彼女が麦わらの一味に加わるまでの話   作:スカイロブスター

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佐藤東沙さん、3n19m4さん、NoSTRa!さん、誤字報告ありがとうございます。 


74:次はグランドラインで。

 諸々の後始末をココヤシ村の人々に委ねた後、ベアトリーゼ達はベルメール家の母屋へ移っていた。

 

 ベアトリーゼは潜水服を脱ぎ、スポブラ&ショーツ姿になって、アーロンに裂かれた右腿の傷を手当てしている。ゲンさんがあられもない姿のベアトリーゼを前に、目のやり場に困っているが、女達は誰も気にしてない。

 

「医者にやって貰った方が良いんじゃない?」

「このくらいなら自分でやれるよ」

 ナミの真っ当な意見に小さく肩を竦め、ベアトリーゼは傷口を丁寧に洗浄。ピンセットで創傷部から繊維などの異物を全て取り除く。局部麻酔の注射を打ってからチクチクと傷を縫い塞ぎ、抗生剤を注射する。包帯をぐるぐる巻く。

 

「手慣れてるな」とゲンさんが目のやり場に困りつつ指摘すると。

「生傷の絶えない生まれ育ちだったし、軍隊で救急処置も教わった。あとはまあ、そうそう医者に掛かれないお尋ねもんだからね」

 ベアトリーゼは右腿部分が裂けた潜水服を手にし、しかめ面を作った。

「けっこうデカく裂けたな。この村で補修生地が手に入るかしら」

 

「潜水用の布地となると難しいかもね……てっ! そーじゃないでしょっ!」

 ナミが身振り手振りを加えつつ、眉目を吊り上げた。

「あの黒ずくめ共はなんなのよっ!」

 そうだそうだと言いたげに、ノジコとゲンさんも険しい目つきを向けてくる。

 

「まあ、聞きたいって言うなら説明するけど、楽しい話でもないよ」

 ベアトリーゼはノジコの用意した酒を口に運び、語り始める。

 

 世界政府を完全に解体し、世界を混沌と闘争に引きずり込み、その先に自然発生する均衡を夢見る集団の話を。

 

 話を聞き終えたナミは『フンッ!』と大きく鼻を鳴らした。

「“抗う者達”? そいつら、バカねっ!」

 ナミに掛かれば、世界政府も警戒する秘密結社も形無しである。

「そのバカ共はアーロン達を連れてってどうする気なの?」

 

 ベアトリーゼは空になったグラスをノジコに向けてお代わりをせがみつつ「多分、モッズの素体かサンプル取りかな」

「モッズ?」グラスへ酒を注ぎながら怪訝顔を返すノジコ。

「人為的に造り出して改造した人間兵器」

「にわかに信じられん」ゲンさんは腕組みして唸り「そんなものが本当に存在するのか?」

 

「北の海には複製人間を実用化した傭兵国家があるし、グランドラインには自分の体を機械化した奴もいる。高名なるドクター・ベガパンクも生命科学でいくつも発明してる。この世界は割とかなりイカレてるんだよ、駐在さん」

 ベアトリーゼの説明に、ナミの脳裏に心当たりがよぎった。

「あんたが警護していたあのイカレ学者も」

 

「そーいうこと」ベアトリーゼが首肯を返せば、

「やっぱりロクデナシだったのね、あのジジイ」

 ナミは忌々しげに吐き捨て、額を押さえて大きく息を吐く。

「どちらにせよ、アーロン達は碌な目に遭わなそうね」

 ノジコとゲンさんもどこか憂鬱な面差しで嘆息した。根が善人である彼らは仇敵とはいえ、惨い末路を喜ばないのだろう。

 

 治療したばかりなのにグビグビと酒を飲むベアトリーゼへ、ナミは気を取り直して尋ねた。

「あんたはこれからどうするの?」

 

「潜水服を直し次第、あいつらを追いかける」

 ベアトリーゼはグラスの縁を撫でながら即答。手つきがなんかエロい。

「私は受けた仕事はしっかりやり遂げる凄腕美人なんでね。アーロン達をぶっ殺すなり、海軍に引き渡すなり、きっちりカタをつける」

 

