求め、母や神の名を叫んでいる。
無事だった者達も爆発の衝撃に茫然自失状態で、煌々と燃え盛る港を唖然慄然悄然と見守るだけだ。
そんな地獄絵図の港に、聖書を左脇に抱えた巨漢が現れる。
王下七武海“暴君”バーソロミュー・くまは自らが“爆撃”した湖港を見回し、聖書を大事そうに後ろ腰のポケットへしまい込むと、両手の革手袋を外した。両腕を大きく広げ、ゆっくりと両手を胸元へ近づけていく。
そして、分厚い胸板の前で揃えられた両手の間には、目に見えるほど圧縮された大気の塊が生じていた。
「
うっそりと呟き、くまは莫大な大気を圧縮した燃え盛る港区画へ放つ。
ふわふわと宙を進んだ大気の塊が不意に圧力を解放した。さながら爆弾のように。
世界が裂かれる音色がメルヴィユ全土に轟き響く。
解放された大気は凄まじい破壊作用を発揮した。残存していた全ての建物と人間が圧し潰され、薙ぎ倒され、港を焼く炎までも吹き飛ばされる。全ての船舶は瞬く間に轟沈し、湖面が大きく波立った。極限圧縮大気の解放がもたらした衝撃の余波は延焼する本殿や研究棟、超々長距離砲台にも及び少なくない被害を与えている。
覇気を使わずただ能力による一撃で湖港を完全に瓦礫へ変え、くまは泰然と本殿へ向き直った。
夜闇を鋭く切り裂くプラズマ光が、本殿正門へ向かって一直線に飛翔していく。
おそらく“血浴”だろう。
真正面からシキの許へまで一気に駆け上がるつもりらしい。あの娘の気性なら非戦闘員の先住民達を手に掛けたりすまい。ならば――
「……まだ間に合うな」
くまはぼそりと呟き、再び自らにニキュニキュの実の力を使い、本殿へ向かう。
ステューシー達が本拠点へ到着するまでに囚われている先住民達を脱出させるのだ。
○
「あれが、王下七武海……“暴君”くま……なんて、力だ……」
中央管制室は戦慄の沈黙に包まれていた。海嘯のように繰り返される警報が酷く遠く感じられる。
港に配されていた映像電伝虫達が通信を途絶させる直前に寄越した、王下七武海の姿。
管制室の管制員達は誰も彼もが愕然と震慄していた。武器庫周辺が爆発倒壊し、今まさに火災が広まっていることも忘れて。
「ニキュニキュの実……野郎まさか……」
中央管制室に到着していたシキが片眉を上げる。湖港の映像電伝虫が最後に寄越した映像の大男。見覚えは無かったが、能力を見て古い記憶が甦る。
30年以上前。ロックス海賊団最後の日。今は亡き島ゴッドバレーから脱出した際、若き日のシャーロット・リンリンが毒づいていた。
奴隷のガキにニキュニキュの実を食われた、と。
「あの時、ゴッドバレーにいた奴隷のガキか……っ!!」
天竜人に畜生以下の扱いを受けた元奴隷が悪魔の実の能力を得て、自分の本拠点に殴り込みするほどの力を持つ海賊になったというのに、世界政府の犬たる王下七武海を務めている。そこにいかなる事情があるのか、シキには分からない。いや、どうでも良い。
「あれだけの目に遭わされて、それだけの力を持つ海賊になってなお、狗なんぞやってんのかっ! 奴隷根性が染みついてやがるみてェだなあ、クソガキッ!!」
舵輪が刺さった禿頭に青筋をいくつも浮かべ、シキは眉目を吊り上げた。
「火災の始末はテメェらで手配しろっ! 俺はあの奴隷上がりをぶち殺しに」
シキが名刀を義足代わりにしている両足を鳴らした、直後。
ディスプレイに本殿正面玄関が吹き飛ぶ映像が流れ、遅れて破砕音が管制室まで届く。
すらりとした長身を赤黒のタイトな潜水服で包んだ女が、傷だらけの多眼式フルフェイスヘルメットを被った顔を映像電伝虫に向け、叫ぶ。
『鶏ジジイ―――――っ!! 今からぶっ殺しに行くから待っとけっ!!』
スピーカーから響く宣戦布告に管制員達が再び絶句する中、シキは青筋だらけの禿頭を真っ赤に染め上げた。
「小娘がぁ~~~~~っ!! ちっと甘ェ顔してやりゃあつけあがりやがってっ!!」
獅子のタテガミ染みた長髪が今にも逆立ちそうなほど激憤しながらも、シキの冷徹な部分が思考を働かせる。
こいつら、どうやって空中を航行するこの島の場所を特定した? どうやってここへ来た?
