彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
カンテラから獣脂の……おそらくは死体の脂が燃える臭いが漂う。
その燈明の許に現れた“そいつ”は、ベアトリーゼにまったく意識を向けることなく、両手で抱えた汚物と廃棄物を歪んだ作業台に置き、ぶつぶつと繰り言を唱えていた。
「作らなきゃ……造らなきゃ……ご主人様のために創らなきゃ……特別なゾンビ……作らなきゃ……ご主人様を海賊王にするゾンビ……造らなきゃ」
耳障りな掠れ声で経を唱えるように繰り返す“そいつ”は、地上に居たどんなゾンビよりも醜くみすぼらしく、おぞましかった。
無数にツギハギされた身体は汚物塗れのボロ布で包まれており、肋骨が浮かび上がり腹部が膨らんでいて、時折、縫い目から気体の抜ける音がする。どうやら“中身”が腐敗ガスを発しているようだ。
枯れ木のような腕と足は長さが左右非対称で、手足の指の位置が狂っている。顔も両目両耳の位置が完全に非対称で、鼻と口は斜めに大きく歪んでいた。濁った右の眼は斜め上を、澱んだ左の眼は斜め下を向いていて正面を捉えていない。
そして、頭に八木式アンテナみたいな針金が何本も突き刺さっている。
「作らなきゃ……造らなきゃ……無敵のゾンビ……ご主人様のために創らなきゃ……」
麦わらの一味の怖がり三人組が見たらガチ泣きしてビビりそうな“そいつ”は、ぶつぶつと繰り言を呟きながら手製の粗末な道具を手に取り、作業台に置いた汚物と廃棄物をぐちゅぐちゅと弄り始めた。
仏典に記される餓鬼より醜い“そいつ”を注視し、ベアトリーゼは冷徹に分析する。
イカレてるとは違う。こいつは自我や知性がほとんどない。言葉をしゃべっているのではなく、“鳴き声”を垂れ流しているだけだろう。私を無視しているわけではなく、対処する知能が無いため、居ないものとして行動してる。
で、こいつはなに?
事前偵察で捕捉したイレギュラーだろうか。間違いなく死体だけど……ゾンビの失敗作? いや、モリアとホグバックが失敗作に影を入れっぱなしにしておくとも思えない。処分場の管理ボットみたいなものか? それも無いか。こいつは作業機械としても出来損ないだ。
まぁ、構うだけ無駄なことは間違いない。
さっさとここを出よう。
ベアトリーゼは“そいつ”を視界に収めつつ、出口を探して見聞色の覇気を展開した。
その直後。
作業台で汚物を弄っていた“そいつ”がベアトリーゼを見た。身体を作業台に向けたまま、歪み狂った顔を背中まで捻じり回して。濁った眼球がぐるりと回り、澱んだ瞳孔が蠢いてベアトリーゼを捉える。
こいつ、覇気に反応して――
「あああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
“そいつ”は奇怪な雄叫びを上げながら、顔を180度捻じり回したままベアトリーゼに向かって跳びかかる。
「
ベアトリーゼは高密度の武装色の覇気と高出力の振動波を宿した拳で迎え撃つ。
が。”そいつ”の脆すぎる体に対し、ベアトリーゼの一撃は威力が高すぎた。振動波が伝播して肉体を破砕する前に、“そいつ”のみすぼらしく貧相な上体が千切れてしまう。
「ああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
奇声を上げながら汚水に落ちる上半身。破裂した胴体から放散される最悪な腐敗臭。
「臭ェんだよコノヤローッ!!」
場違いな罵声を上げ、ベアトリーゼは半ば汚水に浸かりながら藻掻く“そいつ”を思いきり蹴り飛ばした。
“そいつ”が汚水の飛沫を引きながら放物線を描き、廃棄物の山に向こうへ消えた直後。
地下処分場の地面を覆う汚水に幾重もの波紋が広がり、廃棄物の山や汚物の塊が震え、地下空間の澱んだ大気が揺れ始めた。
この揺れは……
ベアトリーゼが振動の発生源を探ろうと見聞色の覇気を発動させようとした間際。
どぉおおおおおんんんん!!!
