彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
「何が起きてやがる」
夜の海を浮上航行する潜水艦ポーラータング号の甲板で、ハート海賊団の船長トラファルガー・ローが歯噛みして唸る。
夜空に浮かぶ空島とその空域からおびただしい量の瓦礫や人間が降り注ぎ、激しい閃光と轟音が生じたかと思えば、当の空島が落下を始めた。
人の良いクルー達が落ちてきた連中の救助を試みたが、あの高度から落ちたら海面はコンクリートと大差ない。生存者は今のところ誰も居なかった。
何かが起きている。だが、何も分からない。覗き見を試みて空島に近づいたものの、状況は依然さっぱり分からないままだった。
「うわぁ……どんどん落ちてくる……空島って落ちるんだぁ……」
落下に連れて空島が徐々に大きく見える様子に、航海士のミンク族の白熊ベポが奇妙な感心をこぼす。
悠長なことを言ってる場合か、と思うも、ローは口には出さず渋面を作った。
と、その時――
「ああ!」
ベポがハッとして素っ頓狂な吃驚を上げ、蒼い顔で進言する。
「キャプテンっ! あれだけ大きな島が着水したら相当な衝撃と津波が襲ってくるよっ!船首をあの島に正対させておかないと、大変なことになるっ!」
船長のローはもちろん、甲板に出ていた全船員の顔が大きく引きつった。
「潜った方が良いんじゃねえかっ!?」古参幹部のシャチが慌てて問う。
「ダメだよっ! ポーラータングの足でも、あの質量の着水で生じる水中衝撃波の範囲からは逃げきれないっ! 津波を乗り越える方がいいっ!」
白熊航海士の意見を容れ、ローは即断。船員達へ命じる。
「船内へ戻れっ! ベポの言う通りに船首をあの島へ正対させろっ! 船内各所の固定を急げっ!!」
船員達が大慌てで船内へ戻っていく中、古参幹部のペンギンが空を指差して叫ぶ。
「キャプテンっ! 空からお姉さんがっ!」
ペンギンが示す指の先を追ってみれば、血塗れの若い女が空から海へ真っ逆さまに落ちていた。
「あれ、ジャヤでキャプテンを逆ナンしたお姉さんじゃねっ?!」双眼鏡を覗いたシャチが叫ぶ。
「血浴屋だとっ!?」
ローはシャチの双眼鏡をひったくって確認する。
間違いない。ボロ雑巾みたいになっているが、血浴のベアトリーゼだ。
「あの女が絡んでるのか……猛烈に厄介なことになりそうな予感がしてきたぞ」
「今更じゃない?」
ベポの無情な指摘に、ローはめりりと眉間に深い皺を刻む。
そうこうしているうちに“血浴”のベアトリーゼらしき若い女がポーラータングからそう遠くない海面に落ち、大きな水柱が上がる。
これまでの墜落者同様、助かるとは思えないが……
ローは数瞬の逡巡後、舌打ちして叫ぶ。
「ベポッ! 船を血浴屋の許へ向かわせろっ! シャチ、ペンギンッ! 先行して血浴屋を拾えっ! 急げよ、時間がねえっ!」
「アイアイ、キャプテンッ! 取り舵四分の一、最大船速ッ!!」「了解っ! いくぞペンギンッ!」「おうっ! 任せとけ、キャプテンッ!!」
ベポが船内に船長命令を伝え、シャチとペンギンが躊躇なく水面へ飛び込み、その名に恥じぬ快速で着水現場へ泳いでいく。
先行する2人を追って黄色い潜水艦も荒波を掻き分けて進み、
「キャプテーンッ! お姉さん確保ーっ!」「やべーよっ! お姉さんチョー重傷っ!!」
海面に姿を見せたシャチ&ペンギンが血浴のベアトリーゼを抱えながら手を振る。
「担架と救急バッグ! 船内に重傷者の受け入れ用意っ!」
「オペ室の用意はっ!?」白熊航海士が確認するように問う。
「本格的な治療は津波を越えてからだ」
冷静に下した判断をベポへ語り、
「ROOMッ!」
