仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~   作:ラビラビfom

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3─3話です  長めです


3-3話 ~大好きを叫ぶ~

 

 

次の日の朝 窓からかかる日の光によって直大は目を覚ました。

その光がかなり眩しく、目を完全には開けられていない。

 

 

 

 

 

 

 

「ふわ~」

欠伸をしながら、椅子の背もたれによっかかり、軽く腕を伸ばすようにストレッチをする。

こうすると、多少なりとも、眠気が無くなる。

 

 

「もう朝か、」

外を見てみると、真っ暗な夜空ではなく、眩しい太陽が天へと上り照らしていた。

 

 

どうやら あのまま机で寝ていたらしい

にしても体がバキバキに痛てぇな。

主に首と腰が…

寝違えたみたいな感覚がする。

 

はぁ…ちゃんとベッドで寝ればよかったな…

 

あ、もちろん作詞は出来ている。

 

 

「…やっと完成した…」

出来た作詞ノートを手に持ちながら呟くと俺の部屋のドアが開く音が聞こえる。

 

聞こえた方へ目線を向けると、そこには同居人兼幼なじみの高咲侑が朝っぱらから元気良さそうに言う。

 

「あっ!直大起きたんだ」

「そういう侑も今日は一人で起きれたんだな」

 

よくいますよねぇ…次の日の遠足が楽しみすぎて、夜寝られなくて、結局遅刻する人とか、それとは逆に普段朝早く起きない人に限って、何か行事ごとになると、人一倍早く起きる人とかね。

 

侑はどちらかというと、後者のタイプだろう

 

 

まあ、行事ごとと言うほど大きいことではないが、今日大切なことがあるからな。侑はせつ菜に対して伝えたい思いがあるらしいから。ちなみに俺はもう言いたいことはもう伝え済みだ。

ま、あとは侑の説得にかかっているってことだな。

 

 

俺の言葉に侑は得意げに言う

「あったりまえじゃん それよりも曲できた?」

 

「ああバッチリ! 聴くか?」

そう言って、俺は音源の入ってるスマホと作詞ノートを手に持つが侑は首を振った。

 

「大丈夫 せつ菜ちゃんが復活した時に聴きたいから」

「そっか…」

 

 

それから俺たちは、朝ごはんを済ませ、身支度を整えて学校に向かう準備をした。

 

 

(送信完了っと!)

 

 

 

 

 

─直大は新しく完成した曲と歌詞を彼女に送信した。

 

 

 

………………………

 

 

同時刻 中川宅

 

ピロリンとスマホから何か通知音が鳴ると、菜々はそれを見る。

 

「ん?直大さん…から」

 

その送られてきた内容を見ると、そこには書かれた作詞がPDFによって貼り付けられ、この曲の音源と思わしき動画も送られる。

 

「これは…新しい曲……」

 

 

一体彼は何を思って自分に送ったのか、理解出来なかった菜々であった。でもそれ以上に新曲が送られ、一瞬でもワクワクし、気になってしまった自分に心底驚く。

 

 

それでも自分にはもう資格がないから、送られてきた曲を聞かないようにメッセージアプリを閉じる。

 

だが何分何秒経つにつれて、やはりこの曲が気になってしまう。

やがて、葛藤の末 我慢出来ず、その音源と共に歌詞を見てしまう菜々だった。

 

 

 

※※※※※※※

 

 

 

そして放課後

 

 

生徒会室にて、色々業務を行なっていた菜々。

 

すると、突然、学園の放送室からある声が。

 

 

♪ ピーンポーンパーンポーン↑

 

『普通科二年 中川菜々さん、優木せつ菜さん 至急 1階中央ターミナル 階段付近まで来てください』

 

 

♪ ピーンポーンパーンポーン↓

 

 

それだけを告げ、放送は終わると、副会長が言う。

 

「会長、呼ばれてますよ」

 

一体、何なのか、疑問が絶えないが生徒会の人達それを悟られないよう、何事もないように振る舞い答える。

 

「ちょっと行って来ますね」

 

 

 

~~~~~~~

 

一方 先程の放送の正体は歩夢とかすみの仕業である。

もっともかすみのひらめきにより、行なった事だが。

 

 

「ありがとね~」

「これ、お礼の物です。」

 

放送室を貸して貰い感謝する歩夢に、その隣でかすみ不敵な笑みをし、コッペパンを差し出す音さながら、放送部員へ渡す。

 

「かすみちゃん……」(呆れ)

 

 

~~~~~~~~~

 

 

 

そして星奈直大率いる御一行は、学園内にある中央ターミナル付近の階段の後ろ側にいた。

 

中川もといせつ菜が来るのを今か今かと待っているといつも眠そうにと言うか寝てるらしい(かすみに寄ると) 近江彼方先輩が話しかけてきた。

 

 

「それにしても緊張してきたね~」

「ですね」

 

「あっ!そういえば曲出来たんだっけ ?」

 

「はい。 朝一に送りましたよ」

 

それを聞いた、エマ・ヴェルデ先輩が近づき驚きながら、全てを包み込む雰囲気で言う。

「本当に完成させるなんて、凄いね!」

 

いやいやそんなことないです。それにそちらの方がいろいろ凄いっすね…はい…

さっきから俺に近づいてくる先輩の方を見ると あるお山が二つ視界に入る。 いや辞めておこう。こんな不純なこと考えている場合では無い。平常心…平常心だ!

