仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~ 作:ラビラビfom
侑 「前回の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 with 仮面ライダーシノビは」
「仮面ライダーシノビである星奈直大は、スカイこと仮面ライダーボイズンヒールとの戦闘で禁断のアイテム ハザードトリガーを使用し、仮面ライダーシノビ ニンニンコミックハザードフォームへと変わる。」
璃奈 「最初は黒い忍者カッコイイ!って思ってたけど…」
エマ 「うん…怖かったよね…」
彼方 「彼方ちゃん…あのシノビさんはもう見たくないな~」
愛 「愛さんも見たくない!」
「やっぱり皆もそうだよね……あ、気を取り直して、やがて、自我を失い、目に映るもの全てを破壊しようとするシノビを本気系スクールアイドル優木せつ菜が止めに入るのだが、それにより、
かすみ 「あの~誰もツッコンでないですけど。どうして侑先輩があらすじ紹介してるんですか?」
しずく 「もうかすみさん忘れたの? 前回先輩とせつ菜さんは気を失って倒れちゃったから。代わりに侑先輩がやってるんだよ」
「そうだったぁ!! あっ!そういえば学校も被害あったんだよねぇ…スクールアイドルフェスティバルまであと数日しかないのにこんなことになって、ああもうこれからどうなっちゃうのぉぉぉ!!!」
「かすみちゃん落ち着いて!!」
歩夢 「学校もだけど…直くんとせつ菜ちゃん大丈夫かな…」
果林 「きっと…大丈夫よ。あの2人は強いから。」
「うんうん。ということでこれからどうなってしまうのか気になる第14話どうぞ!!」
俺はゆっくりと目を開けた。
目線の先には、真っ黒い空間でも、旧世界でもなく。どんよりとした空模様が見えた。
「………ぅ…ここは?…」
ポツリと呟く。
そして、それに答えるかのようにある男の声が俺の耳に入る。
「目覚めたか、ホシナクン。」
その声が聞こえた俺は、飛び上がるように起き上がると、声の聞こえた方へ向く。
「スカイ……」
「無事、目覚めて何よりだよ。」
何でこいつがここに、というかここはどこだ?
海が見えて、地面は芝生になっていて、ここからニジガクもよく見える。
まるで大草原にいるような感じがする心地のよいこの場所。
おそらく お台場にある水の広場公園だろう。
だいぶ前に来たことがあるからすぐ分かった。
でも何でこんな所に
「…ぅ…」
ここで頭に激痛が走ると、ついさっきまでの出来事を思い出す。
「そうだ…俺は確か…スカイと戦ってて、ハザードトリガーを使ったはず…そして自我を失った…」
それからの記憶はない。
「その通りだ。そして、自我を失った君を僕がここまで移動させたのさ。いや~自我を失った君と戦うのは大変だったなぁ…、まさか!ねぇ~」
何か含みがあるかのように言うスカイ
「まさか……俺は誰かを…」
俺が暴走して、誰かの命を奪ったイメージが脳裏に浮かぶ。
確か近くには同好会の皆が居たはず。スカイが無事だと言うことは、もしかして…
俺の頭の中には、ありえるかもしれない最悪な予想が駆け巡った。
その影響からか、俺の身体から動悸や震えが激しくなる。
そして、俺は声を震わせながらスカイに問う
「なぁ…スカイ…お、俺は……誰かを…殺したのか?」
その問の答えを待っている間、先程よりも震えが激しくなった。
俺は誰かを殺したのか? いやそんなわけない と自問自答する。
