仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~ 作:ラビラビfom
直大 「前回の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 with 仮面ライダーシノビは!」
「仮面ライダーシノビであり、天才 作詞作曲家の星奈直大は、昨夜のことで思い悩んでしまう。」
「どうしたら歩夢の心を晴らすことが出来るのか何が正解なのか分からず。そんな時、幼馴染兼後輩の桜坂しずくが俺に出来ることをやるべき事を諭される。自分が何をすべきなのか、思い出した俺は自身のやり方で歩夢に想いを伝える準備に入る。」
歩夢 「一方 上原歩夢も同じく昨夜のことで思い悩み、しまいには動けなくなってしまう。それを見兼ねた本気系スクールアイドル優木せつ菜ちゃんから1歩踏み出す勇気をもらい、私はまた立ち上がることができるようになったんだ!」
「そっちにも色々ドラマがあったんだなぁ…」しみじみ
「というか、直くん…さっきの幼馴染兼後輩ってどういうことかな?しずくちゃんとは一体どんな関係なのかな? 私聞いてないよ?うん?」圧
「質問多いって!えぇと……そうだな…うんぬんかんぬんあったんだよ。うんぬんかんぬん」
「直くん…ふざけてないで教えて? ね?」圧
「怖い怖い…怖いんですけど!だ、誰か助けてくれぇ!!S・O・S!!!」
侑 「ということで何やら不穏なタイトルの第13話をどうぞ!」
「お~い!タイトルコール決めてないで助けてくれぇい!」
俺は今日という日を後悔するだろう。
まさか…あんなことになるなんて…
これは自分を過信しすぎたあまりに招いたこと。
結局、何一つとして守れず、俺は何も変わっていなかった…
スクールアイドルフェスティバルまで今日をあわせて残り4日となった。
今部室には、全員集まっている。
そんな中、侑がある事を皆に打ち明けた。
そのある事と言うのは侑が音楽科の転科試験を受ける事とその詳細。
それを聞いた、俺と歩夢以外の皆は寝耳に水のごとく驚く。
「音楽科に!?確かにウチは学科が多くて、転科も認められてますけど••••••」
「思いきったね~、侑ちゃ~ん?」
「うん。切っ掛けをくれたのは歩夢と直大。そして、皆が私に勇気をくれたんだよ?」
「かすみん達が?」
かすみがキョトンと怪訝そうに返す。
声には出さないが、おそらく皆もかすみと同じく疑問に思っているのだろう。
感謝の意図が分からず固まる皆に侑は
「スクールアイドルを頑張っている皆を見てたらね、本当にやってみたい事は、とにかくやってみようって思ったんだ!」
「と言っても、先ずは転科試験があるし、そもそも受かるかどうか分からないんだけど••••••」
現実的なことを考えると、やはり不安なのだろう。
「やってみなよ!ゆうゆ!」
「え?」
「応援してるからさ!」
そんな宮下の言葉に皆続くようにそれぞれ応援の言葉を侑に贈った。
「素敵な夢だと思います!!!」
「私達に出来る事があったら、何でも言ってください!」
「そうだ!寮に音楽科の子がいるから話聞いてみよっか!」
「私、試験問題の傾向と対策考える」
すると、ガタッと音を立てるとかすみが
「か、かすみんだって!侑先輩の為に色々してあげるんですからねっ!」
かすみは自分も役に立てるという名のアピールもとい侑へ恩返しのための負けず嫌いが発動した。
「皆••••••っ!ありがとうっ!!」
全員から肯定され、応援されている事に侑は感謝をする。
すると隣に座る歩夢が締め括るように、笑顔で──
「今日あわせて残り4日。頑張ろうね、侑ちゃん!」
「うん!!」
「その意気ですっ!!スクールアイドルとファン、そして、ライブを楽しんでくれる人達全員のフェスティバル!」
せつ菜は熱い口調でそう言うと、拳を掲げて全員の気持ちを纏める。
「大いに盛り上がりましょう!!」
「「「「「「「おおー!!」」」」」」」
全員声を揃えて、拳を掲げる。
「そうと決まれば今日は何します?」
かすみが質問する。
「う~ん。どうしようかなぁ~~」
「……………」
皆それぞれのやりたい事、夢に向かって羽ばたいている。
なのに俺は…またスカイに負けた。
新しい力を手に入れたスカイは、強い。
また次戦うことになったら、俺はあいつに勝てるのだろうか。
このままの俺の力で皆を守れるのだろうか。
正直…不安だ……
「……」
自然と俺は拳を握っていた。まだ見ぬ、戦いに震えているのかも。
