仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~   作:ラビラビfom

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大変お待たせしまた。



11─2話 ~邂逅、筋肉バカ。~

 

前回、男は学園に侵入した所を警備員に見つかり抑えられてしまう。

 

 

 

「とりあえずちょっと事務所まで来てもらおうか。」

「オイ!離せよ! 俺は何もやってねぇ!」

 

「そういうのは事務所で聞くから。」

 

 

アッ!オイ!!

 

 

男は抵抗しながらもズルズルと連行されて行ったその時、

演劇部の顧問─蛇坂瑛二が騒ぎに駆けつけると、話しかけてくる。

 

 

「何かありました?」

「不審者が学園に侵入したとのことで」

 

そう言って、敬礼をする警備員。

そんな2人に今にでもあばれるように男は抗議する。

 

「だから!俺は不審者じゃねぇ。ちゃんと許可を取って来たんだって!」

 

「このように言ってるんですけど、」

「あぁ、確か……今日 学園に用事とのことで政府からアポがありましたね。」

 

その発言に、ビシッと男は指を指しながら。

「それだよ!それ!俺は頼まれて来たんだよ。」

 

 

「確か…来訪の予定の人の名前は── 「万丈龍我!」

 

男は、蛇坂が言う前に、自分で名乗った。

 

「あってますね。もしかしてあなたが?」

「おう!俺がその本人だ!」

 

 

不審者の男改め、筋肉バカ─万丈龍我がここ虹ヶ咲学園へと降り立った。

 

 

「なるほど…それは失礼しました。 では職員室の方まで来てください。」

「お、おう!」

 

 

万丈は警備員の人に解放され、蛇坂の後ろを言われるがままに歩き、職員室へと向かった。

 

 

 

 

職員室

 

「学園内に居る時はこれを首にぶら下げといてください。」

蛇坂はネームホルダーを万丈に渡す。

 

 

「おう。サンキューな。」

 

そのネームプレートには来賓者と書かれていた。

万丈はそのネームプレートを首に掛けると、1つ質問する。

 

「なぁ…あんた。俺と会ったことあるか?」

 

万丈はどこかで蛇坂と会ったような気が先程からしていた。

もしくは、顔がどことなく似ている知り合いの他人の空似なのかも。

 

 

「これが初めましてですが。」

「そうか。誰かに似てると思ったんだけどなぁ…まあいいか! ありがとよ。」

 

 

そう言って、万丈は職員室を後にした。

 

 

 

トボトボと、学園内へ歩く万丈。

 

 

「スクールアイドル同好会ってのはどこに……」

 

 

なぜスクールアイドル同好会を探しているのかと言うと──

 

 

 

 

1週間前 の戦兎の研究室にまで、遡る。

 

 

※※※※※

 

 

『おつかいを頼みたい。』

 

そのおつかいというのは、星奈直大をこの研究室に連れてこいとのこと。

 

ある日のダイバーフェスの時に調べさせていた、兎型ペットのラビットくんによると、直大が虹ヶ咲学園に通っているという情報を掴んだ。

 

 

そして、偶然 その場にいた猿渡一海からも連絡があり、直大がいた事と、スクールアイドル同好会というのに所属しているとのことを知った。

 

 

だがそれだけではわざわざ呼び出したりはしない。

一海によると、その場で謎のサソリ男やスマッシュと戦闘したらしい。

 

 

そして その謎のサソリ男と直大は日々戦っているとのこと。

 

そのことで詳しく事情を聞くために呼び出すのだ。

 

 

 

『でもよぉ。その場に行かなくても電話で呼び出せばいいんじゃねぇの?』

『そうしたかったけど。一海が連絡先聞くの忘れたんだと。』

 

 

『はぁ?何やってんだよバカズミン!』

『まあそういう事で 万丈には虹ヶ咲学園に行って来て欲しい。俺は見ての通り色々忙しくてな。』

 

『見ての通りとか言われても…あんま忙しそうに見えねぇけどな。』

 

『お前よりは忙しいの。万丈もそろそろバイトでも始めたらどうだ?』

 

 

『バイトなぁ……』

『俺が紹介してやるよ。バカでも出来る仕事を』

 

 

『おい!せめて筋肉つけろ!き・ん・に・く!』

『はいはい。じゃあ頼んだぞ。アポは幻さんが取っておく。』

 

 

『そこも人任せなのね。』

『そっちの方がアポはとりやすいだろ?』

 

 

『確かに! まあ俺に任せとけ!』

 

 

そのような事があり、現在に至る。

 

部室棟

 

万丈は部室棟まで足を運び、ふとあることを思う。

 

 

 

「それにしても…広すぎだろぉ!!