震えも治まらない中、スカイは口を開く。でもそれは俺の求めていた答えではなかった。
「ふっ…」
俺を鼻で笑うスカイ。
「何がおかしい……」
「いや、ただ君の震えている姿を見たら。笑みが零れてね。」
「いつも勇敢に立ち向かってくる君がこうして震えている。それだけで笑えてくるんだよ。」
「……………」
「君は果たして誰かを殺したのか、その答えが知りたいなら、自分の目で確かめるといいさ」
スカイはそう言って学園の方を指指した。
「なに…」
それに釣られて俺は学園の方を見る。
「答えはそこにある。ほら早く行ってきなよ。」
その答えがあるのは学園。
俺は足をなんとか立ち上がらせると、震えている身体を抑え込むように無我夢中で学園の方へ走りだした。
そんな直大の走る後ろ姿を、見て不適に笑うスカイであった。
「ふふっ」
僕の計画通りに事が運んでいる。
このままいけば、君の居場所は無くなる。
いや、あのメンバー達なら君を拒絶するなんてことはしないか。
逆に君がその罪悪感から自分を責める。
そして、その居場所に居ることが耐えられなくなるだろうね。
今から楽しみだよ。
あれから俺は震える身体を押さえ込みながらもなんとか学園に着いた。
その間、何か考えるなんてことはしなかった。
考えれば考えるほど最悪な予想が脳裏に過ぎると、また震えが止まらなくなるから。
俺はよく授業などで使う校舎の方へ向かおうと、その足を運んだ。
のだが、
校舎の入口の前の周りに大勢の生徒たちが群がるように佇んでいた。
そして、その入口を覆うように黄色と黒による斜めのストライプ模様に立ち入り禁止の文字が印字されてるテープが置かれていた。
まるで校舎を封鎖するかのように。
その近くには、警察官の制服を着た人同士が何やら話している姿が視界に入る。
ふと、校舎に多くある窓ガラスの方へ見てみると、
「……!」
窓ガラスがあったはずの場所にそれが無かった。
鳥や虫などが簡単に入れてしまうほどに。
それに加えて、その周辺の柱にヒビが入っていたり、壁ごと破壊されていたり、崩壊とまではいかないが、見るからにボロボロだった。
もしかして、 俺がこの惨状を引き起こしたのか?
俺がやったのか…?
まさか、そんな、そんなわけない。
と自分で否定する。
だが
『お前がやったんだよ』
『お前のせいでこうなった』
等の声が頭の中で幻聴かのように聞こえる。
そんな幻聴が聞こえるぐらいに俺の心は危うい状況にあった。
すると、近くでこのことについて話しているニジガクの生徒の声が耳に入る。
「なぁ聞いたか?」
「ん?」
「これやったの、仮面ライダーらしいぜ。」
「まじで? 怪物がやったんじゃなくて?」
「ああ。誰かが見たらしくて、そんな噂が立ってるみたいなんだと。」
「あとその噂には、優木せつ菜っていう女子が仮面ライダーに襲われたっていうのもあるらしい。」
「まじ!?せつ菜ちゃんが!?」
「え、何知り合い?」
「いやいや、知らないのか? あの有名なスクールアイドルの優木せつ菜ちゃんだぞ。」
「ああ。言われてみれば、聞いた事あるな」
「大丈夫かな。せつ菜ちゃん…」
「でも噂なんだろ?」
「事実の可能性が高いらしい。」
「へぇ~ それにしても仮面ライダーって正義の味方だと思ってたんだけどな…」
「だよな…結局あの怪物と変わらなかったってことなのか? 」
「さぁ…?」
(せつ菜を…襲った? 俺…が? ウソだろ…)
また動悸や震えが激しくなり、どんなに抑えようとしても止まらない。
せつ菜は…無事…だよな?
