仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~   作:ラビラビfom

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9月中に投稿しようと思ってたら、いつの間にか9月終わってました。

もう10月です、時間の経過が早くて怖い

ということで、今回はかなり長いです。




16─3話~ソレゾレが奏でる色~

 

 

「まったく、万丈のせいで遅れそうなんだけど?」

「はあ? どっちかって言うと戦兎のカタカタ、パソコンが長かったからだろ!」

 

「カタカタパソコンってなんだよ…」

 

車道をブンブンと走りながら、ちょっとした言い合い?をしているのは、天っ才過ぎる!イケメン天才物理学者の桐生戦兎とプロティンの貴公子(笑)で筋肉ゴリラ猿の万丈龍我。

一台のバイク(マシンビルダー)に跨り、憎まれ口を叩きながらも、スクールアイドルフェスティバル会場へと向かっている真っ只中だ。

 

「おい!(笑)ってなんだよ!余計なもん付け足すなよ!あとゴリラじゃねぇ!!」

「ただの説明にまで茶々入れるんじゃないよ。はぁ…」

 

何溜息付いてんだよぉぉぉ!!!!

 

ゆゆゆゆゆゆゆらすんじゃないよぉぉ!!運転中ぅぅぅ!!!!」

 

そんな凸凹(デコボコ)コンビと行くスクールアイドルフェスティバル~~~

 

「誰が凸凹コンビだ!」

「戦兎も茶々入れてんじゃねぇか…」

 

 

やがてバイクを走らせていると、いつの間にかスクフェス会場の近くまで来ていた。すると、ある歌声が戦兎たちの耳に入る。

 

 

「この声……」

「行ってみようぜ!戦兎!」

「ああ。」

 

 

バイクから降りた、戦兎たちは聞こえた歌声の方まで足を運ぶ。

 

 

「♬~胸いっぱいの勇気くれたから!~~」

 

 

そこには、ローダンセの花を髪飾りにピンクや白を基調とし、中央には大きなをリボン括った衣装を身にまとったスクールアイドル上原歩夢がステージいっぱいに満開の花を咲かせるように歌い踊っていた。

 

 

「もしかして、歩夢ちゃん?」

前見た時(旧世界)と全然イメージがちげぇ…」

 

最初は戦兎も万丈も、ライブというものにどんなものかと関心を示すように見ていたが段々とそのライブにちょっとずつ目を輝けせるように魅入っていた。

 

「♬~歩きだそう!Dreaming way!」

 

「未来へと続く~~~」

 

 

 

 

 

 

やがて、上原歩夢のライブが終わると、観客達は、笑顔で「歩夢ちゃん!」などの声を上げ、ファンである今日子も手を振りなから、名を呼ぶ。

すると、歩夢はフラワーロードを駆け出し、その場で高く跳ぶと、満開の花のように笑顔で感謝した。

 

「ありがとー!!みんなー!!」

 

その感謝に再び、観客達は湧き上がるように声を上げる。

近くに居た、幼い子ども達をも笑顔の花を咲かせ魅了するように。

 

 

 

 

 

 

そして、戦兎や万丈は歩きながら、各々見た感想を述べる。

 

 

「なんか…よかった……」(語彙力低下)

「すげぇ…」(小並感)

 

若干のライブの余韻に浸りながら、足を動かしていると、食欲のそそるソースの匂いが鼻についた。

 

 

「なんかいい匂い…」

朝から何も食べていなかった戦兎は引き寄せられるように匂いのする場所へ足を運ぶ。因みに万丈は近くに居た、スタッフ?と思わしき人物から紙を受け取り、戦兎を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

もんじゃ みやした と書かれた屋台の所まで近づいた戦兎。

 

 

すると、棒状の食べ物を手に持ったメガネをかけ、オレンジ色の制服を着た少女(色葉)から「どうぞ!」と話しかけられる。

 

「これは?」

何の食べ物?と言うニュアンスを込めて質問する戦兎。

 

その疑問に少女は微笑むと、笑顔で回答する。

 

「もんじゃみやした特製 もんじゃ棒です♪」

その回答を受け、もんじゃ棒を受け取る戦兎。

 

「もんじゃ棒…」

 

(じゅるりと、ヨダレを垂らしそうなぐらい、美味そうな見た目だな。

さて、気になるお味は一体どんなもんなんじゃ?)

 

いざ、食す。

 

 

「うっっっっまっ!!!」

 

あまりの美味さに声を上げると、残りもパクパクと食べ始める。

そんな中、万丈も近づき、戦兎が何か食べていることに気づく。

 

「あー!何食ってんだよ!戦兎!」

 

 

食べ終わった戦兎が答える。

「もんじゃ棒だ。万丈も食べてみろよ?」

 

「もんじゃ棒? 」

頭に?マークを浮かべるよりも早く少女が万丈にもんじゃ棒を渡す。

 

「はい!どうぞ!」

 

渡されたもんじゃ棒を口に運ぶ。

 

「うんめぇぇぇぇっ!!!