シキは既に激怒で歪んだ形相を新たな憤怒で上塗りする。
「あンの腐れ女郎っ!!」
チレン。あの女が
“政府の”討伐作戦だ。
シキは舵輪の刺さった頭を茹で蛸より真っ赤に染めあげ、マスクメロンのようにいくつも青筋が走った顔貌を更なる怒りでバッキバキに歪め、獅子のように管制員達へ吠えた。
「警報発令っ! 総員戦闘用意っ! 総力戦じゃあああああああっ!!」
○
正門をぶち破り、蛮姫がしなやかな体躯を躍動させ、破壊現象と化す。
覇気をまとう美麗な暴虐。周波振動を放つ華麗な蹂躙。
疾風のように廊下を激走しながら、出会う海賊へ漆黒の拳打足蹴を放つ。
旋風のように広間を跳躍しながら、遭遇した海賊にダマスカスブレードを振るう。
暴風のように階段を駆け上がりながら、視界に捉えた金獅子配下の海賊達を片っ端から殴り壊し、斬り裂き、蹴り砕き、貫き抉る。
流麗に舞い、無数の銃撃をかわす。艶麗に踊り、十重二十重の斬撃を避ける。
床を滑り抜けながら拾い上げた拳銃を連射し、天井を激走しながら奪い取った刀剣を投擲する。引っ掴んだ死体を盾にして。蹴り飛ばした血肉と臓物を目くらましにして。前転宙返りしながら海賊達を斬殺し、側転しながら海賊達を殴殺する。
新体操選手染みたアクロバティックな一挙手一投足から自在に確殺の攻撃が繰り出され、一挙動ごとに死が生まれ、血肉が壁や天井を染め、床に損壊した屍が飾られていく。
無論、全ての者が一撃で命を奪われるような雑魚ではない。大海賊金獅子の眼鏡に適う強者や高額賞金を懸けられるだけの実力者も居る。少数ながら覇気使いや能力者も交じっている。
だが、何者も蛮姫の進撃を止められない。何者も蛮姫の舞踏を止められない。
ある覇気使い達は壁ごと上体を殴り砕かれ、襖や柱と一緒に両断された。ある能力者達は木っ端微塵に破砕され、畳の赤いシミとなり、肉片を壁や天井に貼りつかせる。
高次元の
蛮姫はどこまでも無慈悲な暴力を駆使しながら、自らを調律する。
身体の軽さに合わせて体術を。身体の速さに合わせて武術を。
蛮姫はどこまでも冷酷な武力を行使しながら、自らを最適化する。
集中力を高め、知覚と感覚を鋭敏に明敏に。思考力を強め、異能の操作を細微に精微に。
返り血を浴びて全身を真っ赤に染めながら、ベアトリーゼはヘルメットの中で嗤う。
万全の体調で思うがままに体を駆動させる快感。自身の持つ異能を思う存分に行使する昂揚感。多勢を一方的に駆逐していく爽快感。敵を恐怖と怯懦に凍らせる征服感。
魂魄が奔り、下腹部が滾る。悪魔の実の力が迸り、武装色の覇気が漲る。
昂奮に猛り、ベアトリーゼは電磁加速スピニングドロップキックをぶっ放す。
軌道上に居た数人の海賊達を挽肉に変えながら、砲弾と化したベアトリーゼが廊下の突き当りにあった大扉を破砕する。
余勢を駆って三回転半捻り宙返りし、着地した場所は大食堂のど真ん中。
巨大ショッピングモールさながらに吹き抜け三層からなる大食堂には、大勢の海賊達が待ち構えていた。無数の銃口と切っ先が向けられ、上下左右四方八方から殺意と敵意と罵声と怒号が浴びせられる。
「おやおや」
ベアトリーゼは大食堂を見回して残忍に口端を歪め、人間の耳では捉えられぬ不可聴域の催眠超音波を奏でる。
大食堂に悪夢へ誘う無音の調べが響き渡り―――
惨劇の幕が開かれた。
○
「いったい、何が起きてやがる」
総力戦の指揮を執るべく中央管制室に留まっていたシキは、ディスプレイの映像に我が目を疑う。
最多兵力が留まっていた大食堂を映すディスプレイの中で、惨劇が繰り広げられている。
配下の海賊達が突如発狂したかのように殺し合いを始めていた。
意味不明なことを喚きながら、周囲に向かって銃を乱射し、刀剣類を振り回し、酒瓶や皿を投げ、拳を振るい、誰彼構わず襲い掛かっている。
よくよく見れば、強度鬱状態に陥ったようにうずくまっている者や自失状態に陥って棒立ちしている者、身体の自由が利かないのか倒れ込んで動けなくなった者も多い。そうして無力化してしまった者達を、発狂した連中が容赦なく攻撃し、傷つけ、命を奪っている。
狂気の坩堝。
そう表現する他ない光景に、歴戦の古強者たるシキも言葉がない。
そんな悪夢的舞台と化した大食堂の真ん中で、返り血で真っ赤に染まった美女が、小休止と言いたげに多眼式ヘルメットのバイザーを上げて酒と料理を口に運び、海賊達の狂乱を眺めて嘲り笑っている。
間違いねェ。どういう手管か分からねェが、あの小娘の仕業だ……っ!!