 

 

すると、その隣で得意げな顔で体を揺らしながら言うかすみ。

「ふふん 流石 かすみんの先輩ですぅ!」

「なんでかすみが得意げなんだよ」

 

あと揺れながら、喋るの辞めなさい。

あ、でもかすみには揺れるものがn────

 

「ふふっ」

 

かすみと同じ俺の後輩に当たる一年生の桜坂しずくが微笑む。

 

「あっ!来たみたい」

 

そんな会話をしている中、中川がここに来たことに気づいた歩夢が言う。

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

菜々は呼び出された所へ向かっていた。

 

 

(わざわざせつ菜と一緒に呼び出すなんて、こんなことするのは 直大さんか元同好会のメンバーあるいは朝香さんでしょうか)

 

と行くまでの道中、考えながらの足取りだった。

すると、最近よく聞こえる男の声が菜々に問いかける。

 

「一体何のようなんだろうね」

 

「またですか…今から行くので放って置いてください」

 

「一つだけ言っておこう 」

「君は変われないさ 何があっても 必ず過ちを犯す 」

 

 

(そんなの分かっていますよ………)

 

言われなくても自分は変われないことぐらい、自分がよく知っている。

 

 

そして、菜々は階段を下り、右へ足を運ぶとそこに待っていたのは

 

黒髪のツインテールにその毛先が緑の女子生徒がどこかを見つめるように待っていた。

 

菜々は予想外な人物が待っていたことに驚く。そしてその女子生徒の名を呼ぶ。

 

「高咲侑さん…」

 

 

菜々の登場に気づいた侑はひとまず挨拶をする。

中川菜々のもうひとつの姿である、彼女の名を。

 

「こんにちはせつ菜ちゃん」

 

「…っ!…エマさんたちに聞いたんですね…」

まさかその名を呼ばれるとは思わず、目を見開く。

 

「そうなんだけど音楽室で聞いたときにもしかしたらそうなんじゃないかなって」

 

 

「…それでどういうつもりですか?」

 

一体何の用なのか、どういうつもりで呼び出したのかその答えを聞くため問いかける菜々。

 

「ごめんなさい」

だが、侑はその場でぺこりと、頭を下げる

 

「っ! なんですかいきなり」

その予想外の行動に驚く菜々。

 

「昨日、何でスクールアイドルやめちゃったのかなとか言っちゃったから。無神経すぎたかなって… 」

「ハァ…気にしてませんよ。正体を隠していた私が悪いんですから」

 

 

 

「…話が終わったのなら私はこれで─」

 

そう言ってこの場から離れようとするが侑がまだ呼び止める。

 

「あっ、まだあるの!」

「…なんですか?」

 

 

(私があのとき言えなかったことそれは…)

 

 

「私は、幻滅なんてしてないよ」

 

「……。」

 

「スクールアイドルとして、せつ菜ちゃんに同好会へ戻って欲しいんだ」

 

「っ!!」

思いがけない侑の言葉に驚いていた菜々だが

 

「何を……もう分かっているんでしょ!」

 

「いまさら戻るなんて……そんなの無理ですよっ!私は変われない…また同じ過ちを繰り返してしまう…私がいたらダメなんです…みんなの為にならない!私がいたら”ラブライブ”に出れないんですよっ!!

 

感情を押し殺していたはずの菜々の声音が段々と熱が籠り始め、悲痛の叫びが空に響いた。

 

「だったら!!だったら”ラブライブ”なんか出なくていい!!

 

 

それに負けじと侑の声も響いた。その言葉は菜々だけじゃなく、直大も驚かされる。

 

 

 

(ラブライブに出なくていいか……すげーこと言うなぁ…侑は

多方スクールアイドルを目指す人にとって、ラブライブは一つの夢だ。それを諦めろと言ったんだ。)

 

 

そんな侑の言葉に思わずたじろぐ菜々。

「!?」

 

すると、自分が言ったことの重大さに気づいた侑は焦りながら言葉を紡ぐ。

「あっ、いや、ラブライブがどうだからどうとかじゃなくて!」

 

「…………」

 

「私は…せつ菜ちゃんが幸せになれないのが嫌なだけ。ラブライブみたいな最高のステージじゃなくてもいいんだよ、せつ菜ちゃんの歌が聴ければ私は充分なんだ…」

 

「それにきっとせつ菜ちゃんだって、変われるよ こんな私でも スクールアイドルに出会って 変われるそんな気がしたから」

 

それが侑の伝えたかった想い。

 

 

「ですが…私には…」

それでも踏み出せない菜々。

 

 