 冗談めかしているけれど、物憂げな美貌に浮かぶ翳は冷酷そのものだった。グラスの酒を飲み干し、ベアトリーゼはナミに目を向け、ニヤリ。

「だから、約束していた報酬の払いは無しで良い。代わりに、潜水服を直すまで宿と飯の面倒を見てよ」

 

 ナミはノジコの首肯を確認してから頷いて「あんたがそれで良いなら」

「契約成立だ」ベアトリーゼは再びノジコへお代わりを要求しつつ「それで、ナミちゃんはこれからどーするの?」

 

 ノジコとゲンさんからも目線を浴びる。が、ナミはとっさに答えられない。

 ナミには夢がある。航海士として世界中の海を見て回り、自分だけの世界地図を描き上げる。かつて母の前で語った夢だ。アーロン一味に奪われ、そして、取り返した夢だ。

 

 でも、どうしてだろう。夢を取り戻し、自由になったのに、今の胸中には復讐と奪還を為し終えた疲弊感があるだけ。『海へ出る』という言葉が出てこなかった。

 

 そんなナミの胸中を知ってか知らずか、ベアトリーゼがグラスを呷ってから、進言する。

「まあ、今は少し様子を見た方が良いと思う」

 

「どういう意味?」と眉をひそめて訝るナミへ、

「悪党ってのは鼻が利くからね。アーロン一味に代わってここらを牛耳ろうと、新しいカスが襲来するかも」

 

 ベアトリーゼは肴の蜜柑果汁の人参ピクルスを摘まむ。

「それに、グランドラインの大海賊団ならともかく……アーロン一味程度の賊が6年にも渡って諸島一つを完全に支配できていたってのも、かなり臭う。大方、海軍のクズを買収して誤魔化してたんだろ。そのクズがどう動くかもわからない」

 

「心当たりがあるわ」ナミが心底憎々しげに吐き捨てる。幾度かアーロンパークに出入りする海軍将校の姿を見たことがあった。

 

「何より、グランドラインを目指すなら、信頼できる仲間を見つけた方が良い」

 ぽりぽりとピクルスを齧りながら、ベアトリーゼは真剣に拝聴しているナミへ続ける。

「ああ、私についてくるつもりなら、ダメよ。ナミちゃんが私と一緒に旅するのは、ちっと無理だ」

 

「足手まといになるって言いたいの?」ナミが不満げに唇を尖らせた。

「そんなことないよ。オイコットで一緒に強盗した時は上手くやれたしね」

 ベアトリーゼのさらっと語った内容に、駐在のゲンさんが目を剥く。

「強盗だとっ!? どういうことだ、ナミッ!?」

 

「ギャング相手よ。堅気に迷惑かけてないわ」ツンと宣うナミ。

「海賊相手に泥棒やってたし、今更よね」苦笑をこぼすノジコ。

 

「ぐぬぬぬ」

 姉妹の保護者を自認する駐在が煩悶する中、ベアトリーゼは淡々と言葉を紡ぐ。

「私は必要なら男でも女でも老人でも子供でも妊婦でも殺せる。その私にとって“必要”な時を、ナミちゃんは受け入れられないでしょ」

 

「当然よ、ナミはそんなことしない」

「そんな外道な真似、ナミは絶対にせんっ!」

 ナミに代わり、姉と父同然の駐在が揃って即答。家族からの信頼の篤さへ面映ゆそうにしつつ、ナミも頷く。

 

 愛されてるね、とベアトリーゼは柔らかく微笑み、ナミへ諭すように語り掛けた。

「そう焦ることは無いよ。今はいろいろ心の整理が必要だろうし……ナミちゃんなら良い仲間と出会えるさ」

 

「何の根拠があって」

 戸惑い気味のナミに、ベアトリーゼは物憂げ顔を悪戯っぽく和らげた。

「予感がするんだよね。きっと、ナミちゃんは最高の仲間と出会って、命がいくつあっても足りないような大冒険をするって予感がさ」

 

