仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~   作:ラビラビfom

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直大 「前回の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 with 仮面ライダーシノビは………」

「仮面ライダーシノビであり、天才作詞作曲家 星奈直大が所属しているスクールアイドル同好会にて、スクールアイドルフェスティバルの承認を生徒会から貰うために作った申請書を提出した。だが所々空欄のまま出したため、生徒会メンバーに色々指摘されてしまう。そんな指摘された所を課題に俺たち同好会は場所などを色々探すのだが………」


万丈 「おい!なに冷静にストーリー語ってんだよ!ラストのあれは何だよ!あの後 押し倒されて ナニを始める気だったんだよ!ハッ!まさか!隣のホテルで朝までk

「語り明かさないわ!ナニってなんだよ!言っとくけど一応全年齢対象だからな!てかそれまだ登場してない幻さんの決めゼリフじゃん!」

「ツッコミ多くね? つうか決めゼリフじゃなくねぇか?」


「そんなことはどうでもいいって……はぁ…折角シリアスムーブであらすじ紹介しようと思ったのにこれじゃ台無しだよ…」

「シリアスキラーの名前も伊達じゃないぜ!」

「何言ってんの。この筋肉おバカさんは…」

「誰が筋肉おバカさんだ!俺はプロテインの貴公子! バサッ b─「何回目だっての! もう読者の皆さんも飽きてるだろそれ。てか自分で効果音言うなよ…」


「やっぱツッコミ多いよなぁ……ってことでここからは、マジサイキョウ!マジツエーイ! この俺、仮面ライダークローズの活躍と誕生ひわ?を紹介するぜ!」

「なんか無理やり戻したな…まあいいや。手短に頼むぞ~」

「誕生ひわに欠かせない変身者は、この俺万丈龍我!」

「もうその情報全員知ってるだろ」ボソッ



「クローズの変身者であるこの俺万丈龍我が生まれたのは横浜の産婦人科だった。3202gの元気な赤ん坊d───

「何で生い立ちから話すんだよ!!」

「生い立ち大事だろ!生い立ちぃ!」

「誕生秘話は、秘話でも、クローズのだろ。てかその以上な生い立ちへのこだわりは何なんだよ…」困惑

「よっしゃあ!次は活躍紹介だ!」

「無視ですか…そうですか…… あ、でももう時間ないぞ。」


「ハァ?時間がないってどういうことだよ!ここに時間の概n──

「あーはいはい。そういうメタいのはいいから。ということで、あれから歩夢はどうなるのか!? 気になる気になるd──

「第12話どうぞぉぉ!!!」


「あぁぁ!!また最後言われたんだけどぉぉぉ……はぁ…俺はいつになったら最後の締め言えんだよ……」トホホ



12─1話 ~閉ざした(こころ)はまだ花開かない~

 

 

 

『私、直くんと侑ちゃん。幼なじみ二人だけのスクールアイドルでいたい…』

 

 

『だから、私だけの直くんでいて……』

 

俺は昨夜の出来事を思い出していた。

 

 

 

歩夢があそこまで感情的に何か言うなんて、まるであの時と似てる。

俺はふと旧世界での歩夢のことを思い出す。

 

旧世界で戦争が激化する中、俺は侑と歩夢に仮面ライダーとして…(国民から見ると軍事兵器か…)戦っていることがバレてしまった。

 

 

歩夢はなんで俺が戦う必要があるのか?、とかどうして黙っていたのか等々言われた。

 

 

そして歩夢は俺が戦うことを頑固反対した。

 

俺が身を呈して、見知らぬ誰かの為に戦う必要なんてないとそう言ってた。

 

まあ、俺は歩夢の反対を振り切って戦ったけど。

 

あと、ハザードで暴走したビルドが青羽に向かって必殺を放ったのを捨て身覚悟で庇ったあの後も一悶着あったが。

 

あの時は大変だった。俺は約2週間の入院をして、俺の知らない所で北都との代表戦が決まってたりと色々…

 

 

それから 北都、西都との代表戦を経て歩夢は多少なりとも理解はしてくれるようになった。まあでも完璧に賛成してくれたわけではないだろうが。

 

