仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~   作:ラビラビfom

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お待たせしました。

長めです。


4─4話 ~太陽だって時に悩む~

 

 

スクールアイドル同好会 部室

 

 

あれから歌の練習?(カラオケ)が終わり俺たちは部室に戻っていた

 

そこで差し入れにと、宮下がぬか漬けの野菜を持ってきたようで俺たちは食べていた

 

「 「 美味しい!(美味いな!)」 」

 

 

「お婆ちゃん特製のぬか漬けだよ!」

「本当お婆ちゃんの味って感じだよね!」

「でしょー!」

 

いやほんと美味い。

これ何口も食べれるやつだよ。

 

それにしても、おばあちゃんか……俺が物心つく頃には、もう居なかったからなぁ…

でも、歩夢の言うおばあちゃんの味ってのは何となくわかる気がする。

安心するっていうか、なんていうか懐かしい味?みたいな。

 

 

すると、部室の扉が開いた。

どうやら残りのメンバーも戻ってきたようだ

 

「うわぁぁ!?何ですかこの臭いは!?」

 

入ってすぐに漬物の匂いに文句を言うかすみ

 

「特製のぬか漬けだよ。皆も食べる?」

「うん! 食べたーい」

 

侑が皆を見て言う。

「みんなもレッスン終わったんだね」

「はい、たった今」

 

「彼方ちゃんもうクタクタだよ〜•••••• 」 グテー

 

近江先輩は言わずもがな、ほかの皆も練習でクタクタみたいだし。

今日の活動は終わりかなと思う。

 

すると、せつ菜が俺とかすみに話しかける。

 

「あの 直大さんとかすみさんは少し残ってもらえますか? お話があるので」

 

「わかった。」

 

どうやら3人で話があるらしい。

何故か、かすみは怯えてるようだけど

 

「め、眼鏡の事なら何度もごめんなさいしましたよねぇ!?」ガクガク

「いえ、そのことではなく…」

 

おそらくあのことだろうな

 

「じゃあ着替え終わったら言ってくれ 」

「はい」

 

 

そうして、俺は扉に手をかけると、部室から出るのだった。

 

────────

 

 

虹ヶ咲学園内ベンチ

 

時刻はすっかり夕方になっていた

直大とせつ菜、かすみ以外の同好会メンバーはベンチに腰をかけ、会話をしていた。

 

彼方が確認するように呟くと、エマが答えた。

 

「今週は土曜も集まるんだっけ〜?」

「うん。お台場でランニングだよ?」

 

すると、歩夢が不安そうに口を漏らす。

 

「ランニングかぁ•••••• 私あまり得意じゃないんだよね…」

「大丈夫だって 私と直大だって一緒に走るから」

「直くんは走るの面倒くさいとか言いそうだけどね」

 

「確かに! ホッシーは面倒くさがりそう…」

 

直大は特にそういうのは面倒くさがるタイプだ。まあ、それも最初の内だけ、何だかんだ口では面倒くさいと言っても付き合ってくれる。

ちょっとしたツンデレ?みたいなものなのかも。

 

「たとえ面倒くさがっても走らせるから安心して」

 

 

「しずくちゃんはこのあと演劇部?」

「はい」

 

「大変だよね掛け持ち〜」

「好きでやってることですから」

 

桜坂しずくは、このスクールアイドル同好会以外に、掛け持ちで演劇部を兼任している。

 

 

「愛ちゃんは今も運動部の助っ人してるの?」

「もちろん!だから明日は少し来るのが遅くなるかもしれないけど」

 

「2人共頑張ってるね~ フワ~」

 

すると、エマが我が子を心配するような感じで璃奈に聞く。

「璃奈ちゃん、同好会はどう?」

「……楽しい」

 

楽しいとは言っているが、表情は先程と変わらず、真顔のままのため、不思議に思う。

「ん?」

 

「あはは、こんなにウキウキなりなりー初めて見たよ!愛さんも楽しい!」

 

「ごめんなさい。私うまく気持ちを出せなくて…」

「ううん。楽しんでくれてるならよかった♪」

 

「それにしても、ホッシーたち遅いね。何してるんだろう?」

 

「おそらく、ソロアイドルについてだと思います」

「ソロアイドル?」

 

 

スクールアイドル同好会 部室

 

その頃……

 

