とある黒猫になった男の後悔日誌   作:rikka

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第三章:黒猫海賊団
046:荒れる西の海


「まさか、ジェルマ――あのジャッジの軍勢が敗れるとは……」

 

 世界政府加盟国の一つでありながら国土を持たない――持つことを許されていない、だがその戦力は加盟国でも随一の戦闘国家の敗北は、五老星にとっても驚愕に――あるいは驚嘆に値する知らせだった。

 

「脅威と呼べるのはクロ本人と、行動を共にしている海兵狩り、ニコ・ロビンを始めとする能力者三名……だけだったハズの海賊団が、短期間にこうも成長するか」

 

 今頃海軍の会議室でも話題になっているだろうジェルマ王国が持ち帰った戦闘記録の数々に目を通し、世界を管理する五人は眉を顰める者もあれば、険しい顔をする者も、そして頭を抱える者もいた。

 

「クロは裏社会からも狙われている男だ。引き連れている仲間の大半も連中の元商品(・・)

西の海(ウェストブルー)の中では数も勢力も増やしにくい」

「西の海を封鎖し、奴らを見つけ次第包囲すればニコ・ロビンごと始末出来ると考えていたが……」

「見た目くらいしか商品価値のなかった人間を率いて、これほどの戦力に育て上げるか」

 

 中でも彼らの注目の的になっているのは、かつてクロと電伝虫越しに相対した西の海(ウェストブルー)地区本部での海戦の折に、クロの元へと残った20名ほどの元海兵(商品)である。

 

「奴から返還された上で、未だに海軍に残っている者は皆訓練に打ち込んでおり、良い評価を得ていると海軍やCPから報告は上がっている」

「だが、クロの下にいる者程ではない……」

「なぜか奴の下に九蛇の海賊がいるからだとは思うが……まさかもう覇気を使うとは……」

「もはや、支部の戦力で太刀打ちできる一団ではない」

 

 五老星は、クロという海賊自体は脅威ではないと考えていた。

 会話から読み取る個人の行動指針や実際の行動記録を見る限り、統治側と上手く付き合える異色の海賊だというのが五人の共通認識だ。

 

 問題なのは、その異色の――つまりは敵対した時の行動予測がつかない海賊の下に、消さなくてはならないオハラの知識が――オハラの意思が守られているという事実。

 

「……今一度、バスターコールをかけるか?」

「オハラはともかくとして、今回は海賊と言えど海軍本部の覚えが良い相手だ。軍部との分断の種にならぬか?」

「しかし……」

 

 短期間で恐るべき成長を遂げ、放置すれば尚更手に負えなくなることが分かり切っている。

 捕捉の難しくなる偉大なる航路(グランドライン)に行かせるわけには当然行かず、ならば……と五人が策を練っている時に、

 

 

 扉がノックされた。

 

 

 

 

 

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 

 

 

「数か月前の地区本部海戦以降、姿の確認できなかった『抜き足』――今は『黒猫海賊団』と名乗る一味は、大きく戦力を増強させています」

 

 海軍本部において、定例となっている本部上級将校による会議。

 その会議で話題となっているのは、様々な意味で海軍を騒がせ続けている男の一味だ。

 

 大勢が見やすいようにと作られた巨大な掲示板には白幕が張られ、敗走したジェルマ王国が持ち帰った戦闘の記録――本来ならば勝利した上で更に兵士を強化するための資料になるハズだったそれが上映されている。

 

 

―― 蹴散らすぞ。

―― 了解。

 

 

「本戦闘における最大戦力となっているのは、首魁である『抜き足』のクロ。そして近年偉大なる航路(グランドライン)で暴れていた賞金首。『海兵狩り』ジュラキュール・ミホークの二名です」

 

 地区本部海戦での戦闘の詳細は報告書と証言でしか知らなかった本部の人間達は、首魁である抜き足のクロと並び、次々に刀を振るい兵士――ジェルマの持つクローン兵を斬り裂いていく男の姿が映っている。

 

「あらら、またとんでもないのと絡んで……。相変わらず、大物と縁がある子だ」

 

 海兵奴隷事件の責任を取る形で全軍総帥が退陣したため、海軍でも再編が起こっていた。

 全軍総帥にはコング、元帥にはセンゴクが。

 そして、新たに海軍の最高戦力としてサカズキ、クザン、ボルサリーノの三人がそれぞれ『赤犬』『青雉』『黄猿』の名を与えられ、大将の位についていた。

 

 その青雉は、録画された戦闘光景を見て、かつて自分がこの海賊と共に肩を並べて戦った日を思い出す。

 

 

―― いいだろう、少しギアを上げる。食らいついて見せろ、科学の兵士よ。

 

 

