彼女が麦わらの一味に加わるまでの話   作:スカイロブスター

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マキシタさん、佐藤東沙さん、ターバンのガキの叔父さん、誤字報告ありがとうございます。


160:事件発生あるいは予定通り。

 陽光が夜を溶かしていく早朝。ブルーアワー。気の早い小鳥達が夜明けの歌を奏でている。

 

 ゴーイングメリー号の許を去り、麦わらの一味は裏町の安宿に部屋を借りていた。

 もっとも、一味の結成以来、内輪で最大の衝突を経験した少年少女達は眠ることも、部屋で大人しくしていることも出来ず。

 

 ルフィは隣の建物の尖塔の天辺に座り、仏頂面を浮かべ。

 ゾロは一晩中、屋上で筋トレと素振りを繰り返し。

 ウソップが心配なチョッパーは独りになることを嫌がり、屋上でゾロの傍に居た。

 逆にナミは夜の間ずっと借りた部屋でこれからのことなどをいろいろと考え込み、夜が明けるや気分転換に散歩へ出かけた。

 

 そんなところへ、サンジが酒の臭いをプンプンさせながら朝帰りしてきたもんだから、どうしたってゾロとチョッパーの目つきが厳しくなる。

 

「待った。言いたいことは分かるが、まずは俺の話を聞いてくれ……」

 あからさまに二日酔い顔のサンジは、物凄く申し訳なそうに釈明を始めた。

「夜の間にロビンちゃんがメリーへ戻ってくるかもしれねェと思って、あの岬近くで張ってたんだけどよ……そしたら、ベアトリーゼさんが戻ってきてさ」

 

 ゾロが片眉を上げ、チョッパーが目を瞬かせ、街を睥睨していたルフィが肩越しにサンジを窺う。

「あいつ戻ってきたのか……じゃあ、サンジと一緒にこの宿に来たのか?」

 

「いや、メリー号に行ったよ。ウソップが酔い潰れちまって、ベアトリーゼさんが運んでった」

 は? と二人と一匹が目を瞬かせ、最初に理解が追いついたチビトナカイが早朝の空に吃驚を響かせた。

「ええ!? サンジ、ウソップと飲みに行ったのか!? あんなことがあった後で!?」

 

 唖然とするチョッパー。呆気に取られるゾロ。ウソップの様子を聞きたそうなルフィ。

 三者三様の目線を浴びながら、サンジは釈明を続けた。

「ベアトリーゼさんが無理やり連れてったんだよ……ゥ。すまん、チョッパー……二日酔いの薬を出してくれるか?」

 

「すぐ用意してくるよ」

 青い顔をしたコックに乞われ、船医は大急ぎで借りた部屋に向かっていく。ゾロは大きく吐息をこぼし、問い質す。

「いったい何があった」

 

 サンジは億劫そうに腰を下ろし、煙草をくわえて火を点す。盛大に紫煙を吐き出してから、昨夜の強制呑み会について話し始めた。

「まず、ベアトリーゼさんに俺達が青海に帰ってからのことを全部説明した。ロングリングロングランドでデービーバックファイトしたことや海軍大将の氷ヤローと遭遇したこと。この島でメリーの修理と改造をする話をしたこと。で、金とフランキー一家のこと。船の乗り換えを巡って俺達が大揉めしちまって、ルフィとウソップが決闘してウソップが一味を抜けたこと。全部な」

 

 説明しているうちにチョッパーが戻ってきて、薬と水をサンジに差し出した。

 サンジは礼を言いつつ酔い醒ましの薬と水を口に運ぶ。薬は苦かったけれど、水はべらぼうに美味かった。

「それで……話を聞いたベアトリーゼさんが……」

 

「ベアトリーゼがどうしたんだ?」チョッパーが合いの手を入れ。

 物凄く言い難そうに、だけれど、サンジはしっかりと告げた。

 

 

「爆笑した。大爆笑だった」

 

 

 2人と1匹は目を点にし、次いで絶句し、いち早く回復したチョッパーが再び早朝の空に吃驚を響かせた。

「え? え? えええっ!? どこに笑う要素があるんだよっ!?」

 愕然とするチョッパー。不快感を隠せないゾロ。ルフィも酷い仏頂面を作っていた。

 

