彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
原作との違いをお楽しみください。
佐藤東沙さん、春梟さん、BLACK_READさん、烏瑠さん、NoSTRa!さん、誤字報告ありがとうございます。
グランドラインで蛮姫が小さな物語を始めた頃。
〇
麦わら小僧は船出して間もなく、渦潮に呑まれて遭難した。
普通ならくたばるところだが……なんやかんやの末、麦わら小僧は海賊の小間使いをさせられていた海兵志望のヘタレ眼鏡小僧と出会い、イカツいオバサン海賊をぶっ飛ばした後、ヘタレ眼鏡小僧と共に改めて海へ出発する。
「これからシェルズタウンに向かおうと思いますが、構いませんか?」
ヘタレ眼鏡小僧……コビーはいーかげんな地図を広げ、目的地を示す。
「良いぞ。そこに行こう」
麦わら小僧……モンキー・D・ルフィはあっさり了承した。
「そんで、そのシェルなんとかって、どんなとこなんだ?」
「最寄りで海軍基地がある町です。僕はそこで海兵に志願しようと思って。あ、でも……ルフィさんは海賊……」
「俺のことは気にすんなって。海兵になるのがコビーの夢なんだろ。叶えに行こうぜ」
ルフィはニシシと無邪気に笑い、釣られてコビーも笑う。
「……はいっ! 僕、夢を叶えに行きますっ!」
「海兵かぁ」ルフィは祖父を思い出しながら呟き「海賊の方が絶対楽しーぞ、コビー」
「アルビダ様、いえ、アルビダの下で一年過ごした経験から言わせてもらえば、海賊は全然楽しくありませんでしたよ」
「そりゃ雑用で扱き使われりゃあなぁ」
ぼやくコビーにルフィは白い歯を見せ、からかうように言った。
「コビーは海兵になっても、すっげー苦労しそーだな」
「不吉なこと言わないでくださいよっ!!」
コビーが顔をしかめ、ルフィは『冗談だって!』と頭上で輝く太陽みたいな笑顔を湛えた。
〇
麦わら小僧ルフィはシェルズタウンに到着すると、成り行きからモーガンだかピータンだかいう専制君主気取りの悪徳海軍大佐を、ぶっ飛ばす。その後は海兵になるため町に残るコビーと別れ、代わりに仲間へ引き込んだ“海賊狩り”のロロノア・ゾロと共に再度海へ出た。
ルフィは満足げに口端を上げた。
午前中にコビーと出会って女海賊をぶっ飛ばし、午後に海軍大佐をぶっ飛ばし、コビーと別れる代わりにゾロが仲間になった。
海へ出て早々に大冒険を味わい、友達と仲間が出来た。実に“幸先が良い”。
ニシシと笑うルフィに、ゾロはジト目を向けた。
「何やら楽しんでるところわりーけどな。海賊のくせに航海もろくに出来ねェってのは、どういう了見だ?」
ゾロの指摘は正しい。
2人を乗せた小舟は絶賛、“漂流中”だった。そりゃそうだ。この小舟には海図もコンパスも羅針盤も観測器もない。ちなみに食料と水もない。なーんもない。……自殺志望かな?