 映像は切り替わり、今度はミホーク単独での戦闘の光景が流れ、そのすさまじさに海軍本部の猛者たちも難しい顔をしている。

 

「……他の連中と違って、三本爪のマークが入った服を着ておらん。一味というわけではないじゃろうが……しかし、『海兵狩り』が『抜き足』と……」

 

 そして赤犬は複雑な顔でその光景を見ている。

 

「全体の戦闘記録をチェックした所、『海兵狩り』は首魁のクロと共に遊撃を務め、多数のジェルマ兵士をほぼ単独で圧倒しております。そして――」

 

 司会を務める海軍本部准将ブランニューは、特殊電伝虫を操作して次の映像へと切り替える。

 

 

―― 親衛隊、抜刀! 戦線を押し広げる! 前へ!

―― はっ!!!

 

 

「そして一味戦力の主力とも言えるのが……その、申し上げにくいのですが例の事件(・・・・)において『抜き足』に救出され……その後海賊となった元海兵達です」

 

 ここにいる人間は、全員が海兵奴隷事件の流れを知っている。

 

 そして皆一様に、『抜き足』についていくと決めた者達を責められない。

 むしろ、事態を把握できていなかった自分達のふがいなさに苦しむ者ばかりであった。

 

 手ずから教育係や教官として関わったことがある顔を映像の中に見つけてしまった者は一様に顔を暗くし、新兵の合同訓練において彼女達と関わり、全員の顔を記憶していた本部特別大将ゼファーは怒りと悲しみ――そして全員が『海兵として理想的な戦い方』をする映像を、一抹の誇りも混じった目で見ていた。

 

「元海兵二十二名で編成された、この『親衛隊』と呼称される部隊は極めて練度が高く、また状況によっては個々人が他の一般船員を率いて指揮する姿も確認されています。そのことから、『黒猫』では指揮官教育や訓練、研究を行っていると見られます」

 

 海賊がか? という疑問の声で会場がザワめく。

 だが、次々に切り替わる映像は、海賊というにはあまりに統率の取れた戦闘。

 

 個体としては上の存在であるジェルマの兵士に、一般兵士と思わしき船員に戦列を組ませ、よく守り、戦況を把握し対応していた。

 

「……見事だ」 

 

 小さくゼファーが呟く。

 ゼファーが自分で海兵達に教え込んでいる物が――教えたい物が、その映像には詰まっていた。

 

 大参謀と言われる中将つるも、その言葉に静かに頷いていた。

 (つたな)い所はまだまだある。だが、より弱き者を守る海兵として基本となる動きがそこにはあった。

 

 皮肉なのは、彼女たちがそれを手に入れたのが海賊になってからだという事実だ。

 

「隊長として指揮を執っているのはアミス元三等兵。その……成績などは特に目立つものもなく……本人も、入隊面接での答弁はともかく、実際は生活の安定のために入ったような人物でした。ですので、訓練が一通り終わった後は主計課に配属予定だったのですが……」

 

 その説明にそこでブランニューは気まずそうに、ゼファーの方を見る。

 

「……人が育つには……いや、大成するには必要な物がある」

 

 ゼファー。『黒腕』のゼファー。

 紫の髪を海兵らしく短く整え、眼鏡をかけた巨漢。

 多くの海兵達を鍛え上げてきた本部大将は、重々しく口を開く。

 

「技術を教えられる上位者。学び、立ち上がらんとする己自身の意思。そして……その意思が育つための導きになる……大義」

 

 ゼファーと共に戦ってきた者、そして彼に育てられた者達は、思い当たる所があるのか小さく頷く者もいる。

 

「捕らえられ、売り飛ばされる所だったことで生まれた恐怖と絶望、そこから救われ心を立て直したことで生まれた『抜き足』への恩義、忠誠……あるいは……思慕……」

 

 ゼファーはクロと直接話したことはない。

 ただ一度だけ、クザンを通して手紙でのやり取りをしたことはあった。

 

「クロという海賊の……人柄や行動が彼女らのそういった、闘う者に必要な要素を埋めていったのだと推測する」

 

(……政府の一機関であるとはいえ無骨者が多い海軍では、まず目にすることがない文だったな)

 

 まるで商人や役人、あるいは教師が書くような、癖の少ない均一の大きさの文字で書かれた、気遣い溢れる保護した海兵達の近況報告。

 

 会ってみなければその人物は分からないものだが、それでもあの手紙一つで伝わる物は確かに有った。

 同じくクロから手紙を受け取った中将つるも、『抜き足』という海賊に彼と似たような印象を持っている。

 

「クロという海賊の目指す物が何かは分からん。だが、奴はアミス元三等兵達になにかしらの()を与えたのだと思う。……であれば、彼女達はここから驚くべき速度で成長していく」

 

 そう締めくくるゼファーの言葉を受け止め、その場にいる全員が改めて映像に目を向ける。

 恐ろしく統率の取れた、偉大なる航路(グランドライン)クラスの戦闘員。

 そのやっかいさと恐ろしさ、そして戦いづらさ(・・・・・)から、その場にいる多くの将校が顔をしかめる。

 

「そして、恐らく彼らに覇気という物を教えたのが」

 

 

―― 続け! 我らで敵をなぎ倒し、兵を鼓舞する! 九蛇の戦士の誇りを見せよ!