「ソロアイドルですか…」

「私達だからできる新しい一歩です。部員一人一人が、ソロアイドルとしてステージに立つ。その選択肢は、皆さんの頭の中にもあるはずです」

 

 

ソロアイドルそれは名前の通り1人でステージに立つこと

同好会は1度、意見のぶつかり合いで崩壊しかけた

また同じことを繰り返さないために

自分のやりたいことができるソロアイドルがいいのだろう

でもそう簡単に決められるわけじゃない

 

ステージに1人でということは誰かに力を借りることはできない

そりゃあ 練習の時は互いに助け合うことはできるだろう。

でも本番は別だ。 1人でステージに立つというのはかなりの勇気がいるからなぁ…

 

だがせつ菜たちは別のことを気にしているみたいだな

 

 

「はい…。でもそれって…簡単には決められないですよね」

 

そう言いながらかすみたちは俺の方を見る

 

「はい…作曲を直大さんにお願いする形になってしまうのでかなりの負担になってしまうと思います…」

 

 

はぁ…まったくこいつらは…そんなこと気にしなくていいのにな

まぁ確かに8人分の作曲を受け持つことになるのはかなり大変だろうな。

でも俺はそんな理由でせつ菜たちの夢をやりたいことを我慢なんかさせたくない。だから俺は───

 

 

「別に俺のことは気にしなくてもいいぞ」

「……自分が何を言ってるのか分かっているんですか?」

「ああもちろん。俺が全員分の作曲をする」

 

2人は驚いた顔すると、かすみが反対するように言う。

 

「…だめですよ。そんなの絶対大変に決まってます。」

 

「そうです。それに直大さんは……」

 

何かを言おうとしていたせつ菜だったが途中でやめてしまった

おそらく俺が人知れず戦っていることを言おうとしたんだろう。

かすみがいるから言うのをやめたんだろうな

 

 

「…せつ菜先輩?」

黙ってしまったせつ菜に疑問を浮かべるかすみ

 

「…その勉強もありますし両立は大変だと思うので…」

 

なんとか誤魔化したせつ菜

 

「まぁせつ菜みたいに両立は難しいかもしれないでもそれでもやる」

 

「お前たちだって自分のしたいことを我慢したままでいいのか?」

 

「……それは」

 

「…………」

 

「俺は後悔して欲しくないんだよ。高校生活はあっという間だから 」

 

「 笑顔でスクールアイドルをして欲しいし、そのために俺は皆の夢の手伝いがしたい。それが今、やりたいことだから」

 

「それに俺1人で全てやるなんて考えてない。侑もいるし 息詰まったら皆の力を借りるつもりだしな」

 

そう言って2人を安心させるように微笑んだ。

 

「「…直大さん…( 直大先輩… )」」

 

 

「……分かりました。それが直大さんのやりたいことなら私はそれを応援します。ですが絶対に無理をしないでくださいね。約束です!」

 

「ああ。」

 

「ちょっとかすみんだって先輩を応援しますよぉ!」

「分かってるってそれに俺だってお前たちのこと応援してるしな」

 

せつ菜とかすみは考えがまとまったようだ。

 

 

 

※※※※※※

 

 

 

一方 愛たちもソロアイドルについて話していた

 

 

 

「1人で••••••ステージに••••••」

 

「ちょっと考えちゃうよね〜。グループは皆で協力し会えるけど、ソロアイドルは誰にも助けては貰えないだろうし〜。」

 

彼方の言う通りであった。

 

「…そうだよね…」

 

 

(ソロアイドルか…)

そう思うと愛は、ふと目線を上にあげた。

 

すると、しずくが胸に手を当てながら、不安そうに口を漏らす。

「正直、不安です•••••皆さんに喜んで貰えるだけのものが、私1人にあるのでしょうか•••••?」

それはここにいる全員が思っているのだろう。

 

 

その後は誰も、何も言えなかった………

 

 

※※※※※※※※

 

 

そして1日経った金曜日の放課後

 

 

「今日の練習もこれで終わりですね」

「みたいだな」

 

 

「ふう~彼方ちゃんもうクタクタだよ~」

「それ昨日も言ってましたよぉ~」

「だって本当のことなんだもん~」

 

「ふふ♪」

 

近江先輩、かすみ、エマ先輩の近くでちょこんと座っている天王寺に俺は話しかけた。

 

