仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~   作:ラビラビfom

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1─5話です。 どうぞ


1-5話 ~はじまりのトキメキ~

 

あれから俺たちはダイバーシティを出て、家に帰るためバスを待っていた。

 

そんな待っている中、先程見た服について侑と歩夢はなしているようだ。

 

「あのシャツ どうしようかなぁ」

「明日 また見てみよう!」

「そうだね!」

 

そんな2人の会話を小耳に挟みながら、俺─星奈直大は普通に立っている。

 

(世の中平和だなぁ…)

 

ふと目線を空に向け、そう思った。

 

 

─俺たちはバスに乗ってこのまま″平和″に帰ると思っていた。

 

 

でも″平和″ってのはそう長くは続かなかった──────

 

 

※※※

 

 

きゃああああ!!!!

 

 

突然、人の悲鳴が直大たちの耳に入る。

 

普段聞くはずのない、人の悲鳴が聞こえ、驚く侑と歩夢。

 

「え、何今の…」

「悲鳴…?」

 

 

次第に人の悲鳴は大きくなり、

 

 

「怪物よぉぉぉぉ!」

 

その言葉を聞いた直大たちはその声が聞こえた方へ顔を向けると、そこには到底この世のものとは思えない未知の怪物がいた。

 

まるで、よくあるヒーローものの番組に出てくるような怪物に侑と歩夢は目を疑わせる。

 

 

 

すると、その怪物が一瞬ですぐ近くにある信号機を倒した。

さらに怪物は次々と、直大たちからほんの少し離れた所に停まっていた車を破壊する。

 

 

ドカーン!!!!

 

きゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁあ

 

 

車の爆発によって、他の自動車に引火し、爆発し始める。

そんな爆発する音で人がパニックになり、逃げ始める。

 

 

そして、侑も歩夢も驚くよう目を見開いた。

 

「怪…物? ほんとにいたの!」

「うそ…」

 

歩夢はそう言うが怪物が暴れていく姿にこれは現実だということを嫌でも思いしらされる。

 

その隣で星奈直大は──

 

(あれは....スマッシュ!でもなんで!)

 

旧世界で何度も戦っていた怪物が目の前に現れて困惑していた。

そう直大はあの怪物をよく知っている。

 

ネビュラガスを使うことで生まれた、怪物──スマッシュだ。

 

 

 

 

 

 

 

ほとんどの人が逃げている中、1人子供が逃げ遅れてしまう。

 

 

 

 

 

そんなことはいざ知らずの歩夢が鬼気迫るように2人へ言う。

「早く私たちも逃げよ!侑ちゃん 直くん!」

「う、うん!」

 

 

侑は少し戸惑いながらも、歩夢と一緒に走りだそうとする。

だが直大は走る素振りを見せず、ただ立ち止まっていた。

 

 

それに気づいた侑はグルリと回り、直大に向かって叫ぶように言う。

「直大? ちょっ何してるの!?早く逃げな…いと…あ、」

 

言いかけた瞬間、侑は1人逃げ遅れた子供に気づいた。

 

「あそこに逃げ遅れた小さい子が……」

「えっ!?」

 

その侑の発言に歩夢も気づいたようだ。

 

 

 

 

 

「お母さん ! ‪どこ………」

子供は目から涙を零す。怪物から来る恐怖、そして母親が居ないという恐怖が入り交じる。

 

 

すると、今まで黙っていた直大がついに口を開いた。

 

「助けなきゃ」

 

たったその一言に、今直大がやろうとしていることを察した歩夢は止めるように反対する。

「そんなの危険だよ!」

 

だがその発言で止まる直大ではない。

直大は2人の方へ顔を向けながら、真剣な表情で訴える。

 

 

「危険でもなんでもやるしかない!今あの子を助けられるの俺たちだけだ!」

 

 

「直大.....」

 

「俺が あの子を助けたあと、侑たちに預ける。そしてそのままその子と一緒に走れ!」

「直大は?」

 

 

「俺が囮になって、あいつを引きつける」

 