もしかして、せつ菜はもう…
と最悪な方面の考えばかりが脳に過ぎる。
(まさか…そんなこと…こ、これは悪い夢だよな…そうだ…そうに違いない…)
『いつまで現実逃避してるつもりだ?』
(え? )
また再び幻聴が聞こえ始める。
その声は、俺のよく知る声、自分自身だった。
『お前がやったんだよ…お前がこの惨状を引き起こした。』
(そんなわけ…)
『お前はもう気づいているはずだ。お前が学園を破壊し、優木せつ菜を襲った。』
「…………っ…」
『全部お前のせいなんだよ。』
「うるさい… 」
『お前が皆を傷つけた』
「うるせぇ…」
『お前は…正義のヒーローでもなんでもないんだよ!』
「黙れぇ!!!」
俺はその幻聴を打ち消すかのように大声で叫んだ。
だが 叫んだ場所には、大勢の生徒たちがいる。
「え、何あの人?」
「頭大丈夫?」
「さぁ?」
そんなヒソヒソと俺を訝しめるような話し声が聞こえる。
俺は何も聞こえないように自身の手で耳を塞ぎ、その場で蹲るようにしゃがみ込んだ。
俺の心はもう崩壊寸前だった…
そんなしゃがみこむ俺に誰かが近づいている足音が聞こえた。
その誰かが話しかける。
「先輩!」
その声に俺はどこか安心感を覚える。
そして、俺は声の聞こえる方へゆっくりと顔を上げると、その誰かは俺のよく知る人物だった。
私は今、先輩を探していた。
せつ菜さんが今部室棟の方の保険室に居ること、その他諸々、伝えようと思ったけど、全く連絡が繋がらない。
もしかしたら、何かあったのではと心配になる。
そのため、せつ菜さんのことは、皆さんに任せて、私が先輩の捜索を申し出て、今に至る。
部室棟の方を隅々までくまなく探した。でも
「全然…見つからない」
校舎の方は、今立ち入り禁止となっているため、そこに居るとは思えない。 そもそも入れないし。
じゃあ一体どこに居るんだろう…
とりあえず、私はあと考えられるのは学園内の外ではと思い、その場所へ向かった。
もしそこに居なかったら、先輩は学園内には居ないのかもしれない。
そんなことを考えながら、外へ向かうと、立ち入り禁止のテープがある校舎の周りに群がる大勢の生徒たちが目に入る。
まさか、ここに居るとか?
そんな思考をしている時だった。
「黙れぇ!!!」
そんな大きな声が聞こえた。
「この声は、先…輩?」
私は、この声が先輩だと気づくと、その聞こえる方へ足を運ぶ。
その声が聞こえた方へ近づけは、近づくほどに周りの生徒のヒソヒソと話している声が耳に入る。
やがて、その近くまで来ると、黒に近い紺の髪の男子生徒が一際目立つようにしゃがみこんでいる姿が目に入った。
先輩だった。 間違えるはずないほどに先輩だと人目で分かった。
何故しゃがみ込んでいるのか疑問に思う。それでも私は、先輩の所へ駆け寄る。
「先輩!」
先輩は、ゆっくりと顔を上げると
「桜…坂…」
「今まで一体どこに──!?」
私は今までどこに居たのか聞こうとすると、先輩の顔色が悪く、様子がおかしいことに気づく。
「…顔色…悪いですけど…大丈夫…ですか?」
「…………」
「先輩?」
「………」
声をかけても返事はない。それどころか、震えている。
こんな弱っている先輩初めて見る。
一体何が…
すると、
「桜坂…」
先輩が私を呼んだ。
「…せつ菜…は無事…なのか? …いやもしかして…せつ菜は…もう…………俺のせいだ…俺のせいで…せつ菜は…」
何か追い込まれたかのように先輩は頭を抱えながら、口にする。
俺のせい? 先輩の言っていることはよく分からなかったけど、私はどこか震えている先輩を落ち着かせ、安心してもらおうとそのまま抱きしめた。
「……!?」
人前で先輩に抱きつくなんて、少々いやかなり恥ずかしいけど、それ以上に怯えてる、震えてる先輩を見たら、居てもたってもいられなかった。
「先輩大丈夫です。大丈夫ですから。落ち着いて下さい。誰も先輩のせいだなんて、思ってないです。」
「いいや…俺のせい…なんだよ…全部俺が…」
何故ここまでに自分を責めるのか私にはよく分からなかった。
ここまでの惨状になってしまったのは、少なくとも先輩のせいではないはずなのに。
でも…もしかして…
前々からそうかもしれない。そうなんじゃないかと思っていることがある。
いやでも、そんなわけない。きっとこれは私の考えすぎだ。勘違いなんだ。そう思い、私はその考えを振り切る。
とりあえず、今は先輩を安心させなきゃ
「それにせつ菜さんなら今、部室棟の保険室に居ますから。 」
「部室棟の…じゃあせつ菜は…」
「無事ですよ。」
それを聞いたのか、先輩は酷く安堵するように口を漏らす。
「よかった……よかった…」
本当にどうしたんだろう先輩。
いつも余裕のある先輩とは全くと言っていいほどに違っている。
すると、先輩は突然立ち上がった。
「先輩?」
私の呼びかけに応じることは無く、そのまま先輩は部室棟の方へ走り出してしまった。
その時、何か落としたことすらも気づかずに。
私は、先輩が落とした物を拾った。
全体的に赤くメーターのようなものが付いていて、青いスイッチ?がカバーで覆われている。
「これは…?」
一体これがなんなのか分からない。
でも…どこかで見た事があるような気がする。
そして、私も先輩を追いかけるように部室棟の方へ足を運ぶ。
(せつ菜…せつ菜…せつ菜!)
