仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~ 作:ラビラビfom
お待たせしました。
いつもより長いかもしれないです。
次の日の 放課後 演劇部にて
しずくは放課後 演劇部の練習に来ていた。
だが 放課後連に来ている演劇部の部員たちがいつもより少なく。
部長も来ていなかったのだ。
「え、部長まだ来てないんですか!? 」
いつもならこの時間帯には必ず、居るはずなのだが
「ああ…連絡もない。それに明らかに今日来ている部員が少ない。」
演劇部の顧問、蛇坂が告げる。
「そんな…」
(あきらかにいつもより少なすぎるな…なにかあったか…「ん? どうした?」
蛇坂が思考していたその時、演劇部員が顧問に報告するように言った。
それは 顧問が来ていない数十分前まで部長が部室に居て、外の空気を吸って来る と言ったきり戻ってこないらしく、
そのため連絡をしているのだが繋がらないとの事。
「なるほどな。それは一大事だ。 よしこれから捜索に出る。今日の練習は中止にする。このまま自主練するもよし、帰宅するのもよし、だがなるべく1人ではなく複数人で練習や帰宅するように頼む。」
その指示に部員たちが返事をし、顧問は部長を捜索に向かった。
残された演劇部員は複数で練習するもの帰宅するもの各々いた。
「しずくちゃんはどうする? 」
同じ演劇部の仲間がしずくに話しかける。
「私は自主練しようと思います。」
そう言って、部室に出ようとするしずくに
「あ、でもなるべく複数人って先生言ってたから」
「はい。なので友達に練習を見てもらいます。それでは」
しずくは自主練をするため教室に向かった。
一方
かすみと璃奈は校舎裏にあるベンチに座っていた。
「返事、来た?」
「演劇の自主連だってさ。」
「それじゃあしょうがない。」
璃奈たちは演劇部員でないため、これ以上は踏み込めない。
「あーあ。折角かすみんが作った。特製コッペパンを食べながら帰ろうと思ったのに…な。はぁ…あんな頑固なしず子初めてだよ…」
そんなかすみの発言に璃奈は考え、
「きっと、今のしずくちゃんも、しずくちゃんだよ。」
「 ほえ? 」
間抜けな返事のかすみに璃奈は過去を思い出しながら続ける。
「私も、ちょっと同じだったから分かるんだ。自分の事が嫌な気持ち。」
その発言にかすみは、つい最近にあったことを思い出す。それは璃奈が感情を顔に出せず、思い悩み、しまいには怪物になってしまった日のことを。
「••••••••」
「私の時は愛さんや直さんがいて、それだけじゃない。皆やシノビさんが私の事を救ってもらって、私は乗り越えることが出来た。 きっとしずくちゃんにも必要なのかも。だから」
「…!」
その言葉に何か気づいたかすみは立ち上がる。
「私、行ってくる!」
※※※※※※※
「私、歌いたいの!たくさんの人に歌声を届けたい! 私が……………」
しずくは空き教室に1人で練習をしていたのだが中々身に入らなかった。
昨日星奈さんと話して少しスッキリした。
自分が思ってたことはもしかしたら誤解だったのかもしれない。嫌われていなかったのかもしれないと、
星奈さんが軽い記憶喪失だと聞いて私は驚いた。
それでも必ず思い出すと言ってくれて私は嬉しかった。
またいつかあの時みたいに笑い合えたらいいと思う。
でも私はまだ悩んでいる。どうすれば自分をさらけ出せるのかを
11年間体に染み込ませるようにしていた癖はなかなか抜けない。 ついつい自分をさらけだそうとする前にセーブをして仮面を被ってしまう。
まだ私はもしかしたら怖いのかもしれない。
それが身に入らない理由の一つ
そしてもう一つ
それはさっきのことだ。
演劇部の皆、そして部長…
いつもの部長なら連絡もなしで練習に休むなんてことは無かった。
不自然なぐらい今日部活に来ていた人も少なかった。
だから私は心配の気持ちと同じくらいどこか嫌な予感がした。
一体何が起こっているのだろう…
「なぜだと思う?」
当然、ある男の声が教室に響く。
「!? 」
今、ここにはしずくしかいないはずだった。それにもかかわらず、何故この場にいるのか。扉が開いた音すら聞こえず男はどうやってここに入ってきたのか、分からず 警戒するしずく
「おっと、驚かせて悪いね。僕はスカイ。君の心を壊しにきた。」
男は名乗るとしずくの元へ近づく。