(私は変われるのだろうか……また同じことをしてしまうかもしれない

 

1歩踏み出す勇気が出ない… 私は怖いんだ……)

 

 

『君は変われないさ』

先程の謎の男からの言葉が菜々の頭の中を侵食した。

 

「………私は…分からない…」

 

一体どうしたらいいのか、もう何もかも分からなくなってしまった菜々はそう言い残し、この場から逃げ出してしまう。

 

「あっ!待ってせつ菜ちゃん!」

そう侑は呼び止めたが菜々はその足を止めることは無かった。

 

 

-------~

 

 

なんだか嫌な予感がした。

 

中川…俺に出来ることはないのか…

 

 

 

一体どうしたら…

 

 

 

…………いやまだだ。

 

まだ終わってない──

 

 

菜々が逃げ出してしまい、侑はその場で立ち尽くしていた。

そんな彼女に直大は、近づきその名を呼ぶ。

 

「侑…」

「直大…ごめんせつ菜ちゃんに伝わらなかったみたい…」

 

侑はそう言って、顔を俯かせる。自分の言葉が─伝えたい想いが─彼女に届かなかった…と、まるで自分を責めるかのように。

だか、直大は首を横に振った。

 

「いや、きっと伝わってるはずだ。もしかしたら1歩踏み出す勇気が出ないのかもしれない、怖いのかもしれない、だから…」

 

─直大は、1人心の内で決意を固める。

 

 

 

 

(今俺に出来ることを────)

 

─俺はいつの間にか走り出していた─

 

 

今自分が出来ることはなんだ?と思ったら、居てもたっても、いられなかったのだ。ただ、がむしゃらに無我夢中で。その足を運ぶ。

 

 

(中川ならどうする。中川ならどこに行く…考えろ、考えろ!思い出せ…思い出せ!あいつとの今までの日々を全部…全部!)

 

 

今 中川との思い出がフラッシュバックする。

 

自分の夢を大好きを、笑顔で目を輝かさながら語るせつ菜の顔。

推しのグッズが出た時の嬉しそうな顔。

初めて自分の投稿した動画にコメントやイイネされた時の泣きそうな、でもどこか嬉しそうな顔。

 

踊っている時の姿。歌声。曇りない笑顔。全部、全部。かけがえのない思い出。

 

彼女と出会って日数では、一年も満たない。でも僅かな時間の中で、俺は知った。優木せつ菜という輝きを。

叶えたい夢に向かって、突き進む彼女の姿を。

後ろ姿越しに見ていた。

 

すげーと思った。自分には無いものをアイツは持ってるって。

 

歌声を初めて聞いた時もそうだ。

 

ああ。きっと優木せつ菜となら、俺の見たかった景色が見れるんじゃないかって。

 

自分にも何かが見つかるじゃないかって。

 

 

せつ菜の言う、”大好きを”──

 

 

「はっ!あいつなら───────

 

 

__________

 

一方 中川菜々は、学園の屋上へと逃げ出してきた。

思えば、ここでスクールアイドル同好会は、分裂してしまった。自分自身が起こした、大好きの押しつけのせいで。

 

 

 

 

 

 

 

逃げ出してしまった。 私は一体どうしたら……

 

──屋上から見える景色を見ながら思い悩む菜々。

空はどこか、どよめいていた。まるで自分の今の心の状況を表しているようだ。 黒でも白でもない。グレー。

 

 

白黒ハッキリなんて付けられるはずもない。

中途半端な、グレーの色。

 

周りから差し出された手も、怖くなって、拒んで、しまいには、何もかも分からなって、逃げ出す。ほんと、どこまでも自分は救えないぐらいに弱いなと感じる。

 

 

─そんな菜々に話しかける者が一人。

 

 

「やぁ まだ悩んでいるようだね」

 

今までガスの煙のようなものによって視認出来なかった謎の男が遂に姿を現す。菜々はそれに驚きの表情で声を漏らす。

 

 

「あなたは……」

 

すると、謎の男はどこか菜々を見透かしたように言う。

 

「今君は、1歩を踏み出す勇気が出なくて、怖くてたまらない。今何を、どうしたらいいんだってね。

 

ホント…実にくだらないね。」

 

 

謎の男は菜々の今の思いをくだらないと一蹴りする。

その言葉に菜々は言い返さず、ただ下を向くのみ。

 

「………」

 

「夢なんか持つからこうなるのさ。夢なんて持つから、こんなことになった。うじうじ悩んで、叶うはずもない夢を掲げた。最終的に、失敗に終わる。結局、君は逃げ出すこと以外、何も出来なかった。そうだろ?

