よかったなぁ・・・・・!ホントよかったなぁ・・・・・!!これで嘘だったらマジであのマスク野郎ゆるさん。
「着きやしたっ!!!海上レストラン!!」
「ゾロの兄貴!!ルフィの兄貴!!ウソップの兄貴!!ナミの兄貴!!ウタの兄貴!!」
「兄貴・・・・・?」
“
到着したその海上レストランは・・・・・
「でっけー魚っ!!」
「うわーーっ」
「ファンキーだなおい!!」
「可愛い!!」
魚を模したその船には「RESTAURANT BARATIE」と書かれている。まさしく、海上レストランバラティエだった。
しかしそこに予想外の船が現れる。
「え?」
「あれは・・・・・」
「か・・・海軍の船!!」
帆にはカモメのマークに「MARINE」の文字。ウタも事前に調べて知っていた、海軍の船だった。
「いつの間に・・・!!」
「まさか・・・撃ち込んじゃこねェだろうな・・・・・」
やがて中からスーツを着た一人の男が現れる。右手に特徴的なグローブをはめたその男はルフィ達の海賊旗を見て問いかける。
「見かけない海賊旗だな・・・おれは海軍本部大尉“鉄拳のフルボディ”。船長はどいつだ。名乗ってみろ」
「俺はルフィ。海賊旗は一昨日作ったばっかりだ!」
「お・・・お・・・一昨日来やがれっ!!」
「うっはっは!それいけるぜ相棒っ!!」
「俺がウソップだ」
名乗りを上げたルフィの後ろでふざけている二人を見て、フルボディが思い出したように今度はヨサクとジョニーに話しかける。
「そういやてめェら二人、見たことがある。政府の機関によく出入りしてるよな。確か・・・小物狙いの賞金稼ぎ、ヨサクとジョニーっつったか・・・ついに海賊に捕まっちまったのか?」
その言葉にヨサクとジョニーは聞き捨てならなかったようで、
「おーおーヨサク。喧嘩売ってきやがったよあの兄ちゃん」
「小物狙いとは聞き捨てならねェな。1ベリーの得にもなりゃしねェがあの世間知らずを黙らせる必要があるぜジョニー」
そして二人は剣を抜くと船に乗り込み、フルボディに斬りかかる!
「「思い知れ海軍のヒヨッコがァ!!!」」
数分後
「「か・・・か・・・紙一重か・・・」」
ボロッボロにやられた彼らが甲板に横たわっていた。対するフルボディはスーツにしわすら残していない。
「お前らやっぱすげェ弱いんじゃねェのか?」
「い・・・いや、なかなかやるぜあいつ」
「さすがのおれ達も紙一重だ」
「何やってんだよお前ら」
彼らをボッコボコにしたフルボディだったがどうやら今日は定休日らしく、連れの女に引っ張られてバラティエに入っていく。が、それは海賊を見逃すという事ではない。
「おいやべェぞ!!!あの野郎、大砲でこっち狙ってやがる!!!」
「何ィ!?」
フルボディの号令に従い、大砲がぶっ放される。しかしルフィがいるこの船に、たった一発砲弾をぶち込んだくらいじゃ意味がない。
「撃ちやがったァ~~っ!!!」
「ン任せろっ!!!」
「おいルフィ、何やってんだ!!!?」
「ゴムゴムのっ・・・」
ルフィは甲板の手すりの上に上がると大きく息を吸い込み・・・・・
「風船っ!!!」
「「「なぬーーーーーっ!!!」」」
ルフィが能力者だと知らなかったウソップ、ヨサク、ジョニーは驚くが、いい加減他の三人は慣れたものだ。もはや大砲一発くらいじゃ慌てもしない。
「返すぞ砲弾っ!!!」
見事に砲弾を跳ね返すも、返した先がまずかった。方向を誤ったせいで、バラティエの二階に直撃してしまう。
「どこに返してんだバカッ!!!」
流石にルフィの返す方向のまずさにはゾロも慌てるが、もはや後の祭り。すぐさまルフィが謝りに行ってしまったため、四人と居候二人はひとまず待つことにする。・・・・・が。
「遅いなルフィ・・・・・もしかして捕まってひどいことされてたり・・・!!」
