彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
佐藤東沙さん、ヲールさん、烏瑠さん、誤字報告ありがとうございます。
月明かりが注ぐデルタ島。蛮姫を迎えたレッドディーバ号の宴は、大いに盛り上がっていた。
ウタはベアトリーゼの語る麦わらの一味の大冒険を楽しみ、とても懐かしそうに微笑み、どこか安堵に似た息をこぼす。
なんせモンキー・D・ルフィは海賊になって一月足らずでグランドラインへ突入するわ、御姫様を仲間にして王下七武海をぶっ倒して大国を救うわ、一か八かで空島へ行くわ、空島滅亡を防いで伝説の鐘を鳴らすわ、仲間を取り戻すためにスパイ達の暗殺を防いで世界政府の司法機関に殴り込みをかけるわ、再び王下七武海をぶっ飛ばすわ、天竜人をぶっ飛ばすわ、インペルダウンを襲撃するわ、マリンフォードの頂上戦争へ乱入するわ……
子供の頃と変わらず無茶苦茶なくらい真っ直ぐ突っ走ってる!
「ルフィがルフィらしいままでよかった」
ウタはそう呟きつつ、可憐な顔に憂いを浮かべた。
「でも、シャボンディ諸島や頂上戦争ですごく辛い目に遭ったし……大丈夫かな」
「ルフィは海賊王になる男だ。膝をついても、必ず立ち上がる。歪むことも曲がることもなく真っ直ぐにね」
ベアトリーゼが堅い確信を抱いて告げ、ウタは同意の首肯を返す。
「……そうだね。きっとそう! ルフィは強い子だもん!」
「そうそう。ルフィは強くて可愛くて時々キスしたくなる」
さらりと語られた内容を咀嚼し、ウタの笑顔がぴしりと凍る。
「……え? え? キ、キス? 今、キスって言った?」
「おや? おやおやおやぁ? 気になる? 気になっちゃう? 私がルフィの唇を奪っちゃったかどうか、気になっちゃうかなぁ?」
ニヤニヤと人の悪い笑みを浮かべるベアトリーゼに、ウタは気づく。眉目とウサミミおさげを吊り上げる。
「からかわないでよーっ!」
脳を焼かれかけて憤慨する歌姫。蛮姫は高々と悪役笑いを上げた。
そんなこんななやりとりもあったりなかったり。歌姫は酒も手伝ってすっかり御機嫌。自分の歌手活動をベアトリーゼに語りながら仲間達と共に何曲も歌いまくり、ついにはベアトリーゼの膝を枕にすやすやと幸せそうな寝顔を浮かべる。
「寝落ちするほど、はしゃいじゃってまぁ」
柔らかな微苦笑を湛えつつ、ベアトリーゼはウタを丁寧に抱き上げ、ジェラシーで歯ぎしりしまくっていた護衛コンビに預けてベッドへ運ぶよう告げる。
そして、残った護衛頭と航海士や主計長、バンドリーダーなどレッドディーバ号の幹部達へ向き直った。
「そろそろ大人の話し合いをしようか」
蛮姫の提案へ同意するように、幹部達を残して船員達も退室した。
グラスを傾けてから、ベアトリーゼは本題に入る。
「まずは私が情報を提供しようか。この島の状況についてね」
名うての戦争仕掛け人ブエナ・フェスタがラフテル行きエターナルポースを餌に大掛かりな祭りを催そうとしており、有象無象の海賊達にゴロツキ、ロクデナシ。大量の賞金稼ぎ、政府や軍のスパイ共が新世界中から集まっている。
「最果ての島のエターナルポース? 本物か?」航海士が思わず問えば。
「物の真贋はもはや問題じゃない。既に人と金が集まり、祭りはじきに始まる。そして、ブエナなんとかが名指しでウタちゃんを招聘した。この事実が重要だ」
グラスを干し、ベアトリーゼは空のグラスへ酒を注ぐ。
「現時点でブエナの狙いは分からない。が、ウタちゃんを利用して何かする気だ。でなければ、脅迫染みた手口で招聘しない。そして、利用するための手札も用意してあるはずだ」
