とある黒猫になった男の後悔日誌   作:rikka

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投稿が遅れて申し訳ありません
ひょっとしたら唐突に隔週になることがあるかもしれません


117:秩序、決壊

「魚人や人魚達を全員解放するのであれば、まずは半分――女子供やお年を召された天竜人は解放してもよいという言質を得てきました」

「……ありがたい。だが……全員ときたか」

「難しいですか?」

 

 魚人街を囲み、封鎖している海軍勢力を統率している特別中将は険しい顔をしている。

 まぁ予想通りだ、問題ない。

 

(いっそ、天竜人が全員捕まってくれていればもうちょい話は早く済んだんだがなぁ……)

 

「先に魚人共を全員解放するならば、せめて捕らえられている天竜人様も全員解放させられないだろうか。無論、解放は後からでも構わん」

「お気持ちは理解できますし、もっともな話なのですが……今暴走する可能性が一番高いのは魚人よりも天竜人です。このまま両者をただの交換で終わらせれば、そのまま無茶な命令で戦闘に成りかねません」

「……む……ぅ……」

 

 さすがにそうなったら俺は当然魚人側に立つ。そんなことはこの中将も分かり切っているだろう。

 全力を出させないままの戦闘だったとはいえ、黄猿を倒した俺を敵に回して勝てるとは流石に考えていないだろう。

 

「ただの仕切り直しだけでは状況が繰り返されます。天竜人が大人しく逃げ帰ってくださるのならばともかく、彼らの魚人への執着は尋常ではありません。おそらく難癖をつけて、再び戦闘を始めさせるでしょう」

 

 いやぁ、その光景が目に浮かぶ目に浮かぶ。

 なんにも利益がない無駄な戦闘に海軍が振り回されてさらに人手が足りなくなって世界がウェーイってなるのが目に見えている。

 見聞色使ってないのにくっきり見える。

 

 マジでアイツら足しか引っ張らんなぁ。

 海軍側に残っている天竜人も、空気どころか状況すら読めずにうるさいし。

 

 この特別中将には心底同情してしまうわ。

 ちょっとピンシャー卿と同じ臭いがする。

 

「種族と国の危機なのです。それも、迫害の歴史と経験を持つ彼らの。だからこそ彼らも手段を択ばず、通常ではありえない天竜人の拉致確保という手段に出たのではありませんか」

 

 えぇい、とにかく仕事だ。仕事をせねば。

 どこかで予想外の暴発をする可能性が極めて高い――もうなんつーか地雷だらけの小島に放り込まれた気分だ。

 もう爆発するのは仕方ないけど、一個でも多く地雷を解除しておかないとそもそも逃げる安全地帯すらないとかそんな感じの。

 

 …………。

 

 シキの襲撃以降ずっとこんな感じだなチクショウ!!

 

「……もう半分の天竜人様の解放に付けられる条件は……我々の撤退か?」

「はい。まぁ、どうしても回収役がいるので一隻を残してという形になるでしょうが」

 

(……さて。ここからどうするかな)

 

 当然だが交渉に入るだろう。余りにも魚人側に都合が良すぎる。

 となると――

 

「……分かった。その方向で、残っている天竜人様達をどうにか説得してくる」

 

 ………………おん?

 

 

 

 

 

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 

 

 

「で、どうだった。奴らは」

 

 アーロン。

 東の海編のラスボス。

 作中では正しく残虐非道の海賊。

 

「…………ちょっと計画を変更する必要が出てきました」

「あ゛ぁ゛?」

 

 なのでファーストコンタクトはもう少しこじれるかと思っていたら、意外と素直に話し合いに応じてくれた。

 といってもそれで完全に信用を得た訳ではなく、疑いの目で俺を見ているのは……。

 

 まぁ、しゃーないよね。

 でも俺の言う通りに天竜人達を、目が届くギリギリまで下がらせた上で確保してくれたのは有難い。

 

「当初の予定ではアレコレ難癖をつけるだろう中でやりくりして、半数――あるいは女子供を解放してもらう予定だったのですが」

「まさか、失敗したんじゃねえだろうな!?」

「いえ、その逆です」

 

 俺の言葉にアーロンは『だったら天竜人を半分殺す』と言い出しかねん形相で叫ぶが、続く俺の言葉に怪訝な顔をする。

 まぁ、そりゃそうだよね。

 もうちょいアレコレやって海軍側に貸し一つ押し付けながらこっちの要求通そうとしたら、探り合いの段階の要求が通ってしまった。

 

「現在捕らえられている魚人達の完全解放で意見を纏めると言ってくれました」

「っ! 本当か!?」

 

 いや、別に不利な事はないんだけど。

 

「はい。こちらとしても少々意外でした……」

 

 本当に意外だ。

 何かの罠かとも思ったが、そうするメリットは何もない。

 あの特別中将、恐らくは海軍を統制するための政府サイドの人員だと思っていたが……。

 

(こりゃあ、思った以上にどこもかしこもヤバい事になってるかもしれんな。天竜人のやらかしが俺の想像を超えたか?)

