仮面ライダーシノビ(ビルド) × 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ~夢が始まり、虹が咲く場所~ 作:ラビラビfom
直大「前回のOES 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 with 仮面ライダーシノビは!」
「えぇ仮面ライダーシノビであり天才作詞作曲家の星奈直大がいる、スクールアイドル同好会である説明もとい解説をした。 」
かすみ 「どんなことでしたっけ?」
「な、お前まさか…覚えてないのか!?」
「そ、そんなことないですよ」アセアセ
「おいおい。しっかりしてくれよなぁ…… その解説ってのは仮面ライダーやスマッシュのことだよ。
はぁ…まさか記憶までスカスカのカスカスだったとは…」
「なっ!誰がスカスカのカスカスですか!いいですか!かすみんは誰もが目を奪われる、完璧で天っ才的な″可愛い″アイドルサマ なんですよぉ!!」
「そのアイドルだと刺されちまうぞ…それにそのネタはどちらかと言うと、宮下の方なんじゃ?(もんじゃみやしただけに…)」
「確かに…同じ アイ ですもんね。あれ?そうなると、センパイもじゃないですか? ほら星奈だし。一文字違いですけど…もしかして、意識してたり?」
「んなわけないだろ。あくまで偶然だ。偶然。ていうかあらすじ紹介から話脱線してるじゃないか!」
「センパイが(話を)振ったんじゃないですか!!」
「えぇ…元はと言えばかすみだろうに…まあいいや、
で解説が一段落した後、かすみが夏の思い出作りと称して、海に行こうと唐突に言った。」
「いや~ほんとは海に行きたかったんですけど~色々あってぇ♡
青海にあるウォーターパークへと行くことになりました!でもでも♡ どんな場所でもこのかすみんの可愛さは無くならないので安心♡してください♡」
「はいはいあざといあざとい。てか誰にアピールしてんだよ…」
「か、かすみんはあざとくないですぅ!」
「へいへい。そういえばかすみ、何か企んでたな。まあ結果的には失敗するだろうから問題はないけど。」
「そう言ってられるのも今のうちですよ。今回は必ず成功させますから、乞うご期待ってやつです!」
「どうだかなぁ…」
「さて!しず子の独白から始まる。OES 第2話どうぞ♡」
桜坂しずくの朝はいつも早い。
なぜなら、しずくの自宅は東京お台場からかなり離れた、神奈川県の鎌倉に位置しているからだ。そのため、朝5時から起床し、約2時間電車に揺られながら、学校へと通っている。
もっとも休日は6時に起きているようで、夏休み中は、朝練が無い日以外はそのぐらいに起床している。
ちなみに夏休み中、最後の日曜日の今日もそのぐらいで起きたようだ。
それでも早いと思うが、今日しずくはある予定がある。
それは同好会のみんなでプールへと遊びにいくのだ。
だが、それでもいつもの日課はかかさずに行う。
愛犬である、オーフィリアと自宅近辺にある海や砂浜を見ながら散歩したりと様々。
時刻は7時過ぎを周り、朝の日課を終えたしずくは、今日の準備の最終確認をする。もろもろを確認し、最後に今日着る水着を手に持つ。
これは、先日かすみと璃奈と一緒に買いに行って選んだ水着だ。
「先輩、どんな反応するかな…」
思い浮かぶのは、しずくの幼なじみ兼先輩で想い人でもある星奈直大だ。
~~~妄想タイム~~~
「『桜坂凄い似合ってる!』とか…」
あとは、夜風が吹いた、夜空の下で先輩が
『桜坂、綺麗だ…俺と付き合ってくれ』キリッ
または、
『桜坂、かわいすぎてやばい…結婚しよう!』キリッ
とかとか
~~~~~
「なーんてそんなことが…………って私なんて妄想を…うぅ…」
少々いやかなり恥ずかしい。
しずくはかなり、妄想癖があるタイプで、ふと思いつけばスラスラと脚本を書いてしまうぐらいには──それによって、幼稚園時代に周りの女児たちから引かれたこともしばしば。
そんなことを筆頭に色々なことが重なり、今まで自身に仮面を被らせていた。
だがあの一件以来、自分をさらけ出すことにしたため、もうそういった抵抗もなく同好会の彼女たちでよく妄想をすることも─
