仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~ 作:ラビラビfom
遅くなりました。
長めです。
翌日
俺たちは今、エマ先輩のPVのため学校の中庭で撮影を行っていた
そんな中、近江先輩がエマ先輩を見て、笑顔で呟く。
「うんうん!花とエマちゃん、合ってるねぇ〜!」
(まさにベストマッチってな)
すると、エマ先輩の姿を見て疑問思った所があったせつ菜は質問する。
「あれ?制服のままで良いんですか?」
「うん、まずは制服で。その後に沢山衣装換えをするつもり。」
「沢山?」
「結局1つに絞れなくて•••••••それならいっそのこと全部着ちゃおうって事になったの」
(ホェ- 侑も色々考えてるんですねぇ…)
「面白いかもしれません!エマさんの色々な魅力が見られますね!」
そして、天王寺が無事カメラの準備をしたことで侑が口火を切る。
「カメラ、準備完了」
「じゃあ行こっか!よーいスタート!」
侑の掛け声の元、撮影が始まったのだが
「…………虹ヶ咲学園国際交流学科三年、エマ・ヴェルデです...子供の頃からスクールアイドルになりたくて、スイスから遥々来ました......」
急にエマ先輩が黙ってしまった。
「エマ先輩? 」
「え、あっえ、えと……」
その後もアピールのため話していたのだが…
なんだろう心ここにあらずみたいな感じ。
それにどことなく顔も暗い気がする。
そんなエマ先輩の様子を心配そうに呟く侑や歩夢たち。
「どうしたのかな?エマさん。」
「気分でも悪いとか?」
「もしかしてお眠なのかな~?」
「まさか、彼方先輩じゃあるまいし」
撮影終了後~
「じゃあ私衣装に着替えてくるね」
「はい!」
次の衣装を着替えるため、部室へと向かった。
エマ先輩がこの場に居なくなった後、桜坂が心配そうに呟く。
「エマさん....大丈夫でしょうか?」
「心配だよね~」
『 『 う〜~ん 』 』
皆、エマ先輩の様子がおかしいと感じ、心配していた
昨日、寮で会ったときは、いつも通りだったんだけど
確か、朝香先輩と一緒に戻っていたはずだよな
もしかして、あの後2人に何かあったとか?
「あっ!」
「ん? どうしたの?直大」
「…………」
「直大?」
『ある知り合いの話なんだけど聞いてもらえるかしら?』
もしかしたら、あの話は朝香先輩自身の事だったのかもしれない
もし仮にそうだとしたら昨日、エマ先輩となにかあったのかも。
これはただの考察だから本当かどうか分からない。
だから、エマ先輩に直接聞いてみるしかない
……………………
今エマは、衣装に着替えるため部室にいるのだが、着るために使う手は止まっていた。
『無いわよ興味なんて全然。』
「まるで違う人みたい。一体、どっちが本当の果林ちゃんなの?••••」
エマは昨日の夜の出来事で思い悩んでしまっている。
それは撮影に支障をきたすぐらいに。
すると、部室の扉からコンコン とノックの音が聞こえる。
「ん?」
「エマ先輩 今、大丈夫ですか?」
その声は、男の子の声だった。
おそらく直大だろう。
そして、エマは軽く返事をした。
「うん!大丈夫だよ」
それを聞いた直大は、部室の扉を開け、その中へと入った。
「どうしたの?直大くん」
エマがキョトンとした感じで質問する。
☼☼☼☼☼☼☼
俺はあれから、エマ先輩を追いかけ、部室へとやってきた。
その目的はもちろん、昨日のこと、そして今日のことを聞くために。
俺はエマ先輩の質問に答えた。
「中々部室から戻ってこないので、皆心配してましたよ」
「そっか…ごめんね、逆に心配させちゃって。本当は、皆の心をポカポカにしたいのに••••••」
そう言って下を俯かせてしまうエマ先輩。