 

 恐らく、ここに多くの兵士が張り付いていること自体が相当不味い事なのだと推測する。

 服の汚れとかから天竜人の救出に寄せ集め部隊を作らなければならない程だとは察していた。

 いたのだが……恐らく、もっと不味い事態になっていたのだろう。

 

(兵士が必要な事態。海賊もあるだろうが……暴動や反乱か? さすがに革命軍の台頭には早すぎる。聖地にいた頃に触った情報だと、ドラゴン率いる自勇軍とかいう組織はまだ小規模だった。あれから時間が経ったとはいえ……一月ほどでは……)

 

「それで、アーロンさん。お願いがあるんですが」

「なんだ?」

「向こうの意見が統一され魚人が解放されれば、当然船の中に魚人や人魚が隠されていないか確認しなくてはなりません。ですが、自分が確認して貴方や皆さんに伝えても到底信じられないでしょう」

「……そうだな。お前は確かに話の分かる奴だが……人間だ」

「はい。なので、確認のために同行する人を選出していただきたい。向こうにも天竜人がいる以上何かと不快な想いをされるのは確実なので、軽率に動かない方を」

「…………ちっ」

 

 多分、自分が行くと言おうとしたのだろう。

 だがそうなると、短気な魚人達の抑え役がいなくなる。

 

 それが分かっているのか魚人側の面々を睨みつけるようにサッと一瞥して、舌打ちをしてから深いため息を吐く。

 

 ……うん。

 実際自分も、アーロンが「俺が行く!」って言い出したら止めるつもりだったから助かる。

 

「……こちらで選んでおくが、それだけなら今度はあっち(・・・)が不安がるだろう」

「あっち? ……ぁ」

 

 やっべ、忘れてた。

 むしろ真っ先に顔出さなきゃならんかったのに。

 

「いいか、お前の事はある程度信用している」

 

 ……。

 お前本当にアーロンか?

 こんなに話が通じるとか同名同種でそっくりの別人さんじゃなくて?

 

「だがそれだけだ! もし俺達を裏切ったら、天竜人諸共殺してやる! 分かっているな!!?」

「ああ」

 

 

―― いつまでここにおいておくんだえ……っ!

 

―― 水と味気ない魚の餌ばかり! ワインとロブスターを持ってこいと言ってるえ!!

 

―― 聞いているのか! 海賊ふぜいがわちきらを無視しおって!!

 

 

「本当に……本当に貴方にどれほどっ! 救われているか……っ……!」

「…………………………………………………………その……すまんな……」

 

 

 

 

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 

 

 

「ご挨拶が大いに遅れた事を、ここに謝罪いたします。大変、申し訳ありませんでしたネプチューン王」

「いや! むしろ、謝らなければならないのはこちらじゃもん! よくぞ、よくぞあの一触即発の状況から立て直してくれた!」

 

 アーロンが想像からかけ離れていたのと打って変わって、こっちは思った通りだ。

 強いて言うなら側に控えているジンベエらしき魚人の視線がちょっと冷たいことくらいか。

 

「状況を説明します。現在海軍とは交渉が進み、意見を纏めている最中ではありますが魚人達の解放と撤退の方向で纏まりつつあります」

「ほ、本当か!?」

 

 驚いて返答したのはネプチューン王ではなく、その側にいたジンベエ(仮)だ。

 ……やはり、こちらからも疑われているようだが……いやそりゃ仕方ねぇか。

 もうちょい時間がかかると思っていた所にこれだもんな。

 

「クロ殿。それは間違いないんじゃもん?」

「少なくとも指揮官のスキッパー特別中将は、その方向で意見をまとめると……」

「むぅ……」

「恐らく政府、海軍という実働者と天竜人の間にある歪みが、日に日に大きくなっているのでしょう」

 

 ルフィたちが海に出る頃に『天竜人』という存在の意味が原作から大きく変わっていてもおかしくないかもしれん。

 いや、まさかとは思っていた想像だったが……あの特別中将の焦りからすると……。

 

「天竜人の存在が、世界政府という枠組みの足枷になりつつある。対処しなくてはならない問題は山ほどあるのに、肝心の天竜人が外に出てしまい問題を引き起こすせいで対処が覚束ない」

「じゃから、本音を言えば天竜人を回収してさっさと帰りたいと?」

 

 呆れたと言わんばかりの声のネプチューン王に「はい」と頷いて肯定するが……。

 

(帰りたい(・・)ならばいいんだがなぁ……)

 

 一番怖いのは、あの中将が一刻も早く帰らなければならない(・・・・)と考えているパターンだ。

 いや、なんらかの事情で白ひげが足止めされていたとしても、いつまでもダラダラ引き延ばせる訳がない。

 そういう事情ならば助かるのだが……中将にそこまでの焦りは見えない。

 白ひげに対してなんらかの策を打ったんだろうが……マジでなにやった?