 

これはまるで!ソースとマヨネーズ、紅しょうが絡み合った宝石箱やーーー!!!」

 

「なんだよその。急な食レポ………キャラ崩壊してるぞ? てか誰かのパクリだろそれ……」

 

急にキャラ崩壊した万丈に引きながらツッコム戦兎。

すると、このタイミングで音楽が聞こえ始める。

 

聞こえる方へ顔を向けた戦兎と万丈。

 

すると、ステージからチアリーダー風のオレンジを基調とした活発さ溢れる衣装を身にまとったスクールアイドル宮下愛が現れ、ライブを始める。

 

 

 

 

 

 

「♬~たっいーよーうー!降り注ぐよー!さぁ行こう!(サッイコー!)

 

愛は地球を照らす太陽のような笑顔で歌い踊る。

 

 

そのライブを見ている戦兎達はふと呟く。

 

「なんか見てると、体が自然と動いて来るなぁ…なんて名前の子なんだ…?」

 

「宮下愛っていうらしいぞ」

「へぇ~~…………てか万丈なんで名前知ってんだよ?」

「これに書いてあったんだよ。」

 

そう言って、その書いてあった紙を片手に、曲に合わせて腕を振る万丈。

(こいつめっちゃノリノリだな……ま、俺も自然と体が動いてるけど)

 

 

 

 

 

 

 

 

「♬~笑った顔!サッイコー!!そのハート照らす! 」

Woh Woh! Woh Woh!

 

「♬~たいよーうに!なーりたいよー!!!

Ahhhhh Gimme Five!!!!」

 

 

 

 

ライブが終わると、愛はもんじゃヘラを持ちながら、笑顔で

 

 

「どんなもんじゃい!!!もんじゃだけにっ!

さあさあ寄ってらっしゃい!見てらっしゃーい!!!」

 

すると、観客たちは大きく歓声を上げる。

愛のライブは見ている人を自然と笑顔に出来るそんな楽しいライブだった。

 

 

(なんかすっごい クシャッとなるな。)

 

戦兎も万丈も満面の笑顔を浮かべている。

 

2人はいつの間にか自分でも分からないうちにスクールアイドルに魅了されていた。

 

 

 

 

一方 ここでも魅了されるかもしれない者が2人

 

ヴィーナスフォート

 

 

「直大くんに招待って形で来たけど。私たち場違いじゃないよね?」

 

 

そんな周りを見ながら、呟く女性、石動(いするぎ)美空(みそら)が不安そうに歩いていた。たまたま偶然、美空たちの周りには学生しかいなかったためにそう思う。

 

そんな美空の不安を吹き飛ばすように言うのは、かつて難波チルドレンであり、スパイであったジャーナリストの滝川(たきがわ)紗羽(さわ)

 

「大丈夫だって♪ 美空ちゃんはまだギリ十代なんだから。ほらそれに美空ちゃんもアイドルでしょ?」

 

 

そう。旧世界ではみーたん名義でネットアイドルをしていた。

それもこれもスマッシュの目撃情報などの戦兎たちの戦いのサポートするために。

なんでも東都だけではなく、日本全国数十万人のファンがいたようだ。

 

 

 

『みーんなのアイドルー! みーたんだよ♪プンプン♪』

 

 

「それ(前の世界)の話だし!」

過去を思い出しながら、大きな声で否定する美空。

 

「まあまあ、あ、ほらここでライブやってるみたいだよ?行ってみよー!」

 

紗羽が宥めながら歩いていると、観客の歓声が聞こえたため、近くでライブをしているのだと思い、早速その場へ足を運ぶ。

 

 

ヴィーナスフォート前の広場を特設ステージとして、ライブをしているのは近江彼方であった。

 

 

 

すると、2番まで歌いラスサビ前の間奏部分に入ると、

 

「すやぁ~~~~zzzz」

 

 

その場にあるステージ用のベッドへ身を委ねた。

それに釣られた観客達も同じように、近くに設置されていたふわふわのソファベッドへと身を委ねる。

 

その特殊過ぎる光景を見た美空と紗羽は。

 

 

「「どういうことぉぉぉぉ!!!?」」

 

やはり困惑する美空と紗羽。

すると、近くに居た彼方の妹である、近江遥が苦笑いしながら話しかける。

 

「あはは……ですよね…」

「でもちょっと面白いかも。いい記事が書けそう!」

そう言ってメモ帳とペン取り出した紗羽は、このお昼寝ライブについて、色々書き始めた。

 

「えぇ………………あ、私も最近仕事で疲れたし。寝よう…」

そう言って美空もベッドへダイブする。

 

「こんなライブ…有りなのかな?」

 

改めて周りを見回した遥はそう呟く。

その呟きが聞こえた彼方は、悪戯っぽく舌を出すと、ウインクを決めながら弾んだ口調で言う。

 

「お祭りだから〜有りなんで〜〜す~~。」

 

やがて、ラスサビ前の間奏が終わりを迎えそうになると、彼方は起き上がり、再び、歌い踊り始める。

 

 

 

「♬~Butterfly 夢へ 羽ばたいて!

