仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~ 作:ラビラビfom
タイトル通り、夏の番外編となってます。
現実ではクソ寒い冬ですが、今作はまだまだ夏です。
時系列的には、スクールアイドルフェスティバルから転科試験までの間です。
ではどうぞ!
夏の番外編:1話 ~説明と夏の思い出作り?~
直大 「前回までの虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会with 仮面ライダーシノビは!」
「仮面ライダーシノビで天才作詞作曲家の星奈直大がいるこのスクールアイドル同好会でt─ 侑「おーい!直大ー!」
「ん?なんだよ。今、前回のあらすじ紹介中だぞ。勝手に遮r─ 侑 「まあまあ、ていうか前回の振り返りなら、多分2期の第1話の最初の方でやるんだから、今やらなくてもいいいでしょ。」
「あぁ! 確かにそんな予定だったような…」
侑 「じゃあ気お取り直して、1つ質問。今回のOESってなに?」
「ああ。Original Extra edition Story の略だ。」
侑 「え、なんて?」
「要するに日本語でいうと、オリジナル 番外編 ストーリーだ。」
侑 「なるほど…」
「大体、これぐらいの英語分からないと、この先やってけないぞ。ほら急に英語を混じえて話す人とかこれから出てくるかもしれないし。もしかしたら、中国語も…」
侑 「なんかすごい具体的……」
「とにかく、ちゃんと勉強しとくんだぞ。」
侑 「はーい……って、直大も数学!」
「おい!辞めなさい!その名前をだすなぁぁぁ!!」
侑 「はぁ……まあそんなこんなで、数学嫌いの直大が主役のニジニン、夏の番外編第1話どうぞ!」
「ニジニン?なんじゃそれ」
侑 「いや虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 with 仮面ライダーシノビって長いじゃん? だから略したの、虹と忍 略してニジニンって!」
「えぇ……勝手に略されちゃったよ……てか多分それ侑しか言わなそう……」
侑 「え?」
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スクールアイドルフェスティバルが終わった次の週の月曜の昼頃
まだ夏休みが終わるまで約1週間と数日がある。
夏の暑さはまだまだ終わる気配はない
─そんなスクールアイドル同好会一同は、涼しい風が吹くクーラーのかかった部室へと集まっていた。
その理由とは────
「……ってことでネビュラガスってのは分かったか?」
そう、俺─星奈直大は今部室にあるホワイトボードを使ってある説明をしていた。
そのある説明というのは、仮面ライダーのこと、スマッシュのこと諸々を簡単にな。
ちなみに今、ネビュラガスについて終わったところ。
すると、かすみがアホの子のように口を開く。
「うーん。なんか凄いガスってのは分かりました!」
「それ分かってんのか? 」
「てへ★」
こいつ…ムダにあざとくて可愛いのが腹立つ。
まあいいや。
「で、そのガスを人体に取り込み、細胞変質して生まれるのが、みんなもよく見たことのある怪物──スマッシュだ。」
「すまっしゅ…」
エマ先輩が復唱する隣で宮下がボケる。
「ラケットで強く打つやつだよね!」
「それはテニスの方のスマッシュな。」
はぁ全く…急にボケるなよ…ん?
「なんか、大勢で戦うゲームにそういうの無かったかしら?」
「スマ○ラ……」
「ブラザーズの方でもなぁぁい!!」
朝香先輩も天王寺も宮下に乗っかるなってぇ…
「歌って踊るよね~~」
「それはアイドル! というかそれ3文字しか合ってないじゃないですか…」
○○ニーズ事務所が黙ってないぞ。全く…
あれ今変わったんだっけ?
