仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~ 作:ラビラビfom
ということで、今回が本当のシーズン1最終回になります。
それではどうぞ!
ボロボロになり、自身の研究室へと戻ったスカイは────
「…………っ」
直大に2回も負けたスカイは悔しそうに壁に向かって、拳を突き出す。
あまりに力任せに殴ったために、手から赤い血が流れるがスカイはそんなことすらも気に停めずに、ただ悔しそうに下を向く。
そんな、次の瞬間ある声がスカイの耳に入る。
「まぁた。派手にやられちまったな。」
「誰だ!」
スカイは声を荒らげる。
この場には自分以外の誰かが入ることなど出来ないようにしてあるのにも関わらず声が聞こえたため。
「おいおい。酷いぞ? ここまでお前が戦えたのは誰のおかげだ?」
「何を言っている? 」
そのスカイの問い掛けに声の主は、煙でモヤがかかったままスカイの、前へと姿を現す。
「トランスチームシステムのデータ、それにロストボトル。お前が戦う上に必要な基盤を与えたんだよ。」
「姿もろくに見せない奴の言うことを信用すると、思うかい?」
「別に信じなくてもいいが。事実だからな。」
「口先だけならなんとでも言える。」
「疑い深いねぇ……さすがはその若さで、難波会長の右腕と言われていた男ではあるな。」
「なに…僕の過去を知っているのか…」
「まぁな…なんでも、知ってるぜ? あんなことやこんなことも。難波重工のこともな。」
「その名前を出すな。虫唾が走る。」
そう言ってスカイは煙でモヤのかかっている声の主へ背を向ける。
「………」
先程、言われた自分の過去のことで、スカイは不思議と拳を力強く握った。
「お前はまだ詰めが甘いんだよ。だからあいつに勝てない。」
「何が言いたい。」
「本気で世界を壊したいと思うなら、非情になれ、」
「非情だと……僕が人間に対して、甘さがあるとでも言うのか!?」
「ああ。砂糖みたいに甘ったるい。事実、今回の祭りで壊そうと思えば、もっと全身出来たはずだ。例えば、無差別に人間共へガスを振り巻けば、たちまち、辺りはスマッシュの海になって祭り所じゃなかっただろうにな。」
「……」
「考えようによっては、勝てたかもしれないんだよ。でもお前は、それを考えようともしなかった。それはお前にまだ迷いがあるからだ。」
「迷い……そんなの!─「なら捨てろ。人間としての心を。そして、怪物のような冷徹で残忍な心を持て。そうすれば、アイツにも勝てる。そして、その先にお前の理想は叶う。」
「………」
それを最後に煙のようにモヤのかかった謎の主はこの場から消えた。
※※※※※※※※※※
~~~~~~
星奈直大は───
「はぁはぁはぁ……」
走る道中、今できる最大限の力を使いながら駆けた。
それは一刻も早く、みんなの歌声がパフォーマンスが見たいとそう思ったから。
やがて、息を切らし、ついにみんなの歌うステージへと着いた。
「なんとか…間に合ったか……な…はぁ…はぁ…」
どうやら、まだライブは終わってないようで。
今、ラストサビにかける間奏部分だった。
ステージではなんと、みんなが一緒になってパフォーマンスをしている。
ほんと、驚きだよな。
あんなにもバラバラだったみんなが1つのステージいるなんてさ。
でもなんだろう。すげーワクワクする。
「ん?」
ふと、視界に一際目立つようにペンライトを振って、みんなを応援するツインテールの少女が目に入った。
あいつ、めちゃくちゃ楽しんでんな。
そんな侑の所へ俺は足を運ぶ。
「侑。」
俺は歩きながら、名を呼んだ。
ライブによる音響で聞こえているか分からないが侑は聞こえないようで、変わらずペンライトを振る。
(さすがに聞こえんか……)
と思った次の瞬間、
「直大!」
呼びかけが聞こえなかったはずなのに、何故か侑は俺の存在に気づき俺を名を呼んだ気がした。
さすがに侑の隣へ来れば、声は聞こえた。
「はいこれ。直大。」
「ん? ペンライトか」
俺はそう言って侑からペンライトを受け取る。
「一緒に応援するよ。ねっ?」
「ああ。」
「あれでも、何色にしよう……」
やはりここは幼なじみである、歩夢?