直大はそう言って、もう覚悟を決めたようにスマッシュの方へ向き直した。

そんな直大を阻むように歩夢が止める。

 

「そんなの…そんなの!絶対にだめ!!直くんも一緒に逃げるの!!」

 

 

彼女にとって、2人は自分のこと以上に大切でかけがえのない幼なじみだと思ってる。

 

そのため、もし万が一のことがあったらと考えると、直大1人置いて逃げることなんてしたくないんだ。

 

 だが直大はそんな幼なじみの心配を肌で感じながら、2人の方へ体を向き直すと、2人を安心させるため、微笑みながら言った。

 

「俺は大丈夫。二人が考えてるより、逃げ足は早いから。」

「 「直大....... (直くん....)」 」

 

 

そんなやり取りをしてる内にも、ゆっくりとスマッシュが子供に近づいていていた。

それに気づいた直大は再び、スマッシュの方へ向き直した。

「もう…迷ってる暇はない!」

 

 

 

 

やがて、スマッシュが子供を襲おうと、腕を振り上げる。

 

 

 

その時──

 

 

「はああああっ!!」

直大は足を強く踏み込みスマッシュの方へ飛び出すように駆け出すと、

間一髪 スマッシュに体当たりしたことで子供を助けた。

 

「ふぅ~ 危なかった… 君! 怪我はない?」

 

「うん...」

 

「よかった。よし 侑、歩夢 この子を頼む 」

 

直大は侑たちに子供を預けると、侑はその子を安心させるように手を取る。

「うん分かった!」

 

「………。」

 

その隣で歩夢は何か考えるような顔をすると、やがて覚悟を決めた面持ちになる。

 

 

「絶対…帰ってきてね 伝えたいことあるから」

 

 

その言い方だと死亡フラグっぽいな。

 

でもこんな所で死ぬなんて真っ平ごめんだ。

だから──

 

「ああ.....絶対に後ろは振り返るなよ」

 

直大はスマッシュの行動を注意深く、観察する。

やがて逃げれるタイミングを見つけ出した直大は手を挙げ、合図する。

 

「走れ!」

 

 

 

 

 

 

「歩夢! 」

「うん!」

 

直大の合図で2人は子供と一緒に無我夢中で足を動かし、走りだす。

 

 

 

 

 

そんな逃げる者を追いかけようとするスマッシュ。

 

「グゥガー!」

 

だがそのスマッシュに立ちはばかる者が一人。

 

 

「おい!スマッシュさんよぉ お前の獲物はこっちだ!」

 

直大がスマッシュの囮となる。

スマッシュは直大目掛けて、その拳を振り下ろす。

 

 

「ガァッ!!」

「おっと、危な!」

 

スマッシュの攻撃からなんとか避け、時間を稼いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数分スマッシュの攻撃から避けながら、あいつらが逃げれるぐらいの時間は稼ぎ切った気がした。

 

これは体感だから、実際に見てみないと分からんが…

 

(そろそろか!)

 

直大は後ろを振り向くと、もう2人の後ろ姿が見えなかった。

 

「フッ…」

 

直大はニヤリと笑みを零す。

「どうやら無事に逃げれたみたいだな」

 

そう言って、直大はスマッシュから距離をとる。

 

これで″アレ″が使える。

 

数ヶ月前に宅急便で″アレ″が届いた時は、さすがに驚いた。

あれから、はなみはなさずに持って行っていた。

 

学校や休日出かける時も。

もしもの時のために──

 

 

備えあれば憂いなしとはこのことだろう。

 

さて、さっき避けていたのがラウンド1なら、ここからはラウンド2だ。

 

 

「また戦うことになるなんてな......だが」

 

ここで、旧世界の記憶がフラッシュバックする────

 

 

辛いこと悲しいこと、旧世界で色んなことがあった。

手を伸ばしても、届かない時、届いた時色々。

 

(もう二度と誰も失わないために!)