「別に大丈夫ですよ。誰だってそういう日はありますから」
「ありがとう…………」
そう感謝するエマ先輩だが、やはりどこか暗い顔をしていた。
そんなエマ先輩に俺は単刀直入に聞いてみることにする。
「もしかして朝香先輩と何かありました?」
「えっ!……どうして分かったの?」
「昨日会ったときはいつも通りだったんでもしかしたらあの後朝香先輩となにかあったんじゃないかなって」
「そっか……」
「その…実は昨日果林ちゃんの部屋に行ったらスクールアイドルの雑誌があって果林ちゃんも興味あるのかなって思って誘ったんだけど断られちゃったんだ。」
「それにいつもと違う冷たいような感じの果林ちゃんだったのそれでどっちが本当の果林ちゃんなのか分からなくなって………」
スクールアイドルの雑誌を手に持ちエマ先輩は暗く俯く。
そうか、朝香先輩が興味のあることそれはスクールアイドルだったのか。だからあの時…………
きっと朝香先輩はスクールアイドルをやりたいんだろうな───
何となくそんな気がした。
そして、俺は俺なりの言葉をエマ先輩に伝える。
「どっちも本当の朝香先輩ですよ」
「え?」
「 いつもクールに振舞ってる朝香先輩もエマ先輩に見せる朝香先輩もつい冷たく当たってしまった朝香先輩も全部が本当の朝香先輩なんですよ」
「………全部本当の果林ちゃん……」
「それに朝香先輩が昨日言ってました。知り合いの子が今、興味あることやってみたいことがあるって」
「知り合いの子?」
「はい、おそらくその知り合いの子の話というのは嘘で朝香先輩自身の話だと思うんです。だからきっと朝香先輩はスクールアイドルがやりたいんですよ。確証はないですけど」
「でもそれならどうして果林ちゃんは、やりたくないって言ったんだろう」
「きっと不安で怖いんです。誰だって新しく始めようとするには勇気が入りますから」
朝香先輩が言っていた。
そんなキャラじゃないからイメージが崩れるのではないかと
「勇気…」
誰だって怖いだから何か理由を付けて自分の気持ちを押し殺してしまう。でも誰かが背中を押してくれるとその恐怖も不安も無くなるかもしれない。 勇気を持つことが出来るかもしれない。
エマ先輩は人をポカポカ出来るようなスクールアイドルになりたいと言っていた。そんなエマ先輩ならきっと────
「エマ先輩は、人をポカポカ出来るようなスクールアイドルになりたいって言ってましたよね?」
「うん」
「それなら今がその時だって思うんです。今しか出来ないことだから エマ先輩の気持ちを朝香先輩に届けてください!」
☼☼☼☼☼
「私の気持ち……」
エマはスクールアイドルの雑誌を手に持つ力を強める。
エマは心の中で自問自答する。
自分は何がしたい?
(誰かをポカポカにしたい。癒したい。)
自分には何ができる? 自分に出来る事はなんだ?
(私には…………)
すると、その雑誌からある紙が落ちた
「これは…」
それは昨日、果林が書いていたアンケート用紙だった。
アンケート用紙には様々な質問がある。
その中の1つ、今やってみたいことは────
スクールアイドル
「!…………」
(そうだ。私はスクールアイドルになりたくて、やってみたくて日本に来た。正直、一人で日本に来るのは不安だった。異国の地で右も左も分からない。そんな困り果てた時に果林ちゃんに出会い、困っていた私を助けてくれた。その出会いで感じていた不安もいつの間にか薄れて無くなった。
きっと私は果林ちゃんから勇気を貰ったんだと思う。
そんな果林ちゃんが今、悩んでる。やりたいのにやりたくないと自分の気持ちに嘘をついて……このままなんて嫌だ。私は果林ちゃんの本当にやりたいことをして欲しい。私は果林ちゃんと一緒にスクールアイドル活動がしたい。だから…今度は私が勇気を上げるんだ!)
