彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
忙しかったり、怪我したりで更新できず。
水底を進むアーロンとチュウとクロオビの三人は、三つの感情に支配されている。
憤怒。恐怖。憎悪。
アーロン達を捕えていた“あの人間達”は、これまで魚人島で見聞きした人間達や、タイヨウの海賊団やアーロン一味として交流してきた人間達と全く別物だった。
“あの人間達”は、アーロン達を人間と見做さなかった。徹頭徹尾、アーロン達を
アーロン達がどれほど罵詈雑言を浴びせようとも、本気の殺意と害意を込めて叫ぼうとも、慈悲を乞い縋っても、泣き喚いて許しを求めても、一切反応を返すことはなく……。
淡々とラットのようにアーロン達へ様々な薬品を注射し、黙々と解剖台に載せた蛙のようにアーロン達を切り開き、粛々と檻に閉じ込めたチンパンジーのようにアーロン達を観察し、記録と情報を収集するだけだった。
かつて、フィッシャー・タイガーが死の間際に、聖地マリージョアで天竜人に味わわせられた苦痛と屈辱と恐怖を語ったが……タイガーの体験した地獄はまだマシだっただろう。
タイガーは天竜人に尊厳を踏み躙られ、汚され、辱められ、蔑まれ、嘲笑われたが……それでも、彼は人間として生き延びられた。
だが、アーロン達は違う。
彼らが直面した人間の残虐さと残酷さと残忍さは、アーロン達から人間の尊厳を切り取り、削ぎ取り、剥ぎ取った。
コックが魚介を解体して料理を作るように、頭蓋を切り開かれ、身体を切り開かれ、一部を切除され、一部を“何か”に交換され、薬品で変異させられ、微生物やウイルスを寄生させられ……アーロン達に残ったものは、わずかな自我と思考力だけ。
ゆえに、奇しくも自由を取り戻した後……アーロン達は東の海へ真っ直ぐ向かった。
自分達を、地獄へ落とした人間達に対する憤怒。
自分達に、地獄を味わわせた人間達に対する恐怖。
自分達が、地獄に行く元凶となった裏切り者のナミとココヤシ村の反逆者達と……自分達の城を襲い、同胞達を虐殺した女に対する憎悪。
憤怒に駆られ、アーロン達はココヤシ村を滅ぼさんと目指す。報復のために。
恐怖に迫られ、アーロン達はかつて自分達が支配したアーロンパークを目指す……逃亡のために。
憎悪に突き動かされ、アーロン達はナミと、あの女を殺すべくココヤシ村を目指す。復讐のために。
彼らには、もはや
そして、彼らは辿り着く。
自らの帝国の始まりである、ココヤシ村に。
自らを破滅させる発端となった……ココヤシ村に。
「ナミを捕マエろ」
左目を喪ったアーロンは、夜の水平線に見え隠れするココヤシ村の灯りを睨み据えながら、クロオビと隻腕となったチュウへ言った。
「あノ裏切り者の小娘の前デ、村の連中ヲ一人一人嬲リ殺す。あの小娘ガ慕う駐在と、姉ノ首を捥ぎ千切ッテやる」
「あぁ……やろう……アーロンさん」
「地獄。見せ。る」
クロオビとチュウが片言の調子で嗤う。
憤怒と恐怖と憎悪に塗り潰された怪物達が、復讐の爪牙を剥く。
〇
牛頭の大海獣モームはこの一年、快適に暮らしていた。
約一年前、アーロンパークの傍で奇怪なトビウオライダーを目にした時、モームは根源的恐怖を覚えた。アレに関わったら死ぬ、という直感に従って本能のままに逃げ出した。
モームはアーロン達に忠誠心など欠片もなかった。故に、逃げ出した後……アーロンパークへ戻ることもなく、東の海で気ままに自由を謳歌していた。
少なくとも、この日まで……。
手頃な獲物が見つからなかったこの日、モームは海面を進む木塊――船と鯱を見つけた。
鯱の方は既にこちらに気付いているから、襲っても逃げられるだろう。あの小癪な白黒はモームより動きが機敏で足が早い。
だが、あの木塊は違う。
経験則として、モームは知っている。あの木塊は海獣よりずっと鈍く、中に
モームは木塊へ狙いを定め、勇んで襲い掛かり――
「ゴムゴムのピストルッ!!」
「
ぶっ飛ばされた。
白目を剥いて海面に浮かぶ大海獣を前にして……。
「にゅ? モームじゃねェか!? お前、こんなとこで何してんだ!?」
「モーム? なんでこんなところに?」
大海獣モームを知る元魚人海賊団のタコ魚人と、蜜柑色の髪の美少女が目を瞬かせていた。
「でもまあ、好都合ね」
美少女は橙色の双眸を狡知に細め、野郎共ヘ言った。
「縄を持ってきて。長くて太い奴を」
……で。
どうしてこうなった? どうしてこうなった?
