村へ攻め登ろうとするクロネコ海賊団を一気に吹っ飛ばしたルフィとゾロ。その強さは敵だけでなくウソップも驚く程だった。
「お・・・・・・お前らこんなに強かったのか・・・・・・!!」
「うん」
そして先に着いていたナミがルフィ達に苦情を申し付ける。
「あんた達おっそいのよ、来んのが!!」
「てめェが俺を陥れたんだろうがよ!!」
「あれは事故よ。仕方ないでしょ?二人とも落ちるより一人でも助かった方がいいじゃない」
「じゃあお前が落ちろ!!」
その横ではルフィも文句を垂れる。
「だいたいだなー!!北とか北じゃないとかそういうので分かるわけないだろ!!」
「何ィ!?お前自信持って真っ先に走り出したろ!」
「あれは何となくだよ何となくっ!!」
「それはそうとアンタはどうしたんだ?迷ったのか?」
「いや・・・ルフィはどうせ迷うからって・・・追い掛けたんだけど・・・追い付かなくて・・・」
「ああ・・・アンタも大変だな・・・」
そんなバカ話をしている間に、ジャンゴ率いる海賊団達は体制を立て直す。
「いいか、俺達はこんな所でグズグズやってる暇はねェ。相手が強けりゃこっちも
そしてジャンゴは懐からあの輪っかを取り出す。
「さァこの輪をじっと見ろ・・・・・・・・・!!ワン・ツー・ジャンゴでお前らは強くなる。傷は完全回復し!!だんだんだんだん強くなる!!」
「何やってんだあいつら」
「・・・さァな」
「催眠術よきっと・・・!!
「でもあの催眠術師の腕は本物だった。無い力を引き出すのは無理だけど
そしてジャンゴは輪っかを振り始める。
「ワーン!!ツー!!」
次の瞬間、帽子でサッと目元を隠し、
「ジャンゴ!!!」
その瞬間!!
「ウオオオオオオオオーーーーーーッ!!!!」
「うそっ!!あんなにフラフラだったのにっ!!」
海賊団の一人が近くの壁を殴り付けると、
「ぬん!!」
ビキビキ…!!
「な・・・・・・崖をえぐりやがった・・・・・・!!!何てパワーだっ!!!」
「そんな・・・!!本当に催眠が掛かってる!!!」
「一人でも崖をえぐるってのにあの人数じゃ・・・!!」
「あれはヤバい・・・!!私が出るしか・・・!!」
「行けっ!!邪魔する奴はひねり潰せ!!!」
「お前ら坂の上に上がってろ!!ここは俺達がやる・・・!!」
「ゾロ!ここは私が適任じゃ・・・!!」
「確かにそうだがこの後あの催眠術師に船長の執事までいるんだ。お前の能力は確かに強力だが一発きり、リスキーすぎる。アレくらいなら俺たちで十分だ」
「・・・・・・分かった!私は二人の傷を見てる!」
「任せた・・・!おいルフィ!!行くぞ!!」
だがゾロの声掛けにルフィは答えない。突っ立ったままだ。
「ルフィ!?」
「あ・・・やばいっ!ゾロ!ルフィはそういうの掛かりやすいの!!多分・・・!!」
その時、ルフィがまるで敵の兵たちと同じように白目を剥いて叫ぶ!!
「うおああああーーーーっ!!!!」
「「「お前も催眠にかかってんのかァ!!!!」」」
「は・・・!?」
まさかの事態にジャンゴも呆気に取られる。
「な・・・なんて単純なヤツなの。人の催眠にかかるなんて・・・」
「でも今がチャンスだよ!ゾロ!ルフィはたとえ催眠にかかってもこっちを傷付けることは無い!!手を出さなくて大丈夫!!」
「ちっ・・・信じるぞ!!」
「「「「「オオオオオオオ!!!!」」」」」
「うああああーーーーっ!!!」
そして催眠にかかったもの同士の対決が始まる。とはいえ元々催眠無しではルフィの圧勝だったのだ。相手だけならともかくルフィも催眠術にかかっている上に、ルフィにはこの手のものがよく効く。つまり強化具合もルフィの方が上だった。
「ゴムゴムのっ!!!!」
ルフィが顔も前でシュッシュッシュッと拳を繰り出す。その速度はゴムの弾性を利用してどんどん上がっていき、
「
「「「うぎゃああああ!!!」」」
あっという間に前の方は全滅。ショックで他の者の催眠も解けてしまう。
「ぬあああ!!!」
「「「「「いやあああ!!!」」」」」
逃げる海賊達を追い掛けるもに追撃は仕掛けず、そのまま通り過ぎて彼らが乗ってきた船の船首を掴む。
「な、何する気だ・・・!?」
「ぬうああああああっ!!!」
メリメリメリッッ!!バリバリ!!!ボキボキボキ!!!!
