彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
嵐が吹き荒れる宵の口。
ガレーラカンパニーは怒号と悲鳴に満ちている。
カーニバル衣装で身を包んだ数人の襲撃者達が、大勢の怒れる職人達を草でも刈るように薙ぎ払い、薙ぎ倒していく。
「強ぇえっ!!」「怯むな! 数で押し潰せっ!」
職人達は無双ゲーの雑魚敵のように打ち倒されながらも、一歩も引かない。手にした得物を振り上げて襲撃者へ果敢に襲い掛かっていく。
仮面の女は六式体術の月歩で宙を駆けながら、ふと何か聞こえた気がして本社敷地外へ顔を向けた。
「? 今、何か飛んでいたような……?」
アイスバーグが部屋の外から届く戦闘交響曲を黙して聞いていた時、突如何もない壁が開き、仮装した大男とニコ・ロビンの顔をした女が寝室に侵入してきた。
「ビーの想定通りか」
何の兆候もなく突然現れた侵入者へ、アイスバーグは謙虚な嘲りをこぼす。
仮装の大男が問答無用で銃を撃ち、アイスバーグが悲鳴を上げてベッドから転げ落ちた。
確実に相手を弱らせておくものだ、としたり顔で宣う大男に、ニコ・ロビンの顔をした女は小さく肩を竦める。次いで、アイスバーグへ碧眼を向けた。
「血浴と手を結んだようですわね」
「そりゃそうだろう。そっちは一線を越えたんだ。こっちだって手を打つさ」
アイスバーグは銃創を押さえ、痛みを堪えるべくゆっくりと息を吐く。
「そういうもんだろう? CP9」
大男がぴくりと反応する中、アイスバーグはニコ・ロビン顔の女へ問う。
「お前はニコ・ロビンじゃない。そうだな?」
「御明察。本物は別の場所で拘束中ですわ」と変装女は即答して微笑む。
「――余計なことは」
「バレてることを隠しても意味がないですわ」変装女は鼻を鳴らし「それより、血浴は私達の襲撃を予見しながら、この場を離れた。その意味を察せられないなら黙ってなさいな。“ドア屋”さん」
大男がどこか不満げに口を噤むと、女は美貌を酷薄に歪めて嗤う。
「ミスター・アイスバーグ。貴方に選択肢を差し上げますわ」
「聞こう」
「素直に答えて楽に死ぬか。抵抗して苦しんで死ぬか。おすすめは前者ですわ」
嘲るように宣告した女に、アイスバーグは深々と嘆息を吐き、
「そういう気の利いた選択肢に、ウォーターセブンの男がどう答えるか知らねェようだな。教えてやろう」
女と大男を真っ直ぐ睨み据え、吐き捨てるように告げた。
「クソ食らえだ」
そして、アイスバーグは隠し持っていたシリンジを腿に突き立てる。
元社員ビーこと凶悪犯ベアトリーゼから渡された仮死薬を躊躇なく注射し、アイスバーグは瞬く間に昏倒した。
「なっ!?」
大男――CP9エージェント・ブルーノは慌ててアイスバーグに駆け寄り、首筋に手を当てて脈を取る。アイスバーグの脈が急激に低下していく。
「自決だとっ!? 馬鹿な真似をっ!」
「これは不味いことになりましたわね」
ニコ・ロビンに化けた女――イーライは他人事のように嘆息をこぼしつつ、アイスバーグの手からこぼれたシリンジを拾い上げ、筒内に残った薬品の臭いを嗅ぎ、残液を舐める。