廃棄物の山が弾け飛び、地下空間内に轟音が反響する。ざあざあと降り注ぐ廃棄物と腐敗物と汚物の雨の中――
“それ”は現れた。
深淵の闇の中でも鮮明に窺える“それ”は巨大な、あまりにも巨大な線形生物型ゾンビだった。蠕動する巨大な体躯は無数の繊毛に覆われており、汚水や腐敗融解物によってどす黒くぬめっている。
超巨大線形生物型ゾンビは蛇が鎌首をもたげるように頭を持ち上げ、ぐろりと頭の先をベアトリーゼへ向けた。
眼球も耳鼻も無き顔部には三角状に並ぶ三つの円口。無数の牙が廃棄物も汚物も大型ゴミもお構いなしに嚙み砕き、嚥下している。
この地下処分場の“メインシステム”だろう超巨大線形生物型ゾンビを目の当たりにした刹那。ベアトリーゼの前世記憶最深部からマントラが生じた。
ル ビ コ ニ ア ン デ ス ワ ー ム !!
「世界観違いすぎだろ……っ!」
ベアトリーゼはアンニュイな細面を仰々しく歪める。
よくよく見れば、超巨大線形生物型ゾンビの傍に“そいつ”が転がっていた。
下半身を失い、上半身もほとんど圧潰した“そいつ”は、濁った両目で超巨大線形生物型ゾンビを見上げる。
「作らなきゃ……造らなきゃ……ご主人様のために……創らなきゃ……」
殺虫剤を浴びてもなかなか死なないゴキブリの如く、“そいつ”は今にも自身を呑み込みかねない超巨大線形生物型ゾンビへ千切れかかった右手を伸ばした。
瞬間、超巨大線形生物型ゾンビは“そいつ”へ食らいかかり、三つの円口に並ぶ無数の牙で木っ端微塵に噛み砕いた。
破砕されて欠片になっていく“そいつ”の身体から憑依していた影が――否、影ではなく無数の影の残滓が流れ出し、巨大線形生物型ゾンビの三つの円口へ吸い込まれていく。
この影の残滓はカゲカゲの実の能力者であり、全ゾンビの支配者であるゲッコー・モリア本人さえ自覚も認識もしていないことだった。
これまで様々な理由から影を抜いて廃棄されてきたゾンビに、わずかな影の雫が残っていて、その影の残滓が積もり積もって偶然発生したゾンビが“そいつ”であり、“そいつ”を成していた影の残滓の群体が、巨大線形生物型ゾンビの体内にある影と融合する。
「菴懊i縺ェ縺阪c……ッ!! 縺比クサ莠コ讒倥?縺溘a縺ォ菴懊i縺ェ縺阪c……ッ!! 菴懊i縺ェ縺阪c……ッ!!」
聞き取り不可能な咆哮を上げながら、三つの円口を向けてくる巨大線形生物型ゾンビ。ベアトリーゼはアラバスタでぶち殺した怪物を思い出してぼやく。
「私、バケモンに縁があり過ぎじゃない?」
溜息を吐きつつ、ベアトリーゼは後ろ腰に下げた鞘から二振りのダマスカスブレードを抜き、両腕の装具に取り付けた。
「こりゃ骨が折れそう」
「菴懊i縺ェ縺阪c……ッ!!」
醜悪な巨獣の絶叫が地下空間に轟き響く。
幽霊島の底で戦いが始まった。
○
メインマスト城砦の一角に巨大な施設がある。
優に巨人の二倍はあるほどに高く広いその施設は特別冷凍室と呼ばれ、頑丈な鋼鉄と分厚いベトンと煉瓦で建てられていた。
特別冷凍室がこれほど巨大で頑健に建設されている理由は、そこに収められているものに起因する。
500年の昔。討ち取った国を島ごと持ち帰り、悪党達の国を築いたという“国引き伝説”を世に残した怪物。
魔人オーズ。
