ONE PIECE ウタのいる世界   作:後門の熊

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ちょっと短め


第十一話 決着

 

「俺の財宝を離さねェかァ!!!」

 

ルフィとバギーの戦いの最中に隙を突いてバギーの宝を盗もうとしたナミ。しかしそれに気付いたバギーが上半身を切り離しナミに襲い掛かる。

 

「しまった!見つかった!!」

 

「どこまでもこの俺を出し抜けると思うなよナミ!!!ハデに斬りキザんでやる!!!」

 

だがバギーは二つの失敗を犯した。一つは下半身を戦っていたルフィの目の前に残した事。もう一つは横で見ていたもう一人の存在を完全に失念していたという事。

 

「メッキの欠片さえてめェには渡さん!!」

 

「きゃあああ!!!」

 

お宝を抱えたまま逃げるナミにバギーが迫る。追いつかれるかと思われたその時!!

 

「せい!!」

 

「よっ!!」

 

「うがっ!!!」

 

上半身を横からウタが鉄の棒で殴り、下半身の股間をルフィが蹴りあげる。

 

「うごおおおっ!!!」

 

「アンタの相手はルフィでしょ。ルフィが戦ってる間は手は出さないけど他に手を出すなら私も戦うよ!」

 

「お、おのれ貴様ら・・・!二人してよくも俺を・・・!!!」

 

「え?二人?」

 

実はルフィが下半身を蹴りあげていたことに気付いていなかったウタはその時初めてその事に気づく。

 

「あー・・・ルフィもやってたのね・・・。なんか、その、ゴメン・・・」

 

「おいっ!!その宝を置いてどっか行ってろ!!また追っかけられるぞ!!」

 

ルフィがナミにそう忠告するもナミは宝を離そうとしない。

 

「宝を置いてけですって!?いやよ!!なんで私の宝(・・・)を置いていかなきゃいけないのよ!!」

 

「え?コレナミのなの?」

 

「・・・て!!てめェの宝だァ〜〜〜〜!?」

 

疑問を浮かべるウタとバギーにナミが堂々と胸を張って答える。

 

「当ったり前でしょ!?海賊専門の泥棒の私が今海賊から宝を盗んだんだから、この宝は私のもの(・・・・)だって言ってんの!!」

 

「あーーなるほど」

 

「いやそうはならないでしょ」

 

ポンと手を叩き納得するルフィと対照的にウタがツッコミを入れる。だが盗まれた張本人はたまったものでは無い。

 

「たわけ!!俺の宝は俺のだ!!盗んじまえばてめェのモンになるとでも思ってんのか!!?てめェは一体どういう教育受けてきたんだ!!」

 

「悪党が悪党に説教?持論の馬鹿馬鹿しさはお互い様でしょ?」

 

「何い!?」

 

ブチギレるバギーにナミはべ、と舌を出すと、

 

「私は海賊に間違いを正されるほど堕ちちゃいないつもりだけど」

 

だがその言葉はバギーの標的にナミを加えるのに充分な言葉だった。

 

「・・・・・・・・・!!覚悟は出来てんだろうなナミ・・・!!」

 

するとバギーの下半身もムクリと起き上がり、

 

「バ〜ラ〜バ〜ラ〜」

 

一気に大量の破片になって周囲を飛び回る!!

 

「フェスティバル!!!」

 

それらは高速で辺りを飛びまわる。ナイフなどを持てない部分でも高速で動くものが当たればルフィには効かずともナミやウタには効果がある。

 

「がははははは!!!!仲間を援護できるもんならやってみろ!ゴムゴムっ!!」

 

「くっそー!もっとバラバラになりやがってっ!!これじゃ戦いようがねェよ!!」

 

だがウタはシャンクスからその能力の弱点を聞いていたことを思い出していた。

 

「ルフィ!足を捕まえて!!足は飛べない!!」

 

「あ、ほんとだ!捕まえた!!足!!」

 

「俺の財宝を返せ!!」

 

「返さないっ!!」

 

「やめなさい!!」

 

バギーがナミに襲い掛かり、ウタがそれを阻止する。そしてルフィは捕まえた足から靴を脱がせると足の裏をくすぐり始めた。

 

「ぶうっひゃっひゃっひゃっひゃっ・・・やめひゃっひゃっ!!」

 

「いやーーーーー!!」

 

「チャンス!!」

 

突如笑い始めたバギーにナミが先ほど以上に恐怖するもウタにとってはチャンスでしかない。

 

バキッ!!!