 

「意見が問題なくまとまった際、魚人や人魚の皆さんの完全解放の確認の人員を正式な王国の人間からも来ていただいたほうが良いだろうと、アーロン殿から提案されまして」

「!? あのアーロンが!?」

 

 あぁ、やっぱりそういう印象なのね。

 …………。

 あれ? じゃあなんでアイツ俺の話聞いてくれたんだろ?

 

 …………。

 

 側にいたどうしようもない奴らのせいか。

 

「それと個人的に気になる事も……ネプチューン王」

「む、なんじゃもん?」

「私はなんとか衝突を回避し、政治的な解決が出来るよう力を尽くすつもりであります」

「う、うむ。むしろここまで世話になっておきながら、王として何もできずにいる事を恥じておるが――」

「事は魚人と人間、そして天竜人が積み重ねてきた歴史の問題です。対処に動ける者が限られるのも致し方ないでしょう。……だからこそ、私が関われるのはこの膠着状態の解決までかと」

 

 ネプチューン王が苦々しいというか、非常に弱った顔になる。

 それも致し方あるまい。

 ……本当に、どうすればいいんだコレ。

 

「政府がどう動くかのう……」

「明らかに非は向こうにあるのですが、天竜人に手を出したのもまた事実です」

 

 ……ジンベエさん、貴方そんな鼻で笑うような態度をする人だったっけ???

 魚人島編の過去話……大体の流れは覚えているけど細かい所とか全然だな、チクショウ。

 正直、アーロンよりも警戒対象だわ。

 アーロンが押さえつけてる血気盛んな連中とあんま変わらん。

 

「……この島を、押さえるか」

「むしろ、最初からそれが目的だったのかもしれません」

「む?」

「白ひげがなんらかの理由で足止めされているのだとすれば、政府にとって都合が良すぎます」

「まさか……最初から策を!? 馬鹿な……そんな事をしてなんの意味が……白ひげをわざわざ敵に回すつもりか!?」

 

 それなぁ。

 でもやりかねんのが世界政府だという悲しみよ。

 

(この島を政府の直轄とすれば、それぞれの海を行き来できるのはレッドポートのみ。西の海を繰り返すつもりか? 成功したわけでもないのに……)

 

 五老星か、あるいはその上が今回の失敗を分断が足りていなかったためと判断していたのならばあり得る――あり得てしまう話だ。

 

 より島同士の航行や通信を制限し、天竜人がやらかしても伝わらないようにする。

 

 より世界政府に都合のいい情報操作を行いやすくする情勢の再構築。

 

 現実とは全く違う、海洋世界ならではの策と言えるが……上手く行くか???

 

偉大なる航路(グランドライン)の封鎖。分断によるレッドポートの価値の絶対化、分断・執行役となる海賊の取り込み。海軍の権限を削りながら、地方の治安維持戦力への落とし込み。……んん……)

 

 本来予定されていた『海軍関係者とその家族のより強固な保全』ってのが実行されていれば、海軍兵士はより家族や地元とのつながりが強くなり、それが鎖になる。

 今にして思えば、海軍の階級化よりもそっちの方が主だったか?

 

(その上で本当に偉大なる航路(グランドライン)を封鎖し、島々の繋がりをこれまで以上に断つ)

 

 …………この混乱の最中に白ひげを敵に回して、果たして可能か?

 

 …………。

 

 確かにこの魚人島では、白ひげのような強力な能力者ほど全力を出しづらいし、その上で一度制圧してしまえば迎撃には向いている。

 これまでの体制を切り替えるつもりか?

 原作で出て来たパシフィスタのような兵器が量産されているならまだしも、この段階ではリスキー過ぎる。

 

(……となると、天竜人が馬鹿やらかしすぎて今のままではどうしようもなくなりそうだから、慌てて温めていた計画を前倒しした……とかかなぁ)

 

 その場合は……本気で、かなり、相当、政府は焦っている。

 この一件をネタにした大規模派兵は十分にありそうだ。

 でもそれをやるには判断の全てが悉く遅い。

 

(……ボヤが山火事レベルになって、どこから手を出せばいいか分からなくなった?)

 

 馬鹿の極み――と切って捨てる訳にもいかないか。

 分断政策が進めば、上も現場の実体が見えなくなる。

 どこもかしこも、どこで何が起こっているのか把握できていない。

 一番正確な情報を欲しがっているのは、あるいは政府かもしれん。

 

 そうなると、とりあえず目につくところから進めようとする可能性が高いわけで……。

 

「最悪、一度は逃げる必要があるやもしれません」

「……島を捨てろというのか。海賊」

 

 睨むなよ怖いってジンベエさん!!