我らの歌姫を良からぬ企みに利用する可能性を示唆され、レッドディーバ号の幹部達が苛立ちと怒りを滲ませる。特に護衛頭は静かに殺気をこぼす。
「そちらも承知済みだろうけれど、警戒は怠らないことだ」
酒を呷り、ベアトリーゼは話を続けた。
「祭り以外にも面倒がある」
10億ベリー分の
この島に持ち込まれたらしいダイナ岩。
ブエナ・フェスタ暗殺を狙う諜報機関。
「それと、私は他の連中と組んで、このバカ騒ぎの売上金をまるっと頂くつもり」
しれっと抜かす蛮姫に、護衛頭や他の面々が呆れ顔を作る。
「まぁ、悪企みは私らだけじゃなさそうだけど」
島に集った有象無象の海賊達にゴロツキ、ロクデナシ。このクズ共の中には、リスクフルな“ラフテル行きエターナルポース”やその先にある“ワンピース”より、このバカ騒ぎの莫大な大金やオタカラを奪い取って、面白おかしく豪遊する方がはるかに“賢い”――そういう狡っからい奴らが“必ず”いる。
この島に集まった賞金稼ぎ共にしてみれば、今のデルタ島は石を投げれば必ず賞金首に当たるボーナスステージ状態。一朝ことあれば草刈りでもするように海賊共へ襲い掛かるに違いない。
さらに言えば、このバカ騒ぎを海軍が放置することはあり得ない。政府が発狂する案件――ラフテルとワンピースに関わるのだ。必ず動く。
「まさしく蛇穴だな」護衛頭がうんざり顔で吐き捨てた。
ベアトリーゼは険しい顔のお歴々へ尋ねた。
「イベントの予定表みたいなものは受け取ってる?」
「一応は」バンドリーダーが懐からレジュメを取り出し、ベアトリーゼへ見せた。
レジュメの内容に目を通し、ベアトリーゼは満月色の双眸を細める。
「招聘した歌手やバンドのライブで盛り上げてから、島内の水路を利用したレースを催す、と」
ライブのトリはウタで、ライブ終了後、ステージ上のウタがそのままレースの号令を掛ける、と。おそらくこのタイミングでウタに何かやらせる気だろう。
あの中二病系JPOPを歌わせる気かな? それはそれで大騒ぎになるだろうが、これだけの手間暇と金を掛けて化物によるクズ共の大量虐殺?
老年性誇大妄想狂の祭り屋が人生の最後にそんな“つまんねェ”ことやるか?
決定的な情報が足りねーな。
やっぱり直に探るしかないか。
ゆっくりと息を吐き、ベアトリーゼは腰を上げて護衛頭にメモ紙を渡す。
「ひとまず帰る。これ、私の連絡先。ウタちゃんに渡しといて」
「“血浴”」護衛頭はメモ用紙を受け取りつつ、冷徹な面差しで「もしも……我々が斃れた時は、お嬢を護ってほしい」
ベアトリーゼは護衛頭とレッドディーバの幹部達をぎろりと一瞥し、
「ふ ざ け る な」
予期せぬ罵倒を返されて戸惑う護衛頭と幹部達へ、続けて悪態を吐く。
「お前らの誰か一人でも欠けたら、ウタが悲しむだろーが。私の可愛い友達を悲しませんじゃねーよ」
護衛頭達は互いの顔を見合わせ、次いで、ベアトリーゼの酷い仏頂面を見て、笑った。
○
翌日。
海賊大祭――グレートフェスと名付けられたビッグイベントの開催をいよいよ明日に控え、ウタは護衛達とバンドを率い、建設が完了した会場へ足を運ぶ。
やはり主宰者であるブエナ・フェスタとの顔合わせはない。これには流石にウタも気分を害した。
「無理矢理呼び出したことはこの際、無視するとしても、イベントの総責任者が出演者と顔合わせも無しってどういうことよ。礼儀とか以前の問題じゃない」
可憐な美貌をぷりぷりと怒らせつつ、ウタはスタッフや他の出演者と顔合わせ&ミーティング。
司会進行役の義手義足男ドナルド・モデラート、そばかすがチャーミングな美少女アン。前者は仕切り屋と呼ばれる芸達者で、後者はビジョビジョの実の幻影人間でアイドルソングを得意とする若き歌姫の一人だという。
「歌姫」