時は少し経ち、地球外生命体エボルトは全てをも呑み込むブラックホールの力を手に入れた。それによりエボルトとの戦いはより激化した。

 

ブラックホールを手に入れたエボルトは強く次第に感情を手に入れる。

 

益々歯が立たないと思った、俺やかずみん、幻さんは、高濃度のネビュラガスを取り込んだことにより、ハザードレベルを大きく上げたのだが、敗北=消滅の身体になってしまった。

そのことで戦兎や歩夢にこっぴどく言われたが、この時の俺は後悔はなかった。戦兎たちの役に立てるならと。

 

 

だが俺はいずれ後悔することになる。

 

 

 

そして、ある日のエボルトとの戦闘により、俺は追い詰められてしまう。やがてエボルトにトドメを刺されそうになり、俺は死を悟ったのだが、エボルトの攻撃は俺の元に来ることはなかった。

 

 

そう歩夢が俺を庇うようにエボルトの攻撃を受け、消滅した…………

歩夢は、知っていた…俺が敗北すれば消滅することをだから、身を盾にして、俺を守った。

 

 

 

俺は歩夢を失い、戦意喪失した。

 

 

俺は何のために戦っていたんだって、幼なじみ1人守れないなんて。

 

 

酷く後悔だってした…

俺がもっと強ければ、ネビュラガス再度取り込まなければ、歩夢を戦いに巻き込まなければ、俺が…仮面ライダーになんてならなければと。

 

 

失ってから後悔しても遅いのに………

 

 

この出来事は 新世界になった今でもよく思い出す。

 

 

 

『どうして何も言ってくれないの………』

昨日 歩夢はそう言ってた。

 

言えるわけがない。

 

これ以上誰かを失って、あんな思いをするなんて二度とごめんだ。

 

 

誰かが傷つくくらいなら俺が傷ついた方がいい。

 

それが自分のエゴで自己犠牲だと言われても。

 

それで誰かを救えるなら、自己犠牲だって上等だ。

 

直大

 

 

直大!

 

「ねぇ直大ってば!」

それは侑が俺を呼ぶ声だった。

 

「ん?」

 

 

「ん?じゃないって。 急にボーッとしてさ。箸動かすの止まってるよ。」

 

「ああ。いやまあちょっとな。」

 

そう今俺は侑と朝食を食べている最中であった。

 

俺は朝食を食べている中、考え事をしていて箸が止まっていたのを見た侑が指摘した所だろう。

 

だがそう言う侑も、まばらに箸が止まっている。

 

おそらく侑も昨日のことを考えているのだろう。

 

無理もない。

 

 

そんな中、侑が口にする。

 

「ねぇ。直大…昨日のさ……歩夢のことなんだけど……」

 

「ああ……」

 

 

「私あの時どうしたらいいか分からなくて…歩夢に何も言えなかった。でも…このままじゃダメだと思うんだ。きっとこのまますれ違ってるままじゃ。」

 

「それはそうだな…」

「私、しっかり歩夢と話そうと思う!」

 

 

実際の所、しっかりと話した方がいいのは確かだろう。

でも、俺は正直歩夢に対して何を言えばいいのか分からない。

「だから直大も隠してることがあるなら話して欲しい。」

 

「え?」

 

「昨日、歩夢が言ってた。直大何か隠してるって。」

 

「………」

 

 

「今すぐじゃなくてm── 「悪い、このことは話せない。」

 

 

 

「ずっと一緒にいた私たちでもダメなの?」

 

「ああ。」

 

この返事に侑はどうして何だ とでも言いたげな表情をしている。

 

 

 

ごめんな。たとえ小さい頃から一緒にいた幼なじみでも話すことはできない。

 

「ごちそうさま。じゃあ俺食べた食器洗うから。食べ終わったら食器はそのまま置いといていいぞ。」

 

この話は終わりだと態度で示すように立ち上がり、俺はそそくさ、食器を洗うために足を動かし、この場から去った。

 

 

※※※※※※※※※

 

上原家

 

 

「…………んん。朝?」

 

暗闇に満ちた部屋を、カーテンの隙間から差し込む一筋の光が照らしている。

 

その太陽の光により歩夢は目を覚ます。

 

 