70メートル弱の体躯は頑健頑丈な筋骨の重甲冑そのもの(ただし、どういう訳かチキンレッグだ)。額から生えた双角と下顎の犬歯が目の高さまで屹立している顔貌は、もはや人類のものとは思えない。
この怪物の骸はホグバックの手によって、より強力になるよういくつも改造が施され、死してなお大型船舶係留用の巨大鋼鉄鎖で拘束されている。
「魔人か。こいつが本当に人類なのかどうか怪しいもんだ」
防寒具を着こんだペローナが誰へともなく呟く。
「キシシシ、こいつがナニモンだろうと構やしねェ。俺の役に立つ死体ならそれで良い」
モリアは魔人を拘束する巨大鋼鉄鎖の上を進み、オーズの死体の眼前に立つ。
「麦わらのルフィの影よ! 俺がお前の新しい主人だ! 今からお前がゾンビとして生きるための声と肉体を与える。過去の一切を忘れ去り、俺に服従する兵士となれっ!!」
ルフィの影と過去消去の契約を結び、モリアは魔人オーズの死骸へルフィの影をビタン! と叩きつけた。瞬間、ルフィの影はオーズの体内に染み込んでいく。
“儀式”を終え、モリアが鋼鉄鎖から三怪人のいる通路へ戻り、歯をするように嗤う。
そして、それは始まった。
魔人の巨大な死骸からただならぬ気配が漂い始め、オーズの巨躯を覆う氷がパキパキと亀裂を走らせていく。施設の外では鳥達や蝙蝠達が怯えて逃げ出す。
巨躯から発せられる凄まじい威圧感が巨大冷凍室内を満たし、バキッと魔人の顔貌から氷が剥がれ落ち、オーズの左目がぎょろりと開眼した。
「「「ぎゃあああああああああああああああああああああっ!?」」」
クマシーの背中から身を乗り出して様子を窺っていた、麦わらの一味の怖がり三人組が飽和した恐怖を吐き出すように絶叫し、クマシーの体外へ転げ落ちる。
「し、ししし、しまったぁっ!?」「声が出ちゃったぁっ!」「悪魔が目覚めたぁっ!!」
不覚を悔いるウソップとナミ、パニックに陥るチョッパー。
「なんだ、こいつらは……」良い場面に水を差され、機嫌を悪くするモリア。
「おいらの花嫁っ! なぜこんなところに!?」驚くアブサロム。
「おい、クマシーッ! これはどういうことだっ!!」叱声を飛ばすペローナ。
全員の意識が怖がり三人組へ向いていたその時。
大量の氷が砕け剥がれ、巨大な鋼鉄鎖が破断する恐ろしい音色が轟き、全員の意識が再び魔人へ向けられた。
「「「ひぃ―――――――――――――――――――――――っ!!」」」
怖がり三人組の悲鳴に応じるように、魔人オーズの屍は巨大な鋼鉄鎖を容易く引き千切りながら身を起こし、咆哮を上げた。
「に~~~~~~~~くぅ~~~~~~~~~~っ!! は~~~~ら~~~~ぁへ~~~~~っったぁ~~~~~~~~~~~~~~っ!!」
500年振りに目覚めた魔人は、腹ペコのルフィみたく肉を要求した。
○
地底で醜悪な巨獣が目覚め、地上で魔人が目覚めた時。
ホグバック屋敷の最上階。ゾンビ製作用研究室にて、動く骸骨と動く死体が対峙していた。
「やれやれ……突き落とす程度で勘弁してあげたのですがね……」
和装の屍が紅茶を嗜みながらぼやく。
「黙れ……ッ! 今日こそ私の影を返してもらいますっ!」
洋装のアフロ骸骨が怒声を発す。
「何度挑もうと、5年前のように『アフロだけは』『アフロだけは』とみっともなく命乞いするだけですよ」