スタッフからアンの紹介を聞き、ぴくりと反応するウタ。世界一の歌姫を志す身として競争心を刺激される。魚人島の人魚歌手を尊敬するように優れた歌手や音楽家を素直に尊敬する気質だから、まあ、この競争心が拗れることはないだろう。
他にもラッパーだとかシャンソン歌手だとかハードロッカーだとか、統一性に欠くジャンルの歌手達が集められていたが、数はそう多くない。あくまでライブは本命のレースを盛り上げる前座ということだろう。事実、各歌手に用意された時間は20分程度。オオトリを飾るウタにしても30分ほどだった。
「それっぱかしかよ」とハードロッカーがぶー垂れる。ラッパーとシャンソン歌手も不満顔を隠さない。ウタも消化不良になりそうな出演時間に渋面を浮かべていた。
「後夜祭でも皆さんの出演時間をご用意してますので」
言い訳を並べて出演者たちを宥めるスタッフ。
そうしてライブ会場に赴き、ステージや機材など諸々を見て回る。
数万人を収容するライブ会場はとかく広い。
大型ステージは鉄骨と天板で組まれて背が高く、周囲に照明や音響機材用の大型タワーが林立する。屋根はアルミフ製トラスフレームで組まれ、梁のフレームには照明が果実のように並ぶ。ステージのバックボードは映像電伝虫の映像を映し出す大型スクリーンを兼ねていた。
会場の左右にも音響タワーと大型映像スクリーンが設置され、ステージが見えにくい後方の観客に配慮しているようだ。
ウタと共にひと通り会場や機材を見て回ったバンドの面々が感嘆をこぼす。
「こりゃスゲェ……ここまで金の掛かった屋外ステージはそうそう覚えがねェや」
「アンプもミキサーもスピーカーも高級品ばかりだな」
「スピーカーの配置も音の広がりも完璧だ。この会場を設計した奴はライブってもんを知り尽くしてやがる」
「……ここで
バンドリーダーは会場を大きく見回し、御馳走を前にして涎を垂らすワン公みたいな顔で呟いた。
ウタは内心で強く同意する。護衛頭とベアトリーゼの警告はしっかり頭に入っていたけれど、この立派な会場で歌うことに胸が躍り、昂奮と期待を抑えきれない。
傍に控える護衛頭へ小声で言った。
「どうしよう。私、すごく楽しみになってきちゃった」
「構いませんよ、お嬢。いつも通り全力で歌って、思いっきり楽しんでください」
護衛頭は母性たっぷりな微苦笑を返し、真剣な目つきで続けた。
「何があろうとお嬢は必ず守り抜きますから」
島内の洞窟某所。
「あれが赤髪の娘、ウタウタの能力者か」
映像中継電伝虫が投影する映像――ライブ会場を視察中のウタ達一行を眺め、ブエナ・フェスタは葉巻を吹かす。
「どうだ? 計画通りやれそうか?」
丸卓を挟んで向かいに座る肥満体の道化師は、爛々と紅白髪の美少女を凝視しながら答えた。
「問題ないバネ。それより仕事を果たした後はあの少女の身柄は貰い受けるバネ。彼女は我がフェノメナ大道芸団にこそ相応しいバネ」
「構やしねェよ。事が済めば用済みだ」
ブエナ・フェスタは紫煙を燻らせ、肥え太ったピエロへ言った。
「協力者の誼として忠告するが、あの娘を攫えば、四皇“赤髪”が血眼でお前を追うぞ」
道化は妖しい興奮を湛えながらスクリーンに映る美少女を爛々と注視し続ける。
「あの少女が我が団に加われば、我が神アブスルドの啓示をより多くの人々へ届けられるバネ。その神聖なる奉仕に比べたら四皇に追われることなど、なんともないバネ。あ~……楽しみバネ~! ヒョーホッホッホッ!!」
ギザ歯を剥いて笑うピエロの様子に、ブエナ・フェスタは鼻を鳴らす。
「神、ね……20年前も相当にイカレてたが、より酷くイカレちまったな、モロネヴ」
「私に言わせれば、君こそイカレているバネ」