「まあそれはねェと思うが雑用でもやらされんじゃねェのか?」
「海軍のせいにしちゃえばよかったのに・・・バカ正直なんだから」
「見に行くか!メシ食いがてら!!な!」
そうして四人はバラティエに入る。そこで出された料理はなるほど、海軍本部大尉がわざわざ食べに来るのも納得のおいしさだった。そして食事を運んできたコックからルフィの話も聞くことが出来たのだが・・・
「えェ!?一年も!?」
「ええ、なにせ料理長が全身ケガしちまいましたから。なんか交渉しているようですが、ウチは今人手不足だから逃がしはしないと思いますよ」
どうも無理して敬語を使っている感じのコックに事情を聞いたウタは絶句した。なにせルフィが海に出ると決めてから十年も我慢してようやく出てきたのだ。それなのに“
「あの、私も手伝うので何とか縮めてもらうわけにはいきませんか?」
「あなたもですか?さァ・・・ウチの料理長に聞いてみないことにゃあどうにも・・・・・」
「ウタ、別にアイツの自業自得でしょ?あなたまでやる必要は・・・」
「私、ルフィがいない船に用はないから」
なんやかんやと話しつつもとりあえず出された料理を食べていた四人だったが、そこにエプロンをしたルフィが厨房から現れる。
「げっ!!お前ら!!」
「よっ雑用」
「一年も働くんだってなァ」
「船の旗、描き直していいか?」
「ルフィエプロン似合わないねやっぱり」
美味しそうに食事を楽しむ仲間の姿にルフィが憤慨する。
「お前ら俺を差し置いてこんな美味いモン食うとはひでェじゃねェか!!」
仕事を差し置いて楽しそうに話していたルフィ達だったが一応静かに食べるべきレストランでうるさくしていればそこそこ目立つ。そしてこのテーブルには目を引く美女が二人もいた。
他のテーブルの給仕をしていた黒いスーツに金髪の煙草をくわえた男が躍るように現れる。
「ああ海よ!今日という日の出会いをありがとう!!こんな美女が二人も現れてくれるなんて!!ああ恋よ♡この苦しみに耐えきれぬ僕を笑うがいい!!
「え、なに急に、この人だれ」
訝し気な表情のウタだが目をハートにしたその男は胸を抑えてウタ達に歌うように語り掛ける。
「僕は君たちとなら海賊にでも悪魔にでも成り下がれる覚悟が今できた♡しかしなんという悲劇か!!僕らにはあまりに大きな障害が!!」
「障害ってのァ俺のことだろうサンジ」
「うっクソジジイ!!」
いつの間にか後ろにいた長い帽子をかぶった男がその金髪の男・・・サンジに言う。サンジも態度を打って代えて嫌そうな表情だ。
「いい機会だ。海賊になっちまえ。お前はもうこの店には要らねェよ」
まさかの上司からの快い許しに一味が驚く。サンジもおそらく冗談で言ったのだろうその言葉にいきなり上司が入り込んできたことに不満そうな表情だった。
「おいクソジジイ。俺はここの副料理長だぞ。俺がこの店に要らねェとはどういうこった!!」
「客とはすぐ面倒起こす、女と見りゃすぐに鼻の穴ふくらましやがる、ろくな料理も作れやしねェし、てめェはこの店にとってお荷物なんだと、そう言ったんだ。知っての通りてめェはコックどもにケムたがられてる。海賊にでもなんにでもなって早くこの店から出てっちまえ」
そこから喧嘩になる二人を尻目にウタが声を潜めてルフィ達に話しかける。
「なんだかわからないけどチャンスかな?」
「いや、どうだろう。本人が嫌がってるみたいだけど」
「・・・・・ナミが本気で色仕掛けでもすりゃあ案外あっさり入るんじゃねェか?」
「それどういう・・・・・って危ない!!」
ウタ達が話している間にヒートアップした二人の口げんかはとうとう実力行使にまで発展する。胸ぐらをつかんだサンジの腕をつかみ、
ガシャァン!!!