てか時事ネタ辞めて…近江先輩…
「はぁ……」
怒涛のボケ三連発になんかもう色々チュカレタ。
「直大さん!」
「ん?……」
まさかせつ菜まではさすがに…ねぇ……
「もう大丈夫です!私が来ました!!!」
「SMAAASHッ!!!!平和の象徴でもないわ!!!てかせつ菜まで
はぁ…危うく画風が変わるところだったじゃないか……
「さっすが、ホッシー!今日もツッコミが冴えてるぅ~」
この パツキン どう埋めたろかな……
冗談はさておき────
「はい。じゃあ話を戻すぞ。それで人がスマッシュになると、自我は保てない。理性なんてなくて、本能のままに暴れる。それが一般的なスマッシュだ。」
一般的ということだから、他にもスマッシュには種類はある。
ハードスマッシュやハザードスマッシュにクローンスマッシュだとか、まあそこら辺はとりあえず省略しよう。
俺の話を聞いた後、桜坂が少し前のことを思い出すように呟いた。
「確かにあの時も…部長の意思はなかったです…」
「まあそういうこと。」
「あれ?でもりな子の時は、少し喋ってましたよね? 愛先輩の必死な呼びかけに。」
「まれにそういうこともあるんだとは思う。
そこで、あいつが言うには特別に天王寺はハザードレベルが高かったらしい。」
俺的には、天王寺自身の思いの強さ─心が強かったからだと解釈してるが。
「はざーど…れべる ?」
またしても、エマ先輩が復唱する。が少し疑問げだ。
まあそりゃそうだろう。なんたってまだ説明してないしな。
「直くん。そのハザードレベルってなに?」
良くぞ聞いてくれた歩夢。
説明しよう。
「ハザードレベルっていうのは、さっき話したネビュラガスを人間に注入した時の耐久値を数字で表したもの、らしい。
ちなみに0.1単位で測れる。
まあゲームのレベルみたいなもんだと思ってくれればいい。」
「ゲーム……」
「耐久値を数字……」
ここで俺はホワイトボードへハザードレベル1.0~1.9と書くとそこにみんなに注目されながら、説明する。
「先ずこのハザードレベルが1.0~1.9までの人がネビュラガスを注入すると、スマッシュと呼ばれる怪物へと変わる。」
「そのスマッシュ? から人に戻すことは出来るんでしょ? りなりーの時みたいに」
その問いかけに俺は頷く。
「スマッシュに必殺をぶつけて、弱体化した所へこの 空のボトルを向けることで可能だ。このボトルでネビュラガスの成分を抜き取り、スマッシュから人へと戻る。 」
空のボトル──エンプティボトルをみんなに見せながら説明した。
そして、それに付け足すようにホワイトボードへ1.0以下と書く。
「ただ…例外もある。このハザードレベルが1.0以下だとガスを打ち込まれた時点でほとんどの人がその場で消滅する。要するに死ぬってことだ。」
粒子状となって、この世から完全に消える。
まるで、この世に居なかったかのように簡単に消えてしまうんだ。
あの感覚は正直思い出したくは無い。
歩夢のとき、自分の時のことを────
「消滅……」
「まれにスマッシュになる人もいる。でも仮に同じようにそのガスの成分を抜いたとしても、救うことは出来ず、命を落とすことになる。」
「「「「………………」」」」
思ったより、重めな事実にみんな、静まり返る。
そりゃそうだろうな、みんなはこれまで命失うとか危険とかそういうのとは無縁の生活送っていたんだから。スマッシュが現れたのだって、つい最近だし。
そんな数秒たち、静寂の中を切り開くように3年生の先輩方が口を開く。
「危険なガスということね。」
「うん。なんだかちょっと怖いかも…」
「怖いよねぇ~もし、遥ちゃんが打たれたらって思うと…彼方ちゃん…」
近江先輩…
「大丈夫なんて無責任なことは言えないですけど。それでも絶対にそんなことにはさせませんから。」
絶対──
すると、かすみがプンブンと怒るように立ち上がり、
「そんな危ないものをりな子に打ったんですかあの人! かすみん許せないです!!」
その近くでエマ先輩が天王寺へと優しく心配するように聞く。
「りなちゃんはあれから何ともない?」
「うん。直さんやみんなのおかげで私はいたって健康だよ。りなちゃんボード [ブイ!]」
それは良かった…
さて気を取り直して、
次にハザードレベル2.0 3.0とホワイトボードにそれぞれ書いた。
「で最初から2.0を超えてるごく稀の人がいるんだが。その場合、ガスを打ち込まれても、スマッシュにはならず、人間の姿を保てるんだ。
そして、3.0を超えると、この
そう言って、
それを聞いた、せつ菜が元気よく挙手をしながら、質問する。
「それでは、私も3.0になれば変身出来るようになれるってことですか!!!?直大さん!!!」(クソデカボイス)
おお…期待を込めた眼差しで熱意が伝わってくる。
なんか声の圧がすごいかも。