☼☼☼☼
エマ先輩は何か考え込むように、目を閉じる。やがて閉じていた目が開くと、俺の名を呼ぶ。
「直大くん! 」
「はい?」
「私、果林ちゃんのところに行ってくる!」
そう言うと、エマ先輩は立ち上がり今にでも飛び出す勢いだった
そんなエマ先輩に俺はあるものを送る。
「エマ先輩!これを」
「うん?」
俺は曲と歌詞をスマホに送った。
エマ先輩のために考え作った曲を。
「これが私の曲……」
エマ先輩はイヤホンを装着し、曲を再生した
「………!凄いよ!ありがとう♪」
「いえいえ」
喜んでもらえて何よりだ
そして、曲を聞きながら、エマ先輩は朝香先輩の元へ走りだす。
(きっとエマ先輩なら大丈夫だと、俺は信じてる。)
─────────────
虹ヶ咲学園 寮
「アンケート用紙••••••どこいったのかしら?」
果林は今、昨日書いていたアンケート用紙が見つからず困り果てていた。
そのアンケート用紙はスクールアイドルの雑誌に挟んでいるのだがその事を忘れているようだ。
すると、自室の扉からコンコンとノックされる。
「ん?」
そして、一体誰だと思いながら、果林はドアを開ける。
すると、そこには、このまで走って来たのか、息を切らした、赤毛で三つ編みの髪型をしている少女エマ・ヴェルデがいた
「え、エマ?」
「来て。」
来て早々に果林の手を取り、半ば強引に部屋から果林を出すエマ。
「えっ!?」
「ちょっと!一体何なの?」
「今日、私に付き合って?お願い。」
いつもとは違うトーンで真剣な表情をしながらエマは言う。
そして、エマは詳細を話さず、果林の手を取りながら、走り出す。
そんなエマの様子に果林は困惑するほか無かった。
「ちょ、ちょっとぉ!?」
………………………
あれからエマと果林はお台場の至る所を回った
最初は戸惑っていた果林だったが次第に心からの笑顔を浮かべていた。
日本科学未来館
「こんなに遊んだの久しぶりだわ」
(久しぶりにこんなに遊んで心から楽しかった。
一体いつぶりぐらいだろうか、こんなに何も考えずに遊んだのは。)
「果林ちゃんが楽しんでくれてよかった」
「でもどうして急に?」
当然の疑問を口にする果林
「これ」
エマはバックから、紙を取り出し、果林に見せつける。
それは昨夜果林が書いていたアンケート用紙だった。
「あっ………」
「これ、果林ちゃんのでしょ?貰った雑誌に挟まってたの。それって本当の気持ち? 今一番興味があるのがスクールアイドルって。」
「……それは……」
言葉を詰まらせてしまう果林。
そんな果林にエマは悲痛な表情で自分の思いを口にする。
「どうして言ってくれなかったの!?私には興味の無いフリをして•••••••ずっと••••••自分の心を仕舞い込んで•••」
「••••••••••••••」
「前に言ったの、覚えてる?」
「?」
「私、見てくれた人の心をポカポカにするアイドルになりたいって。でも、私は一番近くにいる果林ちゃんの心も温めてあげられなかった••••••そんな私が、誰かの心を変えるなんて、無理なのかもしれないけど••••••••」
「果林ちゃんの笑顔、久し振りに見たよ!私、もっと果林ちゃんに笑っててほしい!もっともっと、果林ちゃんの事を知りたい!!」
「••••••••」
真っ直ぐに自分が思っている気持ちを届けるエマ。
そのエマの気持ちに果林が心の奥底で隠してた思いを語り出す。
「エマの為に、同好会の事を手伝うようになっていて。そしたら••••••楽しかった。」
「っ!?」
「皆で一つの事に向かって、悩んだり、言い合いしたり、笑ったり。下らないと思ってずっと遠ざけてきた事が、全部••••••楽しかった。でも私は••••••朝香果林はそんなキャラじゃない。」
「クールで格好付けて、大人振って••••••それが私なの。なのに今更••••••」
