彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
交渉のために登城したビッグマム海賊団の双子に、見慣れぬ美女が付き添っていた。
「コンサルタントのビーと申します。当交渉が円満な合意へ至る一助を担えれば、幸いです。どうぞよしなに」
一目で伊達と分かるスクエア眼鏡の奥で、目じりが垂れ気味の双眸を細めながら、美女は丁寧に名乗った。
シンプルながら上等な黒い巻きスカートのビジネススーツに紅いブラウス。襟元にはリボンタイ。夜色のショートヘアは癖を活かしてムーディに整えてある。小麦肌のアンニュイ顔は双子と同じくちょっと化粧が濃い。
右大臣はまじまじと眼鏡の美女を窺う。武官のトップとして要注意入国者の情報を得ている彼は、大きく訝りながら指摘した。
「……お主、先日入国した“血浴”のベアトリーゼではないか?」
「違います」
ビーと名乗った自称コンサルタントはしれっと宣い、美女2人に目線を向けた。
「ええ。ええ。別人よ。別人なのよ」「麦わらの一味の”血浴”とは無関係よ。ええ。完全に無関係」
徹夜の疲れを化粧で隠した双子がどこか大雑把に答える。
双子とビーの耳元で鏡面処理されたピアスが照明を浴び、キラリと輝いた。
※ ※ ※
ビーと名乗ったベアトリーゼと双子のピアスから覗く鏡の世界。摩訶不思議な空間内にはチェス戎兵達が卓とティーセットを用意し、鏡世界の主ブリュレとシャーロット家長女コンポート、それに21女にして半人魚プラリネが椅子に腰かけ、鏡越しに表の様子を見物している。
「あの三人が私の婿候補なのね」
長髪をシュモクザメの頭みたく結い上げたプラリネは、鏡越しに見えるリュウグウ王国三王子を見つめ、なんとも言えない面持ちで呟く。
シャーロット家の子女は基本的に母が決めた相手――すなわち“ビッグマム”の利得となる相手と結婚する。兄弟姉妹の中で結婚している者達は皆そうだ。ブリュレは結婚していないが、長女コンポートは既婚者だった。当然ながら母の選んだ相手と結婚している。
「これは良縁だよ、プラリネ」
コンポートは隣に座る妹――それこそ母娘と言って良いほど歳の離れた半人魚の妹の手を優しく握る。
「今はいろいろ考えてしまうかもしれないけれどねえ……この結婚が成立すれば、ママは必ずお前を魚人島の王妃にする。これほどの誉れは兄弟姉妹の中にも居ないよ」
少なくとも成立した政略婚の中では、だ。
巨人族王子と婚姻というビッグマムが最も熱望した政略婚は、23女ローラの出奔、逃亡で破談。ローラと双子のシフォンを代役に立てるも、これが巨人族から一層怒りを買うことになり、完全な訣別に至った。
この件におけるビッグマムの怒りは凄まじく、ローラを絶縁。居場所を捕捉次第、殺害することを決めるほどだった。挙句にシフォンを虐待し始め、兄弟姉妹が慌ててシフォンを母の目が届かない場所へ避難させた経緯がある。
「……そうね」
プラリネは長姉の言葉に首肯を返す。けれど、その表情は決して晴れていない。
「ポートお姉ちゃん、プラリネ。そろそろ始まるみたいだよ」
気不味い雰囲気から逃げるように、ブリュレは鏡に映る玉座の間を示した。
※ ※ ※
玉座の間、王の御前で始まる交渉劇。
「早速ですが、発言させていただけますか?」
ビーと名乗る胡乱な女が真っ先に発言を要求した。
不躾な態度にリュウグウ王国側はイラッとしたが、ビーという陸の女の能力を測る意味で、ネプチューン王は発言を許可する。
ビーは小山のように大きな王へ優雅に一礼し、いきなり”爆弾”を投げ込んだ。