 

直大は静かに瞑目すると、意思を固め決意した。

 

 

そして、ふところから赤いレバーに銀色の歯車やパイプのようなものが付いている黒いドライバーを取り出す。

 

それを慣れた手つきで腰に添えると、何かが起動したような音が鳴り、バックルからベルトが出現し、腰にベルトが巻かれる。

 

そのベルトと一緒に出現した、ホルダーから2色のボトルを取り出して、手に持つ。

 

右手には紫色のボトル─ニンジャフルボトル。

左手には黄色のボトル─コミックフルボトル。

 

 

そのボトルをカチャ カチャ と効果音さながら、ボトルを振り、中の成分が活性化される。

 

やがてボトルキャップをしめ、ドライバーのスロットへセット。

 

 

ニンジャ! コミック!

ベストマッチ!

 

 

待機音がこの場に鳴り響き、赤いレバー──ボルテックレバーに手を添えグルグルと回す。

 

そのレバーと一緒に中の歯車も回転すると、装置─スナップライドビルダーが展開され、それぞれ紫色のニンジャハーフボディ、黄色のコミックハーフボディが生成される。

 

 

直大は忍者のような韻のポーズを右手でとり、左腕と右腕で十字にクロスするような変身ポーズをとる。

 

そして、ドライバーから問いかけられる。

 

 

準備はいいか?と

 

 

 

Are you ready?

 

 

 

 

  「……変身!」

 

 

その掛け声と共に、2色のボディが直大の体を挟み込む。そして、

 

 

忍びエンターティナー

 

ニンニンコミック!!

 

 

イェーイ!

 

 

その音声が鳴り、直大は─2色の仮面の戦士でもう1人のビルド─仮面ライダーシノビ ニンニンコミックフォームへと変身を完了させる。

 

そして、背中にある紫色のマフラーをたなびかせながら、ある決め台詞を言う。

 

「さぁ ショウ・ タイム といきますか!」

 

その台詞言い放った後、足を強く踏み込み、走り出した。

 

☼☼

 

 

「グガァ~ 」

スマッシュは攻撃を開始した、のだがそれをシノビは素早く避け、右足で反撃した。

 

 

「はっ!」

「そんな攻撃じゃ 俺は倒せないぜ!」

 

 シノビは能力の1つの幻影を生成する。

そんなのは気にもとめないスマッシュは右腕を前に突き出す。

「ガァッッ!!」

 

スマッシュの攻撃が当たったと思ったが──

 

「それは俺の幻影だ!」

そうシノビが生成した幻影にスマッシュは遊ばれるように翻弄された。

 

 

幻影で翻弄している間にシノビは近くにあった瓦礫を吸収し、再構成して紫色の手裏剣を生成。

 

 

「よっと 手裏剣アタック!」

 

その手裏剣を何発も打ち込むように放つと、しまいにはスマッシュは吹き飛ばされる。

 

そして スナップライドビルダーを展開し、武器を生成。

 

 

〘 ニンコマソードガン!〙

 

と電子音が鳴り響き、右手で刀を掴む。

銀色の刀身に持ち手の上に長方形型の鍔があり、その近くには角度で見え方が変わる漫画のコマが1つ。

その裏へボトルを刺せるであろうスロットが1つある。

 

 

あらゆる、属性や忍者っぽい忍術が使え、刀から銃へと変形可能な武器だ。

 

「よしこれで 」

 

 

シノビは銀色に煌めく、刃先をスマッシュに向かって振り下ろす。

 

 

それ繰り返すのだがスマッシュはそれでも倒れなかった。

 

「結構 しぶといなぁ」

 

 

 

 

 

一方 侑と歩夢は子供と一緒にスマッシュから命からがら、走っていた。

 

 

「直大 大丈夫かな?」

「やっぱり心配だよね、」

 

やがて人影が見える。

「あっ 人だ! 」

 

そんな侑たちを視認したのか、その大人の男性は話しかける。

「君たち大丈夫かい?」

 

 

「はい!あの この子お願いします!」

そんな男性の問いかけに侑は返事をすると、子供をその男性に預ける。

 

 