縄を掛けられたモームは内心で嘆きながら、メリー号を牽引していく。
目指すは、コノミ諸島ココヤシ村。
かつて、モームが逃げ出した場所だった。
〇
うだるような暑気の漂う昼下がり。
簡素な船着き場にメリー号を泊め、麦わら一味はココヤシ村に足を踏み入れた。
なお、モームは解放された途端、脱兎のように逃げだした。まるで、何かに怯えるように。
そして、村は酷く痛めつけられていた。家屋は破壊され、田畑は荒らされている。しかし、村は無人だった。死者はおろか血痕一滴落ちていない。
「襲撃からあまり時間が経ってないようですね」
コヨミがカメラを手にしたまま周囲を窺う。建物はいずれも損傷跡が日焼けしておらず、風雨や埃を被っていなかった。
「アーロンさん達の仕業だ……」
ルフィ達と共に村を見て回っていたハチは、完全に蒼褪めていた。破壊された村を凝視しながら、苦しげに呻く。
「分かるのか?」
ルフィに問われ、ハチは三本の右腕でそれぞれ破壊された家屋を指し示す。
「あの引き裂かれたように壊された家は、アーロンさんがやった。あっちの濡れた建物は、チュウが水弾を撃って壊したんだ。それとこの家は、クロオビが魚人空手で殴り壊したものだ」
ハチの説明を聞いたゾロは、腰の左右に差した三本刀――愛刀、和道一文字とクリーク一味から巻き上げたもの二本――の柄頭に両手を置きながら、ルフィへ険しい顔を向けた。
「ルフィ。この連中、相当“できる”ぞ」
「だな。でも関係ねェよ」
ルフィは白い歯を見せて、不敵に笑う。
「ここで負けるようじゃ海賊王になれねェ」
「それもそうだ」
ゾロも獰猛に口端を歪めた。
「兄貴。その傷で戦う気ですかい?」「そりゃいくら兄貴でも無茶ですぜ」
ヨサク&ジョニーがおずおずとゾロへ至極真っ当な忠告する。も、
「そうだな。お前ら、傷が開かねェよう包帯をきつく縛り直してくれ」
ゾロがそんな忠告に耳を貸す気など無い訳で。尊敬とも呆れとも取れる顔で、ヨサク&ジョニーがゾロの包帯をつけ直していく。
「それにしてもよぉ……この村の連中はどこに行っちまったんだ?」
「ニュー……俺にも分からねェ。村は荒らされてるが、血痕もねェし、戦いがあったわけじゃなさそうだから、アーロンさん達が攫って行ったとも思えねェ。何がどうなってんだか……」
ルフィとハチが首を傾げていると、村外れに向かっていたナミとウソップとサンジが戻ってきた。
メリー号がココヤシ村に到着した直後、ナミは周囲の制止を無視して長棍を握りしめて船を飛び降り、村へ駆けだした。
無理もない。甲板からも故郷の惨状が見えていたのだから。船上から村の様子を目にした時、ナミはただでさえ青かった顔を白くしていた。脳裏にオウィ島の惨劇が蘇り、犠牲者達の姿がノジコ達の顔で再現された。サンジが慌てて支えに入らなければ、崩れ落ちていただろう。
「……家は荒らされていたけど、ノジコはいなかった」
ナミは美貌を青くしたままだが、どこか不安を和らげていた。代わりに村の様子から敵の強大さと凶悪さを察したウソップが顔色を一層悪くしている。
サンジが煙草をくわえ、ライターで火を点す。紫煙を吐きつつ、ナミへ尋ねた。
「村の人達が全く見当たらねェが、ナミさんには心当たりがあるかい?」
「多分、避難所へ逃げたんだと思う」
ナミは説明する。
