仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~   作:ラビラビfom

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お待たせしました。








6─3話~ニンジャは救う~

 

 

璃奈はあの後帰宅し、外から出る光を遮断するようにカーテン閉め、引きこもってしまった。

 

 

「………………」

 

璃奈の脳裏にさっきの出来事がフラッシュバックする。

 

「……………ッ」

 

 

(皆と出会えて変わったって思ってた。

でもどんなにダンスや歌が上達しても表情だけは変わらず出なかった。

 

歌やダンスだけ出来てもアイドルに必要な笑顔がなきゃダメなんだ。だから私はスクールアイドル失格。

 

 

結局私は変わることなんて出来なかった……………)

 

 

 

──────────────────────

 

 

翌日

 

 

次の日になれば何か変わるわけもなくただ時間が経つにつれて璃奈の心は辛く、苦しんだ。

 

そしてしまいには学校をサボり、練習までサボってしまった。

 

(皆、ごめんなさい。)

 

「……………」

 

璃奈は、何を思ったのか。コンビニに行くため外に出る。

 

きっと外に出れば解決するのではと心のどこかで思ってたのかもしれない

 

(解決なんて、するわけないのに……………)

 

 

 

※※※※※※※※※※※※※※

 

 

買った物を入れた袋を手に持ち、コンビニから出たその時璃奈は青年とぶつかりそうになる。

 

「あ、ごめんなさい…」

 

「こちらこそすまない。あれ? 君は確かスクールアイドルの天王寺さんだったかな?」

 

「え......どうしてその事を」

 

璃奈はまだ顔出しをしていないのにも関わらず、何故知っているのかと疑問とほんのり警戒心を抱く。

 

「学園内で見たことがあってね。それより明日ライブなのだろう練習しなくていいのかい? 」

おそらく、同じニジガクの生徒なのだと解釈した璃奈は、ほんの少しだけ警戒心を解き、頭を下げる。

 

「 え、それは……そのごめんなさい…明日私はステージには立てない」

 

「なるほど色々事情があるみたいだね」

 

「ごめんなさい」

璃奈はただ謝ることしか出来なかった。

 

「折角なら話してくれないかい?どんなことがあったのか」

 

「いや、でも…」

「無理にとは言ってないよ。初対面で何言ってるんだって話だけど でも話せば楽になれることもあると思うから」

 

 

「え?」

 

(話せば楽になる……もう私は苦しまなくていいのかな?

それなら……………)

 

 

場所を変えて璃奈は男に今までのことを話した。

 

──────~

話し終わった後

璃奈の事情を聴き終わった青年はふと璃奈へ背を向け、呟く。

 

「なるほど。それはそれは辛く苦しいね…だから僕が救ってあげるよ 」

 

 

「え? 」

 

青年はニヤリとした表情をするとどこからか刃物見たいなものを出し、その刃物についてる赤いノズルを回す。

 

『 デビル スチーム 』

 

その音とともに、青年─男は刃物を璃奈へ向けると、刃物から煙が現れる。

「その苦しみからね」

 

やがて 煙が充満し、その煙が璃奈の体中を包んだ。

「」

そして、璃奈は怪物へと変わり果てる。

 

「さぁ暴れておいで。」

 

「………………」

 

猫のような怪物──ニャーゴスマッシュがここに誕生した。

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

ほぼ同時刻 星奈直大達──スクールアイドル同好会は、天王寺璃奈を待っていた。

 

のだが……

「…こないな…天王寺…」

「うん……」

 

俺たちの空気は今、澱んでいた。

明日、天王寺のライブがあるのにも関わらず、当の本人が練習どころか学校にも来ていない。

 

そんな空気の中、朝香先輩が口を開く。

 

「…もう練習始める?」

「でもまだ璃奈ちゃんが…!」

 

「来ないでしょ?連絡しても繋がらないんだから」

 

ドライな感じで朝香先輩は言うと

重い空気がこの場を支配した。

「何でですか!?りな子のライブは明日なんですよ!?あんなに頑張って準備したのに!!」

「決めるのは璃奈ちゃんよ。」

 

