仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~   作:ラビラビfom

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お待たせしました。



9─2話 ~同好会、前に進む時。~

 

 

あれから落ち着きを取り戻した俺たちは、綾小路さんにどういうことなのかと聞いたら、

 

 

「ダイバーフェス?」

 

 

ダイバーフェスというの名の祭り

毎年のこのお台場で行われる大規模の音楽イベントのこと。

 

何でも色んなジャンルのミュージシャンとか、あとはガールズバンドとかも参加するらしい。

 

そして、今年出れるスクールアイドルの枠に藤黄学園と東雲学院が呼ばれることになり、そこで綾小路さん達が虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会をダイバーフェスに出れるように推薦したそうだ。

 

 

「でもどうして綾小路さんが?」

 

当然の疑問を桜坂は口にする。

 

 

 

妹さんのいる東雲学院の人はまだ分かる。でも藤黄のスクールアイドルとはまだ1度も絡んだこともない。

 

それでこそ、俺たちスクールアイドル同好会は、学園内から段々と人気が上がってきてはいる。でも藤黄や東雲に比べると天と地の差がまだある。

 

だからこそ何故俺たちを推薦したのだろうと思っていると、

 

 

「うふっ♪この前の合同演劇祭で、あなたの歌を聴いたのが切っ掛けでした。」

 

「っ••••••••」

 

 

なるほどそれなら納得。

確かにあの場に藤黄のスクールアイドルが居ても何ら不思議じゃないしな。

 

「皆さんがどんなライブをするのか、見たくなったのです。特に、朝香果林さんは雑誌でよく拝見していましたし、人気の読者モデルがスクールアイドルをするなんてスッゴく魅力的じゃないですか!」

 

 

なんだろう最後の方、すげー熱がこもってるような感じがしたなぁ…

 

気のせいか?

 

 

その隣でワナワナ震えながらかすみがスマホの画面を指さす。

 

「こここここれって!!すっごくお客さん来るんですよね!?」

 

「はい!三千人くらい!」

 

「三千っ!?ヒョエ〜〜〜••••••!!」

 

中々の規模ってことか…

 

 

「出ましょうよ!!こんな大っきなライブに出るチャンスなんて、早々無いですよ!!」

 

「でも、1つだけ問題があって••••••」

 

 

「ふえっ?」

 

 

その問題とは、

 

どうやら、スクールアイドルが披露出来るのは、一学校三曲までらしい、藤黄と東雲はグループだから問題はないらしいが、俺たち同好会はソロアイドルだから、そこが問題なのだろう。

 

 

「9人で9曲か………」

 

俺はポツリと言葉を漏らした。

 

 

 

「なので、正直お誘いするか迷ったんですけど••••••」

「でも、出来たばかりの同好会にとっては悪い話ではないですよね?」

 

 

 

確かにそれはそうなんだよなぁ…。

 

同好会の知名度をぐんと上げる、チャンスでもあるわけだし。

 