 

 

 映像は更に切り替わり、親衛隊の面々に比べて深いスリットの入ったスラックスに三本爪のマークが入ったブラウスの上から革の胸当てを付けた、弓を扱い部隊を鼓舞する少女の姿が映る。

 

 その両隣には、身の丈に似合わない長物の武器に覇気を込めてジェルマ兵を剥ぎ倒していくさらに幼い二人の少女もいる。

 

「現在詳しい事は分かっておりませんが、御覧の通りあの『九蛇』の一員であることを示唆させている、姉妹と見られるこの三人――その中でハンコックと呼ばれるこの少女は、一味の中でも高いレベルの覇気使いであることが分かっております」

 

 射撃武器、その弾丸や矢に覇気を纏わせるのは高等技術の一つである。

 だが映像の中の少女は、覇気を纏わせた矢を放ち多数の兵士を穿ち、そして覇気を込めた弓で殴り、足で蹴り倒していく。

 

「……この子、多分覇気を教える代わりにクロ君から足技習ってるね……」

 

 ボソリとクザンが確信を持って呟く。

 この弓を持つ少女の動きの所々に、速さこそ全く足りていないが彼の動きに似ている所がある。

 かつて共にゲッコー・モリアと戦ったクザンの目には、そう映ったのだ。

 

「これに加え、ホロホロの実による広範囲の爆撃や精神攻撃を行う『ゴースト・プリンセス』ペローナ。今回は役割が不明ですが、ハナハナの実の能力を持つ考古学者ニコ・ロビン。なぜか協力体制にあるギャング、カポネ・ベッジ。また、映像内で姿は確認はできませんでしたが、移動の補助に魚人が協力したのも間違いありません」

 

 ブランニューは次々と映像を切り替える。

 小さなゴーストの群れ――触れる事ができず、対処できない大量の追尾してくる爆弾によって、致命打にはならずとも深いダメージを負っていく兵士。

 

 突如としてハンコック達の側に城が現れ、次々と城内からの砲撃で兵士を削り取っていく映像。

 

 突如立ち上る水柱の上に、親衛隊と思われる一団が乗っている大きな木の板の光景。

 そして――

 

「なにより、本戦闘においてもっとも頭角を現したのは『鋼刃』ダズ・ボーネス」

 

 ジェルマ王国国王。

 戦闘国家と呼ばれる国の王の実力は、決して低くない。

 むしろ、新世界でも通用するレベルであるのは間違いない。

 

 それが――

 

 

―― 貴様が――貴様が1500万だと!? 一体何の冗談だ!!

―― それに関しては同感だ。

 

 

 打ち破られた。

 能力はもちろん覇気、そして体術も巧みに駆使し、『怪鳥(ガルーダ)』と恐れられた男は地に落ちた。

 

「……彼らがジャッジ王を殺さなかったのは、加盟国国王を討ち取るリスクを犯した際に得るメリットがなかったためだと、一度虜囚となったジャッジ王が、『抜き足』本人から聞かされたと……」

 

 クザンと、ずっと黙って話を聞いていたセンゴクが同時に頭を抱える。

 

(屈辱だったろうなぁ、ジャッジ王)

 

 お前の命に価値はないと言ったようなモノである。

 直接言葉を交わしたことがある者は、基本的にクロが善性で、かつ礼儀正しい人間だと知っている。

 だが、敵に対して冷静に過激な事をする男だろうというのは、肩を並べたクザンにしか分からないことであった。

 

「危険度はもはや偉大なる航路(グランドライン)の海賊……一部新世界レベルに足を踏み入れている一味と言って良いでしょう」

 

 ここでブランニューは、チラリとセンゴクに目をやる。

 

「今回の件で一味の懸賞金を更新する必要がありますが、その危険度の測定が……例の事件における我々への協力もあり大変難しく――」

 

 一味の危険度の説明を終え、これから一味の懸賞金に関しての話し合いを始めようという所で、ドンドンッ! と乱暴に扉がノックされ、一人の海兵が慌てて中に入ってきた。

 

「会議中に失礼いたします! 緊急事態です!」

 