もうじき日も暮れる。このままだと状況が漂流から遭難に変わりかねない。
「航海術なんて無くても海には出られたからな!」
ルフィはあっけらかんと語り、ゾロに問い返す。
「お前こそ航海できねえの? 海をさすらう賞金稼ぎだろ?」
「そりゃ誤解だ。俺は賞金稼ぎじゃねえ。ある剣士と勝負するために海へ出たら、村へ戻れなくなっちまった。それで、食い扶持稼ぎにアホ共を斬ったり捕まえたりしてただけだ。それを周りが海賊狩りだの賞金稼ぎだの勝手に言ってるんだよ」
ゾロの説明を聞き、ルフィは要点を掻い摘んで言った。
「つまり……迷子かっ!」
「その言い方はよせっ!」
図星を突かれ、ゾロは誤魔化すように案を出す。
「……一晩様子見るか。日が暮れりゃあ、水平線に灯台なり街灯りなりが見えるかもしれねェ。見つけりゃ、灯りに向かって進む。見つからなかったら……」
「そん時はそん時、考えりゃいいよ」
ルフィの返しに、ゾロは「だな」と頷く。
2人ともサバイバビリティが化け物みたいに高く、生来の楽天家であるため、常人ならベソを掻きながら神様に助けを求めそうな状況でも、『どーにかなんだろ』とまったく動じていなかった。
「さっさと航海士を仲間にしねェとな」ゾロは鼻息をつき「これじゃグランドラインどころじゃねェ」
「そうだな」ルフィは大きく頷いて「まずは音楽家を見つけようぜ!」
「なんでだよっ!」
ゾロのツッコミが海原に響いた。
で、一夜明けて……。
「灯り、見えなかったな」ルフィが溜息交じりにぼやく「腹減った」
「ああ。全くな」ゾロが気だるげに応じて「俺は酒が飲みてェ」
南の空へ太陽が昇り始めても、周囲には島影も船影もなく。
漂流が本格的な遭難になり始めていたが、2人は慌てることもなく小舟に寝転がりながら、暢気に話を続けていた。
「とりあえず……ひと潜りして魚でも獲るか」
ゾロの意見にルフィが大きく眉を下げた。
「俺、泳げねェぞ。悪魔の実の能力者だからな」
「そういやビヨーンって伸びてたな。ゴムの能力だったか」ゾロはしげしげとルフィを窺い「前に出くわした能力者は、海岸一つを焼き尽くしてたが……お前のは地味だな」
失礼な言い草に、ルフィは双眸を三角形にする。
「なんだと、迷子っ! 俺は地味じゃねーぞ!!」
「迷子言うなっ! ぶった切るぞ! ……ん?」
負けじと言い返した時、ゾロは視界に広がる蒼穹の中に小さな影を見つけた。
「どした、ゾロ?」
訝るルフィに、ゾロは空に浮かぶ小さな影を指差す。
「あれ、鳥じゃねーか?」
「ホントだ。ありゃかなりデケェな……」
ルフィは名案を思いついたと言いたげに目を輝かせ、がばっと身を起こす。
「あの鳥、食おーぜっ!」
「ああ?」片眉を上げてゾロが不思議そうに尋ねる。「どうやって?」
「任せとけっ! ゴムゴムのぉ~……ロケットッ!!」
ルフィは小舟の小さなマストの
「悪魔の実を食った奴は、どいつもこいつも飛べるのか……?」
かつて戦場で遭遇したモモンガ女を思い出しながら、鳥を目指してかっ飛んでいくルフィを眺め、
「ん?」
ルフィが想像以上にデカかった巨鳥にくわえられ、そのまま連れ去られていく様を目撃した。
「ぎゃああああああっ!? ゾロ―――――――っ!?」
「アホかぁ―――――ッ!! なにやってんだ、てめぇは―――っ!?」
ルフィの悲鳴とゾロの怒声が水面に響く。ちょっと楽しい。
ゾロは慌ててオールを漕ぎ、ルフィをくわえた巨鳥を追いかけていく。
「世話のかかる船長だぜ、まったくっ!!」
かくて、ルフィとゾロは幸か不幸か陸地に向かっていく。
それも、道化のバギー率いるバギー海賊団が略奪を終え、宴会騒ぎをしているオレンジの町に。
〇
ナミは済し崩し的に、空から落ちてきた麦わら小僧を保護し、適当な一軒家に入り込んで食材を拝借。簡単な飯を食わせてやる。
「飯食わせてくれて、ありがとうっ! もっと食いてェけどっ!」
麦わら小僧は気持ち良い笑顔で礼を言いつつ、お代わりを要求してきた。
「御代わりは受け付けておりません」とナミが投げやりに応じれば。
「そっか……」麦わら坊主はあからさまにションボリした。
感情表現が素直な奴ね、とナミは微苦笑しつつ、改めて麦わら小僧を観察する。
年頃は同じくらい。黒髪黒目。まぁ悪くない顔立ち(ナミの主観)に左目の下に刃傷の痕。中肉中背ながらしっかり鍛えてある。赤いベストにデニムのハーフパンツ、サンダル。得物は無しの無手無腰。
