陰キャのソムリエ三日月ちゃん   作:不知火勇翔

8 / 9
 鎮守府とモンドへ行って遊んでましたが、感想が来て凄く申し訳なかったので書きました。
 無双回です。ダインスレイブじゃないと倒せない2期の三日月をご笑覧あれ。
 追記1→最終回でチラ見せされなかったということは重要度は低いということで、ガンドの真実って人を素材にすることじゃね?と思う今日この頃。
 追記2→瀬名さん便利すぎ。


第8話

 

 鉄華団の本部、社長室。

 オルガの仕事部屋となっているその部屋には今、数多くの団員がいた。

 彼らの目的は、本部に2台しかない大型テレビだ。

 もう1台は食堂にあるのだが、そっちは新入りどもが占領していたため使えず、年長組の大体がココに集まっていた。

 サッカー観戦のような様相で、各々が菓子やジュースや椅子を持参してテレビに張り付く様はここが社長室とは到底思えない有り様だったが、こういう所が鉄華団らしいなと社長のオルガ・イツカは内心で笑っていた。

 彼は最近できた地球支部や上下から降ってくる要望に頭を抱え、買い取ったプラントの警備などで頭を悩ませる日々が続いていた。全てが『アガリ』のために必要なことと分かっているし、ビスケットのこともあるので頑張っていたのだが、適度な息抜きは下手だったため今日は精一杯休むつもりでいた。

「つまり、7対7のチーム戦。先にアタマの頭がヤられたら負けってことか」

 オルガが簡潔にルールを纏めると、ソファで偉そうにふんぞり返っている(椅子取りゲーム勝者の特権)『ライド』が懸念を口にした。

「ってか、三日月ちゃんだけで終わるんじゃねぇの?」

 ライドの言葉に、壁に寄りかかっていた参謀『ユージン』が口を挟んだ。

「やっこさんも三日月ちゃんの実力は把握した上で『決闘』とやらを仕掛けたんだろ?なら対策ぐらいはあるだろ」

「対策っつっても、なぁ?」

 ライドが、後方腕組みしながら直立不動でいる『昭弘』に言った。

 CGS時代からいた人間は、全員が三日月・オーガスと組み手をしてKO(組み手なのに)されている。それはライドもそうで、クーデリア事変の時の無双も実際に目にし、ギャラルホルンの狡猾な策を容易く踏み潰していく様を見ているため、たかが学生の猿知恵ごときで三日月・オーガスという男が止まるとは思えないでいた。

「三日月にも弱点はある」

 昭弘は重たい口調で言った。

「自分から指示を出すのができないことだ」

「「「あ~・・・・」」」

 この場にいる全員が納得した。

 戦闘の際、三日月はオルガの命令しか聞かない。そしてオルガの命令は『好きに暴れろ』しかないため半ば放し飼いの状態だが、それが一番三日月を動かせるため現状はソレがベストとなっている。その状態が結構続き、またバルバトスのスピードに誰も付いて行けないため更に孤立。三日月は協調性皆無な隠キャパイロットとして完成しつつあった。

「ってか、三日月ちゃんが相手とか、対戦相手が可哀想になってくるよな」

 同じくソファにふんぞり返って足を組んでいるシノが口を開いた。

「シャディクなんたらとかいう御曹司が小便チビらなきゃいいけどな」

 配信映像では、女子に囲まれた金髪ロン毛な男が何かを言っていた。

「・・・・俺、コイツ嫌いだわ」

 決闘前に女子とイチャイチャしている姿にライドが毒を吐く。すると配信映像が切り替わり、ピンク頭の女子に手を引かれている三日月の姿が映った。

 バキッ。

 木製の何かが粉砕される音がしたが、全員が無視。

 映像内の三日月は、少しして鉄華団もよく知っている瀬名・アルモンドの耳元でゴニョゴニョと何かを言っていた。

 バキッ。メキメキメキッ。

 瀬名・アルモンドが銀髪の女子に

「作戦は?だって」

 と聞くと、銀髪の女子は堂々と言ってのけた。

「作戦?無いわよそんなの!取り敢えず勝ってきなさい!」

 その言葉にオルガは苦笑し、鉄華団のメンバーも苦笑いした。引きつった笑いではない。断じて。

 

 

 

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 最近ハラガミが面白すぎる。なんだろうか。とにかく面白い。まぁギミックは面倒だけど。