サムライゾンビは聞き分けのない稚児を諭すように言葉を編みながら腰をあげ、椅子の座面にカップを置いた。カランコロンと下駄を鳴らしながらブルックと向き直る。
5年前。影を取り戻すべく再上陸したブルックは、魚の塩焼きを食って浄化されてしまったゾンビを目撃し、嘘がヘタクソなホグバックを尋問して、ゾンビ達の弱点が塩だと知った。
おどろおどろしい怪異に満ちた島内を探索中、不安を誤魔化すため鼻唄を口ずさみながら、ゾンビ達を片っ端からぶった切り、口に塩を突っ込む辻斬りを重ね。
兵士ゾンビをほぼ壊滅させた末、ブルックは自身の影が憑依したサムライゾンビと対決するも、圧倒的実力差からアフロを削ぎ落されそうになり、無惨に敗北。無様に命乞いして島から逃げ出した。
「それとも、この5年であの敗北の苦みを忘れてしまいましたか?」
サムライゾンビが鞘から刀を抜き、
「いいえ。違います」
ブルックは仕込み杖を抜いた。
「この5年で……私は貴方を倒すため、強くなったのですっ!」
動く屍骸と動く骸骨は互いに同じ構えで切っ先を向け合い、完全に同時に仕掛けた。
○
「菴懊i縺ェ縺阪c……ッ!!」
地下処分場に轟き響くケダモノの雄叫び。
超巨大線形生物型ゾンビはベアトリーゼを追い回し、その圧倒的巨体で廃棄物や死骸を薙ぎ払い、顔部にある三つの円口が汚物や残骸を片っ端から噛み砕き飲み込んでいく。
まき散らされる汚水の飛沫。飛び散る廃棄物と汚物の欠片。攪拌される靄と悪臭。
溶けかかった腐敗物とヘドロを頭からひっ被り、ベアトリーゼは一瞬で殺意メーターをオーバーレブまで回した。
はっきり言おう。ベアトリーゼにとって、眼前の巨大下等生物の攻撃など恐れるに足らない。問題はこの腐れ化物が途方もなく頑丈ということだ。
超巨大線形生物型ゾンビは武装色の覇気をまとった打撃を食らってもビクともしなかった。どうも単純な頑強さに加え、皮膚下に何かしらの高粘性流体が蓄積されているらしい。それが粉粒体や懸濁液のようにダイラタンシー現象かなんかを起こし、打撃のエネルギーを転化してしまっている。
意図したものか偶然の産物かは不明だが、面倒臭いことこの上ない。
振動波なら高粘性流体も液状化させて撃破できるだろうが、巨人並みの図体に適正な振動値を考えることはかったるい(化物相手に立ちまわりながら立体幾何学的計算を暗算する? 勘弁してくれ)。
ならば、とブレードの斬撃を食らわせれば、体内の高粘性流体が接着剤の如く創傷部を埋めてしまう。
こうなりゃゾンビの弱点である炎熱で焼き尽くしてやる、とも考えたが……
ここは広大とはいえ、地下密閉空間。おまけに腐敗物やら廃棄薬品やらで満ちており、迂闊に超高熱プラズマを使用すると何が起きるか分からない。
最悪、スリラーバークそのものが沈む可能性まである。流石にそれは不味い。
「菴懊i縺ェ縺阪c……ッ!!」
言語化不可能な雄叫びを轟かせながら、狂ったように暴れ続ける超巨大線形生物型ゾンビ。
知性も知能もまったく見て取れない最下等動物に手こずらされているという事実に、ベアトリーゼは屈辱と激烈な憤怒を覚えた。アンニュイ顔から感情が抜け落ち、金色の瞳が獣のように細められる。
面倒臭ェ奴……ッ!