海賊にして外科医、そして悪魔の実オペオペの実を食した改造自在人間であるローは異能を行使、特異な蒼光のサークルを広げていく。
サークル内にシャチ&ペンギン+血浴のベアトリーゼを捉えた瞬間、
「シャンブルズッ!」
ポケットからボルトを三つ取り出して、三人と位置を交換。三人は瞬時に海面から甲板上へ移動した。
ローは三人の許へ駆け寄り、いつも抱えている長刀鬼哭をシャチに預け、甲板に仰向けで寝かされた血浴のベアトリーゼを診る。
「酷ェな」
意識無し。パッと見ただけで細面の目元に大きな傷。裂けた瞼から覗く眼球は全壊。右腕は指先から肩口あたりまで開放骨折。左腕も指先から肘辺りまで重度の熱傷。加えて体のあちこちに細かい傷。目と右腕から出血が続いている。
異能を使ってスキャン。バイタルをチェック。呼吸器系と循環器系、共に微弱。頭部頸椎に損傷無し。血液は今のところ異常値無し。海水からの雑菌混入も確認できない。脊椎の一部と左肋骨の複数に損傷。心臓と左肺の動きがかなり鈍い。急性出血性ショックを起こしていないことが奇跡だ。
死んでないことが不思議な有様。
「キャプテン、救急バッグと担架、持ってきたよっ!」
ハート海賊団紅一点イッカクが救急バッグを、覆面男のウニが担架を持って駆け寄ってくる。
「運ぶ前に“時間を稼ぐ”。止血帯を寄こせ。先に腕の救命、次に目元の被覆圧迫」
まず出血を止める。次に失われた血の補充。血液型はスキャンで分かっているが、この場に輸血液はないから点滴で当座をしのぐ。
ローの指示に従い、イッカクが止血帯を渡す。腕の付け根を強く締め付けて止血し、次いで目元を圧迫止血帯で覆い、グルグルと頭に巻いて固定。
「次、点滴針を寄こせ。ウニ、点滴バッグを用意だ」
右腕は開放骨折、左腕は熱傷で使えないため、ローは左鎖骨下にラインを取って点滴とつなぐ。海面に近づく空島のダウンバーストで波が強くなり、ポーラータングも大きく強く揺さぶられているが、ローの手元は微塵もブレない。
「キャプテンッ! 島がもうじき着水するよっ!」
ベポが緊迫した叫び声を発するも、ローは手当てに集中して顔を上げすらしなかった。
「次、右腕の固定具だ。早くしろ。おい、イッカク! 聞いてるのかっ!」
海面間近まで落ちてきた島に注意を削がれていたイッカクは、ローの叱声に慌てて固定具を取り出す。
「ご、ごめんキャプテンっ! はいっ!」
受け取った固定具で開放性複雑骨折している右腕を手早く固定。
「処置完了。担架に移すぞ。いち、に、さんっ!」
ローはイッカクとウニの手を借り、“血浴”を担架に移す。
「行こう、キャプテンっ! もう時間がねえっ!」ウニが迫りくる島を見ながら叫ぶ。
「――待て。くそっ! 心臓が止まりやがった! アドレナリン1ミリだっ!」
心停止を起こしたベアトリーゼに異能で電気ショック。素早く気道を確保し、唇を重ねて人工呼吸。それから胸骨をへし折らんばかりの勢いで心臓マッサージを開始。
「キャプテンッ!! 中に! 急いでっ!」ベポが再び叫ぶ。もはや怒声だ。
「アドレナリンっ!」が、ローはベポの訴えを無視してイッカクに怒鳴った。
「はい、アドレナリンッ!」
イッカクから受け取った注射器の針をベアトリーゼに刺し、ローが薬剤を注入しようとした間際。
突然、白い影が空から甲板に降り立ち、
「今すぐその娘から離れなさい」
仮面の白づくめ女は子熊を奪われた母熊のような殺気を放ち、漆黒に染まった右手人差し指をローの眉間に突きつけた。
――この女、強ェ。
ローは背筋に冷たいものを覚える。