 グエル君。君もやった方が良いよ。

「いやソレ俺のタブレットだからな?てか自分の使えよ」

 あ、タブレットは返すけど僕のアカウントは触らないでね。

 、とスマホに文字をタイプして見せると「だからソレは俺のタブレットだからな?」と言ってきた。

 やれやれ。と肩をすくめてやると、グエル君はタブレットの容量を見て絶句した。

「・・・・おい。このゲームってこんなに容量食うのか?何十ギガもあるじゃねぇかよ」

 許せサスケ。

 人差し指と中指の先でグエル君の額をトンと叩くと、伝わらなかったのか凄い顔をしてきた。

 仲良く並んで歩き、そのまま地球寮へやって来ると中からお出迎えがやって来た。

「あ、やっと来たわね!ちょっと来なさい!」

 ミオリネさんに地球寮へと引っ張り込まれ、無理矢理座らされ、スレッタさんにお茶を出され、何が何だか分からない状況に陥った。

「えっ・・・・と」

「あ、グエル・ジェターク!アンタも入りなさい!」

 ミオリネさんが、入口で立っていたグエル君を名指しした。

「いや、俺はほら三日月ちゃんの付き添いだし」

「いいから入れって言ってんの!」

 強引に連行されたグエル君は、僕の隣に座らされた。

「アンタ達!ウチのチームで出なさい!ここに出入りさせてやってるんだから、それぐらい働いても良いわよね!」

 怖・・・・・。何このヒステリーおばさん。

「三日月、アンタ後でシメるから」

 うっす。

「これでアンタ達とスレッタで3。あとチュチュで4人だから、残りは3ね」

 え、いや参加する前提なの?ちょ、ちょちょちょちょっと待って!

「?何よ」

 精一杯のジェスチャーをすると、ミオリネさんが反応して聞いてくれた。

 ヨシ!取り敢えず、言いたいことは1つ。

 僕は高いよ?

「は?」

 

 

☆☆

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 『1人しかいない遊撃隊』の隊長。『鉄華団の悪魔』という名前はダテじゃない。

 記録映像を見たシャディクは、冷や汗を垂らしながら映像を見終えた。

 ふう、と息を吐いて背もたれによりかかったシャディクは考える。

 まずバルバトスにアンチドートは効かない。効くとすれば閃光弾か。アラヤシキなら光のダメージも倍増するハズ。あとは拡散弾。あのスピードで動き回られては、流石のシャディクも通常火気では当てられない。近接戦闘ではトンファーを対処できないから近接装備は最低限で良い。とにかくバルバトスを押さえ込めるかが勝利の鍵となる。

 シャディクはとにかく、採れる対策の全てをするしかなかった。

 全てはあの日々の後悔を晴らすため。

 彼にとっては、一歩も退けない戦いなのだ。

 

 

☆☆

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☆☆☆☆☆☆

 

 

 

「・・・・これが、『鉄華団の悪魔』」

「学生のレベルじゃないだろコレ・・・」

 決闘当日。

 地球組が唖然としている中、三日月はマッキーがニッコリするような大活躍をしていた。

「マジでヤバいよアイツ!」

 シャディク隊のメスガキ担当が叫ぶが、直後メスガキの機体がシャディクの視界から消えた。すると悲鳴が聞こえ、やがて何も聞こえなくなった。

 シャディクも。スレッタも。チュチュも。流れで参加することになったグエル・ジェタークも。スレッタを囲んでアンチドートを使ったシャディク隊も。配信を見ている三日月の関係者以外の全員が言葉を失っていた。

 火器を握り潰すなんて朝飯前。崩れかけたビルごと敵を蹴り飛ばし、ビルの倒壊に巻き込む。敵のモビルスーツの足を掴んで振り回す。当然のようにビルを投げる。

 囲まれたなら敵を孤立させて各個撃破が普通だが、三日月はそんな常識を無視してスピードだけで2機3機を同時に破壊した。

 決闘が始まってすぐ。シャディク隊はいきなり仕掛け、シャディクが雑魚+グエル+チュチュ。三日月とスレッタに3と3で付く。スレッタについた3機がすぐさまアンチドートを使用。しかしエアリアルは謎の発光の後に制御を取り戻した。その現象にシャディクが気を取られた一瞬の隙に、三日月は覚醒した。

 瞬く間にシャディク隊が消えていく。

 近付かないというのが当初の目標だったが、三日月に追われたら離れられないのだからあって無いようなものだ。とにかくシャディクは茫然とするしかなかった。

 スレッタについていた機体も狩り終え、三日月はシャディクの目の前に降り立った。

「あと1人」

 弾かれたようにシャディク機が動き、バックステップで距離をとりながら散弾を打つが、バルバトスは散弾をバックステップで範囲から脱し、一瞬で距離を詰めてシャディク機の頭部を素手で抉り取った。

 

 

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☆☆☆☆☆☆

 

 

 後日。瀬名・アルモンドと2人で高級肉まんを頬張る三日月が目撃された。

 

 




 誤字脱字報告ありがとうございました。誤字脱字のジャングルすぎてヤバいですね。本当に申し訳ないです。
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