仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~ 作:ラビラビfom
直大 「久しぶりのぉぉ!!前回の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 with 仮面ライダーシノビは!!!」
「なんか実家のような安心感があるぜ。さてと今回は長めにあらすじ紹介しますか!」
「仮面ライダーシノビであり、天才作詞作曲家の星奈直大は、憎き因縁? ライバル?のスカイと決着をつけるため、屋上にて激闘を繰り広げていた。」
かすみ「一方その頃、千年に一人の可愛さを持つ中須かすみ率いる、スクールアイドル同好会メンバーは遂に仮面ライダーシノビの正体を知る♪」
璃奈 「勝手に率いられてる…」
彼方 「いや~それにしても、結構引っ張ったよね~」
果林 「そうね。もう少し早くバレてもよかったんじゃない?」
「いやそれを俺に言われましても…」
せつ菜 「いえ!ヒーローの正体バレイベントは引っ張って、引っ張ってバレるのが最高にアツイんですっ!!!!私が見ていた特撮で最高に熱かったのはですね…そう!ウ〇ト〇マ〇メ〇ウス第30話!約束の炎────「長い長い!長いから!あと別会社っ!!」
愛 「何が別会社なの?」
「そこには触れないでくれ。えぇ…気を取り直して、戦いの末、ついに変身解除まで追い込まれたその時、同好会のみんなが俺の前に現れる。」
エマ 「それから色々あって、直大くんは私たちの言葉に勇気を貰って、再び立ち上がったんだ!」
侑 「そういえば直大、あの時泣いてたよね?」
「……おいいい!!黒歴史を掘り起こすんじゃないよぉぉ!!!」
歩夢 「黒歴史って…でも私あの泣いてる直くんを見て、守らなきゃって、母性って言うのかな? それを感じたよ。」
しずく 「あ、それ分かります! つい抱きしめちゃいますよね?」
歩夢 「うんうん。つい抱きしめちゃうよね……ん?しずくちゃん…抱きしめたことあるの?」
しずく 「あ、いえ…」
「な、何か不穏な空気になってるし!フォローにもなってないし!
はぁ…ツッコミすぎて喉枯れそう…」
しずく 「で、ではここからは私がやりますね。
当然現れた兎型ペットロボ、ラビットくんからある青いベルトスクラッシュドライバーを渡され、先輩は仮面ライダーシノビアクアへと変わる。」
愛 「水の力で喉がうるウォーターってね!」
「お、ナイスタイミング!これで不穏な空気から寒い空気に一変したぞ!」(歓喜)
愛 「なんか…釈然としない…」
「そして、ポイズンヒールとの激闘の末、遂にシノビアクアが勝利を果たす!いや~長かった…ここ数話負けてばかりだったからなぁ……」(感慨深い)
かすみ 「あ、センパイ。疲れたので学校を元に戻したみたいにかすみんを癒してくださぁい~」
「そう頻繁に使うもんじゃないから。あとあれ結構疲れるんだよ」
かすみ 「えぇ~~先輩のケチ~」
「ケチ!? え!?俺が……ケチ…?」ショボーン
侑「落ち込んでる直大は置いといて、シーズン1最終回の第16話! みんなの夢を叶える場所!」
直大以外 「「「「「スクールアイドルフェスティバル!!!」」」」」
侑 「スタート!!」
「あ、あれ?もう終わった? 」
侑 「うん」
「ウソでしょぉぉぉ!!