女の碧眼はローを捉えてから瞬き一つしておらず、荒波に激しく揺さぶられる船上で体がまったく動じていない。ローが薬剤をわずかでも注入しようとしたり、あるいはこの女に抵抗しようとしたりすれば、即座に一本貫手でローの頭をぶち抜くだろう。
「キャプテンッ?!」「だ、だれっ?! だれっ!?」「どっから現れたっ!?」
ワンテンポ遅れて慌てふためき出す船員達。
「うるさい」
仮面の女はローから一切目線を離さぬまま、ぴしゃりと告げた。あまりにも冷たい威圧感にクルー達が呑まれて口を噤む。甲板に生じる重たい沈黙。ダウンバーストの猛々しい風音と荒れる水面の波音がやけに大きく聞こえる。
碧眼に鬼気迫る殺意を滲ませながら、仮面の女がもう一度繰り返す。
「もう一度だけ言うわ。その娘から離れなさい」
最後通牒。だが、ローは仮面の女の碧眼を挑むように見据え、
「血浴屋は見ての通り重傷で、今すぐ措置をしなければ確実に死ぬ」
微かに関心を示した仮面の女へ、頑固な患者の身内を説くように告げる。
「俺は海賊だが、医者だ。俺に助けられねェ怪我人は死んでる奴だけだ」
仮面の女は数瞬の沈思黙考の末、構えを解く。
「―――良いわ。ただし、その子が死んだら貴方達を一人残らず殺す」
「そっちこそ覚悟しろ。俺の治療は安くない」
脅しではなく事実だろう。しかし、ローは持ち前の負けん気を発揮しながらアドレナリンを注入。蘇生を確認して船員達へ吠えたてる。
「船内に急げっ!!」
イッカクとウニが担架を担いで船内へ駆け、ベポとシャチ&ペンギンが慌てながらローに急げと喚き散らす。
そして、ローと仮面の女が船内に入り、扉が厳重にロックされた直後。
空島が海面に落着した。
○
空から落ちてきたメルヴィユは海面に接するまでの間に、暴力的なダウンバーストを発生させていたが、着水時に生みだした衝撃波は、そんな激烈なダウンバーストが微風に思えるほど破滅的なものだった。
着水したメルヴィユの周囲に暴虐的衝撃波が走った直後、巨壁のような津波が全方位へ広がっていく。
さて。大きな津波に遭遇した船はどう対処するか。
答えは簡単。津波に正対して真っ直ぐ駆け登るだけ。
例を挙げるなら、東日本大震災時、沖合にいた海上保安庁の巡視船が、あの破滅的な大津波を登り越えていく映像が残されている。
黄色い潜水艦ポーラータングもまた大津波を登り越えるべく果敢に挑み、ほとんど垂直染みた津波の海面を駆け上っていく。
船内は当然、大騒ぎだ。
壁が床に、天井と床が壁になりそうな大傾斜。船体から響く不吉な軋み音。衝撃と負荷によってあちこちから噴き出す浸水。すっ転がっていく船員達の阿鼻叫喚。機関員達が叫び、白熊航海士と仮面操舵士が喚き、船長が吠える。
まさしく大混乱。そんな中、仮面の貴婦人は床に根を張ったように平然と、それでいて優雅に佇み、寝かされたベアトリーゼに手を添えて易々と安置させている。
立ち居振る舞いだけで船員達との圧倒的な実力差を見せつける白づくめ貴婦人に、ローは思わず歯噛みする。
そうしてハートの海賊団はメルヴィユ落着の大騒ぎをなんとか乗り切った。
いまだ荒れ続ける水面に浮かぶポーラータングは、中も外もしっちゃかめっちゃか。船員達はくったくたでへたり込んでいる者も多い。シャチ&ペンギンは互いに抱きついて生き延びたことを実感し、ベポは目を回している。
「休んでる暇はねェぞっ! 被害の確認だ。シャチ、ペンギン。3人連れて船外を見てこい。ベポ、船内の点検と片付けの指揮を執れ。クリオネ、イッカク、血浴屋を治療室へ運べ。俺は血浴屋の治療に取り掛かるが、何かあれば、すぐに報告しろ。掛かれっ!」
ローは津波越えに疲れを見せることなく矢継ぎ早に指示を飛ばし、主計長を呼び止めて小声で告げる。