 

 

俺が通ってた高校はこんなに広くねぇぞ!

あとドア多すぎだろ!

 

ツッコミ出したらキリがないほどに、疑問が絶えない。

 

 

万丈の声が響き渡ると、偶然 近くを歩いていた眼鏡を掛けたロングヘアの女子生徒が万丈の方へ駆け寄り話しかける。

 

 

「何かお困りごとですか?」

「おん? ああ。スクールアイドル同好会ってのに用があってよ。その部室の場所が分からねぇんだ。」

 

 

「スクールアイドル同好会ですか。 では私が部室まで案内します。」

 

「ホントか!ありがとうな!」

 

 

そうして、2人は部室へと歩き出した。

 

 

 

 

「スクールアイドル同好会にどのようなご用事で?」

 

歩いている中ふと、疑問に思った女子生徒は万丈に聞く。

 

 

「えぇとな。 そこに入ってる 直大に用があってよ。頼まれて来たんだ。」

 

「直大というのは、星奈さんの事ですか?」

「おう!直大のこと知ってんのか?」

 

 

「ええ。昨日、スクールアイドル同好会の方々が生徒会へ尋ねて来たので。その場に星奈さんも。」

 

 

「ほぇ~ スクールアイドル...それって流行ってんのか?」

「流行っているらしいですね。」

 

「らしい?」

「あまりそういうものに疎いもので。」

 

 

 

「ほーん。ま、俺もアイドルってのはよく分かんねぇしな。 あ!」

 

 

 

『みんなのアイドル ♡ みーたんだよ♡ プンプン♪』

 

万丈が唯一身近で知っているアイドルを思い出した。

 

 

そのアイドルに熱狂的なドルオタも。

 

『5万? あ、安いすっね。』

 

『みーたんはなぁ!皆のアイドルなんだよ! 』

 

『なんて神々しいまでのフォルムぅ!あ、素晴らしい!』

 

 

 

(う~ん。やっぱ、カズミンの反応気持ちわりぃな。それにアイドルってさっぱり分かんねぇ…)

 

 

 

 

スクールアイドル同好会 部室前

 

 

 

「ここがスクールアイドル同好会の部室です。」

「こんな端っこにあったのかよ。」

 

 

「では私はこれで。」

「おう!ありがとうな。」

 

 

そうして、眼鏡のかけた女子生徒は歩いて行った。

 

 

「よっしゃ!入るか!」

 

 

そうして、万丈は部室の扉を開けた。

 

 

