仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~   作:ラビラビfom

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お待たしました。

新年早々熱が出て遅れました。

今年も何卒よろしくお願いします。




7─3話 ~ハルカカナタ ~

 

 

次の日 朝練にてかすみの驚く声が部室に響く。

 

 

「えぇぇ!! ライブをジャック!!??」

 

「あぁ…どうやって想いを伝えるか考えたらこれが1番いいかなって あ、後ジャックするわけじゃないから」

 

 

俺は皆に伝えた。近江先輩がライブをすることを

 

 

「いやそれ以前にいつの間にライブするなんて決めたんですか!」

 

 

「昨日」

 

「昨日!?」

 

かすみが驚く中、せつ菜は確認するように呟く。

 

「確か遥さんのライブの日は来週の日曜日ですよね」

「あぁだからその日にぶつけるんだ。東雲学院スクールアイドル部にお願いしてな。」

 

 

「でも大丈夫? ライブまで時間はないわよ」

「うん。だからこの一週間頑張って、遥ちゃんに彼方ちゃんの想いを伝えるんだ~」

 

 

「そう。彼方が決めたことなら私も応援するわ」

「うん♪」

「私もです。」

 

ほかのみんなもそれに続くように呟く。

 

最後に侑が肩を回しながら意気揚々と言う。

 

「よーし!そうと決まれば練習メニュー考えないとね」

「ああ。」

 

それから俺達はライブに向け、練習を始める。

そして、あっという間に時間は過ぎて、ついにライブの日がやってきた。

 

 

 

 

ライブの日 当日

 

 

ヴィーナスフォート

 

 

2階客席 では、直大とせつ菜、侑以外のメンバーがライブが始まるのを待っていた。

1階の客席にはすごい数の人がおり、ライブが早く始まらないかとメラメラと熱気に包まれている。

2階から見てもそれは感じ取れた。

 

「すっごい賑わってますねぇ~」

「流石人気のスクールアイドルってわけね。こっちも負けてられないわね」

 

静かに闘志を燃やす果林にかすみは言う。

 

「まぁ今日ライブするのは彼方先輩ですけどね~」

 

 

その隣ではしずくがほんのり不安そうに呟く。

 

「彼方さん大丈夫でしょうか…」

 

それは妹─遥に想いが届くのかという不安だ。

そのしずくの不安にエマが優しく包み込む。

 

「きっと大丈夫……想いは必ず届くよ。」

「うんうん!それに今日のカナちゃんは一味違うぜって言ってたし」

「私たちは彼方さんを応援する リナちゃんボード [ 全力 ] !」

 

不安もほんのり和らいだ所で、愛がここに約3名居ないことに気づく。

「あれ?そういえばホッシーたちは?」

「直くんたちなら東雲のスクールアイドルさんの所にあいさつに行ったよ」

 

※※※※

 

ほぼ同時刻

 

 

 

「いや~こっちまで緊張してきたね~」

「ですね~」

 

俺と侑、せつ菜の3人は今、東雲スクールアイドルの方々へ挨拶に向かっているところだ。

 

いやほらあいさつって大事じゃん?

なんたって、今日のライブの最初に近江先輩のライブを挟み込む事を快~く了承してもらったわけだし、挨拶の一つや二つするのが基本だよなぁ!

 

 

やがて俺達は東雲学院スクールアイドル部が待機している所まで着く

 

そこで俺達はそれぞれ挨拶を交わした後、金髪のクリスティーナさんがやってきた。

 

 

「今日はよろしくお願いします!!」

「はい。こちらこそよろしくお願いします。」

 

「では早速 遥さんの所に行きましょうか」

 

 

俺達は言われるがままにステージ裏にいる妹さんの所まで歩き始めた。

 

のだが……

 

その時 突如、ビルドフォンからスマッシュの探知音が鳴る。

 

「!げ、まじか」

「直大? どうしたの?」

 

急に歩みを止めた俺に侑は疑問に思い、口にした

 

「あ、いやちょ~っとお花を摘みに行ってくるわ」

「え!?なんで今、花!?」

 

「いやトイレ行くだけだから、って言わせんな!」

 

そう言って、俺は軽くせつ菜にアイコンタクトした後、スマッシュの元へ急いで向かった。

 

※※※※※

 

 

 

近江遥は不安そうにステージ裏にいた。

 