ただ、彼だけは別のようだ。
つい最近、彼の秘密を知った。それは正義のヒーロー──仮面ライダーであるということ。その事実を知った─いや気づいた時はかなり驚いた。
でもそれと同時にますます彼のことを好きになったのもまた事実だろう。
そもそも、妄想してなんだが彼はそんなどストレートに言うタイプじゃない。どちらかと言えば、照れながら言ったりと、ツンデレタイプだ。
たまにナチュラルに伝えることもある。それも無意識に。
しかも当の本人は涼しい顔して言うのだからタチが悪い。
ほんとそういう所はあざといと思う─
いやほんとに──
「あ、」
ここで、しずくは自分の妄想からふと思う。
「先輩……私のこと名前で呼んでないなぁ……」
そう、彼はしずくのことを名前で1度も呼んでもらったことがないのだ。昔は名前呼びだったが今は何故か苗字呼び。
その事で何度か名前呼びしてくれみたいなことを言ったことがある。
だが今も中々呼んではくれない。
同じ、一年生のかすみは名前呼びをしているのだ。
まあ、彼は同好会メンバーの大半を苗字で呼んではいるため、しずく1人だけ苗字呼びというわけではない。
「はぁ…」
が、それでも呼んで欲しいのだ。
「先輩、少し子供っぽいところあるから……」
中々、照れて呼べないんではとも思う。
ツンデレだし───
そんなこんなで心のうちで色々秘めながらもしずくは支度を整え、家を出た。
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♬~虹色Passions
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「アッチいなぁ……」
この夏、何度口にしたのか分からないほどにそう言っている気がする。でも、暑いものは暑いんだから仕方がない。
夏休みももう少しで終わるってのにこの暑さ一体何なんだよ…
地球温暖化ってやつはほんとめんどくさい。
「はぁ……」
そんなことはさておき、今俺─星奈直大は、同好会のみんなと
プールやアスレチック等など、1日満足遊べるぐらいに施設が揃ってる。
ウォータースライダーとかな。
まあ、だから後 数分も経てば、この暑さともおさらばってわけ。
ただ、数分って言っても後どのくらいかは分からないんだけど。
なぜ分からないのかって?
それはみんなの着替えから待ち合わせ場所まで来るのを今か今かと待ってるからだ。ちなみに、まだ俺以外誰も来ていない。
まあほら女子の着替えって時間かかるって言うからな。
その点、男は早いから楽かも。
誰得情報かどうかは別として、俺は海パンに上半身裸ではなく、その上にラッシュTシャツを1枚着ている。
いやだって、日焼けとかしたくないし、それにあんま人前で肌を晒すのは好きじゃないんだよなぁ…
女子かよってツッコミは受け付けん。
まあそんなこんなで待っていると、2人待ち合わせ場所へ来たみたいだ。
「直大くーん♪」
「ホッシー!」
マイナスイオンとタイヨウを感じる。
そうこの声は大天使で大聖母のエマ先輩と太陽のように眩しい、でもダジャレは寒い、宮下だ。
「結構早いな。もう少し時間かかると思ってたけど…」
「いや~実は楽しみすぎて、事前に水着着てたんだー!」
「ふふっ私も~」
いやなんとなく、あんだけ人数入れば、1人ぐらい家から着てくるやつもいるかなと思ってた。
宮下はともかくエマ先輩までそうだったとは、でも納得はする。エマ先輩ってこう行事ごと?みたいなのに興味関心が凄いから。
「なるほどな。」
「みんなもあとちょっとしたら来るよー。」
なら気長に待つとするか。
と思っていたがここで宮下が突拍子もなく言った。
「あ、折角ならみんなが来るまでダジャレ対決でもしよう!」
「ダジャレたいけつ?」
「やらんわ。なんでプールに来てまでこんな暑い中、ダジャレ考えないといけないんだよ。」
「えぇ~」
「文句垂れてもダメだ。…………あ、でも宮下のダジャレならこの暑さも吹っ飛ぶんじゃ…(名案)」
「ホッシぃ………」
凄いジト目で見てくるわこの人。てかそんなどんどん近づくんじゃない!
