※「これもう隠キャじゃなくね?」と思う人がいるかもしれません。→お近くに無口で動き出しは無駄に早いクセに友達0人で「日本語喋れないのか?」という言葉がグサリと響く奴がいるかもしれません。まぁ僕のことなんですけど、そんな僕は肉体労働のバイトで初めて『連絡事項を喋っていい環境』に接することで、カタコトながらある程度喋れるようになりました。今作の三日月は、鉄華団でその『連絡事項を喋っていい環境』に出会いました。なので時折思い出すトラウマ(前世のこと)や過去の自分の醜悪さを再認識する度に口を閉ざす三日月ですが、無言でも自分から構ってもらおうとする努力はできている設定です。長文失礼しました。
寮から追い出された(避けられたので自分から出て行った)僕はキャンプしながら、たまに地球寮へ遊びに行っては構ってもらう生活を続けていたんだけど、ある時キャンプ仲間が増えることとなった。
グエルくんである。
四苦八苦しながらテントを張っているグエルくんと鉢合わせた時は(度重なるグエ虐によって僕の印象はマイナスだったため)変な顔をされたが、何故か柔らかさを手に入れていたグエルくんは普通にテント張りの手伝いを頼んできた。
それから僕もテントを隣に立てて、毎朝一緒に食堂へ行ったりしてグエルくんと仲良くなっていき、今ではグエルくんのタブレットでアニメを視ることが最近の日課となっている(他人のタブレットで視るアニメは最高)。・・・そのせいでグエルくんのタブレットの検索履歴が美少女美少女(マクロスとかワルキューレとかを検索した)になって、グエルくんが取り巻きの女の子に詰め寄られる事件が起きたりしたのだがそれはまた別の機会に。
「・・・・お前。厄災戦以前のアニメとか面白いのか?」
グエルくんがコーヒー片手に聞いてきたので、頷いておく。マクロスを舐めてはいけない。
「・・・・アクエリオンも、良い・・・・」
R18なアニメをグエルくんに見せたら一時的にタブレットを没収されたり、タブレットの壁紙を筋肉ムキムキマッチョマンにしたらまた没収されたり、フィッシング詐欺にワザと引っかかってみたらガチ説教されたりと色々あったが、こうして今もタブレットを貸してくれる辺り本当にグエルくんは丸くなったと思う(童貞、捨てた?と聞いたら頭をグリグリされた)。
今日はどんな『グエ虐』をしようかなと考えていると、キャンプ椅子に座ってくつろいでいた僕らの元に瀬名さん(オリキャラ)がやって来た。
「三日月ちゃん。元気だった?」
とりあえず頷く僕。
「・・・・グエルさんも、おはようございます」
グエルくんにも律義が頭を下げる瀬名さん。瀬名さんとしてはあのヤンチャグエルくんと告白グエルくんしか知らないハズなので印象は酷いものだろうに。
視線を僕に戻した瀬名さんは、微笑みながら話を始めた。
「それで三日月ちゃん。ようやく落ち着いたから、色々と説明するね」
やっとか。
「どうなったんだ?」
口を挟むグエルくん。恐らくキャンプ仲間として心配してくれているのだろう。
「はい。まず動かなくなった三日月ちゃんの腕だけど、治る見込みはないみたい」
視線を自分の腕に落とす。どうやらバルバトス無しでの懸垂はもうできないらしい。
「それと化石ガンダムの処遇なんだけどね?まず大前提として、三日月ちゃんはテイワズの推薦で入学した立場なの。だからベネリットグループで行われた裁決によって、グループの外にいるテイワズの人間から強制的にガンダムを押収することはできないんだよね(・・・まぁ、やり方はいくらでもあるんだけど)」
なるほど。僕にはよく分からない世界だ。
「それとギャラルホルンの圧力もあったみたいで・・・・あ、ギャラルホルンは1人の英雄によって作られたんだけどね?その人はガンダムに乗って世界を救ったっていう触れ込みだから、ガンダムを否定されると威信に傷が付くと考えたみたい。
あとさ・・・三日月ちゃん、アラヤシキを3本入れてるでしょ?その上で、エイハブリアクターを2つ積んだ高出力の機体であったとしてもあんな使い方をしたら、そりゃあバグくらい起きるよねって話になって・・・」
確かに、バグくらい起きてもおかしくないかも。
「しかも事例が三日月ちゃんだけだし、それに『今の所』化石ガンダムは高性能なワンオフの機体ってだけのモビルスーツだから、大々的に禁止することはできなかったみたい」
「つまり、コイツはスレッタみたいな退学騒ぎにはならないワケか」
グエルくんが要約した。それに瀬名さんが頷く。
「そ。だから三日月ちゃんは拘留もされないしバルバトスも廃棄されない。どう?私、結構頑張ったでしょ♪」
ウィンクしてくる瀬名さん。正直ギャラルホルンの辺りから良く分からなかったが落着したみたいだった。
「あ、そう言えば聞いた?ミオリネちゃんとスレッタさん、パーティーに出るみたいですよ?」
「ぱっ・・・・あの隠キャが?」