「ううぅ••••••」

 

 

確かにその通りこれは天王寺の気持ちの問題

でも俺は知ってる天王寺がどんな想いでここまで変わろうと必死に努力していたこと。

だからこの想いを努力を無駄になんかさせたくない。

 

そう思っていると朝香先輩が口にした。

「今日はもう解散にしない?」

 

 

「えっ!?」

 

そんな朝香先輩を見た、エマ先輩は何かを見据えたように

 

「…果林ちゃん、拗ねてる?」

「な、何で私が!?///」

「明日はモデルのお仕事入れないようにしてたもんね」

 

「本当は璃奈ちゃんのライブ、楽しみにしてたんじゃな〜い?」

ニヤニヤとしながら言う近江先輩

 

「わ、私はライブの内容に興味があっただけよ!///」

 

朝香先輩はやっぱり優しいな

 

「そうなんですか〜?果林先輩もかわいいとこあるんですね〜」ニヤニヤ

 

「お黙り!」ホッペタ ツネル

 

「うえーん ゆるしてくださぁぃい!」泣き

 

朝香先輩とかすみがやいのやいのしている中、宮下が何を思ったのか駆け出す。

「ちょっと行ってくる!」

 

 

「えっ!?愛先輩!?」

 

それが引き金になったのか皆、次々と走り出す。

 

 

 

「私も!」

「侑ちゃん!?」

 

「何処へ行くんですかぁ!?」

かすみが叫んだあと、桜坂がかすみの手を取り走りだした。

 

「璃奈さんの所だよ!」

「ふえっ!?」

 

 

「まぁ、ほっとけないよね~」

「うん♪」

近江先輩、エマ先輩もそれに続く。

 

 

「結局、皆で行くのね。」

「行かないんですか?」

 

「行くわよ!」

 

そう言うと、朝香先輩も走りだし、せつ菜も続いて走ろうとしていたが

 

「直大さん?」

 

立ち止まっている俺を見て疑問に思ったのだろう。

「悪い、先に行っててくれないか。」

 

 

俺の言葉に何かを察するせつ菜。

 

「え、まさか」

「あぁ、すぐ終わらせて追いつく!」

 

「分かりました。」

 

俺は走りだした。スマッシュの元へ

 

 

─────────────────────

 

 

 

あれからスマッシュにされた璃奈は街中の人がいる所で暴れていた。

 

「ギャー!!」

 

そして、ついには逃げ遅れた子供に手をかけようとする。

子どもはその恐怖から泣き出す。だがスマッシュはそんなのはお構い無しにと無情に子どもの元へゆっくりと足を運ぶ。

 

「ギャァーォ!」

 

その時、

 

 

「ハァッ!」

 

直大がその場に現れ、間一髪、スマッシュに蹴りを入れて子供を助けることに成功する。

 

「危ねー なんとか間に合った」

「………」

 

俺は子どもの目線の高さまでしゃがみこんで、怪我の安否を聞く。

 

「大丈夫?」

「うん」

 

「よかった。 ここは危ないから早く逃げて」

「ありがとう。お兄ちゃん」

 

子供が逃げたのを確認し、俺はスマッシュに向き合った。

 

すると、その後ろからある男の声が聞こえる。

 

「いや~仮面ライダーやっと来たね」

 

「スカイ…お前またスマッシュを」

 

「まぁね。でもいつもと少ーし違うよ。君は気づくかなぁ」

 

「何? どういう───」

改めてスマッシュを見るとどこか見覚えのある姿だった。

 

それはまるで猫のような見た目で 尻尾は特徴的な電源コードのような感じになっている。

 

そう天王寺がPVのためデザインしたキャラクターに似ていた。

 

 

「似てる…まさか!」

「気づいたようだね。そうこのスマッシュは、天王寺璃奈だ。」

 

 

天王寺…がスマッシュに…

 

「…… お前人にネビュラガスを浴びせたのか?」

 

「そりゃそうだろう? スマッシュを作る上で大切な工程だからね。」

 