 

~~~~~~~

 

 

万丈が部室に入る。 数分前

ランニングを終えた、同好会メンバーは、部室で一休みしていた。

 

 

「はぁ~もう疲れましたよぉ。」

「もう動けない。りなちゃんボード [戦闘不能。]」

 

かすみと璃奈は疲れたようにソファで伸びる。

 

「いや~汗かきすぎて、焦っちゃうなぁ~ 」

「なぁんちゃって♪」

 

 

「「「………………」」」

 

 

一瞬この場が、静まり返る。

そんな数秒後、変わらずエマやしずくが話始める。

 

 

「走った後は体も暑いね…」

「夏でもありますから。」

 

それに付け足すようにかすみは呟く。

 

「今、一瞬寒くなりましたけどね。」

 

 

 

「あ、もう初夏かぁ……猛暑か!アハハ!」

 

 

 

「愛さん……」

「はぁ……愛先輩はまだまだ余裕みたいです。」

 

 

「あはは.....」(苦笑い)

 

 

と かすみや璃奈はため息を零す、歩夢に至っては苦笑いだ。

その場が一瞬寒くなった後、勢いよく部室の扉が開く。

 

 

「あ!先輩方もう帰って来t─────

侑たちが帰って来たと思いかすみは扉を見るが

 

 

「よう!直大は居るか?」

 

 

そんな声が聞こえる方へかすみ以外の皆も見ると、ある男が立っていた。

 

 

茶髪で、頭頂部の髪を三つに分けて編み込んだ髪型に赤いチェック柄のシャツを腰に巻いて、ストリートなどで、喧嘩してそうな風貌の男。

そう先程、警備員に取り押さえられていた男がここに居た。

 

 

 

「さ、さっきの不審者ぁぁ!!!

 

 

かすみの絶叫した声が部室中に響く。

 

 

「!? うるさ! 」

 

 

 

 

「なななっ何で!? さ、さっきの不審者がここに!?」

「分からない。 りなちゃんポード [ワナワナ ]」

 

 

「だから!俺は不審者じゃ───」

 

万丈ほ一歩、踏み出すとかすみが悲鳴をあげる。

 

「ヒィィィィ! 」

「か、かすみさんここは落ちついて、なるべく刺激しないようにしないと。」

 

 

 

愛やエマは、そこまで不審者だと疑ってないようだ。

 

「あんま悪い人に見えないけど…」

「うん…」

 

 

 

「いやいや! ぜーーったい。不審者ですよ!」ユビサシ

「かすみちゃんダメだよ!指差しちゃ!」

 

 

「はっ! ご、ごめんなさいぃぃ!!どうか命だけは…… 」

 

 

「 誰も命なんて奪わねぇよ!ただ俺は直大に───」

 

 

男は疑いを晴らそうとするが、皆いや─主に1年生 が慌てており、男の話を誰も聞いていなかった。

 

 

 

「こ、こういう時って119だっけ?」

「それは救急車! こういう時は、110だよ!」

 

 

「あ、おい! 通報すんなよ!俺は何もやってねぇ!!!

 

 

 

 

「って言ってるけど…」コソコソ

「惑わされちゃダメですよ。不審者ですから一体何をしてくるか分からないですし。」コソコソ

 

 

「おい!聞こえてんぞ!俺は不審者じゃねぇよ!ほらこれ見ろこれ!」

 

男は首にぶら下げたネームプレートを見せつける。

 

 

 

「来賓者…」

「ってことはしっかり学校の許可を得て入ってるってこと?」

 

 

「えぇ~この不審者が?」

「かすみちゃん...凄い煽る.....」

 

 

すると、エマが男をみて何か感じ取ったのか

 

「ねぇ。みんな 話だけでも聞いてみない?」

 

「えぇ~」

 

 

「話を聞かないで否定はしたくないの。」

「そうだね。話だけでも」

 

 

エマの発言に歩夢も同調すると、観念したようにかすみも了承した。

 

「ぅ、わかりましたよ。話だけですからね。」

「ではお願いします。」

 

 

しずくの一声で男は話始める。

 

 

「おう! この同好会に来たのはな あ、自己紹介した方がいいって戦兎言ってたっけな。 」

 

 

「俺はプロテインの貴公子! バサッ! 万丈龍我だ!」

 

万丈は高らかに人差し指を天へ上げた。

 

 

「は?」

 

 

そんな万丈の謎の自己紹介に皆、困惑していた。

 

 

 

 

 

 

 

あの~やっぱり不審者では? というかおバカ?」コソコソ

もしかしたらかすみさんほどにそうなのかも」コソコソ

 

 

「ちょっと! しず子!それどういう意味!」

「まぁまぁもう少し聞いてみようよ。」

そんなかすみを宥める愛。

 

 

 

「おーい!続き喋ってもいいか?」

「あ、どうぞ」

 

 

 

「よし、まず俺が生まれたのは横浜の産婦人科だった……30──「ちょっとまったああああ!!!」

 

「んどうした?」

 

「どうしたじゃないですよ!!!何で…えぇと。ねぇしず子今のなんていうんだっけ?

 