主役を置いて勝手に終わらせちゃダメって学校で教わらなかったのか!?」
侑 「そんなの習わないし」
「えぇ~」
侑「あーもういいから。ほら早く。最後の仕上げやらないといけないんだから。つまらないこと気にしないの!」
「つまらないことじゃ…ないでしょ…つまらなくは……
全く…
侑 「ん? なんか言った?」
「ヴェッ、マリモ!」
みんなに救われた日から、一日明けた翌日。
今日、一世一代のイベントが幕を開ける。
それがなんなのか、もう言わなくてもわかるだろう。
当日の朝、学校へ行って諸々の最終準備をするために俺も侑も行かなくてはいけない。その為、いつもよりも早く起床する。
のだが俺はそれよりも少し前に起床した。ある場所に用があってな。そのためにいつもより早い時間帯よりもさらに早く起きたというわけ。
そのある場所というのは。
「お、着いた。」
ここに来るのは、二回目だ。初めて来た時はかなりド派手な登場になったが、今回はごくごく普通にやってきた。
「着いた」とL○NEにて文字を打ち込む。朝も早いし、まだ寝てるかもと思ったが、思いのほか返事はすぐに返ってきた。
「(扉) 開いてあるから入ってきていい」だそうだ。
じゃあ早速、扉を開けて俺は 建物の中へと入った。
中に入ると、カタカタとパソコンのキーボードを打つ音が耳に入る。
俺はその聞こえる方へ足を運ぶと、そこには真剣?というよりは、真顔?いや眠そうな表情のした戦兎がパソコンを操作していた。
声をかけようと思ったが、なんとなくそれは辞めて、俺は戦兎のパソコンの作業が終わるのを待とうとした。
そう思ったのも束の間、俺がその場に居ることに気づいのか、戦兎はパソコンの操作を止め、声をかける。
「悪い、またせたな。」
「そんな待ってないけど。もういいのか?」
作業を止めていいのかと問いかける。
「ああ。そんな大したことじゃないしな。」
「そっか…あ、そういえば万丈は流石に」
「ああ。あの
「まあ、そりゃそうか…」
まだ6時なったばっかだし。この時間帯ならまだ寝てるか。
万丈や戦兎が普段、何時に起きているかどうかは分からないけど。
それに俺もこの時間帯はまだ寝てる頃だ。
朝食を作る当番の日は別だが
そんなことを考えながら、俺は近くの椅子へと腰を下ろす。
「それでこんな朝早くから、呼び出してなんの用なんだ?」
「ああ。決まってるだろ」
決まってる? 何が?
あ、戦兎の髪の毛がぴんと立った…まさか…
「直大の新しい姿のデータ収集だぁぁ!!!」
「はぁ…やっぱそうなるか……あれ?でも、あのゼリーもドライバーも戦兎が作った物だろ? データなんて取らなくても分かってるんじゃないのか?」
「実践のデータも欲しいんだよ。あとそれに、俺の予想外なことも起きたしな!」
「予想外のこと?」
はて、予想外な事とは一体…
う~~ん。
俺がスクラッシュドライバーで変身出来たこととか?
いやそれはないか。じゃあ一体…
「ほらほら!! ボケっとしてないで早く変身しなさいよ!」
「ああもう分かったわかったから!急かすなって!」
何でこんな朝っぱらからテンション高くいられるんだよ……ちょっと尊敬するわ。
気を取り直して、俺はスクラッシュドライバーを取りだすと腰に巻いた。
対して、戦兎はワクワクドキドキみたいな目線で俺を見る。
(なんかやりづれぇ……)
若干のやりづらさを感じながらも、俺はニンジャスクラッシュゼリーを手に持ち、スロットへセット。
「あーー!!?」
「えっなに?」
工場でなるような待機音が鳴り響く中、それに被さるように戦兎の驚くような声を上げ、ベルトに刺さっているゼリーを指差す。
「スクラッシュゼリーがどうかしたのか?」
ベルトからゼリーを取りながら問いかけると、戦兎が目にも止まらない速さで俺に近づき、そのゼリーを俺から取る。
「…なんで水の模様が……本来手裏剣のマークだけだったはず……」ブツブツ
「お~い。戦兎?」
名を呼んでみるが聞こえてない様子
戦兎はブツブツと言いながら、そのゼリーを自身のパソコンでスキャンし始めた。
(なんか光ってんなあ…)
ゼリーをスキャンしている、パソコンの線が紺色に光っていた。
やがてスキャンし終えると戦兎は俺の方へ向き直り、ゼリーを渡す。
「変身してみてくれ、」
「え?」
「ほら早く!!♪」
「う、ウッス…」
改めて俺はゼリーをベルトに刺し、そのレンチを押し上げる。
テンション高めな、若本ボイスが部屋に鳴り響き、俺は仮面ライダーシノビアクアへと変わった。
「シノビ…アクア…」ブツブツ
「なぁ…戦兎? 何か変なのか俺? はっ!もしかして!治らない病に犯されてるとか!?」
だって戦兎すげぇ深刻そうな顔でブツブツ言ってんだもん。何!なんなの!!俺の体に今何が起こってんのぉおぁぉ!!!
「スキャンするぞ」
ブツブツ言うの辞め、そういう戦兎。
「あ、はい…」
戦兎はパソコンをカタカタしながら、俺の身体全体をスキャンし始めた。
またしても、スキャンする線が紺色に光る。
すると、俺の背後から何か聞こえる。
「朝っぱらからうるせぇぞ!一体何やってんだよ!」
俺たちのガヤガヤしてる音で目覚めたのかそう言う万丈。
「あ、万丈。お邪魔してる」
「え、お前その声直大か?」
「え、そうだけど」
「えぇ!!」
そんな驚くのか?