「ふざけんな! 」

 

スマッシュになるにはネビュラガスを打ち込まないといけない。

もし、ハザードレベル1.0がだった場合、ガスを注入された時点で人間としては死に、成分を採取されてもそのまま消滅してしまう。

 

そんな危険なガスだ。

旧世界でも、それが原因で亡くなった人も居る。

だから許せなかった。

 

「ふざけてなんていないよ。僕はただ、気になったのさ。人にネビュラガスを入れるとどのくらい強くなるのかをね。彼女はそのための実験体コマに過ぎない。」

 

 

 

「そんな事のために天王寺にネビュラガスを……」

人の命をこいつはなんだと思ってるんだ…

 

「まぁでも僕は彼女を救ったんだよ。その辛さ、苦しみからね」

 

「苦しみ…」

 

「そうさ彼女は苦しんでた。だから僕は解放したのさ」

 

 

「それでスマッシュにしたのかよ…」

 

 

『許せない』

 

 

俺の感情は今、怒りに染まり、拳を力強く握った。

 

 

そしてその怒りのままにビルドドライバーを取り出し、腰に巻く。

それに続くようにスカイもスチームガンを取り出す。

 

ボトルを振り、セット

 

ニンジャ! コミック!

ベストマッチ!

 

 

スコーピオン……

 

それぞれ待機音が鳴る

 

いつものように右手で韻のポーズを取り、十字にクロスさせた変身ポーズを取る。

 

そして───

 

Are you ready?

 

「 「 変身!/ 蒸血...」 」

 

その掛け声と共に、スナップライドビルダーが俺を挟み込む。

そして、スカイは煙を周囲充満させ、変わる

 

 

忍びエンターティナー

 

ミスト...マッチ....

ニンニンコミック!!

 

スコーピオン..スコ・ スコーピオン...

 

イェーイ!

 

ファイヤー!....

 

 

「「 さぁ 」」

 

「ショウ・タイム にいく」

 

「終わりの始まりと行こう」

 

俺はニンコマソードガンを手に持ち、走り出した。

 

 

「はああああっ!」

「おっと」

 

俺は剣を振りかざし、スカイはスチームブレードで俺の攻撃を軽くあしらう。

 

「おいおい僕に構ってるだけでいいのかな?」

「うるさい!天王寺を利用し、ただのコマだと言ったお前を許さない!」

 

「そうか。怒りで我を忘れているようだね。でも後ろががら空きだよ」

 

その時後ろからスマッシュにある鋭利な爪で攻撃をされ吹き飛ばされる。

 

「何──グハッ」

「ほーら言わんこっちゃない~」

 

「クッ…」

 

落ち着け、俺

今すべき事はあいつと戦う事じゃない。

天王寺を助けることだ。

 

そう胸に叩き込んだ。

 

「さぁ来なよ」

「お前に構ってる暇はない」

スカイは俺を挑発するように言うが、それに乗るつもりはない。

 

 

『分身の術!』

 

俺は忍術を発動させ、分身体をポイズンの元へ行かせた。

 

 

「 絶対に助ける!」

 

俺はスマッシュの元に走り出した。

「天王寺!お前のしたいことはこんなことじゃないはずだ」

スマッシュになると意識はなくなり、暴れてしまう

たとえ聞こえなくても届かなくても俺は語り掛ける

 

「…………」ギャーォ

 

「ハッ!」

剣を振りかざそうとしたその時、ある声が聞こえる。

 

「直…さん……」

 

それは天王寺の声で途切れ途切れに聞こえる。

 

 

「!?」

 

驚いた俺は、剣を振りかざすのを止めた。

 

それを見たスカイは、

「ほう… 今のうちに」

 

 

分身体を倒し、シノビの元へ引き金を弾き、放った。

『 スチームブレイク!スコーピオン!」

 

その攻撃が俺に直撃し、吹き飛ばされ変身が解除される。

 

だが俺はすぐ立ち上がり、スマッシュ (天王寺) の元へ駆け寄る。

 

「天王寺!?聞こえるのか?」

「うん...今までのこと全部聞こえてた。」

 