「生い立ちだよ」

 

「そう!生い立ち。なんで生い立ちから話すんですか!!」

「生い立ちから聞いた方が分かりやすいと思ってよ。」

 

「余っ計に分かりずらいですよ!!バカですか?」

「ああ!?俺はただのバカじゃねぇよ!!」

「はあ?何言ってるんですか!?」

 

 

今すぐにでも、言い合いが始まりそうな雰囲気だ。

そんな2人を止めようと、エマが割って出る。

 

「ちょっと!かすみちゃんも万丈さんも落ち着いて。ね?」

 

「かすみんは元から落ち着いてますよ~だ。」

「俺もだ。」

 

「どこがですか」(((ボソ

「ああん?」

 

「まあまあ。それでここに来たのは?」

愛が話を元に戻した。

 

 

「おうよ。今日俺が来たのはな─────」

万丈は話した。今日ここへ来た目的、直大と知り合い (仲間)だということを。

 

 

 

 

「直くんの知り合い……?」

「おう!てかあんたは俺と何度も会ったことあるだろ。」

 

 

「? 会ったことないですけど」

 

 

「え? どういうことだ………」

あ、でも確か戦兎が───

 

 

『旧世界でネビュラガスを受けたことがある人たちは記憶が甦った。』

 

そういえば、直大の幼なじみはネビュラガスを受けなかったのか!

 

「なるほどなぁ…」

 

 

そんな万丈を傍から見る璃奈とかすみは──

 

 

「なんか1人で納得してる…」

「う~ん怪しいですねぇ~ ほんとにこの人が先輩の知り合いなんですかぁ~」

 

 

 

「俺はウソついてねぇって!」

 

 

そう万丈は言うが、かすみはまだ信用出来ないようで

「どうだか~」

 

だがエマと愛は万丈の言動からとても嘘をついてるようには見えなかったようだ。

 

「でも嘘ついているようには見えないよ。」

「うんうん。」

 

 

「いやいや。そう見せて油断させる作戦ですよ。それに先輩と知り合いっていう証拠もないですし、」

 

 

「証拠を見せればいいんだな!」

 

「まあ証拠があるならですけどねぇ~」

 

 

 

「証拠ならある!」

 

(こいつらは直大の仲間なんだろ。

 

なら直大がシノビだってことも知ってんだろうしな。

 

俺がこの場で変身すれば解決ってわけだ!)

 

 

万丈はポケットから青い龍のようなボトル?を取り出そうとしたその時、部室の扉が開く。

 

 

せつ菜、侑、彼方、果林の4人が部室に入ってきた。

 

 

「皆さん!ただいま帰りました!!」

 

「あ!せつ菜先輩!いい所に!」

 

 

「どうしたの?そんな慌てて。」

 

 

「部室に直大先輩の知り合いらしい? 不審者が出たんです!」

 

 

「直大の知り合いらしい?」

「~~不審者?」

 

「そうなんですよ!」

 

「おい!だから不審者じゃねぇよ!」

 

「それなら。早く証拠みせてくださいよ。証拠。」

 

絶妙にイラッとくる言い方なかすみ。

 

 

「こんのガキぃぃぃ!」

そんなかすみの発言に万丈はついにキレる。

 

 

「ヒィィィ~」

 

「そういえば先輩はどちらに?」

「直大ならもう少しで来るよ。」

 

 

 

※※※※

 

 

一方直大はトイレに居た。

 

 

 

「はぁ…あっちぃな…」

 

もうなんも考えたくねぇ……

 

こんな暑いと常時水の中に居たい。

 

体に水を纏いてぇ……

 

 

はぁ…何考えてんだ俺。

暑さで頭がおかしくなったか……

 

 

さっさと部室に向かおう。

 

 

 

 

 

 

あ、そうだ。会談の結果、藤黄と東雲のスクールアイドル部にスクフェスのオファーを出したら、前向きに検討するらしい。

 

おそらく、あの感じだと出てくれるだろう。

 

あとは場所をどうするかだよなぁ…

とりあえずこの後みんなで話し合うか。

 

 

 

そんなこんなで俺も部室の扉前まで来た。

 

 

ガヤガヤ ガヤガヤ

 

 

ん?なんか騒がしいなぁ……

 

まぁどうせかすみが ギャーギャー 騒いでいるんだろ。

さっさとクーラーの効いた部室に入ろっと。

 

 

ガチャっと俺は扉を開け、部室へと足を動かす。

 

 

「すげぇ騒がしいけど一体何が────え!?」

 

俺は部室に入ると、ここにいるはずの無い人物が視界に入る。

 

 

万丈は直大を見るなり呼びかけると、それに続きかすみも口を開く。

 

「お!直大!」

 

 

「あ、先輩~ この不審者が先輩の知り合いだって言うんですけど~」

 

 

「おい!ガキぃ 俺は不審者じゃねぇって言ってるだろ!」

 

「な、かすみんはガキじゃないです! 」

 

 

 

「どっからどう見てもガキだろ。それにかすみん? なんだよそのカズミンみたいなのは? パクったのか?」

 

 