上体を起こし、ベッドから立ち上がる。

スルスルと衣擦れの音と共にパジャマを脱ぎ、制服に着替えていき、身支度を整える。

 

いつもより早い起床だった。

 

 

身支度を整えた歩夢は朝食を食べるのだが、やはり昨日のことを考え、箸を動かすスピードが段々遅くなっていく。

 

 

あれが正しかったのか分からない。

 

でも離れたくない。

この思いは絶対に変わらない。

 

私たち幼馴染3人は一緒じゃないと私は嫌なんだ。

 

 

 

やがて朝食を食べ終わった歩夢は一足早く家を出て、二人を待つのだった。

 

 

しばらく外で待っていると、侑と直大が階段を下りて歩夢の元に向かってくる。

 

侑と直大は歩夢に気づくまで何かを話していているようで気づくと明らかにいたたまれない表情を浮かべている。

 

 

やっぱり二人とも気にしてる…私のせいで…

 

私は、昨日何もなかった風に装い、2人に話しかけた。

 

「あ!侑ちゃん!直くん!おはよう!」

 

 

そんな歩夢の様子に戸惑いながらも二人は挨拶をする。

 

 

「あ、おはよう。」

 

「……おはようさん。」

 

 

少し間が空き、侑が昨夜の件について話そうとする。

 

 

「あのさ…歩夢…昨日の事なんだけど……」

 

 

「二人ともごめんね?変な事言って。」

 

 

「「…………」」

 

 

もっと色々あると考えた二人だったが、当の歩夢はなんてことないと簡単に片付けてしまい、そんな歩夢に二人はこれ以上何も言えなかった。

 

 

そんな二人を引っ張るように。

 

「行こ?」

 

歩夢がそう言うと、三人横に並ぶように通学路を歩き始める。

 

三人並んでいる真ん中に歩夢が入ると侑、直大の片腕に自分の腕を絡めた。

 

二人の温もりを感じた歩夢は疑問を口にする。

「今日は、一緒に部室行けるの?」

その疑問に侑が答える。

 

 

「あ、うん。午後から東雲と藤黄と打ち合わせがあるけど……」

 

「そっかぁ〜。どんどん形になって来てるね!フェスティバル、頑張ろうね!二人とも!」

 

「うん。」

「ああ。」

 

私の我儘で二人に迷惑をかけて困らせたくない。

 

私はその一心で昨日のことをひた隠しにして、二人と接した。

 

 

絶対離れたくなんて………ない。

 

 

──────────────────

 

 

♬ 虹色Passions

 

 

──────────────────

 

 

 

「はぁ……」

 

一体どうしたらいい。

 

朝の歩夢の様子に益々、どうしたらいいか分からなくなった。

 

 

「はぁ…」

 

さっきからため息ばっかだ…

 

でも切り替えないとな、今は東雲と藤黄と打ち合わせをしている真っ最中なのだから。

 

 

 

 

と思ったものの話しの内容あんま身に入らないな………

 

はぁ………どうしたものか…

 

 

直大さん

「……………」

 

 

「直大さん?」

 

 

ここで俺が呼ばれているのだと気づく。

俺は軽く慌てるように答える。

 

「え? あ うん?どうした?」

 

「それはこちらのセリフです。大丈夫ですか?体調が優れないとか…」

 

「あーいや別に体調は悪くないから。ちょっとボーッとしてただけ。」

 

 

「それならいいのですが。でも今は大事な打ち合わせ中ですよ。ボーッとしてないで話を聞いてください。」

 

 

「さーせん。」

俺は改めて話を聞くようにそちらへ意識を向けた。

 

 

 

会議が進み。

 

綾小路さんとせつ菜が会話を弾ませている。

 

「1つ1つの会場は小さいですけど、こうして見ると凄く大きな感じがしますね!」

 

「ファンの皆が出し物の提案をしているので、当日はもっとお祭り感が出ると思いますよ?」

 

そんなせつ菜の言葉に茶髪の紫藤さんが質問する。

 

「へぇ〜。どんな提案が出てるの?」

そこに俺は自分の鞄から、提案リストの書かれた紙を取りだし、全員に見えるようにテーブルへ置いた。

 

