彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
ルフィとナミはゾロと合流し、次いでチョッパーと合流。子電伝虫を通じてベアトリーゼからひとまずの隠れ場所を勧められた。
そして、時計の針が昼飯時を迎えた時分――
「……おい、本当にここで良いのか?」
アクア・ラグナが近づく曇天の下。ゾロがなんとも言い難い顔つきで周囲を窺う。
「ベアトリーゼはここなら大丈夫だって……まあ、たしかに島中から追われてる人間が、こんなところに来るとは思わないだろうけど……」
ナミも街並みを窺いながら眉を大きく下げ、ビミョーな面持ちを作っていた。
「そうなのか? ルフィ?」
「ん? まぁ……そう、かもしれねェなぁ」
素朴な顔つきで尋ねてくるチョッパーに、ルフィも歯切れが悪い。
麦わらの一味は今、ウォーターセブンの歓楽街にある赤線区――風俗店が並ぶ通りの屋上にいた。
赤線区は主に島の職人達や他所から来た船乗り達を相手に商売する場所で、普段から余所者の往来が多い。
地元の人間なら、島全体から追われている状況で逃げ込む先とは想像しない。まして麦わらの一味がこの島に来たのは昨日のこと。ガラを匿ってくれるような馴染みの女や店もないのだから。
思考の盲点を突いた隠れ場所といえるが……麦わらの一味は自分達の置かれたシリアスな状況と、通りに並ぶエッチな看板や露骨なチラシなどとの温度差に、ビミョーな気分を禁じ得なかった。
一方で、未だ世間ズレしておらず人間の下半身事情に疎いチョッパーは、物珍しそうに屋上から眼下の風俗街を見物している。
「なんかピンクの看板が多いな……ん? ゾロ。あの『紙パンツハイパーサービス』ってなんだ?」
「お前にゃまだ早い」
純朴な顔のチョッパーに尋ねられ、ゾロは仏頂面で回答を拒否した。
そんなやり取りを横目に、ルフィはナミへ問う。
「あいつはいつ来るんだ?」
「さっき連絡を取った時はすぐに来るみたいなこと言ってたけど……」
ナミがポケットから子電伝虫を取り出したところへ、頭上からしなやかな影が降り立った。
「お待たせ。君らの飯を調達してきたよ」
ベアトリーゼは両腕に抱えていた紙袋を皆の前に降ろし、中身を広げていく。
フランスパン風の大きな固焼きパンに具材をたっぷり挟んだパニーノ。紙箱に収められた各種パスタ料理、海老と野菜のサラダにあれやそれや。もちろんウォーターセブン名物の水水肉だってある。
「お。酒もあるな」と吞兵衛なゾロは飯より先に酒瓶を手に取り、栓を抜いた。チョッパーが特大パニーノに被りつき「美味いっ!」、ルフィが水水肉をがつがつ齧って「うンめぇ~!」。
ナミは四角い紙箱に収まっているパスタ料理を口に運びつつ、南風が強まる鈍色の空を見上げた。
「この風に気圧の落ち方……これから来る台風は大きいわね」
「みてェだな。街の連中も避難を始めてる」と酒瓶片手に眼下を窺うゾロ。
ベアトリーゼは風に煽られるショートアフロを疎ましげに掻き上げた。
「ウォーターセブン本島……造船島以外は水没を想定しているからね。住民は建物の窓や戸口を鉄扉で固く塞ぎ、隙間に麻を詰めて建物内への浸水を防ぐ。そして、アクア・ラグナが通り過ぎるまではガレーラに避難するのさ」
「そんなの毎年やってんのか。大変だなぁ」と肉を飲むように食らうルフィ。
そうして昼飯を済ませ、面々は車座になって話を始める。
「まずは情報を整理しましょ」
ナミは首肯する皆を見回してから、既に共有した情報をベアトリーゼへ語る。
「今、私達は暗殺事件の犯人にされてる。それと、チョッパーがロビンを見失った場所で嗅ぎ取った臭いを再開発地区というところまで追跡できたって」
そうなんだ、とチョッパーは大きく頷いた。
「サンジが現地に残って独自に動いてるぞ」
「なるほど……」
ベアトリーゼは小さく頷き、思考を巡らせる。私と犬共のせいで原作チャートが狂っているけれど、主筋は変わってないのかな?