「私の心を壊す?」
「そうさ。 君も気になるだろ? なぜ演劇部員や部長が部活に来なかったのか」
「……はい」
今一体何が起こっているのか、正解が聞けると思い、頷き返事をする
「それはね。君のせいさ。」
「私の…せい」
「そう君がグチグチと悩んでいたから。だから身近な人が狙われた。」
「狙われた?」
狙われたという意味が分からずオウム返しのように言う
「怪物になってしまったんだよ。君の部長がね。君のせいで」
「…私のせいで、部長が怪物に? …そんなこと…」
にわかには信じられなかった。
「信じないのは無理は無い。だから見せてあげるよ。」
その反応を予想していたスカイはタブレット端末をだし、映像をしずくに見せた。
その映像は演劇部長がネビュラガスを投与され、スマッシュに変わり果てるところを
「そ…んな…私のせいで…」
どうしてこんなことに…
私がいつまでも悩んでいたから部長は狙われた。
私がいなければこんなことにならなかった。
私のせい…全部私のせいなんだ…
ほんと…嫌い…こんな私…
しずくは絶望するように膝をついてしまった。
そんなしずくの姿を嘲笑う者が1人
「そうそうその顔が見たかった。でもこんな所で膝をついてていいのかな? 今にでも君の部長が学園を暴れてしまうよ」
「……ッ…」
床に着いていた手に拳をギュッと握る
私はもう立てなかった。
「仕方ない。なら次はあのやかましい子にするか」
この反応も予想していたスカイはそう言うと、この場から消えた。
「やかましい子……まさか……」
私が初めて同好会の中で仲良くなって今まで一緒にいた。たまに悪態をついているけど私が悩んでいる時、元気ずけようとしてくれた。
とても笑顔が似合うそんな大切な友達。
「かすみさんが危ない…でも…」
立たないといけないのに立てない。
行かなきゃいけないのに行けない。
「立って!立ってよ!…お願いだから動いてよ私の体…」
しずくの卑屈な想いが教室に響いた。
一方
「もう! どこにいるの…しず子は~!」
かすみはあれからしずくの居そうな所を探していた。だが中々見つからなかった。
「ん? なんの音?」
そんな時、ふと何か騒がしい音が耳に入る。
音が聞こえる方へ足を動かすと、そこには、赤いジャケットを左の肩に肩がけした星の力を使う怪物──スターライトスマッシュが暴れていた。
「ヴァァ!」
「うわっ!怪物ぅ!」
スマッシュの姿を見るなり、驚くかすみ。
すると、ある男がかすみに話しかける。
「お、来たね。君を待っていたよ。」
「え、待ってた?」
言っている意味が分からず、困惑しているかすみにスカイは無情にもスマッシュへ指示を出す。
「ヴァァ ヴァァ!」
「え、ちょっ、ちょっと!」
スマッシュはかすみの元へ駆け出し、攻撃をしかけようとした。
その時
ある一人の少女の声がかすみの耳へ聞こえる。
「かすみさん!」
なんとか間一髪、しずくがかすみを抱き抱えるようにして攻撃を回避した。だが攻撃を避けたためスマッシュの攻撃は地面に直撃し、その衝撃でしずくたちは軽く吹き飛ばされた。
吹き飛ばされ、軽く尻餅をつくしずく。
「イタタ…大丈夫? かすみさん? 」
「」
だが返事はなかった。
「かすみさん!」
さっきの衝撃でかすみは気を失ってしまった。
「あーあ。また君のせいだね。」
「……また私のせいで…」
再び絶望しかけるしずく。
その時
「絶望しちゃダメだ!」
あるヒーローの声が聞こえた。
声のする方へ顔を向けると、そこには紫と黄色の忍者─仮面ライダーシノビが居た。
「シノビさん…」
「大丈夫? なわけないか…」
「私のせいです。部長が怪物になったのも、かすみさんを巻き込んだのも。全部…」
しずくは自分を責めるように懺悔する。
だがシノビは。
「君のせいじゃない。」
「え?」
「君は悩んだ。悩んでも悩んでも、答えが出なかった。そんな所をあいつに狙われた。」
「そうです。私が悩んだから。私がいなければこんなことに」
「 言ったろ君のせいじゃない。だって悩みのない人間なんていないから。 人はみな何かしらの悩みを抱えているんだ。それがダメなことなんて俺は思わない。それに君は友達を守ることができたじゃないか。」
「え、」
(きっと怖かったはずだ。
辛くて、苦しくて、でも勇気を振り絞った。)
「あの子が気を失うだけで済んだのは君のおかげだよ。」