( 私は怖いのよ
自分のイメージが崩れてしまうから
私はそんなキャラじゃないから、
怖くて……怖くて……
私って…こんな臆病だったかしら…)
「分かったでしょ?悪かったのは私。エマのせいじゃない。エマならきっと皆の心を癒せるわ………」
そんな果林にエマはあることを言おうとするが、
「果林ちゃn──────
きゃぁぁぁぁ
その時突然人の悲鳴が聞こえた。
「ん?一体どうしたのかしら?」
「あ、あれは」
花を模した怪物が暴れていた。
「ガァァ!」
そんな近くで謎の男、スカイは怪物─フラワースマッシュが暴れているのを離れた所で見ていた。
「早く来ないと人が襲われちゃうよ。仮面ライダー………」
そして、スマッシュは果林とエマがいる方へ狙いを定めて進む
「フゥラッ!!」
「まずいわ。こっちに来てる。早く逃げるわよエマ!」
「う、うん」
果林はエマの手を取り、この場から逃げるため駆け出すのだが人間の足ではスマッシュに追いつかれてしまう。
(こんな所で……)
(誰か助けて……)
エマと果林はその恐怖から目を閉じた
その時
「はああっ!」
派手な音と共に紫と黄色の忍者がエマと果林の前に現れ、スマッシュからの攻撃を防ぐ。
「へ?」
「あれは仮面ライダー……シノビ……」
唐突に現れたシノビに驚き、声を漏らすエマと果林。
そんな2人の方へ振り向いたシノビは
「大丈夫ですか?お嬢さん方?」
「えぇ…私は大丈夫よ エマは?」
「私も大丈夫」
「よかった。ここは危ないから後ろに下がって!」
言われた通り、エマと果林はこの場から離れる。
そして、物陰に隠れながら、様子を伺う。
☼☼☼☼☼☼
2人が離れたの確認した俺は。
「さぁてと…ショウ・タイムに行くか。」
紫色のマフラーをたなびかせながら、宣言するとスマッシュに向かって走り出す。
すると、スマッシュは花びらを舞わせる。
その花びらは鋭い刃のような鋭利さで攻撃を仕掛ける。
「なんだこれ? 防ぐしかないか」
なんとか手裏剣を飛ばしたり、足などで防いでいたのだが、
その攻撃がかなり長く続き、流石に持久戦に持ち込まれるとやばいと思った俺は───
「あぁもうめんどくさい! これで一気に」
ドライバーからスナップライドビルダーを展開し、武器を生成。
ニンコマソードガン!
ソードガンにあるスロットへ太陽のマークをしたボトルをセット───
『 太陽!』
「はっ!」
その音声と共にボトルの固有能力を使い、
太陽のようにピッカーンと効果音が出てくるような眩しい光を照らしたことで花びらは消滅した。
そして、その光でスマッシュを混乱させた隙に
「さぁて これで終わりだ」
トリガーを引き忍術を発動──
『 風遁の術!』
さらに忍者ボトルをセット───
風の力を解放させ、ソードガンを純手から逆手持ちに変える。
そして、高く飛び上がり、竜巻のように自身の体を回転させ、必殺斬りを放つ。
「ハァァァッ!!」
『竜巻斬り!
風のように激しく、鋭い攻撃はスマッシュに炸裂し、爆散した。
「よっと」
そして、いつものように成分を回収した。
「さっさと退散しますか」
無事、戦いが終わり、いつものように退散しようとしたその時、
パチパチパチパチ
「ん?」
「いや~流石仮面ライダー、僕の作ったスマッシュを簡単に倒すとはね…見事だよ。でも見事過ぎて気に入らないね…
だから─────」
謎の男─スカイは薄紫色のボトル─スコーピオンロストフルボトルと黒い銃─トランスチームガンを俺に見せつけるように取り出す。
「スカイ……お前それは」
「 実験も次の段階に入らないとね だからいい肩慣らしになってくれないかい?仮面ライダー 」
「 何?」
「フッ 」
ボトルを軽く振り、スチームガンにセット
『スコーピオン!』
待機音が鳴り、スカイはトリガーを引く。
「蒸血」
ミストマッチ........
