彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
夜と濃霧の闇が包むスリラーバーク。
頼りない燈明が仄かに照らすその場所は、ホグバックの豪邸とさらにデカい建物をつなぐ高層渡り廊下――植え込みで飾られた広大な空中庭園。
森と見まがうような空中庭園の真ん中で、麦わらの一味の怖がり三人組――ナミ・ウソップ・チョッパーは途方に暮れていた。
三人が敵地のど真ん中で暢気にしていられる理由は、ドクトル・ホグバックの奸計とサムライゾンビに昏倒させられ、棺桶に閉じ込められて運ばれていたところ、幸運にもチョッパーが目覚め、移送係をぶっ飛ばしたおかげだ。
「気を失ってる間にあのデケェ建物へ運ばれてたってことは、あそこで俺らをゾンビに変える気だったんだろーな……」
「ひぃっ?! 早く逃げようっ!」
魔除けグッズで全身を固めるウソップの推察に、ゴリラモードのチョッパーが悲鳴を上げる。
「ああ。賛成だ」ウソップは大きく頷き「でも、どこから逃げる? あのクソ医者の屋敷へ戻って、またサムライゾンビに出くわしたら目も当てられねェ。かといって、前に進めば、もっと怖ェ奴がいるかも……」
チョッパーが不安げに前方の巨大建造物を見上げ、次いで何やら思案中のナミを窺う。
「ナミはどう思う?」
ホグバックの屋敷で助手シンドリーの可愛い系衣服に着替えていたナミは、自問するように滔々と言葉を編む。
「さんざん驚かされて、大声出して逃げ回って、お風呂を覗かれて裸を見られて、気を失うほど痛い思いをさせられて……これだけ怖い目に遭わされてタダで逃げる。なんか納得いかなくない?」
瞬間、ウソップとチョッパーの『何かヤベェ』センサーに強い反応が生じた。
「よせよせよせ、余計なこと考えんな!」「今は逃げることに集中してくれよぉ!」
ぎゃーぎゃーと喚き出した2人を余所に、ナミは艶やかな唇にほっそりした指を添え、卓越した頭脳を巡らせる。
医者の屋敷を逃げ回っている時、ゾンビが確かに言った。
――財宝置き場はここじゃねぇよぉ~~!
財宝置き場。なんて甘美な響き……毎年100隻も襲う王下七武海の財宝置き場には、いったいどれほどオタカラが収められているのかしら。想像するだけで、ときめきが止まらない……っ!
ナミの橙色の瞳が獰猛にギラギラし始めた。
「大変だ、ウソップッ!! ナミの目がベリーマークに化けてるっ!」
この危うい状況に在っても、いつも通り金に目を眩ませるナミに、チョッパーは思わず慄く。
ウソップは欲の皮を突っ張らせたナミを説得すべく、必死にペラを回した。
「と、とにかく今はここから離れて、ルフィ達と合流しようぜ! 他の話はそれからで良いだろ! な? な? な?」
これにはナミも同意せざるを得ない。ウソップもチョッパーも信頼している仲間だけれど、敵中でオタカラ探しをするパートナーとしては些か難がある。
「仕方ないわね……」ナミは気を取り直して「それじゃどっちに逃げる? 前? 後ろ? 多分どっちも怖いことになるわよ」
「ウソップ、なんか良い道具ないか?」チョッパーが縋るように期待の目を向けて「ロープでここから直に地面へ降りるとか……」
「いや、今回は魔除けグッズばっかで、その手のもんは何も用意してねェ」
チョッパーの期待をあっさり裏切る長っ鼻。
「なんでそんなに極端なのよっ!!」
「だって幽霊島だぞ!? 何を措いてもまずは魔除けグッズだろーがっ!」
ナミのツッコミにウソップが逆ギレしているところへ、森染みた植込みの奥からぞろぞろと影が現れる。
「「「なんかすっごい変なのがイヤっていうほど出てきたぁっ!!」」」