「ああ」サンジも苦りきった顔で頷き「俺もウソップもお前らと同じような反応したよ」

 煙草を吹かし、溜息交じりにサンジは話を再開させた。

「だけどよ……言われたんだ。最果ての島ラフテルまで到達できた船はこの世に一隻。海賊王の船だけ。沿岸用小型遊覧船が海賊王の船と同じことをやれると疑いもしてなかったところが、ガキらしくてカワイイ、とまでな……何も言い返せねェよ……」

 

 ぐうの音も出ない指摘だった。チョッパーが大きく眉を下げ、ルフィが口をへの字に曲げ、ゾロは眉根を寄せて唸る。

「メリーからの乗り換えは遅かれ早かれ必ず起きたこと、か」

 その前提を知るベアトリーゼにしてみたら、なるほど、物知らずのガキ共が見当違いの揉め事を起こしているようにしか見えないだろう。

 だからって当事者の前で爆笑するか? デリカシーがねェにも程があるだろ。

 

「この島で乗り換え出来てツイてる、とも言われた」

 チョッパー謹製酔い醒ましが早くも効いてきたのか、サンジの顔色が良くなってきた。しみじみと言葉を編む。

「たしかにベアトリーゼさんの言う通りなんだよ……もしもメリー号が海のど真ん中で限界を迎えていたら? 俺達は全員海の藻屑だった。よしんば、どこかの島でメリーと別れることになっても、そこで代わりの船が手に入るとは限らねェ。リトルガーデンやロングリングロングランドみたいなとこでメリーが限界を迎えてたら、俺達は立ち往生してただろうよ。仮に船が手に入ったとしても、その船がまともに航海できるか分かりゃしねェ」

 

 コックの所感を聞き、副船長も納得を禁じ得ない。

「メリーが限界を迎える前に世界最大の造船都市へ到着し、確かな船へ乗り換えられる。なるほど。俺達はツイてるな」

 

「……船のことはそうかもしれないけど……俺、本当にツイてたなら、ルフィとウソップが決闘なんかしなかったと思う……」

 チョッパーは納得できていないようだ。ルフィも同様らしく渋面を一層濃くしている。

 

「そこがケツの青いガキなんだってさ」サンジは煙草の灰を落とし、どこか気の毒そうに「ウソップなんて『駄々捏ねたガキ』ってはっきり言われたぞ」

 

 面と向かってそんなことを言われたウソップを想像し、ルフィとゾロとチョッパーは心底同情した。出来立ての傷に唐辛子を塗りこまれるようなもんだ。

 

「当然、ウソップの奴は怒っちまって……だけど、口でも腕っぷしでもベアトリーゼさんに敵う訳ねェ……席を立って店を出ていこうにも首根っこ掴まれて、酒を流し込まれて……俺も付き合わされてこの様だ」

 憐憫すら込めて語るサンジ。

 

 とはいえ、全てを語っているわけではない。酔い潰れて正体を失くしたウソップがぐすぐすと泣きながら吐露した言葉を、皆には告げない。男の仁義だ。ベアトリーゼにも皆には言わないでくれと頭を下げた。

 

「うわぁ……」「無茶苦茶だな、あいつ」

 さて、ひと通り話を聞き、チョッパーもゾロもドン引き。ルフィもげんなり顔をこさえ、サンジに尋ねた。

「それで……あいつは俺達に合流するのか? それともウソップんとこに残るのか?」

 

「とりあえずはロビンちゃんを探すとさ」

 ロビンの名前が挙がり、チョッパーはハッとして心配顔を作る。

「ロビン、メリーにも戻ってないのか……どこ行っちゃったのかな……」

 

「その件だけどな」サンジは煙草の灰を落として「ベアトリーゼさんが言うには、もしかしたら、あの海軍大将に手を回されたかもしれないそうだ」

「どういうことだ?」

 サンジの不穏な発言にゾロが即応した。チョッパーの心配顔が不安顔に変わり、ルフィの眉間に皺が刻まれる。

 