 

それもそのはず今日のライブは自分が最初で最後のセンターであり緊張している。だがそれよりも今日、絶対に見て欲しい姉の姿が見えないからだ。

 

 

「お姉ちゃん…来てないのかな…」

 

そう不安そうに言葉を漏らすとそこに

 

「遥さん!お客様ですよ!」

 

ふと声が聞こえ、聞こえる方に顔を向けるとそこには姉の所属している同好会の仲間である侑とせつ菜がいた。

 

「あ!来てくださってありがとうございます!あの、お姉ちゃんは一緒じゃないんですか?今日はどうしても観て欲しいんです。だって••••••」

 

そう言っていると、侑が突然、遥の両手を手に取り、何処かに向かった。

「遥ちゃん!彼方さんが待ってるよ!来て!」

「ええっ!?」

 

 

 

※※※※※

 

 

 

 

 

一方 星奈直大は────お客さんの波をかき分けながら、スマッシュの居る所へと足を運ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

ステージから少し離れた先にスマッシュが現れ、暴れようとしていた。

 

「ガァァッ! 」

その時

 

 

「ハァァッ!」

 

ニンコマソードガンを生身で手に持ち、銃撃をスマッシュに向かって放った。

 

 

「ここから先には行かせない!」

 

 

この先には近江先輩や妹さんたちのライブがある。それを今か今かと楽しみに待っているお客さんがいる。 そんな人達を恐怖の感情にさせるわけにはいかない。

 

 

だから俺がここで倒す!────

 

 

俺はビルドドライバーを腰に巻き、ボトルをカシャカシャと振った。

 

そしてボトルをセット。

 

ニンジャ! コミック!

ベストマッチ!

 

 

ボルテックレバー回す。

 

 

 

Are you ready?

 

 

いつもと同じように忍者の韻のポーズを取りながら、両腕を十字にクロスさせた変身ポーズを取る。

 

そして─────

 

 

「変身!」

 

 

忍びエンターティナー

 

ニンニンコミック!!

 

 

イェーイ!

 

 

 

2色のボディが身体を挟み込むと、直大は仮面ライダーシノビへと変身完了する。

 

「さぁ ショウ・タイムに いくぜ!」

 

 

その宣言した後、直大は戦闘を始めた。

 

 

※※※※

 

 

さらに一方

 

 

あれから侑とせつ菜に一階の観客席の最前列まで連れてこられた遥は何が何だが分からず、侑に聞く。

 

「あの、何なんですか?」

そう質問した直後に照明が消え、ステージに菫色のライトが照らされた。

 

「ステージを見れば分かるよ。」

 

言われた通り、遥はライトが照らされているステージへと目線を向ける。

 