 

~~~~~~~

 

それから、俺たちはダイバーフェスをどうするのかみんなで話し合うことにした。

 

 

虹ヶ咲学園 校舎裏

 

最初に案を出したのはエマ先輩だった。

 

 

「め、メドレー形式とかどうかな?」

「それなら、1曲だよね!」

 

 

「いや、それは難しいんじゃないか?」

 

「え?」

 

 

「はい。もし、9人でやることになったら軽く10分は超えてしまいますし。」

 

「そっか……」

桜坂の説明に宮下を筆頭に皆 「う~~ん」と唸る。

 

 

俺は出来るなら、9人全員出したい。

でも現実的に考えるとそれは難しいだろうな。

 

 

全員で一緒の歌を歌うなんて出来ればいいが、そもそもそれが出来ているなら、ここまで悩んだりはしない。

 

全員やりたいことも個性もバラバラ、だからそのためのソロアイドルという道を選んだわけだしな。

 

 

まあ正直言うと、俺の中で答えは出ていた。

 

 

それはこの中の誰か1人がダイバーフェスに出ること。

それが1番現実的だろう。

 

恐らく、この考えは、みんな思ってることだろうな。

口には出さないだけで。

 

 

「どうしたもんだろうねぇ••••••」

そう侑が言うと、

 

 

「あれこれ考えるだけ無駄よ。今回のステージに立てるのは、この中の1人だけ。誰が出るか決めましょうよ。」

 

朝香先輩の静かで冷たい声が俺達にのしかかった。

 

 

さすがは朝香先輩だな。

こういう言いずらいことも恐れることも無くズバッと口にしてしまう。

 

 

 

朝香先輩の言葉に全員、恐る恐る手を挙げるが、皆、周りの顔色を伺うようにしながら、挙げた手を1人、また1人と、下ろしていく。

 

 

そうなるのも無理はない。

 

同好会は、一度 方向性の違いから衝突し、廃部になってしまった。

そんな過去から皆、お互いに遠慮し合っているのだろう。

 

 

 

そんな中、歩夢が恐る恐る、提案をする。

 

「く、くじ引きはどうかな?」

「そ、それが良いかも。」

 

 

「互いに遠慮し合った結果運頼み。そんなのでいいわけ?」

 

またもや朝香先輩は呟く。

 

 

『『『……………………。』』』

 

すると、せつ菜が

 

「ですが私達は!!」

 

「衝突を怖がるのは分かるけど、それが足枷になるんじゃ意味無いわ。」

 

 

「っ••••••!!」

 

「それで本当に、ソロアイドルとして成長したと言えるの?」

 

「•••••••••。」

そんな朝香先輩の言葉にせつ菜は何も言えなくなった。

 

 

そして、畳み掛けるように朝香先輩は言う。

 

「遥ちゃんはともかく、綾小路さんは、好意だけで私達を誘った訳じゃないでしょうね。」

 

 

「え?」

「そうなの?」

 

「いずれにしても、今回は同好会が試されるライブになる。だから、本気でそれに立ち向かえるメンバーを選ぶべきよ。」

 

 

これに対して皆 答えられず 顔を暗くし、俯いてしまう。

 

 

「今日は帰るわね。」

そう一言だけ残し、そのまま背を向けて帰って行ってしまった。

 

 

「果林ちゃん……」

 

 

 

 

少し間が空き、俺は口を開く。

 

 

「ま、朝香先輩の言う通りかもな。」

 

「直大さん……」

 

 

だがかすみは

「でも!」

 

「だってそうだろ? 」

 

「それは…そうかもしれないですけど…」

 

 

「もしかしたらさ、こんな風に誰か1人決めないといけない、そんな状況になるときがまたあるかもしれない。」

 

「その度に悩んでたら大変だろ?」

 

「まあ…そうですね…」

 

 

俺は続ける。

 

「前みたいになるのが怖くて遠慮するのも分かる」

 

「でも、ずっとこのまま遠慮し合ってていいわけじゃない」

 

「だからきっと、今が過去を乗り越えて、前に進む時なのかもしれない。」

 

 

『『『『『………!』』』』』

 

 

すると、宮下が喋り始めた。

「あたしはさ、同好会に入ったのは皆より遅くて、過去に何があったのかよく分からないけど。きっと大丈夫だと思うんだ。

 