 

 

そんな、何も出来やしない君の夢を応援してきた者。

夢を諦め、何も無くなった君を何度も説得しようとする者。

 

全員…愚かだ。

 

そして、もしかしたら自分も変われるんじゃないかと一瞬でも、考えてしまった君はもっと愚かだ。

人はそう簡単には変わらないんだよ。」

 

 

「……………」

 

 

菜々は、何も言い返せない。その通りだと思ったからだ。

 

彼の言うように愚かだったんだ。

自分の夢を掲げて、その夢を叶えようとスクールアイドルを始めたこと、行動に起こしたこと全てが、無駄で愚か。

 

自分の大好きは、きっと偽りだらけの紛い物で愚かなものだったんだ。

 

 

 

「君も辛いだろ? だから君の悩みを解消する方法が一つだけある 」

 

 

そう言って謎の男はタブレット端末を出す。その画面を菜々へ見せつける。

 

「これをタップをするだけで、君はあの愚かな人達から解放される。君自身も愚かな自分に苦しまなくなる。

 

そしてこの世界を壊せる。

君も少なからず、思っていることだろう。

この世界は平等じゃないということを。

誰かが、幸せになれば、相乗して、誰かが不幸になる。ほんと嫌な世界だ。吐き気を覚えるよ。だから、僕は壊したいと思う。この世界を。

 

さぁ…君はどうする?」

 

 

 

 

この世界を壊す……?……何を言ってるいるのか分からない。

そんな簡単に世界が壊れるなんて、そんなわけが無いと。

でも今まででどういう原理か、唐突に自分の前に現れた。

そんな不思議なチカラが──本当にこの世界を壊してしまえるだけのチカラがあるのかもしれない。

 

……これを押せば解放される……

 

これを押せば、私はもう苦しまなくていい、悩まなくていい。

完全に逃げれるんだと。もう誰も追いかけられもしない。

誰も自分を追いかけられない。

 

 

…でも私は…それでいいのだろうか?…

 

 

 

 

 

──今菜々の脳裏には直大との思い出が蘇る──

 

最初は、彼の弾くメロディに惹かれて、声をかけた。

 

一目惚れと言うやつだ。

 

彼となら、自分の夢、『誰もが″大好き″を胸張って言える世界』を叶えられるってそう思って。

 

実際、彼の弾くメロディは、私の心を震わした。

それだけじゃない。出会って、間もない時、私は夢を彼に語った。

もしかしたら、その夢を聞いて、笑われるかもと思った。でも彼は違った。

 

『夢を持ってるなんて凄いな!』

 

と、目をキラキラさせて言った。そんな彼に、私は自分の叶える夢の手伝いをして欲しいと言った。

断られてもおかしくない。いやむしろ断られる。出会って間もない相手に私は何を言っているんだ。

なぜ自分は、手伝って欲しいとそう言ってしまったのか、後悔も込み上げた。

 

絶対断られる。必ず……とそう思ってたのに、またしても彼は自分の予想を飛び越えた。

 

『あんたの夢の手伝いをさせてくれ。』

 

って、ほんとなんで。なんでってあの時は思った。

でも同時に嬉しかった。

 

夢を叶えよう、彼と一緒に。そう思って、つい最近までは、夢を追いかけていた。

でも、一件から私は全てを諦めた。自分の夢を、大好きを。スクールアイドルを。

 

全てを諦めた私には、何も残ってなかった。強いて言うなら、生徒会長という肩書きだけが残った。その生徒会長という肩書きも私には、相応しくないのでは無いかと思う。

 

やはり、私は何も残っていないんだ。

 

 

そんな何も残ってない、まるで抜け殻のような私に彼は一方的に言ってきた。

 

『資格なんかなくてもいい!ただ俺は真っ直ぐに自分の″大好き″を貫いているせつ菜を…輝いているせつ菜を見たい!ただそれだけだ!』

   

 

一方的で自分勝手だ。でも、その言葉にどこか、救われた気もした。

こんな抜け殻の私にまだ求めるのかと。

 

 

 

輝いている私。大好きを貫いてる私。

 

 

私の大好き………

 

 

─彼女は思い出し始める。自分の”大好き”とは、なんなのかを。

同時に胸の中に何か湧き上がるものを感じる。

 

 

 

そうだ私は…私の夢は…

 

 

 

──菜々は一度目を閉じる。そして何か決意したような面持ちになり、拳をギュッと握る。

そして、

 

 

「…私は…押しません! 」

 

 

たった一言の否定。

 

 

「何故だ?」

 

 

問いかけられたタイミングで三つ編みにしていた髪をほどき中川菜々からもう一人の自分である優木せつ菜に変わる。

そして高らかに宣言する。

 

 

「私は優木せつ菜です!誰でも大好きを言える世界にしたい!大好きを届けたい!それが私の夢なんです!だから世界を壊すなんて絶対にしません!」

 

世界なんか壊したら大好きなスクールアイドルも私の夢も何もかも無くなってしまう。 そんなの絶対にヤダから。

 

 

その宣言に謎の男は鼻で笑う。

「ふっ…何を言い出すかと思えば。大好きを言える世界にしたいだと くだらない。そんな夢を持つから、人はぶつかり合うのさ。」

 

「ほんと、愚かだよ。救えないぐらいにね。」

 

「まずは そのくだらない夢を壊すために君の大切な人達を殺してあげるよ。」

 

 

「………!」

 

「君の”くだらない夢”のせいで大切な人が犠牲になるなんて。実に愚かで滑稽だよ。」

嘲笑うように謎の男の声がこの場を支配し響いた。

 

 

 

その時だった。

せつ菜の後ろの方から屋上へ入る為の扉が開いた。

そして、その扉が開いたと同時にある声が聞こえる。

 

 

くだらなくなんかねぇよ!!!

