心を塞いだ少女と心が焼け墜ちた少年 作:まふゆに狂い始めた少年
意味、無意識に誰かを助けないといけないという強迫観念に苛まれている状態。
また、自己肯定感の低さや罪悪感を払拭しようとする精神状態の事を指す。
モグモグと学校の屋上で焼きそばパンを頬張っていると、俺の隣でゴロゴロと寝転んでいる瑞希がそういえばという感じでじーっと俺の顔を覗き込んでいる。
「……なんか俺の顔についてんのか?」
「あっ、そういうのじゃなくて……ちょっと
「なるほど……?」
知り合いって事はさっき聞いたニーゴのメンバーの事なんかね? 知らんけど。
浮かんだ疑問を夏人は焼きそばパンと共に飲み込んだ。
「用事も済んだ訳やし、教室に戻るか」
「あ、ちょっと待って!」
瑞希が待ったをかけて呼び止める。
「せっかく知り合ったんだしナイトコード登録しておかない? どのみち後で必要だし。はい、これボクのね」
「そうだな……ほい、これでいいか」
そう言って俺は瑞希にスマホを渡す。
「ありがとナツ、へぇ……?
うりうり~と俺の腹を小突きながら瑞希がからかってきた、かっこいいからいいだろ、ヘリオス。
なんて事を考えていると無事に友達申請が終わったんで瑞希からスマホを受け取る。
「よし、それじゃナイトコードも交換したし続きは家帰ってからにしよっか! ナツもそれでいいよね?
「ん、分かった。そんじゃ俺は先に教室戻ってるわ」
次の時間の用意とかしないといけないんでな、と言いながら俺は屋上の戸を閉じた。
階段を降りると冬弥と彰人が待っていた。
「よ、何の話してたんだ?」
「何か脅されたりしてないか……?」
「あー……なんか向こうが俺の幼馴染と知り合いだったらしくてな。その幼馴染が俺の話をよくしてたんで、実際に会って聞きに来たって感じなんだと。あと脅されてねえから冬弥は安心してくれ」
「なるほど……その幼馴染というのは
「いや、宮女に通ってる。たしか今二年生のはず」
俺があいつの通い先が宮女だというとそういえばと言った感じの表情で彰人が話し出した。
「宮女かぁ……確かあそこの弓道部の一人が入部以来、ずっと
「割とマジで否定できない……、
──まぁ、どれくらいできるやつだったかは思い出せないんだがな。
「まじかよ、割と冗談のつもりだったんだけどな……」
本当なのかと軽く表情を引きつらせながら彰人はそう言った。
正直その反応は正しいと思う、なんやねん全射中心必中て。
何処ぞの一航戦のクール担当なんか?
思わず関西弁出るわ。
そんな会話をしつつ、途中で彰人と別れて自分たちの教室に戻って次の時間の準備をしながらさっきの一件を自分なりに分かりやすくまとめるとしよう。
先ず、俺を呼び出した少女の
彼女はまふゆと知り合いだと言っていたがいったいどこでまふゆと知り合ったのだろうという問い。
あの時に彼女自身が話していたように『ナイトコード』で知り合ったらしい。
そして瑞希やまふゆが関わっているらしい
正直言って厄ネタを拾ってしまった感は今更押し寄せてきているがそれはもうしょうがねぇ。
今度こそ、
そこまで考えたところで準備が終わったから俺は次の時間の予習を始めた。
りんごんかんこん。
やっと面倒な古文の授業の終わりをチャイムが知らせる。
特に授業中にDMを送られるハプニングがあるわけでもなく、何もないまま終了した。
いや何もない方がいいのは確かなんだけどな……
「あぁー終わったぁ……」
「ほんとナツは古文系苦手だね」
俺がぐでーんと伸びながら呟いた呻きに対してやや呆れながらそう言ったのは冬弥。
しょうがないだろ古文はどうにも解りにくいんじゃあ、古文さえなければ学年一桁か一位いける自信があるレベルで古文が苦手だ。(それでも70後半は取れる模様)
「おまっ……俺よりもできるクセにそれは性格が悪いぜ……?」
そう言って苦い顔をしている彰人は俺以上にげっそりしている、そうか。ならこう言ってやろう。
「性格も何も日頃から予習復習をしないからだと思うが」
グサッと効果音が聞こえそうなぐらいに判りやすく彰人が撃沈した。
「誰かのせいにしたいが自分の姿しか浮かばねぇ……」
「日頃の行いだね」
横から冬弥の追撃でもう一回撃沈、哀れなり、彰人……
と、ふと制服のポッケに入れていたスマホがぶんぶんと揺れて通知が来た事を俺に教える。
「ん、なんか通知来たわ。何々……」
ポッケからスマホを取り出し、電源を付けるとどうやらナイトコードからの通知らしい。
この場合の送り主と言えば恐らく
Aima ホームルーム終わったら正門で待ってるね~!
どうやら待ち合わせ場所の連絡だったらしい、俺はそれに『了承した』、と返信してスマホをポッケにしまった。
「なんかあったのか?」
横にいた冬弥が不思議そうな表情をして聞いて来た。
「まぁちょっとな、昼間の
「ふーん……」
先程の二連射から立ち直った彰人がジト目で反応する。
なんだその反応は。
「……一応言っとくがそんな色恋のあれじゃないからな、彰人?」
「いやそれは解り切ったことだろ」
「おーどういう事やコラ」
「お前が
「まぁ大体あってるよ畜生めぇ……」
確かにお人好しであることは認めるがそこまで言う必要はないだろう……
とまぁそんなこんなでホームルームが終わったんで俺は彰人と冬弥にまた明日な~と言って正門に向かった。
正門前に着くと瑞希の姿があった。
待たせてしまったようだ……
「悪い、待たせたか?」
「ううん、大丈夫だよ」
「そうかい」
「うん。さっそくだけど、今からナツ君にちょっとついてきて欲しいところがあるんだけど、いいかな?」
今日は特に用事もなかった筈なので問題ないと答えると、瑞希はよし来た! といった感じにガッツポーズをしている、なんでさ。
「それじゃれっつごー!」
俺はなんかご機嫌? そうな瑞希に言われるがまま付いて行くことにした。
「……まじかよ」
俺と瑞希は目的の場所に着いたらしい。
だがこれは何の冗談なのだろうか……?
「付いてきてほしいのは
「待てやいろいろとおかしい、まずなんだこの豪邸はっ!?」
「それも後で話すからほらほらはやくはやくー」
「あーもうわぁったから待てぇ!!」
目の前に映るのは如何にも豪邸ですと言った感じのでっかい家だった。
拝啓、まふゆのお母さま。どうやらとんでもないところに俺はやってきてしまったようです。
お久しぶりでございます。
最近真面目にプロセカをしているのですが、エキスパートのAMARAが難しすぎて親指勢の僕にはクリアできないです(白目)
とまぁそんな訳でちょっと話の都合上少し設定を追加?しました。
まだイベストを全部見切れていないのでどっかしらで矛盾が出た時はそん時にまぁどーにか辻褄合わせますかねぇ…
次回はようやっと『あの場所』に行かせる予定です。