 元帥になったばかりとはいえ、十分な貫禄を持つセンゴクが「落ち着け、どうした」と尋ねると海兵は敬礼し、

 

「ハッ、第303支部より入電! 現在モグワ王国に向けて大規模な海賊による襲撃が発生! 陥落寸前とのことです!」

「なんだと!!?」

 

 一部将兵が、思わず立ち上がる。

 

「また救援に向かった部隊も、海賊の数が余りにも多く拿捕されたと……」

「馬鹿な! それほど大規模な海賊が西の海(ウェストブルー)に!?」

 

 この時、センゴクの頭によぎったのは他ならぬ『黒猫』だった。

 まさに映像で見た戦力ならば、確かにそれは容易いだろうと。

 

「ハッ、支部からの報告によると――」

 

 だが、もたらされた報告は――

 

西の海(ウェストブルー)の新興海賊が多数集まり、大勢力を結成。『海賊連合』と名乗り近隣への略奪を拡大させているそうです!!」

 

 

 

 

 

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 

 

 

「遅かれ早かれこういうのが出るとは思ってたけど、よりにもよってウチの近海でやらなくてもいいだろう……」

 

 ジェルマとの戦いを終えて、ジャッジに敗北を認めさせてから海にリリースして一月。

 収穫期に向けての用意をしたり道付けのための測量やら石材用意したりと海賊らしく真面目に仕事をこなしていたらこれだよ!!

 

「一番から四番艦まで出航準備を急がせろ」

 

 前回の戦闘でさっさと戦場を敵船の上にしたおかげで、人的損害はともかく船への被害はほとんどない。

 港では、海賊船の出航用意でどこもかしこも大慌てだ。

 

「海兵も捕まって船を奪われたと情報が入っている。……奴ら、ますます調子に乗るぞ、間違いない」

 

 ジェルマとの戦いを生き抜いた兵隊ならば、そこらの海賊には負けんだろう。

 ハンコック主体でハックに防衛手伝ってもらえば島は問題ない。

 念のために島民を避難区画まで動かして戦線を絞ればなおさら安心だ。

 

「主殿、なぜいきなりこれほどの海賊が手を組んだのじゃ?」

「……多分、だが」

 

 一応理由は想像つく。

 そう言った連中が現れるまでには、まだまだ時間がかかると思っていたんだが……。

 

「リヴァースマウンテンの封鎖艦隊を突破するために手を組んだのだろう」

 

 今リヴァースマウンテン近海を封鎖しているのは、確認したところ本部中将が指揮する船二隻に西の海(ウェストブルー)の精鋭三隻を中心とした艦隊。

 

 まぁ、生半可な海賊じゃすぐに沈められる。

 それは挑戦した多数の海賊が身を以て知っている。

 だから、その中で生き残った連中が中心になって、それを突破するために数を集め出したのだろう。

 

「それが、なぜモグワを襲っておるのじゃ……。本来ならば奴らは今頃、散々食い物にした周辺国から突き上げられて、我々の活動の目くらましになっていた算段じゃったのに」

 

 ホントだよ。

 そのためにベッジが軍需物資や食料の横流しと同時進行であれこれ段取り組んでたのにまたポシャった……。

 ただ……。

 

 

「あぁ、それも簡単だ」

 

 

 予測できなかったかというとそうでもないわけで……

 

 

偉大なる航路(グランドライン)の夢を追うよりも、目の前の物を奪った方が楽に食えると気付いたのだろう」

 

 

 特にモグワは軍事国家。大量の武器が転がってそうだというのもあっただろう。

 まぁ、俺達がジェルマと戦っていた間にベッジが部下に命じて大量に流出させて後ほど俺と折半したんだが……。

 

 そもそもモグワは海賊を道具として使っていた分、海賊達から恨みを買っている。

 それが俺達と戦って戦力大幅に減らして、明らかに防衛線の戦力が落ちたのもあってターゲットにされたんだろうな。

 

 ……。

 

 あれ、これまた俺のせいか?

 いや、今回先に手を出してきたのはアイツらだったしセーフセーフ。

 

「ハンコック、お前は先日の一戦で指揮官として兵士の信頼を得た」

「……わらわの命に従ってくれるだろうというのは、分かるつもりじゃ」

「分かっているならいい。偵察役にペローナと、親衛隊七名を残す。ハックや残りの兵隊共々上手く使って、いざという時の防衛を頼む」

「うむ、承知した」

「よし」

 

 

 

 

 

「武装の積み込み急げ!」

 

 

 

「これよりモグワに急行! 海賊を蹴散らし、我らの矜持を見せる!」

 

 

 クソみたいな仕事増やした馬鹿どもを海の藻屑にしてやらねば気が済まん!!

 




ジャッジのエピソードは次回あたりにチラッと挟みます

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