「いや、別に3.0になったとして、誰でもなれるわけじゃない。そもそもガスを打ち込むための人体実験を受けないといけないし、あと特定の
まあそもそも、人体実験を受けるためのファウスト自体、この世界では無いはずなんだけど。
だが、スカイはどこかでスマッシュを作っている。
独自の力でなのか。
誰かが裏で手を引いているのか。
さっぱり分からない。
「じんたい…じっけん…?」
「しき…ん?なんですか?」
聞き慣れない言葉が出てきたことで ?マークを浮かべるみんな。
「人体実験ってのは、あのガスを打ち込むためのやつで。閾値を超えた想いについては、ある人が言うには、誰かの力になりたいという強い想いだそうだ。」
「誰かの力に…」
「ってことは、ホッシーはその人体実験を受けて、仮面ライダーになったってこと?」
「端的に言うとそうなる。」
そういうと、みんな「ほぇ~」とか 「へぇ~」とか各々反応を示す。
「なんか、彼方ちゃんがまだまだ知らない世界があるんだねぇ~」
「世界は広いってことです!!!」
まあ世界というか、火星にあったパンドラボックスによって、あんなことになったから、宇宙規模なのかも。
「では先輩。この前の青いベルトは一体なんなんですか?」
「ああ。あれはスクラッシュドライバーって言って。ハザードレベル4.0になることで使用可能になる。
さっきのベルトと違う点はボトル1本の力をフルに使える。例えば、このジェット機みたいなボトルだったら、背中から翼が生えて、飛ぶことが出来たりする。」
「空を飛べるなんて凄いじゃないですか!」
まあ、このジェット機、使えこなせなくて、真っ逆さまに落っこちたんだけど… ソラトブノコワイ
「ただ」と俺は続ける。
「全てに置いて、良いことづくめでは無い。
実はこのベルトには副作用があるんだ。」
「副作用!?」
「ああ。この力を使えば使うほど、好戦的になる。戦闘のことしか、考えられないぐらいに脳が汚染されていく。で、挙句の果てに身を滅ぼすことになってしまうってわけ。」
「「「「…………」」」」
「戦闘狂……」とボソッと呟く天王寺。
「まあそういうことかな。」
旧世界ではこの力の影響を万丈がもろに受けた。
自分で自分を止められないぐらいに、戦うこと欲していた。
でも、万丈自身心の内は早く戦争終わらせたいって、戦兎のためを思って戦っていたんだと思う。
そんな、万丈の暴走を戦兎が止めるために、あの力を使うことになってしまったわけだが……
そんな過去をふと思い出す中、みんなは凄い心配そうに俺を見る。
恐らく、さっきの副作用の件を聞いてのことだろう。
「ねぇ直くん。」
歩夢の言いたいことは何となく察した。
「……その…ベルトのこと…使い続けるのは良くないんじゃないかなって…だって直くんいつも無理しちゃうから……」
「歩夢……」
「うん。私、心配だよ。身を滅ぼすって…ほんとに大丈夫なの?」
「そういえば、この前の雨の後、先輩倒れていました…」
「あたし、ホッシーが傷つくなんてやだよ!」
「かすみんもです!」
エマ先輩や桜坂、宮下やかすみが心配そうに呟いた。
大丈夫と自信を持って言えるかどうか正直分からない。
でも──
「ふふっ……あははは♪」
俺は思わず、笑みが零れ、吹き出してしまった。
そんな様子にせつ菜と侑は───
「直大さん?」
「ちょっと、直大!何笑ってるの……みんな心配して──「あ、いや、ごめん。俺って自分で思うより、心配されてるんだなって、思ってさ。」
それを聞いた、近江先輩と天王寺がほんのちょっぴり、呆れるように言う。
「心配するなんて…そんなの。あったりまえじゃん~」
「うん。直さんは、もう少し自分のこと見つめ直した方がいいと思う。」
「そうだよ。直だけにねっ!」
「愛。今じゃないわ…」
「えぇ…」
そんなやり取りにまた笑みを零す。
ほんと─
「あっホッシーに初めてウケた!」
「愛さん。多分違う」
「え?」
ほんとこいつらは──
「心配してくれて、ありがとう。
でも俺は大丈夫だ。」
これ以上、ボキャブラリー無いのかよと思うぐらいに、俺はそう言ってばっかだ。
俺は気の利いたことを言えるタイプじゃないから…
すると、朝香先輩が───
「大丈夫なんて、そんな根拠あるのかしら?」
「根拠なんてないですよ。だから大丈夫だって言うしかない。
きっとみんなには、これからも心配かけてばっかになると思う。困難に何度直面するか、分からない。
でも、俺はみんながいるから、きっと…その度にどんな困難も乗り越えられる気がする。まあこれも根拠なんてないですけどね。」
そう言って、俺は笑顔を魅せる。
「「「「「直大 (くん…)(さん…)(ホッシー… )(先輩…)」」」」」
「だから、こんな俺だけど、これからもよろしく頼む。」
そう言うと、侑がため息を零した。
なんで?