 

その声は、せつ菜のよく知る声だった。

 

 

 

 

…………………………………………………………

 

 

「あいつの行きそうな場所……そうだ!」

 

 

中川は前に屋上から見える景色が好きだと言っていた。偶にそこで景色を見て、安らぐそうだ。

だからきっとそこにいる。

 

早速、直大は屋上への階段を登る。次第に階段を登りきったと、同時に何か聞こえた。それは、人の夢を嘲笑うそんな話し声。

 

彼は、勢いよく、その扉を開けた。

そして、大きな声で激昂するように言い放つ。

 

 

「くだらなくなんかねぇよ!!!」

 

 

「あ?」

 

「………直大さん…」

せつ菜の何故ここにみたいな視線を感じる。

 

 

ゆっくりと足を運んだ。

やがて、せつ菜の前に立ち彼女へ、背を向けると、さっきの言葉の続きを謎の男に向かって言い放った。

 

 

「人の夢はくだらなくなんか無い!それに夢ってのは、持つだけで胸が熱くなったり、輝いて見えるものなんだよ!」

 

「はぁ…分かってないね。夢ってのは呪いと一緒さ。持つだけで人を不幸にする。そんなキラキラ輝くものなんかじゃない。ドロドロしたどす黒い呪いのような何か。それが夢だ。」

 

 

謎の男の言葉に彼は、

 

 

「確かにそうだな。」

 

肯定した。否定なんかせず、受け入れたのだ。

 

 

「全てが全て、輝かしいものじゃない。

夢を追いかけてると過ちを犯して暴走することだってある。どうしても叶えたくて、間違える。どんなに頑張って叶わなくて挫折することだってきっとある。でも、その分だけ人は成長することが出来る。どんなに間違えても、挫折しても、前に進むことが出来る。

その呪いを希望に変えられるんだ。

 

 

まあ…そうは言っても…俺に夢は無いんだけど。

 

でもな。俺は中川菜々──優木せつ菜と関わって、接してく中で夢の素晴らしさがより知れた。夢って熱くて、輝かしい。眩しくて目を閉じかけるぐらいにはな。

 

だから、そんな夢を誰かに否定されたり、誰かが笑っていいはずがない!!」

 

 

一体この男は何者なのか分からない。でもどんな奴だろうが人の夢をバカにしていい理由にはならない。

 

「……………!直大さん……」

 

 

「そうか…実にくだらない。

そんなに輝かしい夢が好きなら君から犠牲になってもらうよ。やれっ」

 

 

そう言って、謎の男はどこからか待機していたであろう氷の怪物───

アイススマッシュを呼び出し攻撃するように指示を出す。

 

 

「……!だめ直大さん逃げて!!」

 

急に現れたスマッシュに驚くせつ菜。

そのスマッシュが直大に危害を加えると思ったせつ菜は鬼気迫るように叫ぶ。だが直大は、首を振る。

 

 

「いいや……俺は逃げない!」

 

普通この状況だったら逃げ出すことが正しい。急に現れた未知の脅威に逃げること以外選択肢はないだろう。でも俺はその脅威がなんなのか知ってる。何度も戦ってきたから。だから逃げない。

 

どこからか、ドライバーを取り出し腰に巻く。

 

ホルダーからボトルを取り、右手にニンジャボトル、左手にコミックボトルを手に持ち振る。

 

中の成分が活性化した後、ボトルキャップを閉め、ドライバーのスロットへセット。

 

 

ニンジャ! コミック!

ベストマッチ!

 

待機音がなり、ボルテックレバーを回す。

 

すると、スナップライドビルダーが展開。

紫と黄色のハーフボディが形成された。

 

そして、忍者のような韻のポーズを右手で取りながら、左腕と右腕をクロスさせるようなポーズを取る。

 

 

そのポーズを取った後 ある問いかけがこの場に響く。

 

 

Are you ready?

 

 

「 変身! 」

 

 

忍びエンターティナー

 

ニンニンコミック!!

 

 

イェーイ!

