仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~ 作:ラビラビfom
あれから直大は学園に着き 生徒会室の扉を開こうとしていた
(……よし…)
俺は自分の胸を手で叩き、気合いを入れた。
そうして、コンコンとノックをする。
「どうぞ」
僅か間が空き、中川の声が聞こえると、俺は生徒会室へと足を踏み入れた。
「…久しぶりだな 中川…」
「はい…お久しぶりです」
とまあ、ちょっとした挨拶を交わすが…
お互い気まずい空気が流れていた。
ああもう。ウジウジするな!俺!
ここは真正面から向き合うんだ。
こんな風に自身を奮い立たせ、俺は口を開く。
「今日、かすみから全て聞いたよ」
「……そう…ですか……」
俺の言葉でもう大体の事は知っているのだと、理解した中川は謝罪をする。
「…直大さんには今までお世話になったのに何も相談せず勝手に決めてしまいごめんなさい」
「別に気にしてないって言ったら嘘になるけど…俺に責める権利はないからな………」
(それでも相談して欲しかった…)
「その…今日は直大さんにお返しするものがあります」
そう言って、中川は自身の鞄からあるノートを丁寧に取りだした。
まるで子供が自分の好きな物を大切にするように
「これは…」
それは Chaseの歌詞が書かれている作詞ノートだった。
「この曲は直大さんが一生懸命作ってもらったものです。もう私にこのノート持っている資格はないので…お返しします。」
そう、このノートは俺がせつ菜に頼まれて、作った始まりのノートでもあるんだ。
そう言って、ノートを俺に差し出そうとする姿に中川は本気でスクールアイドルを辞める気なんだと嫌でも理解してしまった。
「………」
中川の真剣な顔が俺の瞳に写った。
本気…なんだな…
でも…俺は…
「悪いが、俺はこれを受け取る気はない」
「……ッ…どうしてですか! 全部聞いたんですよね!」
「ああ」
「ならなんで受け取ってくれないんですか…」
そう言って、下へと俯く中川。
「それは…俺がまだスクールアイドル優木せつ菜がステージに立つことを夢見ているから」
「…私はもう…スクールアイドルを辞めたんです」
「ならもう一度始めればいい。」
自分でもめちゃくちゃ言ってるのは分かる。
でもそれでも俺は、中川にせつ菜に諦めて欲しくない。
こんな形でスクールアイドル活動を終わりになんてしたくないんだ。
きっとこれは俺のエゴだ。
中川が本気で辞めたいなら、それ止めないことがもしかしたら正解かもしれない。
それでも1つ俺は見たいものがある。
これは勝手な願望で勝手なエゴだけど───
中川は声を震わせながら、口にする。
「…無理です…私にはその資格がない…」
「資格なんかなくてもいい…ただ俺は…真っ直ぐに自分の大好きを貫いているせつ菜を…輝いているせつ菜を見たい!ただそれだけだ!」
「…そんなの…自分勝手 過ぎます 」
「あぁ 自分勝手だ…でもそれが俺の願いだ。」
ほんと自分勝手過ぎて嫌になるぐらいだよ。
でも俺は見たいんだ心の底から。
優木せつ菜に俺は色んなものをもらったから。
だから──
「俺は…いつまでも待ってる。今日はそれを伝えたかった。」
どんなに時間がかかってもいいから俺はいつまでも待つ。
中川が再び立ち上がることを
「…………」
そう言って直大は一方的に思いを伝えた。
次の瞬間、コンコンとノックの音がする。
「………どうぞ」
そう言うと、扉は開き、あるスタイルの良い女子生徒が入ってきた。
「ごめんなさいね。生徒会長に用が会ってきたのだけど。お取り込み中だったかしら?」
「いえ俺の話は終わったんで」
「それはよかったわ 。 …それにしてもまた君に会えるなんてね」
「ああ…あの時の」
「その節はありがとうね。」
「いえ当然のことをしただけですから…ではこれで」
「えぇ」
そう言って、俺は生徒会室の扉を開けた。
「うわっ ビックリしたぁ!」
3年の先輩?が急に扉が開いてビックリしたのか驚いていた。
「あっ…すみません大丈夫でしたか?」
「うん、ちょっと驚いただけだから彼方ちゃんは大丈夫だぜぇ」
「ならよかったです」
今度こそ行こうと思い、足を1歩動かした。
その時に 大きなリボンを付けている子と目があった気がした。
(ん? あの人どこかで……)
「しずくちゃん?」
赤毛の三つ編みの少女がリボンを付けた少女の名を呼ぶ。
「あ…今行きます!」
そうして、廊下で待機していた3人の少女は生徒会室に入っていた。
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「……………」
─────俺は信じてるまた君が輝くところを
続く……………
次回から本編3話開始です。