ツギハギと包帯に塗れたビザールな動物ゾンビ……悪趣味で不細工な大中小のぬいぐるみにしか見えないゾンビ共がどどーんと並び、ナミ達へ吠える。
「ヘイ、ガイズ&ガールッ!! ペローナ様のワンダー・ガーデンへ、よーぉこそぉっ!! ケッチョンケッチョンにして絞り上げてやるぜメーンッ!!」
ファンキーな前口上が終わるが早いか、不細工ぬいぐるみ軍団が一斉に襲い掛かってきた。
「くっ! 必殺、火炎――ぐえっ!?」
ウソップがパチンコを構え、ゾンビ共の弱点である火炎弾をぶち込もうとするが、背後から肉薄したペンギン達に飛び蹴りを食らい、ダウン。
「ウソップッ! うわぁっ!?」
チョッパーが咄嗟にウソップを救援しようとするも、パンダモドキのぶん投げた鉄球とゾウモドキの大拳に横っ面を殴りつけられ、ダウン。
畜生ゾンビ達はここぞとばかりに、倒れたウソップとチョッパーを囲んで袋叩きにする。
「オメェも半殺しだ、小娘ェッ!!」
カバモドキがヤッパを振り上げながらナミへ襲い掛かった瞬間。
ブルドック顔のペンギンがカバモドキを文字通り一蹴。ヤッパを蹴り砕き、カバモドキの横っ面を深々と陥没させた。
「ワッザッ!?」「何してんだ、新入りィッ!!」「敵はその女だ! そっちをぶっ飛ばさんかィッ!」
ぎゃあぎゃあ喚くゾンビ達に対し、
「このレディがどこの誰かは知らねェが……たとえご主人様に背こうとも――」
ブルドック面のペンギンはナミを庇うように仁王立ちし、ゾンビ達を睥睨して啖呵を切る。
「俺は死んでも、女は蹴らんっ!! 文句があるなら……かかって来い、クソゾンビ共!!」
○
ドクトル・ホグバックの大豪邸へ突撃訪問したルフィ達は、ホーンテッドマンション染みた屋敷内を探索しつつ、時折攻撃してくるびっくりゾンビ――飛び出す絵画や襲い掛かる絨毯なんかをぶっ飛ばしながら進んでいた。
「おっかしーなぁ」がっちゃんがっちゃん。
ルフィは周囲を見回しながら困惑を隠せない。
「サンジもゾロも、リーゼもどこに行っちまったんだ?」がっちゃんがっちゃん。
そう、ホグバック邸へ侵入後、戦闘と探索の間にまずサンジが消え、次にゾロが消え、先ほどベアトリーゼも姿を消していた。音もなく声もなく、まるで煙のように。
「不思議ね。一瞬で絞め殺されたのかしら」小首を傾げるロビン。
「オメェはなんでそう毎度毎度不吉なんだよ!」嫌そうに眉根を寄せるフランキー。
ルフィは案内役として拉致した豚の頭の
「おい、“ブヒ”! お前、なんかやってんだろ!」がっちゃんがっちゃん。
「し、しらねぇよーブヒヒヒ」これ見よがしにしらばっくれ、ニタニタと笑う豚頭。
「つーか、オメェは何やってんだよっ!」
フランキーはルフィの後頭部をスパーンッと引っ叩く。
なぜフランキーのツッコミが炸裂したかというと。ルフィが通路に飾られていた甲冑を当然のように着こんだからだ。おかげで歩む度、身体を動かす度にがっちゃんがっちゃんと喧しい。
「鎧があったら着るのが男のロマンじゃねェか!!」がっちゃんがっちゃん。
「ロマンッ!?」
ルフィの反論を浴び、海パン男に電流走る。
「まったくもってその通りだ……っ! 俺としたことが……何か大切なものを失って心に吹くのは隙間風。聞いてください『サイボーグ鋼鉄旅情』」
「よっ! 良いぞっ!」がっちゃんがっちゃん。
どこからかギターを取りだしてジャカジャカ弾き始めた水色リーゼント男。やんややんやと喜んで囃す鎧小僧。ロビンはそんな2人を視界にすら捉えずコツコツと歩みを進める。
「そのギター、どっから出したんだよ……てか、お前らTPOを考えろ、TPOを……」
緊張感皆無の麦わら坊主と海パン男。博物館内を巡っているような様子の黒髪碧眼美女。怖がる様子を微塵も見せない麦わら小僧達に、豚頭はすっかりげんなりしていた。