「歩夢!行こう やっぱ心配だよ」

「うん! 私も心配!」

 

2人は心配だった。大切な幼なじみが自分達を逃がす為に囮となったことを。逃げ足が早いなんて言っていたが、あんなの自分達を安心させために見栄を張って言ってるだけだと思う。

 

怪物にいた所へ戻るなんて、怖くて、心は恐怖でガタガタと震わせている。でも同じくらい、歩夢はもちろん侑にとっても一人しか居ない幼なじみが彼で大切なのだ。

 

 

「あっちょっと君たち!!」

 

男性の静止を聞きも止めず、侑と歩夢は元来た道を戻るため、走り出す。

たとえ怖くても、勇気を振り絞る。

 

 

 

やがて侑たちは、シノビが戦っている所まで戻り、

ある二色の人物が目に入った。

 

 

(ん? なにあれ 紫と黄色の怪人? でもなんだか忍者っぽい? )

 

 

「ねぇ歩夢、あれ何?」

「さぁ私にもさっぱり..... そんなことより直くんは…」

「あれ?ほんとだ 直大は…どこに?」

 

 

キョロキョロと周りを見回しても、直大の姿は無かった。

もしかたら……なんて、嫌な想像をしてしまう2人。

 

 

 

 

そんな2人の声がシノビの耳へと入る。

 

 

「ん?」

そんな聞こえる方を見ると。

 

 

(あいつら! なんで戻ってきた....)

 

シノビは2人がこの場に現れたことにより、意識がそこへと気を取られる。

 

そんなシノビが気を取られている間にスマッシュはその隙を見逃さなかった。

 

スマッシュは侑と歩夢に目掛けて攻撃を放つ。

 

 

「ハッ !まずい 絶対にさせない!」

それに気づいた、シノビは2人を守るため、全速力で足を踏み込ませる

 

 

 

なんとか間一髪、間に合うと2人を庇うように守り、背中をスマッシュに向ける。

 

「ッ..... 危なかった…君たち早く逃げて!」

 

2人は少し、襲われた恐怖から少し放心状態気味になるが、シノビからの言葉にすぐ気を取り戻した侑が慌てるように言う。

 

 

「でも 直大が あ、えっと……男の子見ませんでしたか? 高校生ぐらいの」

「 その子ならもう逃がした だから君たちも」

「ほんとですか!良かった…」

 

そんな言葉に安堵する2人。

 

 

やがて、2人はこの場から逃げるように足を運ぶ。

「侑ちゃん早く逃げよう!」

「うん!」

 

 

 

そして侑と歩夢が逃げたのを確認したシノビは──

 

「よ~し そろそろ終わりだ!」

 

 

背中付近にある紫色のマフラー、オンミツマフラーを自在に操るように使うとスマッシュを捕縛する。

 

 

トドメを刺すためにボルテックレバーを回す。

すると内部(ビルドドライバー)にあるボルテックチャージャーが作動し、エネルギーが右足に集中。

 

Ready go !!

 

 

捕縛したマフラーでスマッシュを投げ飛ばす。

そして高く飛び上がり、エネルギーが集中した右足を突き出し、必殺キックをおみまいする。

 

 

「はあああぁっ!!」

 

ボルテックフィニッシュ!イェーイ!

 

 

その必殺キックを受けたスマッシュは耐えきれなくなり、その場で爆発し、倒れ込む。

 

「フゥ~ 」

安堵するように息を吐くと空のボトル─エンプティボトルを倒れ込むスマッシュに向ける。

 

「よっと 」シュワ~

 

成分を回収すると、それにより、スマッシュは完全に消滅した。

人には戻らず消滅したことで中に人間はいなかったことが分かる。

 

「中に人はいなかったか」

 

 

 

その後、逃げた人の誰かが通報したであろう、警察のパトカーのサイレンの音が聞こえた。

 

 

(さっさと退散しますか)

 

面倒なことになる前に退散するに限る。

 

 

ニンコマソードガンの能力でトリガーを引き、忍術を発動。

 

「隠れ身の術」 ドロン!

