「はむっんっ! 美味しい!!」
その言葉と共に、目の前にいるエルマがもつ鍋を食べる。
そう言いながら、目の前にあるもつ鍋をエルマは堪能している。
「いや、どんだけ食べるんですか」
そう言いながら、同じく一緒にいたルリは目の前でモツ鍋を食べているエルマを見る。
すると、目の前ではエルマが食べていたモツ鍋が無くなっていた。
「もぐもぐ。ごくんっ!」
「早すぎないですか?」
「ふぅー、お腹いっぱいだぁ」
そう言うと、エルマのお腹が大きく膨らんでいた。
まるで妊婦のようにお腹を大きくして満足そうな顔をしていた。
「本当に食べたんですね」
「あぁ、だってこんなにも美味しいんだからな」
そう言って満面の笑みを浮かべるエルマ。
そんな笑顔を見てると思わずこっちまで嬉しくなってきてしまう。
しかし、その気持ちはすぐに打ち砕かれることになる。
「さて、次はラーメンだ」
「まだ食べる気なんですか!?」
「当たり前じゃないか。私はまだまだ食べられるぞ」
そう言って胸を張るエルマ。
その姿に、ルリは呆れた表情だった。
「まぁ、エルマさんは大食いですからね」
小林がそう言うと、エルマは目の前にあったラーメンをすすり始める。
その様子を見て、俺とルリはお互いに顔を見合わせる。
そして、お互い同時にため息をつく。
「どうしたのか? 二人とも。何かあったのか?」
「いえ、なんでもありません」
「そっか。それならいいんだけど」
そう言いながらも、エルマはラーメンを食べ続けている。
「それにしても、まさかドラゴンがここまで大食いなんて」
「いやいや、トールさん達は普通の量を食べるぞ。
大食いなのは、エルマさんだけだから」
ルリは未だに信じられないという表情をしている。
無理もない。
「はぁ、それでエルマさん」
「んっ?」
ルリは、そうエルマに質問する。
その頬にはラーメンを食べている時に飛んだスープがついている。
それを拭いながら俺はルリの話を聞くことにした。
「あの、これからのことなんですけど」
「あぁ、うん。それは私も考えてたんだよ」
そう言ってエルマは腕を組み、考え込むような仕草をする。
しかし、その動作とは裏腹に、手だけは箸を動かしていた。
「君の力は未だに覚醒している途中だ。
まぁ、無理に力を引き出す必要はないと思うぞ」
「そうなんですか?」
ルリの言葉を聞いてエルマは大きくうなずく。
その反応を見て、ルリは不安そうにこちらを見る。
おそらく自分の力が弱いことに気がついて心配になったのだろう。
「でも、君はまだ子供だから。今はゆっくり休んで力を蓄えればいいんだよ」
そう言うと、エルマは再びラーメンをすすり始めた。
そんな様子を俺たち二人は眺めていた。
「あの」
「なに?」
「真面目な話をしている所、悪いんですが、その。
ラーメンを食べながら話されても困ります」
そう言って、ルリは少しジト目で睨むようにエルマを見た。
その視線を受けて、エルマは恥ずかしくなったのか、すぐに持っていた割りばしを
「うぅ、そう言われると、恥ずかしい」
置かずに、食べ続ける。
イルルは2人目のヒロイン?
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あり
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なし