 

~~~~~~

 

 

そのタイミングで彼方が歩き始めた。

やがてステージの中央に立つと、最前列にいる遥に気づき、ウィンクを送った。

 

「えへっ♪」

 

 

 

「ふえっ?」

 

 

 

突如ステージへ衣装を身にまとい現れた姉に遥は一体何が起きているのか分からないといった顔をしている。

 

そんな次の瞬間、ファンタジーなイントロが流れ始め、

 

〈〉 始まった。 ライブが──────

 

 

♬ Butterfly

 

 

※※※

 

 

「はああああ!!」

「ダッアアア!!」

 

 

プレススマッシュは自身の能力である圧縮攻撃をしたが見事に直大はそれを躱して、手に持つ、ソードガンで斬撃攻撃を繰り出し、スマッシュを吹き飛ばした。

 

すると、ライブ会場の方から曲の最初の部分の間奏が聞こえる。

 

 

♪~

「ん?」

 

「あぁぁぁ!もうライブ始まってるぅぅ!」

 

曲はイントロ部分だが、直大はその曲がなんなのか直ぐに分かった。

 

「はぁ…ほんと…つくづくタイミングが悪いなぁ……」トホホ

 

 

 

「ダァァッ!」

 

直大がしゃがみ込むように呟く中、吹き飛ばされたスマッシュは立ち上がり、攻撃をしかけようとする。

 

「嘆いてもしゃあないか……よーし!サクッと終わらせて、途中からでもライブを見る!」

 

 

そう宣言し、ニンコマソードガンのトリガーを弾き、忍術を発動させる。

 

 

土遁

その音声ともに直大は武器を地面に突き刺し、スマッシュの周りだけ、重力を操作して動きを止めた。

 

 

「名付けて必殺、グラビティホールド !」

 

「さぁて これで終わりだ!」

 

 

ニンジャボトルをセットした後、

土遁の術の能力で自分自身を無重力し、高く飛び上がった所で無重力を解除、最後に土が纏った必殺斬りを繰り出す。

 

 

 

Ready go ! !

 

土砂斬り

ボルテックスラッシュ!!

 

「はあぁぁ!」

 

その必殺はスマッシュに炸裂し、スマッシュはその必殺に身体が耐えきれなくなり爆散した。

 

そして、成分をすかさず回収。

すると、東雲の制服を着た、女子生徒が…

 

「その制服は…東雲の……」

 

またあいつは人をスマッシュに…

 

そう怒りに震えていると

 

 

「やぁやぁ いかがお過ごしだい? 仮面ライダー」

 

そのような声が聞こえた。

 

 

「お前!」

「おいおい。そんな怒るなって。今日は君と戦いに来たわけじゃない。ただ 実験の観察に来ただけさ」

 

 

「まぁでも。あまりいい結果は得られなかったようだね。天王寺璃奈の時が特別に少しハザードレベルが高かったスマッシュだったというわけかな」

 

あまりにも神経を逆撫でするようなスカイの態度に直大は怒りを覚える。

 

「さっきからごちゃごちゃと 実験の観察? ふざけんな!人は実験道具なんかじゃないんだよ!」

 

 

だが、スカイはそんな直大の怒号をのらりと受け流す。

 

「はいはい。じゃあまたね。いつか君の心を壊せるその日を楽しみにしておくよ」

 

そう言い残したスカイはスチームガンを取りだし、

 

 

「あ、おい!待て!」

 

 

そこから煙を出して、この場からいなくなった。

 

 

「………ッ…」

また取り逃がしてしまった自分自身に対する怒りが込み上げた。

 

 

「ああ!なんかスッキリしない終わり方!! ……はぁ……ん?」

 

 

その時スマッシュにされていた女子生徒が目を覚ました。

 

 

「……ウッ…ここは…」

 

「目、覚めたか。」

 

次第に完全に目を覚ました女子生徒は上体を起こす。

 

「大丈夫?怪我とかない?」

「え、あ..はい」

 

そして、女子生徒は立ち上がった。

「そっか。よかった。歩ける?」

「はい!大丈夫です。」

 

「じゃあ気をつけt─── 「あの!」

 

直大が言うのを遮り、女子生徒は質問した。

 

「もしかして、噂のニジガクのヒーロー仮面ライダーさんですか?」

 

ニジガクのヒーロー?

「いや別にヒーローっていうほどのもんじゃないけど………一応そうだけど」

 

 

「やっぱりぃ! 本当に居たんだぁ!神出鬼没の狙った獲物必ず仕留める紫と黄色の忍者!」

 

なにその2つ名みたいなの…

 

 

てか凄い元気だな~

これでもさっきまでスマッシュだったんだけど

その元気は一体何処から?

 

などと思っていると

 

 

「あ!握手いいですか?」

「え、まぁそれぐらいなら」

 

直大は手を前に出し、女子生徒へと握手を交わす。

「じゃあこれで、ありがとう仮面ライダー!」

 

感謝を述べると、女子生徒はライブ会場の方まで元気よく走っていった。

 

 

 

 

「え…あ…うん?」

 

まぁ 何はともあれ 無事に救えてよかった…

 

俺は救えた事を安堵し、マスク越しに笑った。

 

戦兎が言ってた「クシャッ」となるってこんな感じなのかも

 

俺も少しは近づけてるかな?

 

正義のヒーロー、仮面ライダーに────

 

 

まぁでも 俺なんてまだまだか…

 

 

そして、俺は思い出したかのように─

 

 

「あ、早くライブ会場に行かねぇと!」

 

 

俺は変身を解かずに影となりながらライブ会場まで急いだ。

 

 

なぜ変身を解かないって? それは変身したままの方が早いからね

 

 

 

 

─────────────

 

 

 

※※※※※

 

 

 

「羽ばたこう」

 

 

 

 

♬ ~~

 

 

それから何とかギリギリラスサビの所から聴くことが出来、

 

大勢観客がいるその後ろで俺はライブを鑑賞した。

 

 

 

ラスサビから聞いた俺でも震えた。

その歌声はハルカカナタに羽ばたいていけるようなそんな歌声。

 

 

やがてライブは終わり、大歓声の嵐だった。

 

 

誰もが最高だと口々に言っていた。

 

だが観客は知らない。

これは姉から妹へのメッセージを込めたライブでもあるということを────

 

きっと叶えられる姉妹2人がいれば───

 

 

 

 

 

伝わったかな? 妹さんに……

 

 

俺は最前列で見ていた妹さんの方へ顔を向けた。

 

 

 

きっと………

 

 

 

※※※※

 

ステージ裏

 

 

近江先輩のライブが終わり、急いで妹さんはステージ裏に向かい、抱きついた。 因みに俺も侑とせつ菜の所へ合流した。

 

 

 

「お姉ちゃーーーん!!素敵なライブだった!!」

 

 

「遥ちゃん!ごめんね?遥ちゃんの事、分かってなくて。遥ちゃん、彼方ちゃんの事、とっても大事に思ってくれてたんだよね?ありがとう。」

「あのね? 2人共同じ想いなら、お互いを支え合って行けると思うの。」

 

 

「支え合って••••••?」

「これからはウチの事をいっぱい手伝ってね?お互い支え合って、スクールアイドル続けて行こ? 2人で夢を叶えようよ!」

 

「お姉ちゃんはそれで良いの?アルバイトしながらスクールアイドルって、やっぱり大変だよね?」

 

 

 

「平気平気〜!だって、遥ちゃんがスクールアイドルをするのも、彼方ちゃんの夢なんだもん!」

 

 

「お姉ちゃん••••••」

 

 

「あれ〜?遥ちゃんは〜、彼方ちゃんがこんな素敵なライブをしたのに、今日で辞めるなんて悔しいと思わないの~?」

 

火を焚きつけるように近江先輩は言った。

 

「それは••••••思う••••••」

 

すると彼方が遥に向かって手を差し出し、

 

 

「スクールアイドルではライバルだよ?お互い頑張ろう?」

 

 

「••••••うん!」

 

仲の良い姉妹はスクールアイドルではライバル。

 

でも互いに支え合っていける姉妹2人が揃えばきっとどんな所へでも羽ばたいていける────

 

 

改めて 姉妹の絆が深まった瞬間だった。

 

 

そして、最高の笑顔で2人は手を繋ぎ合った。

 

 

 

 