「私が守った…私のおかげ…」
「そう。君が居なかったら。もっと大変なことになってたかもしれないから。それに自分がいなければって自分を卑下にして、絶望しちゃダメだ。」
「でも」
「それでも絶望するって言うなら俺が君の絶望を希望に変えてみせる。」
「希望…」
それが俺だから───
そして、シノビはスマッシュの方へ向き合う。
☼☼☼☼
「はぁ……話は終わったかい?」
スカイは心底つまらなそうに問いかける。
「つくづくあんたには怒りを覚えるよ。人の心を弄んで楽しいか?」
「楽しい? そんなこと考えたことないさ。断じて大真面目だよ。」
「大真面目ね…そうか…どうやらあんたとは相容れないようだな」
「みたいだね。」
俺とスカイは水と油のように相容れない。考えることも正反対。
すると、スカイはスチームガンを取り出し、ボトルをセット
『 スコーピオン』
「蒸血」
ミストマッチ
スカイは自身の体を煙に包ませて、バイオ・ポイズンへと変わった。
そんなスカイに俺はソードガンを手に持ち、戦闘態勢をとる。
「ここからは ショウ ・タイムに行かしてもらう。」
右手で忍者のような韻のポーズを取りながら宣言し、俺はすぐさまトリガーを引き忍術を発動させた。
『分身の術 !』
そして、俺は分身体と共に走り出した。
俺はスカイの方へ、分身体はスマッシュの方へそれぞれ対峙する。
「ハァッ!」
ソードガンの刃先を直線に振りかぶり、斬撃攻撃を入れる。
その攻撃にスカイはスチームブレードで防ごうとしたが力量の差がでたのか吹き飛ばされる。
「クッ…ハザードレベルが前より上がってる…」
「当たり前だ。俺だって成長してるからな!」
「…ならこれを使ってみよう。」
鼻で笑うとスカイはあるボトルを取り出す。
「それは…ロストボトル…」
スカイの持ってるボトルに俺は見覚えがあった。
そして、スコーピオンロストボトルを抜き、バットロストボトルをスチームガンにセット
『バット!』
待機音がなり、トリガーを引くとまた再び、煙がスカイを包み込む。
ミストマッチ!
バット・バッ・バット......
ファイヤー!
ポイズンはサソリからコウモリへと変わる。
「ナイトローグ……」
ナイトローグ…それはファウストにいた。敵の幹部。
旧世界ではまだ敵だった頃の幻さん、それに内海さんが変身していた。
なんであいつがロストボトルを…
「さて終わりの始まりといこう。」
そう言うと、スカイは背中から漆黒の翼を展開し、飛行しながら俺の元へ攻撃を始める。
一方
桜坂しずくは戦いの様子を見ていた。
すると、その隣で
「ん………」
それは中須かすみの目覚めだった。
かすみはゆっくりと起き上がる。
「かすみさん!」
しずくはすぐさま、かすみを抱きしめる。
「うわ、ちょっ!しず子!? え、何!」
急に抱きつかれ、それがしずくであると気づくとかすみは驚く。
「よかった…よかった…」
しずくはどこか安堵するように言葉を漏らす。
「え、しず子?」
そんな様子のしずくに困惑していた。
「あぁもう苦しいから!離れてぇ!」
次第に苦しいのか、はたまた恥ずかしいのか、離れるように懇願するかすみ。
「あ、ごめんなさい。」
ふと我に返ったしずくはすぐさまかすみから離れた。
「もう別にいいけど…って、仮面ライダァァ!? 」
照れながら、ふと別方向を見ると、シノビが怪物たちと戦っている姿が目に入り驚く。
「あっ!そうだったかすみん怪物に襲われそうになってそれから───「ごめんなさい。」
「え、」
「かすみさんが狙われたのは私のせいだから」
「しず子のせい?」
「うん────」
しずくはこれまでの経緯を話した。
過去のトラウマから自分をさらけ出せず、仮面を被っていること
そのことで悩み。
そのせいで、演劇部の仲間や部長が狙われたこと。
挙句の果て、かすみまで傷つけそうになったことを
…………~
「そっかぁ…そんなことが…」
「私のこと嫌いになったでしょ?」
「はあ? なんでそうなるのぉ! 大体しず子悪くないし、」
「でも───」
絶望しちゃダメだ。とシノビさんに言われた。でもそんなの無理だ。 全部私のせいなのに…
「はぁ…しず子ってほんっとに頑固だよねぇ。」
どこか自分を責めるしずくを見て大きく溜息をつくかすみ。
「……………」
「でもそこがしず子のいい所でもあるよ」
「え?」
かすみは、今思ったことを伝える