「 同好会に入って数日たったけどどうだ?」

「…楽しい…それにみんな優しい…」

 

「それはよかった」

天王寺がちゃんとみんなと馴染めているか、楽しんでいるか、そこが気がかりだった。

 

天王寺と出会って、接してく中で俺なりにだが、天王寺の人のなりを理解しているつもりだ。だからこそ、心配だった。

でもその心配は杞憂だったみたいだな。

 

あとは…ソロアイドルについてか…

天王寺はどう思ってんだろう…

 

 

 

「…でもソロアイドルは不安…」

「まぁ…そうだよな」

 

天王寺は表情が顔に出ない。

それに自分1人でステージに立つ事を考えたら不安になるのも無理はない。

 

「…あと愛さんなんだか悩んでる気がする…」

「宮下が?」

「うん」

 

まだ出会って数ヶ月だが、宮下とよく一緒にいた天王寺が言うならそうなのだろう。

ちなみにその宮下はというと 今日は部活の助っ人らしく同好会には来ていない。

 

「そっか……あの宮下が…」

 

 

※※※※※※※※※※

 

 

あれから、今日の活動は終わり、皆それぞれ家へ帰宅した。

だが俺は、まだ帰らず、一人学校に残り、宮下を待っていた。

 

 

 

そんな数分後、下駄箱から、凛と揺れる金髪のポニーテールに白い花の髪飾りをつけ、制服を着崩したスタイルの女子生徒の姿が見えた。

宮下だった。

「おーい~宮下!」

俺は軽く手を振りながら、その名を呼び、宮下の元へ足を運ぶ。

 

「……………え?」と俺の登場にポカンと口を開けていた。

 

「ホッシーじゃん。でもなんでこの時間に?」

 

 

「まぁ色々とな、そっちは部活の助っ人終わりだろ?お疲れさん。 」

 

「うん!ありがと。 今日も愛さん大活躍だったからねっ!……………」

明るく言っていた宮下だったがどこか浮かない顔をしているように見えた。

 

「何か浮かない顔をしてんな。」

「……やっぱそう見える?」

 

「あぁ…それに天王寺も言ってた」

 

「あちゃー りなりーにもバレてたか……」

 

そう後頭部に手を摩りながら言う宮下の表情は曇っていた。

そんな宮下に俺は

「なぁ宮下」

「ん?」

 

「これから暇か? 」

 

「…え? …うん」

 

「前に言ってた宮下の家のもんじゃ屋に連れて行ってくれないか?」

 

「え? いいけど。」

 

「決まりだな」

 

 

 

 

 

 

場所は変わり

 

もんじゃみやした と書かれた看板の前に立つ俺たち。

 

「おお~ここがもんじゃ屋か」

もんじゃにソースの食欲をそそるような、いい匂いが漂ってくる。

 

「さっ 入ろっか」

 

そう言うと、宮下は扉を開ける。

ガラガラ

 

「ただいま~ 今日は友達、連れてきたよ」

 

「お.....お邪魔します」

とりあえず、俺は挨拶をした。

すると、宮下が軽く中を見回すと、空いてる席が、あったのかそこへ座るように指示する。

「ホッシーはそこに座ってて、もんじゃ焼きの準備してくるから」

 

「わかった」

 

店内はかなり賑わっているようだ。

子供連れの家族や、仕事終わりであろう、サラリーマン。

ご年配の方などなど、店内には多様なお客さんが居た。

 

 

「あっ! お茶屋のおばちゃん、いらっしゃい! 今日もまた、もち明太? あはっ、好きだね~」

 

宮下は店内にいるお客さんに次々声をかけられている。

(スゲ~な あの明るさはこういう環境から生まれたのかもな)

 

「おい兄ちゃん」

 

誰かに呼ばれた気がした。

 

「自分ですか?」

「そうだよ なぁもしかして愛ちゃんの彼氏か?」

 

「はい?」

 

今なんて? 多分聞き間違いだろう

 

「だから愛ちゃんの彼氏かい?」

 

どうやら聞き間違いではなかったようだ

 

「ち、ちょっと何言ってるの~」

声が聞こえたのだろう慌てて宮下がこちら来た。

 

「いや~愛ちゃんの彼氏かなって思ってさ」

 

「そ そ、そんなんじゃないって///やだな~もー」

 

何故か照れながら否定する宮下

(なんで照れてんだ?)