 敵は政府であって俺じゃねぇだろ!!

 俺無害な海賊やぞ!!?

 

「政府がこの『800年間』をやり直そうと決断すれば、まずは近場のここに手を付けようとする可能性は十分にあります」

「ぬ……ぅ……」

「そして恥知らずの悪法とはいえ、天竜人を絶対とした秩序の中で天竜人に手を出してしまった以上……この島に拘るのは極めて危険としか言えません」

 

 原作みたいに一人だったらどうにか――最悪暗殺って手もあったんだが天竜人が多すぎる!

 同格の連中がいて兵士も多数いるから、危機感よりも怒りが上回って状況を正しく見れていない。

 さっきも試してみたけど、こんな空気の中じゃ説得も無理だ。かといって全面戦闘となると無駄に犠牲が出まくる。

 

(撤退させられれば、とりあえずはどうにかなる。なりそうなんだが……)

 

 どちらにせよ避難先を早いうちから決めておくべきだ。

 幸いここから新世界は一直線。

 白ひげの領内ならばどうにかなるだろう。

 その場合政府は、魚人・人魚種族を丸ごと海賊扱いしようとするかもしれないけど、他に手がない。

 

「実は、すでにお主の島に逃げ込んだ者達がおる。……その、お主が助けた魚人が、西の海に魚人が隠れ住む島があると」

「助けた魚人? 開拓団の方々でしょうか……あぁ、いや」

 

 そうか、聖地で助けた魚人か。

 危ねぇ、聖地ってワードを口にしないでくれてマジでありがたい。

 

 あと、開拓団の情報は何も伝わってなかったか。

 完全に新情報だったのだろう。ネプチューン王はもちろんジンベエや他の兵士達も「ハック達が!?」と目を剥いている。

 

「はい。魚人開拓団の面々はこちらで保護しており……その後逸れたりした者達も一通り探しだして、我々の隠れ島やとある拠点の開発や農作業を手伝ってもらっています」

「そ、そうか。正直疑っていたが、本当にそのような……」

「それで、逃げ込んだ魚人がいたという事でしたが一体どれほどでしょう?」

 

 基地からどれだけ奪ったかにもよるけど、まぁある程度ならば余裕がある。

 春終わりくらいまでの食料があれば、あとは十分どうにか出来るだろう。

 ミホークとロビンが組んでいるなら、キャネットの開拓もそれなりに進んでいるハズ。

 

「捕らえられていたために負傷した者も多く、あるいは脱落した者もおるかもしれんが」

「ハイ」

 

 負傷者多数の可能性大、と。

 ……食料はともかく、医薬品がヤバいな。

 消毒薬の代用品ってことでペローナがミホークにニンニクの栽培を頼んでいたけど……。

 

「全員無事にたどり着いたのならば、恐らく七千ほど……」

「そうですか、七千人」

 

 …………。

 

 …………。

 

 なな……せっ!!!?!?

 

 いや待て待て、ここから西の海だ。しかもすでに負傷者がいたんなら脱落者も出て……それでも……下手すれば六千超!? アホかぁぁぁっ!!!

 

 いい加減にしろ神様! マジでずっと試練ばっかじゃねぇか平穏の一つくらい寄こせ!

 

 俺一生懸命真面目に仕事してただろうが!!!!

 

 俺がいなかったら聖地の混乱は五倍から十倍は酷かっただろうって自信があるぞ!!!!!!

 

(ダズすまん!! 大事な時にそっちにいなくて本当にすまん!!!)

 

 胃痛で倒れてないか? プレッシャー半端ないだろう!?

 

 大したことにならないって予想が思いっきり想定外の方から殴られて大丈夫か!!?

 

 …………。

 

 なによりミホークは変な暴れ方していないか!? 頼むぞロビン!!

 

 出来るだけ急いで帰るから待っててくれ!!

 

(とはいえ下手に焦ると問題が変な方向に拗れる! 天竜人がこのまま大人しくしていてくれるんなら――)

 

 

―― ぱん……っ!

 

 

 そんな時、音が響く。

 やけに軽く聞こえる破裂音。

 銃声だ。

 聞き慣れているライフルに比べて随分と甲高く響いた音に、魚人側の暴発を真っ先に恐れて振り向く。

 

 が、立てこもっていた魚人側――アーロン達は、予想に反して何もしていなかった。

 それどころか、なにが起こったか分かっていないようにポツンと立ち尽くしている。

 

 彼らが見ている方向に目線をやると――

 

 

 

 

 マントを血に染めて崩れ落ちるスキッパー特別中将と、金に輝く悪趣味な拳銃を握る天竜人の姿があった。

 

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