~~~~~~

 

 

 

その様子を後ろで見ていた俺達はというと、

 

 

「いや~よかったぁ…無事に伝わって」

 

 

「だね」

 

「彼方さんと遥さんなんて尊い姉妹なんでしょう!!私は感激しました!!」ウルウル

 

 

「せつ菜ちゃん!? はい!ハンカチ!」

 

「”あ”り”が”ど”う”ご”ざ”い”ま”ず”!」涙拭き取り

 

 

 

せつ菜がハンカチで涙を拭いていると、

 

 

「続ける決心をしたようですね?」

 

 

俺はクリスティーナさんと支倉さんに改めてお礼を言った

 

「今日はステージ使わせてもらい、ありがとうございます。助かりました。」

 

 

「お陰でメンバーの危機が救われたよ〜!それに、とっても素敵なライブで、やる気貰っちゃった!」

 

 

 

その言葉を聞き、俺と侑とせつ菜は目を合わせ微笑む。

 

 

 

 

そして、東雲学院スクールアイドル部のライブが始まる。

 

 

 

────────────────────

 

 

 

♬ NEO SKY, NEO MAP!

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

近江先輩のライブからその翌日の放課後

 

 

 

スクールアイドル同好会 部室

 

 

今日の皆、昨日の近江先輩のライブ見てからなのかより一層練習に励んでいた。

 

そして今日の練習は終わり、皆部室にて談笑していた。

昨日の事やこれからの事などなど

 

 

あ、因みに俺が差し入れに買った飲み物のそれぞれ皆に渡し、飲みながら、

 

 

「くぅ~染みるねぇ~」

「愛先輩、発言がオヤジくさいですよ」

 

「おっ!かすかす酷いぞ~」

 

「かすかすじゃなくてかすみんですぅ プン!」

 

お馴染みの プン という効果音まで口に出すかすみ。

 

 

「まあいつも寒~いオヤジギャグばっか言ってるから発言がオヤジくさくなるのも納得...納得」ウムウム

 

 

「あ~!ホッシー言ったなぁ! 愛さんのギャグが寒いって!」

 

「まぁ事実だわ」

 

「カリンまで! よーし 今から愛さん特性ダジャレ100連発を披露するよぉ!」

 

「やらんくていいわ! 約1名死人がでるぞ!」

 

 

「もう直大~それはいいすぎだって!」← 約1名

 

 

「 侑が言うなっての 」

 

 

 

 

「「「「「…………………………」」」」」

 

 

シーン

 

 

 

 

ん?