「万国及びビッグマム海賊団は政略結婚の提案を撤回します」
『はぁっ!?』
鏡の世界で姉妹三人が驚愕に目を見開いた。リュウグウ王国側もあまりにも予想外の発言に愕然と固まってしまっている。しかし、双子は苦りきった顔はすれど、驚く様子はない。
コンポートとブリュレが鏡の中からピアスを通じて即座に妹の双子へ喚き散らす。
「ガレット、ポワールっ! どういうことなんだいっ!?」「婚姻同盟はママの命令なのよっ!?」
しかし、双子も黙したまま。
ビーは鬱陶しそうに耳の鏡面ピアスを外し、呆気に取られているリュウグウ王国側へ説明する。
「この同盟で最も重視すべき点は、リュウグウ王国王族とビッグマム子女の結婚ではありません。重要なことは、ビッグマムは要衝魚人島を縄張りに収め、リュウグウ王国はビッグマムの庇護下で王国の安全保障を確立することです。そこを間違えては本末転倒です」
自称コンサルトが告げた内容にリュウグウ王国側は戸惑いを強めた。
「しかし……婚姻を両国の絆の証とするのではないのか?」
ナマズな左大臣が真意を探るように、使者の双子へ目線を向けるも、双子は苦い顔をしたままだ。
双子に代わり、ビーが微笑を湛えながら続きを述べる。抑揚まで計算した口調で。
「政略婚の政治的有益性は認めます。ただし、この激動の時代では確実性が高いとは言えません。両国は実益性で深い結びつきを構築するべきと考えました」
「婚姻に代わる案があるということか」
ムゥと唸るネプチューン王。傍らに控える三人の王子達が密やか安堵の息をこぼしたことを、鏡の中のプラリネは見逃さない。
「正確には同盟条件に変化がありまして」
ビーは怪訝そうに眉根を寄せるリュウグウ王国側へ、
「ビッグマム海賊団船長シャーロット・リンリン様はリュウグウ王国を縄張りに加えた際、新たな条件を加えられました」
にこやかに告げた。
「リュウグウ王国産の素晴らしい名菓を毎月10トン、納めよとの由にございます」
新たな同盟条件の想定外な内容に、リュウグウ王国側は理解が遅れる。
「? ? ? 菓子? なんで菓子?」
リュウグウ王国戸惑う中、知恵者のナマズな左大臣が真っ先に問題の大きさに気付く。
「毎月10トンじゃとぉっ!? かなわんわーっ!!」
左大臣の指摘に、ビーは楽しげに笑みを大きくした。
「万国女王シャーロット・リンリン陛下はリュウグウ王国の銘菓を大変お気に召し、この菓子類をより多く口にできるよう、“事業”を提案されました。リュウグウ王国にお菓子工場を建て、お菓子作りに必要な材料を基にした貿易を求めておられます」
その時、ガレットはネプチューン王を始めリュウグウ王国側が頭上に『?』マークを浮かべる様を幻視した。そりゃそうよね。話を聞かされた時、ワタシ達もそうなったもの。
ビッグマム海賊団と万国。入国時にガレットとポワールが二枚の看板を並べたと聞き、ベアトリーゼはこの詐術的論法を捻りだしたのだ。
困惑するリュウグウ王国側を置き去りにして、ビーは軽妙に言葉を編み続ける。
「この菓子10トンを大海賊ビッグマムに安定供給するという共同事業により、リュウグウ王国と万国、両国の信義が築かれます。リュウグウ王国は毎月必ず10トンの菓子を作り。万国は毎月必ず10トンの菓子作りに必要な材料を運び込む。お菓子工場は両国の友好と絆を象徴することになるでしょう」
「ええ。万国の大臣として材料の輸出は確約出来ます」と万国バター大臣としてこの場に立つガレットがビーの言葉に裏書を与える。
「――ま、待たれよ! 万国との貿易によって材料を得たとしても、毎月10トンもの菓子を製造する資金や労働力の問題がある!」