「もしかしたら…しず子のこと好きじゃないって言う子もいるかもしれない。」
「…………」
「こんなことがあって、しず子は嫌われるって思ったのかもしれないけどさ、かすみんはこんなことで嫌いにならない。」
「私は…桜坂しずく のこと大好きだから!!」
「………!」
「だから!心配しなくてもぉぉ••••••」
ふと、しずくの顔を見て、急に気恥ずかしさが沸き、かすみは途中で言うのをやめてしずくに背を向ける。
「帰るぅ!」
駄々こねている子ども見たいに足をズンズンと運ばせるかすみ。
「あ!ちょっと!今は危ないよ!」
そう止めるように言ったがかすみは帰ろうとする。
そんなやり取りをしている近くで戦う忍者とコウモリ。
翼を使った攻撃でシノビを翻弄し、最終的にかすみたちの近くまで吹き飛ばされた。
吹き飛ばされた、衝撃の音にかすみは驚く。
「うわ、ビックリしたぁ!」
「だから言ったのに…」
そんなかすみを見て、しずくは少し呆れるようにでもどこか笑顔でり
…………
「たく、なんて速さだ…ん?」
俺は近くにかすみたちがいるのが見えた。
「ここは危ないから安全な所に!」
二人に聞こえるるように言う。
「分かりました! さ、かすみさん!」
そう言いながら、桜坂はかすみに手を前に突き出すと、
「うん!」
そして、かすみはその手を掴み、
一緒に2人は走り出し、近くの物陰で様子を見た。
(桜坂....どうやら吹っ切れたみたいだな…よかった…)
俺は心の中で安堵した。
すると、スカイが嫌味ったらしく言う。
「あーあ。せっかくいい所まできたのにねぇ。これじゃ作戦が台無しだね。」
そんなスカイに俺は再び立ち上がる。
「どうして、台無しになったか教えてやるよ。あいつらは強い。お前が思ってるよりもずっと、だからあんたの揺さぶりなんかに屈するわけないんだよ!」
「そうかい。でも君は屈するんじゃないかな」
このタイミングで分身体のシノビと戦っていたスマッシュがこちらにやってきた。
俺は 2対1 になってしまう。
「たしかにやばいかもな…でも…」
何か手は無いかと、僅か数秒、思考する。
その時、俺はなにかを閃いた。
「このボトルでまずはスマッシュの動きを」
俺はひつじの成分の入ったボトルを取り出し、ソードガンのスロットへセット
『シィープ!』
その音声がなり、俺はボトルの能力を使った。
「よっと!」
その能力は羊のようなモデルを多勢 召喚し、放たれる。
そして、羊はスマッシュの周りを囲うようにグルグルと回り、その効果でスマッシュの動きが眠るように止まった。
それに驚いたスカイは
「なんだ今のは…」
「 フッフン よく言うだろ眠れない夜は羊を数えろってな!」
「あぁ…そうか」
すると、奴はまた天高く舞い上がり、俺に向かって攻撃をしようとする。
だが
「もうその攻撃は見切った!」
『土遁の術!』
「ハッ !!」
忍術を発動させ、飛び回るナイトローグの重力を操り、地面に落とした。
「縦横無尽に飛び回るなら、重力を操ればいいのさ」
「なかなかやるね…なら」
「まだ終わりじゃない。」
「何、」
「あんたの動きを完全に止める。」
俺は再び、ニンコマソードガンのトリガーを引き、分身した。
それから俺は分身体と同時に忍術を発動する。
『土遁の術!』
『風遁の術!』
『火遁の術!』
最初に土煙を起こすように放ち、そして、その土を固めるために風を起こし、最後に火で炙った。
「必殺、縄文土器大作戦だ!」
「なに…」
その必殺で、ナイトローグの足を固め、動きを封じた。
「そこでお寝んねしてな。」
「さてそろそろスマッシュが起きる頃合いか…」
そろそろだと思い、スマッシュの方へ向く。
「ヴァァ!!」
俺はスマッシュの元へ走り出す。
動き出した。スマッシュを見て、桜坂は不安な様子で見ていた。
「部長……」
「安心しろ、君の部長は必ず助けるから」
「シノビさん…お願いします。」
「ヴァァ!!!」
スターライトスマッシュは星の形をした光弾を放った。
だがそれを全て剣戟で封じて、忍術を発動させる。
『水遁の術!』
ソードガンのスロットへニンジャボトルをセット。
水の力が解放されると、 ゆっくりとスマッシュの元へ歩き出す。
やがてスマッシュの近くまで来て、俺は水溜まりに雫が落ちるような音がすると、
俺は水を纏った必殺斬りを水平に振るうように放った。
『水面斬り!
