それは、今朝の出来事。
「小林君、今日って暇だよね」
「んっ、海さん、朝からどうしました?」
まるで、これから山に登ろうとする格好をしている海さんが家に尋ねてきた。
突然の訪問に疑問に思っていると。
「今から旦那に会いに行こうと思うけど、君達も来る?」
「「えっ」」
俺とルリは驚きの声を上げた。
「お父さんに会いに行くの!?」
ルリが驚くのも無理はない。
実の娘であるルリも知らない父親。
「何でそんな話になったんですか?」
俺は率直に聞く。
「まぁ、ルリも父親の事を知りたいと思ってね。そっちの子もドラゴンだったら、丁度良いから一緒に話を合わせてくれないかと思ってね」
「それは、まぁ…別に良いけど」
そうして、俺達は海さんの誘いに乗って、ルリの父親がいるという山へと向かって行く。
「それにしても、ルリの父親かぁ」
俺は改めて考えていた。
だけど、それは何か原因があってなったのだろう。その原因を知っていくべきだと俺は思う。
電車に揺られながら、そんな事を考えていた。
「ルリのお父さんってどんな人なんだろうね」
俺が聞くと、イルルが興味津々に窓の外を見ていた。
そして。
「zzz」
海さんが眠り始めた。
「おいおい」
俺は呆れながら、青さんを見る。
「しょうがないか」
俺はそう思っていた。
「それにしても龍か…果たして、どの派閥なのか」
「派閥って、混沌とかそういうのだよね」
そうして、ルリは思わず問いかける。
「あぁ、ルリの潜在能力は、はっきり言ってヤバい」
イルルは、そう断言しながら、ルリを見る。
「ルリは生まれてから十年程度なのに、穏健派とはいえ、あれ程のドラゴンを一撃で気絶させる雷を持つ。そんな奴は普通じゃない」
「それは、まぁ」
否定する事が出来なかったので、俺は頷くしかない。
「それを含めて、考えれば、もしかしたらトール並のドラゴンかもしれないぞ」
「トールさん並かぁ」
あの人、普段はかなり力を抑えているが、この世界を簡単に滅ぼす事は出来るだろう。
「・・・なんだか、規模が大きくなったような」
「まぁ、実際にどれぐらいの強さか分からないからな」
そうしながら、俺はため息と共に、果たして、これから会うルリのお父さんがどんな人物なのか。
そんな時、ふとイルルを見つめる。
それは、ルリも同じだった。
「んっ?どうしたんだ?」
イルルを見ながら、ふと、俺はこれまで会ったドラゴンの方々を思い出した。
彼らは、全員が個性の塊のような輩であり、とんでもなく面倒な性格しかいなかった。
「・・・大丈夫だと思うか、ルリ」
「今更、心配になってきたぁ!!!!」
イルルは2人目のヒロイン?
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あり
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なし