とある黒猫になった男の後悔日誌   作:rikka

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182:アラバスタ防衛戦ー⑥

「……まさか、金獅子からの試供品(・・・)全てを投入してクロを前線に引っ張り出せないとは」

「ああ。まぁ、幸い面倒な親衛隊の動きを抑えられたのは大きい。作戦の変更が必要な程ではねぇが……」

 

 ドンキホーテ一家は戦場の観測を続けながら、想定よりもはるかに早く膠着し始めた事に静かに驚愕していた。

 

 クロコダイルという砂漠戦に特化した男がいるとはいえ、この戦力差なら対多数戦に強いクロが前線に出てきてようやくエルマルを守れる。

 それゆえに全体の指揮が取れる人間が動けなくなり、各戦線で戦術レベルの戦闘が激化し、結果各データの収集が(はかど)る。

 

 そういう計算であったのだ。

 

 本人が戦わなければならない時に、王族のような守るべき人間をどう扱うかという重要な情報を得るという算段もあった。

 

「クロコダイル。砂漠の王。クロが提督の席に就けた男ならば当然出来る奴だとは思っていたが……想像以上だな。強力な個というのは知っていたが……」

「アレを足止め出来た事を最大の戦果と考えよう。あれだけの戦力がクロの指揮下で自由に動き回っていたら、お前さんには悪いがほとんどの幹部連中が一方的にやられかねん」

「……一応、保険はかけているが……そうだな」

 

 だがしかし、クロコダイルという戦力が余りに圧倒的過ぎた。

 砂漠という彼の能力に適合する点を踏まえてエルマル戦域に放つ怪物の数は大幅に多く振り分けていたのだが、それでようやく釘付けに出来るレベルだった。

 

 もし当初の予定通りの数であれば、あるいは既に怪物たちは鎮圧されて逃げ出さなくてはならなかったかもしれない。

 

「……どうする、ミスター・ドフラミンゴ。クロはあまり消耗してねぇぞ」

「あぁ、覇王色の解放のみ。消耗としては最小……だが、だからこそ枷はまだある」

 

 既に幹部達は出発している。

 各地で戦線を荒らして、王族の守りを乱して隙を窺えないか虎視眈々と狙っている。

 

「今回は戦場を限定した上で民衆に加えて王族という守護対象を奴らに結び付けている。いざという時でもこっちの撤退はしやすい」

「あくまで『比較的』だ。油断してくれるなよ、ミスター」

「フッフッフ……。わかっているさ、祭り屋」

 

 

「さて、アルバーナの方もそろそろ始まるな」

 

 

 

 

 

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 

 

 

「よし! ここの地点はとりあえず安定した! 親衛隊、集合! 次の地点に移動する!!」

 

 突然の強襲戦が始まっておよそ一時間弱。

 変わらず途切れない――途絶えないように調整を受けている獣撃の波を耐えながら、アミスは耳目で戦況の濃淡を把握し、指示を飛ばしていた。

 

 親衛隊。

 黒猫海賊団の最古参の一団を示す言葉であるのと同時に、黒猫海賊団の中で独自の行動権を所持する特殊部隊の名でもある。

 

 その一団を率いるアミスは、隊を組むフリックとアメリアの二名を大声で呼び寄せながら盤面を確認していた。

 あまりに守る範囲が広い突発的な防衛戦のため、三人一組(スリーマンセル)が基本である親衛隊も全体的にバラけ、第三艦隊の精鋭とはいえ一般兵士である彼らの防衛線が崩れそうになった所を片っ端から補修して回っていた。

 

「アミスさん、次は!?」

「突出している第四班の一時撤退を支援します! 徐々に部隊を下げている今、このままだとあそこらへんが孤立してしまいます!」

 

 これが人間の敵であればいっそ斬り崩せた。

 それが出来るのが親衛隊であり、万が一の事態でも逃走出来るように徹底的に足周りを鍛えている。

 