ある2つの山が視界に入ってきちゃうからぁぁ!!
見ないようにしてたのにぃいい!!!
「まあまあ、折角だしやらない?」
「エマ先輩が言うなら、しゃあないか。」
「ホッシーってエマっちには素直だよね。」
「そんなことは……ある。かも、シレナイ?」
いやまあ仕方ないだろ、なんたって大天使で大聖母のエマリエル先輩なんだから。素直にならなきゃバチが当たるってもんですよ!えぇ…
にしても、不本意ながら、ちらっとだけ視界に入ってしまったけど、凄いな。
ナニがとは言わんが。
あ、ほんとに不本意ながら、←(ここ大事)
ですからね。ええ…
いやほんとだから!!
……………
誰に言い訳してんだ…俺は……
ふと冷静に思った俺である。すると、宮下が高らかに言う。
「じゃあー!あたしから!ホッシー!プールで
「ごうかいにオヨゴウカイ?」
エマ先輩が?マーク浮かべながら呟く。
「これはあれだ。豪快と泳ごうをかけた、非常に面白いギャグですよエマ先輩。 」
「ああ!そういうことなんだ♪」
謎が解けたみたいでぱあっと明るい笑顔を魅せるエマ先輩。
いや~やっぱ癒されるなぁ…
少々寒いダジャレがこのマイナスイオンで中和されちまったぜ!
「ちょっとー!ギャグを説明しないでー!!」
どっかで聞いたことがあるやり取りだ。
「まあいいや。じゃあ次はホッシーね。」
しゃあないここは適当に行くか。
「えぇと……じゃあ、布団がふっとんだー~。
これでいいか?」
そう聞くがまたしても宮下はどこか不満気に頬を膨らませながら、ジト目で見てくる。
どうやらお気に召さなかったようだ。
いやもしかしたら、適当に言ったのがバレたのかも。
「ホッシぃ…やる気無さすぎじゃん
…やり直し!」
「えぇ…」
やっぱり、適当に言ったのがバレたみたいだな…
すると、宮下はさっきまで不満を顕にした顔から、がらっと変わり何か思いついたみたいで─
「あっ、直大だけにっ!」
「やかましいわ!!」
はぁ…なんか余計に汗かいてきた気がする。
「ふふっ…」
そんな俺らを見て、微笑むエマ先輩。
まあ、そんなやり取りをしているうちに、全員集まったようだ。
「お待たせしました。先輩」
「お待たせ~~」
「優木せつ菜!ただいま降臨しました!!」
桜坂はいつも通り礼儀正しく、近江先輩はどこかふわふわとゆるーい感じだ。せつ菜は…うん。今日も、元気いいね。この暑さに負けないぐらいの声量だ。
にしても降臨って…ソシャゲのクエストかよ。
そんな3人の左には侑と歩夢が居る。
が少し歩夢は恥ずかしそうにモジモジしていた。
「ちょっと恥ずかしいかも……」
「凄い似合ってるから、大丈夫だって、歩夢」
うむうむ。侑の言う通り。
歩夢は何着ても可愛いんだから自信を持って欲しいものだ。
もうこれはラビットだな。
そんなことを考えていると、朝香先輩が俺に近づいてきた。
「待たせたかしら?」
「いえ、全然待ってないすっよ」
「そう?」
「はい。今来たところってやつです。」
「ふふっ……どうどうと嘘つくのね。」
にしても、すっげぇスタイルだよこの先輩。
大人の色気っていうかフェロモン?ていうか。
なんかすげぇわ。
思春期真っ只中の男子高校生には刺激が強すぎるな。
なるべく視界に入れないようにしよう。
「それにしても、さっきから全く目合わないわね。」
「え、ええ…そんなことないっすよ…えぇ…」(すっとぼけ)
「そうかしら?ふふっ…」
完全にからかわれてるな……これが大人の余裕と言うやつか…