俺は走った 部室棟にある保健室まで。
その道中、色々考えた。
桜坂から無事であると知らされてはいる。 でも自分の目で確認するまでは、心からの安堵は出来ないだろう。 桜坂のことを信頼してないとかそういう訳ではなく。 ただ不安で怖くて、先が見えないほどに俺の今見える色は、真っ黒。その色を鮮やかにしたい安心したいんだ。
やがて、俺は保険室の前まで来ると、その扉を勢いよく開けた。
「せつ菜!!」
勢いよく、突然入って来た俺に驚く、同好会の皆。
そこに侑が
「直大? 今までどこに行っ──「それより、せつ菜は」
「せつ菜ちゃんならあそこのベッドに居るよ。」
俺はそれを聞き、カーテンで隠れているベッドの前まで来た。
すると、朝香先輩が、今のせつ菜の状況を教えてくれた。
「命に別状はないそうよ。」
「…そう…ですか……」
「直大は、せつ菜が今この状況になったこと原因を知ってるのかしら?」
「………詳しいことは全く。でも…シノビがせつ菜に襲いかかった。」
「えぇ…首を強く抑え込まれてね。その影響で気を失っているみたい。」
「首を強く…抑え込んだ……」
要するに首を絞めて、殺そうとしたってことか…
俺はなんてことを……したんだ…
ライダーの力ってのは強大だ。その力の使い方によって、善にも悪にもなる。 使い方を誤れば、いとも簡単に誰かの命を奪ってしまえる。
旧世界では、その力が戦争の兵器に利用された。
戦兎たちは それでも もがいたライダーシステムは兵器じゃない、誰かの為にあるんだということを。
俺はそれを知っていたはずなのに、使い方を誤った。自我を失って、学園を破壊し、せつ菜の命を奪いかけた。
俺は自分がやってしまったことに対して、自己嫌悪に苛まれる。
「あの、怪我とか体を動かせないとかそういうのは」
せつ菜はスクールアイドルだ。もしこのせいで、体のどこかに怪我をしたり、体を自由に動かせないなんてことがあったら。スクールアイドルフェスティバルも、これからのスクールアイドル活動にも支障が出る。 それどころかアイドルすら出来なくなる可能性もある。
「先生によると、その辺の心配は無用みたい。でも、今日中は絶対安静らしいわ。」
「……そう…ですか…せつ菜はまだ目覚めてない…ですよね?」
「えぇ…一向に目を覚ます気配はないわ。」
「………」
「ほら、暗い顔しないで、あなたがせつ菜の傍に居てあげて。」
「いや…でも…」
俺には、せつ菜の傍に居る資格なんてない。
「いいから。」
朝香先輩はカーテンを開け、俺を半ば強引にせつ菜の居るベッドの近くへと向かわせた。
「じゃあ、後は2人でごゆっくり。」
そう言って、朝香先輩はカーテンを閉めて、皆を連れて、保健室から出て行ってしまった。
俺は、数秒間何も考えず、その場で突っ立っていたが、とりあえず座るかと思い、ベッドの前にある椅子へ腰を下ろした。
「せつ菜…ごめん…俺のせいで…俺のせいでこんなことに…」
俺は、せつ菜に対して、自らの過ちを謝罪した。
それでも、せつ菜は応えることは無い。
「……………」
俺は無意識にせつ菜の手を両手で握った。
頼むから目覚めてくれ、いつもみたいに曇りのない笑顔を見せてくれと懇願するように。
俺がせつ菜の傍に居る資格なんてないことは分かってる。それでも、頼む。俺はどうなってもいい。せつ菜が目を覚ましてくれるなら、悪魔に魂を売ったって構わない。
「だから……」
頼む………
その時だった。
俺の想いに応えたのか、それとも偶然かどうかは分からない。