だって、今の同好会は昔と違うでしょ?」

 

 

そんな宮下の発言に初期メンバーの5人は何かに気づいたようだ。

 

「「「「「…………あ、」」」」」

 

 

そして天王寺が宮下に続くように言う。

 

「うん。新しく入った私たち、それに皆をサポートしてくれる。侑さん直さんがいる。」

 

 

 

「え!私?」

侑は驚くように自分を指差していた。

 

「侑ちゃん以外に誰がいるの?」

 

 

「そうそう。昔とは違うんだ。だから、きっと今の俺たちなら前みたいにはならない。俺はそう思う。」

 

 

「直大さん……」

それでもせつ菜は、まだ心配だと、感じ取れるそんな雰囲気。

 

 

まあ、あの時の事を一番責任を感じてるのはせつ菜だし、無理もない。

 

 

 

「まだ心配か?」

 

「はい……」

 

「なら、ゆっくり考えればいい。まだダイバーフェスまで時間はあるしな。」

 

 

まだ時間はある。

 

その中で悩んだ その先に答えがあると思う。

きっとせつ菜なら、答えを出せる。

 

 

 

その日はこれにて解散した。

 

 

────────────────────

 

 

翌日

 

 

この日は土曜日で果林はあるスタジオにてモデルの撮影が終わり、ある場所に行こうとしていた。

 

が………

 

「困ったわね……もしかして、また道1本間違えたかしら••••••?」

 

 

果林はスマホのナビアプリを見ながら歩き出すのだが、中々目的地に着かないのだった。

 

 

それもそのはず、

 

説明しよう!

 

朝香果林は極度の方向音痴なのだ!!

 

 

 

 

 

「はぁ••••••エマに助けて貰おうかしら••••••はぁ……」

そう果林はため息をついたその時ある声が後ろから聞こえる。

 

 

「あれ? 果林さん?」

 

「!?」ビクッ

 

果林は聞き覚えのある声にビックリし、後ろを振り返ると──

そこには同じ同好会に所属している後輩のせつ菜 歩夢 侑 直大 の4人だった。

 

 

☼☼☼視点は変わり────

 

まさか朝香先輩とエンカウントするなんて思わなかったな。

 

歩夢が訊ねた。

 

「お買い物ですか?」

「いやぁ……」アセダラダラ

 

そんな質問に朝香先輩は焦ったような歯切れが悪そうな 感じだった。

 

そんな様子の朝香先輩に俺は何かを見抜いた。

 

「ほほう…これはまさしくあれだな!」ニヤニヤ

 

十中八九、道に迷ってるんだろうな。

 

 

そんな俺の発言に疑問を思ったのか侑が俺に訊ねた。

 

「え、あれってどういうこと?」

「ああ…そりゃあ、あれだよ。アレ」

「???」

 

 

すると、せつ菜が言う。

 

「もしかして!!」

そしてせつ菜は、朝香先輩の手を握りながら、同士を見つけたと言わんばかりのキラキラした目で──

 

「果林さんもこういうの好きだったんですかぁぁ!!」

 

「え?」

 

そんなせつ菜に困惑していた朝香先輩だが、隣にあるポニーテールの少女のパネルが視界に入り、ようやくせつ菜の言っている意味を理解したのだった。

 

「さぁ!果林さん!早速行きましょう!」

せつ菜は朝香先輩の手を引いて、店に入っていった。

 

 

「え、ちょっとぉ!」

 

 

「直大の言ってた。あれって、アレのこと?」

侑は店を指差しながら、言った。

 

「いや…アレじゃない…」

 

それから俺たちもせつ菜の後に続き、店に入った。

 

 

 

 

ODAIBA 〇ーマーズ

 

 

せつ菜は入ってすぐに陳列されていた 【紅蓮の剣姫】

というタイトルのラノベの最新刊を見つけ、手に取った。

 

どうやら、かなり流行っている作品らしい。

 

「ありました!!買って来ますね!!」

せつ菜と一緒に入った朝香先輩はというと、ラノベが置いてあった棚の隣にあるものを見つけた。

 

 

「これって••••••」

 

侑と歩夢が口を開いた。

「最近、スクールアイドルのグッズも取り扱い始めたらしくて!」

「だから、せつ菜ちゃんに連れて来てもらったんです。」

 