ナマズな左大臣はズレたモノクルを直すことも忘れ、声を大にする。
「労働力なら旧魚人街にいくらでもいるではありませんか」ビーはさらっと応じ「資金に関しましては、ビッグマム海賊団と万国は毎月10トンの菓子が必ず納められるのであれば、
これまた想定外な譲歩に、リュウグウ王国側は更なる当惑を上塗りした。
「また、グランドライン前後をつなぐ要衝という地理的要因。海中を自在に動け、海生生物と会話ができるという種族的特徴。これらがあれば、いくらでも交易で稼げます。陸との交易に不安があるのでしたら、ビッグマム海賊団と万国から適切に当たる人材を御紹介する用意があります」
ビーの語る事業提案に左大臣や官僚だけでなく、ネプチューン王も唸る。能動的な陸との交易は亡き妻の目指した夢を実現する一歩になるかもしれない。
そして、とビーは続ける。
「現在は数多くの海賊船がグランドライン渡航を企図しています。潜航中のこれらを邀撃し、拿捕ないし撃沈。積まれている金品や物資、また船そのものを全てリュウグウ王国の実入りとしたなら、大きな財源、及び有益な事業になるでしょう」
国軍主導の私掠行為を提案され、三人の王子達やタツノオトシゴな右大臣を始めとする武官達が唸る。
「お菓子10トンの上納を基にしたこれら一連のパッケージは、ビッグマム側とリュウグウ王国の確かな信用と信頼がなければ実現できず、実現した場合は相互に確かな利益をもたらします。また婚姻同盟にて生じる様々な政治的問題を回避できます。リュウグウ王国の王位継承問題や種族保護の法令にも抵触しません」
艶めかしい微笑を湛え、ビーは一旦言葉を切る。
鏡世界から様子を窺うシャーロット家長姉コンポートは怒りを脇に置き、冷徹にベアトリーゼを観察していた。
――許可や予算を引っ張ろうとするような売り込み方だねぇ。筋金入りの荒事師と聞いていたが……どういうことだい。
惑いつつも提案の検討を始めたリュウグウ王国側へ、ビーは攻勢を再開する。
「この協力事業は貴国が抱える問題を大きく改善させられるかもしれません」
「何のことじゃもん」
ネプチューン王が眉間に皺を刻んで質せば。
「陸の勢力によるリュウグウ王国民の拉致誘拐、および売買です」
ビーが答えた瞬間、玉座の間の空気が一気に張り詰めた。
圧力すら感じる雰囲気の中、ビーは気軽な口調で続きを語る。
「先ほど提案した陸との交易。これにビッグマム海賊団が関与することで、魚人島の安全保障は縄張り上の都合ではなく、ビッグマム海賊団の権益に直結します。ビッグマム海賊団は自らの大事なビジネスパートナーを害されて黙ってはいません」
伊達眼鏡越しに満月色の瞳を向けられ、ビッグマム海賊団上級幹部としてこの場に立つポワールが答えた。
「ええ。同盟が成立したなら、シャボンディ諸島の人攫い屋と人間屋をぶっ潰して、魚人と人魚に手を出したらビッグマム海賊団が許さない、そう宣言しても良いわ」
鏡の中でブリュレとプラリネが『いいの?』と問うように長姉を窺う。
「構わない。ワタシらの手が“楽園”にも届くと世に思い知らせられるし、シャボンディを牽制することで、交易ビジネスと魚人島防衛がいくらか楽になる」
なるほど、とブリュレとプラリネが頷く。が、
「それは……“困る”のじゃもん」
鏡の向こうで、ネプチューン王はコンポートとは違う回答を口にする。その表情は苦渋と苦悩に満ちていた。
「困る? なぜ? 貴国の同胞を誘拐や人身売買から救うことの何が問題なのです?」
ビーは小首を傾げる。これ見よがしなほどわざとらしく。