せつ菜が目をゆっくりと上げ、周りを軽く見ると、俺の存在に気づいたのか、か弱い声で俺の名を呼んだ。
「直大さん。」
「せつ菜!!」
俺が驚くように、名を呼ぶと、せつ菜は何が可笑しいのか分からないが微笑む。
「フフッ…そんな不安そうな顔しないでください。直大さん。」
俺はそんな顔をしていたのか、どうか自分では分からない。
でも、せつ菜が言うなら、そうなのだろう。
そして、俺は心の底から安堵した。
よかった…せつ菜が目覚めて…
それからは、せつ菜が目覚めたことを急いで皆に伝えた。
皆、安心したようなそんな顔をしていた。
せつ菜の体に1つの後遺症もなく、至って健康らしい。
むしろ、前よりも元気さが増している。
とりあえず、今日の所は解散ということで皆、それぞれ帰宅する。
せつ菜の家まで送ろうかと思ったが、1人でも帰れるから、心配は無用だと言われた。
やがて、俺は帰宅すると、自身の部屋に入り、色々と考える。
それは、これからのことだ。
学園の一部が破壊されたことによる学校側の対応。
おそらく、この一件でシノビに対しての信頼は地に落ちただろう。
そもそも、信頼なんてものがあったのかどうかは分からないが。
そして、俺を危険人物と見なすだろうな。無理もない。これは全てにおいて、俺のせいなのだから。
これはもしかしたらだが、この一件で学校側がスクールアイドルフェスティバルを中止と言い渡す可能性もある。こんな危険なことが起きて、無事にスクールアイドルフェスティバルを開催していいのかとか。
もしそうなってしまっては、今まで皆で頑張ってきたことが無駄になってしまう。
そんなこと、絶対にさせてたまるか。
『仮面ライダーって正義の味方だと思ってたんだけどな…」
『…結局あの怪物と変わらなかったってことなのか?』
『お前がやったんだよ…全部お前のせいで!』
『お前は、正義のヒーローでもなんでもない!!』
『直大がせつ菜ちゃんを殺しかけたんだ。』
『侑………』
『近寄らないで!直大のせいだよ。全部、返してよ!せつ菜ちゃんもスクールアイドルフェスティバルも!返してよ!!人殺し!!』
『ぅっ……………ごめんなさい。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。俺のせいで…俺のせいで………』
『結局君は何も守れない。』
『”うわぁぁぁぁぁ”!!!!』
次の日 朝
「………っ!」
俺は飛び込むように起き上がった。
「ハァハァハァ…夢か…」
酷い汗が俺の体に不快感を与える。
「まだ5時か……」
一応、今日も同好会の活動をする予定だ。
学校が破壊されたと言っても、一部のため、部室棟の方は無事である。今日も学校は開いているらしい。
これから、もう一度寝ようとも思えず、目を開けたままベッドの上で横たわった。
それから、2時間後、俺は1人で学校へ向かっていた。
侑と歩夢は先に家を出て学校に行っている。
一緒に行こうと思えば行けたと思う。でも、昨日の罪悪感からか、俺は無意識に2人の傍から遠ざけるようにした。
やがて、学園の門をくぐり、部室棟の方へ足を運んでいたその時、ある生徒の声が耳に入る。
「号外!号外!」
その生徒たちは、何かプリントを多く手に持ち、近くにいる生徒たちに次々と配っていた。見た所、新聞部の人達だろう。
俺は無意識にそこへ近づき、その紙をもらった。
その紙には、昨日の出来事が書かれていた。
[仮面ライダーシノビは 悪だった???]