 だがこの獣の波は斬撃の一つや二つで断てる流れではない。

 総督の覇王色で半壊にも辿り着かなかった以上、恐怖を引き出し足を乱れさせるといういつもの手段は使えなかった。

 

「砲兵、問題はありませんか!?」

「ハッ! 援護に感謝します、アミス殿!」

「いえ、それよりも十時方向に砲撃支援の用意をお願いします!」

 

 敵が巨大な獣である以上、防衛網を支える最も重要な要素は大砲だった。

 砲弾が着弾時に起こす衝撃、轟音、そして煙こそが確実に敵の足を鈍らせている。

 

 クロコダイルによる砂の攻撃あっての足止めであり、そして砲撃による弾幕あってこそのクロコダイルの活躍があった。

 

「兵士がまだいますが!?」

「これから引かせます。精鋭だけあってまだ崩れていませんが、だからこそ万が一にも失ってはいけない兵士達です。一度引かせて火線を集中させられるよう防衛線を引き直します」

 

 ただし、そのクロコダイルの活躍が必須なだけに現場の指揮が各個の部隊判断に委ねられている。

 クロコダイルの副を務める者はエルマルの民衆の整理に付きっ切りな以上、緊急時の部隊指揮に長けた親衛隊の長であるアミスが代理を務めるのは当然である。

 

「分かりました! 合図は!?」

「赤色発煙筒を。兵士達の撤退開始と共に希望地点へ投げ込みます」

「承知! 決して見落としません!」

「感謝を。……フリック、アメリア、もう一度最前線に出る! 続け!!」

 

 特に巨大な獣をかなり減らしたとはいえ、それでもなお巨体を持つ生物兵器が流れてきている。

 カブトムシに近い身体を持つ、全身装甲を持つ突撃兵をフリックという蒼いバンダナを巻いた男が受け止め、アミスとアメリアという赤毛の女性親衛隊が硬い外皮の隙間を狙い左右同時に切り裂き、その太い首を斬り落とす。

 

 大砲だけではこの怪物を倒すのに時間がかかる。

 昆虫型はその外殻は装甲板のように固く、獣型は外皮が固い上に厚く、その皮下の脂や肉の層が砲弾の打撃や衝撃を受け止めるのだ。

 

 故の斬撃。

 親衛隊という選りすぐりの剣士にして覇気使いによる一撃。

 

 彼女達だからこその早業に、第七砲兵班は頼もしそうに見ている。

 まさについ先ほど、この場に殺到しかけていた群れを片づけ安全を確保した兵士だからだ。

 

(これだけの物量をぶつけながら、戦術クラスでの動きは見られない。ただ同量の獣を流し込んで戦況の膠着を死守している)

 

 なお、アミス本人は大いに焦っていた。

 

(ならばこの怪物達を使った攻撃の目的はまず足止めと見ていい。打たれるだろう次の策に対応できるように、少しでも余裕を作らなければ……っ)

 

 敵の本命がまだ来ていない事を悟っていたからだ。

 

「アミス隊長、やっぱミアキスもこっちに連れてきた方がよかったんじゃない!?」

「ミアキスは対人戦のエキスパートです。この襲撃の中で必ず出るだろう奇襲への備えとして、総督の側に控えさせておくべきでしょう」

 

 ミアキスは『死の舞踏』の二つ名を付けられるほどの腕前であり、黒猫の中でも高い懸賞金をかけられている猛者であるが、その得物は短刀二本。

 刀も使えないわけではないが、基本的には二刀を用いた必ず殺す戦いを得意としている。

 

「それも分かるけど数が――さぁっ!!」

 

 巨体そのものを武器とする敵に対して、得物の大きさや長さという物は大きく影響する。

 武装色の覇気というブーストがあるとはいえ、そのブーストをかける労力に確実に差が出てくる。

 

 身体を丸めて転がって来る巨大なダンゴムシに対して斬撃を飛ばして――初撃が弾かれたために更に二撃放って両断したアメリアが、軽く刀を振るってから納刀する。

 

「だからこそ防衛線の効率化が求められています。今の所総督から追加の指示はありませんが――っ」

 

 逆に、一度刀を鞘に納めたアミスが咄嗟に抜き放つ。

 

 

―― 蛇の剣(ウィーペラグレイブ)!!