「どの口が言ってんだよ・・・・」
パーティー→人が集まる。→輝くチャンス→僕はハジケリスト見習い。
僕の中で何かが繋がった。
☆☆
☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆
転生特典で僕は美形となった。そして今日はぱーちーである。ふっ。勝ったな。
と思っていたら、パーティーには招待状が必要という衝撃の事実を伝えられた。
そして勘当されたグエルくんには頼れないため、僕はミオリネさんに頭を下げた。
「・・・・嫌よ」
なしてさ。
「アンタ、絶対問題起こすじゃない」
むしろ問題を起こすためにぱーちーへ行くつもりでーす(笑)と言ったらチュチュぐらいのパンチか蹴りが飛んできそうだったので止めた。
「で、でぇ、でもミオリネさん!こ、この人は自分から首を突っ込む人ですけど!でも、悪いことはしない、ですし!」
「悪いことと問題行動は同じものよ。アンタ、コイツがチュチュより武闘派なの知らないの?」
「で、でも!」
「・・・・・・・・はぁ。アンタ、この借りは千倍にして返しなさいよ?」
最近、ミオリネさんがスレッタさんの我が儘に弱すぎると地球寮の人から聞いたけど本当だったらしい。というか、ぱーちーへ行くのもスレッタさんが言い出したことらしい。ほぇ~。
百合カプというか、初めてできた親友のためにミオリネさん側が全力で尽くしているだけのような気がするんだけど気のせいだろうか(分からなくはない。ボッチだって『繋がり』が欲しくなる時はある)。
「・・・・あり、がと。スレッタ、さん」
「あ、そそそそそんな!た、たいしたことは・・・・」
「ちょっと。連れて行くのは私よ。私」
ちゃんと主張するミオリネさん。なんだか・・・・本当にカップルみたいだなぁ・・・・。
☆☆
☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆
さて、ぱーちーでは何をするべきか。
どうせならミオリネさんに迷惑がかからないムーヴが望ましい。・・・・いっそデコトラで突っ込むか?いや、流石に犯罪か・・・・。ネタが・・・・無い!
「グエルくん。100秒チャレンジ。スタート」
オルガほどではないがグエルくんに対しては上手く喋れる僕は、こうしてカタコトで話を振ったりする。
「はぁ?」
向かい合って座り昼食を食べていたグエルくんは顔を上げ、そして言われた内容と僕の表情からある程度を察した。
「・・・・あー、悩み事か?流石に100秒でボケろとかじゃねぇよな?」
両方で頷く僕。
「・・・・そうだな。とりあえずお前の大好きな鉄華団とやらを参考にしたらどうだ?」
鉄華団を参考に・・・・?・・・・ヒューマンデブリ。ガキ。ガキども。アホ。猿。クーデリア。教育。支援。農場。採掘。むぅ・・・・。アトラ・・・・。ミサンガ。あとは・・・・・・・・クーデリア、こういうパーティーには慣れてるんだろうなぁ・・・。クーデリア。クーデリア!!!
「コスプレ!!!」
「・・・・またバカなこと考えてるぞコイツ」
天才かもしれない。
レッスン①クーデリア(もしくは瀬名さん)に女性としてのマナーを聞く。レッスン②美少女のコスプレをする。レッスン③別人としてあの百合カップルに訳知り顔で割り込む。レッスン④ぱーちーで人気者になる
ふっ。これだな。
まずレッスン①②。これによって僕はある程度の認識阻害を発生させる。これによって赤の他人に扮する。そして③④で楽しむ。④は転生特典があるので多分楽勝。喋らないクールキャラで通したらチヤホヤされたりして・・・・えへ、えへへへへ(ぼっちちゃん風)。そうじゃん!ぱーちーなら僕を知らない人が集まってくるじゃん!美少女来るじゃん!大人な世界で・・・・ゲフンゲフン。
「・・・・おい。お前、自分が隠キャだとちゃんと自覚しているか?お前がコスプレしても芋臭いだけだぞ?」
グエルくんが突然、凶刃を僕の腹に刺してきた。
「うぐ・・・・」
え、それを隠キャに言うの?隠キャは何もできなくなっちゃうよ?
・・・・とりあえず瀬名さ~ん(泣)
ワンコールで瀬名さんは電話に出てくれた。
『もしもし~?三日月ちゃん?何かな?』
「ぱーちー。チヤホヤ、されたい」
『あー、、、、ごめん。私、君の保護者みたいな立場だからさ、冗談抜きでお持ち帰りされそうだしパーティーに行くなら傍にいるね?』
は?
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☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆
その後。企業騒動やらがパーティーで行われる傍らで、美少女と美少女の外見をした少年による『ハジケリスト見習いVSアンチ・ハジケリスト』の戦いが起こったとか起こらなかったとか。