すると、戦兎が
「キーキー言うんじゃないよ。そこにバナナ置いてあるから。それで大人しくしてなさい。」
「ウッキーい!!バナナだー!!──っておい!俺はゴリラじゃねぇ!」
ノリツッコミする万丈。
てかその鳴き声は猿だろ。ゴリラはウホウホじゃん。
にしてもこの2人のコントって、こんな朝方でも健在なんだな。
尊敬するぜ!
そんなことを思っていると、スキャンが終わったらしい。
「つうかよ。なんだその姿」
「ああ。パワーアップした姿って所かな」
「ほぇ~直大ってスクラッシュドライバー使えたんだな。」
そんな会話を万丈としていると、戦兎が
「なるほどな……」
「なんか分かったのか?」
「ああ。……あ、もう変身解いていいぞ」
「え、あうん。」
そう言って、ドライバーからゼリーを抜いて変身解除する。
「それで?」
「ああ。まず予想外なことが起きたって言ったよな?」
「うん」
「そもそも、俺の予定していたシノビの姿と少し違う。本来、シノビチャージになるはずだったんだが、どういうわけか水のエレメントの力がそのゼリーに宿って、シノビアクアへとなった」
「ってことは、俺が学園を直したのも、本来は無かったはずの力ってことなのか………戦兎がそういう能力にしたのかと思ってたけど…」
「そうなるな。そもそもエレメントの力を使うなら、ナックル系のアイテムにするしな。そっちの方が力を出しやすいってのもある。」
「ああ。確かに…」
言われてみれば、マグマやブリザードは、どちらも属性の力なんだよな
あとナックル系の方が属性の力を発揮しやすいなんて、知らなかった
「そもそもじゃあなんで水の力がゼリーに宿ったんだ?」
そんな水の力を宿すなんて特殊な力俺にはない。
「それはおそらく。直大と忍者ボトルとの適合率が高いからなのかもしれない」
「適合率?」
「要するに相性がいいってことだ。そこの
戦兎がそう言うと、万丈がキョロキョロしだした。
もしかして、バカを探しているのか?
キョロキョロしながら万丈は俺に問いかける。
「なぁどこにバカが居るんだ?」
「多分万丈のことだと思う」
「はぁ?」
バカと言われて怒り心頭な様子の万丈。
万丈の時ってことは、ドラゴンボトルのことか。確か相性が良すぎて、ほかのボトルとの組み合わせが出来ない。だからそのために万丈用の変身アイテムクローズドラゴンを作ってたもんな。
それに、俺も前の世界でほかのボトルで変身しようとしたら、電気がビリビリって来て、変身出来なかったし。
で、結局ニンニンコミックに落ち着いたというわけ
「でも、相性がいいからってそんな水の力が宿るなんてことあるのか?」
「さぁな。でも前例ならある。ほら俺の作ったニンコマソードガンあるだろ?」
「ああ。これね」
ジャキーンと効果音さながら、ソードガンを出した
「うわ!?危ねぇな。急に剣だすなよ!ビックリするだろ!」
急に剣が目の前に来たことで驚いた様子の万丈
「あ、ごめん。それで?」
「ああ。本来、俺の作ったプログラムでは、属性の力は火と風だけだったはずなんだ。」
「そうなのか!?」
「だがどういうわけか、水や土、雷といった属性の忍術も使えるようになった。その時はなんでこうなったのか分からなかった。だから一旦保留にしてた。でも今回の一件で一つ分かったことがある。」
「分かったこと?」
「ああ。シノビアクアに変身する時に何か強く願わなかったか?」
「願うっていうか。自分を奮い立たせたみたいな感じでなら。俺が皆を守るんだって」
「やっぱりか。」
「あ、ん?おい!1人で、納得すんなよ。分かりやすく説明しろよ。」
万丈が頭にクエスチョンマークを浮かび合わせながらそう言う。
「要するに、直大の誰かを守りたいという強い思いが忍者の力と強く共鳴した。誰かを守るためなら、自己犠牲も厭わないそんな忍びの心ってやつでな。それによって、新しい力を生み出した。」
「それが、水の力…」
「ああ。学園を直した力も、水から派生した能力の一つだろう。」
「なるほどな」
「なんかすげえってのは分かった。」
それほんとに分かってんのかい?万丈クン。
「ただ、一つ忠告しておく。その直す力は大きければ大きいほど、自身の体力を消費する。」
「あ、確かその力を使った後、急に力が入らなくなって気を失ったな」