「不吉な予言するんじゃないわよっ!!」とナミが眉目を吊り上げ、

「楽しそうでいいじゃない」とノジコが笑い、

「そんな危険な旅にナミを行かせられるかっ」ゲンさんが渋面を浮かべる。

 

 三人のやり取りを見つめ、ベアトリーゼはくすくすと笑い、酒を呷った。

 ――この”忠告”で少しでも麦わらの一味入りが確実になれば良いけど。

 

 

     〇

 

 グランドライン内、某所。

「無事に帰還できて何よりだ。サボ、コアラ」

 革命軍総司令官ドラゴンに迎えられ、サボは申し訳なさそうに、コアラはどこか哀しそうに顔を曇らせた。

 

「大口叩いておきながら失敗してしまって……言葉もないです」

 サボはベアトリーゼによって味わった敗北を思い出し、痛悔の拳を握り締めた。

 

 ドラゴンはサボへ励ましの言葉を掛ける。

「強者と戦い、生き延びた。その体験から学べることは多い。糧にして活かせよ、サボ」

「はい……っ!」

 火傷顔の青年は失敗と敗北を引きずっていない。この経験がサボをより強く、より賢くするだろう。問題は……

「コアラ。話はハックから聞いている。いろいろ思うところがあるだろう」

 

「ドラゴンさん……」

 今にも泣きそうな顔を返すコアラの肩へ手を置き、ドラゴンは幾分威容を和らげる。

「人間と魚人の隔たりは大きい。奴隷解放の英雄フィッシャー・タイガーの仲間にも、そういう者が居た。辛く悲しい現実だが、だからこそ事実から目を背けず乗り越えろ、コアラ。強くあれ」

 

「……はいっ!」

 コアラは目元を拭い、力強く頷く。

 

 父親の如く歳若い2人を激励した後、ドラゴンは革命軍総司令官の顔に戻り、2人から改めて報告を受け、失敗に終わった作戦のデブリーフィングを行う。

 

 フラウス王国での戦闘とその後の顛末を説明した後、

「最後に血浴のベアトリーゼですが……」

 サボは少し考え込み、言った。

「改めて気付きました。俺達は彼女について、ほとんど知らない。なんらかの能力者で覇気使い。西の海の危険な蛮地出身、ニコ・ロビンの元相棒。政府と海軍を酷く嫌悪している。これだけだ。精確な出自、悪魔の実の能力、交友関係やコネクション、それに、あの戦闘技術。何も分かってない」

 

「私……ベアトリーゼさんと対峙したら、魚人空手の技が一切使えなくなりました」

 コアラは自分の手を見つめる。

「周囲の水分がまったく制御できなくなったんです。多分、悪魔の実の力だと思うんですけど、どうやったのか、何が起きたのか、私には分かりませんでした」

 

 むぅ、とハックが眉間に深い皺を刻んで唸る。周囲の水を制することが魚人空手の神髄。それを完全に封じられたとあっては、ただ事ではなかろう。

 

 サボは会議に出席している全員を見回し、考えを述べる。

「やはり俺達にリベットとベアトリーゼの情報が入ったこと自体、罠だった。これは間違いない。ただ罠の方向性は俺達を潰す目的じゃなく、リベットとベアトリーゼを押さえることに利用された、そう思う」

 

「……情報管制官(ギルテオ)。情報源の方は洗えたか?」

 ドラゴンが動物を象った帽子を被る髭面男へ水を向ける。も、情報管制官テリー・ギルテオは首を横に振る。

「いくつかの筋から洗ってみたが、どれもある程度辿ると手がかりが途絶えてしまう。これは明確に情報戦の手口だ」

 

「情報戦というと、サイファー・ポールのような……か?」

「どうかな。これは近年のサイファー・ポールらしからぬ、非常に緻密な情報工作だ」

 ギルテオは淡々と説明する。

 

 大海賊時代の到来以降、サイファー・ポールは従来の諜報的手法から、暗殺や破壊工作などの直接的攻撃が主流になり、情報収集能力や情報戦能力が低下していた。

 

