仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~ 作:ラビラビfom
あれから直大が1人忘れ物を取りに行った後、
侑とせつ菜の2人で歩いていると、侑たちを探しに来た歩夢とばったり出会い、3人で一緒に和室へと戻っていた。
「明日も早いので戻ったらすぐ寝るとしましょう」
「そうだね!」
「うん!」
ちょっとした世間話をしながら、和室までやってくると、扉が開かれたと同時に悲鳴が聞こえる。
「 「 「 きゃああああああ!!!」」 」
「えぇっ!?」
「3人ともどうしたの!? 」
悲鳴を上げたのは、かすみ、しずく、璃奈の一年生の三人であり、何かコスプレのような物を着ている。その姿に疑問を抱いた歩夢は質問する。
「その格好は…何? コスプレ?」
「そ、それがですね───」
しずくが話す。
事情を聞くと、彼女達は3年生たちを驚かそうとしたらしいが、
逆に3年生たちの厚化粧のメイクに驚かされてしまったそうだ。
場所は変わって、和室の中へ
「いったい何をしてるのですか!?悪ふざけにも程があります!」
せつ菜の声が部屋にこだまする。
そんなせつ菜のお叱りの言葉に小さくなっている3年生と1年生の6人
「ちょ〜っと楽しくしようと思っただけなのに〜」
「そうそう」
「そんなにめくじら立てなくても…」
かすみやエマ、果林は細々と口を開くが
「何ですか〜?」(怒り)
口答えするんじゃないと言わんばかりにお怒りになるせつ菜。
「「「「「「ひぃぃぃぃ!! 」」」」」」
そんなせつ菜にブルブル悲鳴を上げると愛が軽く宥めるように口を開く。
「まあまあ。明日から練習だし、もう寝ようよ。」
「だね」
「はぁ••••••そうですね。」
「「「「「「ホッ……」」」」」」(安堵)
「アハハ……」
ホッと撫で下ろす、仲間を見て、苦笑いする歩夢であった。
───────────────────
一方、星奈直大はメッセージに書かれている指定の場所まで向かった。
その場にはある男が
「来たみたいだね。」
「やっぱりお前だったか…このメッセージを送ったのは…」
謎の男──スカイ。
「無事に届いて何よりだよ。合宿は楽しいかい?」
一体どうやって俺の連絡先を知ったのか、疑問は絶えないが今はいい。
「世間話をする為に俺を呼び出したわけじゃないだろ?」
「冷たいねぇ…まあいい。早速、本題に入ろう。」
すると、スカイは左手にあるドライバーを俺に見せつけるように取り出した。
「それは…ビルドドライバー、なんで!」
「君との戦闘データから割り出し作ったのさ。」
「それだけで作れる代物じゃないはず…」
「あんま僕の技術を舐めない方がいいさ。」
「でもそれはハザードレベルが一定数ないと使えない。スチームガンばかり使ってたあんたには使えないはずだ。」
「フッ…だからそのために特訓をしたのさ。君たちにならってね。」
そう言って、2本のボトルを右手に持つ。
「………!」
「さぁ実験を始めよう…」
そう言うと、スカイはベルトを腰に巻き、右手にサソリを模した赤紫色のスコーピオンボトル、左手に金色のゴールドボトルを手に持ち、シャカシャカと振った。
ボトルキャップをしめ、スロットにセット、
スコーピオン!ゴールド!
「ベストマッチ……」
「幻のベストマッチってわけだね。」
そして、ボルテックレバーを回す。
すると、スナップライドビルダーが展開。
赤紫色のスコーピオンハーフボディと金色のゴールドのハーフボディが形成される。
すると、スカイは左手をパーの形にした後、その左腕に右腕をクロスさせたポーズを取り、ある問いかけをされる。
Are you ready?