「その通り。だからその力の使い時を見極めなきゃいけない。」
「そっか…」
気軽にポンポン使えるものじゃないということか。
まああれ使った後の疲労はやばかったしな。
それにもしあの力を使って倒れた後、また別の敵が現れたりしたらとか、色々考えるとそう簡単には使えない。
「でもさ。もし俺がもっと体力を上げればこの力を、使った後も倒れなくて済むかな?」
「さぁな。でも…可能性はあるかもしれない。まあ分からないが。」
「なんかあやふやだな。」
そう言う万丈。
「仕方ないでしょうが。まだ分からないことだらけなんだよ。」
まだ分からないことだらけ…か
でもこの力を使いこなす為にはもっと強くなる必要があるってことだけは確かだ。
「これまで以上に!頑張りますか!!」
「うわ!?急に立ち上がんなよ!」
「あ、ごめん…」
どうやら、俺が急に立ち上がったせいで万丈が椅子から転げ落ちてしまったようだ。
その様子を見て、戦兎は微笑むと俺の名を呼んだ。
「直大」
「ん?」
「はいこれ。」
戦兎は手前の机に10本のフルボトルを置いた。
「スクラッシュドライバーの特徴はボトル一本の力をフルに使える所だ。だから直大にもボトルは何本かあった方がいいと思ってな。」
「でもいいのか? もしかしたら…」
俺が危惧しているのはスクラッシュドライバーの副作用のこと。
あの時は使いこなせても、いつ暴走するかは分からない。
そこが正直怖いところではある。
俺が危惧していることを察した戦兎は柔らかい表情で言う。
「大丈夫。直大が暴走することはない。」
「何でそんな」
「考えてもみろ。直大は本来予定していた姿を変えて、新しい力を創造したんだぞ。そんな奴が暴走するとは到底思えない。」
「そんなの…分からない…」
「ああ。分からないさ。」
「この力に呑まれるか、むしろそれを逆手に使いこなせるかどうかは分からない。でも一つだけ分かることがある。それはな、思いの強さが大切なんじゃないかって俺は思う。」
「思いの強さ…」
「俺は直大の思いの強さを信じる。だから、これを託すんだ。」
「勿論俺もだ!安心しろよ直大。なんたってこのプロテインの貴公子万丈龍我のおすみつき?だ!」
「なんか一気に不安になってきたな。」
「ああ? どういう意味だ!戦兎っ!」
「ゆゆゆ、揺らすんじゃないよ!この天才的頭脳がおかしくなっちゃうでしょうが!!」
「ちょっとぐらいおかしくなっても大丈夫だろ!」
「はぁ!?」
そんな2人のじゃれあい?に俺は自然と微笑んだ。
「ふふっ……あははは♪」
ほんとこの2人は変わらない むしろどこか安心する。
そうだ。俺はあの時決意したじゃないか。
もう自分を見失ったりしないと。
きっと大丈夫。俺にはかけがえのない仲間が居るから。
やっぱすげーな戦兎も万丈も。俺の不安をこんな簡単に吹き飛ばすんだから。
「いい顔になったな。直大。」
「そう…か?」
自分では正直よく分からないけど。戦兎が言うならそうなんだろうな。
「でもそれはみんなのおかげさ。俺はみんなに救われたから」
「ふっ……いい仲間に出会たんだな。」
「ああ。戦兎達と同じぐらい。いやもしかしたらそれ以上かもしない。」
「言われてんぞ万丈。」
「いや俺だけじゃねぇだろ!戦兎達って言ってんだから。複数だろ!複数!」
「細かいやつはモテねぇぞ~」
「うるせぇよ!つうか戦兎にだけは言われたくねぇ。彼女居たことあんのかよ?か・の・じ・ょ!!」
「それは……も、もちろんあるに決まってるでしょうが!」
「キョドってんじゃねぇか!!」
「あ?」
「あん?」
2人は睨み合うように言う。
今にでも取っ組み合いを始めそうなぐらいに
「あーもうストップストップ!!クールダウン!クールダウン!なっ?」
2人の仲介に入り、それを止める俺
すると、戦兎と万丈は何故か2人して笑い始める。
「ふっ…」
「へっ……」
「え、なに? なんで笑ってんの?コワイ…」
そんな2人に勿論俺は困惑した。
やがて 笑い終えると戦兎が言う
「いや、何となく懐かしいなって思って。」
「懐かしい?あぁ…!」
旧世界でもたまにこういうことがあったんだ。その度に俺や美空さんが仲介に入って。特に戦争の始まる前の3ヶ月間、この2人はよく衝突してた。