別のモニターでは、奴隷上がりの肉球大男が海賊達を容易く掃討しながら、先住民達を本殿の裏手へ避難させている。まるで先住民達を救う方がシキ討伐よりも重要だと言わんばかりに。
奴隷上がりのクソガキめ……っ!
「シ、シキの大親分ッ!!」
管制員の一人が顔を真っ青に染めて、叫ぶ。
「あ、新手ですっ! 新手の襲撃ですっ!!」
シキは血走った眼を破壊された正門付近の映像へ向けた。
※ ※ ※
“血浴”が海賊達を蹂躙し、“暴君”が先住民を救う。そんな金獅子海賊団本拠点に、新たな襲撃者達が牙を剥く。
8体のフランマリオン製『備品』は大口径弾の機関砲を軽々と構え、弾幕をばら撒きながら傲然と本拠点敷地内を進んでいく。
金獅子海賊団隷下の海賊達が反撃の銃弾を幾重にも浴びせるも、耐爆スーツ染みた防具は対人用銃弾を軽々と受け止め、大柄な体躯と相俟ってびくともしない。
ドラムロールのような重たく硬い連射音を轟かせ、フランマリオン製モッズ達は海賊共を片っ端から薙ぎ倒していく。高初速で放たれる大口径弾に生半な遮蔽物など掩体として意味をなさない。擦過するだけで肌を裂くほどの威力が直撃すれば、人体など原形を留めない。海賊達はさながら肉切り包丁で叩き切られるように無惨な屍を晒していく。
重装歩兵を盾に、評価戦隊の兵士60名が続く。ツーバイツーで
急造バリケードで立てこもるところにはバズーカ砲を叩き込み、手榴弾を投げ込む。
負傷して動けなくなった海賊や戦意喪失して両手を上げて出てくる海賊へ、容赦なく銃弾を撃ち込み、銃剣でトドメを刺す。
その様相は世間一般が思い描くような戦闘――人間同士が感情剥き出しにしてぶつかり合う闘いとは大きく異なり、原作で描かれがちな混戦乱闘とまったく違う。
効率化と最適化が図られた部隊運用はまるで集団作業のようで、戦闘というより害獣の駆除を思わせる。
仮面の貴婦人が率いる刺客達は警備の海賊達を速やかに一蹴し、完全に破壊された正門を潜って本殿内へ足を踏み入れ、蛮姫の“犯行現場”を目の当たりにした。
「また派手にやってるわね」
ステューシーは仮面で覆われていない口元に苦笑を浮かべ、あまりにも無惨な光景にドン引きしている兵士達へ美声を張った。
「各隊、散開っ! それぞれの目標へ向かいなさいっ!」
“備品”と兵士達は速やかに三個小隊に別れ、中央管制室、実験施設、研究棟へ向かっていく。
ステューシーは廊下の梁の上で血に塗れた映像電伝虫へ顔を向け、色気溢れる唇を妖艶に歪め、飛ぶ
「貴方の物語はここで終わりよ、シキ」
マントのようにはおった白コートをなびかせ、シキと仲間だった女の記憶を持つ複製人間は研究棟へ向け、コツコツと軽やかな足音を奏でる。
※ ※ ※
映像が絶えたディスプレイに映った女。世界政府諜報機関サイファー・ポールの中でも、天竜人直属のイージス・ゼロ。兵隊共は『正義』の二字を背負っていなかったが、練度と装備から見ておそらく海兵達だ。
やはりこれは政府の討伐作戦だった。
が、もはやシキの意識はそんなことに向いていない。
「……この俺の討伐に用意したヘータイが、これっぱかしだってのか……?」
腕が立つとはいえ、たかが“殺し屋”2人。それと増強2個小隊程度の戦力で、金獅子海賊団の根城に殴り込みを掛け、この伝説的大海賊シキの首を獲る、と。
「“侮辱”したな、この俺を」
瞬間。怒り狂っていたシキの顔貌から感情が抜け落ち、能面染みた無表情と化す。
「“嘲弄”したな、この金獅子を」
刹那。シキの体躯から赤黒い覇気が溢れ出た。
「上等だ……思い出させてやる。この金獅子のシキが何者かをよぉ……ッ!!」
Tips
バーソロミュー・くま
原作キャラ。滅茶苦茶強い人。
『熊の衝撃』は原作だとモリアのスリラーバーク全域を覆うほどの効力圏を発揮したが、本話では先住民を傷つけないよう規模を抑えている。
港を潰した後は、強制徴集させられた先住民達の保護と避難誘導を実施中。
ステューシー
原作キャラ。まだまだ数多くの謎を持つ人。
フランマリオン製モッズと海兵60名を率いて殴り込み。
シキ
劇場版キャラ。原作の過去描写でたまに顔を見せる人。
良くも悪くも古い海賊ゆえに、顔に泥を塗られることが我慢ならない。
ベアトリーゼ
オリ主。
雑魚を虐殺しながら体と能力と技の調整を行った。舐めプより酷い。