「へぇ~」

 

 

すると、侑が何か見つけたらしく、声を挙げる。

「あー!?」

 

 

「うわ、ビックリしたぁ…急に声を挙げるんじゃありません。ここお店の中よ…」

 

侑の声に驚いた俺はそう言うと、歩夢がツッコんだ

 

 

「何でお母さん口調?」

 

 

 

「ごめんごめん。 」

「はぁ…それで何を見つけたんだ?」

 

「ほら これこれ!」

 

侑は見つけた物を指差す。

そこには、東雲と藤黄のスクールアイドルのグッズが置いてあった。

 

「遥ちゃんたちのも置いてあるのね。」

そう朝香先輩がグッズを手に取りながら呟く。

 

俺もグッズを手に取ってみる。

「はぇ~完成度高ぇーな。これ、」

 

「にしてもこういうグッズって一体誰が作ってるんだろうな」

 

俺はふと疑問に思った。

 

 

「さあ… スクールアイドルの公式…とか?」

歩夢が答える。

 

「え、なにそれ?」

 

スクールアイドルの公式? そんなもんあんのか?

 

そう考えていると、侑が

 

 

「直大…それ以上言うと、消されるよ…」

「なんでだよ。急に物騒になりすぎだろ!」

 

 

 

 

 

 

そんな会話をしていると、買い物を終えたせつ菜がやってくる。

 

「お待たせしました!」

するとせつ菜に朝香先輩は、ある事を訊ねた。

「ねぇ、あなたのグッズは無いの?」

 

 

「えっ?」

「無いですよ~。ちょっと悔しいですけどね。」

 

せつ菜は苦笑いするように言っていた。

 

「いつか私たちも、ここに並べるようにしたいです!」

 

 

「フフッ……そうね。」

そんなせつ菜の志に朝香先輩は柔らかい笑みを浮かべていた。

 

 

※※※※

 

 

それから俺たちは店を出た。

 

 

「私、そろそろ行かなきゃ」

 

 

「用事あったんですか?」

「引き止めてしまってすみません。」

 

 

「いいのよ。時間通りに着くと良いけど••••••」

 

 

朝香先輩はスマホを取り出し、焦ったような表情をする。

 

すると、朝香先輩は俺にだけスマホの画面を見えるようにこっそりと聞いてきた。

 

 

ねぇ、この場所って何処だか分かる?」コソコソ

 

えぇと…この場所は……ってもう目の前じゃないですか!」コソコソ

 

「え、」

 

筋金入りっすね。」コソコソ

悪かったわね!」コソコソ

 

 

っていうか…なんでこんなコソコソ話してるんすか?」コソコソ

 

いや、ほら…」コソコソ

 

あ、まさか…侑たちにバレたくないとか?」コソコソ

 

 

…そ、そうよ。昨日あんな風に言った手前、道が分からないなんて言ったら、侑たちになんて言われるか…」コソコソ

 

別にあいつらなら大丈夫だと思いますけどね。」コソコソ

 

 

あのn「果林さーん!直大さーん!なんの話してるんですか!!!」

 

朝香先輩とコソコソ話をしていると、せつ菜たちが話しかけてきた。

 

 

「いや、まあ色々と彷徨ってたっていうかなんていうか…」

「ちょっと!直大!」

 

 

「彷徨ってた?」

「一体何に彷徨ってたんですか!!!私、気になります!」(キラキラした目)

 

 

そんなせつ菜の勢いに負けたのか、朝香先輩は恐る恐る話した。

 

「ぅ……その…ダンススクールの場所が分からなくて、道に…彷徨ってたのよ

 

 

「……方向音痴というものなのかもしれないわね。」

 

 

「「方向音痴?」」

 

 

「なのかもしれないって言うか。そうなんだけど。」

 

「お黙り…」

 

「はい…」

 

ヒェッ 朝香先輩怖いっす。

 

 

「その…幻滅したわよね…高校生にもなって方向音痴だなんて…」

 

それを聞いて歩夢たち3人は、

 

「そんなことないですよ!」

 

「うん!意外だけど可愛いです!」

「ですね!」

 

3人はそれぞれ朝香先輩に言葉を投げかけた。

 

「え………貴方たち…」

幻滅されると思っていたのだが、その反応は思いもよらないものばかり

 

 

 

「言いましたよね? あいつらなら大丈夫だって!」

「…ふふ…そうね。」

 

 