「この島は世界最大の造船都市で、海軍や政府の船も造ってるって聞いただろ? その関係で“武闘派”の役人もうろちょろしてるらしい。あの海軍の氷ヤローが手を回して、そいつらにロビンちゃんを狙わせることは十分にあり得る、だそうだ」

 

「ロビンは渡したりしねェ」

 ルフィが強くはっきりと宣言する。

「ロビンはもう居候じゃねえ。俺達の仲間だ。役人だかなんだか知らねェが、ロビンを狙うならぶっ飛ばす」

 

「ぶっ飛ばすことに異論はねェが、今の俺達は船がねェぞ。この島から出られねェ。つまり、御上と喧嘩しても他所へ逃げられねェ。その辺はどーすんだよ」

「それは……」

 サンジの指摘にルフィが回答に詰まるも、ゾロが野蛮に笑う。

「俺達は海賊だぞ。で、ここには売るほど船がある。なら、いざって時ぁ一隻奪って逃げりゃあ良いじゃねえか」

 

「……それも、そうだな」

 あっけらかんと言われ、ルフィは昨夜以来、初めて表情が和らいだ。チョッパーとサンジも微苦笑をこぼす。

 

 雰囲気が多少明るくなったところで、サンジが切り出す。

「で、これからどうする? 特に予定がねェなら、俺はベアトリーゼさんと一緒にロビンちゃんを探そうと思うが……」

「あ、俺も行くぞ!」とチョッパーがロビン捜索に立候補。

 

 と、表に出ていたナミが屋上へ駆けこんでくる。それも血相を変えて。

「ルフィ、皆っ! 大変よっ!」

 

「ナミさん♡ おはよう!」

「サンジ君! 戻ってたのねって……酒の臭いプンプンさせて、一晩中どこ行ってたのよっ!」

 眉目を吊り上げたナミがお仕置きのビンタ。

「誤解ですっ!」

 張り飛ばされるサンジ。

 

「何かあったのか?」ゾロが話を進めるように問えば。

 ナミは皆に言った。

「昨日の夜、アイスバーグさんが撃たれたって!!」

 

     ○

 

 夜が明け、人々が活動を始め、情報が出回ると、ウォーターセブンはたちまち喧噪に包まれた。

 アイスバーグは傑物である。卓越した指導力と統率力を持つ敏腕市長であり、世界最大の造船会社ガレーラカンパニーの剛腕経営者。超一流の船大工で造船技師で職人棟梁。富と権力を持ちながら人格者としても知られ、町中の人間が慕っている。

 大袈裟ではなく、ウォーターセブンの中心人物だ。

 

 そんな人物が銃撃され、重傷を負ったとなれば、街全体がパニックになるまで然程時間は掛からなかった。地域新聞は号外で事件を報じ、世経の在地記者さえガレーラカンパニー本社へ押しかけた。

 

 街が大騒ぎになっている頃。裏町の岬に停泊するゴーイングメリー号では、ウソップが二日酔いでゲロゲロになっていた。

 そして、ウソップを二日酔いにした元凶はメリー号に残されたわずかな道具を使い、癖の強いショートヘアをショートアフロにアレンジしている。

「なんかただ単にボサボサ頭になったような……ま、いっか」

 

「出掛けんのか……?」

 青い顔してトイレから出てきたウソップへ、ベアトリーゼはしれっと答えて反問する。

「ロビンを探しに行ってくる。ウソップ君はどうする?」

 

「俺は……」ウソップは目を背けて「メリーを直してやらねェと」

 昨夜散々、眼前のノッポ女にあれこれ言われたが、ウソップは諦めない。これは男の意地だった(その意地もベアトリーゼにしたら『頑迷』の一言だが)。

 

「ふぅん」ベアトリーゼは満月色の瞳を細め「ま、君の決断だ。とやかくは言わないよ」

「昨晩はさんざん言ったじゃねーかっ!! それも馬鹿笑いしながらっ!」

「そりゃそーでしょ。大人は若者を弄り倒して遊ぶもんさ」

 恨みがましく睨んでくるウソップを蹴り飛ばすように一笑し、色の濃いサングラスを掛けた。

「ああ。船を直す気なら買い出しを急いだ方が良い。アクア・ラグナが迫ってる」

 