 

「 宮下とはただの友達ですよ。」

俺が宮下に釣り合うわけないしな

 

「そうだったか! どうやら勘違いみたいだ 」

そう言って、ニコニコと愉快に笑うお客さん

 

「まったく ………ホッシーもうちょっとだけ待っててね~」

「おう」

 

そそくさ厨房に戻っていった宮下

 

……………

 

そして、数分待ち

 

「はい! 愛さんスペシャル完成!さぁ食べて、食べて!」

そう言いながら、俺の正面の席に座る宮下。

「おぉ~ 」

いざ、食す。

 

 

「美味いな!」

「でしょ~」

 

……………

 

「そうだ、さっきはごめん~」

「え?」

 

「その彼氏に間違えられちゃって嫌だったでしょ?」

 

「ああ。別に。まったく気にしてないぞ」

 

(それはそれで何か釈然としないなぉ……ホッシー全く気にしてないみたいだし。はぁ…意識してるあたしがバカみたいじゃん。)

 

 

 

 

それから数分たち俺は話を切り出した

 

「それで宮下は何悩んでるんだ?」

「その…分からないんだ~」

「分からない?」

 

 

「うん…アタシはどんなスクールアイドルになりたいのかどんなライブがしたいのかよく分からなくてさ…」

 

「アタシがねスクールアイドルになろうと思ったのはあの時のライブをみて楽しそうだなってそれで同好会に入って、このメンバーでライブやるんだって思ってたんだけどそれは違ったみたいでさ」

 

「グループじゃなくてソロで活動するって聞いて、アタシは1人で何ができるんだろうって何がしたいんだろうってよく分からなくて……」

 

「スポーツには決められたルールがあって、でもスクールアイドルには無くて 愛さんの正解って一体何なんだろうって……」

 

 

 

宮下はかなりの優等生だ。ギャルのような見た目から誤解されやすいが、 勉強も出来て、運動神経抜群で 部室棟のヒーローと呼ばれるくらいには周りからの人望が厚い。それに、底なしの明るさがある。まさに太陽みたいな奴だ。

 

 

今まで宮下が助っ人でやってきたものには明確なルールがあった

だがスクールアイドルに明確なルールなんてものはない

 

確かスクールアイドルには正解がないとかすみが言ってたな

正確にはファンが喜ぶならどれも正解なんだと

 

だからこそ宮下は悩んでいるのだろう

明確な答えなんてない難問に

 

 

俺は宮下と出会ってまだ半年ぐらいだけどなんとなく宮下の悩んでいる答えを知っている気がする

 

 

それを口に出してしまえば解決するかもしれない

 

でもこれは宮下自身で見つけないと意味がないと俺は思うだから──

 

 

 

「正解が見つからないってのは大変だよな。自分が何をしたくて何になりたいのか俺だってよく分からなくなるときだってある」

 

 

旧世界では俺たち仮面ライダーが憎まれていた。

俺たちがいるから戦争は起こったんだと批判があとを経たなかった。

戦っても、戦っても非難され続け 挙句の果て、俺はなんのために戦ってるのか分からなくなった時もあった。

あの時の俺は未熟な所ばっかりだったし。

まあ、それは今もあんま変わっていないけど。

 

 

 

「ホッシーにもあるの?」

 

「ああ…それにスクールアイドルの時間はさ無限にあるわけじゃないし、だからこそ限られた時間の中で必死に悩んだり考えたりする。この瞬間が大切なんだと俺は思う。」

 

 

「この瞬間……」

 

 

「だからきっと宮下にも見つかるさ 必ずその答えが見つかる日が来るって俺はそう信じてる。」

 

 

「見つかるかな?」

「きっとな。焦る必要は無いんだよ。」

 

「そっか …今日はありがとう。 愛さんがんばるよ!」

 

「ああ。」

 

 

 

 

それから俺はもんじゃ焼きを食べ終わると、

帰る準備をする

 

「さてと、今日は帰るわ、じゃあまた明日」

 

「また明日! あとお店にまた来てね」

「あぁ、必ずな」

 

 

そして、俺は店を出た。

夜の風が俺を当てた。

 

あたりはすっかり夜になっていた

 

「お、なんだかいいフレーズが思いついた」

 

 

よしサクッと帰って、作詞をするか

うん?

 

 

 

続く………

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