その問いかけにニヤリと笑い。
「フッ…変身…」
まるでビルドのベストマッチの1つのようで
(俺から見て) 右側にはサソリを模したような鮮やかな赤紫色の複眼が煌めいていて、対する左側の複眼は金色の輝きを放っており、その左腕にはサソリのような尻尾が巻きついていた。
その姿はどことなく不気味で暗く異彩を放っていた。
「!…ビルド…」
俺は思わず息を飲むように驚く。
「ビルドと名乗りたい所だが君にならうなら」
「ポイズン…仮面ライダーポイズンと名乗ろう。」
仮面ライダーポイズン ゴールドスコーピオンフォーム
「さぁ終わりの始まりだ…」
その宣言がこの場へ響く。
「幻のベストマッチだが何だか知らないが俺があんたを止める!」
俺もいつものようにドライバーを取り出し、腰に巻いた。
そして、ホルダーからボトルを二本取って、そのボトルを振った後、スロットにセット
待機音が鳴り、ボルテックレバーを回す。
「変身 !」
右手で忍者のように韻の手に変え、そのまま左腕と右手をクロスした変身ポーズを取りながら、そう言うと、2色のボディが挟み込む。
「 ショウ・タイムに..行かしてもらう。」
そう宣言し、足をグッと踏み込んで走り出した。
戦闘が始まる。
「ハッ!」
走り出した俺はスカイ目掛けて右の拳を前へ突き出し、パンチ攻撃を入れた。
「なっ、」
だがその攻撃をスカイはいとも簡単に左手で防ぐ。
「そんなもんかい?なら次は僕の番だ。」
スカイはそう言って左足で俺を蹴りあげる。
蹴りあげられたことにより、奴と距離が空いた。
「前とは何もかも違うってことか……」
「特訓の成果出てるかな?」
「さぁな」
『 ニンコマソードガン!』
俺は武器を生成した後ガンモードにし、銃撃を放つ。
対するポイズンは右腕から金の延べ棒を複数生成し銃撃を防ぐと、その延べ棒を操るようにしながら、俺に向かって放ってきた。
俺はその攻撃を剣で切ったり、避けていたりして、何とか防いでいたが、段々と押され始める。
そして、スカイはその隙を見逃さず、
左腕に巻きついているサソリの尻尾のようなものをムチのように扱い、俺の右足に巻き付かせ、そのまま俺をハンマー投げかのように吹き飛ばし、俺を学校の壁に叩きつけた。
「……ッ…」
なんつう強さだ。
アイツに手も足も出てない。
何やってんだ俺は…
さっきの攻撃で体中がバキバキに痛い。
でも
まだここで終わってたまるか。
俺は自分を奮い立たせ立ち上がった。
「まだ立ち上がるか…」
「何度だって立ち上がってやるさ。」
何度でも、立ち上がる。
例えどんなに傷ついたとしても、どんなに苦しかったとしても
今までそうだったように!
「ハァァァ!!」
俺はもう一度走り出す。
※※※※※※
一方 その頃 彼女たちは
「ふう~布団並べ終わった~」
彼女たちは仮面ライダーが校舎内で戦っていることはいざ知らずに、ただ寝るために布団を並べており、今それが終わった所だった。
「彼方ちゃんはもうお眠ぅ~」
「あ、彼方先輩!まだ寝ないでくださいよぉ! これから枕投げするんですから!」
「うわぁ~日本の伝統の枕投げ♪私やってみたかったんだ。 」
「枕投げって日本の伝統だったかしら?」
果林はふと呟くと、せつ菜が口を開く。
「そんな時間ないですよ。 明日から練習があるんですから。」
それに反抗するようにかすみが口をとがらせる。
「えぇ~夜はまだこれからなのにぃ!!」
こんな風にワイワイ賑やかで平和に会話をそれぞれしていた。
すると、しずくが何かに気づいた。
「そういえば先輩の姿が見えないですけど」
「確かにホッシーどこ行ったんだろう?」