 

その音声が鳴ると同時に2色のボディが直大を挟み込み、仮面ライダーシノビへと変身完了させる。

 

 

 

今なにが起こったのか、困惑しながらも理解するせつ菜。

「………!直大さんが変身した!?」

 

 

そして、謎の男は彼の姿を観察しながら一歩下がる。

「ほう…君が奴だったとはね…面白い」

 

 

 

「さぁ ショウ・タイムだ!」

マフラーをたなびかせながらそう宣言すると、足を踏み込み走り出す。

対してスマッシュも雄叫びを上げながら、走り出す。

 

「はあああ!!」

 

「ガカァ!」

 

 

 

 

 

 

シノビとスマッシュがぶつかり合い戦闘が始まる────

 

 

※※※※※

 

 

 

今、私の目の前でフィクションのような光景が見える

 

 

私はヒーローが好きです

 

小さい頃からヒーローに憧れて、特撮番組も見ていました

女の子なのにって思う方もいるでしょう。それでも好きなんです。

でも、中学生ぐらいになってからでしょうか、ヒーローは物語に出てくるだけの空想上の物なんだと現実にはいないんだと思うようになってしまいました。 それでも私は好きで特撮を今まで見てきました。 たとえ現実にはいなくても

 

ヒーローはスクールアイドルを始めた理由の一つで 私自身がヒーローになってやるみたいな気持ちで始めたんです。それでもわたしはヒーローになれなかった 。

 

ヒーローになるどころか 自分の大好きで他の人の大好きを否定してしまった …

 

 

でも近くにヒーローはいた

どうして気づかなかったのか、分からないでもいたんだ

 

 

”私のヒーロー”

 

 

 

※※※※※※※※※※※

 

 

「はぁっ!」

 

シノビは回し蹴りをし、スマッシュを追い詰めていたがそれを後ろで見ていた謎の男はタブレット端末を取り出す。

 

「中々やるね…ならこれを守りきれるかな」

 

「?」

 

そう言い、謎の男はタブレット端末の中に入ってるデータ上のガーディアンを学園中に呼び出した。

 

学園の敷地内に出現したガーディアンは攻撃を開始する。

 

それにより生徒たちの悲鳴が聞こえてくる。

 

「………っ!?」

「…なっ!」

 

 

「守ってみせるさ」

 

そう言い、ドライバーからスナップライドビルダーを展開し武器を生成

 

ニンコマソードガン!

 

武器のトリガーを引き、忍術を発動させる。

 

〖分身の術!〗

 

その音声とともにシノビはド派手に一人また二人と分身をしていく。

 

そして分身したシノビは生徒たちのいる方へ飛び込んでいった。

 