「うわああっ!!船首をもぎ取ってやがる!!!船を壊す気だァ!!!」
だがそれは少しズレていた。ルフィの狙いは船ではなく、彼が振り返ったその先、
「はっ!違うっ!!」
「俺達を殺す気だァ〜〜〜〜〜っ!!!」
「船長何とかしてくださいーーーっ!!!」
今にも巨大な船首を振り回しそうなルフィに対し、ジャンゴが再び催眠術をかける。
「ワン・ツー・ジャンゴで眠くなれっ!!ワーン・ツーッ!!」
「おおーっ!!!」
先程と同じく、サッと目元を隠し、最後の催眠術を唱える。
「ジャンゴ!!!」
だが既に手遅れだった。そのまま寝てしまったルフィはバランスを崩し、クロネコ海賊団の方へ倒れて行く。
「ぎゃああーーーーーっ!!!」
ドスゥーーーン!!!!
という音とともに選手が倒れる。因みにルフィは船首の下敷きだが、ゴム人間にとってはそんなもの睡眠の邪魔にもならない。
「やりやがったあのガキ・・・!!これじゃ計画もままならねェ・・・!」
何とかルフィを止めたジャンゴだったが、その表情に安堵の色はなく、寧ろ恐怖していた。
「
一方ウタ達の方は相手の数がだいぶ減り少しは余裕を取り戻していた。
「なんかほぼ全滅って感じするわね」
「おい・・・そんな事よりあいつが船首の下敷きに!!」
「ああ、そっちは大丈夫。それよりあんまり動かないで。傷が開く」
その時、船首の折れた船の中から驚きの声が上がる。
「おいおいブチ、来て見ろよ!えれェこった船首が折れてる!!!」
「なに、船首がァ!!?おいおいどういう理由で折れるんだ!!」
「は・・・あ・・・あの声は」
「船の番人“ニャーバン・
戦意を喪失仕掛けていた海賊達の顔に再び光が灯る。ジャンゴも余裕を取り戻し笑みを浮かべ、
「そうか、まだ
新手の気配にゾロが一本、刀を抜いて備える。
「今更何が飛び出すんだ・・・!?」
するとジャンゴが両腕を大きく広げ、高らかに叫ぶ。
「下りて来いっ!!!“ニャーバン・
その声に反応した二つの影が船から飛び出す。その姿が米粒に見えるほどの高さまで跳び上がったかと思えば音もなく着地し、ジャンゴのすぐ側に現れる。
「来たか、“ニャーバン・
「お呼びで、ジャンゴ船長」
「お呼びで」
現れたのは対象的な二人。首が前に生えたような奇妙な立ち姿の男と、丸々と太った大柄な男、クロネコ海賊団のシャムとブチだった。
「ブチ、シャム、俺達はこの坂道をどうあっても通らなきゃならねェんだが、見ての通り邪魔がいる!!あれを消せ!!」
だが彼らの返答はウタ達が想像していたものとは違った。
「そ・・・そんな無理ですよォ、僕達には。なァブチ」
「ああ、アイツ強そうだぜまじで」
オドオドと自信なさげに首を振る二人。その姿にウタ達も戸惑いを隠せない。
「あ?」
「な・・・なんだあいつら。切り札じゃ無かったのか!?」
「完全にビビってる・・・・・・!!」
「でもガタイとかは良さそうだけど・・・自覚がないタイプとか?」
ウタ達が戸惑う中、彼らは呼び出されたにも関わらず中々行こうとしない。
「大体僕らはただの船の番人なんだから」
「そうそう、こんな戦いの場に駆り出されても」
だがジャンゴはそんな彼らを怒鳴りつけ、無理やりにでも行かせようとする。
「シャム!!さっさと行かねェか!!!」
「え!?僕ですかァ!?」
「急げ!!」
「分かりましたよ、行きますよっ!!」
ジャンゴの怒声にとうとう涙ぐんみながらもジャンゴから逃げる様にゾロに向かって走るシャム。その姿はとても戦いを経験した事のあるもののものでは無い。
どたどたと走りながらゾロに向かって叫ぶ。
「おいお前覚悟しろーーーーーっ!!このカギヅメでひっカクぞーーーっ!!」
「・・・・・・!!あれを俺にどうしろっつうんだよ・・・・・・!!」
流石のゾロも怯えながら掛かってくる相手では剣先も鈍る。
「お前っ!!止まらねェと斬るぞっ!!」
その瞬間、突然シャムの目付きがガラリと変わる。
「斬れるもんならな・・・!!」
先程までとは打って変わって鋭い爪撃を繰り出したシャム。辛うじて反応したゾロはなんとか受け止めるも驚きを隠せない。
「こいつ・・・・・・!!」