血浴のベアトリーゼはアーロン一味を壊滅させた後、アーロンが消えたことによる悪党共の襲来に備え、村の周辺に簡単な警戒網を設置。アーロンパーク解体に伴い、資材を流用して村のインフラ整備に加え、郊外に避難所を作らせていた。
「アーロンパークが解体されてたのか」
ハチは何とも言えない顔で唸り、ナミに尋ねる。
「今、跡地はどうなってるんだ?」
「海軍の屯所になってるわ」
公式には、ネズミ海軍支部大佐とその部隊は壊滅的損害を被りながらも、億越え賞金首“血浴”のベアトリーゼを撃退したことになっている。
その結果、海軍はネズミ大佐の功績とコノミ諸島の安全保障のため、旧アーロンパーク跡地に一個小隊ほどの屯所を置いていた(なお、当のネズミ大佐はベアトリーゼに精神を完全にぶっ壊されてしまい、療養所でぼんやりと生きている)。
むろん、たかが一個小隊にコノミ諸島を守る力はない。が、有事に素早く軍へ通報したり、近場のバカ共を牽制することは出来る。
つまるところ、この小隊はまさに今のような事態の時――
風に乗って届いてくる銃声と砲声、様々な破壊音、悲鳴と怒号と断末魔。
物騒な音色から成る戦闘交響曲を耳に捉え、麦わら一味は弾かれたように音が聞こえてきた方角へ顔を向けた。
林の樹冠の先から黒煙が昇っている。
「かつての自分達の城がぶっ壊されていて、海軍の根城になっちまっていたことに御立腹……てっとこか?」
紫煙を燻らせるサンジ。
「だろうな。海軍の連中にゃあ悪いが。探す手間が省けた」
包帯を巻き直し終え、ゾロが左腕に巻いていた黒布を解き、頭に海賊巻きした。
「か、海軍が倒しちまうかも」冷汗をだらだら流すウソップが希望的想像を口にするも、
「……にゅ〜、ウソップ。アーロンさんは強ェんだ。こんな田舎に駐屯させられるような兵隊じゃ、倒せやしねェ。あ、ナミ……田舎ってのは、悪口じゃなくて」
ハチが残酷な現実を語り、慌ててナミに釈明し始める。
「田舎なのは事実でしょ。いちいち謝らなくていいわ」
余裕のないナミは苛立たしげに吐き捨てた後、ルフィを見る。幼子が縋るような、弱々しい目で。
自身を見つめる橙色の瞳に、いつもの勝気さと快活さがまったく無い。ルフィはその事実が酷く、酷く気に入らない。立ち昇る黒煙を鋭く睨む。俺の大事な仲間に、こんな目をさせている奴があそこに居る。
「ナミは姉ちゃん達のところへ行って、無事を確認してこいよ。ヨサクとジョニーはナミと一緒に行ってやってくれ」
ルフィは安心させるようにナミへ微笑みかけ、踵を返した。戦闘交響曲が聞こえてくる旧アーロンパーク跡地/現海軍駐屯所を目指し、歩き始める。
「俺はアーロンとかいう奴をぶっ飛ばしてくるからよ」
ルフィに続き、ゾロとサンジも歩き出した。
「そこは俺達って言えよ、船長」
「ナミさんの故郷を荒らしたクソ野郎共をオロさねェとな」
ハチが三人の背を慌てて追う。
「アーロンさん達は俺が止める!」
「お、俺は狙撃手としてお前らを全力で援護してやるから、安心して戦えよ!」
ウソップがへっぴり腰で皆を追いかける。
野郎共の背を見送る橙色の瞳が滲み出た涙にぼやけた。ナミはごしごしと目元を脱ぐい、長棍を握り直した。
「走るわよ。あんた達、しっかりついてきなさいっ!」
言い終えるが早いか、ナミは避難所へ向かって駆け出した。