 

~~~~~~

 

 

一方──侑たちは、せつ菜を探していた。

 

「いったいどこに?」

 

すると、かすみがなにかに気づく

「なんか、屋上が騒がしくありませんか?」

 

 

「言われてみるとそうかも~~」

「行ってみようよ!」

エマの発言にしずくたちが続くように同調する。

 

 

「そうですね」

 

「侑ちゃん行こう!」

「うん」

 

 

そうして屋上の方へ行こうとした侑たちだったが何者かにそれを阻まれる。

 

「………………」

 

スタスタも無言の足取りで歩くその何か。

 

そしてそれを見た、しずくやエマが口を漏らす

 

「なんですかあれ?」

「ロボット?」

 

困惑していた3人とは別にかすみ、侑、歩夢の3人は前と姿は違うがまた新手の怪物が現れたのか思う。

 

 

「まさか!また怪物ぅ?!」

「なんでこんな時に」

 

 

そのロボット達は侑たちを視認すると、目標を定め、近づく。、

 

 

「なんだかこっちに来てない?」

「早く逃げないと!」

 

皆、この場から逃げ出し走ろうとするのだがそれをロボット───ガーディアンに囲まれる。

 

かすみが叫ぶように口を漏らす。

「もう 嫌ですよこんな所で死ぬのぉぉ!」

 

みんな同じ気持ちだった

 

ガーディアンが攻撃を開始した瞬間 、全員その恐怖から目を伏せる。

だが何秒経ってもガーディアンが侑たちを襲ってくることはなかった

 

一体何がどうなっているんだと思い、皆目を開ける。するとそこには二色の仮面を着けた忍者が居た。

 

 

「はっ!」

仮面の忍者────仮面ライダーシノビは手に持っている剣のような刀でバッタバッタと斬りつけていく。それにより次々とガーディアンが倒される。

 

「へ? 彼方ちゃんたち生きてる?」

「みたいです、それにしてもあれは、一体」

 

しずくが疑問を口に出す中、侑、歩夢、かすみの3人は何か思い出すように声を揃える。

 

 

「 「 「あのときの 」 」 」

「忍者!(忍者さん!)(忍者の人!)」

 

三人の発言に疑問を浮かべる彼方にその隣でエマがキラキラした目で言う。

 

 

「忍者?」

「日本にいるといわれてる 忍者!ホントにいたんだ」

 

「 忍者にしてはかなり派手ですね…」

漠然的にイメージしている忍者とかけ離れているためそう呟くしずく。

 

やがてシノビは近くのガーディアンを倒し終わると全員に聞こえるように言う。

 

「ここは、危険だ 早く安全な所に」

 

するとエマが真剣な顔で言う。

「あのこの上に友達がいるかもしれないんです。」

 

 

その発言に他のみんなも真剣な顔をしていた。

「そうか…なら その友達の所に行ってやれ 1人じゃ心細いかもしれないから」

 

「「「「「「「はい!!!」」」」」」」

 

…………………

 

ここ以外のところでも、ガーディアンは生徒たちを襲う。

 

そんなガーディアンから命からがら愛が璃奈の手を取り一緒に逃げていた。

 

(逃げないと)

すると、怪物に襲われるかもしれないという恐怖から璃奈は転んでしまう

 

 

「ッ! りなりー!」

「……愛さん…先に行って」

 

「そんな事できるわけないじゃん」

 

 

愛は自分だけ逃げようとはせず璃奈の元へ駆け寄る。

そして、愛は璃奈を自分の背中に乗せおんぶしながら、逃げようとするが ガーディアンに追いつかれてしまう

 

「…………」 スタスタ

 

(……ここまでかな…)

 

愛が諦めそうになったその時。

紫と黄色の何者かが放った弾丸が愛たちを横切ると、ガーディアンは吹き飛ばされ、倒される。

 

 

「………え?」

「……すごい」

 

「ふぅ~間一髪! 大丈夫かい?お嬢さん方」

そんな忍者みたいな人?は愛たちに話しかける。

 

「あたしは大丈夫だけどりなりーは?」

「… 私も大丈夫」

 

「ならよかった 」

「ここは危ないから安全なところに行った方がいい」

 

そう言い残し、忍者はこの場からいなくなってしまった

 

「あ…名前聞けなかった」

 

 

……………………

 

 

そして 他の分身体も 学園に現れたガーディアンと戦っていた

 

「はっ!」

ある者は刀を、逆手持ちにしながら斬りつけたり。

 

「よっ」

ある者は刀を、銃に変えて、その人差し指をトリガーガードの輪に入れて、クルクルと回しながら、その弾丸をガーディアンに撃ち込んだり。

 

「おりゃ」

ある者は、拳や蹴りといった、格闘スタイルで戦ったりとそれぞれだ。

 

そんなシノビたちは襲われそうになっている生徒を助けながら戦った

 

「そこの迷子のお姉さんも早く逃げて」

 

「…え…えぇ」

 

偶然その場に居た青髪のウルフカットの生徒も助ける。

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

一方、その頃優木せつ菜は屋上で戦っているシノビを祈るように見ていた

 

「せつ菜ちゃん~!」

すると、別方向から声が聞こえる。

 

聞こえる方へ顔を向けるとそこには元同好会のメンバー。それに加えて歩夢と侑がその場に居た。

 

「みなさん…」

 

安堵するように侑とエマが言う。

「よかった~ここに居た」

「無事だったんだね」

 

 

そんな中、先程助けられた忍者がここでも戦っていることに気づくかすみやしずく。

 

「ってここでも戦ってるんですか!」

「下にいっぱい居たのと見た目が違いますね」

 

 

そんなしずくの発言に怪物の方へ目線を向けた歩夢や彼方がその見た目について述べる。

 

「なんかゴツゴツしてる?」

「…寒そうだね~」

 

 

~~~~~

 

シノビとスマッシュが交戦している中、

学園に現れたガーディアンを全て倒し終えたであろう分身体が消えていく。

 

 

 

 

 

「ふっ どうやら全部倒し終わったみたいだな」

 

それを察した直大はそう言う。

 

「……やはりそう簡単にはいかないか…でも」

 

アイススマッシュは手のひらから氷のような蒸気を生徒し、それをシノビの元へ繰り出した。

 

「サムイデスゥ」

 

近くに居たかすみたちにも寒さが感じるぐらいの冷気だった。

このままだとシノビは凍らされそうになってしまう。

 

「このままだとまずいな…」

足首、胴体といった体の部位がそれにより氷始め、身動きが取れない。

 

 

負けないでくださぁい!!!!

 

その時、せつ菜の直大を応援する熱い声が聞こえた。

 

 

「ああ、ここで負けるわけにはいかない。氷なら火だ!」

 

直大は唯一まだ動かせる手を使い、ソードガンのトリガーを引き忍術を発動させる。

 

 

火遁!』

 

 

体全体に火を纏わせ氷を打ち消すことに成功する。

そして畳み掛けるかのようにスマッシュの方へ向き直す。

 

「これで終わりだ!」

 

紫色のニンジャボトルをドライバーから抜き、ソードガンのスロットへ装填。

 

 

Ready Go ! !

 

その音声と共に高くジャンプし、 熱く燃える火を纏った必殺斬りを繰り出す。

 

「はぁああああっ!!」

 

火炎斬り

ボルテックスラッシュ!!

