彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
グランドライン某所。
「D3N、活動終了。酵素分解機構に反応なし。死体の処分が出来ません」
オペレーターの報告を聞きながら、老紳士は吸い口に金箔が施された紙巻き煙草をくわえた。金のオイルライターで火を点せば、甘い紫煙がゆらりと煙る。
「構いません。所詮は旧式の実験モデル。調べられたところで掴まれる情報はたかが知れています。モッズの帰還状況は?」
「帰還したモッズは現在までで約3割です」
「損耗7割ですか……予想より“少ない”ですね。その辺りは後日に分析しましょう。パシフィスタの確保は?」
「稼働状態で1体、大破して稼働停止状態のものを1体、鹵獲に成功しました」
「素晴らしい。ラボへ移送して詳細に分析させてください。もちろん追跡装置の類を入念にチェックするように」
老紳士はピカピカのクリスタル製灰皿へ煙草の灰を落とし、窓の外へ目線を向ける。
夕日が空を血のように赤く染めていた。
多くのことが起きた一日が夜を迎えようとしている。
海底大監獄インペルダウンが麦わらのルフィと黒ひげティーチの襲撃を受け、多数の凶悪犯が脱走した。
海軍本部マリンフォードは四皇白ひげ海賊団と頂上戦争を繰り広げ、大出血の末に白ひげを討ち、海賊王の遺児を殺した。
聖地マリージョアの楽園側玄関口レッドポートは大量破壊テロを受け、天竜人夫婦が死亡し、街は壊乱状態。
しかも、その全てが映像電伝虫の中継放送を通じて世界中に知れ渡った。政府御得意の隠蔽も情報操作も通じない。
世界は知った。良くも悪くも。
大秘宝は実在すると。
絶対的権威たる天竜人を殺せると。
この世界には凶悪な脅威が存在し、安全な場所から傍観し続けられる保証はないのだと。
「啓蒙の種は蒔かれた。人はもう無知な家畜のままではいられない。時計の針はこれから大きく進む」
老紳士は紫煙を燻らせながら、薄く笑う。
「新しい朝に向かって」
○
麦わらの一味ならば、大宴会をおっ始めて悲しみも苦しみも痛みも蹴飛ばし、笑って死者を送り、生を受け入れるだろう。
しかし、インペルダウンも、マリンフォードも、レッドポートも、そんな剛毅な心を持っていなかった。
大暴動が起きたインペルダウンでも、頂上戦争が行われたマリンフォードでも、大量破壊テロが生じたレッドポートでも、夜を徹して生存者の捜索救助、死者の回収と収容、負傷者の救命治療が行われている。
レッドポートにはマリンフォードから最終的に軍船10隻が到着し、二個連隊が蹂躙された港町で救助活動、遺体収容、治安維持、戦禍の被災者へ炊き出しと寝所の提供に当たっている。
フランマリオン聖とロズワード聖一家はボンドラの安全確認のため、無事だった高級宿を丸ごと借り上げ、海軍部隊の警護を受けていた(市民の救助ではなく、天竜人の御守を命じられた海兵達は酷い仏頂面だ)。
この天竜人達が逗留する高級宿は、海軍救援部隊の臨時作戦本部としても扱われており、大食堂は指揮所に化け、大広間は野戦病院として負傷兵が収容されている。
深手を負ったゼファーは手当てを受けた後、指揮所へ強引に留め置かれていた。捜索救助や治安維持などの指示こそ出せど、自ら陣頭指揮を執れないでいる(アインとビンズを始め、遊撃隊員達が総出で半ば安静にするよう“説得”した)。
そして、蛮姫は――
街から煙のように姿を消した後、ステューシーが“歓楽街の女王”として乗ってきた快速船に匿われていた。
どす黒く汚れたメイド衣装を脱ぎ捨てて浴室へ入り、熱いシャワーを浴びる。身体中の細かな傷がお湯に刺激され、チクチクと痛痒をもたらす。艶めかしい小麦肌を伝って真っ黒な汚れが流れ、夜色の髪から砂利やガラス片がパラパラと落ちていく。