「はぁ? パクってるわけないです! 」

 

 

 

 

なんか色々言い合ってるみたいだけど

これはもしかして、俺は幻覚を見てるのか。

 

 

うん。そうだな。いや~俺も幻覚見るぐらい疲れてんのかなぁ?

とりあえずこういう時は目を擦って見よう!

 

 

俺は1度目を擦って見たのだが…変わらなかった………

 

 

はぁ…やっぱ現実か…仕方ないとりあえず万丈とかすみの言い合いを止めるか。

 

 

 

「おーい。そこのバカ2人一旦喧嘩? は辞めてくれないか?」

 

 

「「誰がバカ だ! (ですか!)」」

 

 

「はいはい。」

てか、君たち、初対面なはずなのに息ぴったりだな。

 

あ、あれかおバカ同士波長が合う的なやつか。

 

 

すると、侑が呟く。

 

「なんか雑に手馴れてる。」

「まあな。」

 

こういうの前の世界でもよくあったし。

主に万丈とかずみんの言い合いの仲介に。

 

次第に2人の言い合いは治まった。

 

そして、万丈に俺は何故ここにいるのか質問する。

 

「それで、何でここに万丈が?」

 

 

「おう!それはな!──」

 

万丈が話そうした時、かすみの声が被さる。

「てかほんとに先輩の知り合いだったんですか…」

 

 

「だからそう言ったじゃねぇか!」

 

「はいそこの、馬鹿須かすみ。話が進まんからお口チャック。」

 

 

「ムッ 誰が馬鹿須ですか!── 「かすみさん。どうどう。」

 

ハナシテ シズゴォ.── ドウドウ

 

 

 

「こいつ、かすみって言うのか…」ボソッ

 

急に万丈がボーッと上の空になった。

 

「おーい!万丈?」

とりあえず呼びかけてみる。

 

 

「あっ、おん?」

「何ボッーとしてんの。で、どうしてここに?」

 

「ああ……─────」

万丈は何故ここに来たのか話した。

 

 

 

 

 

「なるほど、戦兎からの呼び出しか……」

おそらく、スマッシュがお台場に現れていることとスカイのことについてだろう。

 

 

まあ、あれだけ派手に戦えば。戦兎たちの耳にも届くか。

なんか、記事にもなってたし。

 

 

ほんとは戦兎たちにバレずにアイツとの戦いを終わらせたかったけど…

 

 

すると、侑が質問する。

 

 

「ねぇ直大。その戦兎さん?って誰?」

 

「え? あぁ、えぇと……」

 

何て説明しよう…

 

ビルドって言っても分からんし、てか言ったら俺もバレるかもしれないからだめ。

 

元は葛城巧だったけど、ある地球外生命体によって、佐藤太郎の顔に変えられた。

いやこれ余計に意味が分からんな。

 

 

 

俺がその質問に対してどもっていると万丈が答える。

 

 

「ナルシストで自意識過剰な天才 (笑)物理学者のことだ。」

 

 

 

それを聞くと、侑と天王寺、かすみが口を漏らす。

 

「ナルシストで自意識過剰?」

「天才物理学者…」

 

 

「…ま、まぁそんな感じの科学者?的な……」

 

 

「なんかそれだけ聞くと、凄いやな感じなんですけど。」

 

 

まあそうだよな… アハハ....

 

 

「それにあいつは俺にとってのヒーローってところだな。」

 

 

「「「「ヒーロー…?」」」」

 

 

(アイツが居なかったら、今の俺はねぇ。だからアイツは俺にとってのヒーロー。ま、口が裂けても戦兎には言わねぇけど。)

 

 

 

「ふっww」

 

「何笑ってんだよ。」

「いや別に……ただ戦兎の前で言えんのかなぁって」

 

 

「言うわけねぇだろ!」

 

 

素直じゃないな……

 

でも万丈もいい意味で全然変わってない。

 

 

すると、ここでせつ菜が熱く立ち上がる。

「いや~ヒーローってやっぱり誰の心にもありますよねぇ!!私にもそんな存在が居ますから! それが誰かって言うとですねぇ────以下略」メラメラ

 

せつ菜のマシンガンオタトークが始まった。

 

 

 

おい、なんかめっちゃ早口で喋り始めたぞ。」コソコソ

「ああ。よくあることだから気にしなくていいぞ。」

 

「よくあんのかよ!つうか、なんか熱くねぇか?」

「万丈のマグマ程じゃないから大丈夫だろ。」

 

 

「確かに!ってあれと比べんのかよ!」

「そっちの方が分かりやすいと思って。」

 

 

 

そんな会話をしていると侑が質問する。

 

「それでそっちの人は、お笑いの人?」

「え、何でお笑い?」

 

 

「前に芸人の人と知り合いって言ってたからこの人もそうなのかなって。」

 

あーそういえばそんな風に誤魔化したっけ。

 

 

「あ、それでさっき変な名乗り方だったんですか…」

謎に納得している、かすみや天王寺たち、

 

「変な名乗り?」

 