それを聞き他の彼女たちも、直大の姿が無いことに気づく。
侑は唸らせながら、口を開く。
「う~ん。忘れ物取りに行くって言ったきり全然帰ってこないなぁ…」
「私、連絡してみるね!」
歩夢はスマホを取り出し、電話したのだが、当然今、直大は戦闘中のため電話に出られなかった。
「う~ん……」
「どうだった?」
侑の言葉に歩夢は首を振る。
「繋がらない…」
ここでかすみが今、思ったことを声を大にして口にする。
「まさか、何かあったんじゃ!」
それに愛は驚き、璃奈は心配そうに呟く。
「えぇ!」
「心配…」
すると、いてもたってもいられなくなったのか、しずくが言う。
「私探して来ます!」
だが、せつ菜は反対する。
「いや、もう辺りも暗いですから危ないですよ。」
「でも…」
それに果林も
「そうね。もう少し待ってみましょ。」
「はい……」
だが何分待っても直大が帰って来ることはなかった。
「…やっぱり心配だよ。私探してくる!」
「あ、ちょっと!歩夢!」
痺れを切らした歩夢が部屋を飛び出し、直大を捜索に向かった。
侑は歩夢を追いかけようとしたがせつ菜に止められる。
「待ってください。」
「でも歩夢が…」
「ここは私が行ってきます。皆さんはここで待っていてください。」
そう言って、せつ菜も歩夢を追いかけるように部屋を後にした。
「直くん一体どこに…」
歩夢は声を漏らすと、大きな声で自分を呼ぶ声が聞こえる。
「歩夢さーん!」
「せつ菜ちゃん!?」
「ここは手分けして探しましょう。歩夢さんは部室棟をお願いします。」
「うん。分かった!」
2人は手分けして捜索を始める。
「どこにいるんでしょう…」
せつ菜は今教室が多くある廊下を歩き捜索していた。
ふと、ある戦っているような音が聞こえる。
「ん? この音 向こうの方から? 行って見ましょう!」
せつ菜は音の聞こえる方へ向かうと、そこには
「ハァッ!」
「フッ…!」
紫と黄色の忍者─仮面ライダーシノビと謎の赤紫色と金色の何かが戦っていた。
「やっぱり戦っていましたか…ん?あれも仮面ライダー?」
※※※※視点は戻り
「やっぱり君は良いねぇ…」
「何?」
「潰しがいがあるよ。君は」
「ケッ…そうかよ」
そんな会話をしているとスカイはこの場に現れたせつ菜をチラ見した。
「君は守るんだろうな」
「何が言いたい?」
「こういうことさ」
スカイは腕に巻きついているサソリの尻尾のようなもの──スティングテールを近くで見ていたせつ菜目掛けて放った。
「………ッ!」
「! …させるかよ!」
放たれてしまった攻撃に対して、俺はせつ菜に向かって飛び込み体全体を使ってせつ菜を攻撃から守った。
「っ……大丈夫か?」
「はい。私は大丈夫です。でも直大さんの方が…」
さっきの攻撃で俺は左腕を強く痛めた。
「……俺は大丈夫。だから早く逃げて。」
「………わかりました…」
心配そうな表情をしながらせつ菜は走り出した後、物陰に隠れ、様子を見ている。
「流石はヒーローだね。でも君は僕に勝てない。」
「言ってくれるじゃねぇか…」
「君のハザードレベルは3.7。そして僕は3.8。この意味が分かるかな?」
「例え、ハザードレベルで負けていたとしても俺は諦めない。」
「そう来なくちゃね。
さて、一気に決めようか。」
「望むところだ。」
俺たちはそれぞれボルテックレバーを回す。
それにより、俺は内部にあるボルテックチャージャーが作動し、エネルギーが右足に集中。
””Ready go!!””
その音声と共に俺は高くジャンプ。
そして、スカイは左腕から金塊を生成、放出した後、その余波で高くジャンプするように飛び上がる。
””ボルテックフィニッシュ!””