シャワーを終え、すっきりさっぱり気分爽快。裸のまま自分で身体中の細かな傷の手当てを始める。頑丈な体だから大半の傷は消毒と血止め軟膏で済む。破傷風などの感染症予防に抗生物質を注射してお仕舞い。
手当てを終え、船員に用意された絹製の白い下着、スマートカジュアル・ワンピース、ピンヒールを身に着ける。ステューシーらしい上品な趣味だ。
入浴と手当てと着替えの後、提供された魚介と野菜の煮込み料理とロングバゲットをワインと共にぺろりと平らげ、ベアトリーゼは飲みかけのワインボトルを手に甲板へ出る。
世界は夜色に染まっていた。
レッドポートの頭上を覆い隠していた煤煙と戦塵は潮風に拭われ、満天の星が広がっている。船を揺らす波は優しく、耳をくすぐる潮騒も穏やか。
ベアトリーゼは転落防止柵に腰かけ、舷側に足を垂らしながらワインボトルを呷る。繊細で優雅な白を味わいつつ、レッドポートの街を眺めた。
煌々と輝く月が戦禍に深く傷ついた港町を照らしている。救援の海軍部隊が焚く灯明と、いまだ鎮火しない延焼が、夜闇に廃墟と瓦礫を浮かび上がらせていた。
インペルダウン。マリンフォード。レッドポート。立て続けに大事件が起きた長い一日が終わろうとしている。
――レッドポート。この大きなイレギュラーがどう影響するか。
ベアトリーゼは“大きな物語”に思いを馳せ――すぐに投げ出した。
元々いーかげんな原作知識しか持っていない。新世界編からは特に酷く、覚えてないことの方が多い。そもそもワノ国編以降の原作知識は皆無だ。
何が重要で、何をどう触れたら、何がどうなってどう転ぶか、想像もつかない。
――考えても無駄か。未知として扱う方が楽だな。まあ、ルフィは一味の面子や重要人物ときっちり縁を結べたんだし、大丈夫でしょ。
杜撰である。いつも通りだ。
ともかく、これで2年の自由時間を確保できた。ステューシーからサイボーグトビウオと潜水装備を受け取り、新世界へ渡ってムスター社とかいうクズ共をぶち殺す。私のルーツに関わる小さな物語を清算して、麦わらの一味の“大きな物語”を特等席で楽しむ。
「なるようになるか」
「また何か不穏なこと言ってるわね」
夜空から貴婦人が舞い降りてきて、転落防止柵に座るベアトリーゼの隣に立つ。背中から伸びていた蝙蝠の翼を引っ込め、ベアトリーゼと同じく防止柵に座り、艶めかしい脚を組む。
着衣はきっちり着替え済みで、髪もメイクもばっちり。歓楽街の女王はいつでも優雅で艶美。
ベアトリーゼがボトルをステューシーへ差し出す。
「グラスくらい用意しなさいな」
お小言をこぼしながらボトルを受け取り、ステューシーは白ワインを嗜む。貴婦人は酒瓶を呷る様もどこか上品だった。
「あのデブ、なんか言ってきた?」
蛮姫の問いに女王は小さく肩を竦める。
「貴女の逃亡に関しては何も。それどころじゃないみたい。貴女の血液や細胞のサンプルを確保しているから、というのもあるでしょうね」
「つまり、私のクローンを作る気満々てわけだ」ベアトリーゼがげんなり顔を作れば。
「……止められるなら良いのだけれど」
白ワインを呷り、ステューシーは美しい碧眼を険しく細めた。
非常にウェットな感情を湛える貴婦人に、ベアトリーゼは思う。クローンが作られてもぶっ殺せば良いだけだから、構わんのだけども……まあ、要らんことは言わんでおこう。
「話は変わるけど、あの駄馬野郎はなんだったの? そういう種族じゃないんでしょ?」
ベアトリーゼの疑問へ、ステューシーは小さく頷いてから、答えた。
「死体を検分したところ、巨人の上半身と巨大馬の身体を外科手術で接合してあって、体内から複数の機器が見つかった。フランマリオン聖が拒絶反応を抑制する医療機器だろうと言っていたわ」