 代わって、諜報の世界で台頭している勢力は、闇社会のフィクサーやジャグマーカー、加盟国が独自に持つ諜報機関だった。ただし、彼らは主に利権や金を巡る戦場で暗躍している。

 

「”血浴”は見方を変えれば、フリーランスの“個人事業主”だ。どことつながりを持っていてもおかしくない」

 ギルテオが話を終えると、ドラゴンが顎先を弄りながら呟く。

「……今一度、機会が欲しいな」

 

「その目的は?」サボが興味深そうに食いついた。

「情報だ。サボ、仮に彼女がこの世界の秘密や謎に踏み込んだ存在なら……その価値は極めて高い。同志になれずとも協力関係、せめて情報のやり取りが叶う関係を構築しておきたい」

 

「一筋縄ではいかなそうですけどね。とんだ曲者ですよ、あの女は」

 サボは腰を上げて、パシンと手を打つ。

「俺、鍛錬に行ってきます。今度会ったらふん縛ってやる」

「私も付き合う」コアラも立ち上がり、ぎゅっと拳を握り込み「次はあんな簡単にやられたりしない……っ」

 

 会議室を出ていくサボとコアラを見送り、ハックはドラゴンへ不敵な笑みを向けた。

「作戦は失敗だったが、良い薬になったようだ。2人とも一層強くなるぞ」

 

「それだけでも送り出した意味はあったな」

 ドラゴンも満足げに頷きつつ、表情を引き締めた。

 ギルテオの見解には何も言わなかったが、かつて世界を旅して回り、世界の表裏と正邪を見分して回ったドラゴンには、心当たりがあった。

 

 歴史の闇に潜み続けている者達。

 いずれ、彼らと“再び”接触を持たねばなるまい。

 

     〇

 

 結論から言ってしまえば、ベアトリーゼは数週間ほどココヤシ村に逗留した。

 片田舎のコノミ諸島で潜水服用生地を調達することは思いの外時間が掛かったのだ。

 

 この間、ベアトリーゼはこっそりステューシーと連絡を取ったり、アーロンパークの解体作業を手伝ったり。ココヤシ村付近にアナクロな防犯システムを構築したり。

 

 ナミにコノミ諸島や周辺を案内させてあれこれ買い物したり、食べ歩きしたり。

 蜜柑畑の世話を手伝ったり、蜜柑を使った商品開発をしたり。

 近所のガキ共の相手をしたり、土地の爺さん婆さんに気に入られて息子や孫の嫁にと言われたり。

 アーロン一味の壊滅に伴って空白状態となったコノミ諸島を狙い、胡乱な海賊がやってきたら、暇潰しに魚の餌へしたり。

 

 そして、ようやっと潜水服の修復が終わり、出立の準備が整ったところで、ネズミとかいう海軍大佐がやってきた。

 ネズミ大佐は解体中のアーロンパークを唖然と見つめ、金がどうのこうのと喚き出し、部下達に住民達へ向かって得物を抜かせ――

 

 ベアトリーゼにぶっ潰された。

 部下の大半は死に、少数の生き残りは一生不具に苦しむ体になり、ネズミ大佐自身は催眠音波攻撃で自我崩壊するほどの恐怖を刻みこまれた。

 

 ココヤシ村の小さな船着き場。ベアトリーゼは見送りに来たナミ達へしれっと語る。

「ネズミ大佐とその部下達の自己犠牲的勇戦により、ココヤシ村に潜伏していた凶悪犯血浴のベアトリーゼを撃退。村は解放されました。ネズミ大佐達は英雄です。そんな風に報告しといて」

 

「それで良いのか?」ゲンさんが厳めしい顔をさらにしかめる。

「罪状が増えたところで、今さら何も変わりゃしないよ。へーきへーき」

 ベアトリーゼはあっけらかんと笑い飛ばし、寂しげに美貌を曇らせているナミへ柔らかな微笑を向ける。

「そんな顔しないの。いずれまた会えるよ」

 