「はぁ…全く。人の心配も知らないでそう言うだもん。直大は…」
「全くですよ。ほんと直大さんはずるい人です。」
え、ずるい?
「いやいや。別にずるくなんてないでしょ…」
「いいえ。先輩はずるくて、あざといです。」
そうか…俺…ずるくて、あざといのか…
「ん?いやまてまて、ずるいは百歩譲っていいとして、あざといは違うでしょ!」
この前も言われたけど、絶対そんなことはないと思う。
そう言うが桜坂はぷいっと目線を逸らす。あ、これ完全に、無視を決め込む気ですねお寿司。しかもその隣のかすみもウンウンと納得するように頷いてるし。
「確かに直大先輩、あざとい所ありますよね。」
他のみんなも「確かに…」みたいな視線を感じる。
なんでよ?
「みんなからの俺の評価って……」ショボーン
うぅ……絶対あざとくないと思うんだけどなぁ…
というか、かすみだけには言われたくない!!!
そう思っていると、歩夢が微笑みながら言う。
「ふふっ……ほんと仕方ないなぁ直くんは………
でも1つだけ。絶対無理はしない。これだけは約束して。」
相変わらず歩夢は優しいな。ただその優しさに甘えるじゃ良くないな。
「ああ。なるべく約束を守れるよう善処するよ。」
それを聞いて、侑が再び大きなため息を零した。
「なるべくなんだ……はぁ…そこは、約束するって言えばいいのにさ…まあ直大らしいけど………」
なんかすまん…
てことで話は纏まる。
次は俺の過去を話そうかと思ったが、あんまりこれ以上話すと、みんな頭の中パンクするかもしれないから、また別の機会にするか。
「とりあえず、今日はここまでにするわ。なんか質問とかあるか?」
それに、かすみが挙手する。
「センパイは、そのはざーどれべる? はどのくらいなんですか?」
「えぇと、確か……4.8だった気がする。」
「うろ覚えなのね。じゃあ、あのサソリの子は?」
「さぁ、多分4.6 か4.7ぐらい何じゃないですかね? 分からないっすけど。」
「そう。」
「じゃあホッシーが勝ってるんじゃん!」
「まあ、ギリギリな。
でもまたいつ抜かされるか、分からないけども。」
スカイの成長スピードは、俺以上だ。
だからこそ、俺も負けていられない。
にしても──
″誰も踏みにじられない世界″……
それがあいつの理想…
どんな思いでその理想を叶えようとしているのか分からない。
だから、あいつのことを知りたい。
でもどうすればいいんだろう。
探偵でも雇う? いや過去のことを調べるなら警察?
いやそもそも、ただの高校生が他人の過去を調べあげるなんて難しいな。
うーん。どうしよ……
そんな風に色々頭の中で考えている中、かすみが俺の使っていたホワイトボードをくるりと、ひっくり返した。
(なんだ?)
何やら、そのホワイトボードに何か書かれている。
えぇと……
[夏の思い出作り!! 夏と言えば… 広い空! 青い海!綺麗な砂浜!
そうだ、海へ行こう!!