そんな時だ。さっきから何も喋らない俺へ朝香先輩が声をかけてきた。
「直大?」
「…………え?ああ……とりあえず今日は体力作りってことでランニングでも始めるか」
少しの間の後、俺はみんなへ口を開く。
「えぇ~」
だが、ランニングが嫌なのかかすみが不満を漏らす。
「えぇ~、じゃない。いいから始めるぞ」
そうして、今日の会議もといミィーティングが終わる。
あれから、数十分 皆はスクフェスに向けての体力作りとして、ランニングを始めていた。因みに俺と侑は、皆の走るタイムを測るなどなど、マネージャー業務に励んでいる。
「みんな張り切ってるね~」
「まあ、スクフェスまでもうあと少しだしな」
あといくつ寝ると、スクールアイドルフェスティバルだ。
ほんと時間が過ぎるのは早いよな。まだあの夏の合宿がつい最近に感じるってのに。
「私さ、自信が欲しいんだよね」
「自信?」
「うん。私は自分で何かを成し遂げられていないから」
「そんなことないだろ。スクフェスだって侑が提案したものだし」
「私は提案しただけなんだよ。ここまで来れたのは、私だけじゃ出来なくて、皆が居たからここまでの景色を見れたんだ」
侑はどこまでも、謙虚だ。どんなに凄いと言っても、そんなことないと謙遜する。
「だからね。私も直大や皆みたいに自力で何かを成し遂げてみたいんだ」
「それが音楽科に行く理由でもあるってことか」
「うん。そこで学んで何かを…」
なるほどな。
「やっぱスゲーな。侑は…」
侑は自分のやってみたい夢を見つけて、それに向かって走り出してる。
だというのに俺は、自分の夢ってやつをまだ見つけられてない。
今1番、自分がやりたいことは、皆の夢をサポートすること。
でもそれが自分の夢というわけではないだろう。
皆の思う曲を作るということにやりがいを感じてはいる。だが作詞作曲家としての道に進みたいかといえばそうでもない。俺は皆の歌う曲が作れればそれでいいんだ。
将来俺はどうなりたいのか、どうありたいのか、分からないままだった。
「だから、全然凄くないって、私はまだ何も」
「そう考えることがすげーんだよ。どこまでも、謙虚でさ」
「それは直大も同じじゃん」
「いいや、同じに見えてきっと全然違う。俺は…侑が羨ましいよ」
「羨ましい?直大が私に?」
「ああ。たまに思うんだ。俺が侑だったらってな」
きっと侑だったら、あの時のせつ菜たち同好会の問題にもいち早く気づいて、せつ菜がスクールアイドルを辞めるなんてことはさせずに上手く解決したんじゃないかって。
旧世界でも、俺じゃなくて侑だったら、歩夢を守りきれたんだろうって。
そう思う。
そんなたらればの話をしても、意味がないのは分かってる。でも時々思うんだ。別に俺が居なくても、きっと侑たち同好会の皆なら今日に至るまでの問題も解決してスクールアイドルフェスティバルを大成功に納めるんじゃないかと。
最近俺の存在意義はあるのかどうか…分からなくなっている部分もある。
「直大…」
「まあこんなこと話してもしゃあないよな。さて…難しい話はここまでにして、ちょっくら、皆に飲み物でも買ってくるとするかな」
そうして、半ば無理やりに話を辞めた俺は、飲み物を買いに学園内の自販機がある所へ足を運んだ。
直大が飲み物買いに行った、数分後──
ランニングも終わり、同好会の皆が続々と集まる。一番乗りは、愛であった。流石の部室棟のヒーローと言われるだけのことはある。
それから、どんどんとほかのメンバーもランニング終わらせると、侑たちの周りへと集まり、ある者は近くにあるベンチに腰をかけ、休憩したりとそれぞれである。次第に直大を除く全員が揃うと軽い談笑をしている。
「ふぅ~いい汗かきましたぁ!!」
「お疲れ様。せつ菜ちゃん!」
そう言って、タオルを渡す侑。
「ありがとうございます!!!」
ふとしずくが辺りを見回し、質問する。
「そういえば先輩はどちらに?」
「あぁ。直大なら皆の飲み物を買いに行ってるよ」
「お、流石が
愛のダジャレが炸裂する。
「ふふっwwwwホッシーが欲っしいwwwww」
「はぁ………あ、でもこういう暑い日には、愛先輩のダジャレも必要かもですね…」
「りなちゃんボード [確かにっ]!!」
「お、それはどういう意味かなぁ~かすかすぅ~」
「かすかすじゃなくて、かすみんですぅ!!」
「ふふふふっwwwww」
「あーもう。いつまで笑ってるんですかぁ!侑先輩!」
「ひひふふwwごめんごめんww」
だがそんな平和な日常も、唐突に壊される。
きゃああああ!!