 

 

 

何故か俺が言った後皆シーンと黙り込んでいた。

 

 

なんで?

 

 

 

そして、数秒経つと侑が口を開き、朝香先輩とかすみも続く。

 

 

 

「直大」

 

 

ん?

 

 

 

「ちょっとイマイチかな」

 

 

え?

 

 

 

「人のこと言えないわね」

 

 

 

はい?

 

 

「かすみんちょっと引きました…」

 

 

は?

 

 

 

どういうことぉ?と思い歩夢たちに目で訴えようとしたが

皆、なぜか苦笑い 近江先輩に至っては寝てる。

 

 

 

「リナちゃんボード [ ガクガク ] 」

「愛さんはいいと思うよ! あ、でもも~っと美味ぁーいダジャレ思いついたよ!愛だけにっ!」

 

 

ダジャレ……あ、

 

 

「いやそんなつもりで言ったわけじゃないからな!」

 

 

俺の声が部室に響いた。

 

 

その声で目覚めたのか近江先輩が目を覚ます。

エマ先輩の膝の上で寝ていた為、いち早くエマ先輩が話しかける。

 

「……ん…ふわぁ~ 」

「よく眠れた?」

 

 

「もうバッチリ~ 」

 

 

「何で盛り上がってたの~」

ふと周りを見回した近江先輩は、何かで盛り上がっていたのだと感じ取り、疑問を呟くと朝香先輩が答えた。

「直大が寒いギャグを言ってね」

 

「寒いギャグ?」

「いやだからそんなつもりじゃないんですって!」

 

 

「あ、そうだ! 今日皆にクッキー焼いてきたの~昨日のお礼も込めてね」

 

「おお美味しそう~」

 

「さ、皆どんどん食べていいよ~」

 

 

それから皆クッキーを食べ始めるのだった。

さっきのイジりを忘れたかのように。

 

 

もう何だったんだよぉぉぉぉ!!!!

 

 

はあ……まあいいや、クッキーでも食べて癒されよう。

 

 

「うん!美味しい!」

「とってもボーノ」パクパク

 

 

「あ、エマ先輩食べ過ぎですよ!」

 

「だって美味しんだもぉん」

 

 

ワイワイ ガヤガヤ

 

 

皆が食べてる中、1人桜坂は真剣に机に向き合っているのに気づく。

そんな桜坂に俺は声をかけてみることにした。

 

 

「あれクッキー食べなくていいのか?」

 

「……………」

桜坂は聞こえてないのか、応答がない。

 

 

「桜坂?」

 

しっかりと見てみると、どうやらなにか読んでいるようで気づいてないようだ。

 

そんな思考をしていると、桜坂は自分が呼ばれていることに気づいたようで慌てるように口を開く。

 

「あっ…ほ…….星奈さん!?」

 

 

「お、やっと気づいた」

 

「なにか御用ですか?」

 

「ただクッキー食べなくていいのかなって」

 

「あ、勿論食べますよ! 」

 

「そっか。」

 

 

「もしかしてそれ演劇の台本?」

 

「はい。朝、部長から渡されて……」

 

 

すると桜坂は何か考えこむような顔をしていた。

 

「桜坂?」

 

 

「あ、いえ何でもないですよ!そうだ私もクッキー食べてきますね」

 

 

どこか仮面をつけるように言うと桜坂はクッキーを食べに行った。

 

 

 

 

「…………?」

 

何か引っかかりを覚えた俺であった。

 

──────────────────

 

 

続く……

 







これにて第7話完結です。
ほんとはもう少し早めに投稿したかったのですができませんでした。

次回から第8話の内容に入ります。



今年も自分のペースで投稿していきます。

何卒よろしくお願いします。


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