「陸と種族融和が我が国の方針じゃもん。そのように過激な強硬手段に出たら、これまでの努力が損なわれてしまう。加えて先のテロもある。深刻な種族対立へ至りかねん」
ネプチューン王の言葉に、ビーはすぐに応じず玉座の間をゆっくりと見回していく。
王。王子。大臣達。官僚達。警備兵達。シャーロット家の双子とその護衛。
大きく広く、天井の高い玉座の間を見回し終えてから、ビーは伊達眼鏡の位置を修正し、静かに言葉を紡ぎ始めた。
「亡くなられたオトヒメ王妃陛下は種族融和を推進し、リュウグウ王国を海上へ遷そうとなさっていらっしゃったと。陸と共存共栄の未来を思い描いていたそうですね。とても美しい理想です。私も称賛の念を禁じ得ません。
しかし、故オトヒメ陛下が訴えた種族融和と異種族共存は、相互の敬意と尊重が在ってようやく成立するもの。
翻って、陸が魚人と人魚へ尊敬と礼節を払うと思いますか?」
その問いは魚人と人魚達の顔を強く大きく歪めさせた。
ビーは回答を待たず、静まり返った広間に言葉を響かせる。
「貴方達は陸の差別と迫害を数百年に渡って耐え忍んできました。その苦難と屈辱の年月の中で、陸と分かり合えそうな機会は幾度ありましたか? 陸の暴力と侮辱に耐え続ければ、いつか故オトヒメ陛下の夢が叶う日が訪れると?」
伊達眼鏡越しにネプチューン王を真っ直ぐ見据え、ビーは断じた。
「来ませんよ。そんな日は」
玉座の間の空気が一変した。ガレットとポワールは直感的に理解した。
今、この場にいる全ての魚人と人魚達の逆鱗に触れた、と。
鏡の中の姉妹三人の目にも、凍りつきそうなほど緊迫していた雰囲気が激変し、ぐつぐつと煮立ち始めたことが分かる。
魚人と人魚達の感情が強く渦巻く中、
「時に、皆様方が尊ぶ種族融和の姿勢を、陸の海賊や人攫い屋共がどう認識しているかご存じですか?」
ビーは舌鋒を振るう。
「海賊共に故郷を踏みにじられても、人攫い屋共に同胞を売り買いされても、仕返し一つできない腰抜け種族」
警備兵と官僚達が沸騰した。武官の右大臣はおろか文官の左大臣さえ、今にもビーへ襲い掛かりそうなほど怒気を燻らせている。
それでも、ビーは言葉の刃を容赦なく振るう。
「ごく普通の市民も貴方達を薄気味悪いと嫌悪する者や、人間気取りのサカナと蔑む者が大勢いますよ。彼らと本気で分かり合えると思っているんですか?」
王子達が沸騰する。拳を握り固め、歯を食いしばり、伊達眼鏡の
ビーは言葉の刃を突き立てる。
「貴方達は“白ひげ”を偉大な守護者と尊敬していらっしゃるようですが、見方を変えれば、白ひげは貴方達を庇い護るべき“弱者”として扱っていたと理解していますか?」
ネプチューン王は沸騰した。
国と民、亡き妻、亡き友まで槍玉に挙げられ、深海の王はもはや黙っていられなかった。
「それは……それは“貴様ら”とて同じであろうっ!!」
衝撃波と誤認しそうなほどの怒号が玉座の間を震わせる。号令一下に全ての魚人と人魚が襲い掛かってくるか、と双子は思わず身構えた。
が、
「ネプチューン陛下。貴国はこの交渉がどのような妥結を迎えても、痛みを伴います。故に、その痛みに相応しい成果を掴み取っていただきたく思います」
ビーは平然と応じ、美しい微笑を浮かべて告げた。
「長々の御清聴ありがとうございました。それでは交渉を始めましょう」
刹那、王を始めとする全ての魚人と人魚達は怒りを忘れて、思う。
――こいつ、正気か?
○
最悪の空気の中で交渉は行われ、昼食休憩を迎えた。
ビッグマム側は別室に案内され、宮廷料理人が作った美食が卓に並ぶ。
――スライドもポートフィリオもレジュメすら無しで、良い仕事したわ。ああ、飯が美味いっ!! がははっ!