「え?、今の悲鳴?」
エマが呟き、果林は即座に悲鳴の聞こえた方角へ目線を変える。
「えぇ…校舎の方から聞こえたわね」
「も、もしかしてまた怪物が出たんですかぁ!?」
「校舎の方って確か直大が…」
そう、ついさっき、彼は皆の飲み物を買いに校舎の方へ向かっていた。
「えぇ!?ほんと~~!?」
「心配...」
「直くん…」
それぞれ、直大を心配するように皆不安な表情をする。
「心配だよね…とりあえず校舎の方へ行ってみようよ」
エマは提案をする。のだが、せつ菜が止めた。
「いえ、それは危険です。私たちは避難した方が」
「でも…」
そこに果林もまた同調する。果林はせつ菜と同じく反対のようだ。
「確かにせつ菜の言う通り危険だわ」
「もしかしたらホッシーだって、危険な思いしてるかもしれないよ」
「そうかもしれないわ。でもそこに行って私たちに何が出来るの?」
それにしずくが手を胸に置き、答える。
「何が出来るかなんて分からないです。ただ…」
それでも大切な仲間が危険な目にあっているかもしれないと思うと、自分たちだけ安全な場所に避難しようとは思えない。
「ま、止めたって貴方たちは行こうとするんでしょうね」
果林はそう言って、砕けた口調で声を漏らす。反対派だった果林だが、折れたようだ。
「果林さん…」
そして、侑が焚きつけるように拳を作り───「よし、皆行こう!」
「「「「「「うん!!!(はい!!)(えぇ!)」」」」」」
一斉に返事をすると、皆、校舎の方へ駆け出す。
だが、せつ菜はまだ、立ち止まったままだ。そこへ果林はせつ菜の手を取ると、微笑み。
「ぁ………」
「ほら行くわよ!せつ菜!」
「……はい!!」
そして、せつ菜もまた、その場から走り出す。
※※※※※※
一方──星奈直大は全員分のペットボトルを袋に纏め、皆の所へ戻っている所だった。
「流石に11人分ともなると重くて腕死ぬなぁ……」
そんな時だった。
きゃああああ!!
突然、悲鳴が聞こえる。
「……もしかして…」
俺は悲鳴の聞こえる方へ向かう。悲鳴が聞こえた場所は思ったよりも近かった。
そして、生徒たちが次々とスマッシュから逃げ出す中、俺は生徒たちとは反対方向へと進む。
「やっぱりスマッシュか…」
スマッシュを視認すると、俺は周りを確認し、物陰へと隠れる。
そして、ビルドドライバーを取り出し、腰に巻く。
ホルダーからボトルを二本取り出すと、そのボトルを振り、スロットへセット。
待機音が鳴り、ボルテックレバーを回す。
「変身 !」
変身完了すると、俺はスマッシュの元へ駆け出す。
今にでも、生徒を襲おうとするスマッシュに俺は飛び蹴りし、間一髪事なきを得る。
「危なっ…大丈夫か?」
「ほ、本物の仮面ライダー!?」
男子生徒はとても驚いている様子だった。
「ここは危ないから。早く逃げて」
そう言うと、男子生徒は慌てながら駆け出す。
俺はスマッシュの方へ見つめると、ニンコマソードガンを取りだし、戦闘を始めようとするが──
「やぁ、昨日ぶりだね」
ある男の声が聞こえると同時に俺に向かって銃撃を放つ。
俺は咄嗟に避けることで銃撃を回避する。
「スカイ!」
そこに居たのは、スカイこと仮面ライダーポイズンヒールであった。
「ふっ…さあ終わりの始まりさ」
そう言うと、スカイは俺の方へ駆け出すとスチームブレードで斬りつける。負けじとソードガンで迎え打つと、刃先と刃先がぶつかり合う音が響く。
スカイと俺は互角の戦い──ではなく段々と俺は押され始めていた。
「ふふっ…」
『それでも!』と思い俺は忍術を発動。
『火遁の術!』
「ハァッ!!!」
『火炎斬り !』
剣先に火を纏った一撃を奴の横腹へと繰り出す。
だが──────
「ふっ……言ったはずさ。
僕に攻撃しても、それを
スカイは俺の一撃を放たれたところを毒の力で簡単に
どうすればコイツにダメージを与えられるんだ……
すると、聞き覚えのある声が背後から聞こえる。
「ん?」
☼☼☼☼
「ハァハァ…愛先輩もせつ菜先輩も早すぎですよぉ。」
「それよりみんな見て!」
愛は、シノビたちの方へ指を指す。
その指を指す方へ皆、目線を向けると、そこには───
「仮面ライダー!?」
「やっぱり怪物騒ぎだったわね。」
すると、キョロキョロと周りを見回した歩夢は
「直くんここに居ないみたい」
「ということは無事に逃げているんですね」
「よかった~~」