花の季節 むーかえよーう~~ 叶えていける きっと

信じて We can Fly!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや~よかった~~ね? 美空ちゃん!」

 

「うん……なんか…凄かった……色んな意味で…」

「だよねぇ~ あーあ幻さんも来れば良かったのに。こんな良かったのに勿体無いなぁ…」

「へぇ~何で来れないの?」

 

「政府の仕事があるんだって。」

 

「あー……大変だね……日本の首相の秘書は……あれ? でもなんで紗羽さんそんなこと知ってるの?」

 

「それは……知らない方が良いと思う。」

 

「あ、うん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方戦兎達は今、天王寺璃奈のステージの所に居た

 

璃奈のステージの目玉は、璃奈自身で作った 対戦ゲーム クライマックスファイターズ feat.天使天才 をプレイしていた。

 

今の対戦相手は璃奈の友人である浅希。

璃奈ははんぺんのような猫型ロボットをベースに紫の忍者を模した装飾を身にまとったキャラを操作、対する浅希は青いドラゴンのような異形の人型にスカジャンを着たキャラを操作している。

 

 

「あれ、万丈似てない?」

「似てねぇーよ!」

「だって、スカジャン来てるし、ドラゴンだし。」

 

「そこだけしかあってねぇよ!てかそれなら、あの紫猫忍者は直大だろ!」

 

「あ、万丈殴り飛ばされてる。」

「無視かよっ!!」

 

 

「今度は手裏剣で吹き飛んだ。」

「おい!負けんじゃねぇよ!俺!」

 

 

「あ、今認めたな。自分って。」

「あ……」

 

 

そんなコントしている2人とは別に、璃奈と浅希の戦いは勝負が付きそうだった。

 

璃奈は目にも止まらない速さで指を動かし、必殺コマンドを打ち込む。

「これで終わり!必殺!ボルテックフィニッシュ!」

 

「瞬…殺……」

 

 

 

 

 

「万丈お前の事は忘れない………」(泣き)

「死んでねぇよ!てか嘘泣きやめろよ!」

 

「あ、バレた?」

「バレバレだっての。はぁ……それにしても、ゲームと言えばあの医者を思い出すなぁ……」

 

「あー万丈が迷える子羊くんの頃か……」

「あん時から思ってたけど、何だよそれ。」

 

「それは……あ、ライブが始まった。」

 

戦兎たちが話していると、璃奈はジョイポリスで披露した曲、ツナガルコネクトを歌い始めた。

 

 

「♬~ チガウスガタ チガウカタチ なのにどうして オナジキモチ(〃> ∇ <〃) 」

 

 

 

 

「それにしてもあのボード………どういう原理で……」ブツブツ

「なぁ戦兎、あれどうやって前見えてんだろうな?」

 

「あー。バカには到底理解出来ないことだから。気にしなくていいぞ。」

「そっか。バカだから気にしなくていいのかぁ………っておい!」

 

 

「♬~はずむ ココロ!飛ぶようなテンション!今 Connect しよ!」

 

 

璃奈のライブは戦兎や万丈、観客たちを弾むようなココロで踊らせて、周りをコネクトしていくようなライブであった。

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、ここで一人道に迷い途方に暮れている者が一人。

 

 

「………またはぐれちまった……はぁ………ここどこだよぉぉぉ!!!!」

 

そう叫んだ後、心の中であることを思う。

 

「(はっ!こういう時冷静になるためには、みーたんを数えると言い。みーたんが一人~みーたんが二人~ ってみーたんが2人とか最高じゃないですかぁ……ああなんて素晴らしいんでしょう!ここはもしかして天国!? いやぁ~最高過ぎて最高ですねぇ~~グフッグフフ……」

 

 

 

どうやらそんな心の声が、声に出ていたようでたまたま近くを親子連れが通る。

 

 

「ねぇ、ママ~あの人、1人で喋ってる~~」ユビサシ

「こら、見ちゃいけません!」

 

 

 

 

 

 

「…………………グッ……」

何気ない子どもの一言が猿渡一海の心を傷つけた。

 

 

そして、 途端にその場で崩れ落ちる一海。

「……………」

 

 

 

「あの~」

そんな一海に手を差し伸べるように声をかけたのは大天使であり、大聖母。

 

「大丈夫ですか?」

エマージェンシーと言わんばかりにマイナスイオンボイスで声をかけたのはエマ・ヴェルデであった。

 

 

「………ああ。大丈夫だ。問題無い。」

そう言って何事も無かったかのようにカッコつけながら立ち上がる一海。

そんな一海の顔を見た、エマはどこか見たことがある人だと思う。

 

「あの…もしかして?直大くんの知り合いの人ですか?」

 

思い出すのはダイバーフェスの帰りに自分達の前に現れた男性。直大が言うには知り合いだと。

 

 

「ああ。知り合いってか仲間だな。」

「そうなんですね。あ、もしかしてスクールアイドル好きなんですか?」

 

「いや、好きってわけじゃ……まあ今回はあいつ(直大)からの招待で来たって感じだ。」

 

「そうだったんですね!…なら!」

「?」

 

 