せつ菜がふと疑問に思ったことを口にする。

 

 

 

「そういえば ダンススクールと言ってましたけど、もしかして、ダンス習ってるんですか?」

 

「ええ…偶々モデルの仕事で、ここの先生に会ってね。」

 

 

「流石果林さん!!」

「そうですね!陰で努力しているなんて、尊敬します!」

 

 

「はぁ••••••努力しなきゃ、ライバルに追い付けないからね。」

 

 

そして歩夢とせつ菜に視線を向け、その瞳を真っ直ぐ見据えて言った。

 

 

「あなた達の事よ。」

 

「「っ!!」」

 

「何て言うか、手を抜けないのよ。折角部活に入ったんだから、楽しみたいって気持ちもあるんだけど••••••だから、昨日は言い過ぎたかもしれないわ。ごめんなさい••••••」

 

「謝らないで下さい!」

 

「??」

 

「果林さんは正しかったと思います!」

「私達はソロアイドルだもんね!」

 

「ええ!お互い切磋琢磨して行かなくては、成長出来ません!それなのに私は、また皆さんに迷惑掛けたくなくて、遠慮してました。だから今が!」

 

「うん!昨日直大が言ってた、前に進む時なんだよ!」

 

せつ菜たちは昨日悩んでいたことを吹き飛ばすように言っていた。

 

 

どうやら答えは出たみたいだな。

 

すると、朝香先輩が確認するように俺に聞いた。

 

「そんな事言ってたの?」

「ま、まあ…」

 

 

「フフッ…直大も同好会のことしっかりと考えてるのね。」

 

「それは朝香先輩もですよ。それに何だかんだ言って世話好きですもんね?」

それを聞いて、朝香先輩は照れ隠しなのか、僅かに赤く染めた頬を横に逸らして言った。

 

 

「そう…かしら?」

「はい。」

 

 

そんな会話を朝香先輩としていると、せつ菜が訊ねた。

 

「果林さん。まだ少し時間ありますか?」

「えっ?ええ••••••」

 

ある提案をする。

 

「誰がダイバーフェスのステージに立つか、皆で相談しませんか?」

 

 

「「「「 えぇっ!!?」」」」

 

 

そんなせつ菜の提案に俺たちは驚いた。

 

 

「い、今から!?」

 

「はい!果林さんの本気は、全員に届いてる筈ですから!私達同好会が、次のステップに進む為に、必要な事だと思うんです!どうでしょう?」

 

さすがはせつ菜だなと解釈一致する行動だ。

そんな提案に朝香先輩は、

 

 

「良いんじゃない?」

 

「朝香先輩がいいなら俺も大丈夫だ。」

 

侑と歩夢も俺に続くように賛同した。

 

 

「では!早速皆さんに連絡しますね!」

 

せつ菜はスマホを取り出し、他のメンバーを招集したのだった。

 

 

☼☼☼☼

果林はふと思う。

 

(ソロアイドルで仲間だけど、ライバル。それが、私達の••••••!)

 

 

 

☼☼☼☼☼

 

 

それから皆で集まり話し合った結果。

 

ダイバーフェスに朝香先輩が出ることになった。

 

 

そして、俺たちはダイバーフェスに向けて練習、準備を始めた。

 

 

 

※※※※※

 

場所は打って変わり、ある研究室。

 

 

 

「」カタカタ

 

ある研究室にて黒髪の青年がパソコンを操作している音が響いていた。

 

 

そしてパソコンの画面にはある記事が

 

『お台場に現る! 謎の忍者のヒーロー!!?』

 

 

パソコンを操作している主はその記事の情報をまとめていた。

 

 

すると、茶髪の青年が現れ、そのパソコンを操作しておる青年へと話しかける。

 

 

「おーい!戦兎~カップ麺食うか~?」

 

 

だが変わらず、青年はパソコンを操作する。

 

「……」カタカタ

 

 

「って無視かよ!」

 

「さっきからキィキィうるさいぞ。猿か?」

 

 

「猿じゃねぇよ! 俺はプロテインの貴公子! バサッ 万丈龍我だ!」

 

茶髪の青年──万丈龍我はそう言いながら、人差し指を天に掲げる。

 

 

そんなバカっぽい動作をしている万丈を無視した、黒髪の青年──桐生戦兎はパソコンに向き合った。

 

 

「…………」カタカタ

 