「これがそのリストです。例えば宮下なr…あー宮下愛は、ファンの要望に答えて、もんじゃ焼きの屋台を出すみたいですね。」

 

代表例として、宮下のことを挙げた。

その内容に予想外だったのか、綾小路さんが驚愕すると、

 

「屋台ですか!?」

 

と呟く。

 

 

「あははっ!何でもありですね。」

そう笑いながら、言う紫藤さん。

 

 

 

 

その隣で金髪のクリスティーナさんと近江先輩の妹さんは意気込んでいた。

 

「名前の通り、楽しいお祭りです。私達も負けてられませんね!」

 

「はい!」

 

 

その後疑問に思ったクリスティーナさんが質問をする。

 

「各会場のタイムテーブルはどんな感じですか?」

 

その問にせつ菜は

 

「出し物が決まった所で詰めて行きたいと思いますが、仮で組んだ物を侑さんと直大さんが作ってくれました。」

 

 

そのリストが書かれた紙は侑が持ってる。

 

のだが、

 

 

「侑さん?」

 

 

「え?ああ!ごめんごめん!資料だよね?え〜っと••••••ちょっと、待ってね?」

 

やはり侑も、何か考え込むようにボーッとしていた。

 

 

 

「………?」

 

せつ菜は直大に続き、侑までボーッとしていて、首を傾げた。

 

 

 

 

────────────────

 

 

一方 歩夢がいるスクールアイドル同好会はというと、

 

それぞれファンである生徒たちに呼ばれた同好会メンバーは部室を後にした。

 

そして、歩夢もファンである今日子から屋外ベンチへ呼び出され、ある打ち合わせをしていた。

 

「ステージは 夢の大橋。歩夢ちゃんとお茶会。歩夢ちゃんと行く、お台場1周の旅。幾つかアイディアは出たんですけど••••••」

 

「どのアイディアも素敵だと思うよ?」

 

そう言う歩夢であるが、それでも今日子は納得出来ない所があるらしい。

 

「いえ!全然まだまだです!!」

 

そう机に両手を置いて席を立ちながら言った。

 

「そ、そうなの?」

 

「このチャンスに!他のスクールアイドルのファンにも、歩夢ちゃんの良さをアピール出来るものにしたいんです!!」

 

歩夢のファンとして拳を掲げて力説する彼女に瞠目しつつ、歩夢は虚を突かれた様子で反芻した。

 

「私の••••••?」

 

「もっと意見を出しましょう!!」

 

 

その後も打ち合わせは続く。

 

 

 

………………

 

 

あれから、打ち合わせも終わり、歩夢は噴水広場にいた。

 

 

「……………。」

 

自分では良い所なんて分からないけど、今日子ちゃん達がああ言ってくれるのは嬉しい。

 

 

同好会に入って数ヶ月••••••スクールアイドルとファンが一緒になって、どんどん世界が広がってる。侑ちゃんも直くんも凄く張り切って楽しそうで良かったなって••••••そう思ってるのに••••••

 

 

歩夢は昨日の行動を思い出し、手で顔を隠した。

 

 

恥ずかしい…… 何であんなことしちゃったんだろう••••••侑ちゃんが目の前にいるのに、直くんを押し倒して………//抱きついちゃうなんて……

 

 

 

でも…

 

直くんは、またどこかに行っちゃう。

 

そして侑ちゃんも…

 

─────────────────────

 

あれから会議が終わった俺たちは、学園に戻るため、三人で歩いていた。

 

 

トボトボと歩いてる中、せつ菜が切り出す。

 

 

「侑さんに直大さん、何かあったんですか?」

 

 

「え?あ、いや何もないって。なっ、侑」

 

「う、うん。何もないよ!」

 

俺は侑に確認するように誤魔化した。

 

 

だがその誤魔化しでは、せつ菜は騙されなかった。

 

「誤魔化さないで下さい。こう見えて私、周りのことはよく見てるんです。二人の様子がおかしいことぐらい気づきます。」

 

そんなせつ菜の言葉に観念した侑は自嘲気味に答える。

「……ちょっと…色々あってね…」

 