俺はジャンプした後、エネルギーが集中している右足を前に突き出し、ライダーキックの構えをとる。
対するポイズンは、左腕にあるスティングテールを伸ばし、右足に巻き付かせ、その右足を前に突き出し、同じくライダーキックの構えをとる。
その後二人のライダーの必殺技がぶつかり合う。
「ハァァッ!!」
「フッ!」
最初は俺が優勢だった。だが、
その時、先程攻撃を受けた左腕が痛みだす。
その影響で段々とスカイが押し初め、俺は劣勢となる。
「僕の勝ちだ。」
そう言い放った後、衝撃波が生まれ、爆散。
その爆風で金塊が雨のように降りだす。
そして俺は吹き飛ばされ地面に強く衝突すると、次の瞬間、強制変身解除される。
「っ!直大さん!」
せつ菜はすぐに直大の元へ駆け寄る。
「…………ッ……」
俺はフラフラになりながら、立ち上がろうとするが、左腕に痛みが走る。
すると、スカイはゆっくりとこちらを向き、喋り出した。
「どうだい? これが僕の力さ」
「………」
俺は唇を噛み締めるようにスカイを見た。
「僕はこれからもっと強くなる。この姿はその途中過程に過ぎない。」
「……まだ…上があるって言うのか?」
「ああ。この前の戦闘データをフル活用してね。」
「まさか…お前……」
「フフッ……君は着いて来れるかな?」
すると、奴は高らかに笑い出した後、スチームガンから煙を出し、この場から居なくなった。
スカイが居なくなった後、俺は痛みが出るものの、立ち上がろうとする。
すると、せつ菜がそれを止めた。、
「無理に立ち上がろうとしないでください。」
「せつ菜…でも俺は大丈夫だから。」
「大丈夫じゃないです! 私を庇ったせいで直大さんは…」
せつ菜は自分を責めるような口調で言い、下を向いてしまった。
「別にせつ菜のせいじゃない。」
「でも!──────
それでも自分を責めるせつ菜に俺は安心させる為に、「ポン」 と頭に手を置いた。
「……!?」
「俺は大丈夫。」
俺は弱い。
俺がもっと強ければ、こんな怪我せずにせつ菜を守れたはずだ。
弱いから負けた。
ただそれだけ………
次第に納得したのか、せつ菜が
「せめて怪我の手当てだけはさせてください。」
せめてこれだけは…という頑固たる意志でせつ菜は言った。
そんな意思に負けた俺は
「分かったよ。」
そうして俺とせつ菜は保健室に向かった。
保健室
「えぇと…救急箱....救急箱......あ!ありました!」
救急箱を見つけたせつ菜はそれを手に取り、俺に指示を出した。
「ではそこに座ってください。」
「はいよ。」
俺は指定された椅子に座る。そして、せつ菜も俺の前に椅子を移動させ座った。
せつ菜が救急箱から消毒スプレーを取り出している間に俺は服の裾を捲る。
取り出し終わったせつ菜が前に向くと、俺は確認するように口にした。
「なぁほんとにやるのか? そこまで大した怪我じゃないと思うんだけど」
「いいえ!しっかり手当てしないと後に響きます!」
そう言うと、せつ菜は俺の左腕に手を添え、傷口の消毒を始めた。
消毒液の匂いがツンと鼻についた。
シュ~ ←消毒スプレーを吹きかける音。
うん。っていうかこれかなり染みる。
すっごく。
「イッタ!」
「我慢してください。」
「はい...」
とは言ったものの、せつ菜は多少気遣ってくれたのか、段々と傷に触れる力は弱くなっていった。
消毒が終えるまでの間、お互い無言だった。
俺はふと、保健室の窓から空を見た。
でもこんな時間も悪くない。
むしろ心地よいとさえ感じる。
すっげぇ染みるし、痛いけど。
それから俺は手当てが終わるまでボーッと夜の星空を見ていた。
やがて消毒は終わり、最後にせつ菜はデッカーい絆創膏を俺の左腕に貼る。
「はい!これで手当ては終わりです!」
俺はそれを聞いて、空を見るのを辞めて正面を振り向いた。
だがその時、せつ菜も正面を向いており、俺の顔がせつ菜と触れそうになるくらい近かった。
「 「………………。」 」
ほんの一瞬。僅かに、この瞬間だけ時が止まったようにお互い、固まってしまった。
俺の視界にはせつ菜の整った顔が間近に見える。