くっ…まだまだ俺はお子様ですよーだ。はぁ…
と心の中でため息を零していると、朝香先輩がジロジロと目線を感じる。
「そういえば、貴方Tシャツ着ているのね。」
「まあ…そうっすね。あんま日焼けしたくないんで。」
「そう。でも、tシャツ越しに薄らと分かるぐらいだけど、中々に身体整ってるわね。」
「え、なんで分かったんすか?」
正直言うと、これを隠したかったってのもある。
これと言った理由は特に無いけどなんとなく。
「何かスポーツとかやってたのかしら?」
「いえ全く。何せ、同好会に入るまで万年帰宅部だったんで。強いて言うなら、戦いの中で出来たんですかね?分からないっすけど。」
「普段は全く気づかなかったわけだし、着痩せするタイプということね。」
「みたいっすね…」
要するに細マッチョってことか。いやマッチョって言うほどではないだろうけど…
「グヌヌヌ……」
「かすみちゃん?」
その隣では、かすみがグヌヌヌ唸りながら朝香先輩やエマ先輩、宮下などなどを恨めしそうに見ていた。
あの様子はなんか企んでたな。(確信)
恐らく、失敗に終わったんだろう。
かすみって、何かしらイタズラを仕掛けるがいつも上手くいかないんだよな。
ちなみに天王寺は水色と白のシマシマ模様のデカめな浮き輪を持っていた。カワイイ。さすがは天使天才だ。
──
みんな、自分のメンバーカラーの水着を着ている。
しかも布の面積が少ないビキニでどこに目をやったらいいのかわからん。
目のやり場に困るってやつだ。
だがこういう時こそ平常心を持とう。
なんたって俺は紳士だからな。
平常心、俺の心に、平常心。
………
…あぁ…だめだ。一句作ってる時点で平常心じゃねぇな…
それに男子は俺だけという事実に非常に肩身が狭い。
はぁ…誰か誘っとけばよかったなぁ…:
まあとりあえず、ここは目的を作ろう。
これからどうするのかをな。
「さてこれからどうする?」
俺の疑問にかすみが答える。
「そうですねぇ……これから…って感想何も無しですか!」
「感想?なんの?」
今日はプール日和の天気ですね、みたいな感想か?
すると、俺の発言に侑がため息を零した。
「はぁ……直大…なんというか流石だね…」
えぇ…なんか…呆れられてるのは分かる。
「全く、水着の感想に決まってるじゃないですか。ほかに何かあります?」
「あぁ……」
水着の感想か…
すると、ここで朝香先輩が提案をした。俺的に嫌というか、めんどくさいというか…そんな方面に…
「全員の水着の感想を言うのは直大も大変だろうし、折角ならこの中で直大が一番良いと思った子の感想を言うのはどう?」
「お、カリンいいアイディア!」
「え、いやちょっ…」
なんか勝手に俺が一番を決める流れになって、しかも感想を言わないといけないことになってるんですけどぉぉ!!
「まあいいでしょう。ということでセンパイ!誰が一番可愛いですか? ま、聞くまでも無いですけど、かすみんですよね~!センパイ♡」
「いや私、だって私はキュート系スクールアイドルだから。リナちゃんボード [自信アリ]!そうだよね 直さん。」
「え、ちょっ」
なんか始まっちゃったよ…
そして、2人ともあざてぇ…
「いやいや、愛さんでしょ!」
「彼方ちゃ~んだねぇ~~」
「じゃあ間をとって私だね♪」
宮下はグイグイ来るし、近江先輩はいつものマイペース加減をどこに? そして、エマ先輩の間をとってが一番分からん。なんの間?