でもそれだと桜坂もだし。
ああもう選べん!!
エラベナイヨー と言わんばかりに声を唸らせると侑が
「それは勿論決まってるじゃん。」
「決まってる…? ああ!」
侑の言っている意味が分かった俺は早速、ペンライトを持つ力をほんのり強める。
俺たち同好会が通ってる学校の名前は虹ヶ咲学園。
そう
「「虹色!!」」
俺と侑はペンライトの色を虹色へと変えた。
それと同じタイミングで曲の間奏が明け、彼女たちスクールアイドルは再び虹がかかった星空へとその歌声を響かせた。
「♬~~ もっともっと届け、熱い想い
ずっと、ずっと─ありがとう~」
ありがとう。というひとつの言葉に俺は思わず息を呑んだ。
「…!」
最初はみんなのライブをする姿に心が踊ってた。
でも段々と、みんなの伝えたい思いがひしひしと伝わってきて、目から熱い何かが込み上げてきた。
その伝えたい思いというのは、
1つは、隣に居る侑のように夢を追いかけてる人、これから夢を追いかけようとしている人への応援ソングだろう。
そして、もう1つはきっと俺と侑への今までの感謝を込めたライブなんだと理解した。
理解した途端、俺のステージを見る視界があやふやになった。
まるで涙でぐしゃぐしゃになるようなそんな感じで。
いやきっと今の俺の顔は、涙で溢れてる。
ひでぇ顔して、泣いてるんだろうな。
ここ最近泣いてばっかだよ。俺は……
涙腺弱すぎだろ…
(ほんと……ずるいよ……みんなは……)
このライブから、勇気を貰ってさ。
自分の叶えたい夢に向かって、羽ばたく人が居たらいいなと心に思う。
きっと…またここから、始まるんだ。
俺たち同好会も、ほかの学校のスクールアイドル、ここに至るまでに協力してくれた皆、それ以外のファンの人達、このフェスティバルを通じて、スクールアイドルを知った人達、みんな…みんな…
「♬~始まるんだ New storys !」
そう、新しい物語が───
俺は、今日、芽生えた勇気が大きく咲き誇るように、前へ─また前へ──
例えどんなに遠くても、響かせる、届ける。
俺の掲げる想いを…理想を…
そして、いつかその先に見つかるかもしれない俺自身の夢を──その夢から開いた1ページを胸に一歩、踏み出す。
「♬~踏み出そうよ!New stage!」
新しいステージに──────
「 ♬~ きっと大丈夫だよ
そうして、みんなの歌声がこの星空に広がる、もっと先の宇宙へと響き、これにてスクールアイドルフェスティバルは幕を閉じた。
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ライブが終わった瞬間、その余韻から俺も侑もその場で立ち尽くした。
周りのお客さん達は、ライブによる、熱狂がどんどんと時間が経つにつれて大きくなっている。
中には、「アンコール!」とか言ったりする人もいる。
他には「最っ高!!」って今も叫んだりする人が──
ん?って、今の声、侑じゃねぇか。
「ふう~ 」
人一倍大きく叫んだことで満足したように侑は息を漏らした。
「ねぇ直大。」
「ん?」
俺は、ただステージを見つ目ながら侑へ応対した。
「ありがとう。」
「なんだよいきなり。」
急に感謝されるとは思わず、俺は侑の方へ顔を向ける。
「ありがとうってなんか言いたくなっちゃった。」
「なんじゃそれ…」
「でも1つ思うんだ…
みんなの笑顔をこのステージを直大が守ってくれたから、見れた景色なんだなぁって…」
「それなら、俺だけの力じゃないさ。みんなが居たから俺はスカイに勝てたんだ。きっと、1人でも欠けたら、俺は守りきれなかったんだと思う。」
「うん。だから改めて、直大。
みんなの笑顔を守ってくれてありがとう!!」
あーなんか慣れない。
こう面と向かって感謝されるなんてそうそう無いし。
「お、おう。まあそのなんだ。どういたしまして?」
「何で疑問で返すのさ~
あ、もしかして、照れてる?」
「て、照れないわ!」