「あ、待ってくだせぇよ、ナミの兄貴!」
「俺達はナミの兄貴の護衛ですぜっ!」
「だから、どうして私が兄貴なのよっ!!」
ナミは頓珍漢なヨサク&ジョニーに叱声を浴びせつつ、わき目も振らず走っていく。
「あれ? 私は?」
言及の無かったコヨミは目を瞬かせた後、ルフィ達の後を追った。
かつてコノミ諸島周辺を牛耳った魚人海賊団アーロン一味の拠点アーロンパークは、往時の姿を一切残していない。正面ゲートの跡と続く水路が残るだけで、建物は完全に解体されていた。今は海軍の平凡な小規模施設――屯所本部兼兵舎、哨戒艇の整備庫と物資の備蓄庫、訓練園庭があるだけだ。
「下等種族共っ! よクモ俺の城ヲッ!!」
アーロンは激昂のあまり、潰れた左目から出血していたが、気にもしていなかった。完全に頭に血が昇っている。自分達の城を更地にされ、海軍の小ぢんまりした施設に化けていた事実に、激昂していた。ただでさえ、報復と復讐を兼ねたココヤシ村襲撃は、村が無人だったことで肩透かしを食った状態だった。そこへ、この現実。ブチギレない方がおかしい。
一方、襲撃を受けている駐屯所の海兵達はわずか1個小隊。しかも、冴えない万年中尉に率いられる彼らは、辺境の屯所勤めに回されるような人材だった。当然ながらコノミ諸島の安寧を護るには、力も才覚も気力も経験も不足している。
が、彼らは自分達に課せられた最低限の任務――『脅威や問題を通報した後、死ぬまで時間を稼ぎ続けろ』を果たすだけの能力と必死さを備えていた。
そして、彼らは自分達より絶対的に強大な脅威を前にしても逃げ出すことはなく、冴えない万年中尉も、うだつが上がらない下士官達も、パッとしない兵士達も、義務を果たした。
彼らが命を代価に稼いだ時間によって、アーロン達が避難所を見つけ出す前に、“彼ら”が間に合った。
アーロンが心底憎々しげに海軍旗を踏み躙っていたところへ、彼らが破壊された海軍屯所に立つ。
いずれも十代後半の少年達。
それに、同胞たる魚人。
「ハチィ……ッ!」
アーロンは隻眼を吊り上げ、かつて部下だったタコ魚人を睨み据える。
「テメェ……なンデ、人間共と一緒ニ居やガル……ッ!」
「アーロンさん……ッ! クロオビ、チュウ……ッ! その姿は……いったい」
ハチは凍りついていた。
アーロンもクロオビもチュウも、黒づくめの着衣から覗く素肌に毒々しい色みのリヒテンベルク図形が走っていたり、顎の付け根や肩口に腫瘍が出来ていたり、眼球が酷く充血していたり、と明らかに普通ではない。
それに、三人とも重傷を負っている。アーロンは左目を、チュウは右腕を失っていたし、クロオビも背中を大きく歪めていた。
「ハチ……あの日……お前は……ここに……居なかった……」
クロオビが激しい敵意を露わにしながら、訥々と言葉を紡ぐ。上手く舌が回らないかのように。
「お前が……あの女を……引き込んだ……のか?」
「にゅ〜? あの女? ナミが言ってた、ベアトリーゼって女のことか? それは……」
「ナミ。だと? ハチ。お前。俺達。裏切った。な?」
チュウが片言で言葉を編み、ハチに恨みのこもった目を注ぐ。
「ち、違うっ! 俺は皆を裏切ってねェ!! あの日、俺は海でスゲェ衝撃を受けて気を失ってたんだっ! 意識を取り戻した時には……」
ハチは慌てて言葉を重ね、不意に言葉を断つ。大きく頭を振り、