というかこの3人はあまり直視できん。
いやほらね。あれがちょっとね。
「私よね?直大。」
「………………!?!?!?!?//」
えぇええええちょっ…急に近づいてきたと思ったら、壁に…ドンってやつぅうううう!!!そして近い近い近い近い……朝香先輩…これはヤバい…
発育のいい…いやデカい膨らみの何かが目の前に…視界に…なんかどこまで深そうな谷も見えちゃったよ……なに…なんなのこの先輩…俺を殺したいの?そうなの?…きっとそうだ…あああもう、早く離れてぇ…ほんとに死んじゃう…
と目をどこに向けたらいいのかも分からず、悶えているとそれを見ていた大きいリボンを付けた少女が少し、いやかなり慌てるように抗議した。
「ちょっ…ちょっと果林さん!それはダメです!完全に先輩を誘惑してるじゃないですか!」
お、ナイス助け舟だ桜坂。ここはガツンと言ってやるんだ。
「私もやります!」
なんでそうなる!?
「ちょ…ちょっちょっい! 一旦落ち着こ?な、桜坂。ほら朝香先輩も一旦離れて下さい。これじゃ、誰が一番か決められないんで」
その発言にどこかニヤニヤと引き下がる朝香先輩に、暴走?しかけた桜坂も止まった。
「仕方ないわね。」
「はい…落ち着きます。でも先輩!私…ですよね…」
「それはほら一旦…………な。
あ、ほらまだ喋ってない人もいるし…」
ふぅ~~危うく、色んな意味で死ぬところだった……
まさかあの桜坂がここまで取り乱すというか慌てる?なんて、そんなに一番の称号が欲しいのかな?
俺からの評価なんて、大したものでもないだろうに。
「ふふっ……やっぱり直大はからかいがいがあるわね。」
クスクスと笑いおって…
この方向音痴め……
それにしても、凄かった……(何がだおい)
すみません。
今の完全に記憶から消去しよう。うん絶対…
こんな記憶…忘れるに限る。うん…
(俺は紳士……そう紳士…)
よしOK!なんでもばっちこーい!!───
自分洗脳を完了した直大はもうなにが来ても、悶えたり狼狽えたりはしないぞと意気揚々と顔を上げる。
すると、自分の両隣に人の気配がした。
「直くん」
ヒェッ・・・…
こ、これは…この呼び方は同好会中でもいやこの世界で…たった1人しかいない。
コワイナー…コワイナー…振り向くのが怖いなぁ…なんでだろ。自分の勘がこれはヤバいと言っている気がするし、肌でも感じ取った。これは間違いない…俺のサイドエフェクトがそう言ってる。
「直くん」
ヒエェエェッ…催促だ。催促するようにもう一度呼んできたよ…これはそろそろ振り向いて、応答しないとヤバいやつですね。これも俺のサイドエフェクトg──
「ど、どうした…?」
「どうして、そんなに声が震えてるの?」
ヒヒヒヒヒィ……質問を質問で返すなぁ!って言いたいが辞めておこう。多分言ったら、俺はここで死ぬ。
さてなんて返そうかと歩夢の顔を伺ってみると、ニコニコと笑っていた。
いや正確には笑っているのに笑っていないんだ。
なんでこうなった。
(た、助けてぇ侑!)
ともう1人の幼なじみに助けを求めようとする。だが…
「ふーん…」
何故か眉を顰めていて、どこか不機嫌そうだった。
なんで?
「な、なんで…不機嫌そうなんだ?いや…どうして不機嫌そうなんですか?」
なんか変に畏まって聞いちゃったよ。もしかして、俺は…震えているのか?