内心で自画自賛しながら宮廷料理を楽しむベアトリーゼと違い、双子と護衛は料理に手を付けていない。
なぜなら――
『このバカ娘共っ!』
卓に置かれた手鏡からシャーロット家長姉コンポートが激烈な説教をしていたためだ。
『政略婚を勝手に破棄して、ママにどう説明する気だいっ!』
「コ、コンポート姉さん。落ち着いて」
『黙れっ! 口を開くなっ!!』
「「ひっ」」
四将星には及ばないものの、長姉コンポートも“怪物”と評されるほどの実力者だ。その威圧感の直撃を浴び、双子と護衛が怯えて身を竦ませた。ちなみに鏡の中でも、ブリュレが怒れる姉にビビり倒していたりする。
「交渉はまとまるよ」
ベアトリーゼは美味しい料理を食べながら、鏡に向かってさらりと述べた。
『お前に発言を許した覚えはないよ、血浴。黙ってなっ!!』
「そっちこそ聞けよ」
鬱陶しそうに吐き捨て、ベアトリーゼはワインを口に運ぶ。
「巨人族の王子と政略婚が破談になった時、なんで絶縁されたか分かるか?」
『それはローラが逃げ出したから――』
「違う」
コンポートの発言を遮り、ベアトリーゼはどこか呆れ気味に言葉を並べていく。
「ローラが逃げた後に双子のシフォンを替え玉にする、なんて姑息な方法で巨人族を“騙そうとした”からだ」
鏡の向こうが黙り込む。
「正直に事情を説明し、誠心誠意謝罪するべきだった。確かな誠実さを示しておけば政略婚自体が破談に終わっても、巨人族との関係は決定的に破局しなかったはずだ。あんた達は自ら信用をドブに捨てたのさ」
ベアトリーゼは冷淡に言葉を紡ぎ続ける。
「そして、あんた達の信用の低さは海賊の世界だけでなく方々でも共通認識だ。当然だな。あんた達はビッグマムの意向次第でどんな取り決めもあっさり反故にしてしまう。おまけに、そのビッグマムも方針や計画を時々の気分次第で簡単に変えちまうんだからな。勢力が強大な今は大きな問題になっていないが、負債として確実に積み上がっている。このままだと決済の日が訪れた時、地獄を見るぞ」
『……』
ベアトリーゼの指摘に思うところがあったのだろう。鏡の向こうの気配が変わる。
「だから、この魚人島のケースはビッグマムの意向にそぐわない点があっても、相手の信用を掴む方向で成立させるべきだ。必ずあんた達の利益になる」
水銀のような重たい沈黙。双子と護衛達が固唾を飲んで事態を見守る中、コンポートが口を開いた。
『……大上段に好き勝手宣ってくれたもんだね。“血浴”、この同盟が不首尾に終わったら、きっちりケジメを取る。ガレット、ポワール。お前達もだ。この小娘を引き込んだ責任を取らせるよ』
長姉の冷厳な言葉に双子は顔を真っ青に染め上げるも、
『だけど、交渉が終わるまでは、ワタシがママを宥めておく。話が上手くまとまったなら、政略婚を破棄したことも横車を押してやる。腹を括ってやり遂げな』
「わ、分かったわ。コンポート姉さん」「必ず、必ず成立させるから」
続いた激励の言葉になんとか奮起する。可愛い姉妹。
鏡が元に戻り、室内のあちこちから安堵の息がこぼれた。
ガレットは『寿命が縮んだわ』と背もたれに体を預け。
ポワールは『怖かった……』とカラカラに渇いた喉を酒で癒す。
「心配性のお姉ちゃんだねえ」
ベアトリーゼはからからと笑う。
――コイツッ! と双子が噛みつきそうな目で睨みつけた。
その時。
王宮内に警報が響き渡った。
Tips
リュウグウ王国・ビッグマム海賊団
説教回みたいになってしまったが、そんな意図は毛頭ない。でも、読者の皆さんの御意見も聞いてみたいところ。
シャーロット・コンポート
原作キャラ。ビッグマムの長女。作中時間で47歳。
顔つきや体形はビッグマムに似ているが、背丈はビッグマムほど大きくない。
キャラクターの詳細が明らかになっていないので、既婚者設定はオリ設定。
ファンの間ではネタにされている模様。
CVは一流声優の金月真美。伝説の恋愛ゲーム『ときメモ』でヒロイン藤崎詩織を演じた人。
ワンピースでは、ミス・メリークリスマス、ステューシーも兼役している。
シャーロット・プラリネ
原作キャラ。ビッグマムの21女。作中時間では27歳。
半人魚。原作では魚人海賊団の副船長アラディンと結婚し、おしどり夫婦となっている。
拙作ではまだどうなるか分からない。
CV橘U子。実力派声優。舞台女優としても精力的に活動している。
ワンピースでは真山亜子に代わってミス・ダブルフィンガーも兼役。
ベアトリーゼ。
無責任な立場から好き勝手に言いたい放題のとんでもない女。