仲間の半分が忽然と姿を消したのだ。もっと不安になったり怖がったり怯えたりするべきだろう、人として。その点、先んじて来訪した長っ鼻小僧とオレンジ髪小娘とチビタヌキは、実に脅かし甲斐のある素晴らしい客だった。同じ一味なのにどうしてこうも違うのか。
他方、ルフィ達にも言い分がある。
サンジとゾロは殺したって死にはしない男達だし、ベアトリーゼが本当のピンチに陥っていたら、今頃は大爆発の一つや二つ起きているはず。一味内でも武闘派上位三人を音も声もなく攫った手腕は見事だが、それだけだ。心配するだけ無駄であろう。
そもそもの話、麦わらの一味は怖がり三人組以外、オバケ屋敷をまったく怖がらないタイプなのだから、どうしようもない。
オバケ泣かせなルフィ達は屋敷内をずんずんと進み、外へ通じる渡り廊下前広間に出た。
「アーゥ……こりゃまた、これ見よがしだな」
天井がとても高い大広間には闘技場染みた円形ステージが据えられ、周囲に思わせぶりなテントが並んでいる。フランキーの言葉通り『ここでドンパチチャンバラをやります』と宣言しているようだ。
そして案の定、テントの中からゾンビ達が御登場。次々と円形ステージにエントリーしていく。
現れたゾンビ達は様々な様式や年代の武具を身にまとい、尋常ならざる威圧感を放っている。明らかにこれまでのおバカなゾンビや玩具染みたゾンビとは別物。ガチ勢間違いなし。
「ブヒヒヒッ!
高笑いしながら豚頭が閉鎖される通路の奥へ逃げ去っていく。手足のない壁掛けが器用なものだ。
ズラリと居並ぶ将軍ゾンビ部隊を前に、フランキーは肩を鳴らしながら鼻息をつく。
「こいつら全員をまともに相手してちゃあ、こっちが消耗しちまう。強行突破してズラかるが吉だな」
「そっか」ルフィは頷き「ここが最終決戦じゃねェもんな」がっちゃんがっちゃん。
「向かうならこの広間の先に見える渡り廊下ね。おそらく中庭に出られるはずよ」
冷静に観察を続けていたロビンが推論を告げ、将軍ゾンビ達を窺う。
「ただ乱戦になりそうだけど」
「なら、それぞれ自力で突破して、その渡り廊下で落ち合おう。ゾロ達みたく消えねェように気ィつけろよ」がっちゃんがっちゃん。
ルフィはフランキーとロビンへ言い、鉄兜の中で不敵に口角を吊り上げた。
「行くぞっ!!」がっちゃんがっちゃん。
「かかれぇっ!!」
麦わら坊主の号令に呼応するかのように将軍ゾンビ部隊が一斉に動く。そこに連携だの協調だのはまったく存在しない。それぞれが好き勝手にルフィ達へ襲い掛かる。
豚頭の言葉通り、痛みも死も恐れないゾンビ達はルフィにぶっ飛ばされ、フランキーにぶん殴られ、ロビンに骨をへし折られても、まったく怯まない。
それどころか、仲間のことなど一切気にもかけず刀剣を振るい、銃砲をぶっ放す。振り回す剣が横の仲間をぶった切っても、仲間の槍に貫かれても、放った銃弾が仲間の頭をぶち抜いても、仲間の撃った弾で腹に穴を開けられても、ゾンビ達は構わず戦い続ける。
「どけっ! ゴムゴムのぉピストルッ!!」
ルフィが眼前の将軍ゾンビを殴り飛ばした、刹那。
「二刀流……弐斬りッ!!」
周囲のゾンビ諸共にルフィを斬り飛ばさんと横合いから豪剣が迫った。
「わっ!?」
間一髪で豪剣を回避し、ルフィは豪剣の使い手を睨む。
「今の技、まさかゾロかッ!?」
「背中の傷は剣士の恥だッ!! ……だのに、俺は全身傷だらけっ!!」
戦塵の先から、どこかで聞いたような前口上を叫びながら剣士が現れた。が、その姿はゾロとは似ても似つかない。禿げ頭にチョビ髭、腹巻とまわしにサラリーマンソックスという変態スタイルのおっさん。