~プリティキュートかすみん率いるスクールアイドル同好会と行く!海~~]
と自分の名前を目立つように強調して書かれていた。
なんじゃこれ…そんな、そうだ、京都行こう!みたいなノリで書くんじゃないよ。
てか、ホワイトボードの逆側にこんなの書かれていたなんて気づかんかったな。
そして、かすみは、俺たちが注目してるのを見計らった所でどんと胸を張るように俺たちの方へ向く。
あ、張る胸は無いな。
「先輩の話もひとまず終わったことですし。次の話題に行きますよー!
さぁみなさん!海に行きましょう─!!」
とかすみが高らかに言い放つ。
そんなかすみの突拍子もない発言にみんな 「え?」とか 「海?」とか?マークを浮かべる。ちなみに侑と宮下、せつ菜は目を輝かせている。
そんな中、俺は質問してみる。
「なんで海?」
ちょっと突拍子過ぎませんかねぇ…
「それは勿論!夏の思い出作りですよ!!」
「思い出作り?」
「だってぇ…かすみん達 ずっとスクールアイドルフェスティバルの準備ばかりで夏っぽいことしてないじゃないですかぁ…」
いやまぁ確かにそうかもしれないのか?
「でもスクフェスの準備だって、夏っぽいだろ。ほらなんか夏の青春みたいな?」
「いや、確かにそれも夏っぽいのかもしれないですけど。でもかすみんはあの広ーい、空の下に大きい傘を開いて、優雅に海を満喫したいんですぅ!きっとかすみんの可愛さにビーチ中の人がかすみんにしか、目が止まらないぐらいにメロメロになっちゃいますよぉ……ニヒヒ…」
何となくこいつのしたいことは分かった。注目を浴びたいとか、色んな人にカワイイって言ってもらいたいんだろう。
でも、なぁ…海って確かこの時期になると……
「海はこの時期に行かない方がいいわよ。」
そう朝香先輩の言う通り。
「え、なんでですか?」
「この時期にだと、クラゲがいるんだろ?海に」
お盆ぐらいの時期というか過ぎ始めると、海水にクラゲがウジャウジャと出てくるんだ。
「そうよ。だから今の時期に海に行くのはよくないわ。行くだけならともかく、海の中にはね。」
「えぇ~海に行って、海の中に入れないなんてぇ~」とぶつくさ文句を垂れるかすみ。
そんなかすみの両サイドにエマ先輩と桜坂が立ち、耳元で囁く。
「海に行ったら刺されちゃうよ~~」
「でも、刺されて晴れたかすみさんも可愛いかも ふふっ」
何を言われたのか分からんがかすみは「グヌヌ…」と唸り始める。
そんな近くで天王寺がボソッとつぶやく。
「そもそも、海水浴シーズン過ぎてる…」
確かにそうだ。
それに──
「大体、夏休みの宿題は今どんな感じなんだ?」
かすみのことだから、きっとまだ終わってないだろうに。
あ、いや お前は人のこと言えるのか?ってく……とりあえず棚に上げとこう。
「それは……勿論終わってますよ!!」
すごい食い気味で答えるかすみ。
そんなかすみの様子を枕に頭を乗せながら見て聞いてた近江先輩が呟く。
「これは終わってなさそうだね~~」
「ですね。」
「そう言う直大先輩はどうなんですか!!」ユビサシ
「え、あ…そりゃあ勿論終わってるぞ。数学以外はな。」
「数学は終わってないんだ…」
と口を零す歩夢。
いやいやこれでも、頑張ったほうだから。
なんたって、ほぼ半数は終わってるからな!!