「別に…」
いやいや、何か言いたげじゃないですか。
あとその急なゴミを見るような目やめて…
「??」
侑が何故不機嫌なのか、本気で?マークを浮かべる直大を見た侑は
「バカ…」 と最後にボソッと呟き、完全に直大からそっぽ向いた。
「えぇ…」
何故か、罵倒されたんですけど。
ほんとになんでなん…
誰か教えて……切実に…
─訳が分からず、頭を抱える直大に再び彼女が呼ぶ。
「直くん」
たった3文字、なのになんだこの圧は…
なんだろう圧の掛かり方が、限界突破している気がする。
歩夢に限界はねぇってことっすね。
さて、恐る恐る再び歩夢の方へ顔を向けると、まだニコニコしていた。コワイナー…
「は、はい。」
「 ダメだよ? 私と話しているときは私だけを見なくちゃ…、ね?」
「はい。」
きっと俺はこの先どんなにハザードレベル上げたり、新しい力を手に入れたとしても歩夢には勝てないのだと思う。
俺は今、心の底から悟った。
さてさて、急に始まった俺が同好会の中の水着姿で誰が一番、良いと思ったのかみたいな、選手権も佳境に入った。
これまでに皆のようなアピール?をしてないのはあと一人─そうせつ菜だ。
きっとせつ菜のことだ、この暑さに負けないぐらい元気よくアピールしてくるんだろうな。
と思っていたのだが、せつ菜のアピールはむしろ逆、どこか汐らしく、頬を染めながら言ってきた。
「その…//直大さん…私が一番ですよね?……//」
なんか解釈不一致なんですけど、俺の知ってるせつ菜なら─
『うおおおお!!!直大さん!!私が1番ですよねええええ!!!』
みたいに少し暑苦しいぐらい言って来るかと思ってた。
それに、そんな頬を染められながら言われたら、ちょっと…いやかなり…反応に…対応に困る…うん…てか変に意識しちゃうわ!
なんか顔が熱くなってきたな…
~~~
「……」
そんな照れるような直大の様子をただ無言で見つめるしずくであった。
~~~
全員のアピール?が終わった。これから、誰が一番か選ばないといけない。そして感想も。
正直、改まって面と向かって感想言うのは恥ずかしい。
だからここは最初から決めていたあの方法でこの突発的に始まったイベントを終わらせよう。
「それでセンパ~イ~誰が一番なんですかぁ?」
かすみのがそう言うとみんなからの目線を凄い感じる。期待の眼差しが 眩しい。だが俺は─
「ヒ…」
「ヒ?」
「ヒト…」
「ヒト?」
さてここで問題だ。俺の使ってるボトルはなんだ。そう忍者だ。
巧みな戦術─いや忍術で色んなことを回避出来る。
もちろん、今回も例外じゃない。
「直…大?」
急に黙り始めたことで侑に名を呼ばれた。
そして、それを合図に口を開く。
「悪いが、俺は………………
逃げる!」
そう宣言すると、みんなから、「え?」とか「えぇ!?」とか諸々が聞こえた。
だが、そんなのは気にしない。俺は決めたら一直線だから。
「またな!」
そう言って、俺は忍者のような煙幕でこの場を後にした。
だが煙は見せかけのハリボテ。みんなからは煙幕で逃げたと思わせる幻覚みたいなものだ。それで撹乱している間に俺はササッとプール中に入って泳ぎ逃げたというわけ。
ヘタレだとか、意気地無しとか言われても今回ばかりは構わん。
大体誰か一番を決めて選べること自体難しい。
要するに─
ヒトリダケナンテエラベルわけないだろぉぉ!!