何やら考え込むベアトリーゼへ、ルフィがベーコンの切れ端を齧りながら気になっていたことを尋ねる。
「なぁ。アイスのおっさんの会社に堂々と出入りしてたけどよ。あれ、どうやったんだ?」
「昔、この島で二年くらい身を隠してたんだよ。表向きはガレーラの事務員として働いてた」
ベアトリーゼがさらりと語れば。
「「「じむいんっ!!」」」
ルフィとナミとチョッパーが思わず吃驚を上げ、ゾロも目を丸くした。
「あんたが事務員っ!?」「意外過ぎる」「事務員……えぇ……」「信じられねェ」
麦わらの一味からまじまじと見つめられ、ベアトリーゼはボサボサ頭を掻いて話を進めた。
「アイスバーグ氏と君らの置かれた状況から察して、これはサイファー・ポールによる偽旗作戦だろう」
「「「「?」」」」
軍事のぐの字も知らない新米海賊達がきょとんとする。
可愛い反応だ。ベアトリーゼは苦笑いをこぼし、言葉を編み直す。
「大雑把に言えば、政府のスパイ連中は私とロビン、それに君らへ濡れ衣を着せて、いろいろ悪さしようとしてる。アイスバーグ氏の暗殺未遂はその一環だ」
「ええ!? なんで俺達にっ!?」
目をまん丸にしてひん剝くチョッパー。ルフィ達も険しい面持ちを浮かべる。
ベアトリーゼは驚愕と当惑を混ぜ合わせた顔つきの一味へ説明を続けた。
「事の始まりは、アイスバーグ氏がとある設計図を所有していることを、政府が嗅ぎつけたことのようだ。政府は交渉でその設計図の引き渡しを求めつつ、スパイによる奪取作戦を進めていた」
「表裏両面って奴か。手が込んでるな」ゾロがしかめ面で唸る。
「もっとも、まったく上手くいってないらしい。ま、これは当然だ。アイスバーグ氏は屈指の傑物だからね。政府のボンクラ共が敵う相手じゃない」
手放しでアイスバーグを称えつつ、ベアトリーゼは話を進める。
「ボンクラ共は手詰まり状態になっていたところへ、君ら麦わらの一味がウォーターセブンへやってくる情報を掴んだ。それも、20年に渡って追い続けたニコ・ロビンを伴って。これは私も知らなかったんだけど、どうも世間一般では私とロビンが居候ではなく、正式に君らの一味へ加わったことになってるらしい。巷では麦わらのルフィというルーキーは2人を従える器量持ちか、あるいは……」
「あるいは?」チョッパーがドキドキしながら先を促す。
「2人を誑しこんだ若いジゴロか、と噂されているみたいだね」
「俺がジゴロォ? フーヒョーヒガイだ。俺はジゴロじゃねーぞ!」
心外だと憤慨する船長と、船長の世評に思わず微苦笑する船員達。
「ともかく、私達の登場はボンクラ共にとって好機になった」
アンニュイ顔を引き締め直し、ベアトリーゼは話を再開する。
「ロビンは幼い頃から政府が血眼で追いかける指名手配犯であり、直近でアラバスタ転覆に関与したテロリスト。私の方は反政府、反海軍的な凶悪犯で知られてる。非合法作戦の罪を被せる生贄に丁度良い」
「俺達はお前らの悪名のとばっちりを受けたわけか」
苦い顔を浮かべたゾロが要約し、ルフィとナミとチョッパーも難渋顔を作った。
「私達を追い出したくなった?」
「“ンなこと”はどうでも良い」
ルフィはベアトリーゼの露悪的な問いをあっさりと蹴り飛ばし、逆に問い返す。
「ロビンはアイスのおっさんを襲ってねェんだな?」
「確かだよ」
ベアトリーゼは即答し、断言する。
「現場を調べて確認した。襲撃者は2人組。1人はアイスバーグ氏がロビンと誤認した変装女。もう一人は大男。サイファー・ポールの現場工作員だ」