「全部……そうか すぐ助けるから」

 

「もういいよ。このまま直さんの手で終わらせて欲しい。」

 

「は? 何言ってんだよ!」

 

「私…全部見てたの。体は言うことを聞かなくてただ延々と私が人を襲う所、建物を破壊する所や小さい子供たちの悲鳴全部見て聞いてた。それに直さんにまで」

 

「天王寺…………」

 

「みんなと繋がりたいと思ってた私が人を襲って傷つけたこんな私はスクールアイドル失格だよね……昨日だって結局私は逃げた。みんなにも迷惑をかけて、あんなに手伝って貰ったのに私は何も返せない。こんな私生きてる資格なんてない」

 

 

天王寺は絶望してしまった。

昨日あった出来事、今日あった出来事で自分を卑下にして

 

「そんなわけないだろ!」

 

「いいんだよ直さんこんな私を庇わなくて…結局私は変われれないまま1人で……………だから」

 

いいや、そんなことはない、絶対。

「 変われる。」

 

「え?」

「人は変われる。どんなことがあっても だから生きてる資格が無いなんて言うなよ!」

 

「………そんなの無理だよ」

 

 

「無理じゃない。天王寺は1人じゃない俺達がいるだろ? 俺は…いや俺達は知ってる今まで天王寺が努力していたこと全部!今すぐに出来なくてもいい。ただ俺は…諦めないで欲しい。」

 

俺が出会ったヒーローが言ってた。

諦めなければ人は変われる『変身』だと

 

「辛くて、苦しくて、挫けそうなときもある。そんな時は俺達がいる!俺達を信じろ!」

 

「! …みんながいる………私は1人じゃない……でも…」

 

 

それを見ていたスカイは心底馬鹿にするように呟く。

「さてと茶番は、ここらで終わりにしよう。」

そして、ゆっくりと歩きながら再び銃撃を、放つ。

 

だがそれに気づいたのは、放たれた後だったため対応出来ず。

「! まずい」

 

「直さん危ない!」

 

すると、天王寺は俺を押す。そして、放たれた銃撃をその身で盾にして俺を守る。

 

 

……………

 

 

今受けた攻撃は痛くて苦しかった。

こんな思いしながら直さんは戦ってたんだ……

ほんと凄い……

私はどうすればいいかまだよくわからない。

分からないけど それでも私は───

 

 

「私は…私は……」

 

 

……………

 

 

 

そして、璃奈は自分を奮い立たせ、ポイズンの元に向かい、戦闘を始めた。

 

「ほう。まさか僕に歯向かってくるとわね。面白い。」

必死にただがむしゃらに、戦う。

攻撃を繰り返し行っていたが、ついには反撃されてしまう。

 

「ただのスマッシュが意識を保ちながら戦闘をするなんてね。いい実験結果が取れた。ならもう一度、ネビュラガスを入れるとどうなるかな?」

 

 

 

「”やめろぉぉぉ!」

 

直大は必死に叫びながら、立ち上がり駆ける。

 

「やめろと言われて辞めるわけないよね?」

 

そう言って、ポイズンは璃奈に再度ネビュラガスを打ち込む。

 

 

 

 

 

 

 

「天王寺!」

 

「直…さん……」

 

直大は手を前に突き出す。しかし、間に合わなかった。

 

 

璃奈は充電のなくなった機械のようにプツリと意識がなくなり、暴走し始める。

 

 

「………………」

 

「流石に2回打ち込むと意識は保たないか。」

 

「てめぇ!」

 

直大は怒りながらもビルドドライバーを取り出し腰に巻く。

2本のボトルをセットし、赤いハンドル──ボルテックレバーを回したが、電撃が体中に走る。

 

強制変身解除後、直ぐに変身するにはリスクがある。

 

それでも直大は強い思いで振り払い。ある問いかけをされる。

 

 

Are you ready?

 

天王寺を救うためにもう一度…俺は─────

 

「変身!」

 

 

続く……

 

 

 

 







続きは今週中に投稿予定です。

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