「この祭りが成功したとしても、君はその成果をそう長く味わうことはできないバネ」
その通りだった。海賊大祭が計画通りに成功しても、自分は世界政府や海軍や海賊や闇社会から命を狙われる。そう長くは生きられまい。
「だろうな。だが、俺は大笑いしながら死ねる」
フェスタは口の両端を限界まで吊り上げた。
「最高の死に方だ。違うか?」
道化師は無言でニタァと笑い返した。
2人の狂人は卓上のグラスを手に取って乾杯し、笑う。
まるで悪魔のように。
○
「いくつか闇社会の伝手を手繰った。フェスタの協力者が分かった」
ソファに深く腰掛け、クロコダイルは手配書を卓上に並べた。ごつ、と手配書の一枚を義手のフックで突く。
「メンヒル・モロネヴ。通称人食い道化だ」
肥え太った顔に厚化粧のピエロ。賞金は1億8000万ベリーと高額だった。
「同じ道化でもアンタより強そうな二つ名だね、バギー」
美肌美女アルビダが手配書を見ながらからかえば、バギーは舌打ちしつつクロコダイルへ問う。
「キャラを被せやがって。ナニモンだ?」
葉巻を吹かし、クロコダイルは仕入れた情報を明かし、
「本職の道化だ。フェノメナ大道芸団というサーカスを主宰し、各地を巡業している。ブエナ・フェスタが現役だった頃は奴の祭りにしばしば参加して興行していたそうだ」
海賊ではないピエロにこれほどの賞金が? 何をやらかした? という疑問を抱くバギーとアルビダへ、答えを続ける。
「こいつは裏で特殊な趣味の金持ち相手に特別なショーを披露してるんだとよ」
「特別なショー? 二つ名から推測すると……何か嫌な想像が浮かぶね」
アルビダが美貌をしかめ、クロコダイルは首肯した。
「ああ。“殺戮芸”と称して残虐非道な拷問殺人を見世物にしているらしい」
「「――」」
バギーは絶句し、アルビダは美貌を引きつらせた。
「フェスタはなんでこんな猟奇殺人鬼と」
クロコダイルは葉巻の灰を灰皿へ堕とし、汚物を見るような目を手配書の道化へ向けた。
「この道化はイカレた殺人鬼だが、超一流の催眠術師なんだとよ。こいつの催眠術に掛かれば、仲睦まじい夫婦や親子、紐帯で結ばれた仲間同士でも、嬉々として殺し合うそうだ」
「……なるほど。シャンクスの娘へ催眠術を掛け、何かをやらせようってわけか」
「具体的に何をさせるかは分からねェが、ウタウタの実の能力か例の魔王とやらを利用することは間違いねェな」
バギーの推測に首肯を返し、クロコダイルは残りの手配書へ冷徹な眼差しを向けた。
「会場警備の傭兵共は悪名高き
クロコダイルは大きく息を吐いて紫煙を高々と昇らせた。
「それとな。嫌な話が引っ掛かった」
「この猟奇殺人鬼の話よりもか?」バギーがげんなり顔を返せば。
「海軍だ」クロコダイルは端的に言った。
「これだけデカい祭りだ。嗅ぎつけてもおかしかねェが……頂上戦争とレッドポート事変からまだ数ヶ月だぞ。数万の海賊を叩けるほど戦力は整ってねェだろ」
バギーの指摘に、クロコダイルは首を横に振り、
「逆だ。数万の海賊を一挙に叩き潰せる機会だからこそ、無理をする価値がある。海軍ならそう考える。嫌な話ってのも、そこに繋がる」
気が重くなる話は聞きたくない、と言いたげな面持ちのバギーとアルビダへ容赦なく聞かせる。
「このデルタ島を管区内に含めた海軍基地に動きが“ねェ”」
「動きがねェなら結構なことじゃ……」バギーは顔を大きくしかめ「まったくか?」
「まったくだ」クロコダイルはバギーの言葉を繰り返し「戦力の増強はおろか、この祭りに対する偵察出動すらねェそうだ」
「……クソ、次から次へと話がややこしくなりやがる」バギーは思わず目を覆う。
「どういうことだい?」