白く透き通っている肌。瞳の奥にはどこか熱い情熱が潜んでいるような黒い瞳。 儚げに揺れる長いまつ毛。しなやかな黒髪。
その黒髪にはシャンプーのいい香りが漂った。
すると、せつ菜の肩がぴくっと震えると、俺も慌てて身体を後ろにやり、距離を取った。
少し気まずい雰囲気が流れるが、
「あー、えぇと…その、ありがとな。」
「い、いえ、そんな大したことしてないですから。」
それきり、しんと静かになる。
だが静かになった空気を俺は壊すように
「そろそろ、戻るか。」
「ですね。」
俺たちは保健室の扉を開け、廊下へと出た。
廊下
俺とせつ菜はトボトボと歩き軽い雑談をしている。
「というか皆さんすっごく心配してますよ。中々帰って来ないって。」
「え、まじかぁ。なんて誤魔化そう。う~ん。」
「なぁ。何て誤魔化した方がいいと思う?」
俺はあまり考えが浮かばなかった為せつ菜に意見を聞いた。
その質問に考えながらせつ菜は歩くと、
「そうですねぇ…。果林さんにも疑われないような……」
ズルッ
「うぅぅわっ!?」
考えながら歩いていたからなのか、せつ菜は自分で自分の足を引っ掛け、転倒しそうになる。
だがその時、偶然俺がせつ菜の方へ身体ごと向いていた。
その為、せつ菜は転倒しそうになる所を俺の胸に飛び込み、俺はそれを受け止めるようにして事なきを得た。
「大丈夫か?」
「は、はい……すみません。」
さっきの事もあってかせつ菜は少し頬を赤く染めるように言った。
「案外せつ菜って鈍臭かったりして?」
「むっ…酷いです!」
「冗談だって。さっさと戻ろうぜ。」
「はい……」
せつ菜はちょっぴり怒りながらも、俺と並ぶように歩き始めた。
※※※
そしてさっきの光景を偶然居合わせ、見ていたものが1人。
せつ菜が転倒する前───
「直くんどこにいるの?……」
あれから歩夢は部室棟をくまなく探したが居なかったようでせつ菜が探している教室などが多くある方へ来ていた。
「うぅぅわっ!」
「大丈夫か?」
「は、はい…すみません。」
歩夢はせつ菜が直大の胸に飛び込む所を偶然見てしまった。
「えっ………」
そんな歩夢の表情は不安と動揺が混ざり合う。
※※※※※※※
和室
「歩夢もせつ菜ちゃんも直大探しに行ったきり全然連絡ないなぁ……」
「やっぱり心配です!ここは私も探しに!」
しずくは今にでも飛び出そうとするがそれをかすみに止められる。
「ちょっとぉ。今しず子が探しに行ったらせつ菜先輩たちと入れ違いになっちゃうかもしれないって!」
珍しく正しいことを述べるかすみ。
だが
「離して、かすみさん!私は行かなくちゃいけないの!」
「少し落ち着いてったらぁ!!」
「りな子!しず子止めるの手伝ってぇ!」
「う、うん。」
そんな風にやいのやいのとしていると、扉が開く。
ガラカラ
扉から入って来たのは直大とせつ菜だった。
☼☼☼
「すまん、心配かけて?、ん?何してんの?」
俺は皆に謝るように部屋に入ると、一年生ズが取っ組みあってるような光景が目に入る。
「い、いえ何も……ってそれより今までどこに行ってたんですか!心配したんですから!」
「そうだよ直大!」
「そうだ!そうだ!」 便乗
侑と宮下は便乗するように言う。
「ほんとごめんって」
俺は手を合わせて謝った。すると朝香先輩が口を開く。
「それで今までどこに居たのかしら?」
「ええっとその、忘れ物を取りに行った後…屋…上に行ってましてぇ、」
「それで?」
「ほ、星とか見に行こうかなって、ほら俺名前に星って字があるので」
すげー苦しい言い訳だが、半分は本当だ。
さっきまで星は見てたもん!
「ふーん。それでなにも私たちに言わずに屋上に?」
「は、はい。すみませんでした!!」
我、全身全霊をかけて、皆に謝罪した。
「謝罪だけで済むと思っているのかしら?」
「い、いえ…」
「さてどう落とし前つけてもらおう かしらね。」
「お、俺に出来ることなら何でもしますから…」
どうか命だけは……(懇願)
「何でもねぇ…フフッ……」
ヒェッ・・・怖いっす。
俺どうなっちゃうのぉぉぉ!!!