 

 

その一撃にアイススマッシュは耐えきれなくなり、爆散し倒れ込む。

 

その後、倒れ込むスマッシュにエンプティボトルを向けて、成分を回収。それにより、スマッシュは完全に消滅した。

 

「ふぅ~」

 

そしてシノビは安堵するように息を吐いた後、せつ菜の前に立つ。

 

「怪我はない?」

「大丈夫です!」

 

「そっか…君ならもう…大丈夫だ!」

「はい!……」

 

その返事にはもう迷いを振り切り晴らしたような元気さが表情に現れていた。

 

「あの」

「ん?」

 

「あなたの”名前”聞いてもいいですか?」

 

彼は彼女の問いかけに小さく微笑み、名乗る。

 

「…シノビ……仮面ライダーシノビだ!」

 

 

──────────────────

 

 

怪物騒ぎが終わり、ようやく安堵した同好会メンバーはせつ菜に声をかける。

 

『せつ菜ちゃん!(先輩!)(さん!)』

 

「皆さん…」

 

皆、せつ菜に駆け寄ると、かすみが言う。

 

「その姿ってことはもう一度スクールアイドルに? 」

「はい」

 

その言葉を聞き、はにかむように

「ってことは戻ってくるんですよね同好会に」

 

 

「でも私は皆さんに迷惑をかけてしまいました。…私は皆さんのところに戻ってもいいのでしょうか?………」

 

やはりせつ菜は遠慮していた

今まで迷惑をかけてしまったこと

同好会に戻っていいのかと

 

 

「はぁ…ほんとめんどくさいですね」

この中でかなりの衝突をしたかすみが最初に喋りだす。

 

「せつ菜先輩はこの同好会に必要ですよ。」

しずくや彼方、エマが続く。

「はい!今更せつ菜さん抜きなんてありえないですから」

 

「うんうん。せつ菜ちゃんとこれからも一緒に練習がしたいし」

 

「うん。もっと頼って貰えるように私たちもがんばるから」

 

 

そして改めてかすみは笑顔で言う。

「せつ菜先輩 戻ってきてください!」

 

その言葉にせつ菜はもう一度やり直す決意を抱くと笑顔で感謝する。

 

 

「…!皆さん…ありがとうございます!」

 

そんなやり取りに 侑と歩夢は微笑む

 

 

「…侑さんたちにもご迷惑をお掛けしました。さっきも途中で逃げ出してしまって…」

 

「いいんだよ それに言ったでしょ!大好きだって こんなに大好きにさせたのはせつ菜ちゃんだよ!」

 

「うん♪」

 

歩夢は同調する。そしてもちろん直大も。

 

 

「だな」

 

たった二文字の言葉に皆固まるように驚く。

 

 

『『 『『 !? 』』』』

 

 

そして、直大の存在に気づいた侑が。

「うわっ!直大いつの間に」

「さっき、来たんだよ」

 

てかその、オバケを見たみたいな反応辞めなさい。

 

すると、かすみがプンプン怒りながら、俺に近づくと。

「いったいどこに居たんですか!こっちは大変だったんですからね」

 

 

「いや~ごめんごめん。せつ菜探しに行ったらロボットみたいなのに襲われそうになってな 逃げてたんだよ」

 

「そっちも大変だったんだね~」

「無事で何よりだよ!」

 

彼方や歩夢が言う。

すると、せつ菜が直大に向かっても、頭を下げた。

 

 

「直大さん…そのご迷惑をお掛けしました。」

「別にいいさ 俺はせつ菜のライブが見たかった。ただそれだけ、だから見せてくれよ。優木せつ菜のライブを」

 

その言葉にせつ菜はメラメラと、燃えたぎるように言い放った。

「…直大さん…分かりました!見ていてください私のライブをっ!!」

 

「どーんとぶつけてこい、せつ菜の大好きを!」

 

「はい!これは始まりの歌ですっ!!」

 

 

 

せつ菜は歌い踊る─────

 

 

 

 

「そう高く、果てなく 明日へと導くよ 私だけの光放ちたい DIVE!」

 

♬~ DIVE

 

 

 

やがて、ライブが終わると、せつ菜は息を切らしながら、大きな声で叫ぶ。

「スクールアイドル同好会!優木せつ菜でしたっ!!」

 

 

 

 

 

 

せつ菜の声は学園中いや、無限に広がる宇宙(そら)に響く。

 

俺はせつ菜の洗練されたパフォーマンス、歌声、振り付け全てに魅了された。

 

ああ…そうだ。これが俺の見たかった感じたトキメキなんだ。

俺をこんなワクワク、熱くさせてくれる。やっぱりせつ菜はすげーよ。

 

 

そして学園中の生徒から拍手や歓声の嵐だった。

 

さっきまで怪物騒ぎがあり心が恐怖でいっぱいだったはずなのに

せつ菜のライブはその恐怖も不安も全部吹き飛ばした。

 

 

 

────今のせつ菜は輝いてる──────

 

 

 

 

♬ NEO SKY. NEO MAP!

 

 

 

 

 

 

続く…………

 






いつもより長くなってしまいました。

少し原作と変わっているところもあると思います。
例えば 最初せつ菜を呼び出す所が変わっっていたり
ちなみに 呼び出した場所は 2期8話で 侑ちゃんとミアちゃんが話していたところです


次回から本編4話に入る予定です。
もしかしたら 3話の後日談を出すかもしれません。
まだ分からないですけど
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