という見出しで。
黒いシノビが校舎の一部を破壊したこと。
なりより、大きく目立つように書かれているのは、俺がせつ菜の首を掴み、襲ったことについて。その信憑性を高める写真付きで。
その紙を見た生徒から、色々な声が俺の耳に入る。
「これほんとなの?」
「そうじゃね。写真もあるし。」
「えぇ~なんかショック。好きだったんだけどなぁ…」
「俺は前々から怪しいと思ってたんだよ。」
「それ、大体さ、仮面を被って戦ってんのがないよな。」
「許せない。せつ菜ちゃんを襲うなんて。」
「スクールアイドルフェスティバル中止って噂があるみたいだぞ。」
「マジで?」
「おん。噂だけど」
「それ、ホントだったらやばいな。学校を破壊して、スクールアイドルフェスティバルまで破壊したってことだろ。」
「俺たちの楽しみを奪うとか、それ、悪い奴と変わらないじゃん。」
「もう正義のヒーローなんかじゃないな」
「…………」
そうだ。俺は…正義のヒーローなんかじゃない…
全部…俺のせい……
俺が奪ったんだ裏切ったんだ。皆の楽しみも、平和も信頼も全部。
結局、俺は何一つとして守れない。
戦兎や万丈、かずみんや幻さんのようにはなれなかった。
皆を守る正義のヒーローに。
戦兎たちに戦って欲しくないと一丁前に言ってたくせに。何が全てを引き受けるだ。何が守るだ。ふざけんな…調子に乗ってんじゃねぇよ。何も守れてないくせに…口だけじゃねぇか…
ほんっと、こんな俺大っ嫌いだ…
一方 同好会メンバーたちは、
「せっつー大丈夫かな?」
ふと愛が呟くと侑が答える。
「今日部室に来るみたい」
「ほんとに?」
すると、扉が開く音が侑たちの耳に入る。
その扉の方を見る同好会メンバー
「皆さん。おはようございます!!!」
「噂をすればなんとやらだね!」
エマが嬉しそうに呟くと果林が質問する。
「せつ菜はもう体大丈夫なの?」
「はい!! もう体動かしたくて動かしたくて、うずうずしてますよぉ!!!」
「ああもう。相変わらずせつ菜先輩の声は大き過ぎですよぉ!!」
「かすみちゃんも同じぐらい大きい時、ある....」
「何言ってんのりな子ぉ。大体かすみんはとびきりキュートな声しか出さいないから!」
「そう…かな?」
「ちょっとしず子ぉ!!」
「ふふっ仲良しだねぇ~~」
ここで部室に笑いが起こる。
ひとしきり笑い終わり、せつ菜が辺りを見渡すと1人居ないことに気づく。
「あの~直大さんはまだ来てないんですか?」
「そうみたい。直くん。まだ眠いから先に行ってていいって言ってたけど。ねっ侑ちゃん。」
「うん。もう少しで来るんじゃないかな。」
「全く、直大先輩はたるんでますねぇ!ただでさえ、スクールアイドルフェスティバルが中止になるかもしれないっていうこの一大事に!」
それを聞いたせつ菜は驚くように。
「えぇ!!それ…ホントですか??」
「もうかすみさん。噂でしょそれは…」
「まだ中止って決まったわけじゃない。第一、噂なんて信憑性にかけるわ。学校側はうんともすんとも言ってないわけだし」
「うんうん。果林ちゃんの言う通りだよ!」
エマが同調すると、皆続けて同意する。
ここにいる者全員スクールアイドルフェスティバルが中止になるなんて信じたくないのだ。ここまで、やって来たことが無くなるのが怖い。
結局の所、未来なんて誰にも分からない。だから今出来ることをやるしかない。噂なんてものに振り回されている場合じゃない。
だから、皆スクールアイドルフェスティバルが開催される未来を信じる。
続く………
お待たせしました。
やっと夏休みに入ったので、もしかしたら投稿頻度も上がるかなと思います。 まだ分からないですけど
よろしくお願いします!