「それにしても、なんというか」
ルリとルリのお父さん。
2人の会話を聞きながらも、思わず口に出した。
「えっと、確かルリの友達の」
「あぁ、小林です」
「そうか、小林か…それで何か疑問でも」
「いや、疑問っていうよりも、ルリのお父さん。なんというか常識的だなぁと思って」
「常識的って」
その言葉に対して、彼はなぜか呆れたように呟く。
「目の前にドラゴンがいてもか?」
「いや、俺の家にも居候でドラゴンがいますし、姉の所にもドラゴンがいます。なんだったら、結構ドラゴンが都会にいますよ」
「えぇ!?ドラゴンって、そんなに簡単に人間の所で住めるの!?」
俺の一言に対して、驚きを隠せない様子だった。
同時に周囲を見渡しているが。
「だが、ドラゴンの姿は見えないようだが」
「まぁ、魔法で人間の姿になっているようですから」
「魔法って、そんな物語の中じゃないんだから」
「「いや、物語の中の存在代表のようなあんたが言うか」」
ルリのお父さんに対して、俺とルリが思わず突っ込んでしまう。
「そう言われても、そもそも俺、自分以外のドラゴンに会った事ないし」
「えっ、マジで」
その言葉を聞いて、ルリも気になった様子だった。
「あぁ、生まれてからずっとここだ。最近では記憶も曖昧になったからなぁ」
「それって、歳のせいじゃないの?」
「ドラゴンは人間の何倍も生きるから、歳と言われても疑問に思うけど。それじゃ、人間になる魔法とかも知らないんですか?」
「えっ、ドラゴンって人間になれるの!?」
すると、またまたカルチャーショックを受けたようなルリのお父さん。
どうやら、かなり常識が違うようだけど。
「なんというか、これまで龍として長い間生きていたつもりだったが、まさか人間になれるのかぁ」
「お父さんも人間になる事って、出来ないの?」
「いや、そもそも人間になれるのも初めて知ったからな、なれるようになるのか?」
なんか、こうして話してみると、案外常識的だなぁ。
「・・・まぁ、せっかくだ。二人共、飛んでみるか?」
「飛ぶって、翼ないじゃん?」
「いや、あるぞ」
「あぁ、隠しているのか」
「そこは、もうちょっと驚いてもいいと思うがな」
その言葉と共に、お父さんは自分の手を翼へと変形させて見せる。
「そう言えば、イルルやトールさんもそんな事出来たよな」
「何で小林も驚かないのよぉ!?」
俺の反応を見て、ルリが呆れたように叫ぶ。どうやら、俺の反応は普通らしい。
「まぁ、ドラゴンの魔法はすごいからな」
「だから、俺、魔法使えないんだけど」
反対に、これまで魔法なしで強いというのは、本当にとんでもないな。
イルルは2人目のヒロイン?
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あり
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なし