心を塞いだ少女と心が焼け墜ちた少年 作:まふゆに狂い始めた少年
都合のいいおもちゃは使い尽くしてから焼きましょう。
そうすればみんな仲良し。
メラメラと、もえるおとがきこえる。
あれほど当たり前に存在していた自分の居場所も、帰る場所も。
あれほど楽しかった思い出も。
そして家族も――
みんなみんな燃えて、朽ちて、そして消えていく。
――はて、
俺はぼんやりとその燃える様を眺める。
そこで決まって人型だったモノたちが燃え墜ちた瓦礫からどろりと、ぬめりと起き上がり彼らは俺に問いかける。
なんでおまえが生きている?
死ぬのはあんたの方なのに
顔のない骸がそう問いかける。
――そんなこと、俺の方が聞きたい。
お前のせいだ。お前のせいだ。
ウジのように湧き出る骸は叫ぶ。
そこで、溶け墜ちた腕が俺の脚を掴もうとしようとしたところで
目の前に最近ようやく見慣れてきた天井だけが視界に広がっていることから、さっきのは夢であったと自覚して目を覚ます。
「また、この夢か……」
これでこの夢を見るのは二十四回目になる。
まったく嫌になっちゃうね。
ふと、辺りを見渡し、そばに置いてあった時計を見ると短針はまだ2時と中途半端な時間を示していた。
あーもう、寝ようにも寝にくい。
訳あって
「……寝るにしてもだし、外の空気でも吸おう」
仕方がないので隣の部屋で寝ているであろう
涼しくも過ごしやすい空気が肺に行き渡る。
――うん、やっぱ夜の空気は澄んでいて落ち着くね。
この埋まらない洞を満たしてくれる。
「そろそろ戻ろう……ん……?」
いい感じに落ち着いたから二度寝と行こうと部屋の方を見ると、
どうやら人らしいけど暗くてよく見えない。
――ねぇ、キミ。
部屋の方から、正確には人型の影から女性的な声が聞こえた。
「ッ!?」
思わず叫びそうになるが、深夜なので死ぬ気で堪える。
人型の何かがしゃべった……いや、しゃべるというよりはテレパシーに近い感じだ。
――その通りだよ、初めまして■■■くん。
私は
「はじめ……まして、未来さん……」
この謎な人影は初音ミクという人らしい。
よく見ると髪がツインテールみたいだ、長い。
俺はその姿をちゃんと見るために部屋に近づこうとする。
が、何故か体が動かない。
――まだ来ちゃだめ。まだちゃんとした出会い方をしてないから。今回は私が気になったからこうして会いにちゃっただけだから
「それはどういう……」
事だ、と言おうしたときには既に初音らしき人影は消えていた。
同時に耳元を風と共に声が響いた。
――すぐにまた会えるよ、■■■くん。君の
「……何だったんだ、今の」
きっと寝不足が見せている幻覚だろう、と片付け、無機質な
見切り発車短篇です。
続きは作者が知識を蓄えたら出るかも。