そう言って、エマは一海をあるステージへと案内する。

その間僅か1分。

 

 

 

 

エマと一海はステージに群がる観客達の後ろへと立つと。

 

「折角なんで。私の親友の果林ちゃんのライブ見て行って下さい!絶対後悔しないですよ?」

 

エマがそう言った後、壮大でサイバーなイントロが流れ始め、朝香果林のライブが始まる。

 

勢いよくシャボン玉が放出され、レーザー光線のようなエフェクトをふんだんに使い、果林は歌いパフォーマンスする。

 

 

 

「♬~Find a way キミとだったら~

 

迷子だって悪くはないね

正解も輝きもひとつじゃないから~

 

Just like a Rainbow Colors....」

 

 

青い流れ星ようなものが降り注ぎながらラスサビを歌い、最後に虹色の流れ星が降り注ぐと、果林のライブは終わりを迎えた。

 

 

キャアアアア!!

 

果林様ぁぁぁ!!!

 

などの観声が飛び交う。

 

 

ダイバーフェスの頃に披露した時の観客たちのペンライトのカラーは色とりどりであったが、今回のライブでは、ロイヤルブルーカラーのペンライトで纏められていた。

 

 

 

 

ライブが終わった後エマは呟く。

 

「どうでしたか?果林ちゃんのライブ♪」

「ああ。なんて言うかすげぇ……」

 

一海は果林のパフォーマンス、歌声に魅了された。

 

「ま、まあでもみーたんも負けてないけどな!」

「みぃ…たん? その人もスクールアイドルですか?」

「え、あ…いや。みーたんはな。ネ─────(以下省略)」

 

 

 

 

 

 

その頃、果林は次のステージへと移動しようと足を運ばせていた。

 

すると、親友であるエマが果林の視界に入る。

エマの元へ近づき、声を掛ける。

 

 

「あらエマここで何してるの? ってあなた…あの時の……」

 

エマともう1人見覚えのある人物が目に入った果林はそう呟く。

 

 

「? あーあん時の、悩んでたアイドルか…」

「そういう覚えられ方なのね。ふふっ」

クスリと笑う果林。

 

 

 

「あ、もう時間だ!行かないと!それじゃあ果林ちゃんまた後でね。あ、かずみんさん。この後も是非楽しんで下さい。」

エマの言葉に果林と一海は返事をすると、エマはステージへと向かうため足を運ばせた。

 

そんなエマの背中を見ながら、ふと呟く果林。

 

「そう言えば、一つ思っていたことがあるのだけど。」

 

「ん?」

 

「もしかして、あなたも仮面ライダーだったりするのかしら?」

 

直大が仮面ライダーであったことから、その仲間である彼もライダーなのでは無いかと思う果林であった。

その疑問に一海は答える。

 

「さぁな。」

 

その声音ははぐらかすように言ったわけではない。どちらか言うと、肯定だろう。分かりづらいが。

それを察した果林は、微笑むと満足下に言う。

「そう。」

 

そんな会話の後、エマが小さい子どもをステージへと引き連れ、その子どもたちと手を繋ぎながら、一緒に歌い始めた。

 

 

「♬~きっと~この場所で~~」

 

 

 

エマと一緒に歌っている子供たちを見ていると、微笑ましさも感じ、自然とにこやかな表情になる。

 

La Bella Patria(ラベラパトリア)はエマの母国語であり、イタリア語で「美しき故郷」を意味する。

 

その名の通り、エマの歌声からは故郷であるスイスのような自然の大草原を観客達に連想させる。

 

一番最初は果林に向けてこの曲を歌った。

果林に何かを始めるという名の勇気を渡すために。

 

だが、今回は見ている観客達を含めて、この歌を通して誰かを癒すようなそんな想いがある。

 

 

「♬~ これから何が起こっても

ゆずれない(この想い)勇気にかえていこうよ~!

 

La Bella Patria~

この歌~声~届くように~♪」

 

やがて、エマのライブは終わりを迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、今、星奈直大は───────

 

道行く人達にスクールアイドルフェスティバルについて、開演時間などのプログラムが書かれたチラシとステージの場所などが乗ってるマップを周辺のパトロールをしながら、配っていた。

 

「こちら!スクールアイドルフェスティバルのマップでーす! 開演時間に合わせて、是非ご覧になってくださーい! きっと見たら。スクールアイドルにハマること間違いなしです!後悔はさせませんよー!!」

 

ふー我ながらいいプレゼンの仕方だ。

もしかして、俺営業の仕事向いてるかもな。

 

将来はバリバリのキャリア営業マンになってやるぜ。

 

などと心の中で冗談を言っていると。

 

 

「チラシくださーい!」

「はい!どうぞ!」

こんな風なことを繰り返していると、ポケットに入っているスマホからLI○Nの着信音が鳴る。名前を見るとかすみからであった。

 

 

 

「もしもし。どうした?かすみ。」

[どうした?じゃないですよぉ! 今どこにいるんですか?あとちょっとで始まるんですけどぉ~ ]

 

やべ。もうそんな時間になってたのか。

 