 

()ぃ――っ!!」

 

 

 上空から飛んで来た、蛇のように柔らかくしなる奇妙な剣の一撃を、鞘を走らせ加速させた一撃で逸らし、砂漠の大地へと逸らす。

 

「攻撃!? アミス隊長!」

「アメリア、親衛隊隊長権限を一時的に貴方に移行します! 第四班の支援を急いで!!」

 

 アミスが刀を構え、上から降って来た男を睨みつける。

 派手な帽子と衣類に身を包み、顔に赤い涙にも見えるペイントを入れた五メートル近くの大男。

 

「ウッハハハハハ! まさかここで大物に会うとは思わなかったぜ! 『王佐』のアミス!!」

 

 喋っている間も惜しい。

 そう判断したアミスが素早く二度目の飛ぶ斬撃を撃ち放つ。

 手にしている巨大な剣で受けると思いきや、男は身に着けているヒラヒラしたマントで身を包む。

 

 ただそれだけで、直接斬りつけた時に比べて決して劣るわけではない斬撃が容易く弾かれた。

 

「! 能力!?」

「ウハハハ! その通りだ!」

 

 すでに親衛隊二名はここにはいない。

 抜き足を使ってこの場を去り、自分の任務を果たすために最前線に向かっている。

 

「幹部級の連中は足止め出来れば十分だと言われているが……極上の獲物がいるなら話は別だ」

 

 野蛮な目。

 これまで黒猫として戦ってきた中で、親衛隊の面々が散々肌で感じて来た男の下卑た目とは少し違う。

 

 時折現れる、血に酔った賊の目。

 それもミホークのように戦いを好むのではなく、ただ他人を甚振る事を好む獣の目。

 

「お前ら親衛隊って連中は随分やると聞いているが、三人一組が基本なんだろう? さて、『王佐』と呼ばれた貴様が、果たして単独でどれだけやれるか見物だな!」

 

 クロが、そして親衛隊が旗揚げしてから――いや、その前から戦い続けて来た存在といっていい。

 ただ民衆に害を成すだけの存在に成り果てた者。

 黒猫の看板でもある親衛隊の――その隊長であるのならば、なんとしても討ち取らねばならぬ者。

 

「まったく……」

 

 親衛隊は、そのおおよそが武器は二つ持っている。

 自分が得意とする得物に加えてさらにもう一刀。

 最初から刀や剣を使う者は、短い小刀や脇差を。

 

「やらなければならない事だって山積みだっていうのに……」

 

 だが、アミスは違う。

 その腰に提げられている鞘の数は、三本。

 

 今手にしている刀。

 その握りを口に咥えて、更に二本を左右それぞれの手にする。

 

「ここで斬るべき男まで出てくるなんて」

「ウハハハハハハァッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 

 

 

 アラバスタの民にとって首都アルバーナとは絶対的な平和の象徴であり、代々この地を受け継いで治めてきた王家による代々の集大成であった。

 海から離れている事もあり海賊はまずたどり着けず、アラバスタの各地から届けられた海や河、砂漠の幸で溢れかえり、それを売り買いする商人や民衆によっていつも活気がある。

 それこそがアルバーナという町だ。

 

 だった。

 

 

「いかん、また王宮周りの障壁が動く!!」

「全員離れろ! 飲み込まれるぞ!」

 