………はい、ちゃんと最後までやります。
「まあ、宿題のこと一旦置いときましょうよ。ね?」
「果林ちゃんもだよ。」
「わ、分かってるわよ、エマ…」
そんなこんなで、この話は終わるかと思ったが、ここで宮下が口を開く。
「でも、みんなでどっか行って遊びたいよね…」
「ですよね!愛先輩!!」
その発言にせつ菜はふと考える。
「どこかへ遊びに……海……泳ぐ……あ、なら!プールに行きましょう!!」
「「「「プール?」」」」
「学校のか?」
つい先月の合宿の日にプールに入った日を思い出す。
まあ俺は水着がなくて、私服のままに入ってしまうことになったんだが。(不本意ながら足を滑らしてな)
「いえ、学校のはこの前入ったので。せっかくなら別の場所にしたいですね。」
要するに、どこかの市民プールってことか。
「でもお台場にプールの施設ってあったか?」
「そうですね………」
ふとみんな考える中、思い出したかのように「あ!」と宮下が自分の鞄からある雑誌を取り出す。
「お台場特集?」
「うん!表紙買いしちゃってさぁ…」
表紙にはレインボーブリッジが写した綺麗な景色の写真で雑誌のタイトル名はお台場特集と書かれていた。その名前から察するにお台場中の商業施設などの魅力が書かれているのだろう。
そして、宮下はペラペラと雑誌のページをめくる。やがて、お目当てのページに行き着いたようで、そのページ部分に折り目を付けて、みんなへ見えるように雑誌を前に出した。
そこには
「ウォーターパーク?」
と書かれていた。
「うん!今
「あ、私水鉄砲で撃ち合ってる写真見たことある。」
「大きいウォータースライダーで遊んでる動画みた~~」
なるほどな。
ウォーターパークとやらのページの内容を見てみると、どうやらこれは、今年の夏限定で開催している、かなり規模がデカい夏のお台場のイベントの1つらしい。
ページには、ウォータースライダーだとか、色々なアスレチックのような写真が掲載されていた。
夜にはナイトプールとやらに変わってイルミネーションでプールを輝かせるらしい。
謳い文句的には
[昼はワイワイ楽しく、夜はちょっぴりムーディに、子どもから大人まで楽しめます!]
だそうだ。
てかムーディってなんだ?
「折角なら夏の思い出にここに行ってみようよ!!」
全く、そんな太陽みたいな明るい目で言われたら断れないじゃないか……
ちなみに他のみんなの表情を伺って見るが、反対意見なんてものは全くなさそうだ。むしろ、期待に胸を膨らませて、ワクワクしたような顔をしている。
あ、でも
「別に俺は構わないけど、侑は大丈夫なのか? 転科試験、来週の火曜日だろ?」
「全然大丈夫!準備は順調だから、息抜きにね。」
「そっか、それなら行きますか。」
ということで、みんなのスケジュールを考慮し、今日から6日後─今週の日曜日にお台場ウォーターパークへ遊びに行くことになった。
それまでに、数学…終わらせないとなぁ……
あぁ……憂鬱……
───相変わらずの数学嫌いな直大である。
その隣では、かすみが不敵な笑みを浮かべていた。
「ニヒヒ…」
良いこと思いつきましたよぉ…
プールに行くまでの間にみなさんへかすみん特製ぽっちゃりコッペパンを食べさせましょう…
その名の通り、ぶくぶくと太らせる、大量の炭水化物でお腹に贅肉がついていくコッペパンです。
このコッペパンで同好会のみんながぽちゃぽちゃになれば、相対的にかすみんがスレンダーな水着姿がプールの視線を独り占めしちゃうはず!
そうと決まれば、今すぐにでも決行しましょう。
日曜日が楽しみです。
「にっひひひ……www」
そんな不敵な笑みのかすみに声をかける直大。
「何笑ってんだかすみ? 」
「え、あ いや!日曜日が楽しみで…」
急に話しかけられ、焦り気味に答えるかすみ。
「楽しみなのはいいけど…宿題終わらせるんだぞ。」
「うう。」
忘れようとしてのにぃ……
「てか、センパイもですよ!」
「ああ。お互い頑張ろう…」
ほんとに嫌そうな顔するなぁ…
先輩って頭良さそうだけど、数学のことになるとこうなる。
でも、かすみんも気持ちは分かるんだよねぇ…数学というより、勉強全般だけど──
「はぁ…宿題とか滅びませんかねぇ……」
「ああ。特に数学とかな。」
─どこまでも、勉強嫌いなかすみと数学嫌いの直大であった。
続く…
今年中に残りの番外編と2期の1話の内容を投稿したい (願望)
ということで気長に待っていただけると幸いです。
そういえば、6thライブまで明日ですね
時間の経過が早い…
ちなみに神奈公演現地で参加予定です。
愛知公演も行きたかったなぁ…
場所的にも金銭的にも学生には辛い。(関東 在中 学生)
それではまた次回。