その音声とともにスマッシュは爆散した。
爆散した影響で水しぶきが飛び交う。
「よっと」シュワー
そして、成分を抜き取り、スマッシュは元の姿に戻る。
すると、桜坂とかすみが部長の元へ駆け寄る。
「大丈夫ですか! 部長!」
桜坂は部長を呼びかけるが、気を失っているため返事はなかった。
「まだ気を失ってるみたいだな。ちょっとすれば目覚めるから安心して」
「はい、」
「あの…」
「ん?」
「ありがとうございました。部長を救っていただいて」
「なぁにどうってことないさ。それが俺の役目だから」
そんな会話をしていると、何かが動き出したような音がする。
「おいおい、僕のこと忘れてないかなぁ?」
スカイの声が聞こえ、桜坂とかすみが不安そうな顔になる。
「ハッ! 忘れるわけないだろ」
そう言い、俺は再び戦闘態勢を取る。
スカイもスチームガンを俺に向けるが
「まぁいい。今日はここまでにしておこう。」
そういうと、スカイはスチームガンを下ろした。
「何?」
「ライダーシステム、やはり脅威だ。僕にその力があれば…」
「さっきからなにごちゃごちゃと── 「また会おう、仮面ライダー」
「あっ、おい!」
スカイはスチームガンから煙を出し、この場から居なくなった。
「あいつは一体……」
「今考えてもしゃーない。さっさと退散しますか、」
「あっそうだ。また絶望しそうになったら、俺を呼んでくれ、何処へでも駆けつけるから」
退散する前に、俺は一言桜坂に言った。
「はい!」
そんな桜坂の表情は笑顔で、抱えていた悩みが晴れたような声で返事をするのだった。
※※※※※※※※※※
あれから二週間後
虹ヶ咲学園と藤黄学園の合同演劇祭の日が今日訪れた。
その演劇祭のポスターを見ている藤黄の制服の二人の少女。
「姫乃、この舞台の主演の子、虹ヶ咲のスクールアイドルらしいよ?」
「そうなんですね。」
※※※※
俺たち同好会は今、客席ホールの後列に座って、演劇が始まるのを今か今かと待っていた。
「しずくちゃん、オーディション受かって良かったね♪」
「だね~」
「何か私の方が緊張してきちゃった••••••」
「歩夢、こういう時は深呼吸だよ!」
「なんかテンションが上がって、ダジャレの一つや二つ思いついちゃうなぁ!」
「ここで披露するのはやめてね。」
「もう分かってるよ~」
エマ、彼方、歩夢、侑、愛、果林がそれぞれ話す。
そんな中、直大は静かに演劇祭が始まるのを待っていた。
そんな直大に菜々は話しかける。
「楽しみですね! 直大さん。」
「だな」
「あっ、そういえば最近同好会に来てませんでしたけど 何してたんですか?」
「あ、それ私も気になってた。」
ふと思い質問する菜々に璃奈。
「ある依頼をされてな。曲を作ってたんだよ」
「依頼ですか?」
「ああ。演劇部の部長さんから頼まれてな」
詳しく言うと、桜坂が主役に再び選ばれて、それから次の日に部長さんから直々に演劇で最後の締めに使う曲、いや桜坂の曲を作って欲しいって頼まれたわけだ。
まあ俺も桜坂の曲自体、作るのを進めていたわけだから即答で了承したけど。
それに、約束だからな。
「もしかして、今日流れる?」
「そうかもしれないな」
「なんだか余計に楽しみになって来ました。」
そんな会話をしていたら、開演のブザーが鳴り、それと同時に照明が落ち、演劇祭の幕が上がった。
(頑張れ!しず子!)