「ふむ……麻酔系の薬品のようです。おそらく仮死状態に陥っただけですわ」
「覚醒させられるか?」
ブルーノが問えば、イーライは小さく肩を竦めた。
「御冗談でしょ。拮抗薬なんて用意してませんわ。頬でも張ってみます? 意味無いですけれど。それに、下手に痛めつけると死にますわ。貴方の撃った銃創が原因で」
「ぐ……っ! これは想定外だ……っ!!」
苦悶するように呻くブルーノと対照的に、イーライはくつくつと楽しげに喉を鳴らした。
「どうやら血浴は想像以上に頭が切れるようですわね」
憮然とするブルーノへ、イーライは小馬鹿にするように口元を歪めた。
「お分かりになりませんの? ミスター・アイスバーグはいつでも仮死薬を投与出来たのに、わざわざ私達の襲撃に合わせたのですよ? この作為は紛れもなく、血浴から私達への悪意とメッセージですわ」
「ニコ・ロビンか」
ブルーノは舌打ちし、子電伝虫を取り出して念波通信を始めた。
「問題発生だ。それも深刻な」
○
「おま……これ、どうすんだよっ!?」
「わ、悪ィ……っ! 狙いがズレた……っ!」
ガレーラカンパニー本社の隣にある双子の高層建築の狭い谷間。賞金1億ベリー“麦わら”のルフィと賞金6千万ベリー“海賊狩り”ゾロの2人が仲良く挟まっていた。
「イデデデッ! 待て待て待てっ! ルフィ、そっちに動くなっ!」
「ゾロの方こそ動くなってっ! 俺がなんとかすっからっ!」
ぎゃあぎゃあ喚く2人。
そこへ。
「あんた達、何やってんの……?」
眼下から冷たい声が届く。ルフィとゾロはビクッと身体を強張らせ、顔から血の気を引かせた。なんとか顔を動かし、そーっと恐る恐る眼下を窺えば。
建物の足元で、ナミとチョッパーがこちらを見上げていた。
チョッパーは2人の醜態に絶句していた。つぶらな瞳が『どうして……』と悲しげに問いかけている。
「「うぐっ!」」酷く効いた。ルフィとゾロはあまりのいたたまれなさで胸が痛くなる。
何より……ナミの表情が2人の心を酷く酷くとても酷く締めつけた。なにせナミはいつも快活な美貌が一切の表情を失っていて、美しい橙色の瞳にある感情は『失望』の一語のみ。
「ねえ」ナミの声色は『無』だった。「そんなところで、何やってんの?」
「「ぅ……う、うおぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!」」
その落胆しきった声を聴いた瞬間、ルフィとゾロは猛然と奮起した。壁面に肌が擦り切れることもお構いなしに足掻き藻掻き、ずりずりと狭間から這い出ていく姿は、さながら地表へ這い出るミミズのようだ。
2人は擦り傷塗れになりながら瞬く間に狭間から屋上へ這い出た。汗だくの顔を無表情のナミへ向け、叫ぶ。
「い、今すぐ行くから!」「お、お前らはゆっくり来いよな!」
言い終えるが早いか、ルフィとゾロは怒れる母親の手から逃げる少年のような勢いでガレーラ本社へ向け、屋上を突っ走る。
「見たか、ゾロ! ナミのあの顔、あの目……っ! ヤベェ……ヤベェよっ!!」
「ああ……っ! なんとしても名誉挽回しねェと……っ!!」
もはや相手が何者だろうと関係ない。
ナミに二度とあんな顔をさせてはならない……っ!