 

「おべえ!!!」

 

「まだまだいくぞ!!」

 

だがルフィの猛攻(?)は終わらない。今度はその爪先を勢いよく地面に打ち付ける!!

 

「ふぐっ・・・・・・!!」

 

「せい!」

 

バギッ!!!

 

「うべ!!」

 

「これでどうだ!!」

 

今度は足の皮をつねって思い切り引っ張る!!

 

「うぎゃああああ!!!!」

 

「おりゃ!おりゃ!おりゃ!」

 

バキッ!!!バキッ!!!バキッ!!!

 

「あべら!おぶし!ぐが!!」

 

その隙にウタが更なる猛攻を加える。

 

「て・・・てめェら・・・いい加減に・・・!!」

 

「ウタ!しゃがんで!!」

 

サッとしゃがんだウタの後ろからお宝の詰まった袋を勢いよく体を使って振り抜こうとするナミの姿。

 

「いい加減にするのは・・・あんたよっ!!」

 

だがバギーもただではやられない。ガッシリとその袋を受け止める。

 

「財宝は返してもらったぞ・・・・・・!!」

 

「・・・・・・・・・!!ん・・・・・・!!離せっ!!」

 

ナミもグイグイと袋を引っ張るも両者中々離さない。

 

「離せだァ!?離すのはてめェだろうが!!」

 

だがバギーはナミとお宝で手一杯で、後ろから走り寄るルフィに気付かない。

 

「ナミ!一旦離して!!」

 

「いやよ!コレは!」

 

「いいから!!」

 

「・・・・・・分かった!!」

 

ウタの指示に従いパッと手を離せば反動で後ろに下がるバギー。今だに背後のルフィに気付かない。

 

「やっと諦めたか・・・」

 

「相手は俺だって・・・」

 

「ん?」

 

ようやく気付いて振り向けばそこには蹴りの体勢のルフィの姿。

 

「言ってるだろ!!!!」

 

ドゴオン!!!!

 

「ぶ!!!!?」

 

大きく吹っ飛んだバギーはそのまま落下し、宝に頭を打ち付けて気絶する。

 

「今のとどめは町長のおっさんの蹴りだと思え!!」

 

にっと笑ってそう告げたルフィにナミが感謝を伝える。

 

「ありがと、助かったわ」

 

「うん、気にすんな」

 

「あ!ルフィ海図!!」

 

「ああそうだ!」

 

「ああっ!!私の宝が散らばってるっ!!」

 

バギーのマントの中を漁れば、そこには“偉大なる航路(グランドライン)”の海図が。

 

「よしっ!!手に入れたぞ“偉大なる航路(グランドライン)”の海図っ!!」

 

「これで大分現実味が出てきたね」

 

そうしてその場を立ち去ろうとするも目が覚めたバギーが再びユラリと浮かび上がる。

 

「おい・・・待てゴムゴム!!」

 

「げっまだ生きてる」

 

「貴様を殺す!!!集まれ!!バラバラパーツ!!!!」

 

しかし集まったバギーの体は本来と比べて小さくなっている。正に顔に手と足が生えた某ピンクの悪魔のようだ。

 

「あれ!!!?」

 

「探してるのはこれ?」

 

そう言ったナミが踏みつけているのはロープで縛ったバギーの体。

 

「うげっ俺の体達(パーツ)っ!!」

 

「おお!お見事!!」

 

「はっはっはっはっは!!さすが泥棒っ!後は任せろ!!」

 

そう言ったルフィが両腕を思い切り後ろへ伸ばす。

 

「吹き飛べバギー!!ゴムゴムの・・・」

 

「やめろああああああああ〜〜〜〜っ!!!」

 

「バズーカ!!!!!」

 

ズドオン!!!!!

 

「ああああぁぁぁぁ・・・・・・・・!!!」

 

思い切り吹き飛ばされたバギーが空の彼方へ消えてゆく。今度こそ本当に船長バギーを倒したのだった。

 




ハロウィン!ハロウィン!ハロウィン!ハロウィン!
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