不意に、頭上から大重量物の振動と轟音が伝わってきて、地下空間内で海嘯のように反響する。おそらくルフィの影によって魔人オーズが起動したのだろう。
オーズが目覚めたってことは、そろそろ“あいつ”が来る頃合いか? こりゃ不味いな。
「仕方ない」
ベアトリーゼは巨大線形生物型ゾンビから大きく離れ、左拳の構えを取った。
「菴懊i縺ェ縺阪c……ッ!! 縺比クサ莠コ讒倥?縺溘a縺ォ菴懊i縺ェ縺阪c……ッ!! 菴懊i縺ェ縺阪c……ッ!!」
絶叫しながら迫りくる超巨大線形生物型ゾンビを見据え、ベアトリーゼは武装色の覇気を体内で加速循環させながら、人造種族の献体から移植された左腕へ収斂させていく。同時に悪魔の実の異能で電磁気を操作して超加速の準備を整える。
試みるは、伝説的大海賊“金獅子”の覇王色の護りを正面から貫通撃破した魔技の再現。
以前の肉体では自壊を招いた過大過剰な破壊力を持つ諸刃の剣。されど、二種の悪魔の実が生み出した人造種族の左腕ならば。
「菴懊i縺ェ縺阪c……ッ!!」
下等生物の図体が視界に収まり切らないほど肉薄してくる。三つの円口がベアトリーゼの柔らかな肢体を噛み砕かんと迫る。
然して。
ベアトリーゼは後の先を取り、踏み込みと共に左拳を放つ。
蛮姫のしなやかな長身が神速で躍り、深淵の闇より深い黒色に染まった左拳が瞬時に極超音速を突破。周辺大気の粒子をイオン化発光させながら駆け抜けた左拳が、超巨大ゾンビの醜悪な顔貌を捉え――
巨獣の体躯が風船のように膨張して“内側”から破裂・爆散。無数の肉片や肉塊が燃えながらバラバラと飛散し、汚水へ落ちていく。
その一撃は打撃接触面から覇気を流し込む、なんて生易しいものではなかった。ベアトリーゼの左拳は衝撃波の発生すら許さぬ速度で着弾し、巨獣の体内で武装色の覇気による暴力的な衝撃波と熱を発生させ、風船を破裂させるように蒸散爆発させた。
金獅子を倒した
オーバーキルな一撃によって蒸発した汚泥と焼け千切れた死肉の悪臭が漂う中、ベアトリーゼは残心しながら自身の肉体を確認。異常無し。金獅子相手の時は焼損した腕も、負荷に耐えきれず壊れた心肺と背骨も無事だ。
鼻息をついて残心を解き、ベアトリーゼは乾いた汚れを払い落しながら周囲を見回す。
「さて、出口は――――ん?」
爆散した超巨大線形生物の残塊がうねうねと蠢いていた。
その焼け焦げた赤黒き肉塊はどこか子宮を思わせ……べりりと裂けた肉塊から、皺だらけの”赤子”が這い出てくる。
赤黒い羊水と腐肉を落しながら立ち上がる赤子は、怪異そのものだった。
頭髪無き萎れた顔貌。しぼんだ乳房が垂れ下がる骨と皮だけの身体。背中から垂れる二枚の肉皮。全裸の老婆みたいな赤子はへその緒で繋がれた胎盤らしき物体を握りしめている。
おそらくはゾンビであろう老いた赤子を前に、ベアトリーゼの前世記憶の最深層から再びマントラが届く。
ぉおお……マジェスティックッ!!
「いや、お前じゃない。帰れ」
ベアトリーゼが自身の記憶へツッコミを入れている時。
「――――――――――――ッ!!」
突如、老婆の怪異がしわがれた奇声と共に襲い掛かってきた。
奇怪な挙動と共に繰り出される高威力の攻撃に、ベアトリーゼはアクロバティックな回避運動を取りながら毒づく。
速いっ! それになんだ、この動きっ!
「クッソ! なんで私だけガチ勢の化物を相手せにゃならんのだっ!!」
誰も知らぬ地底の戦いは第二幕を迎えた。
Tips
”そいつ”
オリ設定のオリキャラ。
影の残滓が蓄積して生まれたイレギュラーのゾンビ。モリアもホグバックも存在そのものを知らない。
正式な影で作られたゾンビではないため、人格が無い。
身体が歪な理由は自分で体を修繕した結果。
オーズ
原作キャラ。
500年前に凍死した怪物。
巨人の二倍もある超大型人間。子孫がいるようなので、他にもいるかもしれない。
サムライゾンビ
モリアがワノ国でカイドウに敗北した際、持ち帰った大剣豪の遺体。
ブルックの影が憑依しているため、刀を使うのにサーベル術で戦う。
超伝導相転移砲拳
元ネタはPS版『銃夢:火星の記憶』に登場したガリィの最強必殺技。
超巨大線形生物型ゾンビ
オリ設定の地下処分場に潜む廃棄物処理用”メインシステム”。
モデルは『アーマードコア6』に登場する自律型巨大兵器アイスワーム。
このアイスワームのネットミーム名が『ルビコニアンデスワーム』
老いた赤子
オリキャラ。
『ブラッドボーン』のDLCラスボス『ゴースの遺子』がモデル。
元ネタはジジイだったが、拙作ではババア。理由は特にない。