今でこそ信頼している相棒だろうが、あの頃の信頼関係は今ほど強固なものではなかったはずだから、衝突も絶えなかった。
まあ今のは衝突と言うより、じゃれあい?イチャイチャ? みたいなものだろうけど。
「色々あったなぁ…」
「懐かしいよなぁ…」
昔を思い出すように2人は呟く
そして俺はそんな2人の方へ向きその名を呼ぶ
「戦兎、万丈。」
「ん?」みたいな顔して、2人は俺の方に注目する。
「正直言うとさ。まだみんなに戦って欲しくないと思ってる。俺一人が戦えばいいんじゃないかって…」
そのみんなというのは、戦兎、万丈、かずみん、幻さんの4人を指す。
「でも…それじゃダメで。きっと俺1人の力じゃ届かないこともある。……」
どんなに手を伸ばしても救えない守れないこともあるんだ。
「同好会の皆に貰ったんだ。誰かを頼るという名の勇気を。だからさ。もしギリギリまで頑張って、踏ん張っても。俺一人じゃ届かない時。手を貸して欲しい……頼む!」
そう言って俺は頭を下げる。
どの面下げて言ってんだよと自分でも思う。一度2人は俺に歩み寄ってくれたのに俺はそれを拒絶した。だから断られてもしょうがない。
そんなことを思いながら頭を下げたままでいると、戦兎が口を開いた。
「顔を上げろ」
「……」
そう言われた通りに俺は顔を上げると、戦兎や万丈がどこか可笑しそうな表情をしているのが目に入った。
すると、戦兎が優しい声音で口を開く。
「直大もやっぱバカだな。」
「え?」
万丈が続く
「たっく…前にも言ったけどよ。俺たちは仲間だ。そんな事聞かなくても、俺たちはお前に手を貸すに決まってんだろ。こんな俺でも分かるのに直大は分からないのかよ?」
「万丈…」
「まあそういう事だ。それに頼っていいと言ったのは俺たちだ。断る理由がないな。」
「戦兎……そっか……ありがとう!」
俺は2人に笑顔で感謝した。
ほんと感謝してもしきれないぐらいだ。一体どう返せばいいのか分からないぐらいに
それから俺は少し外をみながら、浸ってた。
すると、戦兎が声を掛ける。
「なぁ直大。」
「ん?」
「水を刺すようで悪いんだが、もう行かなくちゃいけない時間なんじゃねぇの?」
「え、」
いかなくちゃいけないじかん?
あ、
完全に頭から抜けていた。
さっき説明した通り、俺は早く学校に行かなくてはいけないのだ。
「やべええええええ!!戦兎!今何時!?」
「えぇと…7時16分 だな」
「やばあああああああい!!?!」
集合時間は7時半だ。ここから学校まで、早くて20分はかかる。
まずい、非常にまずいのだ。
とりあえず俺は、戦兎から託されたボトルを急いで、自分のカバンに入れ、慌ただしくこの場を後にしようとする。
「あ、そうだ」
ふとなにか過ぎり、俺は足取りを止め、くるりと2人の方へ顔を向ける。
「今日の祭りに絶対来てくれよ!2人にもスクールアイドルの良さがきっと分かるから!」
そう言い、俺は再び足を動かしこの場を後にした、
そして、この後普通に遅れて、侑にこっぴどく言われたのは言うまでもないだろう。
「ほんっとすいませぇぇえん!!」
直大が慌ただしくこの場を去った後、残された2人は
「なんかあいつ、青春してんな……」
「青春ねぇ…」
万丈がボソッと呟くと、戦兎が復唱する。
「まあ何はともあれ、あいつが救われてよかったよ。」
「ま、俺は大丈夫だと思ってたけどな!」
「ほんとかよ。一番そわそわしてたの万丈じゃん」
「あれは…そう!筋肉震いってやつだ!」
「それを言うなら武者震いだろ。てか筋肉震いってなんだよ。ま、そんなことは置いといて。さっさとこのノルマを終わらせて、スクールアイドルフェスティバルとやらに行きますか!」
そう言って、戦兎はパソコンのキーボードをカタカタと操作し始める。
「じゃあ、俺はそれが終わるまで、筋トレするわ!」
そう言って万丈はその場で腕立て伏せを始めた。
それから約5時間後 雲ひとつない晴天に日の光が照らさせながら、スクールアイドルフェスティバルの幕が上がった。
続く……
お待たせしました。
2週間ぐらい間隔が開いてしまいすみません。
この間、ギーツがグランドエンドを迎えて、ガッチャードも始まりましたね。
今作はまだまだグランドエンドまで程遠いですが、これからもよろしくお願いします。
次回は気長にお待ちください。