「ロビンに変装……じゃあ、ロビンは今……」
ナミの言葉を終いまで聞かず、ベアトリーゼは冷淡とも言えるほど無機質に頷く。
「おそらく、もう捕まってる。変装女を使ったのは、ロビンを作戦に従えさせられなかったからだろう」
「ええっ!? ロビン、捕まっちゃったのかっ! な、なら早く助けねェと!!」
慌てふためくチョッパー。ルフィも焦燥感を滲ませる。ナミもどこか狼狽しつつ、ベアトリーゼに尋ねる。聞かずにいられなかった。
「なんで……そんな落ち着いてられるの?」
「奴らはロビンに危害を加えられない」
ベアトリーゼは冷徹に言い放つ。
「奴らにとって、生け捕りに成功したニコ・ロビンは掌中の
「……向こうはどう出る?」鍛えた腕を組んで難しい顔を作るゾロ。
「私とロビン、君達に罪を着せる下準備は済んだ。次は本命の行動に移るだろう。アイスバーグ氏を再び襲い、設計図を力尽くで奪取する。その後、ロビンを連れて島を発つ」
「そこまでして欲しい設計図って、いったいなんなの? 知ってるなら教えてよ」
聞きたくないけど聞かない訳にもいかないし、と言いたげな顔で、ナミがおずおずと問う。
「古代兵器プルトン」と即答するベアトリーゼ。
その単語はナミの記憶にヒットした。アラバスタ動乱後、事件の背景事情をビビから聞いた時に出てきた名前だ。
「……それ、クロコダイルがアラバスタを滅ぼしてでも欲しがったっていう……」ナミは事の重大さを理解して可憐な顔を蒼くし「この事件、とんでもなく大事じゃない」
「そんなもんはどうでも良い」
ルフィが焦れたように仏頂面を作り、ベアトリーゼを真っ直ぐ見つめた。
「要はそのサイなんちゃらって奴らをぶっ飛ばして、俺達に着せられた濡れ衣を晴らしゃあ良いんだろ?」
「そこがまさしく問題なのさ。君達は力を貸してくれると言ってくれたけれど、事態は想定よりも厄介なことになってる。だから、忠告しておくよ」
ベアトリーゼは居住まいを正し、ゆっくりと全員を見回してから、
「ここが君達の
サングラスを外し、満月色の瞳を晒す。
本当に瞳の色が変わっていることにナミとチョッパーが驚き、ゾロが眉をひそめた。ナミとゾロの反応は『ベアトリーゼほどの強者が目を潰された』という事実に因り、チョッパーの反応は『本当に眼球を交換した』という医学的事実に因るもの、と微細なベクトルの違いがあったりするが。
唯一動じないルフィはベアトリーゼの金色の目を真っ直ぐ見据えて問い返す。
「どういうことだよ」
「今なら君達はまだ引き返せる。ガレーラに君らの容疑が誤解だと収めることが可能だ。でも、ここから先に踏み込めば、君とゾロ君だけじゃなく、ナミちゃんもサンジ君もチョッパー君も賞金首になる。それも、世界の敵として」
ベアトリーゼはルフィの眼を見つめながら淡々と言葉を編み、
「今後、政府も海軍も本気で君達を殺しに掛かる。訪れた先で入港を拒否されたり、問答無用で攻撃されたりするかもしれない。人々はパンくず一つ売ってくれず、罵詈雑言と石を投げてくるかもしれない。それも終わりなく、だ。もう楽しい船旅が叶わないかもしれない」
麦わらの一味の船長へ告げた。
「世界の敵になるか、私達と縁を切るか。決めろ」
ルフィは即座に口を開こうとして、
「待て、ルフィ」
ゾロが掣肘した。
「この際だ。はっきりさせよう」
鍛え上げた両腕を組み、険しい顔つきでベアトリーゼを一瞥してから全員を見回す。