麦わらと海賊狩りは鬼気迫る勢いでガレーラカンパニー本社へ再び跳躍した。
○
ドアが蹴破られ、カーニバル衣装の男女三人がアイスバーグの寝室に集う。
三人はベッド脇に倒れ伏すアイスバーグと容態を窺う大男と呆れ顔の変装女を一瞥し、なるほどと頷く。これは深刻な問題だ。
牛の仮装を脱ぎ捨て、ハトのハットリが持ってきた帽子を被り、ロブ・ルッチはブルーノに問う。
「何があった」
「仮死薬を打ったらしい。これでは尋問が出来ない」
熊の仮装を脱ぎ捨て、ブルーノは苦りきった顔で応じた。
「仮死薬? そんなものどこから……ベアトリーゼね」
「無茶をする。重傷を負った状態でそんなもんを打ったら死にかねんぞ」
同じく仮装を脱ぎ捨てたカリファが不快顔を、カクが呆れ顔を作る。
渋面を作ったスパイ達に、
「で? どうするのです?」
「覚醒させられないの?」
カリファの問いかけに、イーライは小さく肩を竦めた。
「ドア屋さんにも言いましたけれど、無理ですわ。拮抗薬なんて用意してないですし、そもそも薬剤の正体が分からなければ、手の打ちようがありません。それに、この重傷で外部刺激による覚醒を試みたら、フツーに死にますわ」
つまり、詰みだ。
アイスバーグの口を割らせることは出来ない。アイスバーグを危機的状況に追い込んで設計図の在処を露見させることも、もう出来ない。
である以上、ほぼ間違いなく罠であろう先へ進むしかない。
「……ベアトリーゼを追う」
ロブ・ルッチは努めて冷淡に告げた。
「奴が本物の設計図を持っている可能性は限りなく低いが……そこに賭けるしかない。“巣”に連絡を取れ。計画変更。地下に誘い込む手は中止だ。万が一でも設計図を失う可能性がある以上、この手は取れない」
無情動に語っているが、その実、ルッチのハラワタが煮えくり返っていることを仲間達は察する。否、仲間達もまた胸中で酷く憤慨していた。
諜報機関の最精鋭を自負する彼らが、野良犬の手のひらで踊らされた。その事実は彼らの自尊心を酷く傷つけている。
「アイスバーグはどうする?」
子電伝虫を取り出しながらブルーノが問いかけると、ルッチは即答した。
「プルトンの設計図を知る者は全て処分する。殺せ」
「やれやれ……最後までこの御仁には手を焼かされたな」
カクがぼやきながらアイスバーグの首を踏み砕こうと長い脚を振り上げた、刹那。鋭く研がれたノミが飛翔してきた。
カリファが難なくノミを掴み取り、床に棄てたところで、投擲者が姿を見せる。
「……どういう、ことだよ……っ!」
血塗れのパウリーが狼狽しながら、悲壮な声を絞り出す。
「テメェらがどうしてアイスバーグさんを……こりゃあどういうことだよっ!!」
「やれやれ……」ルッチは煩わしげに「俺達は政府諜報機関の人間で、この事件の真犯人だからだ。信じられないだろうが……アイスバーグの顔でも踏めば納得するか?」
「テメェ……ルッチ……っ!!! ふざけやがって……っ!!」
パウリーは腰から得物を抜き、吠えた。まるで慟哭のように。
「普通に喋れるじゃねえかッ!!」
刹那。
「「おらぁああああああああああああああああああああああああああっ!!」」
壁面を殴り砕き、切り裂き、建材と粉塵を突き破って新たな侵入者が乱入してきた。
「アイスのおっさんは無事かあっ!?」
「政府のスパイとやらはどこだっ!! ぶった切ってやるッ!!」
闖入してきた麦わらのルフィと海賊狩りゾロは、なぜか物凄く切羽詰まっていた。
「次から次へと」
ルッチの目元が微かに痙攣するも、飛び入りしてきた少年達は気にも掛けない。
「あれっ!? ロビンッ!? なんでそいつらと一緒に居んだっ!?」
「騙されんなっ! ありゃ偽もんだっ!!」
変装したイーライに驚愕する麦わらの隣で海賊狩りがツッコミを入れ、両手の刀を構えた。
「ルフィ! 気ぃ抜くな! こいつら」
「ああ。強ェな……っ!」
麦わらも拳を握りこんで構えた。
「お前ら……なんで……っ!」