「アクア・ラグナ?」

「この時期にやってくる台風みたいなもん。アクア・ラグナが来ると裏町の住民は皆、ガレーラのドックへ避難しちゃうのよ」

 鸚鵡返しするウソップに簡潔な説明をし、腰に巻いた装具ベルトから高額紙幣を十枚ほど取り出してウソップへ渡した。

「昨日の詫び代だ。買い出しの足しにしなよ」

 ウソップは躊躇なく受け取った。遠慮などするわけもない。

 

「私は行くから。健闘を祈るぞ、ウソップ少年! じゃあねえ~」

 手をひらひら振りながらメリー号から出ていくベアトリーゼを見送り、ウソップは疲れた吐息をこぼす。

「ロビンはあんな無茶苦茶な奴とよく旅ができたなぁ……」

 

     ○

 

『もしもし?』

「ベアトリーゼッ! 戻ってきてたんなら、すぐに連絡寄こしなさいよっ!!」

 宿屋の部屋に、ナミの鬼気迫る怒声が轟き、周りの男衆が思わず仰け反った。怒声を浴びた子電伝虫も困惑気味だ。

「私達に帰ってきたことを報せないで、サンジ君とウソップを連れて呑みに行くとか……何やってんのよっ! それに、聞いたわよっ! 目を潰されたとか新しくしたとか、どーなってんのっ!!」

 

『ナミちゃん。少し落ち着いて……』

 ベアトリーゼの控えめな要望を無視し、ナミは可憐な細面を怒らせたまま吠える。

「私達は本当にいろいろ大変だったんだから……あんたは爆笑したみたいだけど!」

 サンジから昨夜の強制呑み会の話を聞き、ナミは大いに憤慨している。

 

『や、そりゃ笑うでしょ』しれっと答えるベアトリーゼ。

「笑うな――――っ!」

 ナミ、魂の怒号。部屋がびりびり震える。隣の客が壁ドンしてきた。そろそろ宿の職員が注意しに来るかもしれない。サンジとチョッパーが宥めに入る。これはルフィもゾロも苦笑い。

 

『ロビンの件だけど』

 不意にベアトリーゼが切り出してきた。

『手を貸して貰える、と思って良いのかな?』

 

 ナミはルフィを見た。ルフィは強く大きく頷く。他の面々も同様だ。

「ええ。ロビンはもう私達の仲間だもの。仲間のために動くことに異論なんかない」

『……ありがとう』

 力強く言葉を編まれたナミの言葉に、電伝虫の向こうから心からの謝意が伝わってきた。

 

 ナミは怒気を抜き、かすかに表情を和らげて話を進めた。

「ただね。私達も今、ちょっと戸惑ってることがあって」

『アイスバーグ氏の銃撃事件、いや殺人未遂事件だね?』

「あんたも事件をもう知ってるの?」

 ベアトリーゼに先回りされ、ナミが橙色の瞳を瞬かせる。

 

『号外を拾ってね。それで町中大騒ぎだ。ちょっとしたパニックだよ』

「サンジ君から聞いたと思うけど、アイスバーグさんは私達の新しい船を世話してくれるはずだったの。それで、私とルフィも様子を見に行こうとしてるところよ」

『ふむ』

 

 と。不意にルフィが子電伝虫へ顔を近づけ、言った。

「ロビンが狙われてるってのは、アイスのおっさんの件と関わりがあんのか?」

 周りの面々が驚く中、子電伝虫の向こうから笑う気配が届く。

 

『どうしてそう思ったんだい?』

「勘」ルフィは迷わず即答し、一味の面々が呆れる中――

『薄ら恐ろしい坊主だ』

 ベアトリーゼの声音は真剣で、ナミも野郎共も戸惑いを覚えた。

『おそらく、ロビンの件で政府諜報機関サイファーポールが動いてる。平たく言えば、スパイだ』

 

「スパイ……!?」

 ナミは小さな吃驚を挙げた。野郎共も驚きを浮かべる。まぁ、無理もない。一味にとって政府の諜報機関なんて、これまで完全に無縁の存在だったのだから。

『連中が裏にいるなら、ロビンとアイスバーグさんの件がつながっている可能性は否定できない。小賢しい連中だからね。いろいろ謀を仕掛けてくる』

 