そうこの2人こそ、ある地球外生命体から地球を守ったヒーロー─仮面ライダーの1人である。

 

 

「で、何やってんだ?」

「ああ…これこれ」

 

戦兎はパソコンの画面を指さしていた。

その画面を万丈は見ると、

 

 

「謎の忍者のヒーロー? これって直大のことか?」

 

 

「さぁ…そこまでは分からない。もしかしたら直大以外の誰かが変身している可能性もある。」

 

 

「でも忍者のヒーローって直大しかいねぇだろ?」

 

「それはまあそうなんだが、俺たちはまだこの世界になってから直大と会ってないだろ?」

 

「確かに!」

 

 

そして、戦兎は半年前の出来事を思い出すように話し始める。

 

新世界になってから、約数ヶ月──地球外生命体キルパスが現れた。

 

「あの時万丈がパンドラボックスに触れたことで旧世界でネビュラガスを受けたことがある人たちは記憶が甦った。」

 

「おう!それでかずみんたちが俺を助けに来てくれたもんな。」

 

「ああ…でも万丈を助けに行く前に美空や紗羽さん、一海たちが幻さんの招集で政府の一室に集まったんだ。」

 

 

「へぇ~じゃあその場に直大も居たんだろ?」

 

 

「はぁ…流石バカだな。」

 

ため息を零す戦兎に万丈はいつものように抗議する。

 

「ハァ? 誰がバカだよ!せめて筋肉つけろよ!」

 

 

「さっき話したろ。俺たちはまだ直大と出会ってはいない。だからあの場に直大は居なかった。」

 

 

「じゃあなんで?」

 

戦兎は当人では無いため、本当かどうか分からないが恐らく───

 

「それは恐らく、幻さんの招集に気づいてなかったんだろう。ほらあいつ高校生だし。」

 

 

「学校に居たってことか!」

 

「おそらくな。だからこそどうして、変身出来ているのか謎なんだよな。ドライバーの出処も謎だし。」

 

 

「じゃあボトルは? 確か俺たちが60本持ってるはずだよな?」

 

「ああ…それなら、忍者ボトルとコミックボトルの2本はどこかにいった。」

そのボトルのみピンポイントに盗まれていた。

さらっと、告げる戦兎に万丈は声を上げる。

 

「うそだろ!セキリティはどうなってんだよ!」

 

「しょうがないでしょうが!俺が散歩に行ってたらいつの間にか無くなってたんだから! 後セキュリティな。」

 

 

「どっちでもいいだろ!」

 

「よくないっての。だからバカなんだよ」

「だからバカっていうなよ!せめて筋肉つけろ!」

こうやって、言い合いをするが、この2人は互いを相棒だと思っている。ただ直接本人に伝えるなんてことはしない2人なのだが

 

 

「で、話を戻すけど。お台場に謎の忍者のヒーローがいるってことは?」

 

 

「?」

 

「それと対峙する怪物がいるってわけ。ネットとか見ると、怪物の目撃情報が多々ある。」

 

「怪物ってもしかして!?」

 

万丈が想像するのは、旧世界で幾度もなく、戦った怪物───

 

 

「ああ、おそらくスマッシュだろう。」

「でも、ファウストはないはずなのになんで!?」

 

ファウストという悪の秘密結社と言ったもので。

人間を奴隷のように扱い、人体実験をしてスマッシュ作り出すこと目的としていた組織。

 

だが、そのファウストは旧世界では壊滅しており、この新世界に至っては、そもそも存在すらしてないはず。

 

 

「これは憶測だが、ファウストではない何者かがスマッシュを作っている可能性が高い。」

 

 

「何者って誰だよ?」

 

「さぁ…?」

 

「ま、だから 調査する必要がありそうだな。」

 

すると、戦兎はある兎型のペットロボットを起動した。

 

 

 

──ついに正義のヒーロー桐生戦兎も動き出す──

 

 

続く……

 

 







9─2話でした。


最後に出てきたのはクローズドラゴンのような兎型のペットロボットです。

イメージはラビラビフォームの際に出てくる兎を小さくした感じです。

主に調査や探索、物を届けるなどの役割

変身機能は付けてはいないです。


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