大海賊の砂怪人や元海賊王のクルーとして経験豊富な赤鼻おじさんと違い、美肌美女に変貌するまで東の海の端っこでしょぼい海賊だったアルビダには、2人が渋い顔をする理由がよく分からない。
「これだけの数の海賊が一か所に集まってんだぞ。最寄りの基地はとっくに把握してるはずだ。動きがまったくねェなんてありえねェ。つまり」
バギーは大恐慌が起きたような不景気面で、困惑顔の美肌美女へ言った。
「海軍はもう動いてる」
呆気にとられるアルビダを余所に、疲れ顔になったバギーがクロコダイルへ尋ねた。
「ところで“血浴”の奴はどうした? 電伝虫もつながらねェぞ」
「さあな」
クロコダイルは葉巻を吹かした。凄く嫌そうな顔で。
「あの女のことだ。何かろくでもねェことをしてるんだろうよ」
○
ベアトリーゼにとって、海賊大祭も怪人砂男と赤鼻おじさんのタタキも旅の途中で偶然に出くわした余興に過ぎない。ダイナ岩のことも旅のオマケに過ぎない。
贋札も同様――のはずだった。が……
レッドディーバ号の宴後、ベアトリーゼは再びステューシーの許を訪ねていた。豪勢な船室の瀟洒な椅子に腰かけ、報告書に目を通していく。
「信用できるネタなの?」
「強度尋問と自白剤で吐かせたものよ。事実の真偽はともかく、あの子からは絞り取れるだけ搾り取ったわ」
さらりとステューシーは答えた。
ロブ・ルッチ達が確保した貨物船“偽ヴォーガ”の船員は、ステューシーの命令により元CP9の面々によって強度尋問――水板責めに掛けられ、供述内容の確認と深部情報を吐かせるため、船医による自白剤投与が行われた。
ひと一人を廃人寸前まで追い詰めた末、偽ヴォーガについていくつか分かった。
偽ヴォーガは“新世界”の政府直轄領の島から出航したこと。
偽ヴォーガの船員達は自分達の積み荷が何か聞かされていなかったこと。
積み荷が何か知っていたのは、船長だけではないか、ということ。
偽ヴォーガが海賊に襲撃された際、積み荷を半分だけ奪われて済んだ理由は、偶然にも海王類が襲撃したため。
積み荷を半分失った際、船長は重傷を負い、以降は副船長が実質的な指揮を執っていたこと。その副船長を船員達が“
そして――
「偽ヴォーガの本来の目的地は」
ベアトリーゼは報告書に記された国の名前を呟く。
「シドニア」
それは“新世界”カームベルト内に存在する世界政府加盟国であり、ベアトリーゼの報復対象である総合企業ムスター社が本社を置く島だ。
アンニュイ顔を曇らせ、ベアトリーゼは唇をへの字に曲げる。
「話がややこしくなったぞ」
Tips
ウタ
劇場版キャラ。ウタウタの実の能力者。
久々に友人と会えて嬉しかったり、爆弾発言で脳を焼かれかけたり。
自分が陰謀の渦中にあることを承知しつつも、素晴らしいライブ会場にときめいちゃう。
護衛頭
オリキャラ。キャラが濃くなりすぎることを防ぐため、名前や容姿の詳細描写はナシ。
ブエナ・フェスタ
劇場版キャラ。ウタの招聘に成功して陰謀を推進中。
メンヒル・モロネヴ
オリキャラ。元ネタは銃夢:LOに登場するサイボーグ・ピエロのバネ足ジャックことモロネヴ・メンヒル。
原作では、低所得層の一般人だったが、人生と世界に絶望して狂気へ至り、殺人ピエロのバネ足ジャックへ変貌。殺戮芸をウリにするサーカス団を起こしたが……
本作でも原作と同様に高度な催眠術の使い手。
祭り屋であるブエナ・フェスタとは知己がある。
神アブスルド
オリ設定。元ネタは銃夢:LO
モロネヴが精神失調の妄想から生み出した存在。
偽ヴォーガのクルー
オリ設定。
ルッチ達が確保した青年。ステューシーの命により容赦ない尋問を受け、自身が持つ情報を全て絞り出された。
ベアトリーゼ
正直、トット・ムジカと再戦は避けたい(面倒臭いから)。