「皆に温かい飲み物と軽食を用意してやれ」ローは肩越しに貴婦人を一瞥し「客の分も忘れるな」
「了解、キャプテン」と主計長が頷き、調理場へ向かっていく。
密やかに小さく深呼吸して気合を入れ直してから、ローは治療室へ足を進めた。仮面の貴婦人が当然のように付いてくる。
「オペの立ち合いは許可してねェ」
仮面の貴婦人は無視して治療室の壁に背を預けて立ち、警戒心を隠すことなくローへ冷徹な眼差しを向けた。
「……邪魔はするなよ」
冷厳な視線を背に受けながら長刀鬼哭を置き、ローは治療台に寝かされたベアトリーゼを見下ろす。イッカクが手術に必要な準備を整えていく間、再びオペオペの実の能力を発動。ベアトリーゼの容態を精確に検査する。
その様子を眺めていた貴婦人がぽつりと呟く。
「オペオペの実……貴方、北の海の“死の外科医”トラファルガー・ローね。グランドライン入りしていたとは知らなかったわ」
「全身のこまけェ切り傷、擦り傷、打ち身は問題ねェ。右腕はヒデェ有様だが、元通りに出来る。アバラの骨折もな」
だが、とローは言葉を続けた。
「両目は無理だ。眼球そのものが全壊してる。左腕、左肺、心臓、脊椎も損傷している。特に左腕だ。まるで腕の芯から燃えたみてェに神経や骨まで熱損してて、肘から先は切断するしかねェ。他も治しても元通りになるかどうか」
説明を告げてから、ローは肩越しに背後の貴婦人へ尋ねた。
「いったい何が起きたら、懸賞金4億弱の凄腕がこんな様になる?」
「貴方が知る必要のないことよ、トラファルガー・ロー」
貴婦人が冷たい殺気を漂わせるも、ローは臆することなく問いを重ねた。
「あんたは政府の、サイファー・ポールの人間だろう。政府の諜報屋が名うての凶悪犯とつるんで、あの島で何していた」
質問と指摘を無視し、貴婦人は評価査定するようにローをじっと見つめた後、艶やかな唇を開く。
「オペオペの実の力はあらゆる生物、物体を自在に改造できる。たとえば、人間の体を獣や魚とつなげることもできる。それも一切の拒絶反応を起こすことなく。合っているかしら?」
自身の問いを無視して反問されたことにイラッとしつつも、ローは首肯する。
「そうだ」
貴婦人は小さく首肯し、仮面の奥から射るような目つきでローを見据えた。
「“丁度良い”献体がある。その献体を使ってこの娘を治療しなさい。この娘が無事に助かったら、この海域から無事に返してあげるわ」
「あぁ?」
脅迫めいた物言いにローが貴婦人へ向き直った、直後。伝声菅からシャチの声が響く。
『キャプテンッ! 海軍だっ! 艦隊が近づいてくるっ!』
続いてペンギンの声が届く。
『海軍船から共通発光信号っ! 直ちに停船せよ、さもなくば撃沈するって!』
空島の着水へ合わせたように出現した海軍艦隊。ローも小さく驚き、イッカクが作業の手を止めて不安顔を寄こす。
「キャ、キャプテン」
「一つだけ教えてあげるわ」
不意に仮面の貴婦人が薄く微笑み、
「私達は今夜、金獅子狩りをしたの。これからあの島で生き残っている金獅子海賊団の駆逐掃討を始める。紛れ込んだ海賊をついでに始末するか、見逃すかは」
告げた。
「この娘が治るかどうかよ」
○
夜明けを迎えた頃。
黄色い潜水艦ポーラータング号は、海軍艦隊に包囲されながらメルヴィユ本島へ連行された。墜落と同時に海とつながり、汽水湖へと変化している最中の湖へ入り、更地同然に破壊され尽くした湖港へ接舷。
接舷するや否や、やたら重装備で金魚鉢みたいなヘルメットを被った兵士達が乗り込んできて、ロー以外の全船員が甲板に並んで座らされ、監視下に置かれた。
なお、温かい飲み物と軽食を口にすることは許された模様。