『スコーピオン・ スコ・ スコーピオン ファイヤー!』
その音声が終わると同時に奴の頭の上で花火が起こる。
バイオ・ポイズン
その姿は、ナイトローグでもブラッドスタークでもなく
鮮やかな赤紫色のボディでサソリを彷彿させるような姿であり
それはまるで毒々しいような不気味さだった。
「スコーピオン……」
「 さぁ 終わりの始まりだ」
そう言うと、スカイはスチームガンの引き金を引いた。
その銃弾が俺の方まで飛んでくる。
咄嗟に剣で防ぐようにしながら前に進むと、
スカイの間合いに入る。
そして、 俺は剣を振り下ろしたのがスカイがスチームガンで防いだため、お互い見合うようになっていた。
そんな見合っている中、俺は質問する。
「お前、そのボトルとスチームガンをどうやって!」
「 さぁ、どうやってだろうね」
そうはぐらかすように言うとスカイは至近距離で銃を放ってから蹴り飛ばした
「グハッ!」
その攻撃で吹き飛ばされてしまう。
「おいおい 何油断してんだい? 」
「こんなんじゃ良いデータが取れないじゃないか」
「クッ……………………」
こいつは、一体何を─────
俺は立ち上がり、ある質問を投げかける。
「 その力でお前は一体何がしたいんだ」
「 言ったろ君にはまだ教えないってね。でも折角だ。1つだけ教えてあげるよ。僕は人間が嫌いだ。だから僕はこの力で人間の自由を脅かすのさ」
脅かすだと………
「違う……その力は人を脅かすためにあるんじゃない。誰かを守るためにあるんだ!」
そんな俺の発言にスカイは鼻で笑う。
「誰かを守るために使うなんて馬鹿げているよ。 僕は自分のために使うそして、人類を滅ぼす」
(人類を滅ぼす……)
旧世界でもナイトローグやブラッドスターク、このシステムを使う者たちは自分の目的ために使っていた。
そして、スカイも自分のために使うと言った。
でもきっと、これを作った葛城巧はこのシステムもライダーシステムと一緒で誰かのためにと思って作ったはず だから俺は───
「そんなこと絶対にさせない!」
「なら守って見せろよ仮面ライダー」
スカイは腕にあるスティングニードルで伸ばし、攻撃を仕掛ける。
その攻撃が自分の所に来ると思い、防ぐ構えをとったがその攻撃が自分の元に来ることは無かった。
「まさか...!」
その攻撃は物陰から様子を見ていた、エマ先輩と朝香先輩の所に向かっていた。
「そのまさかさ」
絶対に守る───
「させるかぁぁ!」
『リボン!』
「ハッ!」
ボトルをセットし、能力を発動させた。
間一髪 2人をリボンで包み守りきった。
だが、
「今だ」
その隙にスカイは左手にあるスティングニードルで直大のみぞおちへと刺した。
「グッ………」
刺されたことによる痛みとそれ以外の何かによって俺はその場でふらついてしまう。
「言っただろ油断するなってね」
奴が刺した針には毒があった
「ウッ……クッ……」
まずい このままだと体中に毒が────
「大丈夫ですか!?」
「あなた苦しそうじゃない!」
朝香先輩とエマ先輩の声が聞こえた。
そうだ……まだ2人がいる。
ここで倒れるわけにはいかない。
「大…丈夫だから……君たちは…早く…逃げて」
「でも!───
「エマここは早く逃げましょう。私たちがいても足でまといよ」
(明らかに大丈夫そうには見えない。でも私たちがいたらさらに状況が悪くなってしまう。)
そのため、果林はエマの手を取り、走り出す。
「大変だねぇ~ 誰かを守るのは」
スカイが皮肉のように言った。
会話ができるほどの余裕は今の俺にはない。
今にでも倒れそうだけど必死に体を起こし、武器を握って、決死の覚悟で走り出した。
「ハッ!」
ふらつきながらも、ソードガンを前に突き出し、斬撃を入れようとした。
「おいおいそんな攻撃が当たるとでも?」
別に当たらなくてもいい。
2人が逃げる時間を作れればそれで───
「はあああ!!」
そうして、俺は2人が逃げ終わるまで、攻撃を続けた。
やがて、スカイは溜息を吐く。
「はぁ…なんだかシラケてきたね。今日はもういいや。データも取れたことだし。」
「………待…て…」
「待たないさ。 また今度相手をするよ。まぁ生きていたらの話だけどね」
『スチームブレイク! スコーピオン!』
スカイはトリガーを引き、赤紫色の必殺のエネルギー弾を放つ。
その必殺に俺は咄嗟に忍術を使ったことで大事には至らずに済んだ。
その後、辺りを見回したがその場に誰も居ない。
「ハァハァハァ……」
息が荒く、呼吸もいつものように出来ない状況だった。
大…敗北だな。このまま戦いが続いていたら確実に倒れただろう。
いや続いていなくても、倒れるのは変わらないな…
♪~
「………ハァハァハァ……ん?」
この声はエマ先輩?