「貴様俺を、今見くびってたろ・・・・・・!!だがよく受けたな!!俺は今
「まさかあいつ・・・・弱くねェのか!!?」
バッと離れたシャムがそう言うとウソップがその意味に気付く。だがその時、ナミは別の事に目が付いた。
「ゾロ!?刀は!!?」
「え・・・!?ないっ!!」
ナミの言葉に慌てて腰を見るとつい先程まで提げていた刀が二本、無くなっている。
「まァてめェもちったァやるようだが、クロネコ海賊団“ニャーバン・
白々しくもそういったシャムの背には二本の刀。見間違えるはずも無い、ゾロの刀だった。正しく、一瞬の隙に
「まずい、刀取られちゃった!!」
「ネコ被りにネコババ、どんだけネコ好きなのあの人・・・」
見ている方は驚いたり呆れたりだったが当のゾロは静かに怒りを燃やす。盗られた内の一本は亡き親友から受け継いだ大事な刀だった。
「その刀を返せ・・・!!」
「返す?刀ならてめェで持ってんじゃねェか」
静かに怒るゾロにあくまで知らんぷりで挑発するシャム。だが別にシャムは刀を使える訳では無い。背中の刀を持つと、
「そうだ、戦う前にこの荷物、邪魔だなこりゃ・・・」
後ろに投げ捨てる。カランカランと音を立てて刀が地面を転がる。そこでゾロの怒りが限界を超えた。
「さーーーて、これで身軽に・・・」
「
坂道を駆け下りながら一本残った刀を振り抜く!!シャムのお腹の部分がぱっくり割れてしまう。
「強ェ!!!」
「・・・俺の出番か・・・!!」
その強さにウソップと敵待機組達が驚く。倒したシャムには目もくれず一気に刀の元へ走り寄る。
「野郎・・・俺の刀をよくも!!」
「何を斬ったんだい!?」
ゾロの背にはいつの間にか斬られたハズのシャムが。その腹には血どころか怪我すらない。
「残念俺は
「・・・何だと!?」
「あいつ、腹はスカスカだったのか!!」
「やれブチ!!出番だ!!!」
「がってんシャム!!」
シャムがそのままゾロを抑え込むと反対にブチは再び高くへと跳び上がる。
「
そしてまるでかかと落としかのような体勢で飛び掛ってくる。
「キャット・ザ・・・」
「フンジャッタ!!!」
何とかシャムを力ずくで引き剥がし直撃は回避する。
その威力たるや、地面にヒビを入れてしまう程。
「なんて威力!!」
「地面にヒビが・・・!!」
「すごい!!!」
何とか難を逃れたゾロは一旦距離をとる。
「くっ・・・!!」
「畜生逃がしたか!!」
「しっかり抑えてろ!シャム!!」
「わリィわリィ。あんにゃろ思ったよりバカ力でよ!!」
そして二人は再び構え直すとゾロへと向かっていく。
「今度は逃がさねェ」
「おおともよ」
「一刀流はあんまり得意じゃねェんだが」
「いくぜブチ!!」
「よしきたシャム!!」
二人がゾロに攻撃しようとしたその時!!
「二対一ってのは・・・・・流石に卑怯なんじゃない!?」
ドカッ!!!!!
「グハッ!!!」
崖の上から飛び出したウタがシャムを蹴りつける。その手にはバギーの時に手に入れた鉄の棒が握られている。
「ウタ!!」
「ゾロ!!こっちは引き受けた!!」
「よしきた!!」
「ちっ!!邪魔だ!!」
カギヅメを振りかぶるシャム。だが伊達にルフィ達と森の中でひたすら鍛えられていない。振り上げたその手首を鉄の棒で突き上げ、下から迫るもう一方をしゃがんで躱す。
「見せて上げるよ・・・ウタウタの力を使った無理ない戦い方!!!」
ウタがすぅぅと息を吸い込む。ここからがウタの本領発揮だ。
次回、ウタの戦い方パート2です。
所でウタが居ることでこの後のウソップの活躍にも影響する予定なんですが書いた方がいいですか?投票お願いします。
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ウタは出ないけどちょっと変わったウソップの活躍、要る?
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いる。変わってるなら必要でしょ!!
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いらない。ウタちゃんいないし書く価値無し