人間と動物の接合手術はドクトル・ホグバックによるアブサロムという前例があるし、ベガパンクは故郷に居た頃から動物をサイボーグ化して自身の研究を手伝わせていた。改造人間兵器を開発できるほどの技術力を持っていれば、似たようなことも出来よう。
「ただ、あの巨人自体の素性はまったくの謎。サイファー・ポールと海軍犯罪捜査局、加盟国に照会しているけれど、私の勘では望み薄ね」
「あの燃えて消えたメモ用紙は? ビブルカードじゃないよね、あれ」
ビブルカードは材料提供者の死と共に焼尽する。が、ケンタウロスの巨人から溢れ出たメモ用紙はビブルカードとは違うようだった。
「それも謎。ただ……ゼファー元大将に心当たりが有るようだった。『確証を得られるまで言えない』と教えてくれなかったわね」
小さく息を吐き、ステューシーはワインボトルを傾けてから、ベアトリーゼへ渡す。
ベアトリーゼはワインボトルを受け取って呷り、喉を艶めかしくうねらせた。
「“抗う者達”が仕掛けた今回のテロ、狙いは何だと思う?」
テロには常に二つの面がある。
一つは見た目通りの政治的思想的主張としての暴力。
もう一つはビジネス。テロは巨大な利権――方々からの援助や貢納金をもたらす。テロ組織の幹部達が総じて豪華な屋敷に住み、豪勢な暮らしをしていられる理由がこれだ。
「それも分からない」
ステューシーは率直に言った。
「私は政府の内と世界の裏側に身を置いてそれなりだけれど、彼ら“抗う者達”について分かったことは、800年に渡って隠密裏に反政府活動を続けてきた世界規模の秘密結社で、豊富な資金と物資を持ち、高度な技術を有している。それくらいよ」
夜風に嬲られた金髪をゆっくりと掻き上げ、ステューシーは続けた。
「これまで彼らの中枢に手が届いたことはない。精々がドクトル・リベットの時みたく枝葉末節の端っこが偶に釣れるだけ。だいたい、これほど大掛かりなテロを起こされたのに、闇社会の帝王の一人である私も、“マーケット”を監視している“ジョージ”も、兆候をまったく掴めなかったのよ? どんな手品を使ったんだか」
「今ンとこ分かることは奴らの怖さだけか。やれやれ」
ベアトリーゼは防止柵の上に立ち上がり、身体を伸ばす。艶やかな喘ぎ声がこぼれた。
「今日はもうおしまい。寝る」
「賛成。私も疲れたわ」
ステューシーは防止柵から甲板へ降り立ち、ベアトリーゼの手を引いて甲板へ降ろし、そのまま腕を組む。くすりと上品に、それでいて妖艶に微笑む。
「今夜は朝までぐっすり眠れそう」
つまり、また添い寝する気か。ベアトリーゼは鼻息をつき、ステューシーに引っ張られるまま船室へ向かった。
添い寝どころか抱き枕にされることを、ベアトリーゼはまだ知らない。
月と星の明かりが傷ついた港町を優しく照らす。戦禍が嘘だったかのように、夜は静かに更けていく。
○
爛々と輝く月光を浴び、広大な砂漠は水面のように煌めいている。
砂の海に浮かぶ島のような台地に坐するアラバスタ王国の首都アルバーナ。王国最大の都市の中枢に建つ王宮。男子禁制の姫君の部屋。
王女ビビは窓辺に座り、月夜を眺めながら、かつて共に冒険した仲間達と友人の“悪い魔女さん”を想う。
父とアラバスタ王国政府高官達は日中に視聴した映像――マリンフォード頂上戦争とレッドポート事変の影響について議論している。
白ひげの死と遺言。海軍の被った大損害。天竜人を公然と殺害した凶徒の登場。世界は間違いなく揺れる。アラバスタも無縁ではなかった。背信の七武海クロコダイルによって数年も続いた旱魃と内乱の傷は深く、いまだ癒えていないのだ。世界情勢の動揺がもたらす影響に備えなければならない。
救国に大貢献し、“砂漠の聖女”と讃えられるほど人気なビビも、国のために尽くさねばならない。そのために、仲間達の差し伸べた手を取らなかったのだから。