 

その音が鳴り響くと、刀から煙を出しこの場から─仮面の戦士は消えた。

 

 

 

~~~~~~

 

 

あれから侑たちは、直大を探していたが、中々見つからない。

 

「直大どこにいるんだろ?」

「電話も繋がらない」

 

2人は連絡のつかない直大を心配していた。

 

 

すると、ある声が2人の背後から聞こえる。

 

 

 

☼☼☼☼☼☼

 

 

 

「おーい!」

俺は2人に手を振りながら、駆け寄る。

 

「直大! 」

 

「悪い悪い ちょっと遠回りしながら 逃げてたから遅くなった」

 

俺は2人に謝ると、歩夢が少し涙目になりながらも、どこか怒るように

「もう!すっごい心配したんだよ!」

 

 

「ごめんな。心配…かけた。」

 

「ほんとだよ……でも無事でよかった…」

侑も歩夢も安堵したように笑みを浮かべる。

 

心配かけさせちまったな……

 

 

 

 

 

俺は気がかりだった子供の安否を侑達に聞いた。

「あ、そうだ あの男の子は?」

 

 

「もちろん 無事だよ!」

「そっか…よかった…」

 

 

救えた....

救えた事に安堵していると、侑がいつもの調子で呟く。

 

「さ、今度こそ帰ろっか!」

 

「 「 ああ [うん!] 」 」

 

 

 

※※※※※

 

 

あれから 俺たちは家があるマンションのキャナルコートまで歩いた。

 

諸々、凄いことが(2人にとって)あったことで少し混乱していた部分もあるがその帰宅する道中でひとまずは落ち着いたみたいだ。

 

 

「あっ!明日の数学さ ───」

 

会話をしながら、いつものように階段を登ろうとすると、突然、歩夢がその場で立ち止まった。

 

 

 

「歩夢?」

 

「.........。」

 

侑の問いかけに返事はなかったが

何か決意したような そんな顔を歩夢はしていた。

そして、言葉を紡ぐ。

 

 

「3........3人ではじめようよ スクールアイドル!」

 

「え?」

 

「実はね...私も見てたんだ、スクールアイドルの動画。せつ菜さんだけじゃなくていろんな人のも見ててみんなすごかった......!自分の気持ちを真っ直ぐに伝えてて...私もあんな風に伝えられたらって......」

 

 

歩夢の抑えていた気持ちが溢れ出す。

 

 

「本当は私もせつ菜さんに会ってみたかったんだ......でも、会っちゃったら気持ちが止まらなくなりそうで怖かった」

 

 

「…それでも、動き始めたのなら止めちゃいけない...!我慢しちゃいけないんだって!そう教えてもらったの!だから自分に...正直になりたい!」

 

 

その時 歩夢と目が合った。

 

「私、好きなの!ピンクとかかわいい服とか!今でも着てみたいなって思ってる!」」

 

 

俺たちに隠し続けた気持ちを今解き放つように言葉にした

そんな歩夢の目は輝いていた。

 

 

「自分に素直になりたい、 だから 見てて欲しい。」

 

歩夢はカバンを置いて いつも登っている階段を駆け上がる。

そしてこちら側を向き宣言した。

 

 

「私は! ”スクールアイドル”やってみたい!」

 

そして歩夢は歌い始めた────

 

 

 

「飛び立てる Dreaming SKY 1人じゃないから どこまでも行ける気がするよ 空の向こう~」

 

 

 

 

♬~ Dream with you

 

 

 

 

 

緊張しているのか歌声も振り付けまだまだだ。でも…

 

 

俺には見えた── キラキラと輝く スクールアイドルの姿が

 

 

そんな光景に侑も俺も 疲れなんか吹っ飛ぶくらいに見惚れて立ち尽くしていた。

 

 

 

やがて曲が終わり、歩夢は俺たちの元へ来る。

 

「今はまだ勇気も自信もないから..... 」

 

そう言いながら 鞄から ピンクと緑と紫のパスケースを取り出す。

 

「これが精一杯 .....!」

 

そして 侑に緑のパスケースを、俺に紫のパスケースを差し出した。

 

「私と 一緒に夢を見てくれる?」

 

 