「お前、誰だっ?! やっぱりゾロかっ?!」ルフィが思わずチョビ髭を問い質す。
ゾロ本人がこの場に居たら『なんでアレを俺だと思った!!』とルフィの首を絞めただろう。
「いや、おれはジゴロウ」
「なんだよ! ゾロじゃねえのかよ!」
ルフィが変態親父ゾンビと抜けたやり取りをしている隙を突き、将軍ゾンビ達が十重二十重にルフィへ組み付き、物量で押さえ込む。
「わっ?! 放せこんにゃろっ! ぶっ飛ばすぞっ! わあああああっ?!」
ルフィの悲鳴は激戦の喧噪に呑み込まれ、ロビンとフランキーに届かない。
○
スリラーバークの船底、あるいは島の地下というべき場所に、処分場がある。
ホグバックがゾンビを製作する過程で生じる廃棄物や、四怪人達が屋敷で生活するうえで生じるゴミや汚物などが放り込まれ、無害化されたうえで海へ排出される。
別にエコを考慮した設備ではない。スリラーバークの構造上、そのまま島外へ処分すると船体内大水路に汚物が溜まってしまうからだ。
ゾンビ共の腐敗臭はホグバックの特製防腐剤で抑制できるけれど、廃棄物の悪臭は如何ともし難い。万事に怠惰なモリアも流石に悪臭漂う環境は嫌だったし、ペローナの強い強い要望(臭いことを甘受できる女子はまずいない)により、地下洞窟内に処分場が設けられたわけだ。
では、この廃棄物処分場はどういうもんかというと。
広々とした地下空間は一条の光もない深い闇に満ち、地底特有の澱んだ冷気と粘ついた靄が漂っている。
剥き出しの岩肌は苔と水垢でヌルヌルとぬめり。屋敷から生じた様々な廃棄物が山となり、腐敗が進み過ぎて処分された大量の死体や残骸がそこかしこに転がっていた。
それらが腐り溶けて混ざりあった汚水が地面を覆い、廃棄物の中を無数の不気味な昆虫と奇怪な地中生物達が蠢いている。
何より、臭いが凄まじい。
人や獣の屍肉が腐った臭い。汚物が発酵した臭い。腐り溶けた汚物と腐った水が混じった生臭さ。廃棄薬品が混ざり合った刺激臭。屎尿の悪臭。胃袋をひっくり返そうとする臭い。 人間が知覚し得る限界まで不快な臭い。
故郷で何度も嗅いだ臭い。人間に染み込み、取り憑こうとする臭い。
地獄の臭いだ。
嗅覚が敏感な者なら即座に昏倒しそうな臭気に、ベアトリーゼは生理反応としての嘔吐を幾度か繰り返し、胃液混じりの唾液を忌々しげに吐き捨てる。微かに生じる脱力感。もしかしたら、この腐った汚水は海水が混じっているのかもしれない。
ここが違和感の正体か……まるで海王類の腹ン中みたいだな……。
かつて護送船から脱走した後、海王類に丸飲みされて散々な目に遭ったことを思い出し、アンニュイな細面をこれ以上ないほどげんなりさせた。
ヒッデェな……世界観変わり過ぎでしょこれ……。
はぁ……こんなはずじゃなかったんだけどなー……。
鼻息をつき、地下処分場の高い天井にいくつか開いたダストシュートの排出口を見上げる。
ルフィ達とホグバックの屋敷内を探索している時のこと。スパイダーマウスが奇襲してきた際、ベアトリーゼは素直に攫われることにした。
スパイダーマウス達は拉致した“獲物”をモリアの許へ運び、モリアは“獲物”の影を奪いとる。これを逆説的に捉えたなら、拉致されることが一番手っ取り早くゲッコー・モリアの許へ辿り着く方法、と言えよう。
とりあえずモリアの面を拝んでみよう。そんないーかげんな気分で原作チャートを引っ掻き回そうとしたところ。
ベアトリーゼを運んでいたスパイダーマウス達が怪電波でも受信したように震えだし、突然、ベアトリーゼを屋敷のダストシュートに放り込んだ。
おまけに、汚いダストシュートを通過したことで髪も着衣もすっかりデロンデロン。ここ最近、何かにつけて汚れっぱなしの気がする。
しかし……こりゃどーいうことだ?