仮面の貴婦人は海兵の将校達に命令を与え、手酷く損壊した巨大施設――曰く金獅子海賊団の本拠点――の完全占領とガサ入れを行わせる。もっとも、研究棟は件の金魚鉢頭達以外の立ち入りが許されないようだったが。
「レジェンド級大海賊が一晩で壊滅とかマジか」「あれ、王下七武海のバーソロミュー・くまじゃね?」「逆ナンお姉さんに加えて王下七武海まで? 海軍ガチじゃん」
こそこそ、というにはあまりに大きな声でしゃべり倒すハートの海賊団へ、金魚鉢頭の兵士がぴしゃりと告げる。
「ああなりたくなけりゃあ、黙ってろ」
金魚鉢頭が指差した方向へ、船員達が顔を向けてみれば。
金獅子海賊団の捕虜達によって海賊の死体が港敷地の一角――大穴が開いている場所へ運ばれ、穴の中へ捨てられていく。御丁寧に死体は身ぐるみ剥がされ、全裸だった。指や耳がない死体も多い。ピアスや指輪を取るために切り落とされたのだろう。
捕虜達にしても、既に金目のものを全て没収されているようだ。懸賞金が掛かっている者は別の場所に連行され、海楼石の錠で拘束されている。罪状に海兵殺しが発覚した者達は私刑に遭い、場合によってはそのまま殺害されていた。
敗者を徹底的に辱め、嬲る光景に、ドン引きするハートの海賊団の面々へ金魚鉢頭が底意地悪くせせら笑う。
「よく見とけ。あれが海賊の末路ってやつだ」
そんなやりとりが交わされているところへ、厳重に警備された荷物がポーラータングのオペ室に運び込まれる。分厚い帆布で覆われているため、荷物が何かは船員達にも海兵達にも分からない。
少なくとも、荷物を目にすることが出来たのは、トラファルガー・ローとオペの助手を務めるイッカクだけ。
「なんだ、これは……」
「キャ、キャプテン」
研究棟からポーラタングの治療室へ運び込まれたガラスケースを前に、ローが驚嘆をこぼし、イッカクが驚愕する。
「信じられねェ。完全に生命活動が停止してるのに、生体状態が万全に維持されてやがる。それに、このツラ……血浴屋とまったく一緒じゃねェか」
説明を求めるように精悍な顔を向けてきたローへ、仮面の貴婦人はさらりと告げた。
「“これ”を使ってこの娘を治しなさい」
ローは眉間に深い皺を刻み、血浴のベアトリーゼとガラスケース内の乙女を交互に凝視した後、仮面の貴婦人を睨みつけた。
「何も分からねェといっても、流石に察しがつくぞ。俺に何の片棒を担がせようとしてやがる」
「尋ねれば何でも教えて貰えると思わないことね。どんな事情があるにせよ、貴方にある選択は一つではなくて?」
鋭く舌打ちし、ローは能力を発動する。
「ROOM」
治療室が特異なサークルに満たされ、”死の外科医”は宣言した。
「オペを開始する」
Tips
トラファルガー・ロー
原作キャラ。ハートの海賊団の船長。オペオペの実の能力者。
医者の家に生まれ、医療の英才教育を受けている。
案の定、厄介事に巻き込まれた。硬骨な男だけれど、状況が状況だから下手に動けない。
ステューシー
原作キャラ。
目を掛けているベアトリーゼが重体になり、殺気立ってる。
ベポ
原作キャラ。ハートの海賊団の航海士。ミンク族の白熊。
医療知識はゼロ。
シャチ&ペンギン
原作キャラ。ハートの海賊団の最古参コンビ。双子みたいにそっくり。
医療知識はゼロ。
イッカク
原作キャラ。ハートの海賊団の紅一点。
原作だと医療知識がほぼゼロだったが、せっかくの紅一点なので、本作では救急救命士や看護師的な役回りを与えてみた。
ウニ
原作キャラ。ハートの海賊団の船員。
医療知識はゼロ。
ベアトリーゼ
オリ主。高額賞金首の凶悪犯。プルプルの実の能力者。
死にかけており、意識不明。
意識不明のまま治療兼改造手術を受けることに。