「実質的に仲間同然といっても、ロビンもこいつもあくまで居候だ。一味全員の命と今後の航海のあれやこれやを懸けるってンなら通すべき筋がある」
「道理だね」ベアトリーゼは頷く。
「本当なら本人の口から聞くべきだろうが、事態が事態だ。聞かせろ」
ゾロは気焔を込め、問う。
「ロビンはいったい何を抱えてる。なんで8歳のあいつに8000万近ェ賞金を懸けられ、これまで追い回されてきた。海軍大将が警戒し、政府の諜報機関が出張る理由は何なんだ」
「そんなの関係ねえ!! 仲間ってだけで十分だろっ!」
「俺達全員が世界を敵に回す理由を、知っておかなきゃならねぇだろうが!」
ルフィが苦りきった顔で口を挟むも、ゾロは譲らない。睨み合う船長と副船長。ハラハラ顔になる船医と航海士。
「かつて……西の海にオハラという島があった」
ベアトリーゼは静かに告げた。全員の視線を一身に受けながら言葉を続ける。
「多くの考古学者達が集まった島で、彼らは『失われた100年』と呼ばれる歴史の空白期間の解明に心血を注ぎ、ついには禁忌へ手を出した」
「禁忌って?」チョッパーがおずおずと先を促す。
「ポーネグリフ。世界各地に散在する謎の石碑だ」
ベアトリーゼは近くに転がっていた小さな煉瓦片を拾い上げる。
「世界政府はこのポーネグリフの研究と調査を固く禁じ、『失われた100年』に触れることを大罪と定めている。オハラはその大罪を犯し、滅ぼされた。罪を犯した考古学者達だけでなく、島の住民まで老若男女を問わず全員が虐殺され、島は完全に焼き払われた」
「そんな……島民は関係ないじゃない……」
ナミとチョッパーが顔を蒼くし、武闘派二人が義憤を抱く。
指の間で煉瓦片をくるくると踊らせながら、
「ロビンは燃え盛るオハラから唯一脱出に成功した一人であり、ポーネグリフに記された古代語を解読できる、オハラの最後の考古学者だ」
ベアトリーゼは淡々と言葉を編み続ける。
「ロビンが命を懸けて追い求める夢。それはオハラの学者達が追いかけた歴史上の謎を解くこと。燃え盛る故郷で命を落とした母親や同胞達の遺志を継ぎ、彼らの悲願を叶えること。悪魔と蔑まれても、世界を敵に回しても、ロビンは決して諦めない」
手の平に乗せた煉瓦片を見つめ、ベアトリーゼはぎゅっと強く握り込む。
「私はそんなロビンを必ず守ると誓った」
「……それは、どうして?」
ナミはかつて憧れた西の海の女賞金首達の物語に聞き入っていた。ロビンの事を知りたかった。ベアトリーゼの事を知りたかった。
「最初は政府と海軍に対する嫌がらせ程度のつもりだった。奴らが血眼で追いかけるオハラの悪魔に手を貸して、吠え面を掻かせてやりたかっただけだ」
「そりゃまた……こう言っちゃなんだが、ヒデェ理由だな」
ゾロの指摘にベアトリーゼはアンニュイ顔に微苦笑を作りつつ、話をまとめる。
「けれど……旅を続ける中で私達は親友になった。私はロビンの夢を叶えさせてやりたい。ロビンの夢が叶う様を見届けたい。そのためなら世界を敵に回してもいい」
長広舌を終え、ベアトリーゼは酒瓶に手を伸ばす。安酒で喉を潤してから憂慮と焦燥と不安を湛える少年少女達へ、満月色の瞳を向けた。
「もう一度言う。ここから先へ踏み込めば、君らの夢に大きな障害が生まれる。私達と縁を切るなら、今が最後の機会だ」
若き海賊達は自然と自分達が頂く頭目へ視線を注ぎ、そして――
「俺達を見くびるんじゃねェ」