常人なら即座に発狂しそうな悪臭の闇の中で、ベアトリーゼは平然とヌルヌルする岩へ腰かけ、思考を巡らせる。
意味が分からない。4億6000万ベリーの影が手に入る好機を捨てる? なんでよ?
まぁともかく、このイレギュラーな展開は悪くない。
「面白くなってきた」
真っ当な神経の持ち主なら正気を失いかねない状況に、ベアトリーゼが口端を曲げて呟いた。
刹那。
おぞましき闇の深奥、廃棄物の山の向こうにポッと小さな光が浮かび上がった。巨大な地下空間の中に突然生じた仄かな燈明はあまりにもか細く、蛍の淡い光を思わせる。
見聞色の覇気を放って探りを入れようかと思ったが、やめた。
「ここは船長に倣ってネタバレせずに行ってみるか」
ベアトリーゼは腰をあげ、汚水に足を浸しながら仄かな光へ向かって歩いていく。
「鬼が出るか、蛇が出るか」
ま、どっちでもいい。
ぶっ殺せるなら同じことだ。
○
ホグバック邸とメインマスト城砦をつなぐ渡り廊下で、ロビンとフランキーがブルックと合流し、猿面大蜘蛛相手に大立ち回り中。
ナミ達怖がり3人組はイボイノシシのゾンビに追われて城砦内へ逃げ込み、クマの着ぐるみ染みたゾンビの内部に潜伏中。
両翼は影を奪われて気を失い、サニー号の食堂へ運ばれている。
捕まったルフィはモリアの許へ連行中。
一味の面々は原作通り。では女野蛮人の方はというと――
悪夢に支配された街の地下染みた闇の深奥。
マトモな人間なら泣きベソ顔で恐る恐る進むところだが、ベアトリーゼは粘りつく冷たい靄の先に灯る小さな光を目指し、悪夢の街を探索する狩人のように平然と進んでいく。ふくらはぎまで汚水に浸かりながら腐り溶けた廃棄物を掻き分け、土に還るその時を待ち続ける残骸を踏み越える。
汚物と汚水を踏破した先、魔女の鍋の底みたいな地下処分場内の奥で、ベアトリーゼは“作業場”を発見した。
歪み錆びたカンテラが照らす“作業場”は、廃材で作られた台を中心に粗末な手製道具がいくつも並ぶ。いずれも相当に使い込まれていた。
台の傍らには屍骸から削ぎ取ったらしい骨や皮、廃棄物から調達された様々な物が積み上げられている。
あまりにも冒涜的な雰囲気。
ベアトリーゼは満月色の瞳を獣のように絞り、呟く。
「こりゃ強烈にイカレてんなぁ」
蛮姫の悪態に誘われたのか。廃棄物の山の陰から”そいつ”は現れた。
Tips
怖がり三人組&ルフィチーム。
おおむね原作通り。
ベアトリーゼ
小賢しい真似をしようとしたら、何やらイレギュラーな事態に。詳細は追々。
スリラーバーク地下処分場。
オリ設定。
ホラー物といえば地下迷宮だろ。ということでスリラーバークに地下空間を設けてみた。