「あーすまん。今チラシ配ってたわ。すぐそっちに向かう。」

[なる早でお願いしますよぉ~]

「了解」

 

 

俺はビラ配りを一旦辞め、ある場所へと向かった。

 

 

そのある場所というのは、ダイバーシティ内にある、階段のステージ。そこがせつ菜のステージなんだが、折角なら何かやりたいとの事である、劇?、いやヒーローショーみたいなのをやるらしい。

 

 

 

因みにかすみは悪役で桜坂は途中から現れるヒーロー役。そして、せつ菜はヒーロー役で、アイドル。

 

そこに俺が何の用があるんだよと思うだろう。

 

 

どうやらそのヒーローショー内に使うエフェクト?いや演出を任せれた。 どうせなら、リアルに魅せたいのだと。

 

 

察しの良い人は気づいただろう。要するに俺が忍術を使って演出をするということ。

 

生身で忍術を使うのは疲れるんだが、あの時より体力もハザードレベルも上がっているから、少しばかり使っても問題はない。

まあ忍術だけじゃなく。ボトルの力を使ったりするんだけど。

 

 

当たり前だが、それらの演出は全部、安全だ。

忍術だって調整さえすれば、戦うこと以外にも安全に活用が出来るということ。

 

 

 

 

 

やがて、俺はステージ近くの関係者用テントの中へと入った。

 

 

「すまん。待たせた。」

 

謝りながら、テントの中へと入るとかすみが。

 

「全く先輩はいつも遅れてやって来ますよねぇ……」

 

「ヒーローは遅れてやって来るって言いますからね!」

「せつ菜先輩…それとこれとは別ですよ…」

 

「まあまあ。かすみさん。無事間にあったんだから」

「はぁ…しず子って先輩に甘い所あるよね。」

「そ、そんなことないよ!」

 

 

 

 

 

「おーい。そろそろ時間だぞ~」

 

その一声にせつ菜やかすみ、桜坂たちは、それぞれの持ち場に着く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、戦兎と万丈はダイバーシティ内の階段のステージへやって来た。

 

ここでは優木せつ菜という、アイドルがライブをするようだ。

 

周りの観客たちはわくわくした面持ちで始まるのを待っていた。

中には、小学校低学年や幼稚園児などの小さい子供たちもいた。

 

かなりの観客がここに集まっていることから、このアイドルはかなりの人気なんだろう。

 

そんな風に周りを見ていると、見知った後ろ姿が見えた。

 

「美空。」

「あ、戦兎に万丈」

 

戦兎の呼ぶ声に振り向いた美空と紗羽さん。

 

「よう!」

「美空も紗羽さんも来てたんだな。」

 

「まあね。」

 

ふと今思ったことを口にする戦兎

「あ、さすがは元アイドル。やっぱり今のアイドルのこと気になるんだな?」

 

それを受けた美空は、不気味に薄ら笑うように

「刻むよ?」

 

あまりの怖さに足を震わせながら謝る戦兎。

 

「す、すみません……」

 

美空にとって、アイドルをやっていた話はタブーなのだろうか?

というか怖い……

 

そんな恐怖で震わせている中、ある声が聞こえる。

 

「みぃーーーたーーーん!」

この声は、ドルオタ猿渡一海だ。

 

「いやぁ~まさかこんな所で会えるとは、これ正しく運命! 1度目偶然、2度奇跡 3度目必然。4運命!そう運m────「グリス。うるさい。」

 

 

「はい。黙ります。みーたんのお願いなら黙ります。オクチチャック!というかまだグリス……」

 

相変わらずの一海の美空に対する反応キモイなと思う、戦兎、万丈、紗羽であった。

 

 

 

 

 

そんなこんなで、優木せつ菜がステージへ現れると、歓声も先程より上がる。

 

ライブが始まると思ったその時、後ろからあるBGMと共に笑い声に黒い影が観客達を覆う。

 

 

♬~Poppin′up

 

 

「ぬぅぅはっはっはっはーーっ!!盛り上がってますねぇぇぇ!!」

 

 

 

一体何事だと、観客たちは、後ろを振り向くとそこには、巨体なロボット?いや声の主の容姿をディフォルメしたような何かが(かすみんBOX)複数の生徒たち(コッペパン同好会)が神輿のように担いでいる。

 

 

その何かの(かすみんBOX)上に乗っているのは、海賊っぽい小悪魔衣装にハート型の眼帯を左目に付けたスクールアイドル 中須かすみであった。

 

 

 

※※※※※

 

それを見た戦兎たちは

 

「うわ!?なんだあれ?」

「戦兎が作りそうな見た目だな。」

「ちょっそれどういう意味だよ!」

 

今起こっていることに困惑しながら疑問に思う一海

「てか今何が始まってんだ? ライブじゃねぇのか?」

その疑問に紗羽が貰ったチラシを見て答える。

 

「あ、今チラシ見たら、ライブだけどヒーローショーでもあるみたい。」

「ヒーローショー? んだそれ?」

 

 

 

 

※※※※

 

 

「ですが!今日一番輝くのは、かすみんとかすみんのファンなのです!」

 