事態が呑み込めないパウリーの問いかけに、麦わらのルフィは横目で一瞥し、
「濡れ衣を晴らしてェし……ロビンを取り返してェし、アイスのおっさんには世話になったからな。それに」
ルッチ達を睨む。
「政府だか何だか知らねーけど、仲間を裏切る奴は気に入らねェ……っ!!」
睥睨されたルッチは鬱陶しそうに鼻を鳴らす。
「笑止」
○
ガレーラカンパニーの敷地内に侵入したナミとチョッパーは、物陰の暗がりを伝うように本社社屋を目指す。もっとも、人目を避ける必要は無い。なぜなら――
「皆、やられてる……っ!」
「ここの職人達は海賊を簡単にやっつけるくらい強いのに……政府の殺し屋ってどんだけ強いのよ……っ!」
チョッパーとナミの言葉が示す通り、ほぼ全ての職人達が自らの血反吐に沈んでいた。皆、死んではいないものの、重傷で身動きが取れないか意識を失っている。
本社社屋内も死屍累々(死んではいないが)の有様で、戦闘痕跡の分析が出来なくとも、何が起きたか分かる。
職人達は一方的に倒されたのだ。恐ろしいほど強い相手によって。
ナミもチョッパーもコンドミニアムの場所を知らなかったが、戦闘痕跡と倒れている職人達を辿ることで容易に向かうことが出来たのは、皮肉というべきだろうか。
美少女とトナカイが不安げな猫みたいな足取りで、コンドミニアムの正面玄関へ近づいて行く。
と。
ドアが爆ぜるように砕け、ルフィがふっ飛ばされてきた。
「ひぃいっ?!」「うわぁぁああっ!? ルフィイッ?!」
思わず悲鳴を上げて抱きつき合う航海士と船医。なんと室内ではゾロが血を吐きながら片膝をついていた。
「ゾロっ!?」「そんな、ゾロまでッ!!」
この瞬間まで、ナミもチョッパーもどこか事態を楽観視していた。
なんせルフィは王下七武海クロコダイルを倒し、ベアトリーゼすら一撃で伸したエネルを倒した能力者。ゾロは東の海で最強に至った剣士。相手が政府諜報機関の精鋭でも負けたりしない。そんな先入観があった。
だが、眼前の状況はナミとチョッパーの思い込みを完全に否定している。なんせ室内にいるスパイらしき連中――信じ難いことに昼間出会った職長達と美人秘書、大男にロビンに化けた女、誰一人傷を負っていない。
「ウソでしょ……っ!?」愕然とするナミとチョッパー。
「ぐ……何なんだ……何なんだよ、テメェらはっ!!」
室内で血塗れの船大工――たしか昼間見たパウリーという職長だ――が憎々しげにスパイ達を睨みつけて叫ぶ。
「我々はCP9。物心ついた時から政府のため、正義のため、過酷な訓練を積んできた精鋭だ。お前達のような木っ端海賊共や腕っぷし自慢の素人など、相手ではない」
昼間は腹話術で喋っていた男――ロブ・ルッチが冷厳に語り、
「そして、お前達如きに割く時間も惜しい。さっさと終わらせよう」
悪魔の実の能力を発動させた。
「ぁ……ああ」
その姿を前に、草食動物であるチョッパーが本能的な恐怖を刺激され、怯んだ声をこぼす。戦慄の声がナミとパウリーの口からも溢れた。怖いもの知らずのルフィとゾロすら驚嘆を漏らしていた。
悪魔の実の能力を発動したルッチは、隆々たる体躯の怪物そのものだった。
「ゾオン系ネコネコの実。モデル・レオパルド」
「政府に叛く愚か者共よ。死ぬがいい」
○
ガレーラカンパニー本社から立ち昇る炎が闇夜の曇天を煌々と照らしている。
「負けちまったか」
ベアトリーゼは尖塔の先端に仁王立ちしながら鼻を鳴らした。残念ながら、ルフィ達は原作通りルッチ達に敗北を喫してしまった。
しかし、ここからは原作通りとは行かない。ルッチ達はアイスバーグを尋問出来なかったから、フランキー捜索ではなく、自分に向かってくる。
ベアトリーゼは焼け落ちていくガレーラカンパニー本社社屋から顔を下町へ向ける。ブルーノとロビンを捕えている連中の通信を見聞色の覇気で盗聴し、居場所は捕捉していた。
ここまでは想定と計画の通り。
ただし……