でも、今夜は麦わらの一味の仲間として、船長のことを想う。
「ルフィさん……」
彼はとても強い人だった。とても優しくて、とても勇敢で、とても頼もしい人だった。その彼が眼前で兄を喪い、悲涙を流し、悲愴極まる慟哭と共に昏倒した。
今すぐ船を出して、彼の許へ駆けつけ支えたかった。彼が私にしてくれたように。
叶わぬ思いだと理解している。そして、確信している。
きっと大丈夫だと。
だってルフィさんには仲間達がいる。
頼もしい剣士。頼りになるコック。自分へ姉のように振る舞った航海士。勇敢な狙撃手に健気な船医。些か思うところはあるけれど、あのニコ・ロビンも一味に加わっている。
彼らがきっとルフィを支え、立ち直らせてくれる。そう決まっている。
ビビはルフィの復活を信じて疑わない。
それに、“悪い魔女さん”がいる。
なぜ彼女がルフィに同行せず、独りでレッドポート事変へ介入したのか分からない。事前にあった、逮捕されたという報道と何か関係があるのだろうか。
「それにしても……」
ビビの可憐な唇から疑問がこぼれる。
「ベアトリーゼさん。なんでメイドの格好をしてたのかしら……」
傍らに侍ているカルーが主と共に首を傾げた。
海軍主導の生中継放送が終わり、夜も更けていた。
が、ウォーターセブン島中の酒場が煌々と灯りを点し、酔客達が喧々諤々と意見を戦わせている。
無理もない。
世界の度肝を抜く事件が立て続けに起きただけでなく、この街にとても縁深い海賊と元従業員が深く関わっていたのだから。
もっとも、ウォーターセブンの人達の関心は海賊より、元従業員と件の海賊の一味へ加わった街の名物男へ向けられていたけれど。
ウォーターセブンのとあるバーにて。
「ンマー……あいつらはいったい何してんだ?」
同島市長兼世界最大の造船会社ガレーラカンパニーの社長アイスバーグはぼやく。卓上の愛鼠も困惑気味だ。
麦わらの一味がウォーターセブンを発って一月未満。
送り出した麦わらの一味は、どういうわけか麦わらの坊主がインペルダウンを襲撃し、脱獄囚を率いて頂上戦争へ殴り込みを掛けている。
元従業員のビーこと血浴のベアトリーゼは、シャボンディ諸島で逮捕されたと報道されたかと思えば、メイドの格好をしてレッドポート事変に首を突っ込み、逃亡したという。
意味が分からない。
フランキーの奴は無事なのか。世界最高の船を贈ったというのに、なんで航海じゃなくテロリスト紛いのことをしてやがるのか。
「んがががが。あいつらぁ無茶苦茶な奴ららっらからねぇ」
ココロ婆さんが上機嫌で笑う。孫娘のチムニーちゃんと愛猫? のゴンベはソファでスヤスヤおねむだ。
かつてCP9のブルーノが潜入のために商っていたこのバーは、今はフランキーの妹分スクエア姉妹が商っており、フランキーの子分達が(アイスバーグの出資で)起こしたザンバイ御用組合とガレーラの職人達が愛顧する店となっていた。
元子分達は恩人“麦わらさん”の安危を案じつつも、敬愛するフランキーの消息について議論を交わし、パウリーら職人達はビーことベアトリーゼの話で盛り上がっている。
「フランキーもあのガキ共も殺しらっれ死にゃあしねェ奴らさ。どーせまたぞろ騒ぎを起こしれ新聞に載るよ」
ココロ婆さんが笑い飛ばせば、カウンター内で酒を注いだり、肴を作ったりしていたスクエア姉妹が同意する。
「兄貴ならきっと大丈夫だわいな!」「心配しなくても大丈夫だわいな!」
「ンマー……確かにな。それにしても……」
女衆の楽観的な意見に同意しつつ、アイスバーグは怪訝そうに呟く。
「ビーの奴ぁなんでメイドの格好なんかしてるんだ?」
「あいっ変わらず無茶苦茶やる女ヤモ」
「ミスBのやることだからなぁ……」
ムチムチのエロティックボディな三十代美女と帽子(ハゲ隠し)を被った男が“マーケット”の酒場でそんな会話を交わしていた。