「かすみさんっ!?それはっ!?」

 

「コッペパン同好会の皆さんと作った、移動型ステージ!『どこでもかすみん』ですっ!!」

 

 

 

 

「ん?どこでもカズミン?」(空耳)

「グリス……あんた頭だけじゃなくて耳まで悪くなった?」

 

万丈がポツリと呟く と紗羽が言う。

「妙に具体的に説明してくれるんだな。」

「万丈にも分かるように言ってくれたんじゃない?」

 

戦兎がかすみんBOXを興味深そうに見ながら呟く。

「てかこれ学生が作ったのか。なんというかここの生徒の発想力っていうか、凄いな…」

 

 

 

「いっきますよぉぉぉぉ!!」

 

かすみはどこでもかすみんの上でそう叫ぶと、手に握っていたスイッチのボタンをカチッと押した。

 

すると、どこでもかすみんの口から緑色のスモークが焚かれ、煙幕のように広がった。

 

 

「かすみん~~プリティーイリュージョ~~ン!」

「ゲホッ…ゲホッ••••••これでは歌が••••••」

 

 

 

突然口から放たれたスモークに驚く、戦兎たち。

 

「なんか、この煙どっかで見たことあるような…」

戦兎たちにはこの煙に見覚えがあった。

 

 

 

 

 

 

因みにこの舞台裏では、

 

直大が影となって、どこでもかすみんの中に入り、ある忍術を使用した。

『隠れ身の術』から発する煙を応用し、緑色のスモークを生成したのを打ち込んだ。

 

 

(ふう~中々に上手く出来た…さて次の場所へ移動しなきゃな)

 

 

 

そして、かすみは薄ら笑う。

「クックックック••••••!!終わりですっ!!」

 

 

(にしても、かすみの悪役は妙に様になってるよなぁ…流石は腹黒系スクールアイドル!)

 

 

ステージがかすみの独壇場となってしまうのかと思ったその時、少女の声が響く。

 

「そこまでですっ!」

 

「はぁっ!?」

かすみは薄ら笑うのを辞めると、声が聞こえた方へ視線を向ける。

 

 

♬~ Solitude Rain

 

あるBGMをバックに少女は口を開く。

 

 

「スクールアイドル数あれど!正義のスクールアイドルただ一人!助けを呼ぶ声聞こえれば、歌声聞かせてしんぜよう!」

 

 

その少女の姿は白と水色を基調にしたヒーロー?いやキュアキュアの衣装を身にまとい、背中には白いマントをたなびかせ、目元の部分を覆うようにマスクを付けていた。

 

 

「ここからは、私のステージよ!」

 

 

右腕を上げたポーズを取りながら、決めゼリフを言う桜坂しずく。

 

 

 

しずくの決めゼリフに驚くように声を上げる戦兎と万丈。

それにツッコム一海。

 

「「神様!?」」

「あ?神様?何言ってんだお前ら?」

 

 

 

そして、

 

 

「しずくスカイブルーハリケーン!!」

 

その必殺技を叫ぶと、しずくの周りから、突風が巻き起こる。

もちろんこれは、『風遁の術』を使って巻き起こした風だ。

 

 

その突風により、周りにあったスモークは残らず蹴散らされた。

 

 

「どっひゃぁぁぁっ!?!?風で煙がぁぁぁぁああああっ!!」

吹き荒れる突風から顔を両腕で防御するかすみ。

 

その隙にしずくはせつ菜の所へ着地する。

 

「おいたはそこまでです!」

「おのれぇ••••!」

 

悔しそうに呻くかすみ。

 

「ですが、ここで諦めるかすみんじゃないのですっ!!もう一度~かすみん~プリティ~イリュージョン!」

 

再びスモークがせつ菜達を襲う。

 

「フッフッフッ……もう諦めたらどうですかぁ?」

 

 

 

その問いかけにしずくとせつ菜は。

 

 

「いいえ。ここで諦めないです。そうですよね?せつ菜さん。」

「はい。どんなことがあってもヒーローは諦めません!」

 

「往生際が悪いですね~~そんなになるまで戦ってなんの意味があるんですかぁ?」

 

凄い煽り口調で言うかすみ。

それに対して、せつ菜は拳を作ると、言い返す。

 

 

「意味があるとか無いとかそんなの関係ないです!………」

「はぁ?」

 

「私のヒーローが言っていたことです。私もそんなにヒーローになります!誰もがラブアンドピースを胸に!大好きを届けられる世界を!!」

 

せつ菜はそう言いながら、笑顔で拳からピースに変え、その手を前に掲げた。

 

 

 

 

※※※※

 

 

(せつ菜………ふっ…またあいつに勇気を貰うなんてな……

さてと…最後の仕事だ!)