鼠共が潜む巣穴からさほど離れていないところに、フランキーと彼に攫われたウソップとゴーイングメリー号が居る。
ロビンとナミをだまくらかすために用いた業子論が、ふと脳裏をよぎった。
「……多少の異物が混入しても、大きな物語はびくともしないってことか」
まぁ今更だわな。ベアトリーゼは自嘲的に気分を切り替える。フランキーもウソップも死にゃあしないだろう。原作通りなら当然。原作チャートが大改変されるにしても、あの2人は砂漠ドクトカゲよりしぶとい。特にウソップ。あいつ、異能生存体かなんかだろ。
ベアトリーゼは高潮に呑まれ始めた下町へ向け、大きく跳躍する。
○
下町のどこかにて。
「どうやらスパイ達は“血浴”に一杯食わされたらしい」
子電伝虫の通信を切り、盲目の見聞色遣いモースがさもありなんと言いたげに溜息を吐く。
「今、見聞色の覇気が展開された。ああ……この隠れ家を目指して真っ直ぐに駆けてくる。通信を傍受されたな……完全に手のひらか」
「驚いてないわね」
高純度の海楼石製錠を掛けられているロビンが倦怠感と虚脱感に苛まされながら指摘すると、モースは眼帯で覆われた顔をロビンへ向けた。
「司直は血浴のベアトリーゼを戦闘能力に長けた単なる犯罪者と見ている。裏社会は血浴のベアトリーゼを凶暴な強奪者だと思っている。どちらも誤りだ。あの女は狡猾さと用心深さを備えた狩人だ。そして、優れた狩人とは総じて謀に長けているものだ」
モースはゆっくりと腰を上げ、ロビンの拘束錠と床の固定具を接続した。そして、傍らに置かれていた盲人杖――星頭鉄棍を手に取る。
ザポル、とモースが声をかけると、御包みの人形をあやしていた包帯男ザポルスカも湾刀を左手に持って立ち上がる。
「ビーゼと戦う気? やめておいた方が良いわ。ビーゼは酷く怒っているでしょうから、殺されてしまうわよ」
気だるげに発せられたロビンの言葉は脅し文句ではなく、ただ事実を指摘している。
「人はいつか死ぬ。善人も悪人も、英雄も下衆も、最後は必ず死ぬ」
どうでも良さそうに応じ、モースは訝るロビンへ告げた。
「名のある敵と戦って死ねるなら、それは暴力の渡世を生きてきた者として、幸福な最期だ」
それは戦士の死生観か。それとも哲学的達観か。いずれにせよ、モースは既に運命を受け入れているようだった。
「そう」
ロビンは小さく頷き、酷い倦怠感に抗いながら微笑む。
「さようなら。貴方との会話は示唆に富んでいたわ」
「さようなら、ニコ・ロビン。お前との会話は楽しかった」
盲目の大男は礼儀正しく一礼し、包帯男と共に室外へ出ていく。
部屋に残されたロビンは虚脱感を堪えながら、虚空へ向かって呟いた。
「生きてこそ。そうよね、ビーゼ」
謎の解明と智の継承に命を投げ打ったオハラの恩師達と母。その生きざまに敬意を抱いているけれど、同時にロビンは思う。思わずにいられない。
信念を曲げてでも、生きて欲しかった。
生きてこそだよ、ロビン。親友の物憂げ顔が瞼に浮かぶ。生きてさえいれば、美味い物を飲み食いできるし、温かいシャワーを浴びられるし、清潔なシーツで気持ちよく寝られる。生きてさえいれば、復讐を果たして報復を遂げることも出来る。生きてさえいれば、人生を立て直して新しい一歩を踏み出せる。
生きてさえいれば、夢を追い続けられる。
ロビンは自分へ言い聞かせるように言葉を編んだ。
「私は諦めない」
Tips
麦わらの一味。
ルフィとゾロにスマートな侵入なんて、できるわけないんだ(事実)
CP9の皆さん。
原作では麦わらの一味とガレーラカンパニーの面々を見事に翻弄したが、本作では蛮族に踊らされてしまっている。
まあ、仕方ないとは言えば仕方ない。下手を打ったわけでもなく、原作知識を持っている、という理由で素性と行動がバレているとか、手の打ちようがない。
ロブ・ルッチ。
上記の理由から、原作よりキレ気味。おいたわしや。
ベアトリーゼ。
見聞色の覇気でCP9の様子を窺い、大笑いしてた。