お隣のルリドラゴン   作:ボルメテウスさん

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パトロールのドラゴン達

俺とルリが学校の帰り道の事だった。

商店街を通っての帰り道、俺達はその2人が並んでいる事に驚きを隠せなかった。

 

「あれ、弟さんにルリさんじゃないですか」

「もしかして、学校の帰り道ですか?」

 

俺とルリは、その方向を見ると、そこに立っていたのは珍しい事に私服を着ているトールさんとスーツを身に纏っているエルマさんがいた。

犬猿の仲である2人が並んでいるとは珍しい。

 

「2人は何を…って、腕にあるのって」

「えぇ。今、町内のパトロールを行っていまして。不審者が出たという事で」

「・・・そうなんですか」「・・・過剰戦力じゃない」

 

トールさんからの一言を聞いて、俺もルリと同じ事を考えた。

見た目こそ美女である2人だが、その中身はドラゴンであり、おそらくはこの世界で勝てる人間などいない程の強さを持っている。

そんな2人が、町内でパトロールしていれば、不審者ぐらい問題ないだろう。

 

「それで、その不審者ってどんな人なんですか?」

「そうですね…この馬鹿がまた暴走する前に、その不審者を先に見つけた方が良さそうですね」

「暴走とはなんだ!ただ、法律を犯した子供を叱っただけだろ」

「・・・あぁ、なるほど」

 

トールさんの呆れた言葉とエルマさんの大きな声で、大体察してしまった。

 

「それで、不審者の特徴は」

「えっとですね」

 

そう、トールさんはそのままチラシを取り出すと。

 

「全身が黒ずくめの長髪」「えっ」

 

すると、トールさんの説明をしていると共にルリが何やら反応した。

 

「眼鏡、鋭い目をした背の高い男らしいです」「あっあの」「それは分かりやすい特徴だな」

 

何やら、わらわらとルリが指を指している。

 

「踊りながら、小学校の通学路に現れているらしいですよ」「なるほど」「いや、いる!めっちゃ怪しい人が!!」

 

そう、ルリの絶叫と共に、俺達はそのまま見つめる。

そこには、確かに怪しいダンスを踊っている人物がいた。

ただし。

 

「まぁ、不審者じゃないな」

「いや、思いっきり不審者だよね!どう見ても」

「いや、ルリ、不審者じゃないよ」

「どう見ても、不審者だよ」

「だって、ドラゴンだから」

「へっ」

 

ルリは思わず間抜けな声を出している間に。

 

「どういう事なんですか」

「滝谷と参加するイベントの振り付けの練習をしていた」

「なぜ、こんな所で」

「部屋が狭いからだ」

「うわぁ」

 

俺はその理由を聞いて、思わず声を出してしまった。

 

「あなたは存在が恐ろしい龍なので、もうちょっと自重してください」

「そうですよ、キャラを考えて下さいよ」

「お前らは」

「見回りですよ。あぁ、この2人は学校の帰りですけど」

 

そう、ファフニールさんは、そのまま俺とルリを見る。

 

「ご苦労な事だな、混沌勢と調和勢が2人で仲良く、さらには人間とドラゴンのハーフの娘。どうもこの世界は我々を可笑しくするようだ」

「あなたが一番可笑しいですけどね、またかぶれすぎって説教ですか?」

 

そう、トールが問いかけると。

 

「いいや、最近は分からなくもないが、それを危険だと思っているのは変わらない。我々の常識とこの世界の常識が綺麗に噛み合う事はない。何よりも、どちらの世界の常識に当て填まらないだろう、そこの娘は特にな」

 

そう、ファフニールさんは、そのままルリの方を見る。

最も、俺はそのまま前に出たが。

 

「見つけたぞ」

 

そう、声が聞こえ、周囲を見る。

すると。

 

「あらまぁ」「えぇ?!」

 

瞬く間に周囲には不良の集団がいた。

それもかなりの人の数がいる。

 

「お前、さっきはよくもやってくれたなぁ!」

「とっトールさん、この人は」

「あぁ、さっき道の真ん中にいた迷惑な人達ですよ。軽く叩いたら、すぐにいなくなりましたが」

 

その軽くなのが、どこまでなのか、気になる所だが。

 

「てめぇもちょっとはやるようだが、今回はあの人が来てくれたぜ」

 

それと共に現れたのは、巨体の男性。

ピンクのモヒカンという、虐められたのではないかと疑うような髪型をした男が、そこに立っていた。

 

「こっこっ小林」

「あぁ、落ち着け、ルリ。まぁ大丈夫だろ」

「大丈夫って、なんでそんな余裕なの!!!!」

「いや、だって」

 

そう、ルリが驚いているようだけど、俺は、特に気にしていない。

というよりも、怖くないというのが正直な感想だった。

 

「へへっ、女か。戦える相手ならば、性別なんて関係ないぜ。けれど、戦えないんだったら、さっさと頭を下げて逃げな」

「あぁ、死んだな」

「そこにいる奴は分かっているようだな、けど、そこにいる奴は分かっていないようだな!だから、ここで死ぬんだよぉ!!」

 

そう、不良はそのままトールさんに殴りかかるが。

 

「ふんっ」

 

軽く、殴っただけで、その不良は天高くまで跳び上がる。

 

『龍さん!!』

 

その場にいた舎弟だと思われる奴らが全員が驚きの声を出した。

 

「全く、このままじゃ、小林さんから貰った服が汚れてしまいますね」

 

一瞬で、そのままメイド服に着替えたトールさん。

そして、そのまま、回転している龍さん?だったか?

地面に落ちる前に何度も軽い動作のように拳を振り上げた。

そのまま、面白いように飛んでいた。

 

「そう言えば、ファフニールさん。実は今度、DLCの追加クエストがあるんですが、5人でやりませんか」

「ふむ、その情報は初めて聞いたな」

「えっ、既に興味なし!!!!」

 

その様子を特に気にせず、俺はファフニールさんと会話をしていた。

そして。

 

「あぁ五月蠅い!!」

 

そのトールさんの一言と共に、周囲にいた全ての不良は、トールさんの一蹴りで、そのまま吹き飛ばされた。

 

「あっあわわわぁ」

 

その様子を見ていたルリは、かなり驚いた様子だが。

 

「ルリ、覚えておけ。俺がなんで不良を怖がらないのか。というよりもな」

 

そのまま、俺はトールさん達を見る。

 

「不良なんて蟻レベルの脅威になれると、人間って、感覚が麻痺するんだ」

「それって、大丈夫なの!?」

イルルは2人目のヒロイン?

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