そんな問いかけに侑は笑顔でパスケースを受け取り、言葉を紡ぐ。

 

 

「もちろん ! 私はいつだって歩夢の隣にいるよ!」

「侑ちゃん.....」

 

 

そして、俺もそれに続くように

 

「 …俺も…歩夢の夢を応援するよ!」

 

答えなんてとっくのとうに決まっている。

 

「直くん.....」

 

 

「ありがとう !」

歩夢は最高の笑顔で感謝をした。

 

 

 

 

 

その日の夜、直大は自室の椅子へ座り、今日の出来事を振り返る。

 

 

 

 

 

今日は色んなことがあった......

 

まさか、スマッシュが出てくるとはな……

俺の知ってる情報なら自然発生でスマッシュが出てきたとは考えにくい。

 

だから、誰かがスマッシュを作り出したということになる。

ファウストか、はたまたファウストではない何かなのか……

 

 

分からない──

 

まぁ何かしらが動き出しているということは間違いないだろうな。

 

とりあえず、今回はこれ以上考えるのは辞めておこう、何せ情報が少なすぎる。おそらく、スマッシュはまたどこかで現れる。

用心しとかないとな。

 

それにしても、歩夢から貰ったパスケース、凄い良い。

なんか、おそろいみたいで、

 

みたいていうか、お揃いか。

 

話は変わるが─

 

今日スクールアイドル、上原歩夢が始まったんだな。

『歩夢の夢を応援するよ!』

 

と言ったはいいが、まだモヤモヤが残ってる。

 

それはせつ菜──優木せつ菜のことだ。

 

何故辞めてしまったのか、その原因すらも俺には全く分からない。

何もあいつから言われないということは、踏み込んで欲しくないことなのかも。

 

 

いつかはせつ菜から事情を話してくれるかもなんて思ったり。

 

 

でも、このまま受け身でいては何も変わらない気がする。時には受け身の姿勢も大切な時はある。が今回は違う。

 

歩夢だって、勇気を出してくれた。

スクールアイドルをやってみたいと気持ちを打ち明けてくれた。

 

だから俺も勇気を出して、せつ菜と向き合う番だ。

 

 

 

 

─そんな決意を固めていると、机の上の方から何かが光る。

 

 

「うん?え、これは……」

 

 

そう今日のスマッシュの戦闘にて回収したボトルが光り、浄化されていた。

 

「浄化しちまった……なんで?」

 

 

ライトピンクカラーのリボンのマークをしているボトル。

 

さしずめ リボンフルボトル、か?

 

「あ、」

 

1つ聞いた事がある、悪魔で都市伝説の類いだが、

 

 

 

「もしかして、これがスクールアイドルの起こした奇跡ってやつか?」

 

 

 

──────────────────────────

 

 

これから何が起こるかは誰にもわからない。

でも面白そうな未来が待ってる って俺はそう信じてる。

 

 

 

 

♬ NEO SKY , NEO MAP!

 

 

────────────────────────

 

 

 

学園にある部室に一人の少女が怒りを表すように声を震わす。

 

「” おのれ”生徒会” !」

 

 

───────────────────────

 

 

そして、ある夜どこかの暗い場所で、ある男の声がその場を響かせる。

 

「ほぉ 僕の作ったスマッシュ が 倒されたか

やっぱり この世界にもいるんだね…仮面ライダー」

 

 

 

 

 

一体、この男は何者なのか、それはまだ分からない。

そして、直大の仮面ライダーとしての戦いが今日、新世界で幕を開けた。

 

 

続く…………

 







これにて本編第1話 終了です。


決めゼリフは
忍びのエンターティナー→エンターティナーショー?→ショウ?→ショーの時間→ショウ・タイム
みたいな感じで決めました。
どこかの魔法使いを思い出しますが…


次回から本編の2話の内容を投稿予定です。
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