最大の特徴たる麦わら帽子は随分と年季が入っているようだけれど、大切に手入れされているらしく、くたびれていない。
あの高さから落ちてきて無傷という辺り、恐ろしく頑丈な身体なのか、あるいは……。
「で? あんたはどこの誰さん?」
「俺はルフィ。海賊王になる男だっ!」
朗々と名乗る麦わら小僧。ナミは橙色の目を瞬かせ、心配そうに言った。
「……ルフィだっけ? 少し安静にしておいた方が良いわよ」
「別に具合は悪くねェよっ!」ルフィと名乗った麦わら小僧は気分を害しつつ「シツレーな奴だなぁ。お前こそ誰だよ?」
「私はナミ。今は航海士……見習いってとこね」ナミは不敵に微笑んで「ま、実力はそこらの本職以上だけど」
「航海士なのか!」ルフィはパァッと目を輝かせ「なあ、俺達の仲間になってくれよっ!」
「? 仲間? どういうこと?」
訝るナミへ、麦わら小僧は語る。
海賊になるべく故郷を出て、仲間も出来た。が、先ほどのデカ鳥のせいでその仲間とはぐれてしまったという。
「俺達はグランドラインを目指してんだけど、航海士が居なくて困ってんだ。仲間になってくれ!」
「たった2人、船すら持ってない。そんな海賊未満の仲間になれって? 勘弁してよ。それに、私は航海士見習いって言ったでしょ? もう海賊団に入ってるのよ」
今度はナミがルフィへ簡単に説明する。
この町は今、“道化”のバギー一味の襲撃を受けていた。住民は全員、郊外の避難場所に身を隠している。バギー一味は町の広場で掠奪成功の宴会中で、ナミは宴に加わらず散歩していた頃に、ルフィに遭遇し――
「この町の誰かさんの家で、御飯を食べさせたってわけ」
「ふーん」ルフィは小さく頷き「じゃ、お前はそのバギー一味なのか?」
「……一応ね」
「一応?」
小首を傾げたルフィへ、ナミは慨嘆を返す。
「仮入団ってとこ。正直、付いていく気はもう失せてるんだけどね」
「なんでだ? せっかく入ったのによ」
「だって船長から末端まで揃いも揃って、ロクデナシでみみっちくて、パープリンでノータリンでアッパラパーで、格好も船もダサいし、臭いし。それに、やっぱり私は罪もない人達から暴力で奪う連中は大っ嫌い。ああいうクズの仲間になるなんて反吐が出る」
「お、おぉ……そ、そうか」
怒涛の勢いで罵詈雑言を並べる蜜柑色の髪の少女に、これまでの人生で斯くも毒舌な女性に覚えがないルフィは、思わず気圧された。
……とはいえ、そこは切り替えが早いルフィ。ナミへ白い歯を見せ、勧誘を再開する。
「そういうことなら、俺達と一緒にいこーぜっ!」
「バギー一味もどうかと思うけど、あんた達は論外よ、論外。船も持ってない海賊未満になんて付き合いきれないわ」
ナミが女性的シビアさを持って勧誘を拒否するも、ルフィはあっけらかんと告げる。
「船ならあるって。小舟だけど」
「小舟かいっ!」
ナミがツッコミを入れた直後――
ずがあああああああああああああんっ!!
広場の方から轟音が響き、窓や壁がカタカタと小さく震えた。
「な、なにっ!?」
目を丸くするナミの傍らで、ルフィは思い出したように呟く。
「あ、いけね。ゾロのこと忘れてた」
「ゾロ?」
眉をひそめ、ナミは明敏な記憶力のページをめくる。ゾロ。その名前はたしか……
「ひょっとして、凄腕賞金稼ぎの“海賊狩り”ロロノア・ゾロのこと?」
ナミに問い詰められ、ルフィは左目元の傷痕を掻きながら応じる。
「おう。周りが勝手に海賊狩りって呼んでる、とは言ってたな」
「なんで海賊志望のあんたと、凄腕賞金稼ぎが組んでるのよっ!? あんた、本当は賞金稼ぎなのっ!?」
ナミは血相を変えてルフィに食って掛かった。
あの愛すべき蛮族女ほどではないにしろ、ロロノア・ゾロも海賊狩りやアラワサゴ島紛争で勇名を馳せた実力者だ。ちゃらんぽらんなバギー海賊団なんて、蹴散らされかねない。一味が潰れても構わないが、巻き添えは御免被る。
「ちっげーよ! 俺は海賊になるんだって! ゾロは俺の仲間になったんだよ。昨日」
しれっと答えるルフィに、
「昨日っ!?」
ナミは素っ頓狂な吃驚を上げる。もう何が何やら……頭が痛くなってきた。麦わら小僧を恨みがましく睨み据えた。
「あんた、いったい何者なのよ」
「だから言っただろ」
ルフィはニシシと楽しそうに笑う。
「俺はモンキー・D・ルフィ。海賊王になる男だ」
……それからどーなった?