「いや変じゃねぇよ!」

 

いやそこかよ、芸人って所否定しないのかい。

 

 

 

すると、宮下が目を輝かせながら言ってきた。

 

「もしかしてホッシー、私とコンビ組む為にお笑いの勉強を!」キラキラ

 

「違うわ! 俺は芸人になるつもりも無ければ、コンビを組むつもりも無い! てかまだコンビの話生きてたのか…」

 

「うんうん。そんな目くじら立てて否定しなくてもいいよ。愛さんは分かってるから。」(生暖かい眼差し)

 

そう言いながら、俺の肩に手をポンと置いてくる。

 

 

「いやいや、絶対分かってないだろ!」

 

あとその生暖かい眼差しで見つめるの辞めぃ。

 

 

俺は軽く咳払いをし、話を戻した。

 

「で話戻すけど、隣に居るのは、万丈龍我って言って芸人ではない。元プロの格闘家的な? えぇ…その今は戦兎の助手的な感じ?」

 

 

「誰が助手だ!」

「え、違うの…じゃあパシリ?」

 

 

「パシリでもねぇよ!相棒だろ。あ・い・ぼ・う!」

 

「あー相棒ねぇ。それを戦兎には?」

 

「言わねぇ!」

「あーそう…………ふっ」

 

「笑ってんじゃねぇ!」

 

ワチャワチャ

 

 

「「「(知り合いっていうか、なんか友達?みたいなノリだなぁ……)」」」

 

ふと同じことを思った同好会メンバーであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まあそんな感じだな」

とりあえず一通り万丈の紹介をみんなに済ませた。あ、勿論ライダーのことは伏せてな。

 

 

 

すると、何か疑問に思った侑が言ってくる。

 

「でもその学者?みたいな人とどうやって知り合いになったの?直大がそんな接点あるかなぁ」

 

いやまあ、確かにただの高校生が戦兎の様な物理学者と知り合いってのも変だよな。

 

なんて誤魔化そう。

 

 

「えぇとそれは……………縁だよ。縁」

 

「縁?」

 

「そう。縁。うん……」

 

縁という言葉にせつ菜は反応を示す。

 

「縁…はっ! もしかして、袖振り合うもt── (以下略。)

 

ふぅ~危ない危ない。

 

妖怪縁結びが降臨する所だったぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、じゃあ行くか。戦兎の元へ。」

「おう!」

 

 

ほんとは、スクフェスの場所をどうするか皆で話し合いたかったけど、仕方ない。

 

それに最悪俺が居なくても、きっと皆なら決められるだろう。

 

 

 

 

その後、俺は全員に聞こえるように言った。

「じゃあそういうわけだから、あとはよろしくな。」

 

「うん。それは分かったけど今日帰るの遅くなるの?」

「あー多分。分からんけど。」

 

そう言って俺と万丈は部室を出ようとすると、ふいに万丈が止まる。

 

 

「おい、カスガキ!」

 

万丈はかすみにそう呼ぶと

 

 

「かすみんはカスでも無ければガキでもないです!」

かすみは猛抗議する。

 

「精々、健康に気をつけて生活するんだな。」

何故か急にかすみの健康を労る万丈。

 

「なんですか急に。ちょっとキモイんですけど…」

 

「ケッ!やっぱなんでもねぇ。」

 

「はぁ?」

 

 

「ほら行くぞ、直大。」

「え? ああ。」

 

そう言って万丈は部室を後にした。

 

 

何だったんだ。今の

 

 

あっ、そういえば

万丈の彼女さんの名前って、確か小倉香澄だったな。

 

 

なるほど、だからか。

そうして、俺も万丈の後を追いかけ、部室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直大と万丈が部室を出た後の部室にて

 

 

愛はふと思ったことを口にした。

「ホッシーって知り合い多いよね。」

 

 

「それ愛さんが言うんだ…」

「でも確かにそうですよね…

 

侑先輩も歩夢先輩も知らなかったんですよね。さっきのおバカの人とかこの前のパクりんさんとか。」

 

 

「うん。まあ。」

「2人も知らないなんてことあるのね。」

その侑の反応に果林はちょっぴり驚くように呟いた。

 

「一時期直大と別々だったから、その時のことはよく分からないんだよね。」

 

「なるほど…」

 

 

「まあ、直大の秘密主義も今に始まったことじゃないし。せつ菜ちゃんの時だって。」

「アハハ...ですね。」

 

せつ菜は苦笑しながら、同調した。

 

 

「………………」

歩夢はまた、無言だ。

 

 

 

「さて、直大はいないけど場所の話し合いしよっか!」

 

「「「おー!!!」」」

続く……






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