俺はこのショウのトリをを飾るエフェクトの準備に掛かった。

 

ここだけは俺のショウ・タイムってやつさ。

 

 

まず 二人に分身した後、それぞれ、火遁、風遁の術を発動。

 

そして、火遁の方には黄色いボトル コミックボトルをセットする。

こいつの力は、自分が描いたものを実体化する能力があるんだ。

ってことで事前どんなものか構想を、練っていた。爆発エフェクトのようなものを描き、実体化。後はせつ菜の掛け声と共に、風遁の力で飛ばすだけだ。

 

しかもこれただのエフェクトではない。中にスモークが仕込んであり、爆破したような音も鳴るんだ。

 

あ、勿論安全です。

 

 

 

 

そして、視点はせつ菜たちの方へ戻り、

バックで流れてるBGMも変わる。

 

 

 

♬~DIVE!

 

 

「さぁ行きますよーー!!!」

 

 

「せつ菜‼️スカーレットストーーーームッ‼️」

 

 

 

必殺技名のようなのを叫ぶと、せつ菜達の周りに風がなびき、赤い花弁が大量に舞う。

 

そして、爆破エフェクトがかすみを直撃したように観せると、爆発したような音がこの場を響かせる。

 

その爆発した音が急に鳴ったことで観客たちも驚く。なんなら悲鳴を上げていた者もいた。

 

 

 

当然だが、それをモロに受けたかすみは

 

「ひゃあぁぁぁぁぁぁ!?ゲホッ!ゲホッ!ううぅぅ~••••••覚えててくださいよぉぉぉぉぉぉ!!」

 

咳き込んだ後に恨めしく唸ると、捨て台詞を吐いて撤退していった。

 

そして、せつ菜は額を腕で拭うと、

 

「ふぅ~••••••今日もまた、世界を救ってしまいました!」

 

 

直後に拍手喝采がファンの中から轟く。

あとヒーローステージが好きであろう子供達は大喜びしていた。

 

 

 

「行きますよぉぉぉぉ!!」

 

再びせつ菜はライブを再開させる。

 

大いなる大好きを轟かせ、このステージは終了した。

 

 

 

 

 

 

 

ライブ終わりの戦兎たち。

 

「なんか色々ビックリしたけど、良いライブだったな…」

「危うく心臓が止まるとこだったよな!」

戦兎が感想を漏らしていると、万丈が同調を求めるように呟いた。

 

だがそれに同意するものは居なく、皆 声を揃えて。

 

「「「「いや…それはない。(ないな。)(ないし。)(ねぇな。)」」」」

 

「えぇ……」

 

 

「それにしてもやけにリアルな爆発だったな…」

ふと思う一海。

 

「てかこれ、多分直大も関与してる。」

「あーそれなら納得かも…」

何となく、このヒーローショーのリアル加減が腑に落ちた。

 

 

 

 

「……でも……フッ」

 

(俺たちが謳ってきた想いが、直大を通してあの子達にも伝わってる。それがとてつもなくクシャッてなるな…)

 

戦兎は嬉しくなり、髪の毛をワシャワシャと摩った。

 

 

 

戦兎たち仮面ライダーが謳ってきた、愛と平和。

それは現実に置いて、酷く脆いものでもある。

でもだからこそ、謳う。

一人一人が Love & Peaceを胸に抱えて生きていけるそんな世界を。

 

 

そんな想いが連鎖しているのをこのヒーローショーを通じて感じた。

 

 

「なんか嬉しそうだな?戦兎。」

「万丈……ふっ…まあな!」

 

 

そして、戦兎だけではなく、万丈たちも笑顔でクシャッとなっている。

 

 

 

※※※※

 

 

一方、ショー内最後の仕事を終えた俺は、スタッフ達のいるテントへと中に入る。

 

 

ここまで来て、誰か疑問に思ったであろう。

こんなに大々的に、忍術とか使って、バレないのかと。

 

俺もそう思う。

 

実はかすみたち以外の関係者にバレていたのだ。

それは俺が仮面ライダーたということを。

 

因みに二人。

 

まず1人は

 

「いや~星奈くん中々に手際が良い裏方っぷりだったよ!

どう?演劇部で裏方やってみる。」

 

そう。桜坂が所属している、演劇部の部長さんにバレていたのだ。

前に部長さんがスマッシュ化した。

そこら辺のスマッシュ化の記憶を取り戻したことで部長さんは俺の正体を見破ったらしい。

 

 

でもおかしいんだよなぁ…あの時、事前に変身した後に桜坂たちの元へ向かったはずだから、正体バレるはずないんだけどなぁ……

それ以外でバレそうになったことあったかなぁ……

 

う〜ーん……分からんなぁ…

 

「あ、いえ遠慮しておきます。俺には同好会があるんで。」

「そっか…」

 

そんな部長との会話へ入る者が一人。

 

 

「それは残念だね。」

 

そう言いながら、会話に入ってきたのは、

演劇部顧問である、蛇坂先生。

 

そして、お察しの通り、この人が俺の正体を知るもう1人の人物。

 

なんでも、夏休み中に俺が変身する所を目撃したらしい。

夏休み中に大々的に変身したのは、万丈が学園に来た時かなと思う。

 

 

まあ、この二人のおかげで他の生徒たちにバレないように忍術を使えたというわけ。

 

結果的にバレて良かったのかもしれない。

いやいやいやいや。こうやって自分を甘くするから良くないんだ。

 

それにしても、こう短期間で二人に正体がバレるなんて、ちょっと自分の危機管理の甘さが露呈しちまったな。

 

もうこれ以上は誰にもバレないようにするぞ!