未来の海賊王は怒気を込めて蛮姫を睨みつけ、吠える。微塵の迷いも一切の躊躇もなく。
「ロビンはもう俺達の仲間だっ! お前も俺達の仲間だっ! お前らが世界を敵に回してんなら、俺達も世界を相手に戦うだけだっ!」
ナミとチョッパーも強く頷く。ゾロは船長の決断を支持して首肯した。
ベアトリーゼは身に強い震えが走った。胸中から熱い情動が込み上げてくる。
……これが主人公。これが大きな物語を紡ぐ男か。なんて眩しいんだろう。
でも、私はこの言葉をただ受容することはできない。
私にはまだ、私が紡ぐべき自分の物語がある。
彼らの紡ぐ大きな物語に寄り添う訳にはいかない。
彼らの物語に加わるわけにはいかない。
それでも――
「ありがとう。ルフィ君。皆にも心から感謝するよ」
ベアトリーゼがアンニュイ顔に柔らかな微笑を浮かべ、丁寧に頭を下げる。
「仲間を助けるのに礼なんかいらねェよ。それで、俺達はどうすりゃいい? 教えてくれ」
ルフィはベアトリーゼに問う。
「
ベアトリーゼは金色の瞳を丸くしてぱちくり。
「それ、私の呼び名?」
「
ニシシと太陽のように笑う未来の海賊王。
リーゼ。リーゼか。ベアトリーゼは反芻した。どういうわけか、交換した心臓が酷くときめいている。
「……どうしよう。ロビンが愛称で呼んでくれた時と同じくらい嬉しい。仲間って言われたのとは別ベクトルですっごく嬉しい。ルフィ君。抱きしめてキスしていい?」
「そこまでっ?!」
仰天するナミの隣で、ゾロは思う。エロコックが居なくてよかった。あいつが居たらまたぞろややこしいことになってたに違いねェ。
ホワホワ顔のベアトリーゼは不意に思案顔を作る。
「あ、でもウタちゃんにバレたら怖いからやっぱ無し……いや、それはそれで面白いことになるか……?」
私、ルフィ君にキスしたことあるもんねーとかマウント取ったら、あの紅白頭娘はそれは愉快な百面相をするのでは? それにあのいけ好かない蛇女。後々ルフィの嫁を気取るあの年増にこのことを言ったら、腹を抱えて笑えるほど楽しいことにならないか?
ベアトリーゼが邪なことを考え始めたことを察し、ナミが真顔で告げる。
「やめなさい」
その声音はベアトリーゼはおろか、ルフィとゾロとチョッパーの背筋までピンッと伸ばさせた。
これは絶対に逆らってはいけないやつだ。
「はい」
即答したベアトリーゼに鼻息をつき、ナミは気を取り直して指摘した。
「あんたのことだから、もう悪企みを始めてるんでしょ?」
「御明察」
ベアトリーゼは口端を大きく吊り上げ、満月色の瞳を細めた。
「アイスバーグ氏には既に話を通してある。奴らの計画を滅茶苦茶にしてやろうじゃないか」
「もう悪企みしてたっ!」悲鳴を上げるチョッパー
「お前、本当に悪知恵が働くなぁ」ニシシと笑うルフィ。
「どうしよう。凄く嫌な予感がしてきた」額に手を当てて唸るナミ。
「もう手遅れだろ」仏頂面で呻くゾロ。
Tips
ルフィ
彼は改造されたベアトリーゼの何を見たのか。
ナミ
自分達がとんでもない陰謀に巻き込まれてげんなり。
チョッパー
紙パンツハイパーサービスについては後でサンジに聞くつもり。
ゾロ。
彼は物事の筋にこだわる。なあなあで済ませない。
ベアトリーゼ。
未来の海賊王から仲間と言われてとても嬉しい。
けれど、彼女には彼女の物語があり、その物語が海賊王の物語に寄り添うものか分からない。
ゆえに、まだ海賊王の仲間にはなれない。
少なくとも、ベアトリーゼ本人はそう思っている。