「では私たちも逃げましょう!!」
せつ菜の言葉に皆、早速この場から逃げ出そうとする───
「おっと、行かせないよ?」
やはり、行く手阻むのは奴だ。
スカイに指示されたスマッシュが彼女たちの進行方向を塞ぎ、この場から逃げ出させないように囲った。
「スカイてめぇ!!」
俺は再びスカイに向かって、刀を振るう。
「まあそうカッカッするなよ」
そう言いながら、左腕で防ぐとスカイはドライバーのレンチを下ろす。
スティングテールを右腕に巻き付かせると、その腕にサソリのオーラ惑わす。
その音声と共にスカイは俺の胸に向かって右腕の拳を前に突き出す。
俺はその一撃に対応出来ず真正面から受けると、その余波で地面へゴロゴロと転がる。
「………っ…」
やっぱり、俺はアイツに勝てないのかよ……
「君はこのままだと何1つとして守れずに負ける。そう
何か含みのある言い方なスカイ。
「何が言いたい」
「ふっ……」
スカイはある物を俺に見せつける。
「……!それは…」
そのある物とは全体的に赤く、真ん中にメーターのようなものがあり、その天面には青いボタンがある。
「ふふっ…これがなんなのか、君はよーく分かっているはず」
「お前…それをどこで!」
「僕が作ったのさ。ある設計図を元にね。ほらこれを君にやるよ」
そう言いながら、スカイは投げ渡す。俺は右手で受け取り、そのブツを正面へ───
「………」
そのブツの名は、ハザードトリガー…
ライダーシステム…ハザードレベルを飛躍的に上げる拡張アイテム。
『戦闘が長くなると脳が刺激に耐えられなくなり、理性を失う。
その瞬間、目に映るもの全てを破壊する』
確か戦兎のパソコンから流れる動画の中で葛城巧がそう言っていた。
敵味方関係なく攻撃を仕掛ける。要するに暴走するということ。
まさに『禁断のアイテム』…………
「君はある選択を迫られている。その力を使うか、使わないか」
「………」
「別に使わなくてもいいさ。でも、それで守れるのかなぁ…後ろにいる彼女たちを君のそのちっぽけな力で」
「……。」
この力を使う代償も重さもよーく知ってる、目の前で戦兎が使う姿を間近で見てきたから。強大な力にはそれ相応の責任を伴うことも。
じゃあ使わないでこの状況を打破することはできるのか。
皆を守れるのか。
そう思うと使わざるを得ないのだろう。
でも…暴走するかもしれない。
誰かを傷つけてしまうかもしれない。
そう考えるだけでこの力を使うのを躊躇してしまう。
それでも…
旧世界では、この力を俺は想いの強さで制御することが出来た。
だから今回もきっと…制御してみせる。
「破壊じゃない……この力で誰かを守るために…」
俺は決意を固め、再び立ち上がる。
「ふっ…使うしかないよねぇ…」
「………」
静かに瞑目すると、俺は
ギターのような音が鳴り、ハザードトリガーが起動した。
「あんたを…止める。この身を賭けてもな。」
ハザードトリガー下部にある
ドンテンカーン!ドーンテンカン!
ドンテンカーン! ドーンテンカン!
奇妙な待機音が鳴ると、俺はボルテックレバーを回す。
ガタガタゴットン ズタンズタン
ガタガタゴットン ズタンズタン
その音声と共に、鋳型のような漆黒の金型、ハザードライドビルダーが展開。 黒と黄色の警戒色の模様が至る所にあり、その名の通り、危険を表す。
そして───────────
いつも聞く問いかけに色々な含みを感じる。
それでも………
「………変身」
そして、ハザードライドビルダーがシノビをガッシャンとプレスする。
チーン....
電子レンジの音が鳴り、ハザードライドビルダーが開くと、その中には漆黒の忍者が佇んでいた。
アンコントロールスイッチ!
仮面ライダーシノビ
ニンニンコミック ハザードフォーム
漆黒の
その姿は全身真っ黒のスーツに 肩や背中などの上半身のアーマーがゴツゴツと尖っている。
そして全身漆黒の中、目立つように紫と黄色の複眼が煌めいていた。
「最速で終わらせる!」
漆黒の忍者は前を向くと、走り出す。
果たして、暴走するのか 制御するのか、その運命の引き金はもう押されている。
続く………
13話前編でした。
み ん な の ト ラ ウ マ がついに登場しました
因みに、旧世界で直大は制御装置を使わずにハザードを自力で克服したという設定です。
ということで次回は後編です。よろしくお願いします。