そんなブルブルと震えている俺に、眠りの姫、近江先輩と大聖母であり大天使のエマリエル先輩が助け舟を出してくれた。
「まぁまぁそれぐらいにしとこうよ。果林ちゃん~」
「そうそう。無事に帰ってきただけで良かったんだから」
「わ、分かってるわよ。ちょっとからかってみただけよ。」
なぁんだからかわれてたのかぁ。 (安堵)
でも少しガチっぽかったような。き、気のせいか…
それから俺は軽く周りを見ると、1人居ないことに気づく。
「あれ、そういえば歩夢は?」
「え、一緒じゃないの?」
すると、せつ菜が思い出したかのように
「あ、歩夢さんに直大さんを見つけたことを連絡するの忘れてました!」
「えぇ……」
いやまぁ確かに色々あったから忘れるのも無理はない…のか?
そんな会話をしていると、扉が開く。
部屋に入って来たのは歩夢だった。
すると、歩夢は俺を見るなり、笑顔で
「あっ!直くん見つかったんだね!良かったぁ…もう勝手にどっか行っちゃダメだよ!」
「お、おう。すまん。」
そんな歩夢の様子に俺は少し違和感を感じた。
気のせいか?
「さて、無事全員集まったことですし、消灯しましょうか。」
せつ菜が纏めるように言うと、かすみとエマ先輩が─
「えぇ~」
「枕投げ…」
枕投げ?
「いいですか!明日から練習があるのですから。体を休めないと。」
「まぁ、そういうこったな。、」
するとかすみは渋々と納得した様子だった。
「さて俺も寝るとするか」
俺が布団を持ち上げようとすると、天王寺と宮下が話しかけてきた。
「どこいくの?」
「え、いや隣の部屋で寝るだけだけど?」
「え?ここで寝ないの?
「いやいや、寝れるわけないでしょ。」
「どーして?」
「考えても見ろ。俺は男なわけでそんな奴がここで一緒の部屋に一夜を共にするなんてお前たちだって嫌だろ?」
「別に嫌じゃないけど? ねぇ?皆。」
その宮下の問いかけに 皆 「うん」 だとか 「だねぇ」 とかそれぞれ答える。その中に拒否したものは居なかった。
「えぇ……いやいや、お前たちには危機感とかないのかよ?」
「へぇ~それは一体なんの危機感のことを、言ってるのかしら?」
「いや~それは…ほらねぇ…」
「ふーん。」
朝香先輩のからかうような目で見られると侑が俺の肩をぽんと叩く。
「…諦めなって…直大がそんな度胸も何も無いのは、私と歩夢が1番知ってるからさ。ね、歩夢!」
「うん。そうだね。」
「私は直大さんのこと信じてますから!!」
えぇ…なにその信頼。
「いやでもな…」
すると、桜坂がイタズラする子供のような表情で俺に迫る。
「何でもするって言ってましたよね?」 ニコッ
「え、いやあれはだな。」
「え、先輩ここで寝るんですか!」
「いやだからそんなこと──── 「無事解決ね。」
その朝香先輩の一言を皮切り皆、寝る準備に入った。
えぇ…
何かいい感じに丸め込まれたような気がする。
はぁ………仕方ない。さっさと寝巻き(ジャージ)に着替えて端っこに行くか。
俺が寝巻き(ジャージ) に着替え終わり、隅っこの布団に入ると、皆の話し声が聞こえる。
だが俺はさっさと目を閉じた。
はぁ…今日 寝れるかなぁ……
一抹の不安を覚えた俺であった。
続く……………………
10─3話でした。
ついにスカイが仮面ライダーに変身して、幻のベストマッチと称してゴールドスコーピオンフォームを登場させました。
カタログバレにあったゴールドスコーピオンとは少し色が違いますが
ここからは 設定です。
仮面ライダーポイズン
ゴールドスコーピオンフォーム
赤紫色のスコーピオンハーフボディに複眼はサソリを模しており、肩には1本鋭利な角が付いていて、腕にはサソリのような尻尾 スティングテールが巻きついている。
スティングテールはムチのように扱うことができ、必殺技では足に巻き付かせて威力を上げることが出来る。その為伸縮自在。勿論、対象に毒を付与させることも可能。
対する黄土色のゴールドハーフボディに複眼は金の延べ棒のようなものが付いており、腕にも金の延べ棒のようなものが付いている。
金塊、金の延べ棒と言った、金に関係するものを生成することができ、自在に操ることが出来る。 生成された金類は防御や飛躍に使える。だが生成された金は数分経つと、消える。
次回で第10話の内容を終わる予定です。
よろしくお願いします。