2人が思い悩む程に何かあったとすれば、今この場には居ない歩夢のことなのではないかと考えたせつ菜は、ふと脳裏にある光景が浮かぶ。

 

「そう言えば••••••あの時の歩夢さん、様子がおかしかったような••••••」

 

その言葉に侑は 「えっ!?」と反応するが直ぐに言い繕う。

 

「せつ菜ちゃんが気にすることじゃないから。」

 

 

「ですが………」

 

 

「本当に大丈夫だって!」

 

そう言う侑ではあるが、まったく大丈夫そうには見えない。

 

かく言う俺も、大丈夫ではない。

 

 

「ん?」

 

そんな時、侑がふと首を傾げるようにある方を見ていた。

 

 

俺も侑の見る方へ目線を向けた。

 

そこに居たのは、今話の渦の中にいる歩夢であった。

 

隣の侑は、歩夢だと分かった瞬間、何か決意したような面持ちになっている。

 

「せつ菜ちゃん!先に部室戻ってて!」

そう言うと、侑は歩夢の元へ駆け出していった。

 

 

「あっ…おい!」

そう侑を呼び止めるも、そのまま駆け出す。

 

 

 

「侑さん………」

 

 

俺も侑を追いかけ、あの場に行った方がいいのだろう。

 

でも未だに歩夢に何を言えばいいのか、何が正解なのか分からないままだった。

 

 

それでもただ足止まっていても何も変わらない。

 

 

「せつ菜は……気にしなくていいから。」

 

「あっ……直大さん!」

 

そう捨て台詞を吐いた後、俺は侑を追いかけるように駆け出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が侑に追いつく頃には、侑と歩夢は何か話をしている。

 

「私ね……やりたいことが…………夢が出来たんだ!」

 

「っ!?」

 

きっとそれは、昨夜 俺があの場にタイミング悪く入ってしまったために言えなかったことの続きを侑は話そうとしているのだろう。

 

 

「せつ菜ちゃんが知ったのは偶然で、歩夢には、最初に言うつもりだったんだ。内緒にしてたのは悪かったけど、ちゃんと考えて決めたから」

 

「••••••……」

歩夢は何も言わず、ただ眉尻を吊り上げる。

「だから、歩夢には聞いて貰いたいんだ••••••いいかな?」

 

 

侑は不安混じりに歩夢へ尋ねる。

 

だが歩夢の答えは、

 

 

「………やだ……」

 

ただ1つポツリと否定の意を述べる。

 

「え?」

 

 

そして、歩夢は抑圧していた気持ちをぶちまけるかのように。

 

「それって、私と一緒じゃなくなるって事でしょ!?分かるよ!!だって侑ちゃんがこんな事言うの初めてだもん!!」

 

「直くんだってそう。このままいつか、どこかに行っちゃう。そんな感じがするもん!」

 

そんなことはないと、歩夢に言いたかった。

 

でも本当にそんなことはないのか? と考えるとあまり自信はなく、無責任なことは言えない。

 

 

 

「やだよそんなの!!私のスクールアイドルの夢はまだこれからなのに!!侑ちゃんと直くん!二人が一緒じゃなきゃ••••••私は一歩も前に進めないよ••••••」

 

 

侑はそれでも返す。

 

「そんなこと!」

 

 

「あるよ!!」

 

「っ!?」

 

初めて聞いた歩夢の強い否定に、侑は思わず怯んでたじろぐ。

 

 

一方で歩夢は俯き、弱々しく呟く。

 

「あるんだよ••••••」

 

 

だがそれでも侑は

 

「でもっ!!」

 

「………」

 

歩夢はもうこれ以上何も話したくないと無言の拒絶をした。

 

 

そんな歩夢に対して侑も、勿論俺もこれ以上踏み込むことなんて出来ずにただ。

 

 

「この話は……また今度にするね。…部室、行こっか」

 

 

 

そうして俺たちは、何も解決することなく、1日を終えた。

 

 

 

 

それから数日が過ぎた。同好会メンバーはそれぞれのファン達と一緒にステージの準備を進めている。

 

 

ただ1人歩夢を除いて。

 

閉ざした(こころ)はまだ花開かない。

 

 

スクールアイドルフェスティバルまで 残り10日。

 

 

 

 

続く………






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