ナミがルフィと共に広場へ向かってみれば、迷い込んだロロノア・ゾロが『賞金稼ぎの海賊狩りが襲ってきた』と勘違いしたとバギー一味と大立ち回りしていた。
「俺ぁ仲間を探してるだけなんだが……ま、丁度良い。お前らをぶった切って有り金と食いもんと船をいただいちまおう」
「賞金稼ぎが海賊より阿漕なこと抜かしやがって……なめんじゃあねえよ、クソガキがぁっ!!」
“道化”の二つ名通りピエロチックな容貌の海賊バギーは、青筋を浮かべて怒り狂っていた。
まあ、彼の主観では、気持ちよく宴会を楽しんでいたところに、凄腕賞金稼ぎが襲撃してきたのだから、無理もない。おまけに手下が片っ端から倒されているとなれば、入っていた酒も手伝って怒り心頭にもなろう。
「おーい、ゾローっ!」
と、鉄火場に場違いなのんびり声が響き、闘争が一時停止する。なんだなんだとバギーと一同が目を向ければ、新入りの航海士見習いが見知らぬ麦わら小僧と一緒に現れた。
「おぅ、ルフィ。無事だったか」
“海賊狩り”が肩に刀を預けながら応じる。
「丁度良いところに来たな。こいつらをぶっ倒して、路銀と食いもんと船をいただこうぜ」
「はっはっはっ! すっかり海賊だな、ゾロっ!」
ルフィと呼ばれた麦わら小僧が快活に笑い飛ばし、隣で新入りの小娘が額を押さえて溜息を吐いていた。
その様子に、バギーは“常識的”な海賊的思考で判断する。
「テメェ、新入りッ! さてはテメェが海賊狩りを手引きしやがったなっ!? 俺の首を獲るために俺の一味へ潜りこむたぁ、手の込んだ真似してくれるじゃねーかっ!!」
「えぇっ!?」ギョッとナミが目を真ん丸にした。
ナミには濡れ衣も甚だしいのだが、この状況はバギーの言い分そのものであり、一味の面々も『なんて狡賢い奴らだっ!』とすっかり信じている。
「ちょ、ちが」
ナミが慌てて釈明しようとした矢先、ルフィがしれっと言い放つ。
「ナミはお前らが死ぬほど大嫌いだから、俺の仲間になるってよ」
周囲の敵意と殺意と怒気が一層強くなり、ナミはルフィの襟首を引っ掴む。
「はぁっ!? あんた、何勝手なこと言ってるのよっ! 前半は合ってるけど、あんたの仲間になるなんて言ってないわっ!!」
ナミの抗議を余所に、ルフィはゾロへ向かって大きく手を振る。
「ゾローっ! 航海士が仲間になったぞーっ!」
「人の話を聞けーっ!!」
眉目を吊り上げ、ナミはルフィの首根っこを掴んでがっくんがっくん揺さぶり、
「このクソガキ共、俺を無視してゴチャゴチャやってんじゃあねえッ!! テメェら、俺を誰だと思って――」
怒号を上げたバギーに対し、鬼も逃げ出しそうな形相を向けた。美人が台無しだよ。
「うるっさいわねっ! 見て分からないのっ!? 今、立て込んでんのよっ! あんたはそっちでロロノア相手に遊んでなさいっ!」
「あ、すいません……」
猛烈な剣幕に思わず身を仰け反らせてしまうバギー。は、と我に返り、表情筋の限界に挑むような怒り顔をこさえた。
「じゃねぇよっ!! 何様だお前は―――っ!! 俺は賞金額1500万の”道化”のバ――」
「たかが1500万でデカい口叩いてんじゃないわよっ! すっこんでろっ!!」
3億5千万ベリーの賞金を懸けられた女に、筆頭賞金額2000万ベリーの魚人海賊団を壊滅させた泥棒猫は、物言いに容赦というものがなかった。
「――――――――――」
ナミの罵倒にバギーはもはや言葉も出ない。一味の面々もあまりにもあんまりなナミの言い草に絶句している。
「えらく気の強い女だな……」さしものゾロも呆れ、
「あっはっはっはっ!! ホントに強烈だなぁー」