「えぇ~ 照れ臭そうな顔してるじゃん」
「これはそういう顔なんだよ」
「も~何それww」
でも、こんな侑やみんなとくだらないことでも何でもいいから笑い合える、かけがえのない日常を…明日を、守れて良かった。
俺は心の底からそう思った。
※※※※※※※※※
あれから、時は経ち、
なんと今日、侑が普通科から音楽科への転科試験の日だ。
あのスクフェスから今日に至るまでも、ちょっとしたこともあった。
どこかへ遊びに行ったり──おっと、これはまたどこかで話そう。
とまぁ、侑が転科試験を受けに行ってる中、スクールアイドル同好会はというと────
「みんな 見て!」
璃奈の一声で皆、パソコンの元へ集まる。
その内容とは、スクールアイドルフェスティバルへの感想メールが数え切れない程に送られていた。その中には、日本以外の国から送られていたメールもあった。
「スクールアイドルフェスティバルのこと、ネットで知りました。次は私達も絶対参加したいです……これは!?」
「フェスの動画、かなりの数が上がってましたから、その影響でしょうか!?」
「よかったじゃない!校内でも話題になってるみたいだし」
果林がそう言った後、ガラガラとドアが開く音と同時にエマの声が部室へ広がる。
「みんなー!見て見てー!」
「色んな国からお手紙たくさん来てるよー!」
そう言って、手紙がどっさりと机へ置かれる。
「なんか色々凄いことになってんな…」
(このままだとお兄さん、キャパオーバーしそうだよ。)
「すごいじゃん!これは是非とも第二回もしなきゃだね〜!」
「第二回……」
「どしたのホッシー?あ、もしかしてやりたくないの~??」
愛の問いかけに直大は首を振る。
「いや全然むしろ逆、なんか燃える。」
「うんうん。分かる分かる!愛さんも燃えてきたもんっ!」
それに続くようにせつ菜も言う。
「次はもっとたくさんの人と一緒に盛り上がる祭りにしたいですね!」
「だなぁ…そうと決まれば、次に向けて、頑張んないとな。また忙しくなるぞ……これは。……ん?歩夢?」
ふと直大は、歩夢の方へ目線を向けると、どこか嬉しそうな顔をしていた。
「ううん。ちょっと思ったの──」
歩夢は、満開に花が咲くような笑顔で告げる。
「初めて良かったって!」
それを聞いた直大は、歩夢に釣られて、笑顔になる。
そんな嬉々とした表情でどこまでも青くて広い空を見上げた。
◇◇◇◇
きっとこの先、上手くいかないこともいっぱいある。
それで思い悩んだり、苦しんだり、後悔したりの連続かもしれない。
でも何があっても、最後の最後まで、笑顔だけは絶やさずに行きたいなと思う。
未来なんて不透明で、糸のように繊細に切れてしまうぐらいに不確定なんだ。
決められた未来も無ければ、道も無い。
でも、その道を俺たち自身が作り上げることは出来ると思う。
だから俺はこの先も進み続ける。
笑顔が満開に咲くような、明るい未来を願って─
はい。ということでいかがでしたでしょうか?
正直ここまで来るのに、至らない部分もいっぱいあったとは思いますが…
これまでに付き合って頂いた皆さんのお陰で最終回まで来れました。
ありがとうございます!
まあ最終回と言っても、まだシーズン1ですので、まだまだ本当の最終回はまでは遠いですけど。
次回からはTVアニメ2期の内容へ行こうとは思うのですが、
その前にスクールアイドルフェスティバルの終わりから侑ちゃんの転科試験の間のお話を書きたいなぁ、と思ってます。
ほら直大達って、夏休みの間、スクールアイドルフェスティバルの準備やらなんやらで、夏休みっぽいイベントごとしてないなぁっと思いまして。
まあ…ただ正直、その話を書くかどうか完全には決まってないので気長にお待ち下さい。
年内にはシーズン2へ行きたいとは思ってます。
ということでここまで長文を読んで頂き、改めて、ありがとうございました。
これからも頑張ります。
あ、あと感想貰ったりすると、作者が喜びます。
では