お隣のルリドラゴン   作:ボルメテウスさん

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学校では、角は目立つ

 学校へと辿り着き、教室へと入る。

 

 道中でも、ルリの角が珍しいのか、かなり目立っている。

 

「視線を感じる」

 

 その事に今更ながら後悔しているのか、ルリはかなり恥ずかしがっている。

 

「今更だね、もう休めば良かったのに」

 

 その事にはユカも呆れるように突っ込む。

 

「思った」

 

 それには、既に完全に同意しているようで、ルリはぐったりと肩を落としている。

 

「もぅ今更だろ。

 

 それに、たぶん目立つぞ」

 

「人が目立ちませんようにって、言った瞬間にこれだよ、この男は」

 

 そう俺の言葉を聞いて、ルリは思わず俺を睨む。

 

「ほら、入るぞ」

 

「おはよー」

 

 そう、俺はルリを教室の中に促しながら、ユカもそのまま教室に入っていく。

 

 教室に入ると、ユカの声に応えるように次々とクラスメイトに答えていく。

 

 その中で

 

「おい、青木、角生えているぞ」

 

「ほんとだ」

 

「えっ」

 

 それと共に、1人の男子の声と共に、そのままクラス中がルリへと一気に視線が集まる。

 

「やめて見ないでください」

 

 それに対して、ルリは諦めたように言う。

 

「おい、青木の旦那。

 

 何があったんだ」

 

「旦那って、なんだよ。

 

 知らん、朝、起きたら生えていたらしい」

 

 そうして、俺はルリの隣の席に座ると、そのまま近くの男子が話しかけてきた。

 

「えぇ、夫婦なんだから、それぐらい分かるだろ」

 

「なんで結婚している事になっているんだよ」

 

 そう、茶化すように言われて、思わず呆れてしまう。

 

 周りは、なぜか俺とルリを夫婦扱いをしてくる。

 

 それに関しては、俺とルリも両者疑問に思っている。

 

 別に幼馴染みなだけで、恋人ではないのに。

 

 ただ、今はどうしようもない。

 

 角が現れたことで、さらに注目を集めてしまっているからだ。

 

 まぁ、そんなことは関係なく、さすがに無視するわけにもいかないか。

 

 それにしても、角があると言っても、少しだけだし。

 

 隠せば何とかなるだろうと思っている。

 

「あぁ、そう言えば、小林。

 

 今日の弁当は」

 

「えっ、昨日の残り」

 

「昨日の残りって、何よ」

 

「えっと確か、焼きそば」

 

「まさかの焼きそばに白飯?」

 

「そうだけど」

 

 それは流石にねぇよと言わんばかりのルリの視線を感じる。

 

 しかし、実際美味しいんだから仕方がない。

 

 だから、文句を言われる筋合いはないと思うのだが。

 

 そう思いながら、話を続けると

 

「なぁ、小林、青木」

 

「なんだ」「なに?」

 

「お前達って、やっぱり夫婦だろ」

 

「「夫婦じゃない」」

 

 いきなり変なことを言い出すクラスメイトを睨む。

 

 ちなみに、今の台詞はちゃんとハモっていた。

 

 そうして、会話している間にも、先生がそのまま教室に入ってくる。

 

 「何だそれ、青木」

 

 「起きたら、生えてきたんです」

 

 「何か新しいファッション?」

 

 「ファッションで角はつけないでしょう」

 

 「そうなのか、小林」

 

 「そこで、俺?

 まぁ、嘘じゃないですよ」

 

 「そうか、大丈夫なのか?」

 

 

 「多分」

 

 「じゃあ、いいけど」

 

 「「いいのかよ」」

 

 俺達は思わず声に出して、突っ込む。

 

 「まぁ、後で詳しく聞かせて。

 何かあったらすぐ言って下さい。

 じゃ、ホームルーム始めよ」

 

 そのまま本当にホームルームが始まっていく。

 

 「この先生、本当にゆるいな。

 優しいし、何でも慣用に見えるけど、めっちゃやる気がないだけじゃないの」

 

 「ルリ」

 

 「何?」

 

 「たぶん、休み時間に入ったら、忙しくなるから、頑張れ」

 

 「はい?」

 

 俺はそう、彼女に少しだけ言いながら、再び1時間の準備を行う。

 

 おそらくは、休憩時間で、質問攻めになるだろう事を予想して。

イルルは2人目のヒロイン?

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