 アルバーナを守るハズの全てが崩され、逆に危機を呼び込んでいる。

 中に住まう者達を守るハズの堅牢な城壁はまるで粘土細工のように形を変え、瞬く間に崩壊してその役目を放棄した。

 それどころか、城壁の上で見張りを兼ねた巡回任務に従事していた兵士達を呑み込み、帰らぬ存在にしてしまう始末。

 

 さらには巨大な――それこそ巨人すら超える巨体に姿を変えたかと思えば王宮を包みこみ、今宮殿は姿の見えない何者かによって隔離されている。

 

 ――王女、ビビをその中に残したまま。

 

「た、大砲だ! 大砲であの壁を破るしか――」

「王宮に向けて撃てというのか!!?」

「ダメだ、砲台部が崩された! これじゃあ王宮を覆う壁どころか外の獣に対応できん!!」

 

 精鋭であるハズのアラバスタ兵達に、今できる事は碌になかった。

 

 首都アルバーナの中に逃げ込んでいた民衆は、少しでも安全な場所を求めて走り回り混乱を助長している。

 

 アルバーナは謎の――恐らくは能力者によるものと見られる攻撃によってズタボロであり、一方で

 

「えぇい、王宮を守る護衛隊が何というザマだ! ビビ様は!?」

「駄目です! あの障壁を越えた者は未だおらず……やはり、王宮の中に!」

「――っ、なんとしてもあの壁を破壊し内部に突入しろ! 使える大砲は全てこちらに!」

「し、しかしそれではあの怪物への対応が!!」

「ぐ……っ」

 

 そしてアラバスタの精鋭達に、その混乱を抑えるだけの余裕がなかった。

 

 連合軍の侵攻という予想だにしなかった危機に対して多くの避難民を受け入れたのだが、それがアルバーナに対しての直接攻撃と城壁の喪失によって民衆は我を失い統制を一斉に離れてしまったのだ。

 

(おのれ、これならば素直にあの海賊達を中に入れておくべきだった……っ)

 

 アルバーナを守る兵達にとって、ネフェルタリ王家が住まう王宮は神聖な物である。

 ゆえに、たとえコブラ王とティティ王妃の間に生まれた姫殿下を守るためとはいえ、『海賊』を中に通すわけには行かなかった。

 

 目に見える敵である連合軍が、カトレアを越えてからその足を止めていたのもある。

 

『わざわざ海賊の手を借りずとも、アルバーナは守り切ってみせる!!』

 

 そう鼻息を荒くして士気を上げていたのもある。

 

 それこそ海賊達による介入のおかげであるが、ようやく戦いに先が見えて来た事で気が大きくなっていたのもあるだろう。

 

 結果として、王女ビビを守るためにと寄越された戦力に郊外の守りを押し付けてしまった。

 

(これで……これでビビ様にもしもがあれば、私は陛下やティティ様に合わせる顔がない!)

 

「将軍! 怪物の群れがもう市街地へ雪崩れ込みます!!」

 

 今すぐに王宮を奪還せねばならない。

 今すぐビビ王女殿下を保護しなければならない。

 今すぐ民衆を落ち着かせねばならない。

 今すぐ市街地を守るために怪物の迎撃に全力を尽くさねばならない。

 

 今すぐ――

 今すぐ――

 

 とにかく指示を。

 

 何を優先するのかすら朧気なまま口を開こうとした瞬間――

 

 ボンボンボンボンボンボンボンッ!!!!!!!!!!!