※※※
直大が逃げた後…彼女たちは──
侑は深くため息を零し、かすみはバッサリと言い放った。
「はぁ…全く直大は…」
「ヘタレですね。」
「ほんとそう。」
「でもそれが直くんだよ。」
「確かに…そうかも。」
─解釈一致というやつだ。
その隣では、3年生の3人が──
「さすがにからかい過ぎたわね。」
「ほどほどにしないとダメだよ、果林ちゃん。」
「そうだぞ~乗った彼方ちゃん達が言うのあれかもだけど、あんまりやり過ぎると直大くんに嫌われちゃうよ~」
「わ、わかってるわよ。でもつい、ね」
ついつい、ちょっかいをかけたり、からかってしまいたくなるのだ。直大はいい反応をするから。
だがそれ以外にも理由があるのかもしれない。
何故そう思ったのかは果林もまだ分からない。
そして、その近くで愛が軽く準備体操をしていた。
おそらく、プールに入るための─
「さあーて、ホッシーを追いかけよっか!」
「愛さん。プールサイドは走っちゃダメ。」
「もちろんわかってるよ~。だから泳ぐ!あ、どうせなら、誰が一番早くホッシーを見つけられるか勝負だー!」
その愛の発言にみんな乗り始めた。
「仕方ありませんねぇ~今回はかすみんも乗ってあげましょう。」
「勝負事で手を抜くつもりはないわよ。愛」
「ついに彼方ちゃんが腕を鳴らすときが来たかぁ~」
「ふふっ、とっても面白そうで草だよー!」
「エマさん…その言葉使い…なんか変。」
そして優木せつ菜も熱く燃えるように言い、隣のしずくへ話しかける。
「おおお!!凄い燃えて来ましたぁ!!頑張りましょうね!しずくさん!」
だが、返事は無かった。
「……」
「しずくさん?」
再びせつ菜が呼ぶことでしずくはようやく呼ばれていることに気づき、口を開いた。
「………え、あ はい!ですね、負けませんよ、せつ菜さん。」
どこか、様子が変なしずくであった。
そして、直大の幼なじみである侑と歩夢は─
「でも、直大って、神出鬼没だから。見つけるの苦労しそう。ほら一応忍者?だし。」
「何言ってるの侑ちゃん。直大くんと何年幼なじみやってきたと思う?」
「あ、確かにそうかも…歩夢!幼なじみパワーでささっと直大を見つけようね!」
「うん!」
そうして、夏の熱いプールサイドで彼女たちスクールアイドル同好会は星奈直大を見つける戦い(遊び)が今、始まりを迎えた。
※※※※
そんな直大たちがいるウォーターパークの裏では、ある怪人が動き出していた。
「………」
まだ誰もそのことを知る由もない。
※※※※
あれから、逃げた直大を見つけるため、プールサイドを歩いていた桜坂しずくは─
「………」
しずくはモヤモヤしていた。
1つは果林の件だ。
その件は、距離の近さだったりで果林が直大を誘惑していたことにヤキモキしているといった所。
(先輩…あんなにドギマギして…ばか…)
(そもそも、果林さんもあれはズルいよ。
はぁ…私も果林さんぐらいスタイルが良かったら先輩をドキドキさせられるのかな?)
果林のスタイルの良さを羨むしずくだった。
そして、もう1つモヤモヤしている理由がある。
(先輩とせつ菜さんをみていると、なんか胸がギュッて締め付けられる。)
なんでそうなのかは分からない。
2人の関係は友達以上恋人未満と言ったところだろう。
でも、やはり2人は凄い仲が良い、まるで付き合っているのかと思うぐらいに。
これが恋をすると芽生える1つの感情だったりするのかな。
(恋って難しい……それに、少し苦しいかも…)
ほんのり、しずくの心と感情が曇った。
───────────────
♬~NEO SKY NEO MAP!
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そんな心持ちで、変わらず歩いていると、1つのポスターが見えた。
ふと気になり、しずくはそのポスターの方へ足を運んだ。
「お台場…ビーチガール?」
続く……
おまたせしました。
そして、あけましておめでとうございます。
(ほんとは年内に投稿したかったんですけど…)
このご時世、色々あると思います。
私自身は変わらず、今年も自分のペースで投稿していくつもりですので何卒、今年もよろしくお願いします。
それではまた次回で