プリティ海運の警備主任ジューコと経営者テルミノは、広場に設けられた街頭放送で頂上戦争とレッドポート事変を目の当たりにした。完全な部外者である2人にとって頂上戦争もレッドポート事変も世界情勢と商売に影響もたらす他人事でしかないが、後者には知己が関わっていた。
懸賞金4億越えのお尋ね者“血浴”のベアトリーゼ。
一時期、プリティ海運の用心棒を務めていた女だ。
「あいつはなんでメイドの格好してたヤモ?」
ジューコはたわわな胸を強調するように腕組みした。周囲の野郎共が色欲塗れの目線を寄こす。
愛妻家のテルミノは視線誘導されること無く、部下の疑問へ回答する。
「まあ……変装じゃねェか? 事件の数日前に逮捕されたって記事が出てたしよ。プリティに脱走して、プリティグッドなメイドに化けてたとか」
「百歩譲って逃亡のためにメイドへ化けたとして、なんで事件に首突っ込んでるヤモ?」
「さあ? 市民が犠牲になってプリティな義憤に駆られたとか……」
「ないヤモ。絶対ないヤモ」ジューコは即座に断言し「あの女にそんな殊勝な心があるわけねェヤモ。社長の髪の毛を賭けてもいいヤモ」
「なんで俺のプリティな髪を賭けるんだよっ?!」
デコから後頭部まですっかり禿げ上がったテルミノが抗議するも、エロボディな三十美女のジューコは気にもしない。
「それにしても、見世物小屋の辺りがやけに騒がしいヤモ。社長はなんか聞いてるヤモ?」
見世物小屋と一言にいっても、趣は千差万別。
大道芸を見せるものから珍獣珍品を紹介するもの。奇異な身体特徴を持つ者や奇病罹患者を見せるもの。特異な性行為を見せるもの。人間の素朴な好奇心と無邪気な悪意を刺激する猥雑な娯楽だ。
テルミノは帽子を被り直しながら、取引相手から聞いた話を思い出す。
「おお。なんか『喋って動くアフロなガイコツ』が居るとかなんとかで、近頃は観客の入りが良いらしい」
ふーんと気のない反応を返し、ジューコは酒を呷ってからしみじみと言った。
「ガイコツですらアフロなのに、社長ときたら禿げ散らかして……奥様とお子様方が気の毒ヤモ」
「言い草ぁっ!!」
テルミノの悲鳴が酒場に響いた。
○
就寝したベアトリーゼがステューシーに抱き着かれ、寝苦しそうに唸っている間も、世界は動き続け、情報が広がっていく。
方々へ散った麦わらの一味の面々の許にも。
麦わらの一味と蛮姫に縁ある人々の許にも。
彼らは眼前で兄を亡くしたルフィの心情を思って涙し、あるいはルフィの許へ一刻も早く駆けつけようと足掻き。
彼らは天竜人に捕まったはずのベアトリーゼが脱走した挙句、メイド姿で凶悪なテロ集団と海軍を相手に三つ巴の大乱闘を繰り広げ、姿を消したことに絶句し、あるいは呆れ果てた。
ともかく――
大きな物語は幕間の時を迎えようとしていた。
Tips
D3N
オリキャラ。ケンタウロスの巨人のこと。元ネタは銃夢の電。
前話のネタ明かしするはずが、構成の失敗で先送りに。
老紳士
オリキャラ。名前はまだ出ない。オリ設定の秘密結社”抗う者達”の幹部。
海軍犯罪捜査局。
原作設定。具体的に何をしている組織なのかは不明。名前から察して軍内の司直組織か。
ちなみに、海軍の捜査機関を扱う有名な洋ドラシリーズがある。
テルミノ
オリキャラ。久しぶりの登場。
元賞金稼ぎでプリティ海運の社長兼武装商船の船長
ハゲてる。
ジューコ
オリキャラ。久しぶりの登場。
ジェーコという表記も多い。どっちが正しいか作者ももう分からない。
覇気使いでヤモヤモの実のヤモリ人間。普段はエロボディの美女。
以前は海賊。今はプリティ海運の警備主任。
サイファー・ポールの非公式コントラクターでもある。
ベアトリーゼ。
オリ主。
逃亡と潜伏に成功。ステューシーの抱き枕にされる。