 

 その市街地の方から、砲撃ではまずありえない連続する爆発音が鳴り響いた。

 獣の怒りと、そして苦悶の声が響き、同時に感じていた地響きが大きく減る。

 

『やれやれ、こりゃ数減らすだけでも時間食うな』

 

 そして少しだけ静かになったアルバーナの戦場の、人がいるはずのない上空から。

 

 酷く面倒くさそうな少女の声が突如する。

 

『足止めが限界だ。そっちは任せたぞ、ダズ』

 

 

 

 

 

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……っ!」

 

 ビビは必死に、変形し続ける王宮の中を走り回っていた。

 

―― ピッキャララララララ……。

 

 すぐ後ろでは、まるで溶けたばかりの飴細工のようにグズグズに形を変えて自分を追ってきている。

 

 自分を守ると言っていた兵士達はもう誰もいない。

 自分を呑み込もうとした変わり続ける壁に代わりに巻き込まれ――おそらく、死んだ。

 

 いや、間違いなく死んだ。

 死んでしまったのだと、幼いビビにも分かってしまった。

 飲み込まれ、巻き込まれた時に鎧ごと切断された兵士の腕が視界の端に転がっていたからだ。

 

 幼いゆえに可愛らしい顔からは血の気が引き、足元もふらついている。

 

 今こうしてビビが走れているのは、死という物に直接触れたが故に刺激された生存本能のおかげだった。

 

『諦めろ、逃げ場はない!』

 

 背後から距離を空けたまま、甚振るようにジリジリと声が近づいている。

 

『そして殺しもしない。俺達に必要なのはお前らの身柄だ。母親だって生かしてやる』

 

 顔を涙でクシャクシャにしながら、それでも少女は走り続ける。

 子供の足だ。速くもないし、長くも走れない。

 

『お前らさえ一度手にすれば、後は世界政府と話すだけでアラバスタに帰してやる。ピッキャララララ――』

「っ! いい加減に!!」

 

 ついにその足が止まり、自分を追い詰める賊に対して振り返り、

 

 

 

「その馬鹿みたいな声やめなさい!!! イライラするのよ!!!!!!」

 

 

 

 ビビ、キレた。

 

 

 

 壁や床、天井、そして石柱を巻き込んで後を付いてきていた石の巨人の動きが、ピタリと止まる。

 

『……今、なんと言った』

「馬鹿みたいな声って言ったのよ!!」

 

 賊の提案に乗って身柄を預けるには、恐怖が(まさ)りすぎた。

 逃げ続けるには幼い身体に対して疲労が(まさ)りすぎた。

 

 命乞いをするには、自分を安心させようと優しい言葉をかけてくれた兵士を殺したこの賊に対して、怯えよりも――怒りが(まさ)りすぎた。

 

『……大人しく捕まればいいのに、調子に乗ったな小娘』

 

 ベキベキと嫌な音を立てて、より鮮明な形となった岩石の巨人がそこに立ち上がる。

 

『もう容赦はせん! 生きてさえいれば問題ない。手足の一本――』

 

 そして今度こそ容赦なく、それこそわざと怪我をさせて身柄を確保しようと子供を捕まえるには大きすぎる石の右手が伸び――

 

 

―― スパッッ!!

 

 

 まるで髪を(はさみ)で勢いよく切った時のような、やけに軽い大きな音が響く。

 

『!!!?』

 

 この王宮内部に動ける人間はもはや残っておらず、あとはビビを捕まえて王宮側の壁の一部を崩壊、外に放った怪物を誘い入れて荒らさせる予定だった。

 

 それがここに来て、自分の腕を容易く切断する程の腕を持つ者が登場した。

 

『誰だ!!?』

 

 石の巨腕を斬り飛ばした斬撃が飛んで来た方向に、海賊は目をやる。

 そこにいたのは、絵に描いたような姿の幽霊を一体引き連れている、スーツを着込んだ坊主頭の男。

 

「誘導に感謝する、ペローナ」

 

 もはや、この偉大なる航路(グランドライン)ですら知らぬ者のいない大海賊団。

 最高幹部の中でも特に重い、黒猫海賊団《副総督》がいた。

 

 ここまで兵士達の侵入を防ぐために作った何層もの岩石による障壁を切り裂いて、

 

「無事に現着した。これより敵を排除する」

『――っ、鋼刃!!』




アミスvsデイアマンテ
ペローナ、アルバーナ防衛戦
ダズvsピーカ


ファイッ!
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