俺はその歌声が聞こえる方へ倒れそうになるのを必死に堪えて歩き出した。
…………………………………………………
シノビとポイズンが戦っている時
「「はぁはぁはぁ…」」
「ここまで行けば大丈夫ね」
「うん…でもシノビさん大丈夫かな…」
シノビは苦しみながらも自分たちを逃がすために戦っている。
「分からないわ。でもきっと大丈夫よ彼はヒーローなんでしょ?」
無事かどうかは分からない。だから私たちは無事だと祈るしかないり
「うんそうだね…」
~~~~~~~
数分お互い無言だったが エマが突然果林に抱きついた。
「果林ちゃん!」
「えっ!?」
「その…さっき言いたかったこと言ってもいい?」
怪物が出てきてしまい、言いそびれてしまったことを
「えぇ」
「 大丈夫だよ。どんな果林ちゃんでも、笑顔で要られれば、それが一番なんだよ」
「………!」
あらゆる果林を肯定し、受けいれたその言葉は、閉ざしていた果林の心を解き放った。
直大くんが言ってた、どの果林ちゃんも本物だって、怖いんだってだから────
「だから、きっと大丈夫。」
「••••••••」
そう言い、エマは果林の傍を離れる。
「もっと果林ちゃんの気持ち、聞かせて?」
手を差し出し
「私に!」
そして、歌い出した。
♬ La Bella Patria
◇
エマ先輩の歌声は歩きながらも聞こえる。
やがてエマ先輩たちが見え、物陰に隠れながら聞くことにした。
今、体中にある毒も打ち消してしまうように癒す─evergreenのようなそんな歌声だった。
凄いなエマ先輩………
~~~視点は変わり、
やがて 歌い終わり、エマは真っ直ぐ私を見ていた。
凄い……
エマの歌は1歩踏み出すのが怖かった私に勇気をくれて、背中を押してくれたそんな気がした────
だから私は問いかけた
「スクールアイドル••••••出来るかしら?私に。」
「やりたいと思った時から、きっともう始まってるんだと思う。」
「っ••••••••!」
もう始まってる…
「そう…ありがとう♪エマ!」
最高の笑顔を果林はエマに魅せるのだった。
…………………
そんな2人の様子を物陰に隠れて見ていた直大。
「伝わったんですね。エマ先輩の気持ち…………」
すると、直大は毒が体中に渡り、限界を迎えてその場で意識を失いバタッと倒れた。
だがその時、直大が右手で持っていたボトルが光っていた。
そう今回、回収したボトルがエマの歌に呼応して浄化されたのだ。
──────────────
♬ NEO SKY , NEO MAP!
──────────────
「 次のスマッシュは人間を使って見るか」
スチームブレードを手に持ち不敵に笑うスカイ。
続く……………
これにて第5話の内容は終わりです。
少し長くなってしまいました。
バイオ・ポイズン 設定
サソリモチーフで体は赤紫色でナイトローグやブラッドスタークのような足で
両腕に針があり毒を相手に入れることが出来る。
虹ヶ咲はにじよんがあって、OVAも発表されましたね。今から楽しみです。
次回はなるべく早めに投稿できるように頑張ります。