とっさに料理を捌けて離れたウタたちに実害はなかったがテーブルが真っ二つに割れてしまう。
「・・・・・っキショオ」
「フン」
投げ飛ばされたサンジはそれでもめげることは無い。
「てめェが俺を追い出そうとしてもな!!!俺はこの店でずっとコックを続けるぞ!!!てめェが死ぬまでな!!!」
「俺は死なん。あと100年生きる」
背を向けて厨房に戻る
「口の減らねェジジイだぜ・・・・・!!」
そして毎度毎度のごとく、空気を読まないルフィがサンジにいつもの調子で、
「あーよかった。許しが出たな。これで海賊に」
「なるか!!」
だがサンジもサンジだった。あんなことがあったというのに、テーブルを替えるとすぐさまナミとウタに
「先ほどは失礼。お詫びにフルーツのマチェドニアを召し上がれ。食後酒にはグラン・マニエをどうぞ、お姫様方」
「わあっありがとう」
「あー・・・・・私達だけ?ゾロ達には・・・・・」
「しっ!・・・・・優しいのね♡」
「そんな・・・・・♡」
自分とナミの前にだけデザートが運ばれてきたことについてウタが聞こうとするもナミがそれを押しとどめる。だが仲良く話すナミとサンジにウソップもツッコミを入れる。
「おいっ!俺達には何の詫びも無しか!!男女差別だ訴えるぞこのラブコック!!」
「てめェらにゃ粗茶出してやってんだろうが礼でも言えタコ野郎!!」
「お!?やんのかコラ手加減はしねェぞ!!やっちまえゾロ!!」
「てめェでやれよ・・・・・」
メンチを切って喧嘩を売っておきながら完全に人任せなウソップに今度はゾロがツッコむ。後ろでは物欲しそうにしていたルフィにウタが食べさせてやっているのだがサンジが見ていなかったのが不幸中の幸いだ。
「でもナミ、なんで止めたの?あんなになるってわかってたでしょ?」
「あんたはホントに鈍感なのね。ルフィそっくり!」
「え!?そ、そう・・・?えへへ・・・・・」
「褒めてない!!いい?見てなさい?」
そしてナミは困ったような表情をしながらサンジの顔を挟んで引き寄せる。
「ところでねえコックさん?」
「はい♡」
「ここのお料理、私達二人には少し高いみたい」
「え?いやまだお宝の在庫は・・・」
「もちろん!!
「うれしい!ありがとう!!」
「あー♡」
ぎゅっとナミはサンジに抱き着く。もはやサンジの目は完全にハート状態だ。
「あ、お前らは払えよ!!」
「なぬっ!!」
幸せそうに戻っていくサンジを尻目にゾロとウタが呆れる。
「ナミ・・・・・いくら何でもタダは・・・」
「魔女かてめェは・・・・・!!」
「あなた達も充分、気を付けるのよ♡あとウタ、このくらいはできるようにならないと。この先海を渡るにおいても、あなたの目標においてもね♡」
「うっ・・・・・」
一方、入ってきた別の女性客と話していたサンジだったがしれっとウタ達とお茶を飲んでくつろいでいるルフィの後頭部をかかと落としで蹴りつける。
「ところでてめェは何をくつろいでんだ雑用っ!!!」
「ぶっ!」
ちょうどお茶を飲んでいたために思い切りコップに顔を突っ込んでしまうルフィ。サンジが首を掴んで厨房まで連行する。
「店に客が入ったらまずおしぼりだ」
「御意」
結局、ウタの手伝いも認められず、ルフィがいない現状、今後の方針を決めるためにもしばらくここに残ることに決めたウタ達。だがその二日後、突如として事件が起こってしまう。
「“
「ドクロの両脇に敵への脅迫を示す砂時計・・・・・間違いない!!クリーク海賊団だ!!!」
「どうしてここへ!!?」
ウタちゃんの今後のイベントが楽しみで仕方ない。あと一つ、用事を終わらせられれば全てから解放される・・・・・!!!
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