この場で唯一人、ルフィが大爆笑していた。
その笑い声が癇に障ったのか、あるいはこれ以上ナミと関わりたくなかったのか、バギーは標的をルフィに変え、怒鳴った。
「なぁに大笑いしてやがんだ、コノヤローッ! テメェはどこのクソッタレだッ!?」
「俺?」
バギーに睨まれたルフィはにやりと不敵に笑う。
「俺はルフィ。海賊さ。お前から
のうのうと宣う麦わら小僧に、バギーは脳卒中を起こす寸前までブチギレた。呆気に取られている部下達へ血走った眼を向け、喉が張り裂けんばかりに怒号を飛ばす。
「テメェら、何をぼさっとアホ面晒してやがんだっ!! 殺せっ! このクソガキ共を今すぐぶっ殺せっ! ド派手に、いや超ド派手にぶち殺せえええええええええっ!」
あとはまあ、多少差異はあれど原作とあまり違いはない。
大乱戦が再開し、バラバラの実の能力を知らなかったゾロがバギーに隙を突かれて腹を刺され。ナミが『あんた達みたいなクズ共とは縁を切らせてもらうわ』とバギー砲を一味に向けて発射。ルフィ達は爆発の混乱に乗じて一時撤退。
で、撤退した街中でプードル町長とペットショップを守るシュシュと出会う。一人と一匹としんみりした交流をした後――
ルフィ達は再び広場へ突入。
バギー一味の幹部達をぶちのめしてから、ルフィがバギーと決闘を始めた。
悪魔の実を食した超人同士の戦いは、常人の理解を超えた奇怪極まるものだった。が――
「……なんか地味ね。大爆発させたり、破壊光線を出したりしないの?」
戦いに立ち会っていたナミがベアトリーゼを思い浮かべながら、野次めいた感想をこぼし、
「地味って言うな!!」
「オメーは俺達を何だと思ってんだっ!? 怪獣じゃねえんだぞっ!?」
ルフィとバギーが思わず、戦いを中断して抗議する場面もあったりしたが……
ともあれ、バギーに麦わら帽子を傷つけられたルフィが激昂し、お返しにバギーをボッコボコに。
そして、ナミがバラけたバギーの身体を押さえたところへ、
「俺の大事な麦わら帽子を傷つけたお返しだ、赤っ鼻」
「ちょ、待――」
「ぶっ飛べっ! ゴムゴムのぉ~……バズーカァッ!!」
「うぎゃああああああああああああああああああああああああああああっ!」
ルフィはバギーを彼方へ吹っ飛ばした。
頭目の敗北に、バギー一味が算を乱して逃げ出していく。
戦いは麦わら小僧達の勝利で終わり、でもってまあ……
「小童共っ! すまんっ!! 恩に着るっ!!」
「気にすんな、楽にいこう!!」
ルフィ達は町長の礼に応えつつ、奪い取ったバギー海賊団の短艇を進発させ、オレンジの町を後にした。
めでたしめでたし。
この世界を揺るがす、大きな物語は始まったばかりだ。
Tips
モンキー・D・ルフィ。
原作主人公。CV田中真弓。
窪ノ内英策版は爽やか系のイケメン。
キャラ描写が難しすぎる。
ロロノア・ゾロ。
原作主要キャラ。CV中井和哉。
窪ノ内英策版はスポーツマン系のイケメン。
ナミ。
原作主要キャラ。CV岡村明美。
窪ノ内英策版は夢に向かって頑張っている美少女。
バギー
原作キャラ。CV千葉繁。
声優界のレジェンドが声を当てたことで、アニメでは原作以上に強烈な存在感を放つ。
~ルフィの本作における航海日程~
0:フーシャ村を出発。その日のうちに遭難。
+1:早朝。コビーと遭遇。
午前中。アルビダをぶっ飛ばす。
午後にモーガンをぶっ飛ばし、コビーと別れ、ゾロを仲間に。
+2:昼頃にオレンジの町に到着。
バギー一味と交戦。ナミを仲間に。
夜。ガイモンの無人島で一泊。
+3:ナミの航海術でシロップ村を目指す。