 ウチと相性最悪ね……。ナミは額に手を置き、最高の仲間達を見回す。

 なにせ麦わらの一味は最大戦力の船長と副船長が揃って脳筋だし、コックはコックで色仕掛けされたらコロッと行く光景が目に浮かぶ。チョッパーは純朴で世間慣れしてないから、やっぱりコロッと騙されそう。不安だ。物凄く不安だ。

 

『ま、君らは君らの思う通りに動いていいよ』

 電伝虫の向こうからベアトリーゼは微苦笑をこぼした。

『アラバスタとスカイピアで確信した。君達に計画とか作戦とか用意しても無駄』

 

 これにはナミも黙っていられない。

「あんただって似たようなもんでしょっ!!」

 チョッパーとルフィがうんうんと頷き、ゾロとサンジもしみじみと首を縦に振る。

 もはや一味の面々にとって、ベアトリーゼはあれこれ悪企みしたうえで事態を滅茶苦茶にしてやらかす女だ。だいたい合っている。

 

『あ、そうだ。これも伝えとく』ベアトリーゼはふと思い出したように『この街はじきにアクア・ラグナが来るから気を付けて』

「アクア、何?」と訝るナミ。

『毎年、この時期に来る台風みたいなもの。規模は年ごとに異なるけれど、いろいろ大変になる。頭に入れておいて』

 

「分かった」 

 気象読みの天才少女はしっかり心にメモを取る。

『私はこれから昔の伝手に当たってみる。また後で連絡するよ』

 電伝虫の通信が切られ、ナミは面々を見回す。

 

「それじゃ、私達も動きましょ。ルフィと私はガレーラへ様子見。サンジ君とチョッパーはロビンの捜索。ゾロはここで待機。集合場所はこの宿。それでいい?」

 全員が大きく頷いた。

 

 麦わらの一味は知らない。

 ベアトリーゼがまるで悪魔のように冷笑していたことを、知らない。

「これで原作通り、麦わらの一味が場を引っ掻き回すな」

 

      ○

 

「なんじゃあこりゃあああああっ!?」

 南風(カロック)が勢いを強める中、廃船島海岸に絶叫が轟いた。

 

 水色髪のリーゼント頭に筋骨隆々の身体を派手なアロハとブーメラン海パンだけで覆う、このマッチョな変態の名は“鉄人”フランキー。

 解体業者兼賞金稼ぎ『フランキー一家』の頭目にして、ウォーターセブン一迷惑な男だ。

 

 そんなフランキーが“買い物”から帰ってきてみれば、自身のアジト『フランキーハウス』は全壊どころか更地寸前の瓦礫の山になっており、可愛い子分達は半殺しのズタボロで瓦礫に埋まっていると来た。

 

 変態だが、バカではないフランキーは即座にピンときた。

「これは麦わらの一味……麦わらのルフィの仕業だな? これが俺への報復って訳か……っ!! よくもやってくれたな……っ!!」

 

 許さん。

 額に青筋を浮かべ、変態は報復の報復を決意した。

 

 

 かくて変態は何も知らぬまま舞台へ乱入する。




Tips
サンジ
 原作主役キャラ。いろいろ気遣いの男。

ウソップ
 原作主役キャラ。W7頃はいろいろ拗らせ気味。

ナミ。
 原作主役キャラ。頼れる蛮族が帰ってきたから、鬱憤をぶつけて甘えた。

ベアトリーゼ。
 オリ主。麦わらの一味を利用してCP9に吠え面を掻かせようと悪企み中。
 この辺りは、仲間同士でも目的遂行のためなら利用したりする『砂ぼうず』流の在り方。

フランキー
 原作主要キャラ。本名はカティ・フラム。アイスバーグとは船大工トムの兄弟弟子。
 この世界でも数少ない半サイボーグ男。なお、変態。

サイボーグ化技術
 本作では海軍(ベガパンク周り)、天竜人フランマリオン一族、秘密結社”抗う者達”、あと多分、元MADSのクイーンが、それぞれサイボーグ化技術を独自に発展させている。
 でも、一般普及はしてない。
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