「またテキトーなこと言って」

 ナミはぼやいてから大きく息を吐き、

「ベアトリーゼ、いろいろありがとう……またいつか」

 ぎゅっと野蛮人を強くハグした。

 

「次会う時はグランドラインで」

 ベアトリーゼは旅荷物を積んだスーパートビウオライダーに跨り、ヘルメットを被ってから三人へ投げキッスを送って、化け物トビウオを勢いよく発進させた。

 

 瞬く間に小さくなっていくベアトリーゼの背を見送り、ゲンさんが溜息をこぼす。

「嵐のような女だったな……」

 

 ベアトリーゼの姿が消えた水平線を見つめ、ナミは熱を宿した目元を擦った。

「私もグランドラインを目指す。最高の仲間を見つけて、命がいくつあっても足りない大冒険をする」

 

「……だと思った」

 ノジコは慈しむように妹の頭を撫でた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時流れて――

 東の海、オレンジの町。

 

 住民が避難した街は閑散としていた。対照的に広場の辺りでは、略奪を終えた海賊達がバカ騒ぎしている。

 

 ナミは宴の喧騒から離れ、げんなり顔で無人の市街を散歩していた。

「今回も大外れだったわね……」

 

 故郷を離れ、グランドライン入りを目指して仲間を探してはいたものの。出会う連中はどいつもこいつもロクデナシかクソッタレか、みみっちい小悪党ときた。

 ロクデナシはこっちからお断りだし、クソッタレは御免被るし、みみっちい小悪党はお呼びじゃない。

 

 この一年半の旅で、ナミは思い知った。

 海賊を盗みの獲物としてではなく、仲間になることを前提にして見た場合……本当に、マジで、呆れるほどに、どうしようもない連中ばかりだと。

 

 此度、航海術と鍵開けテクを披露し、入団を認められたバギー海賊団にしても……

 船長の”道化”のバギーを筆頭にノータリン、パープリン、アッパラパーばかり。

 

 今回もハズレかぁ。グランドラインの海図を持ってるっていうから期待したんだけど……あれじゃあねえ……

 ナミは思わず嘆息を吐いた。

 

 その刹那。

「ぅひゃぁぁあああああああああああああああああああっ!?」

 びった――んッ!!

 空から麦わら帽子を被った少年が落ちてきて、地面に叩きつけられる。

 ナミが唖然としながら上空を見上げれば、悠然と去っていく巨鳥。信じがたいことだが、この少年はどうやら巨鳥に棄てられたらしい。

 

「ええ……そんなことってある……?」

 現実に起きとるやろがい。

 

 ドン引きしつつ、ナミはうつ伏せに倒れている少年へ近づき、

「? ? ? なんで血が流れてないの? まさか……生きてる?」

 腰を引かせたまま恐る恐る突いてみる。

 

 不意に、麦わら帽子の少年がぐりんとナミへ顔を向けた。

 

「ひょえっ!?」

 ナミが美少女に相応しくない吃驚を上げて尻もちをつく。

 と、少年の腹から下水管が詰まったような音が響き渡り、少年は呻くように呟く。

「腹……減った……」

 

 この時、ナミは欠片も想像もしなかった。

 今、自分が最高の仲間と出会ったということを。

 




Tips

ナミ
 アーロン一味壊滅後、燃え尽き症候群気味。
 原作と違い、グランドラインを目指す仲間を求めて東の海を巡ることに。

サボ&コアラ
 再びベアトリーゼとまみえたなら、今度こそ……!

ドラゴン
 改めてベアトリーゼの厄介さに溜息。

テリー・ギルテオ
 原作キャラ、革命軍の情報管制官。ただし、原作においても超脇役のため、キャラ性がほとんど不明なので、本作ではほぼオリキャラ状態。

ネズミ大佐。
 ナレーションで退場してしまった。別に可哀そうでもない。


ナミと麦わらの少年との出会い。
 作者が日和った。いや、これもルフィの運命力。
 ただし、既にアーロンパークが壊滅しているため、彼らの東の海での冒険は大きく変わる。



ナミ編:終結。
連続更新も一旦ここまで。次回更新はちょっと間が空きます。
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