かすみは心の中で、しずくへエールを贈る
「ある街の、ある劇場に、1人の少女がいました。少女の夢は、この街1番の歌手になること。そして、たくさんの人に歌を届けること…」
「あなたの、理想のヒロインになりたいんです!」
物語は進み、
「待って下さいオーナー!!どうして私だけ出番が無いんですか!?」
「残念だけど、あなたの歌の評判が良くないの。もう内の劇場に立たせてあげる事は出来ないわ。」
「ねぇ待って!もう1度オーナーに頼んでみようよ!チャンスを下さいって!」
「もういいの!!」
「そんなに怖いの?本当の自分を見せる事が。」
「っ!」
去ろうとする白しずくを黒しずくは呼び止める。
「待って!!私••••••それでも歌いたいよ!」
「••••••ずっとあなたから目を逸らしていた。でも、歌いたい!その気持ちだけはきっと真実!!今まで、ごめんなさい!」
「これが私!逃れようのない、本当の私!!」
「嫌われるかもしれない。」
「でも、好きだって言ってくれる人も居た!」
「「 だから!この小さなステージで、もう1度始めよう!! 」」
すると、2人のしずくは混ざり合い、純白のドレスから
黒と白が混ざり合ったドレスへと変わる。
そして、始まる
♬~
「雷鳴が胸に鳴り響いて、閉じ込めていた感情が溢れ出していく。もう、見失ったりしない。私だけの想いを!」
♬ Solitude Rain
……………
俺は衝撃を受けた。
ミュージカルのようなライブに今にでも裸足で駆け出していくような迷いも不安も全部、抱きしめるそんな歌声だった。
やがてライブが無事に終わり、桜坂が観客達に一礼すると、大きな歓声と拍手が巻き起こる。
スクールアイドルと演劇、どちらも両立させ、見事に演じきった桜坂の姿がそこにはいた。
「───!」
そんな桜坂の姿を見て、俺は何か思い出した。
そして、演劇祭は無事終演した。
※※※※※
舞台裏
舞台裏ではもう1人のしずく役から演劇部の部長に戻っていた。
演劇部の顧問が今日の演技のことを褒める。
「いや~いい演技だった。俺に負けず劣らずにな」
「素直に褒めたらどうです?」
「フッ そうだな。」
………………………………………
演劇祭が終わり、興奮も冷めない中、新聞部部長がしずくへ取材をしていた。
「こっちに目線をください!」パシャ
「フフッ」
「素晴らしかったです!まさにスクールアイドルの桜坂しずくさんにしかできない舞台でしたね!」
「ありがとうございます」
「役者、そしてスクールアイドルとして、何かメッセージはありますか?」
「…」
「本当の私を、見てください」ニコッ
パシャ!
カメラのシャッターを切る音が鳴り響く。
────────────────────
♬ NEO SKY, NEO MAP!
─────────────────────
「いいステージだったわね」
「はい♪」
「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会…」
「面白いですね」
そう言うと、同好会の紹介新聞に写っている。果林に意味深な視線を向ける、ロングヘアーの少女。
………………………
そんな会話をしている女子高生から離れた先に1人の男がいた。
「ほんと 面白いね。」
なんとスカイも今回の演劇祭に来ていたのだ。
「僕も次の段階に行く肩慣らしをしないとね。」
続く………
8─3話でした。
個人的に solitude rain は凄い好きな曲なので時間かかりました。
これにて第8話の内容は終わりです。なんとか1月中に完結させてよかったです。
次回から第9話に入る予定です。
そろそろ9話からビルドメンバーをどこかで出したいと考えてます。
もしかしたらその前に後日談を投稿するかもしれないです。
よろしくお願いします。