 

そう心に思う俺であった。

 

 

 

 

 

やがて、せつ菜のステージが終わり、まずはかすみがテントへとやってきた。

 

「せーえーんぱーい!!」

「おぉ…急に出てきてびっくりしたぁ……」

 

「センパイどうでしたか?かすみんのこの可愛さ!?」

 

「ああ。よかったぞ。かすみは悪役がかなりのハマり役かもな。流石は腹黒系スクールアイドルだな。」

 

「ナッ!誰が腹黒系ですかぁ!?かすみんは!小悪魔系スクールアイドルなんですぅ!!」

「小悪魔系ねぇ…」

 

「なんですかその疑うような目は!!」

 

そう言いながら、俺を揺らすかすみ。

 

「あ、、お、おおい揺らすなって!? ちゃんと可愛かったからさぁぁ!」

 

「へ……」

かすみは揺らす手を止めると、それきり何も喋らなくなった。

 

「おーい? かすみ?どうした?」

 

呼んでみるが返事がない。

しまいには目線も外される。

え、俺なんか不味いこと言ったかな?

あ、もしかして腹黒系って言ったことなんじゃ…

 

かすみを怒らせてしまったのではと色々考えていると、かすみが「オッホン」と咳払いする。

そして、人差し指を前に出しながら喋る。

 

「こ、今回ばかりは、腹黒系って言ったの許してあげます!」

 

あ、やっぱり気にしてたのね。

 

「それは、すまん。」

「い、いえもうそれはいいんですけど、えぇとその………こ、今回みたいに不意打ちで可愛いとか言うの辞めて下さい!!!

そ、それではさらばですっ!」

 

言いたいことを大きな声で言い切ったかすみはこの場から出て行った。

 

「?、ってかすみ!あ、行っちまった。」

 

別に不意打ちで言ったつもり無かったんだけど。

ただ思ったこと口に出しただけなんだが、それが不味かったのか?

うーん…分からん。

 

そんなことに頭を悩ませていると、かすみと入れ替わるように桜坂とせつ菜がテントへ入ってきた。

 

「かすみさん。凄い勢いで走って行きましたけど、何かあったんですか?」

そう、せつ菜が質問する。

 

「ああ、それがな───」

 

俺はとりあえず、さっきの、出来事を簡単に話した。

 

 

話し終えると、桜坂が「あぁ…」と溜息付いた。

 

「先輩ってそう言う所ありますよね。」

「え? ドウイウコト?」

 

「はあ…分かってないようですね。」

 

「うん。わからん」

 

「要するに先輩は女の子を口説くような真似を平気でするんです。しかもそれも無自覚…だからこそタチが悪いんです!なんなら先輩が一番あざといです。」

 

「えぇ……」

 

ただ可愛いって言っただけで口説いているに入るのか?

いや入らないだろう。

それに無自覚タラシ発言はどちらかと言うと、侑のことを指すでしょうに。

 

 

ねぇ?

 

あ、あと俺はあざとくない!

 

「そんなことないでしょ?なっせつ菜?」

なっ、そうだよな。そうと言ってくれ~

そんな期待を込めた目でせつ菜を見る。

 

そして、気になるせつ菜の答えは。

 

 

 

 

 

 

「さ、さあ~どうでしょう…私にはちょっと分からないですかね………あ、でも一つだけ言えるとするなら、直大さんのそういう所含めて私は好きですよ!いえ大好きです!

 

 

まさかの大胆発言に少し、いやかなり戸惑ったが、この好きおそらく友人としての好きだろう。 惑わされちゃいけない!

 

 

「あ、、、、うん。そうだね…」

 

 

ふぅ~危ない。危うくそのまま変な勘違いをしそうになる所だった……

 

危ねぇ……

 

 

「そのなんて言うか、せつ菜さんも、ちょっとズルい所ありますよね。」

 

うん…俺もそう思う。

 

てかよくよく考えると、そういう所含めてって言ったよな。ってことはせつ菜も俺のことあざとい、無自覚タラシ野郎って思ってんじゃん!

 

違う!俺は断じて違ーーーーう!!

 

 

「まあ、私もそんな先輩好きですよ?」

 

「あ、、、はい。」

 

もうなんなのこの人たちぃ!!!

急に好きとか言わないでくれぇい!!、

 

変に勘違いして、告白して振られるまでが完全セットだぞ。

ハッピーセットに付く、変なおもちゃだよ!!

 

あ、これ意味わかんねぇな。

 

それに振られちゃうのかよってツッコミは野暮だ。

言ってて悲しくなっちゃうからな。

 

 

「はぁ……………」

 

 

久しぶりのクソデカため息をする俺であった。

 

あ、まだまだスクールアイドルフェスティバルは

続く……………

 

 






いかがでしたか?

スクールアイドルフェスティバルももう佳境に入ります。

それではまた次回よろしくお願いします。


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