「いや。そうだ。俺は“お前ら”を裏切るっ! 俺は間違えたっ! タイの大兄貴が俺達へ伝えようとした“最期の思い”を分かってなかったっ! 取り返しがつかねェことをしちまったっ! 詫びも償いも出来ねえような間違いをしちまったっ! だから……!」
アーロン達へ宣告した。
「俺がここで、“お前ら”を止めるっ! これ以上、お前らに間違いを犯させねえっ!」
「ハチ……この裏切り者メ……っ!」
アーロンが隻眼を殺意で染め上げ、クロオビとチュウも憤怒の怨嗟をこぼす。
と、その時――
「俺はお前らの事情なんか知らねェし、どーでも良いんだ。ただよ」
麦わら小僧が口を挟み、右肩をグルグルと回してから――右拳を放つ。
「お前が居ると……俺の航海士が安心して、夢に向かって進めねェんだっ!」
腕がゴムのように伸びるという……想定どころか想像外の現象を伴って放たれた拳に、アーロンは完全に虚を突かれてまともに喰らい、ふっ飛ばされては屯所の残骸に叩きつけられた。
「そこは“俺達の”航海士って言えよ」黒布を頭に巻いた少年が、腰から三本の刀を抜いていく。
「まったくだ」金髪グル眉少年が煙草をくわえて火を点ける。
「お前ら、頑張れよ、しっかり援護するからな!」長っ鼻が腰を引かせながら言った。膝ががくがくと震えている。それでも、間違いなく踏みとどまっている。
「テメェら、ナミの仲間…カ」
何事もなかったように身を起こし、アーロンは瓦礫の中に立ち上がる。
「丁度良イ……テメェらヲブち殺すついデニ、あのクソアマがどコニイるか、聞クトシよう」
「そんなこと出来ねェよ」
麦わら小僧は拳を握り固め、不敵に笑う。
「お前らは、ここで俺達にぶっ飛ばされるんだからな」
〇
東の海で大一番を迎えようとしている頃、芋ジャージに身を包んだ蛮族女は『酔いどれ水夫』の口笛を奏でながら、しみったれた町の大通りから外れていく。
既に見聞色の覇気で捕捉している。後は獲物を狩り、目標を確保し、奇妙な付き合いを続けている政府の貴婦人へ預けるだけ。獲物を仕留めることで、“金獅子”を向こうに回すかもしれないが……。
襲ってくるなら、戦うだけ。
勝てないなら、逃げるだけ。
あくまで殺しに掛かってくるなら、奴の首を獲る。
仮に自分より強かろうと、殺す方法は必ずあるのだから。
ベアトリーゼは煤けた石造りの建物へ向かって歩みを進めつつ、食事処の壁に貼られた手配書を思い返す。
あのイケメンが2億ベリーの賞金首だったとはね。それにしても“死の外科医”、ねえ……ヤブ医者ってこと?
そんなことを考えているうちに、ベアトリーゼは目的の建物の前に到着した。
見聞色の覇気で探った限り、4階建ての安宿の中……10人前後の海賊共が目標を探して部屋を巡り歩き、宿泊客と揉め事を重ねている。目標が見つかり、囚われるか殺されるまでもう数分……といったところか。
ベアトリーゼは、サングラスを額に押し上げて思案した。
さて……どうやってエントリーしようかしらん。
Tips
アーロン
おいたわしやアーロンさん。
チュウ
原作では、数日前までただの悪戯小僧だったウソップに負けてしまうという、あるまじき失態を犯した人。
クロオビ
魚人空手家。ただし、後に登場する魚人空手使い達が凄すぎてパッとしない。
ベアトリーゼ。
狩りの時間だ。